営業日記。

2002年7月30日 火曜日
「太宰ってホントにとんでもない奴だったらしいよ。」と入ってくるなり言われるお客さんがいて、
お連れの方が、「ここでそんなこと言うもんじゃないよ。」と、咎められたのですが、
「いいえ、そういうお話が聞けるのも貴重なので、全然いいですよ。」とお話を伺ってみました。が、
「人づてに聞いた話なので、また詳しく聞いておくよ。しかし、とにかく太宰はイヤな奴らしい。」ときた。
今度どんなふうにイヤな奴なのか是非お聞かせ願いたいです。そういう側面の話も興味深いです。
その後、太宰の話から本の話になり、「本と土地をひきかえにできるという福島県の町を知ってる?」と言われ
「本の森、知ってます。只見町のことですね?。」としばしその本の森の話題で盛り上がりました。
そこに行ってみたいとずっと思っていたので、体験談など聞けて良かったです。
連れの方は、その街のことを知り、いてもたってもいられなくなり、その本の森訪問のためだけに福島まで出かけたそうです。
このお店はどうやらそんな、私みたいな本好き、というか本バカ(例え悪くてすいません)が集まってくるようですね。いや、嬉しいんですけどね。
その本の森の東京支店のようなところが八広というところにある、という情報は初耳でした。今度行ってみようかな
その太宰はイヤな奴、と言われていた方は、けっこうはっきりものを言われる気持ちのいい方で、
「このお店、いい店だけど、看板でもある窓ガラスをもっときれいに磨いてなきゃダメだよ。ふいた跡がついている。
跡がつかないようにふかないとダメ。」とご指摘いただきました。 たしかに窓ガラスの上の方、ふいた跡がついてました。
やっぱ脚立がいるかなー 152cmの私には上の方までいきわたらなくて、どこかで届くところだけでいいや、って気持ちが
あったと思う。完璧にやらないとダメですね。 書店員時代、ホスピタリティ担当だったこともあったけど、私はどっちかというと
クリンネスよりマインド重視ってタイプだった。でも目に見える部分、入り口の部分に手を抜いてると「ここはダメね。」って
二度と来てもらえないでしょう。そのちょっとした差が売上に反映してくるのですよね〜
指摘いただいたことに感謝しなくちゃ。
今日、生後2ケ月の赤ちゃんを抱いたお母さんが窓側でコーヒー飲まれていて、その赤ちゃんがほんとに可愛くて
通りを歩く人が皆、見ていくのです。足をとめて手をふられる方もいて、しばし看板ボーイでした。
赤ちゃんを見つめる時の人々の顔って、本当にやさしいいい顔してる。 ガラス張りだったからこそおこる出会い、
ずっと見守っていきたい。 その風景を映すガラス窓は、やはり曇らせていてはいけないな、と実感したのでした。

2002年7月29日 月曜日
今日、お客さんがとうとつに「芭蕉が忍者だった、っていう説、どう思いますか?。」と聞いてこられたので
ちょっとふいうち?というか、うまく切り返せずいると「移動が早すぎるんですよ、どう考えても・・。」と言われたので
今話題の大移動(モトヤ)のネタにひっかけてるのかな?なんて思ったりしながら
「馬を使った、ってことはないんでしょうかねぇ。」とか言いながらしばし芭蕉忍者説について静かに考えてると
「ここって、こういうなんでもないことボーっと考えたりする、時間が止まった空間のようでいいですね。」と言われ、なんだか嬉しかったのです。
私も忍者のことを考えながらリラックスしていると、「忍者といえば、私の中では伊賀のカバ丸ですね。」なんて言葉が出るし
昔、伊賀のカバ丸実写版で出演していた高木淳也が頭に浮かびました。
「高木淳也ってご存知ですか?あの、カンフー・チェンって30分番組でも主役はってた俳優さんで。」って切り出したのですが、
どうやらそのお客さんは高木淳也を知らなかった様子。 店内にもう一人いた常連さんに後で聞いてみても知らない、と言ってたし
カンフー・チェンがオンエアされていた当時、JACに入っていた友達と毎週キャーキャー言って見ていた記憶があるので
彼の行く末が非常に気になり、ネット検索してみたらHPがあり、さっそく覗き、「プロフィール」を読んで驚愕しました。
ケガの逆境を乗り越えたその後、国際ジャーナリストとして活躍、米国大学から博士号を授与、現在は政治家、来月自伝刊行、
BBSでも「ボス」「兄貴」など親しまれて(これは想像できたけど・・)なんかすごい人になってた・・思わずますたーにメール報告したくらい。
HP見ただけだけど、オーラパワーもらった気分になれました。いやあ、私も頑張らなくちゃ
昨日もとーってもおいしいフレンチに舌鼓を打ち、友人たちとおしゃべりしてリフレッシュさせてもらったので
今、かなりいい気分モードです。女3人だったのですが、2人とも落語が好きで見に行くこともあるという。粋だねー
小さいながらも雰囲気のいい一軒家のお店で、予約の時に誕生日なんてひとことも言ってないのに、私たちが乾杯の時に
おたがいの誕生日、みんなおめでとう、と言ってたのが聞こえたのか、デザートのケーキにろうそくをつけてきてくださったんです。
細やかな心使い、勉強になったな・・・。  帰ってますたーにお店の報告を聞き、奥のテーブルの隙間をなんとか工夫した方がいいね、って話になった。
昨日砂糖を落としてしまった方、どうか気にしないでほしい。 掃除してる時に、砂糖の顆粒や、本の位置が違ってると、
ああ、ここでお客さんが過ごしていたのだな、って感じることができるので。いろいろ散らかしてもいいんですよ、と。
たとえばお客さんの満足感を大切にしているフレンチレストラン、パンくずのたくさん残ったテーブルクロスを見る時、
一種のやりがいを感じると思うので。
タウン紙「月刊くろすとーく」にうちのお店が紹介されています。この紹介文、私好きです。多摩地区の方、是非手にとってみてください。

2002年7月28日 日曜日
前日の店主の日記通り、お留守番ますたーです。
今日も見事に「一人で留守番している時の法則」が活きておりました。
い、忙しー! 
ま、瞬間的にですが(笑)。
それはそれで喜ばしい事なんですが(それがもうちょっと平均的に続けば、ですが)、困った事も一つ。
一人だと、どうしても目の前の用事を捌くのに夢中で他の事に目が行かないのですねえ。今更言うことでもなく狭い店内、奥のテーブルでお客さんがテーブル上の
お砂糖をひっくり返してしまいまして、ちょっと申し訳なかったです。そのテーブル自体がかなりガタついてて、おまけに滑りやすいもんで、過去にも何回かあった事
なんですが、オロオロしているお客さんを見ているとこっちこそ悪い事をしてしまったようで。。
ちょっと模様替えが必要かな、と思ってしまいました。もうちょっと人が通るスペース&テーブル対策が必要ですねえ。


byますたー。
2002年7月27日 土曜日
昨日はこわい本を読んでいたので、気をとりなおして
今日は、なんとなく中央図書の注解 日本文学史を読んでみることにしました。
自然主義、理想主義、新思潮、耽美派、なるほど、こういう流れだったのか・・と夢中になって
読んでいたのですが、太字で書かれている人物で、知らない人が何人かいるのがひっかかりました。
こういう本に太字で紹介されるくらいならメジャーな人の筈なのに長与善郎とか長谷川天渓とか、知りません。
あと芥川龍之介の自伝的作品「大導寺信輔の半生」も知りませんでした。うーん、まだまだ穴があったか・・
でもこの便覧のようなもの、なかなかはまります。明日は「新早稲田派と私小説」のページからまた読みます。
まだ太宰はでてきてません。ちょっとドキドキしながらページを進めることになりそうです。
漱石と鴎外はやはりすごい人、なのですね。
「こころ」から抜粋されているたった10行くらいの本文を読んでいたら、全部読みたくなりました。
鎌倉の海にでも行って、夕方から夜にかけての波の音と自然光とだけを頼りに読みふけってみたい。
ちょうどお客さんから由比ガ浜をすすめられていたのです。
あのあたりは、いまだミステリー小説にでてくるようなお屋敷がたくさんあるし、おもしろいよ、
と言われて行ってみたくなったのでした。夏、海水に身体をさらしておくと冬に風邪ひかない、というのを信じて
昨年もその前も海水浴に行ったのですが、今年は今のところ行けそうにありません。
せめて鎌倉あたりの海辺で潮風に吹かれてみたいものです。
明日の28日、私は夕方前ごろからお店にいません。ますたーにお店を任せてちょっとおでかけします。
山手線の内側でお食事会に行ってきます。合同誕生会、みたいなものでとても楽しみです。
たまには外で羽を伸ばしたいですしね。というわけでよろしくお願いします。

2002年7月26日 金曜日
この本、ホントにこわいよね〜
ってお客さんも言うし、ますたーも「読んだら後悔するで」とか言うし、
読んでみたい・・でも夜眠れなくなるのはごめんだわ・・夏になったら読もう、とずっと気になっていたマンガ
「座敷女」望月峯太郎を読んでみた。 うん、たしかにこわかったけど、思ったよりは大丈夫。夜も眠れるでしょう。
でもなんでこんなにラスト、救いようがないのでしょう・・
小学生くらいの夏休みに、たしか「おろち」とか「うしろの百太郎」とかむさぶり読んだ記憶はあるけど
こんな読後感ははじめて。もっと幼い頃に読んだわたなべまさこのシャム双生児のマンガは夜恐くて眠れなくなったのを覚えてるけど
映像で言えば私にとっての最高峰は「サスペリア」ですね。あれは映画館で見たこともあり、かなり恐かった。
読み終えてひとりでお店ですっかり涼しくなっていると、偶然にもその「座敷女」をこれはこわいよ、と言ってらしたお客さんが来店、
しばしこの「座敷女」のこわさ談義。あの部屋の描写がどうこう、走り方がどうこう、
そこから「キャリー」の女の子がどうこう、墓地って落ち着かない?なんてとこまでとことんオカルトな話が広がっていって
いや、たしかに雑司が谷や多摩霊園には行ってみたいですけど・・・
なんかひとりでこれ打ってるとちょっと恐くなってきたかも・・私、超こわがりなので・・・
今日はこのへんで終わります。 あ、でも比叡山山頂遊園のおばけ屋敷と京都伊勢丹にあるおばけの部屋(名前が思い出せない・・
ヴァーチャルリアリティーで驚かすやつ、なんとかロッジって言ったかな?)だけはもう一度体験してみたい。
いやー、夏ですね。
2002年7月25日 木曜日
金子光晴が好きだというお客さんから、さまざまなエピソードを聞いて
ちょっと興味が湧いたので、図書館で詩集を借りて読んでみました。
いきなり1つめの詩から、ショックを受けました。
「僕は第一、健康とか正義とかが大嫌いなのだ。
健康で、正しいほど人間を無情にするものはない。」(「反対」より抜粋)
最近、健康がなにより、とばかり思っていたこともあり度肝をぬかされたというか・・
しかし、1冊読み終わるころにはなんともいえない熱いものがこみあげてきていた。
愛する息子を戦争にいかせたくないから大雨の中、真っ裸で立たせたり、部屋に閉じ込めて生松葉で
いぶしたりしたらしい。その息子、森乾が最近、ぶあつい金子論を出していたように思う。これも読んでみたい。
金子光晴自身、「僕の詩は有毒である」と言ってるらしく、1歩間違えば火傷しそうな言葉の列・・
でも私はこういう人が羨ましい。世間の目や、流行や、情報を気にすることなく、常に自分の感性を第一に信じ、貫ける人。
私は、人の目をすごく気にしてしまうし、流行に流されやすいから。
吉祥寺の喫茶店の本棚に「金子光晴展」のパンフがあった。 何人もの見えない指紋を感じた。ズッシリと。
さまざまな書物、さまざまな人のことを知りたい。 物事の表と裏を感じ取れる想像力を持ち続けたい。
やはり夏休みは読書だな、と。 
あとは必ず夜空を一度はながめることにしてる♪(華原朋美summer vusitより)
そんなかんじかな あとアイスもね。

2002年7月23日 火曜日
新着コーナーを更新してたらもうこんな時間になってしまいました。
明日も出稼ぎ労働が待ってるのに^^;
そんな訳で、今日は特に短いバージョンで!

