営業日記。

2003年12月30日 火曜日
本日で年内の営業はおしまいです。
店の方はヒマで店の奥で「ザ・ベストテン」見て唄い踊る私でありました。
この番組を見ながら不二家のメロディチョコレートを食べるのが小学校6年だった私の
楽しみでした。最近このチョコレート復刻されたんですよね。パッケージデザインを見て
涙が出そうになりましたよ。
しかしいいもの見た。ピンクレディーの「サウスポー」感動しました。
あの曲の振りは、一般の人が応募してその振りを組み合わせて完成させたものなんですよ。
私当時応募しましたもん。しっかりボツになりましたが。
採用された人たちが今日の放送を見ていたら感慨深いものがあるでしょうね
しかし私より年上のこの女性たちのパワーに圧倒されました。私も頑張らなくちゃ、という気にさせられた。
今日はヒマだったけど、気分もあらたにいいしめくくりになりました。さあいろいろ準備しなくちゃ。今日はこのへんで。
この次の営業日は1月8日(水)になります。
来年もフォスフォレッセンスをどうぞよろしくお願いします。
みなさま、良いお年を・・・


復刻版メロディチョコ、私の青春の味がします。

2003年12月29日 月曜日
お客さんから電話がかかってきた。
「お店のガラス窓の外から見えていた、きれいな赤い布地がとても素敵で
みとれてしまったんだけど、あれは売り物ではないのかしら?」と。
京都の祇園でひとめぼれして購入した赤い風呂敷をレジのカバーにしていることは
日記でも何度か書いたことがあると思う。あ、そうそう、おすすめ本コーナーの壷井栄の「 裲襠」
のバックに画像がある。(下に画像アップしてみました)その風呂敷がチラリと外から見えて、それをそのお客さんが通りすぎても
忘れられずに思わず電話で問い合わせしちゃうほど印象に残ったのなら嬉しいです。
この風呂敷を手に入れた過程、申し訳ないけれど売り物ではないので、もし同じ店に行くことが
あれば見てきます、とお答えしたのですが、今度その祇園の店に行くのはいつだろう・・・
そしたらそのお客さん、しばらくしてから実際に風呂敷を見に来店されました。手触りもすごくいいので
どうぞ広げてゆっくり見てください、とお渡しした。風呂敷というのは不思議なものですね。
そのお客さんの手の中で、その赤色がパッと輝いたり、描かれた植物の葉がひらひらと落ちるように映ったり、
また新たな魅力を私に見せてくれました。いつも真夜中の冷たいレジの上に覆われてるだけの存在だったけど
ちょっと窓辺に置いておいただけでこうして美意識の高い人がみつけてくれた。さすがメイドイン京都です。プライド高そうです。
「うちをなんや思てますのん?レジカバーなんかにしてもうて毎晩つめとーてしゃあない」みたいな声が聞こえてきそう。
やはり風呂敷というものは昔の知恵ある人が、贈り物などを人の手でくるむためにつくりだしたもの、
女の人の温かい手の中でこそ息が出来る生き物みたいなものなのですね。これからは時々手にとったり、ものをくるんだり
もっと可愛がってあげようと思います。私が歳いってしわが増えても、この風呂敷はますます色っぽい艶を増すような気がします。
なんだか自分の彼女が他の男と話してる時の目の輝きをうっかりどこかで見てしまい、
もっと可愛がってあげないかんな、と決心した彼氏のような心境みたい。まあものはなんでも愛してあげないと、ってことですかね。

INSIDE & OUTSIDE  本を包んでみました 風呂敷ってやっぱりなんか色っぽいですよね〜




宅急便のお兄さんが注文した年賀状を運んできてくれた時、
「先日ラジオでこのお店のことやってましたね、僕車で聞いてたんですよ」って言ってくれた。嬉しかったなー
仕事中だろうけど、同じ夕方を共有したみたいな気分になった。この寒いのに半袖(イカす!)
みなのんびり気分の時期に宅急便の人達は師走で息切れしそうなほど余裕ないと思うのに、
そんな一言を言ってくれたお兄さんが素敵です。今年のいい男大賞にしちゃお
その年賀状、今夜と明日の2日間で書かなくちゃ。その準備で昨夜、今年の年賀状を見てみたら
大阪の実家から来た年賀状の宛名が「駄馬」になってた。身内が間違ってるようじゃそりゃー皆間違えても無理ないわ
と腹を抱えて笑いまくった私なのでした。

2003年12月28日 日曜日
どもども、ますたーです。
ちょっと風邪がまたぶりかえしてしまいまして、頭が割れそうなほど痛んでおります。
そんな訳で、今日の日記はご勘弁くださいな。

んでわ。
2003年12月27日 土曜日
東京で初雪が降りました。が、深夜だったので雪がはらはらと舞ってくるところが見れず
ちょっと残念。 まあすぐに来年になるので、「今年最初の雪」がきっと近いうちに見れるのでは
ないかと期待しています。 相模湖方面に住んでるお客さんが来店し、今朝の相模湖の美しさを
語ってくださいました。山々は真っ白な雪をかぶり、湖面は今までに見たことがないほどの
きれいなブルーだったそうです。 湖の雪景色、素敵ですね 目が痛いくらいの真っ白な光景の中
思いっきり澄んだ空気を吸い込んでみたいです。で、ひとしきり歩いたあと、湖畔の小さな喫茶店で
温かいコーヒーなんか飲めたらいいだろうな 大きな窓があって湖が見えてストーブがあったりなんかすると
いいかも。でももっと大雪が降る地方なら冬は厳しいものだからそんなこと言ってられないだろうけど。
でも「北の国から」に出てくる喫茶店はどこもいいかんじだった。天窓のある喫茶店とかもあった。いつか行ってみたい。

甲府の桜桃忌に行ったことがある、というお客さんから話をお聞きすると
その日は桜桃忌ということで特別に天下茶屋に泊まれたそうです。以前にも他のお客さんで泊まれた人がいた
と日記に書いたことがあったように思う。そうそう、来年は天下茶屋に行ってみたいと思ってるんです。
行ける季節が限られているので、春頃になったら具体的に計画を立ててみようと思ってます。
「富士には月見草がよく似合う」の石碑の前で写真も撮りたい。一度かなり昔に行った時はカメラ持ってなかったし。
あと2月に新潟に行く時に、佐渡にも行けたらいいなとひそかに思ってます。太宰も行ってるし
今年はなんか新潟に縁のある小説や映画とたくさん出会ったので、なにかの暗示なのかな?とちょっと思ってる。
新潟でなにかをつかんで帰ってこれそうな、そんな不思議な予感がよぎるのです。
2004年はきっといい年になりそうですよ。お正月たっぷり休んで、8日からあらたに頑張ろう
あ、まだあと3日あるのでどうぞよろしくです。 今日なんか夕方からヒマでどうしようかと思いました、はい。
ますたーは明日が店番今年ラストですね。忙しくなるといいね。

2003年12月26日 金曜日
「クリスマスイブの24日、東京駅に行ってました?」と二人の人に聞かれてドキッ!
「は、はい」と答えながら、どこで姿を見られていたんだろう?またお客さんも声かけてくれたら
いいのにーなんて思ってると、「ああ、やっぱり。今朝のテレビで24日の昼間東京駅で平川地一丁目が
チャリティーライブしてた、って出てたから水曜日だし行ってたんじゃないかと思って」ですって。
それ聞いてホッ・・姿を見られてたわけではなかったのですね、って別にやましいことは何もないのですよ(汗)
たしかに平川地のライブ情報は知ってたんですけど、時間帯が合わず、泣く泣く設置されたステージが見える
喫茶店でモーニング食べてた、というのが現状です。
ずっと前に日記で「あなたってほんとに男の人の顔しか見てないのね」と私を罵倒した友人のことを書きましたが
最近その彼女が「平川地一丁目の弟の直次郎君を見た時、あ、絶対あなたが好きそうな
タイプだと思ったら案の定ね、わかりやすすぎ。もっとひねりなさい」と。おまけに「兄の龍之介の魅力がわからないようじゃ
あなたまだまだ」ですって。いや、それは違う。龍之介の魅力は充分わかってる。でも輪をかけて直次郎が私には光って見えるのです。
かわいいだけじゃなくて、ものすごい色気を感じるんです。すると
「中川家の剛で年が明けて平川地の直次郎で年が終わる、たしかにタイプ一貫してるからまあいいわ」ってかえされ
あ、似てるわ、と思ってしまった。剛君を純粋に純粋に加工していくとああなるかも(なおじろくんごめん(=¬ェ¬=)
「で、そういうあなたは誰がいいの?男の顔しか見てないのね、っていう人の言ういい男って?」と友人にかえすと「V6の岡田准一」ですって。
かわらんやん!イケメンちゃうん!とつっこみまくりましたよ。なんでも他メンは私の知らない劇団の人がほとんどだから、らしい。
いや、しかしこの年末も年末というこの時、今までとまったく違ったタイプの大森南朋がちょっと気になってるのですー
そう、「ヴァイブレータ」を見たのです。私はかなり好きでした。この映画の話は機会があればまた。

