営業日記。

2003年8月31日 日曜日
ども、ますたーです。
8月やっと終了です。
はやく涼しくならないですかねえ。
2003年8月30日 土曜日
時折、うちの店で本ではなく、飾ってある雑貨に夢中になってしまうお客さんがおられます。
雑貨は飾りであって売ってないことをお伝えするのが本当に申し訳ないのですが、
「欲しいけど、じゃあ絶対売らないでください。ここにあるのが似合ってるので」
とか言ってくださる方もいるのでこれからもお売りする予定はないです。
ただそんなレアなものを置いてるわけではなく、どこでも売ってるものがほとんどなので、
ここに行けば売ってますよ、おいくらくらいですよ、とお教えするのですが、
残念ながらこれはもう売ってないのよ、と言われた千秋庵の「小熊のプーチャンバター飴」のカンカン。
このカンカンがとても人気で、今日もお店に入るなり「出会ってしまった」とばかり
ずっと熱い視線をこの缶に注がれてたお客さんがいらっしゃいました。
その方にとっては本の山よりも魅力的だったようです。「この水色がなんともいえないかんじ」とか言われてました。
現在は売ってない、というのはとくにウラはとってないのですが、他のお客さんがそう言われてたので、たぶん・・
あ、でも通販はやってないのよ、って意味かもしれません
確かめに札幌まで行ってみたいくらい。ちなみに私がこの缶を買ったのは、新婚旅行の時札幌のデパ地下です。
そんな有名なものとは知らず、レトロな缶に一目ぼれして購入したのでした。
素敵なスーベニール本を出されたヌマ伯父さんも、東京人の取材でうちの店へ訪れてくださった際に
お店へ入るや否やいきなりこの小熊のプーチャン缶に反応されてましたからね。
本当にこういう可愛らしいおみあげものってホッとしますね。 こんな時代ですから特に・・・
イラストのギターを弾くクマちゃんがどこかかなしげというか、笑ってないところがまたいいのかも
そういえば私、おみあげもので大恥かいた経験があります。
アメリカ旅行に行った時に、親しくなった現地の人から「これはここのお守りだから」とキーホルダーをいただいたのですが
それがなんともひわいな・・・現地の人は「人間の神秘の根源」とかなんとか言ってたみたい、たしかに間違いではないかも
しれないけど、今思うとちょっといたづら好きの人だったような気がするんではめられたのかも・・・
それが空港の荷物チェックの度に係員同士で「ちょっとこれ見てよ、ギャハハー!」みたいに笑われるし、
私は赤面しながらも「お守り」って単語をミニ辞書で調べたり、もうほんとに恥ずかしかった。しかし騙されやすいな>自分

2003年8月29日 金曜日
はじめての早じまいです。
理由は「パニック」の日だからです。なんて冗談はさておき
社会人ではできなかったことをやりたくて自分の店を持ったので
やりすぎは絶対良くないけれど、ある程度自分の趣味も大切にしていきたいのです。
どうしてもこの時間に、あの場所に行かなくてはいけない、という時があります。
事前にちゃんと告知しますので、どうかお許しください。
お店の窓、ドアにも数日前から貼り紙はしてありましたが、
せっかく来たのに閉まってた、という方にはお詫びにコーヒーをサービスさせていただきます。
早じまい、年に3度は越えない程度だと思いますので(たぶん)

16時までだけれどけっこう忙しかったです。昨年もそうだったんですが
8月の終わりはけっこう忙しいんです。
今日はもうすぐ太宰関連の書籍を発行される、という大学教授の方が来店されました。
教授といっても若くて長身、なんとなく太宰に似た素敵な方でした。太宰をもっと繊細にしたかんじかな?
文学散歩で禅林寺に学生さんを引き連れていらっしゃることもあるらしいです。
授業の中に文学散歩があるなんてすごくいいですね。教授もそんなめんどくさいことを
あえてしてくださるなんて、すごいたのもしく感じました。
実際、卒業される時に印象に残ったことに、文学散歩、と答えられる学生さんが多いらしいです。
昔と比べて、熱心に本を読む学生さんの数は急速に減っている、とおっしゃってましたが、
中には絶対、情熱を持って文学を吸収したいと渇望してる若者はいると思うのです。
そんな人にとってかけがえのない恩師となるのではないでしょうか
私もゼミの時間や教授のこと、忘れられないですもん。ああ、でももっと真剣に取り組んどけば良かった・・少し後悔。
そうそう、太宰の講義はやはり人気があるらしいです。一度講義にもぐりこもうかしら

2003年8月28日 木曜日
お客さんから「おみあげ」といって豆腐ドーナツをいただきました。
陸橋の近くにお豆腐屋さんがあって、そこで売ってるらしいのです。
おいしかった。 陸橋のあたりって昭和がそのまま残ってるようで好きです。
そこからくっきりときれいな富士山が見えた時はかなりの感動でした。
火星も近づいてるということだし、近々行ってみようかな
火星が近づいてる、というけれど見れました?
私はたぶんあの、赤いやつ?って程度なんですけど・・・
その火星がもっとも近づいたという27日、私は巨峰アイスを食べに山梨に行ってました。
めちゃくちゃおいしかったー! 歯医者通いもひとまず終了しましたし。
一気に甘いものを食べ過ぎてもイカンので、少しづつならそうと思ってます。
しかし山梨では果物屋さんの前を通るだけで天国でした。すっごいフルーティな匂いがするんだもの
また果物が入った小さなダンボールの箱がすごい可愛いの!
あーゆーのってぶどうとか白桃とかさくらんぼとかの絵がサイドにちょこんとあるじゃないですか
あまり絵がうますぎるとそそらないかんじですよね、あの箱をひもでくくって電車待ちしてる人が羨ましかった。
河口湖の中原淳一美術館へ行ってなにか淳一グッズを買い、山梨みやげに可愛らしい果物の箱を手にフジサン特急で
帰る、これぞ正しい乙女の青春18切符の余った時の使い方ではないでしょうか
しかし私の現実は・・・果物を箱買いする甲斐性がない、500円の生ほうとう麺をおみあげにし、
「作って上げるよ」とダンナに言いつつ、彼がつくってるくれるのではないかとちょっと期待し目立つところに放置している。
淳一美術館へはもう少しゆとりができてから行こうと思うので、ひたすら湖畔を散歩。こんなかんじです。
でもでも富士山の尾根の線がナマで見れただけで、なんかもう元気溌剌になれたのです。
いつか可愛い果物の箱に格安文庫入れて店の前に出そう。箱にシールベタベタ貼っちゃおう。
ほうとう、せっかく買ってきたのだもの。かぼちゃとかじゃがいも買ってきてちゃんとつくってみよう。
そしてイヤというほど食べさせよう、うん、決めた。

2003年8月26日 火曜日
先日、三鷹の中央通りで三鷹名物らしい阿波踊りがあったようで
お客さんから自然と話題が出るんです。
是非一度見てみたいのですが、どうやら土日にあわせて行われるようで
私には残念ながら縁がないかもしれません。
桜桃忌と同じで、行かれたお客さんからその様子をお聞きして
想像しながら楽しむ祭りになりそうですね。
今日お客さんから聞いた話では、ベビーカーを引いていたお母さんである女性が
おそらく見ているうちに自分も踊りだしたくてたまらなくなったのか
ベビーカーと一緒に列に乱入し、押しながら踊る、といった光景に出くわしたそうです。
いやー、その姿見たかったですね。というかその女性の行動、なんてチャーミングな!
前にも一度書いたけれど、そこでその衝動を抑えてしまうんじゃなくてやってしまうとこがいいんですよ。
そこで一句、とそのお客さん、うちのリアル掲示板ノートにしたためてくださいました。

飛び入り連 手押し車に子を乗せて 踊る阿呆よ 良き母となれ

いいですね。あと2句ほど阿波踊りを見学してひねったものを書いてらっしゃいますので
読んでみたい方はうちの店のノートを見てみてください。
そのあと別のお客さんと阿波踊りの話をしていて、私がほんのちょっと、踊りのこう手をかざすような
しぐさをしたんです。ほんの2秒くらいの動きだったのですが、
「あら、あなたお上手!すじがよろしいわ」と大変ほめられました。
いや、何を隠そう私昔は近所の盆踊りといってはかけつけてひたすら踊っていた
無類の盆踊り好きなのですよー(栄作さん、すいませんいただきました)
そりゃあ祖先は喜界島の太鼓叩きですからね。祭りのリズムを耳にすると、こう、
魂の奥から突き上げてくるものを感じます。それも一人で踊ってても快感はないのです。
見られることにたまらない快感を感じるんですよねー。あー踊りたくなってきたわ!
今この店のど真ん中で踊ったらガラス窓を通して確実に通りをゆく人から見られるけど、
「あの店の人ちょっとヘン」という噂が立つといけないのでここはグッと抑えます。やっぱ浴衣姿でないとね。
帯をギュっとしめて、袂やら袖やらを気にしながら踊るから色めいていいのですよね。
かっぽれや、おわら風の盆の踊りも、いつかマスターしたいです。

2003年8月25日 月曜日
人間そう簡単には変われないもので・・・
久しぶりに友人に会ってよく言われることがあります。
営業日記、最初の頃はなんか真面目チックなのにだんだん本性が出てきたね
やっぱり人間って素顔を隠せない生き物なのよね、みたいな
いや、まあ許してやってください。ここくらいは自由に羽を広げさせてやってください。
小池真理子著「新・知的悪女のすすめ」に、「知的悪女は文学少女であってはならない」
という文章があって、興味深く読んでみたらすごくツボにはまった。
「本と仲よくすることは文学少女になることとは違うのです」という一文からはじまる
その章は、家にひきこもって文学や知識を神と崇めて見たことも聞いたこともないような書物をひもといてる連中
つまり遊ぶことなしに本を読み、ものを書く人間は恐ろしい、と。象牙の塔に入りこんでしまっている人間が言うことは
理屈っぽい。女性雑誌で愛とか性とか結婚とかについて、言い古されてきた文章をしたためている人たちのほうが
まだ好感がもてる。というような内容なのです。興味を持った方は是非読んでみてください。
角川文庫でもう絶版なのですが、うちにはありますよ。300円です。(しっかりショーバイショーバイ♪)

一度お昼に来店されたお客さんが、「銭湯帰りで気持ちいいから」と夜再びやってきてくださいました。
こういう時に「裏メニューのラムネです」とか出せたらかっこいいですねー、なんとなく。
銭湯博士のようなそのお客さんにいろいろ三鷹銭湯情報をいただきました。
「はなの湯」は昭和初期風。庭に猫が寝てるのを見ながら入浴できるのがいい。
「春の湯」は草津温泉の湯がある。おなじみ「千代の湯」はトルマリン風呂、
「うめの湯」は漢方の湯、などなど・・・。三鷹だけでなくいい銭湯の噂を聞けば中野あたりまでなら
平気で飛んでいくサイクリストなのです。1010(セントウ)という冊子も当然のように愛読されているようでした。
練馬の大泉のあたり?に世界第2位の湧き水がある、とか身体に良い塩の話とかすごく詳しくて
どこへでも寝袋かかえてロードレーサー?で飛んでいくフットワークの軽さのなせる業だな、と感心しました。
私はこうなんていうか生活の知恵にあふれてる人にすごい憧れるんですよね、自分にないものなので。
鈍行列車の旅もいいけれど、大地にテント張って眠る、というのも久々に経験してみたいですね。
近々ずっと遠ざかっていたアウトドア用品のお店に行ってみようかな〜

2003年8月24日 日曜日
ども、ますたーです。。
風邪ひいちゃいました。
かなりつらいです。

そんな訳で、もう就寝。。
2003年8月23日 土曜日
女らしさについて考えていました。
もっとこう極め細やかなかんじになれないものかとあれこれ思っていると
「俳句をやると変わるよ」とお客さんがアドバイスしてくださいました。
この前も定年前に俳句教室に通いだして人生が色づきはじめた、みたいな事を
言われているお客さんおられました。
俳句をたしなむようになって、初めて植物園にこまめに通うようになったりしたとか。
それはたとえば「葛」とか「女郎花」とかいう言葉を使っても、その花自体の形や匂いを
知らなければリアリティが生まれない、ということらしい。
それだけでなく、渋谷のセンター街なんかにも時々足を踏み入れることがあるらしい。
これも俳句のためなんですって。若者文化、「ケータイ」やなんて言葉も俳句になると。
まさに人生の季語、といったかんじでしょうか
目のまわりのすべてのものに敏感になった時、たしかに自然な細やかさが身に付くかもしれませんね。