ちょっと所用で、新宿渋谷方面にお出かけしてました。
いやもう人が多いのなんのって。そーいやもう世間では夏休みなんですね。
うーん、学生さんがうらやましい。そうそう、そう言えば、いつも来てくれるお客さんが今日福生(「ふっさ」と読む)まで自転車で行ってきたそうです。
三鷹から福生まで自転車で!? ・・いや、東京以外の人にはわかりにくいかも知れませんが(実は僕も今日初めて知った)、めっちゃ遠いです。そりゃもう遠いです。
この炎天下の中、福生までチャリンコなんて、聞いただけでぶっ倒れそうです、はい。

byますたー。

2002年7月22日 月曜日
ケネス・グラハムの「The Wind in the Willows](柳の風)という小説をご存知ですか?
今日、イギリス人の親子連れのお客さんがいらっしゃって、少しお話したのですが、
日本ではアリスやピーターラビットが有名だけど、イギリスでメジャーな「柳の風」を誰も知らないのが不思議、
と言われていたのです。検索してもひっかからないし・・ ちょっと読んでみたくなりました。
イギリスの方に紅茶を出すのはちょっと緊張しますね・・。 この暑い中でもやはりホットの紅茶なのでした。
今日は、娘さんの本を選びに来た、ということで絵本をテーブルの上に広げて「どうぞゆっくり見ていってください」
と言ってしばらく遠目に見ていたのですが、お人形さんみたいな異国の少女が絵本のページをめくる姿は、とても可愛らしくて
ちょうど古時計のボーンって音も聞こえてきたりして、ひとつの絵のようでした。 傍には本を選ぶ娘の姿を見守りながら紅茶を味わう父親。
彼女が選んだ絵本は、どいかやさんの「みけねこキャラコ」と「おはなのすきなトラリーヌ」でした。なかなかお目が高い・・
お父さんは、「山本有三の本はありますか?」と言われたので探すと、うちには「米百俵」しかなかったのですが、それと
あと太宰の本であかるめの作品でおすすめは?と言われたので、富嶽百景をオススメしたら「じゃ、それを。」ということになったのですが
どんな風に感じられるでしょうね。 その時、娘さんがショップカードを見ながらなにかずっとつぶやいていたので、耳をかたむけてみると、どうやら
「phosphorescence]と言ってるようなのでした。それが、なんていったらいいんだろう・・ずっと聞いていたいような音色、とでもいうのか
想像してみたらわかると思うのです。イギリスの少女の口から、ふと漏れるphosphorescence
なんてきれいなコトバなんだろう・・そう思えました。それがなんなのかまったくわかってないからこそ美しく無垢に響く音、
それだけでなく、少女はそのすぐ後、「あ、ねこじゃらし」そう言って、七夕にお客さんからもらってそのままコップに挿していた1本のねこじゃらしを
なでたのでした。ねこじゃらしを知ってるなんてびっくりです。植物の名前をていねいに母親や父親が教えているのでしょうか
日本の美しい植物や、書物や、文化、いろいろなものに触れていってほしい。お店をあとにした二人の背中を見ながら思いました。

2002年7月21日 日曜日
またしても一週間ぶりですね。店番ますたーです。
やはり、週に一度は最低でもお店に出てないと、つまんないです。
だら〜っと、馴染みのお客さん達との会話を楽しみながら一日を過ごしてました。
今日も市役所前ではお祭りしてたみたいで、やきそば食べたかったんだけど、買いに行った時には既に売り切れ。むー。
その後、ちょっと新メニューとかも考えてて、それの参考に近所のスーパーへお出かけ。
そこでお店によく来てくれるお客さんにばったり遭遇。
「あ!」
「あ!どぉ〜もぉ〜(冷や汗)」
ってな感じで、かなーり焦りました。いつもここで買出ししてんのバレバレですね^^;
まあ、そんなところで、特に忙しいわけでもなく、かと言ってそうそう暇でもない、程よくノンビリできた一日でした。

byますたー

2002年7月20日 土曜日
月が出た出た〜月がでた〜よいよい♪ って夕方頃から聞こえてきて?と思ったのですが
市役所前でなにやらお祭りがあったようです。お店の前から提灯だけ見えるのですが、
なんか今すぐにあの灯りの下に行って、踊りたい気分になりました。
子供時代の夏の楽しみといえばやはり盆踊りでした。夜遅くまで起きていてもいい、
夜に外へおでかけできる、っていうのが楽しくてたまらなかったあの気分・・おぼえてます。
ただワンパターンの動きをひたすら繰り返すだけなのに、なんであんなに楽しかったんでしょう
みんなで同じ音楽で同じフリで踊る、っていうのがパラパラに通じるおもしろさがあるのでしょうかねえ
先日、お店に来ていろんな話をしたお客さんが、その時話したさまざまな資料やパンフレットなどを
持ってきてくださってひとつひとつ見ていたのですが、それらの建物などを実際見に行きたくなりました。
その方には、一昔前の新宿の話を聞かせていただいたのですが、かつての寺山修司や唐十郎に会えそうな街、
新宿に行けばなにかありそうな空気、などを話してくださり、とても当時の新宿に興味が湧きました。
ゴールデン街にも行ってみたいし・・宇多田ヒカルの写真展見て以来、気になってる。
新宿歴史資料館に「昭和初期の新宿」「近代文学と新宿」というコーナーが常設されているということでこちらも行ってみたいし。
あと、その時話題にあがっていた、日本のガウディと言われていた人の建築物、「ドラード早稲田」
「マインド和亜」池袋の「平賀屋」などの記事もあり、これらの建築物すべてこの目で見てみたくなりました。
その他いろいろなパンフがあり、アリスの挿絵展のものまで入っていたのを見た時は、このお店をほんの1周しただけで
店主の好みを察したすごい眼力の持ち主・・と思いました。でもそのたくさんのパンフの中で私の心を一番捕らえたのは
手作り感覚の「北千住文学散歩マップ」です。おそらく地元の方、自分の町の文化を誇りに思ってる人がつくったと思うのです。
うちに置いてある、三鷹太宰治の会の方の手作りのマップもそれはそれは味があって良いのです。
というわけで、最終的に今日一番散歩してみたいと思った町は、北千住。 「喫茶蔵」「なかださんの蔵」 めちゃくちゃ行ってみたい

2002年7月19日 金曜日
うちの店に来てくださる予定の方、いらっしゃればくれぐれもドアにご注意ください。
押して入る自動ドアなので、その場に立ったままでいると自然にドアが閉じてしまい危険なのです。
一応、裏表に注意書きはしていて、こちら側も常に気を配えるようにしているのですが手が放せないこともあるので。
押すと同時に、ヒッキーのtravellingの「ドーア〜にちゅーうい♪」ってとこが鳴るってのどーかとマジに考えるくらい心配。
というのは、今日おじいさんが来店されたのですが、自動ドアの前で立ったままだったのであやうく顔をはさまれそうになり
危機一髪のところでかけつけたのです。ホッとしたのですが、そのおじいさん、何事もなかったかのように
店内をゆっくりとまわられました。で、私の汚い字で書いたポップをひとつひとつていねいに読まれていたようなのでした。
いい大人が女子校生のような丸文字だし、軽いタッチすぎておじいさん冗談通じるかな?というのもありヒヤヒヤしてたのですが
あまりにマジマジと見られるので「すいません、きたない字で。読みにくいですよね。」と声かけてみたのですが、答えはなし。
また若い輩が勢いでワケわからん商売はじめよって・・・とか思ってるんじゃないかとかいろいろ考えてしまうし。
すーっとまたドアから出て行かれて、ゆっくりゆっくりと歩かれる姿を確認するように見ていたら、店の大きなガラス窓を通して目が合いました。
するとそのおじいさん、私にぱちりとウインクしたのです。そのウインク姿がなんとも可愛らしくて、思わず微笑んでしまいました。
なんだか一言も言葉はなくても、ひとつの仕草で、答えを返すなんてさすが年の功、というか「OK]と肯定のサインのようなウインクでした。
大丈夫、続けていける、そんな気さえおこしました。世代を超えてなにかおもしろいと感じるものがこの店にひとつでもあったのなら嬉しいです。
なんだか嬉しくなってガラス面陳の総入れ替えをやってみました。芥川賞をとった吉田修一の「熱帯魚」のブルーがなかなか涼しげできいています。
本の装丁で思い出しましたが、最近の本の表紙では「コンビニララバイ」という本の表紙がお気に入り。
架空のコンビニのイラストが書いてあるのですが、「MiyukiMart]っていうコンビニなんです。私の名前じゃーん!って単純な喜びなんですが
近くにあったら絶対に夜中の3時とかに唐突に行くと思う。深夜のコンビニって大好き。なんか店員も客もちょっと気をぬいてるようで緊張してるようで
その微妙な空気がいい。岩館真理子の「月と雲の間」に出てくるコンビニ店員遠藤君はますたーにちょい似。
メガネをかけてると普通だけどはずすとキラリン♪なところが(って私が言うのもなんですが・・)

2002年7月18日 木曜日
日記はたいていその日の閉店時間後すぐアップしているのですが、
18日、昨日の日記を19日に書いています。
というのも、昨日夕方頃から、激しくお腹が痛くなって夜の部からますたーにSOSしてバトンタッチしたのでした。
家に帰ってタッキーの腹筋写真(目には目を、腹には腹を)でも見ればマシになるかな?と思い、週刊誌を探していたら
今度はますたーからSOS。急に忙しくなった・・といっても全然しれていたのですが、お客さんが私たちにマッサージ
をしてくださる、ということで裏側の席でしばし休憩がてらにやっていただきました。プロの腕前を持ち、マッサージ師にもなれる
のだけど、その腕を身近な人たちの疲れをとってあげることだけに使っていく、と決めた方だけあって
こっちもゆったりした気持ちで身を任せられました。 「私の身体には骨がある。」って気づける瞬間?
あんまりマッサージとか足ツボとか痛いのが怖くてやってもらうことないのですが、とっても気持ちよかった。
そう、腹痛もいつのまにか消えていました。 ラッキーでしたね。岡山の桃もいただけたし・・
帰り際、外から中をこうのぞきこんでる方がいると「ここのケーキとってもおいしいんですよ。良かったらどうぞ、入ってみては?」
なんて営業もしてくださって・・というかうち、そういう場面、結構ある。お客さんが声かけにいってくれたり・・
決して店のものがやる気がないのではなくて私自身、「今日はちょっと中をのぞいてみたいだけなの・・。」って時は、
お店の人はなにかしていて「いらっしゃいませ」くらいであとは自由に見させてほしいタイプなので、聞いてみたいこととかあったら
こっちから話かけるのでその時はなんでもお答えします!ってスタンスの方が好きなので、中をのぞきこまれてる人に外までいって声かけとかはしないんです。
「なにか買わなきゃいけないのかな。」ってムードになるべくならないようにしたいんだけど・・なんて言ったらほらまた商売気なさすぎとか言われそう・・承知してます。
営業といえば、17日に北尾トロさんの夏限定ブックカフェに行って来たのですが、お店のショップカードを置かしてくださいますか?お願いすると
快くOKいただき、お店に入ってきたお客さんに「この方が三鷹でブックカフェを始められたそうなので、良かったら行ってみてください。」と自らショップカードを
渡してくださっていた姿を見て、自分はあわわと「あ、よろしくお願いします。あのー、お近くに来られるような機会があればついでで良いので・・」と弱気。
トロさんに営業させてしまったよー。これは頑張らねば・・ そう、照れてる場合じゃない。「駅から遠いのですが損はさせませんよ。」ってくらいの自信を持てる
くらいでないとね。 まっすぐさがあれば絶対伝わるのだから。営業してくださるお客さんたちのようなまっすぐさ・・・応援してくれる人のためにも発展していかねば。
ブックカフェではチャイをいただき、(甘くて美味)トロさんと少しお話もできたし良かった。「早ワザでしたねー。」を連発。やっぱ そうですかねえ、早ワザかぁ
 昨年の夏、ここへ来てますますブックカフェ開店への情熱が湧いてきたんだった・・と思い出しました。
あの空間はかなり心地よいです。西荻へ行かれる方は是非行ってみてはどうでしょう 詳細は「ダヴィンチ」に載っています。