お客さん同士でNHKの「映像の世紀」の話題で盛り上がっていた。ますたーが毎夜テレビにかじりついて見てる。
私は今夜は当然Mステの録画を見る。たしかに映像の世紀の方を見るべきなのかもしれない。でも私は根っからの音楽番組好きだ。
来年はもうちょっとかしこそうな番組を見る私、にシフトしていきたい。「人間講座樋口一葉」再放送分から絶対見る!テキスト代もととるぞ!

2003年12月25日 木曜日
「ここに来れて思い出せたことがあった。 楽しい時間をありがとう」
って帰っていかれたお客さんがいた。
10年ほど前の桜桃忌の日、太宰の住んでいた家のすぐ近くに住んでいたという
そのお客さんは、若い女性にふと声をかけられたそうです。
「吉祥寺駅はどこですか?」と。その女性は桜桃忌にひとり大阪から三鷹に来られたようで
玉川上水や百日紅の木などを見にきてたらしい。とても可愛い子だった、と言われてました。
地元の人ではないのであまり地理に詳しくないだろうと、そのお客さんは吉祥寺駅の目と鼻の先、
丸井のあたりまで連れていってあげたそうです。
そのあと、その女性から丁寧な礼状が届き、それっきりでしばらく忘れていたけど
一緒に井の頭公園を歩いたその10年前のほんの少しの時間を、この店で思い出せたんですって。
なんかお店に入ってこられた時と出て行かれる時の表情が違っていて、
こういうの、なんとなくフォスフォレッセンスっぽい、って思った。夢と現実の間に少し近い時間を
過ごせていただけたような気がして、私も嬉しかった。しかもクリスマスだしね。

先日ここで連句を苦労してつくられていたお客さんが来店し、完成したものをコピーして持ってきてくださった。
それで少し連句の決まりなんかを説明してもらった。結構おもしろいかもしれない。
表、裏、ときてなごりの表、なごりの裏、と続く。四季の他に「雑」というのもあり、間に「月」「花」をはさまなければいけない、
冬、は3句までと決まっている、など決まりごとだらけだけど、限定された決まりの中で練る句というのも
なかなかいいのではないか。川上弘美さんが連句をやってた人らしく、あー、なるほどという感がある。
「連句、やってみません?」と言われ、「私には無理っぽいです」なんて言ってたけど、短い時間の中で句をひねりだす訓練をしたら
そこから先に見えてくるものがあるかもしれませんね。来年は地道に「勉強」の年ですし、考えておきましょうかね。

2003年12月23日 火曜日
ものすごくポカポカした休日、クリスマスを過ぎるといっきにせわしなくなるだろうから
なんとなく今年最後の平和なのんびりムードの日かな、という気がしていた。
けっこう忙しくいいかんじの一日だったし、今日は大きな発見があった。
パシュラル出版発行「ひらら」という無料の冊子をうちで扱っているのですが、先日その担当の方が来店し
「もうちょっと目立つところに置いてみてくれませんか」と言う。
うちには何種類かフリーペーパーや冊子を置いていて、おもに入り口すぐのところの飾り棚か奥のフリーのものを入れた籠
の中に設置している。入り口の飾り棚は狭いお店の人がよく通るところにあるゆえ、しょっちゅう置いてるものがバサッと
倒れてしまう。よってあまり重いものは置けない。フリーペーパーなら倒れてもすぐ直せるし、どうしても冊子類は倒れると傷むし最初から
フリーの籠に入れてしまうことが多かった。ただここハンパじゃなく目立たない。古いものを捨てれないのでどんどん雑多になってきてる。
私も気にはなってた。その担当の方の目がとても真剣だったし、狭い店で入り口に置くとすぐ倒れてしまうとは思うけれど、
では持ってきていただいた新しいものを最初の2週間ほどは入り口のコーナーに置くことにします、と。
他にも取り扱ってるものがありますのでどこも平等になるように、2週間を過ぎればまたこちらの方に移動になりますが、
ということで納得いただいた。そしたら今日、その担当の方、「これを使ってください」って小型ブックエンドを持ってきてくださった。
いろんな種類がありすぎてごっちゃになってた飾り棚のトップの段が少しスッキリした。
今日の夕方来店されたお客さんがぽんとこの冊子を手にとられ、「あ、福岡正信さんのことが書いてある」と注目され
ラプサンスーチョン飲みながらゆっくり読まれてました。その方は「わら一本の革命」という本で有名な福岡さんの講演を偶然聞いたことが
あるそうで、本当にわらをつかんで熱弁されていた姿がすごく印象的だったそうです。またお友達でこの方の考えに感化されて
薬草の仕事を極めていってる女性がいらっしゃるようで、なんだかお客さんがこの冊子のこの記事を目にしたことが偶然と思えない。
他の記事もしばらくお客さんと私で無言で読み進めていって、そのあとなんともいえないタイミングでお互い顔をあげ、
「これ、いい読み物ですね。これはいいものです。」って繰り返し言い合ってました。
編集後記のところを見ていくと、どうもこの冊子、ほとんどひとりの方が執筆してるんです。もしかしてあの担当の方ご本人なのかしら
今度聞いてみよう。素晴らしいです。前に目を通してないわけではなかったのだけど、私なんだかわからないけどひたすら負けを感じた。
無料でこういうもの創ってるんだ、って。もし担当の方と執筆者、発行者が同一人物なら、発行所は小平市とある。
そんな遠くからわざわざブックエンドを届けにきてくれたのかもしれないと思うと・・・私想像力が足りなかったな
自分が書いたものを人が読むかもしれないその重さというものに対する姿勢も。私の語る「文学」なんて甘ちゃんだわ、ほんと。
 どんなフリーペーパーも冊子も本も作り手の魂が込められている。そのことをもっと大切に私が感じてなくてどうする。
私にとってもタイミングがいい。正月四国へ行くから。大江健三郎の故郷「大瀬」には行けないだろうけど、とてもいい
取材文になってました。行った気になれました。
入り口のところに置いてますので、どうぞお持ち帰りになって読んでみてくださいね。おすすめです。

ひらら vol.3 パシュラル出版 定価0円
特集 四国瀬戸内海 鎮魂の海 再生の森  第二特集 沖縄再訪 珊瑚の海でジュゴンをさがす
村上春樹・カフカの森へ 村上的芦屋お散歩マップ
大江健三郎・谷間の小宇宙 故郷大瀬
福岡正信・自然農園のみかん畑
宮本常一・大往生の島で
神谷美恵子・ハンセン病療養所を訪ねて

2003年12月22日 月曜日
このところ毎日晴れでとても気持ちいいけど、
「ホワイトクリスマスはまったく可能性なさそうで少し残念ですね」なんてお客さんと話してました。
先日西日本で雪が降ったんですよね。京都にいたら初雪はもう見てたんだ
マンションの6階に住んでるお客さんがベランダから富士山が見えてる写真を見せてくれました。
そしたら牟礼に住んでるお客さんも、牟礼の里公園から見えた富士山の写真を持ってきてくれて
やっぱり快晴の冬の朝は楽しみがあって良いなと思ったのです。そういう私も今朝陸橋に行って
富士山見てきてたのです。わかりにくいですが画像を貼っておいたので、陸橋からの風景を疑似体験
してみてください。やっぱり高いところに住みたい、と思うけれど最近アパートでしか味わえない風景というのも
あるな、と感じたことがありました。映画「アイデン&ティティ」の予告編を劇場で見た時、雪が降っているシーンが
あったんです。高円寺の安アパートの2階の窓辺で、恋人と二人で雪を見てる、ってシーンで、ほんの一瞬だった
んですけど、いーなーって。この雰囲気はマンションじゃだせないだろなって思いましたね。今住んでるアパートは1階なので、
次引っ越す時はアパートの2階、小さなベランダあり、その次の引越しでマンションの上階、ってのを目標にしようかしら
それとも「純文学を志すものはアパート暮らしでなければいけない」なんて固いことをこの柔らかい口で言い続けてるんでしょうかねえ