京都が好きで時々訪れる、というお客さんが私が嵯峨方面に住んでいたことがあると言うと
「常寂光寺はとても良かった。たしかここが舞台になった小説がありましたね?」と聞かれたので
「中里恒子の時雨の記ですね、映画にもなりました」と懐かしい気持ちになりました。
当事、この小説を読んでその後すぐに常寂光寺に自転車で出かけたのでした。もう夕暮れに近い時間だったので
自分ひとりしかいなくて、とても小さな時雨庵の碑を見つけた時の正直こんなちゃちいの?って
ふっと笑ってしまった時の気分を思い出しました。
その時は仕事がひたすら忙しくしんどい時期だったので、休みの日に人ごみに出る気分になれず
自転車でひとり奥嵯峨へ行っては自然にひたすら癒されてました。今の渋谷原宿大好きの自分には考えられません。
人生にはいろんな時期があるものですね。どんな時でもとりあえず真面目だったことが私の場合まだ救いだったかな
日本の美しい風景とともに大人の恋愛が流れているこの「時雨の記」は読みごたえがあった記憶がある。
お昼時でない時刻に男が訪ねてきた時に、「あらたいへん、なにかつくらなくては」ってなった時でも
「お昼に、かれいを余分に煮てあるし、蕗味噌で、蕪も和えてあるし、お肉の時雨煮もあってよ」(文中より抜粋)
なんて最強の切り替えしができる女性、これこそ日本の女性の女らしさですね。
女らしさのヒントはまさに小説の中に隠されている。基本を忘れてましたねー。
吉永小百合と渡哲也主演の映画の方もいつか見てみたいです。

2003年8月22日 金曜日
「どうしたん?顔テカテカやん」
と家に帰るなりますたーに指摘される。そう言われて鏡を見てはじめて気がついた。
私ってほんとに女らしいところがなくて、脂性なのに
普通に油とり紙を持ち歩く、とかそういう感覚がないんですよね、
そしてまたノーメークでテレビに出てしまったのです。
昨日急に「テレビのニュース番組の取材なんですけど、明日の夕方頃のご都合はどうでしょうか?」
と連絡があったのです。FNNスーパーニュースという北海道ローカルなので、北海道以外の地域では見られません。
北海道といえば、札幌の羊が丘で二人だけの結婚式を行った思い出の土地。
なにかと思い入れが多い場所です。というか自分、思い入れのある場所多すぎ!
東京の最前線のものを紹介するコーナーで、個性派本屋をとりあげるそうです。今回は小さくこじんまりしたうちの店と、
大じんまり?したTSUTAYA六本木ヒルズ店を取材するとのこと。そんな、あそこと一緒にしたらいけませんわー、
私も行きましたけど天国みたいな本屋でしたよ。いや、ある意味こばんざめみたいでおいしいといえばおいしいですけど。
全国放送でないならそんなに緊張しないだろう、なんてちょっと油断してしまい(昨日の日記で油断するなと書いてるのに)
またもやお化粧するのを忘れてしまいました。せめて油ギッシュはなんとかしとくべきだった
普段から身だしなみには気をつけておかないといけませんねー。
そんなこんなで取材がはじまったのですが、今回は担当の若い男性の方が一人で来られ、カメラもハンディなやつを
持ってこられて何から何までひとりでこなされる、というタイプの取材でした。
普通に話してる時は大丈夫なのですが、カメラ向けられた瞬間にいつもの如くガチガチに緊張してしまいました。
最後に少しインタビューということで、「このイスに座って話していただけますか?」と言われて「はい」と着席すると
なんと目の前にカメラ。「あ、あのー、もう私いいかげんお歳ですので、まさかこんなアップじゃありませんよねー」とお聞きすると
「大丈夫ですよ、ちゃんとひきがありますから」と言われてたけどすごい気になる。なんせテカテカですから。
あんな近距離は初めてだったので緊張度が加速して、おまけにどもるし。絶対やりなおしだろう、と思ったら
「はい、OKです。次に、」と気にせず進行する担当の方に「え?こんなんでいいんですか?」とすごい不安に
でもその担当の方、カメラ抱えるとごっつい男前になるタイプのようで「はい次、次、」ってかんじで進行していくので
ちょっと頼もし(はあと)ってかんじでえーい、もうあとはもう身をあずけよう。かっこつけてもありのままが伝わるもんだし
とか思って気が大きくなりました。「新刊ではなく、古本独特の良さがでてるような本ありませんか?例えば書き込みがあったり」
と言われ、「え?突然言われましても・・・」とパニクりも、なんとか2,3冊差し出す私。
その中の1冊「キャンディ」は「この線引きはこの持ち主はどういう意図で引いたのか想像するとおもしろい、」
エロい場面だけに線が引かれていて、と言いかけて、「はっ!」 いけない、ローカルとはいえ公共の電波で
「エロい」なんて言葉使う古本屋の店主、しかも女性、いかんいかんクレームくる、晒される、とか瞬時に判断し、
グッと言葉を飲み込みました。「濡れ場」でもちょっとブーだし、ただの線引きされた本を内心あせりながら味があると
繰り返し言いまくる私、視聴者は?であろう。まあ適当にカットしてくださることでしょうけど。
そのあとは尾崎翠全集の帯の破れ方を「普通帯破れはマイナスなんですけど、なんかこの破れ具合がいいかんじで」
とか、真面目な古書店主とか古書マニアな人が聞いたら怒り出しそうなこと言っちゃってます。
やはりさっきのような質問に、絶妙な本と説明を持ってこれる店主になるまでにはまだまだ時間がかかりそうです。
でも担当の方、カメラぐっと構えながら、「はい、いいですよ〜、はい、伝わりますよ〜」って言ってくれるんですよ。
ちょっと私も歳がいもなくノリノリになってしまったようです。「いいよ〜はい、きれいですよ〜」とカメラマンに
言われながらバシャバシャ写真撮られるうちに脱いでしまった女優さんの気持ちが初めてわかりました(種類が違うだろ!)
北海道の方、終始テカテカではじめシドロモドロ、後半ノリノリな私が27日のスーパーニュースでうつるかも、です。
緊張するとハイになるかどもるかのこのコンプレックス、なんとかしたいー やっぱり思い出せば思い出すほど恥ずかしい
北海道の大スター、大泉洋さんの目にだけとまればそれで充分だわ、って気分です。と言いたいところですが
冷静になってみると私たち夫婦のスタートとなった土地でお店が紹介される、お店を知ってもらえるなんて喜ばしいことです。
なにより実際足を運んでくださった担当の方がこの小さな店の魅力を、なにかしら感じとってくださったような、そんな気がしたのです。
あとはもうお任せして、私はお店の方を頑張ることにします。今夜は油取り紙超美人でも探しにコンビニいこ。

2003年8月21日 木曜日
今日は松山からお母さんとお姉さんが来てくれました。
事前に聞いていたので、朝からちょっと気合入れて掃除しとかんとー・・・と励んでたら
いきなりご来店。埼玉から総勢4人で来られたので、一気に店内がにぎやかに。
お母さん、店に入るなり第一声
「せまいわねー!あなたー!」って。いや、相変わらずええ味出してますよ、お母さん。
お母さんはブティックに勤めてるだけあっていつもすごいおしゃれ。派手めが似合うお人なのです。
この日も黒で統一したファッションで、「相変わらずおしゃれですねえ」というところを
どう間違えたのか「相変わらずおきれいですね」と言ってしまった。いや、べつに間違いではないのだけど(汗)
「みゆきちゃん、ちょっと口うますぎるんじゃないのー?」って思われてないだろうか・・・
まあそんな間違い笑い飛ばしてしまうくらいの明るさの人達。気持ちいい。
ほんとにこの家系(正確にはますたーが血を受け継いでいる)心底明るい。
女ばかり4、5人でわいわいはしゃぐ、っていうの随分ごぶさたなので、こっちもすごい新鮮な体験でした。
お母さんのお姉さんと初対面だったのだけど、「三鷹ってマンガの舞台になってたよね」
と言われて、みんなで「何のマンガ?」と盛り上がってる時に、「ほれ、最近のマンガよ」と言われたので
私が「ブラックジャックによろしくですか?」と聞くと、違うよう。どうやらジブリ美術館のことを言ってたようでした。
いや、マンガには違いないかもしれないけど・・・うーん、ちょっと厳しい。天然さが、ええかんじですよ。
そんなかんじで楽しく過ごし、帰られたあとはなんだか嵐が去ったかのような静けさでした。
と思ったらこの日はけっこう忙しく、ほっと一息ついた時には北尾トロさんが来店してくださったり。
お母様方ご一行と重ならなくて良かった〜と内心思いました。
一気に4人もお客さん来ることほとんどないので、6人も7人もお客さんが重なったら
きっとパニクってたでしょう。実際、小さいフォークが足らなくて、お姉さんにケーキ食べてもらう時
小さいお皿にフォークだけ大きい状態で出してしまったし。後から反省。
こういうちょっとしたこと、「ま、いっか」という小さな油断が個人事業には命とりだと思うんですよね。
お店に4人一気に来店された場合、のことまで用意が行き届いてないから、お客さんで満杯にならないんだよ、
とかひそかに反省してしまいました。身内とはいえ甘えてはいけない。
今度来られる時にはなにかしら成長していたいです。
三鷹に引っ越してお店をしたい、と言った時、私の方の両親は反対の一点張りだったけれど、
こちらの両親が応援したい、と言ってくださったから今の店があります。
お母さんに小さなリサイクルブティックなんかを借りてあげられるくらいになったら私も一人前と言えるでしょう。
めちゃめちゃ遠い道のりですけど、その前向きな明るさを手本に一歩一歩着実に頑張ります。

2003年8月19日 火曜日
私がいない時に長田さん(太宰作品の朗読を精力的に行っておられる方)
が資料を持ってきてくださっていたようでそれらにじっくり目を通す。
短編「彼」もわざわざコピーしていただいたようで、いつもありがとうございます。
ただうちの店の名前をずっと勘違いされてるようで、いつも言うべきかそのままにしとくべきか
悩んでしまいます。「幻の花」という店名だと思われてるようなのです。
たぶん三鷹の広報誌に紹介された時、「店名は幻の花、フォスフォレッセンス」となっていたから
無理もないと思うのですけど。 今度きっかけがあったら説明してみよう。
いつか「フォスフォレッセンス」の朗読も聞いてみたいと思うので。
資料の中に「広報かなぎ」があって目を通していると、2003年6月19日、
津軽、金木の芦野公園で行われた太宰治生誕祭についての記事がありました。
「満願」を読みあげるりりしい長田さんの姿もあります。
写真を見ると、人、人、人。 地元でも盛大に行われてるのですね。生誕祭の名にふさわしい。
太宰コーナーの資料のところに置いておきますので、興味のある方見てみてくださいね。

うちのショップカードやポストカードなどのデザインをしてくださっているびぐさんが来店。
一度この日記でも、雑誌HDPのイラストを担当した、と書いたことがありましたが
あれからまた依頼がきたり、プライベートでもなかなか波に乗ってるようで、
ひそかに「オーラ浴びとかなくちゃ」と後をつけてました(あやしいー)
ということで新しいデザインのショップカードが到着いたしました!
今までのうすいグリーンのも素敵でしたけど、れんが色のニュータイプもいいかんじ。
来店時にチェックしてみてくださいね。

2003年8月18日 月曜日
私だけでなく、旅行にでかけたり故郷に帰っていたお客さんが多いみたいで、
青森のりんごジュースいただいたり、ちょっとしたお菓子持ってきてくださったりしてかなり嬉しいです。
世間とちょっとずれて、これから連休、って方もいるみたいで、
旅の準備してる人がすごい眩しく見えます。旅の前のあのわくわく感が伝わってきたりして・・
ってことで旅の手記後半編です。