2002年7月16日 火曜日
台風は通り過ぎました。お昼すぎくらいからさっきまでの大雨が嘘のようにカーッと晴れて、
通りを行く人もなんだか「どこかにいこうかな」って表情しててちょっと羨ましかった。
虹を期待したのですが、今日は出てきてくれなかったようです。
台風で被害がでるのは心配だけど、社会人時代に台風のために15時でテナントごと閉店、全員強制帰宅、
ってことが2,3回あって、それはそれは嬉しかったことを覚えてます。
今は自分のお店があって、お店のことをすべて自分が決める、という立場になり
ぶっちゃけて言うと「本日台風のためお休みします。」って張り紙して休むことも可能だけど
もしわざわざこの不便な場所にあるお店に来てくれる人がひとりでもいたとしたらどんなにガッカリするでしょう・・
そのことを想像すると、臨時休業は極力したくない、する時はここで事前に告知するようにします。盆と正月は休むので・・
ただそこに変わらず存在し、いつでも受け入れてくれる・・・それが店というものだと思うので。
今日は、昨日の男性がまた来られて、「昨日はすいませんでした。今日はお金持ってきたので・・」って
お金を持ってなくて、水だけもらって話だけして帰ってきた、という話を親に言ったらえらい怒られたそうです(笑)
「もしかして昨日の方は、あのクイズの・・」って「そうですよ。」って言うと「なんて失礼な奴って思われてしまったかな
 昨日、話できたことは貴重な体験としてずっと忘れないと思う。ここに入ってきた時、 話だけでもいいと言ってくれて良かった。」
というようなことを言われました。満員だったらお断りしてたけど、席も空いてたし、「いいよ。」って言ったのですが
しかし商売っけなさすぎかな・・・と昨日は正直思ってたのですが、こうやってあやまりに来て「ここでいい出会いがあった。」
と言われると、ま、良かったかな、と思います。 昨日、彼は無償に誰かと話したくなって外に出て、野川公園のひまそうなおじいさん
3人に話かけてみたそうです。1人目は「今から歯医者なんじゃ。」と言ってくれたそうですが、あとは怪訝にされたみたいで
そんなとき、なんかこのお店のその時の雰囲気が良さそうに見えたらしく勇気を出して入ってみたそうです。
でもその時に気づいていればまた話も広がったのに・・・ねえ。 まあこういうのもまた未来へ続く縁への助走なのかな

2002年7月15日 月曜日
今日、いつもどおりお店に来てドアを開けると、ひらり、と1枚のメモ用紙のようなものが床に落ちました。
見てみると、お客さんがお手紙を書いてくれていたのでした。
「コーヒー飲んで帰ろうと楽しみに寄ったのですが、11時からだったのねぇ。くぅぅ・・・。また来まーす!!」
って内容だったのですが、その「くぅぅ・・」ってのがかわいらしいな、と思い「!!」というのに嬉しくなり
気持ちよく掃除の時間を過ごせました。見つけられて良かった・・・。
この照りつける暑さの中で、この「手紙」を書いてくださった、これって本当に嬉しいことです。
今日は、私が所属していたクイズ研究会の大先輩が思いがけなくお店に訪れてくださりビックリ
(今、さりげなくカミングアウトしましたねぇ)先日、テレビで映っていたので久しぶり、という気があまりしなかった
のですが・・同時に、「なんだか人と話がしたくて・・」と入ってこられた男性のお客さんがいて、少年マンガとか囲碁、
野球、サッカー、藤井寺球場にからむ近鉄のマイナー話、の話を次々と話されるのですが、私たち女の子(一応)にはあまりわからない世界・・
そんな時、その大先輩はどんな話題をふられてもてもバシッと的確に返されて、(さすが・・)まさに助け船を出していただいたようなかんじでした。感謝です。
その間、私が突っ込めたことといったら「月下の棋士」の話題で、「ドラマの森田剛君は良かったですけどね・・」だけでした。うう・・
でもひとつ「あ、それは同じ」と思ったことがあって、その男性は、ある時マンガはもう卒業、と決心し家にあるマンガをすべて捨てたらしいのですが
「キャプテン」だけは捨てられずずっと持ってるそうです。その大先輩も、あとで話したますたーも、「キャプテンは捨てられんな〜」って
言ってたのがおもしろかったのですが、実は私もまだ「ヨコハマ物語」(大和和紀)が捨てられず実家にあるのです。あと里中満智子も何点か・・
そういうのって誰でもあるのだな、と思いなんだか嬉しかったかな・・・
大先輩は、「750ライダー」のような喫茶店が理想らしいのです。このマンガ、めちゃくちゃ読みたくなったのですが・・
でも今日思いました。その男性の話をひとつひとつ答えてる姿に、こんなマスターのいるお店行ってみたいなって
まだ見ぬ伝説のクイズ喫茶のマスター力?をかいまみれて今日の私はラッキーなのかも

2002年7月14日 日曜日
一週間ぶりに、店番ますたーです。
暑いですね。今日もパスタ作りながら汗ダラダラでした。
このところ、客足悪いです。
まあ、良けりゃあ出稼ぎなんてしませんがね。

昼間、隣の図書館にふらりと出かけて雑誌『旅』の青春18きっぷ特集を読んでました。
テーマは、非電化、開く窓、ボックスシートだそうです。わかりやすー(笑)。
でも、もうそんなシーズンなんだよなあ。
どっか田舎の方に、電車(あ、いや、気動車に)ガタゴト揺られながら行ってみたい。。

byますたー。

2002年7月13日 土曜日
「・・・・がありました。
すると・・・・・なのでした。」
って奥の席のカップルの男性の方だけの声が続いて、
あれ?もしやこれは、絵本を彼女に読んであげているのでは?と思い
少しだけ耳をすませてしまいました。立ち聞きするつもりとかじゃないのよ、ごめんなさい。
何のお話かまではわからなかったのだけど、絵本の読み聞かせを彼女にしてあげていたようでした。
こういうの、嬉しいな・・・とカウンターの中でにやついてしまいました。
彼女にとっても新鮮な体験だったんじゃないかな・・・。
朗読といえば、お客さんからポールギャリコの「雪のひとひら」の朗読CDをいただいたものは、
とっておきの雪の夜にホットココアでも飲みながら聞きたい、と大切にとってあるのですが
ピーターガブリエルが英語、大貫妙子が日本語、という白くて分厚い宝箱のようなCDなのです。
男性の低い声で、ゆっくりしずかに読んでもらうお話というのはいいでしょうね。
そういう私も、眠れない時なんかは主人に「おはなししてぇ」とよくお願いするのですが、してくれた試しがないです(笑)
してくれても、「おはなし、あるところに・・・おしまい。寝る。寝れ。」みたいなかんじでごまかされるのです。
でも「おはなし」という言葉の響きはその都度やさしいので、自分で口にするだけで気持ちが落ち着けるのです。
話は戻って、その彼氏彼女がお店を後にした時、「今日はいい休日の過ごし方をしたね。」ってドアの外で言ってるのが
聞こえました。とても嬉しかったです。でもそのあと、「○○の趣味に合いそうだから教えてあげようよ」
「いや、しばらくは自分たちだけの内緒の場所にしておこう」って・・・
いや、嬉しいんですけど、うちもお客さん増えてほしいので、そのお友達に教えてあげてね、と心の中でつぶやいたのでした。

2002年7月12日 金曜日
昨日の日記で、「きばってきます。」と締めくくったのですが、
関西方面以外の人が読んだら、ちょっと「ま、お下品」って思われるかもしれないので、少し補足します。
京都の百貨店内の書店に配属されていた時、エレベーターの中とかでよく別れ際に、
「ほな、おきばりやす〜」って言われて「何?」と当時思っていたのですが、京都では特によく使われる言葉だそうです。
百貨店という場所で働けたことは、貴重でした。今でも「ちょっとトイレ」とかいう時に、いわゆる隠語が口から出てしまうのですよね
でも書店員だったら本来、棚の仕事をしたいのに、図書券をのし紙に名前を書いて1000組、とかそんな仕事が多くて大変でした。
まあいい経験ですけどね。お金持ちは外商を通してバンバン買い物をする、とかね。
今日は、お店に来られた男性のお客さんが、宇野亜喜良展のポスターに反応されて、いろいろお話しました。
「この人のスタイルというか、本当にかっこよくて僕もイラストの仕事をずっとしていたけど憧れていたんだよ。」という言葉
からきっかけに、私の知らないいろいろなイラストの世界、アニメーションの世界などの話を伺いました。
バブルの頃と違って、今はスポンサーが減ったから、芸術作品も育ちにくい現代、という話が特に興味深かったです。
例えば手塚眞監督の「白痴」は堤清二がスポンサーで映画化が現実化したとかで、あの作品は私は正直、あまり理解できなかった
のですが、浅野忠信と甲田益也子が川を流れ歩くシーンの映像は圧巻だった覚えがある。
このお店も、よく「道楽でやってらっしゃるのですか」とか時に「スポンサーがいるのですか」とか聞かれますが
いたら紹介していただきたい位です。って冗談ですよ。こういう趣味でやってるようなタイプのお店はもう成り立ちにくい時代だけど
たしかに映画と同じでもっとお金をかけられたら、店のレベルアップが可能になる。
でも自分たちのやりたいように営業していきたいのです。お客さんがちょっと長居してムダ話とかしてもいいと思うのです。
趣味的なことが成り立たない時代だからこそ、頑張ってみたいのです。 あえて難しい道を選択する、ってことを人生で1度でも
やってみたかった。今まで2つの選択肢があったら絶対楽な方を選んでたので・・・ 
暑さのせいかちょっとヒート気味な営業日記になりましたね、ちょっと涼をとることにします。では明日・・・