陸橋から富士山を撮る。鉄線がXになってる左上にちょこんと白いものが見えません?うーんわかりにくいー
ちなみに走ってる列車は松本行きの「あずさ」です。

2003年12月21日 日曜日
どもども、ますたーです。
皆さまいかがお過ごしでしょう?
わたくし、めっちゃ忙しいです。
あ、いや、忙しいのは出稼ぎの方でして(笑)。
師匠も走る師走ってもんで、休みも返上で非人道的な労働に従事させられておりまする。
ついでに風邪などひいてしまいまして、なかなかやばい状況だったりしますです。
そんな訳なので、本日は一時間早く店主と交代。しばし部屋で横にならせていただきます。
うう・・、喉と鼻水が・・。


byますたー

2003年12月20日 土曜日
お茶のお稽古の帰りに着物姿で寄ってくれた美しい人に、
稽古中の写真を見せてもらった。いつも以上に背がしゃんとしていてとても素敵だったのは
言うまでもないけれど、その茶室が素敵だった。床の間に飾られた「日日是好日」というかけ軸といけ花が
なんかキリッとした空気をかもし出してた。「日日是好日」という言葉は茶道を25年間続けた森下典子さんの本のタイトル
になった時から気になってた。先日日記で書いたけど、雨の日を「天気が悪い」と落胆するのでなく、風景に美しさを見出したり
窓辺のカフェから傘のデザインを楽しんだり、そのあとの虹に期待したり、そんな気持ちのことを言うんですよね。
日々過ごしている時間の中で無駄なことは何ひとつない、と。緊張感のある空間に身を置く、ということしばらくやってないな
私もなにか背筋がいつもより自然と数ミリでも伸びるようなこと、日常のなかから見つけたい。きっと既にあるはずだ。

ふとお昼すぎにヒマになって、クリスマスソングがかかっていたり、クリスマスにまつわる話をしてないかな、と期待してラジオを
つけてみた。偶然にもスガシカオのライブ音源ぽいのが流れてて、ちょうど「愛について」の あたたかいスープを飲もう ってとこだった。
この歌大好なんだけど東京来てから聞いたのはきっと初めてだと思う。しばらく一緒に歌った。
そのあと中島美嘉の「雪の華」がフルで流れてこれまたこれ以上ない、ってくらい大熱唱してしまった。そしたら次は
奥田民生の「雪が降る」だっけ?が流れて、もうほとんどカラオケ状態。店の奥で歌いまくる私だった。こんなの忙しい店じゃありえないよなー
いやー、ラジオは楽しい。DJの人が「クリスマスまであと4日ですね」って言うの聞くだけでなんとなくドキドキしてくる私はかなり
おめでたい奴でしょうかね。たんにイベント好きなだけですけどね。

待ち待ちて ことし咲きけり桃の花 白と聞きつつ花は紅なり 太宰治

吉祥寺のひなびた定食屋さんにこんな太宰治の額と写真が飾ってあった、と情報いただきました。
その定食屋さんが三鷹に店があった頃、太宰の葬儀をした葬儀屋さんから頂いたものらしいです。
是非行ってみたい。実際行ってみたらまた報告しますね。

2003年12月19日 金曜日
ふぅー ほっと一息・・・
忙しい一日だった。最近週の後半はけっこう好調で、「金曜日ヒマ説」なんてもう言わせないってかんじ
いやいや油断はならない。けどたくさんお客さんが来てくれるのはいいことだ。
特に昨日、今日は私が好きで可愛がってきた本がよく売れる。そういう本はちょっと高めのことが多いゆえ
長いことこの店に居続けたもので、巣立っていく時そっと背をなでてみたりすることが多い。本が旅立つ瞬間。

ほんとにバラエティ豊かな一日だった。朝、さっそく例のポスターを持ってきてくださったものを貼りかえた。
水曜日にユザワヤでポスターをはさむ透明シートと透明テープを買ったのだけど、透明テープはどうしても見えちゃう。
これはもう仕方ないか、貼るとまったく見えなくなるテープってないのかな
あと問題は今までのテープのあと、はがしてもあとがけっこう残ってた。かんきつ類の皮でふくといい、と聞いたので
そうしてみたりジッポのオイルやシンナーでふいたりいろいろ試したけどいまいち。でもできるとこまではやった。
またおいおいきれいにしていこう。今までのヨレヨレよりはずっといい。

お客さんから「金木から送られてきた「ふじ」です」と林檎をいただいた。その林檎がほんとにいい匂いで、
これがほんものの津軽の林檎の匂いか、と思った。それから前回来店された時はお腹が大きかったお客さんが
4ケ月の赤ちゃんを抱いてやってきたり、三鷹の古本屋さんでまだ私が知らないところを教えてもらったり、
連句をやってるお客さんに少しつきあって春の季語を思い浮かべてみたり、いろいろあった。
その気になる古本屋さんは日曜日の午後、2階を開放して昔の婦人雑誌などを自由に読ませてくれるお店なんですって。
戦前と戦後の婦人雑誌は趣旨がまったく違ってておもしろかったですよ、って言われてました。いつか行ってみたいですね。
お客さんと名前の話をした。私が「駄場」なのにみんな「駄馬」って間違えちゃう、って話をなると
「僕の場合は下の名前なんですけど、誰も読めないんです」って。その方の下の名前には「仁」という字が入ってるのですが
「よし」と読むのだそうです。それは読めねーわ。平凡でない、そのへんに転がってない秀でた人になってほしい
という意味が込められているそうです。たしかに間違えられるかもしれないけど、浅くじゃなく深く関わる人に強烈な印象を
残せると思いますよ、と言いました。私もいっそのことDAIGO☆STARDUSTみたいに、MIYUKI☆DABAに改名しようかしら
そしたら「駄馬」って間違えられることもないし。いい歳して半分本気で考えてる私ってアホでしょうか

2003年12月18日 木曜日
「赤目四十八滝心中未遂」見てきました。
すばらしかった。日本に生まれてきて良かったと思った。
シネマスコープの映像ももちろん美しかったのだけど、私はとにかく「音」に圧倒された。
尼崎ではないけど子供時代を関西で過ごした私だから特になつかしく感じる音だらけで
ずっと眩暈がしてた。中央線や井の頭線ばかり乗っていて、近鉄電車の音を忘れてた。
近鉄八木駅のあの、茶色にオレンジのライン、「京都方面にお乗換えの方は・・・」のアナウンス、
おそらく同じ映画館にいる人達とまったく違うツボで見てたように思う。
原作をもう一度読みたくなったな。これは文庫じゃダメ、ハードカバーでないと。
あの蓮のイラストと題字の美しさは小さなサイズじゃ物足りない。
主演のあやちゃん役寺島しのぶさんすごい良かったけど、「ヴァイブレータ」の予告編のたった数分間の
寺島さんが輪をかけて良くて、スッピンに近い方がこの人いいんじゃないかとは思った。
今は「ヴァイブレータ」が見たくてたまらない。店に原作あるから見てから読んでも読んでから見てもいいし。
「赤目」に関してはこんないい日本映画が放映されるのが全国でなく限られてるのはもったいないんじゃないかと感じたけど
私が行ったシネマ下北沢は入り口からのぼりとか盛り塩とかすごいムードがあって、ミニシアターだからこそ
映える映画なのかもしれないとは思った。
下北沢って好きな街だけど方向感覚抜群の私なのに毎回迷ってしまう街。
今回も迷ってしまい交番にかけこんだら、「シネマ下北沢」って口にした瞬間、おまわりさんものっすごい笑顔で
「この道を50Mほどまっすぐ行くとありますよ」と教えてくれた。やっぱり「ざわざわ下北沢」ロケの時、住民一丸となって
盛り上げようとした街だけある。あの映画を、映画館を誇りに感じているんだなと思い嬉しくなった。
そういうおまわりさんがやはり街を守っていてほしい。映画がもしつまんなくてもこの事で今日はOKだ、って思った。
映画も良かったからこの休みは最高の一日になった。上映館が少ないとはいえすでに寺島しのぶが数々の女優賞を獲っているし
きちんと評価されていき人々に見られるチャンスがもっと増えていくと良いと思う。
映画館出たあと映画の影響で串ものがどうしても食べたくなり、セブンにかけこみ牛カルビ串を買って
ドアの前で紀文の豆乳片手に食う私であった。今なら焼き鳥の「すずめの姿焼き」を食べれそうだ。 いや、やっぱ無理か
ー一期は夢 ただ狂えー 今日出あった印象的な言葉、記しておきます。