私が今回軽井沢に立ち寄ったのは例のマンガの影響もあったのですが、
・夏の軽井沢には行ったことがないので一度見ておきたい
・田崎美術館でのレイモン・サヴィニャック回顧展が見たい
・確かめたいことがあるから
これらの理由がありました。確かめたいことというのは他でもない古本屋のことなのですが・・・
以前にもしかしたら営業日記でも触れてるかもしれません。
軽井沢のメイン通りに古本屋さんが1件あるのだけど、正直あまりきれいじゃないし、本もただ積ん読みたいな状態になってる。
軽井沢に他に古本屋さんはあるのかもしれないけれど、今のところ私が知る限りそこしかない。
避暑地だし、本を読む人もたくさん居ると思うし、実際に木立の中のテラスなんかで堀辰雄あたりを読んでみたいと私が思った。
別荘族とかはお金持ちだから新刊書店があれば充分なんだよ、と言われればそれまでだけど、
私みたいに18切符とバスを使ってでも来る、軽井沢と文学が大好きな人って絶対存在すると思う。
そんな輩の為にも古本屋があそこだけ、というのはちょっと淋しいのではないか、
長い人生、一度や二度ちょっと変わったこともしてみたい。
それなら私がいつか夏限定で(1週間だけとか)軽井沢ブックカフェとかやってみたい
なんてボヤーッと考えてたのです。でもちょっと待てよ、と。ちゃんと確かめてみようと。軽井沢に古本屋はきっとあるだろうと。
結果、どかっ!と腰を据えて存在していたわけです。
例のメイン通りの古本屋さん、店内ALL100円の貼り紙のところはたしかにすごい山積みで、今地震来たらすごいことになる!
ってかんじなんですけど、お会計はその隣の本店?みたいなところですることになってるんです。
その本店?みたいなところ、間口は狭いのですが、終わりがない。以前はお会計した時点で帰ってたから気づかなかったけど
迷路のように上へ上へと続いていたのです。で、その迷路を上がっていくと、本当の空間が待ってました。
パーッと視界が開けたかと思ったら、その部屋も本がいっぱい。そしてちゃんと軽井沢ゆかりの作家の本がびっしりと
棚に詰まっている。地元の作家たちのサイン本も充実。軽井沢の郷土についての本や資料もめちゃ充実。
ああ、来てよかった、確かめられて良かった、とため息をつきました。ここ1件あったら充分やん、と思わず声に出してました。
本に対しての探究心を持ったものだけに与えられた空間だったのですね。危うく見逃すところでした。
軽井沢と昔ながらの古本屋さんをちょっと舐めてたな、と深く反省すると同時に、ものすごい安堵感でいっぱいでした。
そうであってくれないと、世の中間違ってるよな、って。  しかし知らないことって恐ろしいことだな
自分のちっぽけさが身に沁みながら、ハードルは高いほどやりがいがある。って私足短いからあまり無理したらダメだけど。
でもさっきも書いたように、長い人生、遊び心を忘れたら終わりだと思うのです。
360日太宰でも、あとの5日だけちょっと白樺派気分で、とかダメですかねえ、軽い?
太宰はきっと反対するだろうけど、なんとなく・・。  でも私マゾだから。っておいおい!
トミー・フェブラリーがトミー・ヘブンリーとかサドンリー(ちょっと違う?)とかに変わるような感覚で、
なにかやることもあるかも。 まあかなーり先の話ですけどね、夢は間口が狭くとも、迷路のように限りなく広がってく。
というか今をそうとう頑張らなあかんやろ、ということでこれからもフォスフォレッセンスをどうぞよろしく。
旅行のこぼれ話などはまたおいおいと。とりあえず旅行記終わり。

2003年8月17日 日曜日
ご無沙汰してます。ますたーです。
いや、雨でしたな。見事なくらい雨、雨でしたな。

雨雨曇り雨曇り、てな具合ですか・・(ふるっ!
まあ、それはともかく、久しぶりのお店なのでお客さんが来てくれるのはありがたいです。
忘れられてなくてよかったです^^;

まあ、そんな訳で、通常モード突入です。

byますたー

2003年8月16日 土曜日
本日からお店再開です。が・・大雨のため激ヒマでした。
でも初めてお店に来てみた、というお客さんもゆっくりすごされてたようで何よりでした。
というわけで恒例の盆と正月年2回のみの貧乏旅行、青春18切符旅行2003年夏編終了しました。
まず言い訳?しておくとですね、なにやら私がいつもダンナをほってひとり旅に出かけてるように
思われてる方多いみたいですが、もちろん一緒に旅したいですよ。
今回だって2人で実家に帰るつもりで手筈も整ってたのに、なんか出稼ぎの仕事のお盆休みがなくなった
らしく、急遽私ひとりの旅となったわけです。
この年2回の旅行だけは、私の人生のライフワークなのです。そう、ガス抜きなのです。
私の趣味って「読書」より前にまず「旅行」って知ってました?あれ?自己紹介に書いてませんでしたっけ?
そんなかんじでこの年に2度、遠くへ行けるからこそ毎日ここで頑張れるのです。
自分のお店の中が世界で一番好きな場所だけど、行けるうちにもっとこの目でいろんなものを見ておきたいのです。
今回もすばらしいものをたくさん見てきました。自分の中でものすごい活性化してるかんじです。
18切符で京都まで行き、実家に寄って名古屋経由、中央線で長野、軽井沢、とめぐって東京、三鷹に帰ってきました。
その間さまざまな人達と話したり、おいしいものを食べたり、今思い返してみると「完璧な旅」って気がします。
でも帰ってからますたーにさまざまな出来事を話すと、
「なんで今回そんなに君、こわれてんの?」って言われてしまいましたよ(笑)その詳細はちょっとここでは書ききれません
あ、でも基本は仕入れと古本屋めぐりがメインの旅行です。私の旅はいつもそれがメインですけどね
とくに京都では市をはじめ古本屋ばかり行ってました。途中寺町通りの古道具屋さんで一目ぼれして高下駄買ってしもうたけど・・
ただ天気は終始悪かったです。でも台風で足止め、とかなかっただけでもありがたいと思わなくちゃ
嵐山で、昔よく行ってた女性ひとりで手作りのおいしいケーキつくってカフェやってた店に行ってみたらもう違う店になってました。
好きだった京大前の洋食屋さんも違う店になってました。なんかすごい淋しかったですね。移転だけかもしれませんけど
もし自分が店を移転する時は、今よりもっと太宰ゆかりの場所に近づく、たとえば玉川上水、住んでた家の付近、禅林寺の付近、
今のお店とそれらの地点を結んだその範囲内でしか移動しませんので、訪ねてきてくださいね。
支店とか店を大きくとか全く考えてませんので、きっとすぐ見つかると思います。といっても当分はここで頑張りますからね。
それに店の名前は永遠に「フォスフォレッセンス」です。絶対変えません。今回身にしみて思いました。
私、すぐ電話ボックスに駆け込んだんです。あの店の優しいお姉さんにどうしても会いたくて、あの方の作ったケーキが食べたくて
移転しててもお店の名前は変わってないかも、って。でも京都市内では見つからなかった。かなり淋しい気持ちになりました。
うちの店を覚えてくれる人をこんな気持ちにさせたくないって思った。そう、ここは「フォスフォレッセンス」なのです。永遠に、
なんか「永遠」ってよく使ってるのはきっとマンガの影響。
この旅で午前5時大阪発の列車に乗る時にマンガ喫茶で少し時間をつぶす時があって、その前に友達が
土田世紀の「同じ月を見ている」はかなり泣けた、と言ってたので読んでみたのです。
そしたらもうボロ泣きで、嗚咽寸前。そしたらその時たまたまだろうけどまわりにもマンガ読んで泣いてる人けっこういた。
さすが人情に厚い大阪、とか感動したりして。そしたらマンガの中で中軽井沢駅前の風景が出てきて、どうしても軽井沢に
行きたくなった。とばして中央線で三鷹帰ろうか、と思ってたけどやはり軽井沢も行くことにした。
「鬼押し出し園」の文字、隣の薬局屋さんまで絵のとおりでかなりの感動のまま、そばのかぎもと屋で奮発してもみじセット
頼んだら、奥に明石家さんまさん発見!若い男性5,6人引き連れてた。なんかのサークルかなにかかな?
私の隣の若い女の子3人組が「ここへきて一気に運上昇!」とか盛り上がってて、有名人って大変なことも多いけど
会うだけでこんなに皆を幸せにできるんだからすごいな、って思った。
私の方は、プライベートなんだからジロジロ見ちゃ悪い、と思いつつ
「あのー、実はワタクシ、あのー、明石家電視台のアベッククイズ出たことあるんですけど、
あのー、さんまさんと、あのー、天(あっぱれ)晴れという字をつくったものなんですけどー」とノドまで出かかってた。けど言えなかった。
絶対覚えてらっしゃらないとは思うけど、さんまさん独特のリップサービスで、
「あ、そーかー、で、君はなんで軽井沢でひとりでそば食べてんの?しかももみじセット、俺よりいいやつ」
とか言いそうだし・・・あ、ガス抜きの旅に出ても結局は妄想グセを膨らませてるーとかどうこうしてるうちにさんまさんご一行お帰り。
帰られる時、ニコニコしてたさんまさんに、今までおとなしくそば食べてたお客さんたち、ここぞとばかり手がかーっとのびて握手ぜめ。
渋谷哲平の「ディープ」みたいになってた。♪あおいうみ、うみうみー♪若もんは誰も知らんよなあ・・・
でもさんまさん、握手にも快く応じててすごいいいかんじだった。私は遠くから微笑んでるだけ。でも、ふとこっちを向いて
微笑みがえししてくれた!天(あっぱれ)コンビ、健在なり。すばらしい旅のしめくくりであった!
でもこの旅のしめくくり軽井沢で、見事に旅のもととった!という出来事がありました。出来事というか、たいしたことないのだけど
心情的にはかなりポイント高い。というわけでもう一回だけ旅について書きます。とりあえず前半報告終わりー ながー!
あー、というかこの旅で会ったみんな大好きだー!

2003年8月11日 月曜日
えーと、ますたーです。
前々からお知らせの通り、店主が里帰りしてますので金曜日までお休みさせていただきます。
土曜日からは通常通り営業いたします。

2003年8月8日 金曜日
お客さんがコミック「おたんこナース」の1巻持ってきてくれて、
太宰が登場する話のとこだけ読ませてもらいました。
先日、その話が出て簡単に内容教えてもらってたんですけど
さらっと読めるからどうぞ、ってお客さんがコーヒー飲む間ちょっと失礼して
全部読ませてもらった。 入院ベッドの上で腰かける太宰を見て
マンガ上とはいえかなりときめいてしまった。
実際にこんな人が登場したら・・・ かなりやばいです。
昔、京都のアバンティブックセンターで文士そのままの姿の男性(着物姿)よくお見かけ
したんですけど、あの人は今もあのお姿を貫いておられるのでしょうか
ひそかに憧れておりました。当事「あぐり」に出てた吉行エイスケ役の野村萬斎の風貌にそっくりでした。
ちなみに最近の私のブームは長い髪のきれいな男性。街で見つけたらあとつけちゃうかも、です。

心理学の教授で太宰の研究されてる方から興味深い話をお聞きする。
太宰と分裂気質にについて等。ちゃんと裏付けがあってそれに沿って研究を進めていくことの
重要さ、近頃はすっかり忘れている。知識が備わった上での妄想炸裂とそうでないのでは大きく違う。
受け皿が広すぎる太宰に少し甘えすぎていたのではないか、とちょっと反省したり・・・
でも受け皿が広いのはいい事でもある。現代のマンガのキャラクターとして登場しても違和感がない。
漱石や鴎外はちょっといじるのに勇気がいる気がする。
太宰の同人誌とか実際見たことはないけど、なんかありそうだし、許されるかんじがする。
いや、そんな話じゃなかったですね、まあコミケが近いってことで・・・最近横道それすぎな私です。

明日から5日間ほど実家に帰るので電車の中で読む文庫でも探しに・・と来てくださったお客さん、
ふだん一緒に住んでる彼に手紙を書こうと思ってるそうです。
いいですねー、その感覚は正直忘れてたな。 私も書こうかな
「ガス代だけは忘れないでね」の一行、色変えて強調しておこう。蛍光色でもいっか、はあ色っぽくねえー

2003年8月7日木 曜日
「この窓から見える空は永遠にあなたのものですね」
とグッとくることをお客さんに言われた。
「永遠に?」と私、少し女優入ってる。
「目の前は中学の校舎じゃないですか、
ということはヘンなビルとかマンションが建つことはまずないわけですよ
この青空は永遠にあなたのものというわけですよ」
なるほどー・・・と思った。その瞬間、そのお方に恋心も芽生えた私であった、
と言いたいところだけど、そのお方は白髪のおじいちゃまなのでした。
あ、いえいえおじいちゃまは眼中にない、という事は決してありませんよ。
常にお金持ちのおじいちゃまのお友達募集中です。
銀座の文壇バーなんかに女の子連れて行ってみたい、というおじいちゃま、
これ見てたらメールください。あ、出会い系サイトのさくらバイト君はご遠慮願います。 
いや、金持ちで文学通のおじさまの文章の模範例、ってのを知りたいから釣られるフリするのも悪くないかな
まま、冗談は抜きにして、文学の話なんかしながら健全にデート、夫公認で。ってありかな?
たしかに私は惚れっぽいです。でも「あの人かっこいい!」とか黙ってられなくて
まず自分の夫に報告するような奴ですから。 でもこれって普通ですよね? ん?違う?
話はそれましたが、校舎が目の前なので、球技大会や体育祭の日なんかは
けっこう女子の歓声、聞こえてきますよ。懐かしい感覚をいつでも取り戻せます。
当事気になっていた男子がクロスカントリーで1位で戻ってきて最後の1周した時の
あのなんともいえない気持ち、まだまだハッキリ覚えてます。
紫のジャージの君?それは高校時代好きだった男子ですよ。
とひとりで盛り上がってしまいましたが、そのお客さん、きっと店の前の工事の音がうるさかったから
私が落ち着けないだろうな、と気を使ってるのを察して言ってくださったのでは?と思えてきました。
「永遠の空」、こんな永遠の空想乙女ですが、しかと日々焼きつけてまいります。
素敵な言葉をありがとう  おじさまはやっぱり素敵。若い子が上のセリフ言ったらちょっと・・・ですもんね。
今日はクラリスになった気分でベッドに入ろう♪