2002年7月11日 木曜日
今朝、お店へ出勤していくと、お店の前で女子高生のプチ人だかり?ができてて
なんだなんだ、芸能人でもいるのか?と思って見てみたら、面陳してるベッカム表紙の雑誌GQジャパン
に「ベッカム ベッカム」と反応していたのでした。やはり人気者ですね〜 私も大ファンなのは何度か書いて
ますが、もう新聞見れば「ベッカム」という文字に反応するし、「ベッカム」とどこかで聞こえればピクッとしてしまう程度
なので・・(充分かな)そういえばタッキーが少しベッカムに似てる、と言われてますね。私、彼のファンでもあるのです。
彼が主演のドラマ「太陽の季節」、はじめの15分間見られなかったのですが、シャワーシーンでタッキーの背中がバッチリ
見れたので満足です。腹筋もぱっこり割れていてすばらしいのですが、背中もあんなに美しいとは・・発見でした。
あら、とりとめのないことばかり書いてますね、すいません、暑さのせいですね。
今日は、「ここは、ビールはないんですよね。」と小声で可愛らしく質問された女性の方がおられました。
私はビールは飲まないのですが、こう暑いと、仕事が早くふけた午後なんかにプハァー!ってビール飲んだらおいしいのでしょうね
「金沢のビルの中にこんなかんじの古本屋さんがあって、そこはコーヒーだけでなくビールもあるんです。」
「あ、そこ知ってます。行きましたよ。」ってしばらくお話してたのですが、金沢の石川県立文学館へ行く機会のある人には
いつもおすすめしています。その文学館の古い建物の屋根とか、森を見下ろしながら古本選びとコーヒーが飲めるお店で、
とってもいい空間でした。お店の名前・・今、思い出してる・・・・・・・出てこない・・・・・・
本とカフェとか、本と(まだ未知のものの組み合わせ)で素敵なお店でまだまだ知らないところはたくさんあると思う。
教えてくださいね。私、むむ?ライバル?って思うより、「今度行ってみたい!」ってタイプなので・・
しかし近くに大型新古書店がオープンすることになったのですよ、奥さん! マジな話です。
これは頑張らないと!です。 昨日は新宿で浴衣買ったので、「浴衣の支払いが〜」と思ってきばっていきます。

2002年7月9日 火曜日
今朝、図書館に行ったら、後ろから「あ、古本屋さんですね、こんにちは。」と
お客さんから声をかけてもらいました。「古本屋さん」って響きが嬉しくて、でも少し照れてしまいました。
ある人に、「図書館に行く時、背中に(借りたての本を持ってお隣のフォスフォレッセンスでコーヒーでもいかが?)って
書いた紙を貼ってうろうろしたらどう?お金と時間かけずできる宣伝でしょ」と真顔で言われたときのことを思い出しました。
エイプリルフールのような、「ちょっと恥ずかしいことをしてもいい日」というユニークな日があったらやってみたかったかも・・
ユリイカという雑誌で高野文子特集をやってるので、ちょっと出勤前に読んでみたかったのです。
「黄色い本」という新刊と、「チボー家の人々」を全国のどの本屋さんより早く並列したくてウズウズしてるので。。。
しかしこの「黄色い本」どこの書店に行っても品切れていて、まだ読めてないのです。
高野さんファンの方は、今回の「ユリイカ」楽しめると思います。ご本人の写真も載っていたのですが、
なんだか川本真琴をおばさんにした(失礼)ような雰囲気の方でした。
お昼頃、カップルが来店し、「うわー、こんなところがあったんだ。今日はついてるな」と言われ、
お店の裏側でこっそり聞いてた私は思わずにやけてしまいました。ひとりで来店されるお客さんが多い中、
たまにお連れさんと来店されると、特に若い男性は素直に第一印象を口にされるので、参考にさせていただいてます。
毎日暑くて、ぶったおれそうになりますが、ここんとこ意外とアイスでなくホットの注文ばかりです。
でも、わかります。私も今日、暑くてクーラーをガンガンかけているお店で、熱めの紅茶いれて飲んでみたらすごくおいしかった。
クーラーを「パワフル」にしたまま厚い布団にもぐりこむと気持ちいいのと同じ感覚かな?
でもクーラー病には気をつけましょう。お互いに。

2002年7月8日 月曜日
暑い。いやもう暑い。
夏ですね。
一月振りに新着本をUPしてみました。
お仕事が休みだったので久しぶりに店番をしていたのですが(日曜は品川までSLばんえつ号を見に行ってたのです)、エアコンなんて
役に立たない程暑かったです。コーヒー作りながら汗だらだら流してしまいました。
今日は閉店間際にお客さんが集中した感じ。何故だか平日の方が売上もよさげです(まあ、どっちもどっちと言われると辛いところなんだけど)。
さて、明日からまた出稼ぎモード。頑張りましょうか。

byますたー。

2002年7月7日 日曜日
七夕にいい天気、これってめずらしくないですか?
例のえのころぐさの1本をささ代わりにして、しおりを短冊にして飾っておいた。
「☆フォスフォレッセンスが発展していけますように★」と書いて・・
やっぱり、「〜ますように」ってこの優しい響きが1年で1番似合う日だもの
大人も子供も関係なく、願いをこめながら夜空を見上げる日、というのはとてもいいと思う。
お店は超ヒマでしたが、いつもよりカップルが前を通って、ガラス面の本たちを
よく見ていきました。ふだんは急いでたりして通り過ぎてしまう店のショーウィンドウも
今日は、ふたりでいろいろなものを一緒に見ようとしているように思えてほほえましく感じました。
「装苑’98、10月号」の表紙が、夜空をバックにお互いを目を閉じたまま見つめ合ってるような
カップルの写真なのですが、七夕に似合う気がして、目立つところに飾っておきました。とても好きな表紙の1つです。
来年の七夕のことをもう考えてます。今日は1枚だけしかできなかったけど
しおりをたくさん用意して、お客さんにも願い事を書きたい人は書いてもらって、
ささにくくりつけ、ガラス面のとこに置いて外からも見えるようにしようかと考えてます。
今日はお知り合いの方とゆっくりお話できたのですが、その会話で気になることができて調べています。
「安吾鍋」ってご存知でしょうか? 坂口安吾を偲んで食べる鍋らしいのですが、すごく気になります。
サライとかにのりそうな料理ですね。藪そばも食べたいし、暑いというのに食欲おおいにあり、といったかんじです。
今夜は何を食べようかな? とりあえずテレビに映るタッキーでも見ながら考えます。

2002年7月6日 土曜日
今日、教授らしき方がこられ、(注・坂本龍一ではない・・あたりまえか)
いろいろ本や文学の話も当然のごとくしたのですが、自分の不勉強さに絶句・・でした。
「ジャン・クリストフのさあ」とか「静かなるドンの・・」とかふられたのですが、
「すいません、まだ未読なのです。」と答えるしかなかった。
でもしったかしても仕方ないし・・ ま、いっか
でもせっかくふってくださったことにはなるべく答えたいので、これからも勉強はしたいけど
知らないことは知らない、と正直にいこうと思う。
読む本はもちろん自分の好みが第一だけど、今日、こうして私の耳に入ってきたのも
なにかの縁だと思うので、一応メモしておくのです。そのリストがかなり羅列されてきていて
60歳くらいまでは生きてないと消化できなそうです。
そうそう、60歳といえば、今日いとこファミリーが来てくれたのだけど、
1人のいとこはもう結婚して子供もいるのですが、もう1人の独身のいとこが
お台場のマンションを購入したそうです。すごっ・・・でも60まで働かないといけないって言ってた。
「52階にゲストハウスがあるから泊まりにきてね」だって、行くに決まってるじゃーん!ってかんじ
みんな、さまざまな東京ライフ、送ってるのですね。私もがんばろ
思いがけなく、関西方面の友人が来店。 この前も思ったけどみんな三十路突入しても
前よりきれいになってる。いいことだ。ライブがあって夜行バスできたとか・・
私も、30なりたての頃、「シカオちゃんのチケットあるけどライブいく?」って誘いに
「いくいく」って夜行バスで京都からおでかけしたことがあった。なつかしい・・・まだまだ30代なんて若いよ。
そしてまたケーキを持ってきてくれた。うれしい・・中にコーヒーゼリーが入ってる。
ぷるるんコーヒーゼリー♪気分。 夏がはじまる

2002年7月5日 金曜日
先日、七夕用にささを探していることをお客さんに話したのですが、
今日、そのお客さんがこられて、「そこらへんに自然にあるささの葉を探してみたんだけど
なかったので、これ、持って来たよ。ねこのしっぽみたいでかわいいでしょ。」
とえのころぐさ?(ねこじゃらし、と言われている)を1本持ってきてくださいました。
この前のお休みに、吉祥寺に行けばどこかに売ってるだろう、と探しに行ったのですが
なめてかかってたらどこにも売っていなかったのです。ささを持った人は見かけたのですが、
「そのささ、どちらで売ってました?」と声かける勇気もなく、手ブラで帰ったのでした。
もう今年は七夕、ささは飾らない、とあきらめていたら、お客さんから
こういう小さなお店こそ、そういう季節感を大切にしてほしい、という声があったので、
どうしようかと思ってたのです。 近くの三鷹警察なんてすごいでっかいささを2本も入り口に
飾ってて、もうキンピカなのです。負けてられない!ってかんじで・・
そんな時にとてもかわいらしいねこのしっぽのような葉、本当に揺らすと生きてるみたい
今年はこのささ(もどき)に、1つだけ短冊をつけてみようかな
今夜、その1つだけの願いをじっくりと考えてみることにします。
ささのは さらさら 「さらさら」っていうのがいいですね。

2002年7月4日 木曜日
今日は太宰と話したことがあるという方に少しお話を伺いました。
例の棚の前に立たれて、「まだ子供の頃だったのでぼんやりなんですが・・」
と静かに話されました。
文芸クラブの活動で、お家を訪問されたそうですが、玄関のところで
太宰が立っていたのははっきりと覚えている、着物姿で、帯をきっちり絞めず
少しダランと下までたらして着ているのが、子供心にすごく粋で似合ってるな、と
思われたそうです。 なんだか想像するだけで萌え〜(違うか。。)
「私達子供相手にもとてもやさしくお話してくださった」というのが嬉しい話です。
最近、サイン会に行く度、好きな作家が生きてるってすばらしいことなんだ、と思うのですが
当時はサイン会はまだないにしろ、家に会いに行って直接話しができたことを思うと
なんとも羨ましいですね。
更科日記に関する本を集めているというおばあちゃんが来店され、うちになくて申し訳なかった
のですが、「くたびれたのでお茶でも飲んでいくよ」といっていろいろお話しました。
そのおばあちゃんは毎朝キーマン紅茶を自分のために煎れて飲むのを楽しみにしているそうです。
1杯目はストレート、2杯目はミルクティーにして・・ そのキーマンの香りに包まれた朝のことを思うと
毎日しゃきっと過ごせるそうです。うん、わかるわかるってかんじです。
私の不勉強のため何もアドバイスできませんでしたが「更科日記と猫に関する密接な関係」
興味深かったです。 この世の中にはさまざまな研究をされている人がいるのだ、と痛感したのでした。

2002年7月2日 火曜日
もしもお店に入って店主の女の人が泣いていたらどうします?
ひとりごとを言っていたら困ります?・・よね。
今日、悲しいけど受け入れなくてはならない連絡を受け、泣いてしまったのです。
私の記憶の中でまだ鮮やかにある2人の女性。 この世にいなくなってしまったという・・
いけない、今は仕事中なのだから、と顔をふいて熱いコーヒーを煎れました。 3つ。
2つのカップを窓際のテーブルに置いて、少し椅子をひいて、私はカウンターの中で座って
落ち着いたかと思ったのだけど、ゆらゆらと天井へと昇ってく2つの湯気を見つめていると
また泣けてきて・・   経営者失格かもしれないけど、失格でいいよ、と思った。
書店員時代だったらどんな時でも笑顔で接客、だけどボーナスもらえなくてもいいから
泣きたい時には泣いてしまう「自分の店」というものを得たのだから、ほんの少し自分勝手でいいと思う。
昨日、ドラマ見てたら喫茶店のシーンがあって、松田美由紀さんが店主(というよりママ?)だったのだけど
超個性的で、踊りだしたりするんですよ。で、常連のお客さんも一緒に掛け声かけたりして(サダヲさん最高)
いーなー、こういう店、私ももうちょっとだけはちゃめちゃでもいいかな・・なんて思ってしまった。
優等生の店でなくていいよね、って。
今日はとてもていねいに新聞を読んでみたのですが、バーの女性オーナーが新宿の路地を撮った個展を開く
という記事が気になった。お店を経営しつつも、写真展を開くというのが、パワーのある人なのだろうなと思った。
私も、店と、そして文学と、追求していきたい。 健康が財産なら元気なうちになにかしたい。
時間を大切にしよう、と思うのです。