2003年12月16日 火曜日
本日発売の「東京ウォーカー」113ページの東京コアタウン「三鷹」のコーナー
見ていただいた方もいらっしゃるようですが、案の定私の名前が「駄馬」になってましたね^^;
「駄場」ですので以後よろしくお願いしますね。いえ、もう慣れてるんで全然構わないんですけどね
なんか「駄馬」ってみるからにズボラそうじゃないですか、まあ駄馬が登場する美しい小説も存在するので
良しとするかー。そこのコメントにある陸橋は最近よく行ってますよ。
晴れた日は冬の雪化粧した富士山が見えてとてもきれいなんです。うまくシルエットがうつったら近々写真をアップしましょう。
もしいつか三鷹内で引越しするとしたら、高いところがいい。朝から富士山がくっきり見えた日は
一日気持ちよく過ごせそうですもん。エレベーター恐怖症を克服しなくちゃいけないけど・・
この三鷹のお店案内の記事、ほとんどのところ行ったことあるところで、この日記でもいつくか登場したこと
があると思う。一番最近行ったのは心泉茶苑かな、このところ身体にいいものあまり摂取してないなーって感じた休日とか
ここのランチ食べにいきます。酵素玄米使用のランチを食べたあとは心なしか体調がさっきより良くなったような
気がして、そのまますぐ近くの井の頭公園を散歩したりする。気持ちいいですよー
来年はまだあまり知らない大沢地区をもっと知りたいですね。
お客さんに「ICU(国際基督教大学)の食堂がおすすめですよ」と教えてもらいました。
おいしくて安いし、外部の人でも入れるよって言われてました。村上春樹の小説にもそれらしき場面が
あったような気がする。「ICUには「泰山荘」という茶室もあって、写真だけ見ると京都みたいなの、見て見て」
と写真を見せてもらいました。紅葉の時期というのもあるけれど、ほんと京都みたい。
野川公園のあたりも散歩には最高だし、今度ICUを隅から隅まで散歩してみようかな

2003年12月15日 月曜日
12月もあと半分。やはり師走、このところセールスの電話がひっきっりなしに
かかってきます。ノルマとか大変なのでしょうね、電話越しにその必死さが伝わってきて
なんとも申し訳ないのだけど、気を持たせてしまうと結局時間の浪費をさせてしまうだけなので
早めにお断りする。電気料金の節約については前にも書いたとおり「うち電気代1万以下なので」
というとそそくさと電話を切られるのでいいのだけど。
クリスマスまであと10日!とか浮き足立ってる一方で切羽詰まってる人が多いのも師走の特徴でしょうか
先週末が大好調だったのに今日は一気にヒマに。世の中そう甘くはないですね。
でも相変わらず親子連れの方にクリスマス本よく反応してもらって、今日もハーフの可愛い女の子がお母さんと
一緒に来店。はじめとても緊張してたようだったけど、名前を聞くと「5月に生まれたからはる、という名前」
と聞いて「わたしも5月生まれなのよ」と言うととても柔らかい笑顔を見せてくれた。
お母さんは「子供がいるとやはりなかなか本を読む時間がなくなってたけど、最近プロイスラーの
「大どろぼうとホッツェンブロッツ」を読んだらすごくおもしろくて、大人の小説よりいいと思った」と言われてた。
ドイツの児童文学もので気になってるんですけど私も読めてない。
児童文学といえば私の中で「ぶどう酒」は永遠のアイテム。 お酒がとことん弱い大人になったけど
少女時代読んでた外国の童話には決まって「ぶどう酒」が登場してすごい憧れてた。こんこんと飲んでみたかった。
今でもまだどこかであきらめてない。いつか「これ!私がずっと思い描いてたぶどう酒」ってものに出会えることを。

 ↓やっとめぐりあえた本を読んでるサンタさん。さっそく子供たちに愛されてます。
岩波新書のベッドで寝るなんて、な、なんて贅沢なんでしょ 人間サマにはできない技です。



2003年12月14日 日曜日
どもども、ますたーです。
えーと、今日は、ちょっとお出かけしていてお店には入っていなかった訳なんですが。
まあ、どこに行ってたかというと、これがSL見に行ってた訳です(笑)。
で、せっかくなんで写真をぱちりと。重いですよ(笑)。

こんな間近で見られるとは感激です。SLの魅力は何といっても足回りですな。かっこよすぎ^^;
”つばめ”のヘッドマークをつけた「ムーミン」。この日ばかりはEF-58と共に脇役になっておりました。
(EF-58は写真なし。つーか居るの気が付かなかった(笑))

もうひとつのお目当て、ACトレインです。連接台車になってんのわかるかなあ。。
これが実際に運用されるのはいつの日か。

つーわけで、どこが古本屋の日記なんだか。。
2003年12月13日 土曜日
「クリスマスに本をプレゼントしてみてはいかがですか?
クリスマス用のラッピングいたします」と表から見えるように紙に書いて貼り出し、
本をラッピング仕様にしたものをガラス窓のところに並べたらけっこう反響がありました。
通り行く人が皆見ていってくれるし、いくつかそこに並べていた本が売れ、いいかんじです。
そんなかんじで忙しい一日になりました。 足をとめられ、本を目にされている時
みなさんほんとにいい表情するんですよねー。特に家族連れとかだと、そのまま年賀状の写真スペースの
フレームにはまるんじゃないかと思うくらい素敵な絵になってる。こっちまでほっこりします。
書店員だった頃は毎日ものすごいスピードでラッピングしてましたから
この時期になるととにかくなにかを包みまくりたくてウズウズするんですよ、マジで。
しまいには自分を包みたいくらい。←誰か突っ込んでやって!
冗談はさておいて、書店の時はラッピングするスペースがあったけど、今の5.5坪の店内ではスペースづくりに
一番苦労します。まあなんとかします。折りたたみのアイロン台がこういう時役立つかも、と今ひらめいた。
あともう一点ネックが。私が店にいる時なら問題ないけれど、ますたーが店番の時は三角包装(複雑なやつ)
できないのです。せめてキャラメル包装(簡単なやつ)を覚えてもらえるよう今度とくれんしようと思います。
いつもパソコンのことで「なんで君はこんなサルでもわかるようなことができないの?」とか言われてるぶん
とことんビシバシと「はいやりなおーし、まだまだマグロレベルね」とか言ってやりたいです(謎)
表のポスターにも「ラッピングいたします」のあとに、小さく「店主不在の時はクリスマス用の包装でなく袋に
入れさせていただくこともあります」と書いてあるのです。あ、でもこの透明の袋の方が可愛いと人気で、
今のところラッピング希望者はまだゼロなんです。みなさん表に飾ってある、透明なサンタ模様袋に本を入れたもの
をそのままください、と言われる。 ますたーの時もそうだといいですね。
何組か親子でプレゼント用の本を選びに来られていて、一緒に真剣に本を見ている姿を目にして、
この場所が自分のお店である喜びを強く実感しました。また大きなガラス窓のこの小さな店舗を選んで良かったとも。
本を選ぶ親子の姿も、見守る私の姿も、この一瞬の街の風景となってる、
これはとても素敵なことなのではないかと思う。 先日お店の総点検してみたというちょっとしたきっかけから
いい流れがきてる。 うまく乗れるように・・地道に頑張ろう。