2003年8月5日 火曜日
トップページの案内にあるように来週11日〜15日お盆休みさせていただきます。
いろいろと考えてるのですが、京都下鴨神社の古本市と大阪阪神百貨店には絶対
行こうと思ってます。阪神百貨店でちょっとオーラいっぱいいただいてきちゃおうと。
個人的には阪急百貨店の方がよく行ってましたけどね。
久々の関西、非常に楽しみです。駅とか電車の中で皆が関西弁で話してるだけでも
なんかこうなつかしーかんじなんだろうな

「最近、三鷹もいいお店がどんどん姿を消していって、淋しいね」
ってお客さんと話してました。
ごきゅう書店、閉店しちゃったそうですね。
あの裸電球の灯り、ついにとだえてしまったのですね。
もう取り壊しが始まってる、と聞いてあの場所へ行って確かめるのも
なんだかこわい気がする。時は流れ風景は変わっていくもの、受けとめるしかないのか
太宰ゆかりのお寿司屋さん、美登里家鮨も9月末で閉店、とお客さんから
教えてもらいました。ここの定休日も水曜なので一度も行けてないのだけど
そういうことなら閉店までにお寿司食べにいかなきゃ、と考えています。
60年以上の歴史ですよ、すごいです。
あとは人々の記憶の中でずっと生き続けるのでしょう。
そう考えるとうちはまだ1年半、まだまだひよっこです。
でもお店を創る理由を一言で言うと「歴史を創りたいから」
これが初心でした。夏になると店を開く前の年の東京下見旅行のことをいつも思い出します。
うちの店の灯をたやさないためにも、初心を思い出し
また新しい気持ちになって帰ってくるので、お盆はお休みしますね。

2003年8月4日 月曜日
広島からこちらにひと月ほど研修で来られてる方が来店。
「なになにじゃのー」って広島弁がすごいいいかんじ。
太宰の墓参りの帰りだったようで、
中学生くらいの時の宿題をやっと果たせた、って言われてました。
あとお客さんが「PS]っていう雑誌の最新号を見せてくれて
「鬼束ちひろが太宰の本を薦めてますよ」って教えてくださりました。
「トカトントン」を、中島美嘉ちゃんから教えてもらって読んでみました、みたいなことが書いてあって
手に太宰の文庫本持ってうつってるんです。
やられた、ってかんじ。私、鬼束ちひろも中島美嘉も好きなんですよ。
ちょっと情念系ですよね、ディーバ系ともいうかな、こんないい女たちに読まれてるなんて
太宰もなかなかやるじゃないですか。
私ってほんとに変わってて、例えば好きな人に片思い中でライバルが現れたとして、
普通ライバルが自分よりなにもかも勝っていてかなわない、っていうのが一番イヤって思うじゃないですか
そうじゃなくて、そのライバルが魅力的なほど悔しいけど少し嬉しい、嬉しくってその女の人の事も
好きになってしまうんです。で気づいたら好きな人よりライバルの方に熱をあげてた、なんてことがある。
やっぱりヘンですかね〜?
東京に来てなにより嬉しいのは、美しい女性が見れる場所が街に溢れてるところ。 
私がスタバ好きなのは、コーヒーがどうこうってより、きれいな人がいっぱいいて
テーブルの上に広げてるアイテムを見るのが好きだから。本はもちろん辞書だったりケータイだったりポーチだったり
またそれらを扱う彼女達のしぐさが好き。すごくきれいでみとれる。
普通の喫茶店では他人を垣間見たりあまりできないけど、スタバは見える配置になってる事が多い。自然に目に入る。
レズっ気とかは決してないんですけど。 ヘンでしょうか・・・

2003年8月3日 日曜日
ども、ますたーです。
店主の日記にもある通り、行ってきましたバンダイミュージアム。
目当てはいろいろあるけれど、まあ、やはりメインは「ガンダムワールド」なのでしょう。

いきなり実物大ザクヘッド!いかす!

続いて実物大ガンダム上半身!でかい!そしてイマイチ!!

そしてトイレ表示はこんなんだった(笑)。

いや、なにかとツボを押さえております。
まあ、全体的に見れば、目を引く展示物は上の3点(おいおいトイレ表示もかよ)と、あとはCGくらいでかなりしょぼかったりもするんですが、
入場料(300円)分は萌えられるのではないかと・・。
銭湯よりはよっぽどましです(笑)。
近くに用事があるときなんか、ふらふら時間潰しに寄ってしまいそうですな^^;

と、例によって古本屋らしからぬ日記でございました。。
2003年8月2日 土曜日
事件勃発。
家のお風呂のガスがつかない。
ガス代払わなガスとめるぞオラ〜っていう通知も来てたというのに
ますたーのカバンの中で支払い書よれよれになってた。すっかり忘れてたみたい。
この暑い日にどうしてくれるー!!と怒ったその3秒後に、
「あ、じゃあさ、神田川ごっこしようよ。銭湯に一緒に行って、
赤いてぬぐいまいて小さな石鹸カタカタならして待ってるからさ〜」
ってお誘いしたのに、あえなく却下されてしまった。
理由は風呂に400円も払うのなら水風呂の方が100倍マシ、ですって
なんでこんな亭主なんだ、もう!と思ったけどそのまた3秒後に
じゃあ独り神田川ごっこしよ!銭湯の前で小さな石鹸カタカタならして
待てども来ぬ人を待つ身を演じてこよ!あー小学生以来の女優ごっこ、
自分の中の女優魂がメラメラ湧いてくる〜
待てよ、もしナンパされたらどうしよ(ないない)「すいません、夫を待っているのです。」なんてキャー!言ってみたいー
と鏡の前でセリフの練習しはじめたりして(完全に壊れてる私)
そんなかんじでウキウキと銭湯に向ったのはいいけれど・・・
ちゃんと下調べしてなかったから、この前お客さんに聞いたトルマリン風呂あるとこたしかこのへん?
とチャリンコとばしてみたが進めども進めども銭湯は見当たらず。
不安になったのでガム買ってお店で「このへんに銭湯ありますか?」と聞いたら
「ここをまっすぐ行ってバス亭ふたつほどで右側にありますよ」とのこと。ほっとしてまたチャリンコとばしても
銭湯見当たらず。もう4つくらいバス亭通過してる気がする・・・とまたもや不安になったら
もうICU前まで来てた。こんなとこまで?って不安になったけど、大学の近くにはきっと銭湯があるはず、
と進んでいけど銭湯あらず。半泣きになりながらとうとう武蔵境駅前を通過、
とにかく三鷹に戻らねば・・・と思いながら知らない道だし超せまいし、何度も事故りそうなりながら
「ここで事故ったらうちの夫一生、ガス代支払わなかったこと後悔するんだろうな」とか考える。
三鷹に来たのはいいけどさて、銭湯は・・・って考えたらはじめて三鷹に来た時に、
この銭湯太宰も入ったのかな、って思いながら通った銭湯のことが頭をかすめた。
あとからちゃんと調べたら太宰が通ってた銭湯は別の場所だったのだけど、とにかく
私の脳裏をかすめた銭湯は今でもちゃんと存在してた。やっとたどりつけて無事入浴。
結局太宰に助けてもらったようなもの。入ってしまったらこっちのもの。はあ〜きもちええ〜
極楽だった。400円もととった。バンダイミュージアムの入場料より安いと思うんだけどな,番台の方がいいのに。
あと計算違いなことが。小さな石鹸カタカタならそうにも夏なのでそんなことしててもただのヘンな人。
アイス食べながらすぐ帰宅。「たーだーあなたのオタクさあがーこーわーかーあーたー」って替え歌歌いながら(独りで爆笑)
そんなわけで今日はあまりにも夜の出来事が強烈で昼間のことはすべて忘れてしまいましたので
こんな日記で申し訳ないです。 今度は冬に、夫婦一緒で入りにいきたいです。

2003年8月1日 金曜日
お客さんに指摘されて気づいたことなのですが、
3月4月の営業日記が見られないようです。
この時期パソコンが壊れたことがあったので、どうやら
データも飛んで行っちゃったようです。
なのでもう消えちゃいました。 でももう過去の事だし
記録とか、あまり私はこだわらないのですが、
古本屋がそんなことでどーする!と怒られそうですね。
でも消えてしまったものは仕方ないです。ごめんなさい。
なんかテレビで、お笑いの人の誰かが
「僕の好きなタイプの女性は、たとえば持ってたものを全部落としてしまったり
目の前のジュースをこぼしてしまったりした時に、キャーって慌ててかたずけるような人でなく
はー、やっちゃった・・・と冷静で1テンポ遅れてからやれやれ、とかたずけだす人、」
って言ってた気がするけど、私精神的にはそんなかんじの人。
ただ実際電車の中とかでカバンの中身落としたりしたらあせってかたづけるだろうな
そういう人を近くで見てしまったら、迷惑だよ君、ってよりは「あら、なんて可愛い」って思うタイプです。

浅野忠信が好きで好きでたまらない、というお客さんが彼の魅力についてひたすら語っていった。
なんか私もちょっと好きになってきた。こういうのすぐ暗示にはまる奴ですから。
たしかに「アカルイミライ」の指のポーズの演技はすごかった。このほんの数秒の演技について
お客さんは30分くらい語られていた。今度ヒトトヨウと共演する「珈琲時光(原題)」は見たいと思ってる。
浅野忠信は、彼女に思いをよせる若い古書店主を演じる、っていうんだもの。そりゃ見たいですわよ。
どこかの古書店、舞台になるのかしら・・・ 一度浅野忠信主演で「人間失格」撮るって噂があったけど
あれは消えてしまったのか?非常に気になります。
でも私はヒトトヨウの方がもっと気になる。なにかの雑誌で、有名人が自分の好きな店を紹介する、って企画があったのだけど
彼女はあのスコブル社(西荻の古本屋、これでもかという位本が山積み)を紹介していた。
他の有名人は皆中目黒とか代官山のおしゃれな店を紹介してるのに。
オクで好きな作家のプレミア古書落札しまくってるらしいし、非常に私の中で好感度アッープ!でした。
そんなかんじでしたが心はひたちなか、な一日でした。夏フェス、いつか行ってみたい

2003年7月31日 木曜日
昨日テレビをつけたら憧れの女性、山本容子さんが出ていた。
私の中の永遠のハンサムウーマン。
もう存在そのものが美術、ってかんじです。
「ぱん、と光を見せられるのではなく、気が付いた人だけクスッと笑う、
それが私のやりたいことなので」 と言われていて、
私と同じだ・・と思って感動した。
表参道のブランドビルの工事中、壁に天使とかの絵を描かれていて
とても綺麗だったのは私も実際目にしていました。
あの絵は1日目はひとつ、2日目は2つ、とどんどん日がたつにつれ絵を増やして
いってたのですって。知らなかった。地面にもその絵は照らされ映しだされて
白い服を着た人が通ると、服に絵が映るのです。そういう細かなことは特に知らされず
毎日その通りを通っている人のみが気づけるという、
もちろんただ歩いてるだけではそれらのものには気づかない。
日常の中でいろいろなものを見ようとしている人、そういう眼と心の余裕を持った人だけが
見つける天使みたいなもの、私もそういうものをしっかりと見つけていきたい。
このお店のガラス窓の本だって、時々変えていることに通り行く人で気づいてくれてる人がいるかもしれない。
時には「くすり」と笑ってくれてることがあるかもしれない。
そこのところの考えが同じ、って事にとにかくすごく感動した。たまには休みの日にテレビをつけてみるもんだ。
そんなかんじで今日はガラスのとこに「ROKIN’ON JAPAN」とハイド表紙の雑誌を並べて置いてみたりした。
考えが同じ、って言っても私の方はほとんど自己満足、むこうは天下一品ですけどね(ラーメンじゃないよ)
まあそれを言っちゃあおしまいなので・・・はい。

今日は学生時代のサークルの先輩(といっても年下)が来てくださいました。
現在は2人の男の子のママで、今日は子供の面倒見てくれる人がいるので
お店に行くなら今日しかない!ってかんじでこんな三鷹の奥まで来てくださったようで嬉しかったです。
すごくモテた方だったんですけど、相変わらずのふんわりした雰囲気の素敵な人、
思わず「どうしてクイズ研究会に入ったんですか?」なんてマヌケな質問してしまいましたよ。
「こういう時間は久しぶり」と本を見られながら、過ごされてました。
ご丁寧にあとでFAXいただいて「かいじゅうたちのいるところ」子供たちに読んであげたら
喜んでました、って。嬉しいですね〜 センダックや梨木香歩の本をおもしろいと聞いたわけでもなく
なんとなくカンで選んでしまうような人、素敵だわ。 