2002年7月1日 月曜日
7月1日。いよいよ2002年も下半期に突入です。
新たなスタート気分で出勤すると、ポストに贈り物が
ジャスミン茶の香りに包まれてリラックス・・ナイスタイミングです。
この前は誕生日に、今日からだらだらした時間は過ごさないと自分に誓う、
とか決心しておきながら結局崩れてしまっていたし、
今度こそ、今度こそ、と思いながらなかなかうまくいかないのだけど
タイミングの良い出来事があると、その決心を少しでも固めることができる。
現に今、ジャスミン茶を飲みながらキイを叩いているのだけど、
落ち着く、というかホッとするというか、やっぱりお茶っていいですね。
これで家の冷蔵庫に昨日いただいたチーズケーキが残っていれば最高なのですが
おいしさに負けて一気食いしてしまったのだった・・・冷凍ぶどうがあるからいいかな
新ドラでも見ながらリラックスしよう。これくらいのだらだらはいい・・と思う。
今日は朝一番から取材もあったのです。
なんかひとつくると、続けてきますね。今度もタウン誌のような、本屋にはなくて
ポスティングで各家庭にいきわたるような小冊子からの取材です。記事になるのが楽しみなのですが
9月か10月発行らしいです。まだまだのような気がする。
でも未知の秋へのつながりがひとつあるのっていいかも・・・
取材してくださった女性の方も、純文学がお好きで、ここのお店に是非行ってみたいと
思われて、ということでした。ちなみにHPを見たのがここを知るきっかけだったそうな
その後、女性のお客さんと話してて、その方は年配の方だけどほんとにきれいで素敵なんです。
詩を書いてるらしいのですが、照れずにいろんなところに見てもらうようにしているそうなのです。
私はどうもいつも照れてしまうのですが、なんだかおおいに刺激を受けました。
桜桃忌のレポなどもお店のファイルにさりげなくはさんでおくことにします。
そういえば最近、店のノートに「私は詩を書くのが好きです。文芸サークル紹介してください」
っていう書き込みがありました。いいめぐり会いがあるといいですね。
また、時間はかかってもここでなにかそういう文芸イヴェントがいつかできればいいなと思います。

2002年6月30日 日曜日
さて、いよいよ6月も終わり、夏が近づいてきましたね。
夏は、嫌いです。いや、虚弱体質なもんで(笑)。
今日は、店主のお友達さんが来店、お土産にチーズケーキをいただきました。
あまり忙しくもなかったので(いや、ホントはそれではイカンのだが)夜はノンビリとサッカー観戦。
W杯も終わっちゃいましたね。
それにしても、カーン・・、漢だねえ(笑)。

byますたー

2002年6月29日 土曜日
今朝、わけあってファミリーレストランに行ったんですけど、
「深煎りカフェ」ってコーヒーを飲んだらすごくおいしかった。
ちゃんと後口にアロマが残るかんじ。
店員さんも、朝の6時台から太陽の真下のような笑顔。テキパキした応対。
お客さんの中には半分酔っ払ってる?みたいな深夜からの長居組らしき人たちもいて
「すいませーん」って常にフロアに鳴り響く声たちに「はいっ」ってすぐとんでいき
動いてる彼女たちを見ていたら、無償に接客したくなった。
生き生きと働いてる人たちを朝から見るってこんなに気持ちのいいことなんだ
と実感しました。いや、AM6時はちょっと私にとって超就寝タイムなので毎日は無理ですが・・
ファミレスであんなにコーヒーがおいしいんじゃ、喫茶店たちもそりゃ頑張らなくちゃいけないよな
と気づけただけでも良かった。
反対に深夜のファミレスにも最近行ったのですが、堂々と眠りこむ人たちや
アニメ話に花を咲かせる人々、その隣で雑誌BEーPALをひたすら読んでる一人客の男性、
など人間ウォッチングが楽しい場所でしたね。
微妙に近くの人たちの話が聞こえるのがいいです。
うちのお店はひとりのお客さんが多いけど、土日なんかは2人連れが比較的多く
今日も、私の知らない世界の話をされているのをさりげなく聞いていたり
あ、なんかかんじ悪いですかね でもうちの店は5.5坪なんでなんでも聞こえちゃうのは
仕方ないですよ。ゆーみんや村上春樹のごとくいろんな人たちの話を聴いて自分の創作のこやしに
しているというエピソード、納得がいく。普通の人々の話はとてもおもしろいから
先日、吉祥寺の喫茶店に行ったらかなり年季の入ったノートがあって読んでみるとおもしろくて
やめられなくなってしまった・・・。
 リアル「フォスフォレッセンス掲示板ノート」もセピア色になる日がくるといいなと思う。

 
2002年6月28日 金曜日
うちのお店のど真ん中にある本棚(通称太宰棚)には、いくつかの太宰グッズも飾りで置いてあるのですが、
その中のひとつを「こういうのをつくるのってどうかなーって思ってしまうんですけど・・」とお客さん。
正直な意見だと思う。いかにも「生み出されてすみません」ってかんじのものも中にはある。
でも太宰グッズとしてそこにある以上は、可愛がってやろうじゃないか、と思ってます。
ちなみに置いてあるのは津軽ブックボトル、太宰餅の箱、太宰時計、ハート型ペンダント?
のようなやつ、あとはポストカードなどなど・・・
たしかに金木で販売されていたものの中にはダサダサなものもあったけど、それはそれで
おしゃれでない方がホッとするものがあるし、ハート型ペンダントにしてもあれは禅林寺で売られている
ものなので、毎年6月19日に桜桃忌をやってくれているのも当たり前のことのように感じてしまってる
けど、ほんの気持ちだけでも感謝を表しておきたいようなかんじで買ったのもあるし、あの木は珍しい木だったか
何年か製造ストップしてたこともある。あの文字と太宰の顔の絵を書いている人のことにも思いを
巡らせてみると、一言で片付けられない気がする。
世に産み落とされたさまざまな太宰グッズたち、供養なんておおげさなもんじゃないけど
この三鷹の小さな古本屋の、太宰が生きてた時代から存在してた古い本棚に太宰本とともにひっそりと眠れたら
それが一番ふさわしい場所だと思う。まだ知らないエピソードが聞けるかもしれないし
というわけでダサダサな太宰グッズも飾りとして置いています。
ポストカードなどは、「このお店にあいそう」といただいたものもあるのです。とても嬉しいです。
そう、最近ゴールデンバットをいただいて太宰の写真の足元のあたりに貼ってるのですが
このパッケージデザインって洒落てますよね。 時代を超えて良いものは残る。
このお店もそうなっていけるように・・・

2002年6月27日 木曜日
今日も雨降り
お昼は一瞬オーダーが集中し、忙しかったのですがそのあとは実にゆったりとした一日でした。
ひとりなので、一度にいつくか注文が重なると、あとの方をかなりお待たせしてしまうことになるのが
申し訳ないです。 お昼休みに来られてる方かな?と思ったら時間がかかりそうな時は声をかける
ようにしているのですが・・・とにかく手際良くなりたいところですね。
「カフェをはじめたくなる本やめたくなる本」というのを読んだのですが、その中で
忙しすぎるお店になるとベストな状態が保てないことがある、接客であったり、料理であったり、
というようなことが書かれてあったのを思い出した。私も書店員時代、鬼のような忙しさに
全く手がまわらず、クレーム電話を受けた経験がある。もうあんなのは二度とイヤだと思う。
でもたくさんのことを勉強させてもらったし、経験として宝になってる。
忙しすぎるなんて贅沢な悩みだとも感じるけれど、店のクオリティを落としたくない、
というのはオーナーの立場になってみればよくわかる。
組織の中で人を使ってお店をまわしていくってすごく難しいこと。
そのぶんやりがいもあるだろうけど、私には小さなお店でゆったりとした接客をする方が合ってる。
新しいカタチの本屋を、愉しんでもらいたいと思ってる。その根元さえゆるぎなければ、やめたくはならないと思う。
今日も、「時間かかってすいませんでした。」と言うと「ゆっくりしたいので、ほんとにゆっくりでいいです。」
とお客さんに励まされてたりするし・・いや、でも甘えちゃいけないラインはきちんとしないとな〜
昨日、映画「模倣犯」を見たのですが、豆腐屋を営む主人(山崎努)のセリフで
「店では毎日同じことの繰り返しで退屈に思えても、日記を書いていれば
一日として同じ日はない。毎日違う一日。」というようなのがあり、なるほど、と思いました。
しかしあのラストは・・・うう、話したい。しかし今から見る人のためにネタバレは避けよう。うん。
お店に来られる予定の方で映画見た人いたら感想お聞かせくださいね。

2002年6月25日 火曜日
「たわわな実」と目にして、どんな果物を想像しますか?
今日、お客さんと果物の話題になった時、私の知らない果物の名前とかでてきて
地方によってよく口にするものとか、食べ方とか違うのかな?と感じました。
九州出身の方とお話してたのですが、琵琶をよく食べていたとか、あと「あけび」も普通に出てきた。
私食べたことないし・・。 
その2人の学生のお客さんは、これから家に帰って夜ご飯をつくり、ゆっくりと話でもする、とのこと。
「いーなー。」って声をあげて言ってしまった。そういうの好きなんですよ。
女の子の部屋の雰囲気自体好きだし、食事つくって部屋で食べて、そのあとゆっくりと紅茶でも飲んで
「おいしい、どこの葉? これアッサム?」とか言って、路地裏の素敵な茶葉のお店を教えあったり
恋の話や夢の話、本棚にある本を見つけ「あ、これね」なんて発見があったり、いいですよね。
そういう長い時間の中でごはんもお茶も味わったあと、そっと果物が出てくると2度おいしいかんじ。
あ、少し話しが飛びました。
小説を読んでいて「たわわな実」とあって、特に果物名を書いてない場合、何を想像するのかな?
って思って聞いてみたのがきっかけだったのですが、やっぱり無花果とか桃のようです。
私は夏になると梨とぶどうを好んで食べます。ぶどうは、必ず洗った後冷凍庫に入れます。
1日たったらもう一度洗って食べます。そうするとシャーベットみたいですごくおいしいのです。
その話をすると、「え?」って反応で意外でした。 そんな食べ方ってめずらしいのですね。
けっこう私、なんでも冷凍庫に入れてシャーベット上にします。
冷凍みかん、生まれて初めて新幹線に乗った時(ゼロ系、ですね)冷凍みかんを車内で食べたのが
強烈な印象で、その後冷凍みかんを見ると新幹線を思い出してしまいます。
なんでもいいから「たわわ」なものが食べたい・・・そんな気分です。明日ぶどう買おうかな
ちなみに冷やしもので私が一番好きなのは、パインのクリームチーズを冷凍で冷やして、
カロリーメイトのチョコに塗って食べるのです。もう最高です。
ああもう我慢できません。明日デパ地下行ってきます。