2003年12月12日 金曜日
トップページでもお知らせしましたが31日から1月7日までお休みさせていただきます。
今回は松山(ますたーの実家)へ里帰りする予定です。新年を迎える瞬間は
フェリーの甲板からになりそうです。その瞬間目の前には何が広がっているのか
まったく予測できない、というのがなんか良いなーと思うのです。
氷山だったらどうしよう・・・ありえへん!
今日は12月12日、ゾロメですねー、最近特にゾロメ好きな私です。
スーパーとかで「666円になります」とか言われると、ニッコニコしながらサイフをまさぐってしまいます。
今日は小津安二郎の生誕100周年記念、でしたよね。生まれたのも亡くなったのも12月12日とか。
時々お客さんとその話題になり、あるお客さんは「秋刀魚の味」の東野英治郎のモノマネをしてくれました。
しかし私はリメイク版しか見てないのでいまいちよくわからなかった。
でもそのお客さんのモノマネ、すごく味があって普段の声色と全然違っててなんか良かった。
私は恥ずかしながら小津映画をひとつも見たことがないのだけど、朝日新聞朝刊に小津映画を海外に
広めた人のことが載っていて、小津安二郎の映画のことを表現した「小さな世界を大きくみせる」という
言葉が気になっていた。そのモノマネをしてくれたお客さんも、「ほんとになんでもない、娘が嫁にいったとか
日常がただそこにあるかんじなんだけど、僕は黒澤明より小津安二郎の方が好きですね」と言われてた。
普通に有名な「東京物語」あたりはやはり見といた方がいいかもしれませんね、とも。
レンタルビデオ屋さんめぐりしてコーナーつくってあったりおすすめになったりしてたら借りてみようかな
でも今年はちょっと無理っぽいけど・・・まあ心にとめておこう。お正月明けにこたつでみかん食べて小津映画、いいかも。
お正月といえば1月2日放送予定の「向田邦子の恋文」これは録画してでも見なくちゃ。
こうしてる間にも師走はどんどん走ってく。私が唯一テレビ雑誌を買う季節。年末年始くらいはテレビ三昧したい。
なんでもない一日だったとしてもいい2時間ドラマとか見たあとってすごい満足感が得られますもん。
だーっと泣けたりしたらすごい浄化作用でストレスもぶっとぶし。充実したお正月過ごすためにもこの師走を頑張って乗り切ろう!

2003年12月11日 木曜日
天気予報では夕方から降る筈だった雨がオープンの頃にはもうやってきた。
でも今日は久々の「雨降りだけど忙しい一日」になった。
オープンしてすぐに来店された男性のお客さん、「なつかしいなー、こういうお店」を連発。
古本屋に通うのが一番楽しかったころ、うちの店と雰囲気の似た店が当時家の近所にあったそうで
「ほんとは仕事中だけど中を覗かずにいられなくなって」となにかに導かれるように入ってこられた。
見つけた、と「新藤兼人 人とシナリオ」を購入され、すぐ仕事モードに戻っていかれたけど、
店内を見回されてる時の瞳がすごい輝いていて、そのオーラがさいさき良かったんだと思う。
その後、お客さんが雨の中絶え間なく足を運んでくれた。
昼下がりの少し落ち着いた頃、店の前をものすごいカラフルな傘が通り過ぎた。
お客さんと一瞬目が合い、「素敵な傘ですね、なんか明るい気持ちになりましたね、私もあんな傘が欲しいわ」
なんて話になった。その傘は、店を通り過ぎる一瞬しか見れなかったのではっきりはわからないけど、
茶色地に真っ赤なハートマーク、クローバーもあったかな?おもいっきり笑顔の動物、そんなかんじのハデハデなやつ。
そういえば最近どこかの私鉄が貸し出しする傘にお店などの宣伝を印刷する、みたいな記事を目にしたような気がする。
この店の近くに駅があって費用がそんなにかからなければ試したみたかも。
降りしきる雨の中、「Phosphorescence」の傘を差してこの街を歩いている人がいる、
これって想像するとすごい美しい絵なんですけど。
中学生の時に何度も読んだ詩集の中の雨についての詩がとても好きで(過去に何度か書いてるかもです)
「雨はどんなに美しく風景をにじませても悪い天気といわれてしまう」みたいな内容で、
その詩に出会ってからなるべく雨の日を「悪い天気」って言わないようにしてた。
「雨」という言葉が名前に入っている素敵な人と出会ってからはなおさら。
誰でもそういう小さい時に出会った絵本や詩集から自分独特の習慣にしてしまっていることってあるんじゃないかな
それは教科書からとか親や先生の教えでなく、自分自身でなんとなく体得していったものだろうから、これからも忘れずにいたい

2003年12月9日 火曜日
クリスマスカードが時折届き、やはり12月って良いな、としみじみします。
昨日の夜空はすごく「冬の夜」ってかんじで、ずっと見ていたくなりました。
満月がきれいで、星の輝きもちゃんと星座がわかるくらいで。
今一番欲しいのはベランダかもしれない。しかも暖かかったら言うことないんだけどな
そんな夜空を見たせいか、昨晩はとてもいい夢を見ました。
確実に東京ではないどこかで、私は湖のほとりにいて、空からフワフワと雪が降ってくる夢。
「あ、初雪」とつぶやいて手のひらを伸ばしたところで目が覚めたんですけど、ほんとにいい気分でした。
今年もあと3週間ちょっと、と思うとほんとせわしないですけど
アドベントカレンダーをめくるような気持ちで1日1日大切に過ごしていきたいですね。

今日は特に女性のお客さんが多かったんですけど、なんだかみなさん優しくしてくれるんです。
なにかあったの?って感じるほど、最後のお会計の時とかに
「コーヒーおいしかったです」とか「頑張ってくださいね」とかあたたかな笑顔で私をまっすぐ見つめてくださる。
なんか幸せでしたね。マジでなんかあったのかな・・・
奥多摩に「つるつる温泉」っていう温泉があって、お客さんが言うには入って1分でお肌がツルツルになったんですって。
ちょっと奥さん、行ってみたくありません? 奥多摩は東京都の水亀だから絶対守らなきゃいけない、汚しちゃいけない
場所だと皆わかってるし、一度も行ったことないなら是非行ってみて、とおすすめの茶屋なんかも教えてくださりました。
じゃあまずはその「つるつる温泉」におでかけしてみましょう。サイトを見るとなにやらますたーの好きそうな列車も
走ってるようなので。
2003年12月8日 月曜日
朝から久々にパリッとした気持ちになることができました。というのも
お店の気になった点をさりげなく教えてくださった方がいて、
うちの店のことを応援してくださるからこそ言いにくいことでもアドバイスしてくださったこと
ちゃんと受けとめていこう、と思ったら他にもいっぱい気になる点が見えてきて
朝からバタバタ動いてました。その気になった点というのは 「ポスターがはがれてるのも古書店の味なのかしら?」
という内容だったんですけど、店内にいて慣れてしまうとついそのままにしがち。
特に私はおおざっぱな性格なので、きれい好きなお客さんから見るとあまり気持ちいいものではない
って感じることもあるかもしれない。まあはがれかけのポスターやきれいすぎないことが味になってる店とかが
実際ないわけではないけれど、うちはまだ歴史が長いわけではないし、「古本や古道具が似合う雰囲気」
というコンセプトを崩さない程度に柔軟性を持って応対し、どんどんお客さんの意見参考にしていくべきだと思うんですよね。
それでポスターのはがれてるところをカットしてると、メニューの手書きの紙が薄汚れてきてるのも
気になって全部はりかえたり、表のポスターがよれてるのも気になってきたり。
そういえば結構前に表のポスター、テープあとが見えるのを透明のものにするとか他の方法で貼るとか
した方がいいんじゃない?と言ってくれたお客さんがいた。そのあとすぐ対応しなかったのはズボラだった。
そんなことを考えてたら偶然にも表のポスターを作ってくれたお客さんが来店。
せっかく作ってもらったポスターがよれよれになってきてることを相談すると、今度新しいのを持ってきてくださる
ということ。感謝です。今度こそ何枚かカラーコピーしてとっておいて、古くなる度にはりかえることにしよう。
その時はテープも表から見て見苦しくないよう、ますたーと相談してなにか工夫しよう。
それにしてもすごいタイミング。ポスターのことでアドバイスくれた方がこの店の将来を思って
助言してくれたことで好転した出来事のような気がする。あらためてありがとうございます。