2003年7月29日火 曜日
地方の祭りに行ってみたい。
お客さんに富山県八尾町の「風の盆」の話を聞いた。
そのお客さんは高橋治の「風の盆恋歌」を読んで感動し、実際祭りを見に行かれたそうです。
牛首袖という着物姿で踊る娘さんたちは決まって黒い帯をつけるそうで、それがなんともいえず
幽玄なかんじで良かった、と頬を蒸気させながら話されるお顔を見ていると
私もその祭りにでかけたくなりました。18切符のシーズンにかかってるか調べてみよう
電車の中でゆっくりと「風の盆恋歌」を読みながら進んでいく旅、 これいいかも
地方の祭りって必ず「なんとか節」みたいなのあるじゃないですか
私はけっこうあれ系好きなんです。
例えばこの祭りで歌われる「越中おわら節」

三千世界の松の木ァー 枯れても
あんたと添わなきゃ 娑婆へ出た甲斐がない

けっこう好きです。あと「牛首袖」みたいなその土地で受け継がれてきた伝統の着物とかも好き
黒い帯でちょっと思い出したのですが
昔読んだマンガ「はいからさんが通る」で、将尉が亡くなった時(実際には生きてたわけだが)
紅緒が白い喪服を着る場面があってとっても印象に残っています。
未亡人となったけれど、もう一生嫁がない、生涯私の夫はあなただけ
と誓った女性は白い喪服を着る、と書いてあって読んだ当事小学生だったのですが
めちゃくちゃ感動したことを覚えています。(実際にはその後、紅緒は編集長と再婚するわけだが・・あれ?しなかったかも)

話戻って「風の盆」の旅、富山、金沢とまわる、なんていいかも・・・と
また遊ぶことを考えているな、と言われそうですが、
これは文学の舞台となった祭りに関する調査、ということで。

2003年7月28日 月曜日
昨日は遊びに行ったのではなくて、現代のライヴ事情に関する実態調査という仕事です(無理があるな)
ますたーが鉄道のイベント混んでる時は日曜日フルで私入りますし、
お互いの趣味を尊重しあいながら協力しあってるので私だけいつも遊んでるんじゃないですよ
(いまのところ私の方が多いけど)
昨日はSpin Aqua,monoral,HYDE対バンのライブで赤坂ブリッツまで出かけてました。
いやいやSpin Aqua,モデルの土屋アンナちゃんがボーカル(ギターKAZさん)なんですけど
めちゃくちゃ良かったですよ。声かなり好み。で、monoral。またいいものに出会ってしまいましたよ。
ここでは書くと長くなるんでまたの機会に。ボーカルのアニスさんイエスキリストみたいな人でした。
で、本命のHYDEはちょっとオーラがいつもより少ない気がしました。
アンコールの時、コウモリ浴衣着て帽子に足元マーチン姿で手にはファンからもらった生茶パンダはめて、拡声器持って
スキップしながらマンソン歌う、っていう視覚的にはすごいおいしいことあったみたいだけど(これはすごい絵だ)
私は後ろの方でのってたからそんな姿いっさい見れなかった。
まあ調子の悪い日もあるでしょう。ファンだから盲目的に「いつも超素敵!」とか、ちょっと自分のイメージから
はずれたことされると「ファンあがった」とかそういうかんじじゃないし。
勝手に自分の頭の中でその人のイメージつくりあげて、裏切られたら「失望した」って去られることの
繰り返しってどんなかんじなんだろう。こわい。有名になりすぎることって大変だろうな 
ほんと、マジでいつかあったかいコーヒーいれてあげたいよ。「お疲れさま、少し休んで下さい。いつも大変ですね」って。
ライブハウスって後ろから見てるとおもしろい。歓喜の裏側のいろんなものがパックリと見える。
いや、実際は人の背中しか見えなかったんだけど・・・
ライブが終わってmonoralのCD買おうと思って物販行ったら、なんとアニスさんがいらっしゃって
気軽にサインと握手してくださった。感動〜 大陸的な瞳の色の深さ、どおりで日本人とモロッコ人(ていうの?)
のハーフのお方なのだそうです。 なんか物販の雰囲気もアットホームで良かったな
HYDEがライブ後外出てきたらパニックなるだろうし、ほんと売れすぎるといろいろと大変だろうと痛感した日だった。
でもそんな中マメに公式ファンサイトにチャットしに来てくれたり(いくらその内容がエロ話でも)今回のライブ前も
「箱ライブの心得」って掲示板に書き込みしに来てくれたり、いろいろと努力してくれてる。
ファンとして長い目で見守っていこうと思う。ちょっとすっとぼけたとこも含めて。
っていうか私自身超イタタだし。自覚しておりますので はい。

2003年7月27日 日曜日
どーも、ますたーです。
本日は、店主が急用で遊びに行ってるので一人で最後までお店番です。
もう世間では夏休みですね、吉祥寺界隈とかもいつも以上に若い連中ばっかでうざったいです(笑)。

それはそうと先日、MY自転車がパンクしてしまいまして、ついでに、壊れてる部分とかもあるんで最近
どこに行くにも徒歩なのです。これがまた疲れる。ちょっと買い物行くのに往復何十分と歩いて汗だく状態。
直そうにも自転車屋まで行く時間がうまい具合に取れないんですな。
しゃーないから通販で部品買って自分で直そうかなあ、等と思いながら自転車熱が再来しそうな雰囲気だったりします。
まあ、いじる程のモノでもないのですがね。。
2003年7月25日 金曜日
朝、ポストに暑中見舞いのようなものが入っていて
読んでいたら、お店にも来てくださったことのあるとあるカップルが
入籍したというお知らせが! なんか雨ばかりでジメジメしてた気分が
一気に晴れ渡ったかんじ。私とますたー宛になっていたので
ますたーが帰るなり、返事するからなんか一言ちょうだいと言ったら
「結婚は人生の墓場」ですって。 そのまま返事するのはどーかと思ったんで
「彼もお幸せにと言ってます」と勝手にアレンジしてしまいました(苦笑)

常連のお客さんが「今日は友達連れてきたよ」と来店。
そのお友達は長崎のご出身で、高校野球で甲子園に出場したことがあるそうです。
当事は九州で3校しか出場できなかったらしく、ものすごい競争率だったとか。
長崎商業という高校で、中学の時はあの美輪明宏と同級生だったそうです。
今でも時々甲子園の砂をとりだしては当事のことを思い出しているそうです。
そういう人生の宝があるっていいですね。
毎日夜中の2時頃まで素振りや近所の坂をマラソンしたり、昼間の練習では
先輩にバットでどつかれながらも耐え抜いていたという話などしてくださりました。
現在68歳とのことですが、その血のにじむような体験を乗り越えてこられた人独特の
眼力の強さ、褐色の肌の色などもあってとてもお若く見えました。
常連のお客さんが永井隆の「このこを残して」っていうのがベストセラーになったんだよ、と言われ
なんかひっかかったのですが、あとでわかりました。うちの店には昭和22年初版の
永井隆の「長崎の鐘」があったのです。サトウハチロウも歌にしていたと思います。
本の中身は眼をそむけたくなるような写真もたくさんあるけれど、この時代こそ
読まれるべき書物なのかも。記録を残していくのは紙の役目。本の寿命は人の寿命より長いのだから。
8月がくる。担い手として私もいろいろと勉強しなくては。

2003年7月24日 木曜日
火曜日の夜、ますたーが急に「明日休みになった」
というので水曜は半日デートしてきました。
でも私は終始ご機嫌ななめです。
休みが2人とも重なるなんて半年に1回あるかないかなのに
なぜもっと前から決まらないかなーと。
どこいこうかな〜♪ってわくわくしながら1週間くらい過ごせたものを
突然「明日休み」って言われても・・・
税務署が行う無料記帳説明会があったのでそちらに出席してから
結局吉祥寺ブラブラデートになりました。
ほんとは井の頭文化園に行ってみたかったのですがもう夕方近かったし
雨も降ってきたので。でも雨の井の頭文化園、ちょっと良かったかもしれませんね
いつか行きたいです。外から見える彫刻にもひかれるし、なによりここのコーヒーカップに乗ってみたい
のです。まだあるのかな?雑誌の企画で亜土ちゃんが乗ってたように記憶してるんですが
そうそう、しばらくロンロンとかブラブラしてたら文房具店の前で小さな子供が
「あ、亜土ちゃんだー!」って亜土ちゃんグッズコーナーの前を通っていきました。
すごい!あんな小さな子供のアイドルになってたなんて・・・亜土ちゃんおそるべし。
でも好きですよ、いつ見てもあのイラスト、子供時代の甘酸っぱいもの全てを思い出させてくれる。
そんなかんじで久々のデートで序所に私の機嫌は戻っていってたのですが
どうしても欲しい鞄があって、東急百貨店へ行ったんですけど、
目当ての鞄を肩にかけて「どお?」って聞いてみたら
「どおって言われても・・」とか全然興味なさげなリアクション。店員さんも
このダンナあかんわーみたいに思っただろうな
まあ結構買い物につきあうの嫌いじゃなさそうなんでいいんですけどね。
でも私は行きたいとこ山ほどあるのに「どこ行きたい?買うものとかない?」って聞いても
「100円ショップくらい」って。ほんとおしゃれとか興味ないみたいで。
そのくせラジコンとかミニタリーもののある売り場とか自然に誘導してるしほんとおたくだねー
まあ共通してしめは本屋と古本屋なんでその点ではケンカせずにすむ。
そんなかんじの今年初めてのデートなのでありました。

あ、先日の日記で「ヘドヴァン」と書いてしまってましたが
どうも「ヘドバン」のようです。要するに頭振り回すやつです。
今日ちょっと練習してみたらやっぱ目まわった。まだまだ素人ですね。

2003年7月22日 火曜日
お客さん同士で煙草の話で盛り上がってました。
あるお客さんが煙草をやめようと思ってるけどなかなかやめられない、
って言ってると隣のお客さんが「僕は一度もやめようと思ったことないです」
ってそこから始まったんですけど
そのやめようと思ったことないお客さんは「新星」を吸ってる、両切りのやつで、
とか言われてたけれど、煙草を吸ったことがない私にはちんぷんかんぷん
ただビジュアル系のかっこいいお兄ちゃんがポケットから「わかば」をとりだして
龍とかのデザインの入ったライターで火つけてるの見たことがあって、
そのアンバランスさに逆に萌えたことはありますけどね。
煙草のパッケージのデザインではやはりゴールデンバットのが好きです。
太宰がらみ、っていうのももちろんありますけど、コウモリの顔がちゃんと
グロテスクだけど可愛く?描かれてるのがすごいツボです。
あとは煙の匂い、中にはすごいきつい匂いのものありますよね
今日の話でもジダンは匂いがきつい、と言われてました。
「飛んでイスタンブール」の歌詞に こんなジダンの空箱 って出てきたので
煙草の中ではまだいいイメージだったけれど、きつい匂いを吸わされるのはちょっと勘弁だな
今はない「うらら」という煙草が昭和初期、カフェーに集まるモボ、モガの間で流行っていたらしく
デザインだけでも見てみたいですね。
うちの店は一応奥の席のみが喫煙可の席、としてますが狭いので匂いのきつい煙草を吸われていると
特に禁煙席の方にも匂いが流れてきちゃうんですよね。今のお店はすごく気に入ってるけど
その点だけはなんとかしたいので将来的にもう少しだけ広いとこに移るか、狭くても1階2階タイプで完全に
喫煙禁煙と分けるか、考えています。古本好きな人、珈琲好きな人ってやっぱり煙草も好きな人多いし
切っても切れないかもしれないけれど、苦手な人にとっては、煙が飛んでくるのは不快な事だと
私自身よくわかっているので。 「煙草」というアイテム自体は嫌いじゃないんですけどね
まあ「やめるやめる」と言ってやめないのはちょっとかっこよくないかな?と正直思いますね
きっと太宰は一度もやめるなんて言ったことなかったのでしょうね。 どうなんだろ?