2002年6月24日 月曜日
村上春樹の翻訳もので、おすすめはありますか?
と聞かれて、これは難しい質問だな、と思いました。だって読んだものは1冊もなかったから・・
とりあえず読み応えあり、と評判の「心臓を貫かれて」を押してみたのですが、
主婦の方で、あまりそそられなかった様子。レイモンド・カーヴァーの方が
良かったかな・・と少し後悔していると「あ、これすごくおもしろいんだった」
とリリーフランキーの本を発見されて購入されました。
その本の魅力だけでなく、その読み手の方の立場になって読みやすい本をセレクトしなくちゃ、と思った。
家のことやなんかで忙しい主婦の方が気分なおしに読む本にはちょっと重すぎるものは
良くなかったかも・・でもそういう環境の中でも重い内容の本を好まれる方もいるだろうし・・
うーん、洞察力も必要・・ブックコーディネーターとしてはまだまだ修行が足りんようですねえ
その方も、三鷹に越してきて間もないということで、安いスーパー情報とか、気になるお店の話とか
いろいろおしゃべりしました。家の話とかにもなって、独身時代にはしなかったような話を
さらりと話してる自分に、「わたし、主婦なんだ・・」と今更ながら発見してみたり・・
お花屋さんで働いていたことがある、と言われたので思わず質問攻めにしてしまった。少し反省
花屋さんには私は絶対なれないけれど、とても素敵な職業だと思うので憧れてはいるのです。
なくても生活に支障のないものを売る、その仕事の大変さは想像以上だと思うので・・
吉祥寺通りにとてもかわいらしい花屋さんがオープンしていてとても気になっているのです。
今度行ってみよ。 外から「応援してます」オーラで見つめても花屋のオーナーさんにはなんの得にもならないし
いい事があった日に、ちょっと立ち寄って自分のためにたとえ1輪でも花を買い、お店の人に花のお話をしてもらう
そんなかんじで私も地元のお店とゆっくりと仲良くなっていきたいと思います。

2002年6月23日 日曜日
今日は、まず取材の写真撮影からはじまりました。
地域のタウン誌に今度うちのお店がとりあげられることになったのです。
詳細はまた書きますね。
ますたーと二人並んで、「いらっしゃいませ」というかんじの笑顔でお願いします
と言われ、歓迎スマイルをしたつもりなのですが、ますたーの方は
メガネをとるべきかとらないべきかばかり考えてた様子。結局メガネをかけたままでの撮影に。
私はいつもスッピンで口紅のみつける、というのが定番なのですがこういう日はファンデくらい
普通つけるよな〜なんて思いつつぶじ取材を終えました。
地元のこういったタウン誌ものって好きでけっこう目を通しているのです。
「街角の古本屋さん」としてこの三鷹で長く愛されていきたいと思ってるものとしては
こういう地域誌にも紹介してもらえたらな、と思っていたのでラッキーでした。
「東京人」ではとびきり素敵な写真を撮ってもらえましたが、お店の内容を多くのご近所の方に
知ってもらうのはこういった地方誌の方がよく伝わると思うので、バランスが整うかな?と期待しています。
ライターの方も、この店がおもしろそうだと感じて取材してくださったのがわかったし、楽しみです。 
昨日は芸術文化センターで、太宰作品の朗読会が、今日は公会堂で椎名誠の講演会があったようです。
朗読会は関係者の方もお店に来てくださったこともあったのですが、お店の営業があるので行けませんでした。
聞いてみたかったです。 ちょっと前にコミセンでも朗読会があったようです。とても行ってみたかったです。
お休みと合えばできるだけ足を運びたいです。今はなにより店優先ですので。
その規模の小さい方の朗読会では、太宰の「駆け込み訴え」を男性の方が朗読されてとても良かったそうです。
男性の方の「駆け込み訴え」是非聞いてみたい・・・
いつかこのお店でもなにかしら太宰に関するイヴェントなどできたらいいな、と思います。
にしてはちょっと狭すぎるのですよね。。。。頑張ります。いろいろ

2002年6月22日 土曜日
ひとりの時の方が売上が良い、というジンクスにあやかって?
今日はけっこう本が売れた一日でした。
お昼ごろ、一瞬ぱにくるくらいオーダーをさばき「ふぅー」というかんじでしたが
なんとかなりました。
でもやっぱり料理はますたーの方がおいしいく作れるし、見た目も美しくできるのです。
というか私を知ってる人は、私が料理って聞いただけで首をかしげると思うのですよね
なんて飲食に少しでも関わっているもの失格ですかね、こんなこと書いたら
でもフードのメニューは1つしかないし(軽食を除く)1つくらいはちゃんとできるようになると思う。
飲み物はもともと私が担当なので問題ないし
あ、そうラプサンスーチョンを、おとといお茶の話をしてくださった方からいただきました。
あれから飲みたくてウズウズしていたので、とても嬉しかったです。
これ、クセになるという人の気持ちわかる・・という味で、1冊の本を読む時のおともにいいかも
と思いました。 ちょっとうちのメインの日本近現代文学には似合わなそうだけど
外国ものの推理小説とかどうでしょう
あ、スコット・スミスの「シンプルプラン」2日連続でお客さんが絶賛されてたんだった。
私の記憶では、たしか児玉清さんも・・ちょい微妙   そういうのと合うかも
ルール通りだとイギリスものは紅茶なんだけど、中国文学にあまり詳しくないもので・・
というわけで近くメニューに加えることにします。
お手紙を添えていただいていて「ラプサンスーチョンの香る文学カフェなんておもしろい」と
書いてありうんうん、とうなずいてました。コーヒーの香りが基本だけど、例え話で
晴れた空がコーヒーだとすると、雨なら紅茶、虹のごとくあらわれるのがラプサンスーチョンってかんじかな?
ただ、いろいろ調べていると「異臭騒ぎになった」とかあってびっくり。たしかに個性的すぎる匂いと味だけど・・
ほんとにさりげなくメニューに書いておいて、注文された人だけにそっとさしだすお茶にしようと思います。

2002年6月21日 金曜日
吉野弘の「祝婚歌」という詩がお客さんとの会話ででてきて
気になって読んでみたのですが、今日という日に出会うべくして・・という詩でした。
当初からオープンして3ケ月は夫婦ふたりでお店をまわし、その後は私ひとりで店を営業し、ますたーは
外に働きにいかなくてはいけないだろうという計画でした。それが少し伸びて
桜桃忌後ろから、ということになり本日より彼は出稼ぎに行くことになりました。
彼の料理を期待されている方やますたーファンの方は日曜日に来ていただければ大丈夫です。
いつかまたずっとふたりそろってカウンター内にいられる状況になれるよう売上向上頑張ります。
宝くじはもちろんクイズ番組の出場者募集に応募しちゃったりしています。マジ(笑)
ひとりでお店をしきり、朝寝坊せずスーパーへ買出しに行く日がはじまった日に、この「祝婚歌」
なるほど、と思いました。そう、このかんじ、このかんじでいきたい・・・
結婚式にこの詩を「誓いのことば」に選んだというそのお客さんといろいろ話をしました。
アメリカに長くおられたということで、うちのお店のようなコーヒーを飲みながら本が読めるようなお店
のスタイルが懐かしい、一度入ってみたいと思っていて今日やっと来れた、とか
映画の話とか、(ちなみに「プレッジ」という映画が超おすすめらしいです。)
「本の話とかが店員さんとできる店、というのがとてもいいと思う。なにかコミュニケーションができる店というのが」
と言って下さり嬉しかったですがそれは私のほうこそ、なのです。こんなふうに、
ふと 素敵な詩が机上ではないところからやってくるというのは本当に嬉しいことです。
 たいていいいタイミングなのです。不思議・・
中には店員さんに話かけられるのよりボーッとゆっくり過ごしたい、という人も多いと思うので
こちらからは話しかけることって少ないんです。 ので「本のことや質問など話かけてくださいね」というポップ
をさりげなく貼ってます。 あ、でもここしばらくは私が料理中だと話しかけられても頭がパンパンかも・・
多めにみてやってください。 では今から特訓しますので・・
ま、今日はベッカムの上半身裸が見れたので満足です。 おやすみ前にもニュースで見れますように

2002年6月20日 木曜日
今日もお知り合いの方が来てくださり、おみあげまでいただき
ありがとうございました。
その中に私が大好きな生チョコがあり、
「この生チョコの賞味期限まで生きていようとおもった」
というワケのわからない冗談を思いつくくらい嬉しかったです。
しばしお店の中で男性陣は阪神談義、女性陣はお茶談義で盛り上がりました。
「ラプサン・スーチョン」をメニューに加えたいと思っているのですが、
あんまりポピュラーなお茶ではなく、正露丸の匂いがするという声もあるくらいで・・
なにかの小説ででてきてその主人公が好んで飲んでるんですよね、それから気になっていて
ちょっとそういうクセのあるお茶がうちのようなシンプルなメニューにちょこっと
あると、文学カフェっぽいかな、と思うのです。
回転率とかを重視するカフェならNGのお茶だろうけど・・・
で、今日来られていたお方はお茶とかに詳しいので聞いてみたら愛飲されてるそうで
お茶の話をいろいろ聞けてとても楽しかったです。行ってみたいお店もまた増えたし
お茶の缶が欲しいために注文したいものなどもでてきました。
なんだか熱い紅茶が飲みたくなりました。では紅茶を飲んで明日の準備をします。

2002年6月19日 水曜日
今日は桜桃忌。
「桜桃、よろしかったらどうぞ、 小説「桜桃」のごとくまずそうに食べていただいておっけーです」
と紙に書いて貼り、その前にさくらんぼの入ったお皿を置いていました。
あと少しで閉店ですが、今目の前にそのお皿があります。 ちょうどふたつだけ、それもおんなじ茎から
ふたつに枝別れしたツインズのさくらんぼがちょこん、とのっています。
お店を閉めたらますたーと半分こしようと思います。
今日はお知り合いの方がたくさん来てくださいました。ありがとうございました。
これからまたちょっとした集まりに行くので今日はこのへんで。
太宰の墓前には、またひとりで近いうちに行くつもり。
同じ思いの人がフラリと立ち寄れる場所でありたいと思います。

2002年6月18日 火曜日
今朝の雨音の心地よさといったら・・・
初めて桜桃忌に来た時も二度目の時も三鷹の町は雨だった。
当時の新鮮な気持ちとかが蘇ってきて、雨はまだ半分眠っている頭と身体によく染みとおった。
こちらからだけでなく、「三鷹に来たことは良かったことだよ」っていう声のような、
天からのレスのような、そんな優しい雨音で、ずっとずっと聞いていたかった。
夕方ごろ、空はオレンジ色になって夜がきたらきれいな月まで現れた。
営業日記がポエマーのひとりごとみたいになっても仕方ない(笑)みたいな絵になりすぎの6月18日です。
いよいよ明日は桜桃忌。 トップでお知らせしているとおり時間短縮ですが営業します。
どんな風になるか私もわからないのですが、この場所でいい時間を過ごしていただけたら幸いです。
NEWSが2つ。
明日、6月19日の毎日新聞(多摩・武蔵野地区)の朝刊に「今日は桜桃忌」というコーナーができ
そこに何店か広告を載せるとのことですが、うちのお店も小さいスペースながら参加します。(ほんとにちょこっとです)
これは実は一度お話いただいた時はお断りしたのですが、記者さんの熱意に押されての掲載です。
でも結果的には良かったと思います。せっかくの桜桃忌に「新聞」という媒体を通して太宰と登場できる
というのは良い事だと思います。1度目、記者さんが来られたときは企画ダメになるかも、と言っておられたのが
「今日は桜桃忌」ということに触れるコーナーが現実に記事になることになり記者さんもいきいきとしておられた
のです。この人に協力したいな、と思いました。毎日新聞とってる多摩地区の方、見てみてくださいね。
もうひとつは8月に発売予定らしい喫茶店関係の書籍に、うちのお店が「古本と読書を愉しめる」という角度から
紹介されることになりました。「東京人」の輪がゆっくりとでも広がっていけば理想的だな、と思います。
「東京人」に載ったお店の写真は今日のような雨の日に見ると100倍素敵です。
額に入れてお店に飾ってあるので見ていってくださいね。
では明日、ちなみにお店は来られないけど禅林寺には行くぞ、という方
私は桜桃柄の服を着ています。153センチ、天然パーマ(原田真二ヘア?)気軽に声をかけてくださいね。