2003年12月7日 日曜日
どもども、ますたーです。
本日は、親戚の人とか雑誌取材の続きとかで昼間からなかなか人が多くて時間が経つのが早かったですね。
で、最初の何時間かは久しぶりに店主と二人で店に入っていたのですが、なんと言っても狭い! 狭すぎる!
マジで全く身動きとれません(笑)。
最初の頃は二人でやっていたんですが、よくまあ出来たもんだなあ、と思ってしまいました(汗)。

で、何日か前に書いた例の”たまちゃん”なんですが、どうも三鷹市のキャラクター”四つ葉のタマちゃん”らしいです。
駅にポスターが貼ってありました。

↑こんなのです。
大体この手のキャラはイラストの方が可愛らしくて着ぐるみになるとちょっと・・・って感じなんですが、タマちゃんは逆のようですな^^;
今度はいつ出没するんでしょうか。
次に会った時は是非2ショットで(笑)。

byますたー

2003年12月6日 土曜日
あれ?スペイン坂行ってないの?
ってやはり言われた。今日は渋谷の東京FMスペイン坂スタジオでハイドがラジオ番組生出演の日。
今までのパターンでいくとますたーに店番変わってもらって行ってましたもんね。
タダでハイドと近づける、ってこれだけですから。
でも行ってませんよ。店にずっといました。まあ東京へ来て最初の2年はどうしても遊んじゃうだろうな、と。
これはそのとーり、いろいろお出かけしました。東京に飽きた? とんでもない。まだまだ飽きません。
冷たい道が続こうと波の音さえ聞こえなくとも ん? 東京、大好きですよ。三鷹は割ときれいに星見えますし♪
でも3年目からはそろそろ気合いれないかんだろうと。遊んでもいいけどほどほどにしとけよ、ということで
これからは子供よりパッションより店が大事、という路線でいかせていただきます。あとでニューアルバム堪能しよーっと。

窓ガラスところに置いてあった「火宅の人」を手にとって静かに話し始めたお客さん、
「本当は本を読む時間なんてないんだけどねー」どうやら迷っておられるご様子。
「子供たちのことで毎日大変で、自分の時間なんて全くないんだけど、先日NHKで壇一雄のこと
やってるのを見てから、ここを通る度にこの本が気になってた。今日ここを通った時にまだあったら
私を本が呼んでる、ってことで買ってみようかな?ととりあえず中へ入ってみました」と。
でもまだ手にとりながらも迷ってらっしゃるんです。「読む時間ないことわかって買うのもなー」って。
もう商売とか抜きで、「本が私を呼んでる」とまでたった今言われたのなら、是非跳んでみてほしい、と思った。
でもあえてここで「おすすめです」とか言うのでなく、ひそかに見守ってみた。自分自身で最終的に選んでほしくなったから。
何度もあきらめそうになりながらも、「やっぱり次に通った時あったら本が呼んでる、って思ってあったんだから買っていきます」
と決められ、嬉しかったなー たとえなかなか読む時間がなくとも「自分のために買った本」を大切にしてほしいと思う。

友人が「お歳暮みたいなもの」とおいしそうなものを持ってやってきてくれた。
翡翠之荘自家製ドレッシングと鴨味噌、まぼろしのエノハ茶漬け、絶妙です。
というのは昨年の私ならチョコとかケーキの方が正直好きだった。でも今お茶漬けとか職人さんのつくったちょっとした
ご飯の添え物の類なんかが大好きになってるから、ほんとにタイミングいいんですよね。食事の楽しみが増えた♪
三線教室に行った帰りに寄ってくれたみたいだったので、どうしてもそのケースの中の現物を見たくなり
お願いしてみたら弾いてみせてくれた。音が鳴った瞬間、私の中の奄美の血が騒ぎ出しましたね。すごいいい音。
私も余裕できたらなにか習い事したいなー。まずは店の安定が先だ!地道に頑張ろう。

2003年12月4日 金曜日
「お正月はどうしてる?」っていう会話がぼちぼちでてきてますね。
年末年始の営業は決まってますか?という質問もお受けしています。
来週にはお知らせできると思うのでもう少しお待ちください。
やはり師走ですね、「今年の〜」とか「2003年のベスト〜」とかをよく目にします。
そろそろ初雪も降るかな? 京都ではもう雪降ったらしいけれど。
建物の中で仕事をしている友人から「この店にいたら雪が降った瞬間が見れていいね」
と言われてなるほど、と思った。そういえば去年もひたってたわ、私。
その友人が「赤目四十八滝心中未遂」のポスターを持ってきてくれたのでさっそく店に貼りました↓美しいです。
事前に連絡もらった時に、仕事抜きでも育てたくなる映画だと心底この映画に惚れこんでいるようで、
私も見に行こうと思ってます。寺島しのぶがすごく気になるし、自分の目でこの映画を確かめてみたい。



「普段本屋さんに行く時は目的買いが多いから目当ての作家さんのコーナーを探すことが多いけど
この店ではじっくりと新鮮なかんじで棚を見れるから難しい本とかに挑戦したくなる」と言ってくれて
彼女が選んだのは世阿弥の「風姿花伝」、岩波文庫のやつ。
中身は本当に難しそうな漢字ばかりなんだけど、あえて挑戦してみたいっていう
なんだか新しい気持ちになってるのがそのまなざしから伝わってくるものがあって
私も難しい本に挑戦したくなった。たとえ中々進まなくて「新年明けて読もうと決心したのにもう12月」
なんてことになっても、その表紙、(風姿花伝の表紙は能面だった)や手触りが枕もとの、
手を伸ばした距離にあることの安らぎ、想像できる。古典はいいですね。
あと「落語大学」を「みつけてしまった」と。いい嫁入り先で良かったね、大切にしてもらえるよ、と思わず本に
別れセリフ言いそうになった。日帰りで米朝の落語聞きに行く、っていう人ですからね。

今日は雑誌「GirLie」の取材があったこともあり、偶然だけどガーリーっぽい女の子が夕方以降ちらほら見えました。
「わたしの本棚」的なコーナーが企画されていてそこにちょこっと載る予定。来年1月の中旬頃発売ということなので
発売されたらチェックしてみてくださいね。
ものすごく久しぶりに来てくれたお客さんが「でも私の方は日記を読んでるから久しぶりの気がしないです」
と言ってくれて嬉しいような気恥ずかしいような・・「高尾に行きたくなりました」って。お弁当作りたくなったかな?
彼氏に作ってもらいたくなってたらどうしよう・・・一緒に作ったらどうでしょう、ね!ウインナーだけお願い、とかね。

2003年12月3日 木曜日
朝からおじさま二人組がなにやら商談されている。
こういう風景はうちの店では珍しいのですが、
そこらのおじさま雑誌を読むよりすごいおもしろい。
こういう時、この仕事の醍醐味を感じる。商談まで持ってくまでの世間話が、また濃い。
最近の世の中の動きはもちろん、三鷹で小・中学校一貫制度がはじまることから
ヤングマンガ雑誌の表紙のこれから売れそうな女の子のことまで、さすがおじさま
よくご存知です。結局店に入った時から帰るまで本には見向きもせずコーヒー飲んで
商談だけして帰っていかれたけど、そんなふうに使っていただいてもまったく結構ですよ。
ただ、店があまりにも狭いので秘密の商談はむいてないかも。
はい、私口軽いですから(冗談よ、と一応書いておこう)
おじさまたちのあの広い知識は一日でならず、なんだろうな
きっと見えないところで、別に見えてもいいかもだけど
毎朝図書館通って新聞何紙も目を通したりしてるんでしょうね。