2003年7月21日 月曜日
親子連れのお客さんがぼちぼち訪問しだしてさすが夏休み!ってかんじなんですけど
子供って素直な天使、と同時に素直な悪魔じゃないですか
なかなか勉強させてもらってますよ、はい。
例えば、今日入ってきた男の子2人とお母さん、男の子2人入ってくるなり
「うわー、せまー」「このせまさ、ありえへんー」
と叫びまくる。お母さんがめちゃすまなそうにしてるのでこっちが申し訳なくなったり・・・
お母さんは「エルマーと16ぴきのりゅう」を読んであげ、ジュースを飲みながら
それを聞き入る子供たち、というとてもいい光景に落ち着きはじめたので
いーかんじー、と私も見とれてました。 エルマーって板チョコが好きなのか
「板チョコ」って言葉が文中何度も出てきて、まだ虫歯治療中なのに
板チョコが無償に食べたくなったしまった。もう頭の中に赤いガーナのパッケージや
銀紙までイメージ画像くっきり出てきて押さえるの必死でした。結局食べませんでしたけど
虫歯治るまでは我慢しようと思います。
エルマーの冒険の本って何がいいかって表紙の裏に「エルマーのぼうけんず」ってのがあって
今物語がどこでおきてる話かがわかるところ。お話にいっきに色がつくようなかんじ。
「ごびごびさばく」ってその名のだささ具合も実にいいですねー
お母さんがいちいちその地図のページをめくって説明してあげてるのがすごく良かった・・なのに
やはり男の子はやんちゃ第一ですねー。 うちの店のマスコットのぶたのぬいぐるみ「フォス子」
を見つけるなり、「ぶひぶひぶひ〜」と遊び始めた。そのうち男兄弟2人でフォス子のとりあいになって
お話全然聞いてない。やはりお母さんがていねいに本を読んでくれるありがたみに気が付くのは
もうちょっとあとなのかな・・・でもこの狭い空間の中だけど楽しく過ごしてくれたようで嬉しかったです。
この本の中に出てくる16ぴきのりゅう、みな模様が違うんですねー、69ページにある全員集合のイラスト圧巻です。
でも皆共通して背中に羽が生えてる。素敵だな〜
エルマー見てたらボーダーの服が無償に着たくなった。明日の服装のテーマはエルマーにしよ!

2003年7月20日 日曜日
ども、ますたーです。
最近、ちょっと副業の方が忙しすぎてなかなか日記の方まで手がまわりません。
まあ、元々こーゆーのが苦手ってのもあるんですが。。
ホント、うちの店主はよくもまあ、毎日こんな長い日記書けるもんだと関心してしまいますな。
そんな訳で、まあ、本日の日記はご容赦くださいませ。もう外も明るいし^^;
では、寝まする。。
2003年7月19日 土曜日
お祭りか花火大会があるようで
浴衣姿でお店の前をたくさんの人が通ります。特に子供さんがすごく可愛い!
一度集団浴衣ギャルが、ほんと文字どおりギャル系の着こなしで
お店の前を通り過ぎていき、なんか、KERAの浴衣特集、ってかんじだった。浴衣にドクロのバッグとかね、
そのあとジャージ姿の女子がたぶん部活関係だと思うけど
集団で通り過ぎ、またその列が長い長いってかんじで表からガラスの中の店内をじーっと
見ていった時にはまさに「女生徒」の太宰の気分でしたね。
ますたーの時だったら良かったのに・・・
あと、青い羽が背中に生えたスヌーピーを背負ってる子がたくさん通って、しかも超デカイ。
思わず「どこで売ってるの?」と声かけたくなった。背負って歩きたいけど、やっぱとめられる・・よなあ
そんなかんじで夏が来たという実感が少しづつ湧いてきました。
実は私、まともに花火大会に行ったことがないのです。
浴衣着るのってけっこう手間かかるので、大幅に時間が遅れて
電車の窓からラスト1発見れただけ、とかそういうの多いです。
今年はもう行けそうにないのですが来年は隅田川あたり行ってみたいです。
盆踊りは久々にやってみたいかも
繰り返して同じ動きをする、ってなんであんなに気持ちいいんでしょうねー
今じゃあディスコもなかなかないので踊れる場所ってライブくらいしかないというのは
ちょっと淋しいですね、ってライブで踊るんかい・・・もちろん普通踊りますよねー?
最近興味津々なのはヘドバンですね。最近すごいのいっぱい見ますから
よくそんな動きでむちうちにならないもんだなーもしかして電池入ってる?みたいな
自分の世界に入ってる人達、少しこわいけどちょっと羨ましかったりするのです。
短い人生、少しでも長く陶酔していたいものです。 この夏、そんな瞬間何度かあるでしょうか
例によってこういうどうでもいいことをダラダラ書いてるってことは・・そう、土曜なのにとんでもなくヒマなのでした。
3連休の初日、やはり皆レジャー優先かな?

2003年7月18日 金曜日
「もう夏休みだけど最近本当に物騒な世の中
ここのお店は外観はこう、しゃれたかんじがするけど
子どもひなんじょの黄色い看板つけてくれてるから嬉しいわ」とか
「このあたり夜は静かすぎてこわいけど、この店ができてからは
灯りがともってるから前より少し安心」とかそんな声が多い一日でした。
子どもひなんじょの黄色い看板はたしかにここの店にはちょっと浮いてるかもしれないけど
これがあることで近所の人に多少の安心感は持ってもらえてるのなら幸いです。
今日も親子のお客さんが来店された時、子供さんは初めての場所でちょっと落ち着かないみたいで
「お母さん、お母さん、」を連発してたけれど、ワッフルを焼く甘い匂いが店内に漂うと
「わっふる、わっふる」に変わり、テーブルに持っていってあげたらさっきのおびえ顔が嘘のような満面の笑み。
すばやく手づかみでパクッと。その姿がなんか可愛くて、しばらく見つめてました。
小学生の女の子達が監禁された事件で、彼女達は警察でもずっと泣きどおしだったけれど
シュークリームをあげると「おいしい」と言って食べた、と新聞に載ってました。なんか救いでした。
私も子供時代の甘い思い出といえば、お母さんがホットケーキを焼いてくれた時のことを1番に思い出す。
形は悪かったけど、あのおいしさ、はちみつの匂い、いまだに残ってるんです。
女の子が駆け込んだ花屋さんは、震えてるその彼女を警察の人が来るまでずっと抱きしめてあげてたという
うちの店だって、長くやっていく中で子どもが「たすけて」と駆け込んでくることがあるかもしれない。
そういう時に適切な対応ができるようなシュミレーションもしておかなくちゃな、と思います。
ああ早く移転している三鷹警察署、戻ってきてくれないかな・・目と鼻の先だったから少し安心しすぎてたとこはあるかも
ますたーが帰ってきてからその話を言うと、「うーん、君は人生に危機感がなさすぎる人だからね」
と言われてしまった。たしかに今まで関わってきた人に悪い人がいない。騙されたことがない。気づいてないだけかなー
危険な目にあったことがない。あんな危なっかしい乗り方なのに自転車で事故ったことがない。
まとにかくさっそく非常時のシュミレーションだ!と思いひとり訓練はじめてみたが、
リーンリーン「事件は現場で起こってるんです!」「オーケイ、ウェイカップ!」とか踊る走査線&あぶない刑事ごっこ
(BGMは西部警察)になってしまった。やっぱますたーに台本書いてもらお もち真面目なやつを。

2003年7月17日 木曜日
お客さんからの情報で、最近どこかの学生劇団が
「フォスフォレッセンス」という公演をやっていた、とのこと。
どうも大隈講堂あたりで催されていたようです。
見に行きたかったですねー
フォスフォレッセンスをどう料理したのでしょう。
昔京大の西部講堂に舞台見に行ったりしてたんですけどね
あの四つ角のたて看板の風景とかふと思い出して、なんだか左京区を
徘徊してみたい気分になりました。
そういえば京都は祇園祭りのクライマックスですね
こっちがあまりにも寒いので全く想像できない。こんちきちんの音色でさえも・・・
浴衣着て腕に生茶パンダつけてお祭りに行ってみたい。生茶パンダ欲しいー!

昨日はお見舞いのため川崎市の病院に行ってきました。
初めて田園都市線に乗りました。途中多摩川が見えて、お客さんが
多摩川で野球とかやってる人は皆趣味を越えてる、非常にレベルが高くて驚く
と言ってられたのを思い出しました。あと東京で行ってみたい川沿いといえばやはり
金八先生の舞台になってたあたりの風景は一度見てみたいですね。遠いのかな
せっかく普段来ないような地域に来たのだからとお茶ついでに二子玉川の高島屋に行ってみたのですが
これぞニコタマコマダム?ってかんじの人がウヨウヨいて、私なんかすごく場違いなかんじがしました。
お呼び出しにしても「ナンバー○○○のBMWのお客様」とかなんか高級感漂ってるし〜
もう来ることもなさそうなので記念に?ローラアシュレイでセールで300円になってるハンカチを買いました。
このハンカチを使う時だけはコマダムチックな精神でいこうかしら・・ムリムリ
駅から近い商店街を歩いてもみたのだけどなかなか古本屋さんってみつからないものですね
下調べしてたらあったのかもしれないけれど。そう思うと駅前を歩いてるとちゃんと古本屋さんに
ぶつかる中央線っていいなと思いました。昨日の話じゃないけどちゃんと町の人が文化を支えてるかんじ、
これであとダイヤが狂わなければ最高なのにな

2003年7月15日 火曜日
ほおずき市へ行かれた方多いみたいですね。
お客さんが「7月の9、10日頃に浅草の観音さまにお参りすると
46000日お参りしたのと同じご利益があるのよ」と言われた時
「あ、知ってます。四万六千日っていうんですよね」と答えると
関西の方なのによくご存知ね、と感心されたようなので
「いえ、たまたまほおずき市に行くという友人が教えてくれてたので」と答えたら
そのあとその友人が偶然にもお店に来てくれました。
彼女は映画に関わる仕事をしていて、携わった企画もののチラシを
持っていたので店にも置くことにしました。。森下愛子と永島敏行の写真がいいかんじです。
森下愛子の少しすねたような表情が、もうむちゃかわええ・・・
これは中上健次原作 「十八歳、海へ」 ですね。
他にも文芸もの多しです。金子光晴が愛人にあてた手紙と聞き書きをもとにした
「ラブレター」や井上ひさし原作、岡本喜八監督の「青葉繁れる」
井上ひさしといえばこまつ座の「人間合格」見たかったな
他のラインナップなど興味ありましたら店内のもの持ち帰ってくださいね。
あ、もし夏休みだし子供と見に行こうか、と考えてる方、一応オッパイポロリありです。念のため

  青・狂・夏・映画
 7月13日(日)〜8月16日(土)
 シネマ下北沢
各回入れ替え制 特別鑑賞券:1000円(劇場窓口・チケットぴあなどにて販売)
当日券 一般・学生 1200円 シニア 1000円
回数券や細かい作品詳細などはこちらで

シネマ・下北沢内のカフェもすごくいいよ、とお客さんが言ってたので私も一度足を運びたいと思ってました。
映画見たあと風情ある場所でゆっくり珈琲でも飲んでみたい。
チラシを見ると劇場名の下に「ぶらっと寄れる町の映画館」というコピーがあって
なんかほっとするかんじです。私もお店をつくる段階で一番気をつけたことが
「おしゃれすぎるかんじにならないこと」です。ぶらっと寄れる町の古本屋さん、でもちょっと変わってて
気になる、という位置でいたいのです。シモキタといえば第一印象は若者の町、ですが
小劇場やライブハウスなどの文化も盛んで、またお互いに盛り上げていこう、って町全体がわかりあえてるという印象。
気に入ってずっと住み着いてる大人も大勢居る。フジコ・ヘミングが市場に買い物しにきてたり素敵な風景がいきかう町。
三鷹だって名画座オスカーが昔は存在した。けれど今はない。
今そんな劇場が現存するという事実を受けとめてちゃんと足を運んでおきたいな、と思います。

2003年7月14日 月曜日
「この次来るのは9月になるのですがそれまでお元気で」
お客さんとのそんな会話がちかごろ多いです。
もう夏休みなんですね。
 雨が多いからまだまだ梅雨ってイメージが大きいけど
もう7月も半分終わりましたね。「初夏」ってかんじを存分に味わいたいのに
まだまだ物足りないかんじです。
「JULY ジュライ」って響きはすごく好きなんですけどね。
そういえば夏は山でアルバイトするのでこの次来るのは秋になります、ってお客さんもいたな
私もアルバイトでひとつ心残りなのは、ひと夏涼しいところに住み込みでやってみたかった、
というのがいまだにあります。ひなびた温泉とかで夏の間だけ働いてみたかった。
毎日温泉入れたら少しは肌も若返るでしょうかね
お客さんから近くの銭湯情報ならよくお聞きするのです。
こっちに来てまだ一度も銭湯に行ったことがないので、この夏挑戦してみようかな・・
なんでもトルマリン風呂があってすごく肌にいいそうなんです。
銭湯といえば京都の風呂なしアパートに住んでた頃、休みの日には銭湯が開く
夕方4時に一番風呂に入りに行って、そのあとゆっくりと夕涼みをするのを楽しみにしていたのですが
まわりはおばあちゃんばっかしで若い人はいつも私一人だったんですよね。
一度ちくりと「若いのに一番風呂なんて」と言われたことがありました。
そんな暗黙の法則があるなんて・・とそれからはあまり早い時間に行かなくなりました。
京都は素敵なところだけど、まだまだ古いしきたりが根強く残ってるところもあるかも
京都出身東京在住の方で、お店に来て帰る時
「次に来る時までお店つぶれないでね」と言った方がいました。
なんか遠まわしよりハッキリしてて気持ちいいくらいだったので、そういう気質も悪くないなと思いました。
しかし大阪生まれだったらそこで「あほゆーわ、つぶれるわけないやん」とか笑顔で返すくらいでないとね、
「さー、どうでしょうねー 神のみぞ知るところですね」なんて答えてたらダメだわな・・・