2002年6月17日 月曜日
今日は、私が用事でちょっと店を離れている間、忙しかったらしく、
やはりどちらかが不在の時ほど店は混む、というジンクスは本当だ、なんて
いや、それは打ち破らねばならないのですが・・・
今日、ある常連のお客さんが何を思ったのか「黒酢」を持参されて、健康にいいらしいから
あなたたちも飲んでおきなさい、と差し出されました。
遠慮なく少しいただいたのですが、うーん、健康のためとはいえちょっとすすんで飲みたい
とは思わない味・・ひきつり気味の笑顔でお礼を言うと
「話のタネにもなるだろう」と言われ、確かに、と。
 そう、話のタネというか健康なことが一番のしあわせだな、と最近実感したことがあったのだった。
 つい最近、デルピエロについての新聞記事を読んで、彼がスランプを乗り越えたのは
お父さんがガンで亡くなった時、病気の苦しみを思えば自分の悩みなんてちっぽけなものだ、と感じたことが
きっかけらしいと知り、病気の苦しみ、心細さって身に迫らないと想像できないくらい大きなものがあるのだろうと
改めて思ったのです。 遠くの病気と闘う友人の力になりたくても祈るくらいのことしかできないけれど
いつか健康になってこのお店に来てくれたら、あったかいコーヒーを煎れてあげたいのです。
そのために日々健康に、地道にやっていくしかない、とても当たり前のことだけど・・
飲んだ直後は私もますたーもお客さんの見えないところで「まずー」って顔しちゃったけど
その一杯の「黒酢」から健康についてのさまざまな思いを馳せた今日という日を思うと
多くを語らず「飲んでおきなさい」と言われたお客さんに感謝!なのでした。

2002年6月16日 日曜日
今日は、ちょっと「いい男密度」が高い時間が発生しました。
このお店ってけっこうおじいちゃんおばあちゃんが多くて、それはもちろん素敵なことだと思うのですが
若い男性にも来てもらえると店主としては非常に嬉しいです。
カッシー(柏原崇史)そっくりの男の子が来たと思ったら、そのすぐ後に堂本剛君そっくりの男の子が
現れるのですもの、それはもうドキドキしてしまいましたよ・・・
カッシーそっくり君は、ストロベリーティを飲まれていたのですが、帰り際に
「あのー、このお茶のいい香りはどうやったら出せるんですか?」なんて可愛らしい質問を
してくれたのです。 しかしこの質問、なかなか答えるの難しい。 いや、勉強不足でごめんなさい。
体格のいい男子がこのお店でウロウロと本を物色してる姿もなかなか絵になるなー、と感じた一日だったのでした。
しばらくたって、彼らが女の子と2人づれでこのお店に来てくれたら、もっと嬉しいです。
少し前にあるお客さんが、このお店のことを「あんまり他人に教えたくないお店よね。秘密の場所にしておきたいような場所」
と言われていましたが、「あ、大切な人を除いてね。」と言い直された笑顔がとても印象的でした。
奥の喫煙OK席はちょうど大きな棚で隠れていて見えないので二人だけになりたいカップルには
秘密のデート場所として最適なのです。そっと口づけても誰にもわかりません
あくまで「そっと」です。ぶちゅーと音の出るようなのはご遠慮ください(って私ったら何書いてるんでしょ)
マジな話、「彼(あるいは彼女)と初めて会ったのは、三鷹の「フォスフォレッセンス」という小さな古本カフェだった。」
なんて日記や小説に誕生する日を楽しみにしています。「店主はとてもチャーミングな女性で・・」なんて登場したら
もっと嬉しいわ。ということで老け込まないうちにどなたかおねがい(笑)

2002年6月15日 土曜日
蔵書点検のため10日以上休館していたお隣の図書館が久々に開きました。
ここのお店は、本好きな方が見つけてくれるパターンが多い、ということは以前に書きましたが
今日も図書館で借りてきたばかりの本をそのまま手に抱えてお店に来られ、ゆっくりお茶タイムされていた
お客さんがいらっしゃいました。 図書館をオアシスにしてる市民の方はとても多いと思うのです。
私も、図書館が大好きな場所で、8年前、はじめて桜桃忌で三鷹に来た時に、三鷹市立図書館に寄ってみたのでした。
「アルバイト募集」の張り紙など当然なかったのですが、事務所に人事についていきなり質問したことがあるのでした。
とてもていねいに応対してくださった男性の方、名前などは覚えてないのですが、もしかしたらまだ図書館に
いらっしゃって、すれ違ったりしているのかも・・・
司書を目指していた時期がありました。 でも今は、このフォスフォレッセンスの店主になるために
全ての今までの時間があったのだ、と思えます。 
もし図書館に「本の話をする小部屋」なんかが存在したらその部屋の専属司書になってみたい。
それにはいろんな本好きな人の話や質問を理解できないといけないので、めちゃくちゃ難しい国家試験を
受けなくてはいけない、なんて新しい資格ができたらトライしてもいいかもしれない
でも図書館では基本的に静かにしないといけません。 静かに本に夢中になりたい時以外に、
ムショウに読んだ本について話したい、伝えたい、意見を聞いてみたい時ってあると思う。そういう時のために
図書館の隣にこんなお店がある、っていう立ち位置はいいと思う。
先日も、「カラマーゾフの兄弟」について2人のお客さんがいろいろ話されていて、いいなと思いました。
そんな時に、「これはこうですよね」と言えるくらい私もいろいろ読まないとな、と思いました。
では、ベッカムが気になるので今日はこのへんで・・

2002年6月14日 金曜日
今日は昼間っからテレビ持ち出してサッカー観戦。
なんだかサッカーネタ多いですね。
ま、勝っちゃったからしゃーないですね。試合が昼間ってのもあってガラガラでした(笑)。
おかげで、最後まで見ちゃいました。しかもその後のニュースまで(笑)。
あー、こんなんでいいのかね。。

byますたー

2002年6月13日 木曜日
メニューのページをつくり、コラム「本とコーヒーについて」を書きました。良かったらご覧ください。
そこにも書いたように、私たちは本の方の経験はあるけど喫茶に関しては素人同然なのでした。
でも、コーヒーだけはおいしいお店でありたくて、でも高い豆は手がでない。
そんな時に運命的に出会ったはちや珈琲豆屋さん。
はちやさんのことはいずれ書かなくては、と思いつつHPを紹介することを承諾していただいた時に・・
と時が過ぎてしまっていました。はちやさん独特の手作りパンフレットに、うちのお店が「東京人」に載ったことを
紹介していただいてたのを見てとても嬉しくなり、リンクついでにコラムにその出会いを書きました。
うちのお店のメニュー料金、コーヒーは300円で、時に「良心的すぎる値段じゃない?」と言われるのですが、
はちやさんの「国連珈琲豆をたくさんの人に、お安く届ける」という精神を引き継ぎたいですし、
喫茶料金が安価な分、本をたくさん買っていただけたら嬉しいな、という思いがあります。
好きでたまらない本がやたら高かったりするし・・・
それに料理の方は、これも何年も修行した、というわけではないし・・しかしますたーの料理、
コーヒー同様なかなか好評なのです。ってまだ悪い評判は届いてないだけだったりして・・・
「素敵な悪口募集中」なんて言えるくらいの余裕が欲しいところです(笑)
でも本とコーヒーのお店を開いたことは正解だったと思います。
あとは採算だけですね・・・(苦笑)
実はメニューのページをつくるのも、はじめは「うちは古本屋がメインだからいらない」と言ってたのですが、
親切じゃないな、と感じて。 というのも最近サイフにあとわずか590円。電車賃が190円、400円以内で
コーヒーが飲める喫茶店を探そう、みたいなパターンが多いのです(すごいビンボー)
だから価格表示してないと不安だな、というのがあって・・
あ、イタリア選手じっくり見なくちゃ  長髪の男性が気になる今日このごろです。

2002年6月11日 火曜日
昨日、掲示板ノートについて書きましたが、そのノートにまつわる話でも少し・・
かわいらしいイラストを書いてくださる方、つれづれなるままに言葉を書き落としていかれる方、
さまざまなのですが、印象に残っているのを1つあげてみると
先日、バイクに乗った二人のお兄さんが入店され、背もすごく高くてサングラスしてて
迫力あったので、みかけだけで判断してはダメなのですが、私ひとりで店番してたので
ちょっぴりびびっていたのです。 で、お店を後にされたあと、掲示板ノートを書かれていたので
どんなことが書いてあるのかな?とドキドキして見てみると、とっても可愛らしいお言葉が書かれてありました。
「おしゃれじゃないぼくですが、このお店に入ってちょっぴりおしゃれになった気がしました」なんて・・
ここは、決しておしゃれ系の店じゃないと思うのですが、なにか感じるところがあったのなら嬉しいです。
「昭和の香りがするお店ね」とそういえば今日別のお客さんに言われました。そのかんじが一番近いかな?と思います。
最近、お客さんに「もうすぐ桜桃忌ですね。」と口々に言われます。
ここのトップページに当日の店の営業時間を載せていきましたのでご覧になってくださいね。
雨降ると遠くからの人はうっとおしいかもしれないけれど、やはり6月19日の三鷹の空は雨であってほしいのです。

2002年6月10日 月曜日
私を見たことがある人に質問です。
私の髪型って原田真二チックでしょうか? 天然パーマでずっとストレートの黒髪に憧れていたことは
以前にここに書いたと思いますが、そこまでクリンクリンなのかしら・・。 
そういえばサッカーを見ててどこの国の選手だったか、彼を思わすヘアの人いました。
クリンクリンヘアは何年たっても原田真二ヘアと言われますね。
というのも、お店のガラス窓側に、「近代映画別冊 原田真二ブック」というのを面にしていたのですが、
それを見つけてお店に入ってきていただいた女性のお客さんが、「原田真二のファンなんですよ、
ちょっと見せてもらえますか?」と言われ、私もファンでした、と告げると
「あ、それで髪型も同じにしてるのですか?」と言われ、思わず爆笑・・・
それから少しだけ原田真二トーク、クラスでみんな世良公則ファンの中、ひとり真二ファンしてたこと
等、なつかしく話ししてたのですが、「短編映画があったのご存知ですか?」と言われ、
「はあ、負けた・・知らない・・」といったかんじでした。 見てみたいですねえ、原田真二の短編映画
結局お買い上げいただき、大変ありがたかったのです。
私はわがままな店主なので、自分がとても愛しくてたまらない本たちには、少しお値段が高めにつけられています。
原田真二の本も、案の定少し高めでした。すいません・・
京都のとある古書店(私の憧れのお店です)店主もそうらしいとなにかで読んだので、それくらいは自分の店持つ
人の特権としていいよね、と思ってしまいました。でもそんな本はごく一部で、あとは相場を研究した上で出しているつもりです。
やはりいい本は、自分が好きな本でも大切にしてくださる人の手へ、と渡っていくのが古本屋の役目だし・・
その「ごく一部」に例えば澁澤龍彦の「フローラ逍遥」(平凡社・函入り)があります。
平凡社ライブラリーで、小さいサイズでも出てるのですが、やはりこの本は函入りで手元に置いときたい1冊です。
この店の本棚には、やはりこの本が存在していてほしいのです。なんて古本屋失格でしょうかね
そんなかんじでここのHP目録に載ってない本は、まだまだあります。
オンライン目録からでなく、是非、実際手にとって選んで欲しい1冊、っていうのがやはりあるのです。
コンテンツに掲示板がないのも、「フォスフォレッセンス掲示板ノート」はお店に置いてあるからです。
そんなわけで是非一度お店に足を運んでみてくださいね。