知る人ぞ知る、斬られ続けて44年、という名斬られ役俳優福本清三さんが「ラストサムライ」に出演されてることで
話題になってますけど、(ナイトスクープにも出てましたよね)なんかひとつのことを手を抜かずにずっと続けてると、
ある日突然ドーンといいことあったりしますよね。そういう時、ちゃんとベースになるものがあるから堂々としてられるし、
また心から喜べると思う。自分も自分の身近な人も。
先日の日記でヒット曲が連発するわけじゃないけど、いいアルバムつくり続けてる人たちのことを書いたけど
自分が産み出してきたものを才能ある若い人が「すごく好きで」とか言ってくれたら私ならすごい嬉しい。
その嬉しさはほんの一瞬かもしれないけど、やってきて良かった、と実感するのではないかと思う。
最近「このお店、オープンしてわずかで結構有名になりましたよね、ただ有名なのにヒマそうな店としても知れてるみたい」
とお客さんに言われて「そのとーり」とすごい笑えたんですけど、実はそれって理想のカタチに少しだけ近い。
ただ「でも太宰治のことあんまり深く研究とかしてないみたい」って言われたら正直痛いとこつかれた、ってなる。
今だとそのとーりなんです。長年勉強したあとづけの上で認められるのは最強なのでないかと思う。
今やっとすごく勉強する気でてきてるから、12月1日も宣言しましたけど、今日もまた言います。来年は勉強の年です。
こうなったら12月毎日言いましょうか だってやっぱり同じやるなら最強に近づいていきたいですものね。
まあ肩こりしない程度に、ゆっくりと頑張りましょう。

2003年12月2日 火曜日
先週の木曜日くらいに来店されたお客さんから
「11月30日の夜のNHKアーカイブは見た方がいいですよ
川端康成・三島由紀夫・伊藤整の対談の映像が見れますから」
と聞いていて手帳にしっかりメモしていたのに、直前までテレビの前で
スタンバってたのに、睡魔に勝てず見逃してしまいました。正確には
チラチラと川端康成や三島由紀夫や壇一雄の顔が見えたことは覚えてるんです。
はあ、これはおもしろそうだ、なんせ貴重だ、眠いなら録画しなきゃ、と意識朦朧とした中で
考えてたんですよ。今覚めた頭の状態だと、なんで録画ボタンひとつ押す動作、ほんの1秒で
できる動作ができなかったんだろう、とつくづく後悔するのですが、
眠くて眠くて、もう今眠れなかったら吐く、ってくらい眠かったんですよ。
そのお客さんが来店され「どうだった?」と聞かれたら正直にそう言うしかないですね。
内容教えてもらおう。ちなみに三島好きの人で「やっぱり私の思うとおりのタイプの人だった」
って三島ラブ全開になってた人をひとり知ってます。
私だってー!太宰さんは私の思うとおりの人だったもん(ええ、妄想ですとも。ちょっと言ってみたくなっただけ)
この前放送していたテレビ番組「人間とはなにか」は見た?と今日お客さんに聞かれ、
見てないことを言うと「ああいうテレビ番組は見るべきだよ。絶対大反響で再放送になると思うよ」
って言われてました。最近真面目なテレビ番組まったく見れてなくて。なんか集中できないんです。
ご飯を食べながら、とかなにかしながらでないとテレビを見ることが少ないので
どうしても好きなドラマばかりになってしまう。ちょっと前まで北村一輝や及川光博が好きだったのに、
最近はユースケ・サンタマリア、松尾スズキの方が好きになっている。転がり続ける自分の好みに興味あるなー
でもお客さんに言われたことをいい機会に、ドラマもいいけど昨日から始まったNHK人間講座「樋口一葉」講師森まゆみ
これをテキストも購入して見ていこう、と思ったけどクリスマスの飾りつけ↓してたら間に合わなかった。



左:昼の画像。小さなクリスタルやガラス細工風なものが好き。  右: 夜の画像。小さなツリーがピカピカ点灯します。
後ろのシュガーは粉雪がわり、ということで。

クリスマスの飾りはうちの店と同じサイズで小さなもの中心です。今のところ。
売り上げと比例して毎年盛り上げていきたいところですが、個人的には今後も小さなガラス細工とかを集めていきたいですね。
パールツリーがとても欲しいんだけど、通り行く子供達の目が楽しめるようなほがらか笑顔のサンタさんの
ぬいぐるみなんかみつけられたら窓辺に飾りたいかな

雑誌「東京ウォーカー」の街コアタウンという特集ページに「三鷹」が紹介されることになり
今日うちの店にも取材がありました。12月16日発売分掲載です。良かったら見てくださいね〜
最近結構「三鷹」とりあげられてますね。ほんの少しでも盛り上げていく担い手となれれば嬉しいです。
明日は三鷹駅前でその「タマちゃん」探してみよっかなー

2003年12月1日 月曜日
12月になりました! 私が一年のうち一番好きな月です。
クリスマスを前にして街が華やぐ、それだけで嬉しくなる季節。
お正月も好きですよ。あのお琴が鳴ってタレントさんたちが和服きて、普段見ないバラエティー番組を
だらだら見るのがすごい幸せ。ずっとテレビ見てても「正月だから」って理由で許されるかんじがいいですね〜
日記を見てるとほんと私って脳天気であんまり悩みがないように見えるかもしれませんが
すっごいうじうじする性格で、落ち込む時は救いようのないくらい潜り込んじゃうし
過去のしょうもない失敗を思い返してはギャー!ってしょっちゅう叫んでるような奴なのですが
この時期は、「ま、いっか12月だもの。街がキラキラしてるもの」って立ち直りが早いです。
でもこの店を初めて2回目の12月。社会人だった頃は「ボーナス」というものがあったので
貯金通帳もキラキラする時期。だが今はもうない。たぶん一生縁のないものでしょう。
「街がキラキラ」といってる間に「やばい、年越せないかも・・・」ってならないように頑張らないと。
さっきのしょうもないことをすごく気にする性格、ってのはAB型人間の特徴でもあるそうですよ。
昔aikoがラジオで言ってました。「あいこAB型やからもうめっちゃ細かいこといつまでもクヨクヨすんねん」って。
実は私、めちゃ彼女のファンなんですよ。aikoの歌と表現力が好き。
ひと昔前は自己紹介で「身長153cm,キョンキョンと一緒です」って答えてたけど
最近、臨機応変で「大阪府出身 身長152cm,足のサイズ21,5cm、血液型AB型、aikoと一緒」
って答える時がある。相手の人がキョンキョンが好みっぽい人かaikoが好みっぽい人かで変えてるという
うわー、私ってめっちゃイヤな奴。というのはウソで、その時の自分の気分で変えてます。二人とも好きだし
身長も1cmくらいは測る時によって微妙に違うし・・・って長年測ってないな 縮んでミニモニサイズになってたりして
よし、来年は年明けてすぐに身長を測ろう。そして初心に戻ろう。いろんなことをやり直そう。
今まではなぜか根拠もないのにこの店は絶対やっていける、っていう考えがあって。もちろんそれって大事かも
しれないけど、今のままじゃダメだろうっていう部分もたくさん見えてる。見えてるのにそのままにしてる多くのことを
ひとつひとつクリアしていきたい、という。来年は地道になります。もっと勉強します。12月1日に宣言しておこう。
きっと年明け早々にも今年はこういきたい、みたいなこと書くとは思うけど忘れないためにも書いておきます。

2003年11月30日 日曜日
ども、ちょっと二日酔いのますたーです。
いや、会社の忘年会があったもんで・・。飲めないんですけどねえ。。
(つーか、11月なのに忘年会とは・・)
まあ、それはともかく、今日、三鷹駅前で謎の生物を発見してしまいました。
↓これです、これ

名前はたまちゃん。多摩だからたまちゃんなのか!?
そりゃちょっとタマらんなあ。
ってな具合で、思わずパチリとしてしまいました。
誰かこの謎の生物の生態に詳しい方、情報を求む!!
2003年11月29日 土曜日
土曜日なのに大雨ということもあり、
ちょ〜ヒマでした。 なんか昨日さんざん店の中で
「とんとーんとんとーん」とか「呪い」とかそんな言葉ばかり散りばめてたので
言葉には魂があると言うし、そのせいで人が来ないのかもしれないなんて考えてしまったりして
いや、すいません、山崎ハコさんのせいじゃないのでファンの方怒らないでね。
なんかすごい恨み節メールとか送られてきたりして・・・ないない。
ちょっとげんなおしに&明日はヒマじゃないことを祈りつつ「ビューティフルサンデー」
でも唄って、負の空気のお祓いを試みることにしました。byトランザムの方で。
私は知らないんですけど、関東のみなのかな?
一時今の生茶パンダみたいな勢いで、わら人形っぽいぬいぐるみが流行ったことがある、
と関東在住のお客さんが言われてたけど、ホントですか?すげー
「それって雑誌の裏表紙によくあるような、この人形を手に入れてから毎日靴箱にラブレターが
舞い込みます!みたいなノリのやつとは違うんですか?」と突っ込むと
「そうかもしれない。私の記憶違いかも・・でもたしかにあったよ」って。気になるー