2003年7月13日 日曜日
うーん、八宝菜ですか・・。
あれって、2人分作った筈なのになぜか自分の分が残ってないんですよねえ。。
まあ、それは兎も角。
寒い!
このところ、妙に寒い。
なんか、長袖に逆戻りです。
雨のせいでもあるんでしょうが、夜に外歩くとホント寒い。
いや、まあ、個人的にはこれくらいが丁度いいのですが。
今年の夏は冷夏なのでしょうか。。
お米の使い方はこれから考えますです。
お店で炊こうかな。。

byますたー

2003年7月12日 土曜日
お店をやっているとほんとにいろんな人が来店される。
さまざまな職業の方がいらっしゃるけど、お話を伺うと
そのお仕事がお顔ににじみでてくる瞬間があったりする。
今日もそんなことがあった。
パスタを注文されたお客さんが、食べ終わる頃に
「あのー、もしご迷惑でなければ、お米もらっていただけません?ササニシキなんですけど」
と話しかけられ、「??」となりながらお話を伺ってみた。
その方は近くのスーパーでお米の出張販売に来られていて、帰り際にスーパー側から
「完売ご苦労様」ということで余ったお米を少しわけていただいた、とのこと。
しかしかなり重い上、天気も悪いし遠くまで電車を乗り継ぎ帰らないといけないのでここでお米を置いていけたら
助かる、ということでした。そういうことでしたら、とありがたく受け取ることにしました。
すごく嬉しそうに「良かったー」と微笑まれたそのすぐ直後、
「なんとか米(ごめんなさい、名称忘れました)ってご存知ですか?」から始まって
そこからアイスコーヒーを飲みながらえんえんとお米トークをされ、ああこの人、
ほんとに仕事が、販売が好きなのだなーと思いました。いや、こっちも勉強になりましたよ
まったく押し付けがましいところがなく、身振り手振りでお米について説明されてて
ぐっとハートをつかまれたかんじ。その方の少し丸顔で色白なかんじといい、
だんだんお顔がおいしそうなお米に見えてきて(失礼があったらごめんなさい)
ここがスーパーの店頭なら、私今頃お米買ってるかも・・なんて錯覚をおこしました。
「完売した日は気分がいいので、今日は気になっていたこのお店に寄ってみたんです」とのことで
私も嬉しかったですけど、自分の主婦能力の低さに愕然としたことも事実です。
お米の適切な保存の仕方や、水の量の事などとても細かく説明していただいたのに、
今何ひとつ思い出せない・・・肝心なお米の名前も忘れてしまったくらいですからね。
ところがうちの家の炊事担当者に話すと、すごく喜んで、京都時代によくつくってくれた八宝菜を
久々にご飯とセットでつくってくれるらしいのです!(ですよね?)期待して待ってます!
大阪には心斎橋におコメ館というのがありましたが東京にはあるんでしょうかね
ちょっと行ってみて夏休みの小学生とかにまじってお米について勉強してこようかしら
それともデパートに行ってイケメン店頭販売員のテクでも見学しにいこうかしら 
ヘンなもの買ってしまいそうでこわい。魔法のタワシとか切れすぎてこわい包丁とか・・

2003年7月11日 金曜日
先日、「このミステリーがすごい」の表紙めくったところに私そっくりのイラストがある
と教えてくださったお客さんが来店。 見たんですよ、私。
「たしかに似てました、はい」と降参。だけどちょっとショック・・
というかそのイラスト、かなり「おばさん」だったんですよねー  まあ無理もないのですが。
そのお客さんからミステリー専門書店ができた、という情報も聞いていたので
さっそく行って来ましたよ、とご報告。
雰囲気のある書店で、ミステリー好きな人には嬉しい店の出現だと思うのですが
私的には、ミステリー専門の古書店ならもっと通うかも、と思ってしまった。
貧乏人なのでやっぱり安く買いたいんですよねー。いやでも個性的な本屋が最近は増えて
いいですね。あとはどう存続していくか、ですよね。いやうちも含めてですが・・・切実ー

三鷹に住んでるいとこのお姉さんが来店。今日は私とお姉さんだけだったのでじっくりと話せました。
まだ子供の頃は自分の住んでいる喜界島があまりに田舎で、早く出たくてたまらなかったけれど、
歳をとった最近、喜界島の良さがわかってきた、自分のルーツ、奄美大島の喜界島というところを
もっと知りたくなった、と言われていてなるほど、と思った。
私の両親も喜界島で育ち、祖先は太鼓叩きだった、と聞いています。芸事が長けていた血
というのはもっとたくさん吸収したかったですね。なんか中途半端なんですよ。
そうそう、最近私ももっと喜界島の事を調べてみようと思うきっかけに出会いました。
嬉しい情報を雑誌で目にしたのです。ハイドが「自分の祖先は喜界島に住んでいた」
と福岡のライブのMCで口にしていたらしいのです。詳しい情報求む!ってかんじなのですが
その雑誌を読みながら「き、きかいじまーっ?」と叫んでしまいましたよ。
ただ住んでただけなのか、それとも血を受け継いでるのか、はいここ非常に重要!可能性高いのは後者ですよね。
太宰ゆかりの地だからって引越してまで三鷹に住む奴は居ても、あんな南の果ての島にわざわざ住む人なんていそうにない。
その後は例のごとく妄想炸裂。ハイドの祖先が組んでたバンド?の太鼓叩き、つまりドラムはうちの祖先かも、とか
喜界島なんて人口少ないからありえる話では?とかね。いとこにその話言うと
「ウソッ、私ファンになろうかしら」ですって。 洗礼しようかしら 
一緒にライブ行って「喜界島マイルーツ」って旗振ってる痛いおばさん二人組いたら私達かも←やりませんって!

2003年7月10日 木曜日
浅草のほおずき市に行ってみたかったのだけど
バーゲンを選んだ私。 バーゲンは女の戦いが見れるとかそういうのもおもしろいけど
単に安い時しか服を買えないという現実なので・・・
戦利品の結果発表は、計1枚。通常4200円のタンクトップを2100円でgetしました。
今年の私のバーゲンは終わった。次に服買うのはたぶん冬のバーゲンでしょう。
でもすごくいいもの見ました。1点ものが多い服屋さんで買ったんですけど、
たくさんの人がシャツを広げてチェックしてる、同じデザインのものが全然ない。
飛び出す絵本をめくる時のようできれいな絵になってました。また店員さんもイヤな顔ひとつせず服たたみながら
「どんどん広げて見てくださいねー」ってかすれ声ふりしぼって叫んでる。
すごく店内がエネルギーにあふれていて、あ、私今ここで服買って気をもらっとこ、
と思いほんとは見るだけにしとこかな?と思ってたけど一枚購入しました。まあ安くなってるし
すぐほつれてきそうなシャツだったけど、デザイン重視で気合いで着れそうなかんじ
そう、私みたいな三十路後半が着るにはちょい勇気のいる派手なデザインの服を、
バンギャ御用達みたいな服を、また買ってしまいました。 後悔?とんでもない
この夏はこの派手なデザインのTシャツに食われないように、着てる本人のパワーの方が
勝るように頑張ります。いわば着るカレー粉みたいなもん?そう思えば2100円は安い
いや、2100円のカレー粉は高いか・・ なにやらややこしくなってきましたが
なんか頑張ってる店員さん見ると、ここで買っとこうっていつも思ってしまう。
自分がずっと接客業に携わってきたこともあると思うのだけど
自分がよく行くルート内で好きな店員さん、って何人もいて、お店でなにか買いながら影で応援してるのです。
あと小さなお店も好き。先日もう閉まったのかも?と思ってた小さな本屋さんが開いてるのを
発見して思わず本を買ってしまった。残念ながら私が行ける時間帯には開いてないみたいなので
あまり利用できなさそうですが、応援したいですね。年配の女性ばかりでやってる?ようなのです。
返品作業とか雑誌出しとかけっこう重労働なので、足腰にかなり負担がきてるんじゃないかと思います。
開いてる時みつけたら足を運ぶようにして、いつかサロンパスのさしいれでもしようかしら

2003年7月8日 火曜日
お客さんがこれ、たぶん好きそうだと思って、
と新聞の切り抜きを持ってきてくださいました。(朝日新聞6/28夕刊)
それは小林恭二さんの「うたの出会い なぞがとけると思うな」という記事で
高柳重信の詩を紹介していました。

        さ旗
       あよ 三
       なな 階二
       たら   階階一

という詩。文中からそのまま抜粋させていただくと
(一行に書いてしまえば「一階二階三階旗さよならあなた」で、失恋した女性が
飛び降り自殺する甘い句に過ぎないが、高柳の創始した多行形式をとると、俄然風景が立体的になる。
句全体を改めて眺めると、女性のハイヒールのかたちをしていることがわかる。これに気づけば、
女性が階段をのぼってゆくコツリコツリという足音すら聞こえてくる。)
お客さんとこの句についてしばし話し合いました。なんかゼミを思い出した。
お客さんお察しのとおり、二重三重の意味が隠されているようなものは好きです。
尾形亀之助の詩のような、ひとつの詩が宇宙の輪のように拡がっていくかんじも好きですけど。
どちらにしろ読み手の想像力の器次第でしょうが。
そういったいざ、という時のために平凡な生活の中でも小さな詩に耳を、鼻を研ぎ澄ませていたいです。
風呂に入った時の泡の立ち方ひとつでも詩が生まれるし・・・
しかし正直、私は高柳重信を知りませんでした。
こういう仕事に携わっている限り、知らないことは恥ずかしい事だと痛切に感じます。
先日、新刊書店に行って「女太宰治 久坂葉子」と帯がかかった本が面で並列されているのを見て
ハッと思いました。随分前ですが「久坂葉子さんの本は置いてありますか?」と電話で問い合わせがあったのです。
私は恥ずかしながら久坂葉子さんを知らなかったので、置いてないだけでなくまったくノーチェックでした。
探してる方にしてみれば太宰好きな本屋さんなら在庫あるのでは?と期待して連絡してくださったと思うのです。
古本屋の本来の意味は、探してる本が手に入る、ということが第一なのであって
店主がいかに前向きで愛想が良くても、本を知らなければすべて台無し。
本来の意義を忘れないようにしなくては。 この夏はいっぱい勉強してえー!好きな宿題だけするようでなんか幸せ

2003年7月7日 月曜日
七夕です。
三鷹駅にも大きな笹が改札口のところにあって、自由に短冊に願い事を書いて
くくりつけられるようになっていました。私も緑色の短冊に願いを書いてきました。
お店に飾る笹も用意しなくては・・・とか思ってるうちにどんどん日が過ぎていって
そんな前日、6日の夜にお客さんが「はいこれ」って笹を持ってきてくださいました。
「昨年言ってたでしょ、来年の七夕には笹を飾りたいって」
ちゃんと覚えててくださったのです。感激しました。
短冊にする短歌までつくって書いてくださりました。ここにもちょっとご紹介。

七夕の今宵ふるさとはいかならむ 浴衣清しき初恋の君は 

いいですね。私は願い事を書いてつるしました。お店がいつまでも続けられますように、と。
そして栞をたくさん笹につけました。ふだんは本の中ではさまれて外の空気に触れることもない
けれどなくてはならない影の存在。今日だけ主役の表舞台、1日だけの風物詩です。