2002年6月9日 日曜日
いやあ、勝ちましたね。
勝ってしまいましたね。日本。
本日も外から見られるようにテレビをセッティングして、8時から観戦モードでした。そして今夜も稲本のゴールを何十回となく
見せられるのでしょう。個人的にはトルシエの派手なガッツポーズを密かに楽しみにしていた訳なんですが。
しかし、サッカーって、見てて疲れる。やっぱ野球の方が面白いや(笑)。

byますたー。

2002年6月8日 土曜日
今のお店(三鷹市上連雀8丁目)の物件に決める前に、三鷹台付近のとある物件を
ここにしよう、と決心して連絡したらもう売約済みだった、ということがあったのですが、
今日そのあたりにくわしいお客さんが来られて、絶対こっちで正解よ、と言ってもらえて
なんだか励まされました。 バイタリティーのある女性って大好きなんですが、
その方もそんなかんじの方で、いろいろ参考になることを言っていただけました。
せっかくこういうお店があるのに、知ってもらわなくちゃって。うーん、もっともです。
井伏鱒二は、庭の木にさくらんぼをひもでくくりつけるような人だった、
そんなかんじのちょっとしたユーモアを、例えばメニューを考える時に用いてみたり・・
オープンして3,4ケ月ごろって自分ではわかってないストレスが絶対体にきてるから注意するように、等
なるほど、心得ました。 私って、パワフルな人かと思ってたけどおとなしいですね、とたまに言われる。
そう、本来おとなしい性格が邪魔してどうもいくべきところでいけないようなところがある。
ますたーは輪をかけておとなしいので、ほんとアグレッシブに行く時はいかないと(体をこわさない程度に)店がしぼんじゃう
そう、それで思い出しましたがメニューのペエジも近く追加します。
来年の6月19日は「桜桃のけえき」を出せるよう、研究します。今年はバナナのケーキで・・・
桜桃忌の営業時間についても近くアップします。
そう、白百合というのもあります。そのため上京してきたこれまたパワフルな方も
今日、突然お店に来てくださいました。嬉しかったです。
ああ、私もパワーがまだまだ欲しい・・がんばろう
ちなみに6月9日明日は、用事があり私の方は店に戻るのは夕方ごろになります。
ますたーひとりで営業してますのでどうぞよろしくお願いします。6月9日っていろんな日ですね〜

2002年6月7日 金曜日
昨日、ロマンスカーに乗ってみたい、とここに書きましたが家にある本を、思い出したように
とりだしてみました。沼田元氣さんの「旅する少女の憩」という京都書院アーツコレクションから出てる可憐な本です。
やっぱり、記憶は正しかった。ロマンスカーや、ホテルの「レタアルーム」などうつっていてますます
ロマンスカーで箱根へ行きたくなりました。その時はもちろん「星の王子様ミュージアム」も・・・
その本の表紙で少女が手にしていたのは、杉浦茂の「モヒカン族の最後」という古本でした。
三鷹市美術ギャラリーで、6月9日まで「杉浦茂ーなんじゃらほいーの世界」というのが催されてます。
あと少しの期間ですが、とてもおすすめです。 私が行った時も、比較的男性の方が多く来場されてましたが、
みなさんの作品を見つめる顔が、とてもいいのです。思わず笑みがこぼれ落ちてしまう・・みたいなかんじで。
セリフが、特にいいんですよね、「てんで かっこいいなあ」とかね。
なぜか太宰の「櫻桃」も杉浦茂名作劇場、として登場してありました。 目録を見るとユトリロの街角の風景の絵からも
ヒントを得ていたように書いてあり、先日「ユトリロ展」で、街角の風景を時間も忘れて見つめていたので
不思議なつながりを感じてしまいました。 街角の風景に当然、いろんなお店もあって店の外観も街角を彩って
いくのだな、と思いました。こういった展示会に行って、「1946年」とか、自分が生まれる前の本や絵を前にすると
当たり前のことなのだけど、このとき自分はまだこの世にいない、何だったんだろう、って考えてしまいます。
こういうあてのないことを書いてる日は、「あ、今日はひまだったのだな」と思ってやってください
横で「今、ベッカムがPK決めたよ」という声もするので、今日はそろそろこのへんで・・

2002年6月6日 木曜日
「今度、飛行機に乗るので、荷物にならずに読めるような本ないかしら」
と、上品なご婦人が入店されました。こういう時、どんな本をセレクトできるか、というのは
「腕がなる」ことではあるのですが、まだまだ力不足を感じずにはいられない、というのも本音です。
コーヒーを煎れながら少し好みのものなどをお尋ねすると、向田邦子の話で盛り上がったので
そういうラインか・・と思っていると「あ、そうそう妹に江國香織をすすめられてたのよ、あるかしら」
と言われたので、文庫2冊、あと池波正太郎のエッセイと合わせてこちらが考え抜くこともなく決まった。
その方は、スペインが大好きで、スペイン語を勉強するため60歳から夜学へ入ったそうです。
数十回スペインは行った、とのことで毎回ひとりで行くそうです。
「アンドラ公国」という地名がでてきて、私は知らなかったので少し恥ずかしく思ったのですが、
その方があまりにもいきいきとスペインの魅力について話されるので、歳をとるのも悪くないな、と思いました。
時間はダラダラと流しちゃいけない、とあらためて痛感。本当に魅力的な方だったんです。
その方とお話できて良かった。 これも程よくヒマな小さいお店のなせるわざですね。
今朝は用事があったので早く起きて新宿に行ってきたのですが、朝8時すぎの三鷹の風景を久しぶりに見て
お店の物件探しのため深夜バスでこちらに来てた日のことを思い出しました。
とにかく空き物件求めてひたすら歩きまわった遠くて近い日・・・
私は超低血で朝が全くダメ人間なのですが、たまには早く起きて散歩するのもいいかな?と思いました
(きっと思うだけでしょうけど・・)新宿駅では、しきりに「鎌倉へあじさい見に行こう」とか「箱根でちょっと温泉」
みたいなポスターが貼られていてそのまま電車乗って旅したい気分にかられましたがサイフの中がNOと言うので
我慢してまっすぐ帰りました。 でもいつかロマンスカーに乗るのが夢です。
その話をお客さんに言うと「東京音頭」でも小田急線に乗ってちょっとサボろう、みたいな歌詞があるとのこと
西条八十もうまいこと言ったもんだねー、って。 ちなみに「ああ 上野駅」のカラオケ画面は古本屋さんに芽生えた恋
の場面らしいです。どこの会社のかはわかりませんが・・ 歌えないけどちょっと見てみたいですね。

2002年6月4日 火曜日
今日の昼間、なにやらたてつづけに若いお客さんが来られる、という珍しい現象がありました。
うちのお店は、ふたを開けてみるとけっこう年配のお客さんが多いので、なにか近くでイベントでもあったのか?
チェックしてないぞ・・みたいな状態になってました。 「フリーペーパーを置かせてください」と言われて
こういうのがもっとバンバンくると思ってたので、嬉しくなったりしました。
やっぱりお店で「安らいでもらう」ことも大切だけど、何かを発信する場でもあってほしい。
私とますたーも老夫婦ってわけじゃないので、もっとエネルギーを使えると思うし、
今、三鷹に住んで禅林寺までチャリで行けるけど、シフト調整して深夜バスで京都から新宿におりたち
早朝、最悪なダルさに加えてカラスの大群を背に人の波と逆方向に歩きマクドのトイレで顔洗う、みたいな
あの感じを決して忘れたらダメだな、って思うのです。
桜桃忌の日は水曜日で本来定休ですが、読経のみ参加してその後お店を開けようと思ってることは
前にも書きましたが、もし深夜組がひとりでもいたらその人のために午前中もお店開けようかな
なんてまた考えてたりするのです。 
やっぱり6月になってアジサイ見たらざわざわしてきたのです。
今夜、きっと稲本のゴールを30回くらいテレビで見るんだろうけど、
生で1回目見たあの感じは忘れないでおきたいな、と。
今日は日本戦なので、ミニテレビ(吉祥寺の古道具屋さんで1500円で購入)をガラス窓側に設置して、
バスや通りゆく人にも見えるようにしていたのです。
盛り上がること全般は、なんでも好きなので。単純でしょうかね
でもマジで頑張ってほしいです。日本選手団、応援しています。

2002年6月3日 月曜日
最近スタートが遅い。
と、これだけだと何の事かわかんないですね。
要するに、最初のお客さんが来るまでの時間が、どうも遅いんです。
なんか、開店してから掃除と仕込みしても大丈夫なんじゃないの? てな感じで(笑
しかしそれでも面白いもんでどちらかが休憩で居ないか出かけてる時に限ってお客さんは来るんですねえ。
ま、それはさておき、明日はW杯日本代表戦。
夜はガラガラかなあ。いっそ外から見える場所にテレビ置いてお客さん呼び込もうかな^^;

byますたー

2002年6月2日 日曜日
我が家では、まだ炬燵を当てています。変でしょうか
一度直したのですが、その夜から炬燵がない寂しさに耐え切れず、すぐにひっぱりだしてきたのでした。
昨夜、その炬燵で太宰治全集に収められている美知子さん(太宰の妻)の「三鷹」という文章を読んでそのまま
眠ってしまったのですが、とてもいい夢を見ました。
炬燵の4辺のうち3辺に、太宰さん、美知子さん、そして私が座って団欒しているのです。
不思議な夢でしたが、なんともいえないしあわせな時間を過ごした気がします。
最近、いい夢ばかり見るのは、いったい自分に何がおきているのでしょう?
矢沢澄子さんがお亡くなりになられてとても残念なのですが、翻訳された「雪のひとひら」を
今日読み返していました。家にも 宇野亞喜良挿絵の素敵な本がたしかあったはず・・今夜また開いてみようかと思います。
さすがに炬燵はもう暑いでしょうか・・・
ワールドカップでみんなテレビを見てるのかヒマでしたが、窓ガラスをすみからすみまで拭けたので気持ちよく
一日を過ごせました。 窓からいろんなものがよりくっきり見えるようになりました。
「雪のひとひら」も、見えないもの、小さきものの魂の世界の話なので、今日という日に読めてよかったと思います。
思いっきり初夏だけど、「雪のひとひら日和」なのでした。

2002年6月1日 土曜日
ついに6月です。昨日、5月は一番好きな月、と書きましたが6月もちょっとした特別な月です。まあ当然ですが・・
今日、お隣の三鷹市立図書館に行ったら、太宰治コーナーが出来ていました。
ワールドカップの話題でもちきりの中、嬉しい出来事でした。
古本好きの自称三十路乙女は、サッカーなんか興味ないとお思いですか? 全然ありますよ。
ベッカム好き、なんて当たり前すぎるかもしれませんが、彼が空港にソフトモヒカンで登場した姿は、ちょっと録画したかったくらい
かっこ良かったです。こんなにいい男がこの世にいたの?って我を忘れて絶叫してしまいました・・・。
アズーリ(イタリア軍団)は、姿、プレー、(えらそーですいません)など含めとても芸術性を感じさせるので、
イングランドとイタリアの試合はできる限り見たいと思ってます。もちろん日本も。
ベッカムは、噂によると妻のヴィクトリアにベタボレらしく、そういうところも可愛いですね。
私も、キムタクの夢とかいろいろ言いながらも、噂でなく正真正銘の夫フェチなので、
そういう意味でも初めて夫と出会った6月がくると、血が騒ぎます。
6日には、うちの店の2階に、治療院(マッサージ、はり、指圧)がオープンします。
遅くまで内装とか看板とか準備されていて、私たちもオープンの頃の準備期間のトラブルとかあったなー、と思い出されます。
「はじまり」の昂揚感を少し分けてもらって、新たな気持ちで6月、日々を大切にしていきたいです。
マッサージをしてもらいたい方、うちの店にただ今割引チラシ設置してますよ。ご利用くださいね。

inserted by FC2 system