はじめて行った古本屋と喫茶店

生まれてはじめて行った古本屋さん、実はよく憶えていないのです。
貸しマンガ屋さんならはっきりと憶えてる。 バリバリ通いました。
マンガを読み始めた時、世の中にこんなすばらしい世界があったんだ・・と思いましたね。
いつも言うんだけど「愛とは何か」ということを、里中満智子先生のマンガで学びました。
しかしカセットデッキというものが発売されて、テレビやラジオはもちろん、自分の声も録音できる、
というもっとすばらしい世界を知り、そっちの方に興味が移っていきました。夜な夜な実家の美容院で
ドライヤーに顔をつっこんで音響を整えてまで歌い、録音し、再生した自分の声を聞きながらハモって楽しんでました。
(例・ピンクレディーの「UFO]なら「信じぃられっなっい〜♪」って部分を高音と低音でハモる、
もちろん夜の美容院は私の舞台なので振りつき。鏡もバッチリあるっしぃ〜)
ひとり遊び大好きっ子、でしたね。

はじめて行った喫茶店はというと、憶えてるんです。 4,5才くらいの頃だったと思う。
店の名前は忘れましたが、淀川の近くのお店。
お子様だから特別につくってくれたらしい、ホットココアにアイスと生クリームを浮かべた飲み物を
つくってくれたんです。もう、とろけるようにおいしかった。
その後も、何度かその飲み物を求めていた記憶があるのですが、幻メニューだったこともあり
人生のうちに1度しか味わうことができなかったのです。
そのお店だったと思うのですが、店の目立つところにジュリーのポスターが貼ってあったのです。
そんなことを子供心にも鮮明に覚えてるのです。
もし30年以上たった今、淀川のそばにその喫茶店がまだ存在し、当時貼ったままのジュリーのポスターが
あったらすごく感動するんじゃないかと思うのです。
そんなことを思って、フォスフォレッセンスのドアのところには大きなハイドさんのポスターが貼ってあります。
なぜ?と思われる方も多いと思うので、ここに書いてあるような説明文を貼ってあるのですが
(淀川)に反応して「私も大阪です」と言ってくださる方が意外に多いのです。
私の原体験が元になっているのでした。 そう、EVER GREEN、店と共にずっとあってほしいものなのです。
というか、たんに自分のお店を持ったのならひとつくらい店主のわがままを主張したものが店にあってもいい、ですよね。
釜飯のお店になぜか加山雄三が釜飯食べてるポスターがあったり、吉祥寺の古本屋さんにもジュリー(サイン付きだった!)のポスターがこれまた
あったりするので、意外とお店でスターのポスター見つけるとなんかちょっと緊張感が抜けて嬉しくなったりするので良し、としましょう。

注: その後、ポスターがくたびれてきてある日ドアを開けたらビリーっと少し破れてしまったので
トイレに移動しました。ポスターのハイドさんのおでこのあたりテープで貼っててちょっと見苦しいですが・・・



inserted by FC2 system