大阪から親戚の方が来店してくださりました。営業日記を読んでくださっている、とのことで
「これだけ毎日ずっと日記を書いてると人柄というのは自然とにじみ出てくるもの、ほんとに前向きですね」
とか言ってくださりちょっと照れくさかったり・・・前向きかなー?単純なだけなんですけどね
「みゆきさんと共通点があるんです。高校時代好きだった人がラグビー部ってところで・・・」
と言われて私そんなことも書いてたんだと赤面。 記憶力悪いので以後も何回か同じこと書くと思います。
そのへんはお許しください。まあその彼がラグビー部に在籍してたのは1年と3年の秋からで
その間はヘヴィメタルにはまってラウドネスのコピーとかしてたわけですがね、そしてトーゼンのように
好きな人の世界はすべて知りたいの(はぁと)な夢見る少女はラウドネスを聞いて「ロッキンF]読んでたわけです。
でも20年近くたってその彼のことを思い出すとやっぱり「紫のジャージの君」になってる。不思議・・・
しばし高校時代のことなど思い出しボーッとしていると、お客さんが来店し、なぜかはくせいの話になる。
はくせいのお店って東京では一件も見たことないので、もう商売的に時代は過ぎた?とか勝手に思ってましたが
三鷹にも(武蔵野市かも)不思議なはくせいのお店があるそうです。
夜になるとくまとか鹿とか浮かび上がってすごく幻想的だそうです。しかしどういう人が買ってるんでしょうねー
そう、それで話戻るんですが、その高校時代、あれは忘れもしない高1のヴァレンタインデー、
はじめてその彼にチョコを渡す時に待ち合わせ指定したのが彼の家のすぐ近く、ってことで「はくせいアート」の前。
しかも家から100メートルくらいしかないのにバイクで登場。さすが紫のジャージが似合う人は違う。
で、しろくまくんの前でチョコを渡したんですよ。なのでなんかはくせいのお店って思い入れがあるんですよね。
全国のはくせいのお店の経営者さん、不景気ですが独自のディスプレイで街のシンボルとなり続けてほしいです。
あのはくせいアート、まだあるかな 当時流行った松田聖子の「秘密の花園」の替え歌で
「ひみつの〜はくせいアートまえ♪」ってよく歌ってたなー

2003年7月6日 日曜日
日曜の日記、すっかり忘れておりました(笑)。
どもども、ますたーです。
なんか最近、東京地方は天気がすっきりしません。
やたら炎天下の日があったかと思うと突然雨の日が続いたり、じとじとと鬱陶しい感じです。
あ、いや、この時期全国的にそうなんですが。。
で、日曜もそんな日で、一番困るのが均一本。
普段は外に出しているのですが、こう、降りそうで降らなくてやたら湿度が高そうな日って、迷うんですよね。
いかに捨て値の均一本といっても、やはり、本は本ですから、湿気られるのは気分が悪いのです。
いっそケースにでも入れて感想剤つっこんで蓋しちゃおうか、とか、マジで考えてしまいますな^^;
2003年7月5日 土曜日
「phosphorescence]というCDを出されているtakuyaさんという方が来店。
CDのプロデューサーの方が「東京古本とコーヒー巡り」の本を手にされた時に
うちのお店が載っているのを発見されたことが来店のきっかけになったそうです。
本来の意味の燐光現象からとったのかな?と話を伺うと
太宰治のフォスフォレッセンスからとった、ということで
いわば夢のご対面だったわけです。 現実と夢の狭間のなんともいえないかんじ、
あと言葉の響きが気に入って、というのも私と同じ考えで不思議な縁を感じました。
それでそのCD、プレゼントしてくださいました。自分の作品が名刺になる、ってすごくいい。
音楽のジャンルは電子音楽、ということで私はまったくわからないのですが、向かい側に居た
まだ十代くらいの女の子が少しわかるみたいで、なにか質問してた。私にはその質問の固有名詞とかも
まったく知らず、ほんと未知の世界だったけれど、それからしばらく聞いたtakuyaさんの話は素人の私でもおもしろかった。
とても噛み砕いて説明してくださったので。そしたら向かい側に居たお客さんが帰り際に
「今日、ここへ来てすごい良かった。私もちょっと書き物とかしてるので、題材いっぱいひろえました。」
って言ってくれて、「小説家を目指してるのですか?」と聞くと、少しうつむいてから「はい」と返事されたので
「今日は芸術家が二人居合わせたのですね」と言ったら「いえ、そんなんじゃないです」ってキッパリ。
安易だった。私ちょっと言葉を間違えたな、と思った。まだ若い彼女の蒸気した表情を見てると、今は純粋に書きたいことが
あふれていて、書いていくのが楽しくて仕方ない。苦悩を気取って出し惜しみしてるヒマはないって印象を受けた。
takuyaさんに「今日はありがとうございました。たくさんメモらせていただきました」ってぺこっと頭下げて帰っていった。
実にいい後姿だった。若い頃私もあのここぞという時はキッパリ、な姿勢があれば・・・
閉店後さっそく聞いてみました。 やはり私の耳は決して「いい耳してるね」ってことはないわけで(お察しのとーりです)
1曲目、2曲目正直ちょっと親しめなさそう・・と思ってしまったけど、後半すごく心地良く感じて
これあの人ひとりで全部作ったって、すげーんじゃないの?天才なんちゃう?ってとこまできた。
こういうのトリップっていうの?え?全然違う?じゃあ超アンビエーントとか? ますます違う?とよくわかんないけど
たぶんクラブとか、環境変えて聞くともっといいんじゃないかと思います。
またtakuyaさんが私の中のTECHNOやってる人のイメージとは一味違う、線が細いきれいな男の人、ってのがいい(はいここ重要)
気になる方は渋谷タワーレコード3F奥TECHNOコーナー 又は5階奥 電子音楽アンビエントコーナーにて
販売してるそうです。又はCDのプロデユーサーのショップ、西新宿ロスアプソン(03-3369-9616)
こちらは通信販売もやってるそうです。takuyaさんはこのプロデューサーの方をとても尊敬していて、
またすごい耳を持ってる人、と思ってるそうでその人がイイ!と認めてくれているからOKだと思うようにしてるとか。
めちゃめちゃOK!だと思いますよ。一番尊敬してる人に「このお店いいよ」って言われたらたしかに一生の宝にして
頑張っていける気がしますもん。  あ、最後にレーベルのサイト貼っておきます。商品名は「phosphorescence  takuya]

↓ジャケの画像です。ちょっと見えにくいけど、上の方のオレンジの文字がタイトル。
まさにフォスフォレッセンス!なジャケです。うちのお店にも飾っておきますので見てくださいね。



2003年7月4日 金曜日
今日は歯医者へ行ってから店へ出勤、ということで
半日ますたーに店を変わってもらってました。
歯の治療中、緊張してる私の様子を察して
先生はものすごくソフトに対応してくださり(今日の映像はラピュタ)
「痛かったら左手をあげてください」とも言ってくださってたので
安心して身をゆだねられ、歯医者ではほとんど痛みを感じず過ごせたのです。
ただこの日の治療に限っては、あとから涙が出るほど痛いかもしれませんが
我慢してください、と言われてたので気になってましたが全然痛くなくて
「今まったく痛くないですけど、あとで痛くなるんですか?」とお聞きすると
「はい、ここを出てすぐの横断歩道を渡る頃に痛くなってきます」と言われ
思わず小学校の時受けた日本脳炎の予防注射を思い出してしまいました。
ところが横断歩道を渡っても痛くない。駅についても痛くない。
なんだ、虫歯なんてちょろいちょろい、なんて鼻歌も出てきて電車に乗ったら・・
次第に痛くなり、なんかものすごくジンジンしてきて、これか、きたーっ!ってかんじだったんですけど
電車の中でじっとしてるのがもうつらくてつらくて、また私、ものすごい痛み、って長年経験したこと
ないんですよね。痛みに慣れてないから、というかもうすべての面でこの歳で経験不足ですからね。
いろんなことにもまれなさすぎてそのまま歳だけいったので、店を開店できたのもある意味こわいもの知らず
だから、っていうのはある。とかなんかもう痛いの我慢してるとどんどんネガティブになってきて頭の中そんな考えだらけに。
なんとかお店にたどりつき、ますたーの顔見た瞬間、「ひろくん痛かったよ〜」って涙ぽろぽろ出して
こんなんじゃ今すぐ交代無理ってことで家で30分だけ休ませてもらいました。そしたら痛みもおさまって
やれやれ、だったのですが、たしかに涙が出る痛みでした。しかし私ってほんとに子供ですよね、これ。
中途半端なんだよなー。どうせなら「左手、最後まであげなかったのよ。すごいでしょ?えらいでしょ?」くらいぶっとんでる方がマシ。

今日お客さんに、一番新しい「このミステリーがすごい」の表紙をめくったところにあるイラストの女の人に
似てますね、そう言われませんか?」と聞かれました。すごく気になります。まだ書店に置いてあるかな?
しかし「そう言われませんか?」って。そんなマニアックなの普通見つけませんよ(笑)

2003年7月3日 木曜日
毎日新聞の2日夕刊に太宰関連の記事が載っていた、ということでお客さんが切り抜きを
持ってきてくださいました。 「太宰治19歳の作品、発見」という見出しで、先日朝日新聞に
載っていたのと同じ短編「彼」についての記述でした。
「図書館で自分用とは別にこのお店用にもコピーしてきましたからどうぞ」と言っていただき
感謝です。さっそく貼り付けると、また別のお客さんが顔を出してくださって、
「今日はね、ちょっとこんな記事が新聞に載ってたから切り抜いてきたのよ」って同じものを持ってきて
くださいました。 本当にありがたく思います。

お客さんと桜桃忌について話していたら、そのお客さんは夢二忌にも出席したことがある、とのことで
いろいろお話を伺いました。雑司が谷で9月1日に行われ(毎年あるのかどうかは不明)
弥生美術館の館長さんがアコーディオンを弾き、皆で宵待ち草を唄ったのですって。
なんだかすごく素敵な絵が浮かんできます。弥生美術館の「弥生」とは弥生町、弥生式土器が
発見された土地、というところからきてるそうですが、「弥生」というその響きは
文学少女の名前にありそうなかんじで、あの美術館の佇まいに似合っていると思います。
秋深い頃に再訪したいと思ってましたが、あえて夏の暑い午後、蝉が鳴いてるような日に足を運んでもいいかも・・
そのあと来店されたお客さんが言ってました。 これから夏で、暑いのイヤとか汗とか日焼けがイヤとかいう
印象が強いけれど、俳句の季語で一番多いのは実は夏なんだよ、って。(ウラとってません)
文学の季節というと秋、という印象が強いけど、暑い夏にこそ芳醇なこの世界に夜毎想像力を働かせるんだよ、って。
なるほど、夏の夜の田舎の草原の匂い1つで、いくつもの詩や歌が生まれそうな気がします。
夢二は「港や」で浴衣を売りだした時に、浴衣1つ1つに短歌が書かれた短冊をつけたことがある、と
なにかで読んだような気がします。浴衣でなく着物で、短歌でなく俳句や詩かもしれないですが
もし浴衣なら、どんな夏の歌をつくっていたのでしょう。ちょっと調べてみようかな
どちらも大切に保管してるおばあさまとか存在するかもしれませんね。

2003年7月1日 火曜日
30日の新聞を一日遅れで読むと、21時からの枠でちょっと心ひかれる番組があったみたい。
もう遅いな・・・最近の私はいつもこんなかんじで。
結局この春のクールのドラマ、真面目に見たのは「きみはペット」1本だけでした。
あれはたしかにリアリティない話ですが、夜中に少し凍らせた(私なんでも凍らせ派)
プリン、またはヨーグルト食べながらうだうだ見るには最適なドラマだった。小雪さん好きだし。
今クールのドラマの視聴率は全体的にいまいちだったようですね。現実の方がドラマチックなことが多い世の中だし。
7月からのドラマ、まだチェックもしてないけど、とりあえずタッキーの上半身裸は見れそうなので
それだけキープできればもう充分。 あ、あと成宮君とね。

リチャード・ブローディガン著「西瓜糖の日々」をお探しのお客さんが来店。
「ごめんなさい、まだ見つかってません」と言いながらなんとなく探してる理由を聞いてみた。
以前、うちの店で同じくブローディガンの「愛のゆくえ」を買っていった男性のことは覚えているのだけど
どうやら話を聞いていると、その男性が彼女の彼氏で、プレゼントしてもらった?または共有してる?ってかんじみたい。
とにかく彼女はうちにあった「愛のゆくえ」を読んで、ブローディガンに興味を持ったらしいです。
文庫の「愛のゆくえ」は早川epi文庫からも出てるけれど、絶版になってる新潮文庫の愛のゆくえの方がなんとなく
好きだね、っていうのも意見が一致した。あの黒い、わっかがたくさんのイラストの表紙と少し古びた肌触りがいいのです。
古書には時に少し古くくすんでるくらいの方が味が出ていい、ってことがある。
地方の素敵なお店が紹介されていたり、最近私も私のまわりもみんな注目してる雑誌「ku:nel 」クーネル、
彼女もこの雑誌を読んでいて、「西瓜糖の日々」が写真付で載っていてそれを見てどうしても欲しくなったのが一番の理由だそうです。
たしか私も目にしました。あるスタイリストの方(だったかな?)の私の十年もの、とかいうコーナーに載ってたと思います。
その「西瓜糖の日々」は決していい状態のものではなかったけどかえってそのいたみ具合が、非常にいいかんじで、
長年愛用のマフラーのほつれを思わせるような質感があった。
探してる本、その本を欲しいと思うに至ってさまざまな物語がある。
今日は雨でお店もヒマだったからなんとなくゆったりとした気分でそんな話が聞けた。
彼女の描いてるイメージにピッタリの「西瓜糖の日々」が見つかることを願いたい。

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