昨夜HPを見てくださってる、というお客さんから
「お店の在庫で、いい本はわざと目録にのせてないのですか?」と聞かれ
「いえいえ、単にさぼってるだけです。あ、でも年内には目録の整理を終わらせる予定です」
とお答えしたので、今日のヒマな時間はひたすら目録整理をすすめていました。
もうちょっと今より見やすくなる予定。頑張ります。

2003年11月28日 金曜日
今日は偶然にも二人のお客さんから山崎ハコをすすめられた。
一人のお客さんとは、「最近夢見が悪くて」というその方の話から始まって
こわい話になり、わら人形の話になり、私が「とんとんとんとーんクギをさーすぅー」という
山崎ハコの「呪い」という歌が最高にこわい、と言うと、山崎ハコ、めちゃくちゃいいよ、って。
太宰の「人間失格」を読んだなら山崎ハコの「人間まがい」も是非聴いてみて、と。なんかすごい展開ですね。
もう一人のお客さんは、山川健一の「ブルースマンの恋」というCD付きの本を買われた時に
「僕はブルースが好きでね」と言われていて、私はブルースは全くわかんないけれど
最近、昔のフォークが気になっている、と言うと「僕フォークも大好き、音楽はなんでも聴くよ」ってなって流れで
山崎ハコの話に。例のごとく私が「どうしても呪いの印象が強すぎてこわいんです」なんて言うと
もったいない、名曲ぞろいなのに、って。 よく考えたら、これって
「太宰治はどうも人間失格の暗い印象が強すぎてこわいんです」ってまったく他の作品に手をつけようとしない
のとおんなじですよね。聞いてみましょうか、山崎ハコ。
そのブルース好きのお客さんのおすすめはファーストアルバムの「飛・び・ま・す」
きてますねー。タイトルを打っただけでなんか震えてきます。名曲揃いだよ、と力説されると同時に
でも「呪い」でびびってるようじゃ甘い。「きょうだい心中」や「地獄・心だけ愛して」などまだまだこわいの出てくるから。
ってちょっとおどされたりして・・まずは「青春の門」でおなじみの五木寛之作詞の「織江の唄」あたりから
入ってみようかな。これもこわかったりして。
そもそも最近フォークが気になるきっかけはコラムにも書いた中学生兄弟デュオ「平川地一丁目」なんですよね。
彼らまだ12、13歳なのに好きな歌手が伊勢正三とか五輪真弓、水越けい子、石川セリなど。そこに山崎ハコの名もあって
気にはなってたんですよ。お父さんが古本屋の仕事してて古いレコードに囲まれてた影響らしいんだけど
水越けいこや石川セリとか世間的なヒット曲はそんな多くはないと思うのですが、アルバムが実にいいんですよね。
そういういいものを12歳とかの男の子が自分で好きと思うっていう事実に、とにかく感動してしまう。
29日のポップジャム、12月5日のMステに彼らが登場するようなので気になる方は見てください。こちらは
おすすめしたくなる、思わず応援したくなる二人です。12歳の直次郎君に恋する37歳って・・・あり?

2003年11月27日 木曜日
な、なんだ?昨日の日記に妙な赤線が引いてある・・しかもお嬢様言葉だし。
なんか私が家のことをいっさいしないみたいじゃない!掃除はいつも私担当なのですよ。
って普通営業日記にこういう生活の匂いが漂うことって書かないですよね〜
うちは「おしゃれっぽい」とか「クール」とかと無縁なかんじの路線でいきますんで
これからも度が過ぎない程度に生活臭漂わさせていただきます、はい。
目指すところは「ブックカフェ・オーナー夫妻」っていうより、どっちかというと
「古本屋のおじちゃん、おばちゃん」ってかんじで近所の子供たちにも親しまれたいですからね。
でも今日来たおじさまのお客さん、前もそうだったんですけど私のこと「ママ」っていうんですよ。
「じゃね、ママ」って。なんか違うなー、「マダム」って呼ぶおじいちゃんもいる。ま、お好きな呼び名でどうぞ。
で、生活感のない話もひとつ。
そう、見たのです。ブラウン・バニー。 この映画をどうしても見たくなったのは
話題作だからとか、衝撃のラストシーンを見届けたいからとか、賛否両論ていうのが気になるとかそういうのでなく
雑誌のギャロのインタビュー記事を目にしたことがきっかけ。相手役のクロエ・セヴィニーとは
かつて交際時期があったというギャロ。二人は今回の作品のために改めて恋人同士のような密接な期間を過ごし
吹き替えなしでリアルなシーンを撮影したらしいのですが、
「でも、今となってはあのような方法をとる必要はなかったと思う。
なぜなら僕は再び彼女に恋し、つらい思いをしているから・・・」(SPUR1月号 TOPICS記事より抜粋)
という彼のひとこと。これを読んで、この映画を見たい、というものすごい衝動に駆られました。
あとは例の二人がキスしてる写真の美しさにひかれて。
昨日も書いたけど、実際見に行って、私はこの映画好きだった。映画館では古い詩集を紐解くみたいな
時間を過ごせました。でもあえて人にすすめはしないかも。まさにプレミア古書みたいな感触の映画、
私は1800円は安いと思ったけど、高いって感じる人がいるのもわかる。だから自分で見に行きたい、と思う人だけが
見ればいいと思う。クロエ・セヴィニー、世界的なセレブなのに、ステディな彼がいるのに、この役をOKした、というのも
自分のことは誰にも管理されず、自分で決めるという自由なかんじがいい。
ギャロが来月出版する価格未定の本も気になるけど、この映画を通して伝わってきた彼の哀しさの余韻に
しばらくはひたっていたい。 今も好きで、忘れられず、苦しんでるのかな




2003年11月25日 火曜日
26日の水曜日、きっと今年最後の秋晴れなんじゃないかと思うような快晴の日、
高尾山へ行ってきました。火曜日の日記なんだけどせっかくだからこの日のこと書いちゃいます。
私とますたーの休みが一緒になる、って事は年に2,3度しかないのです。
この日はもしかしたら今年最後の一緒の休み?ってのと昨日の大雨が嘘のような、
「おまえらどこかでかけてこいよ」といわんばかりの陽射しのせいもあり
早く起きて出かけることに。といっても私は10時まで寝てましたけど、ますたーはえらい早起きして
お弁当をつくってくれました。↓画像参照。 
決して私がお願いしたわけではなく、彼自ら
「お弁当つくるし!」と前夜からはりきってたのですよ。
(ますたー談、「ええ、店主が寝てる間に洗濯まで済ましましたとも!」)
近くのスーパー「サミット」のパン屋さんのイートイン
「私の喫茶室」にて二人で軽く朝食をとったあと、高尾山までおでかけしました。
前の夜、お客さんに「明日高尾山に行くんです」って話した時、
「高尾山駅のホームにあるでっかい天狗が子供の頃こわかった」って言われてたのを思い出し
その天狗の前で記念写真しようかと思ったのですが、人がかなりいてちょっと恥ずかしいのでパス。
その後リフトに乗り、吊り橋コースで頂上までのぼりました。頂上ではくっきりと富士山が見えて大感動!
↓画像参照。って残念ながら写ってないですけど。遠くにボヤーってかんじと思ってたらすぐそこにドーンとあるんだもの・・・
頂上でお弁当タイム。いやー、おいしかったです。「相変わらずバカスカ食べるなー」と言われてしまった。
たくさんつくったので余ると思ってたそうですよ、甘いなー
帰りは違うコースでのんびりくだり、ドラマ「ハコイリムスメ」の舞台になったことでも有名な
「十一丁目茶屋」にて甘酒とおだんごをいただきました。おもしろいポップ?をみつけ思わずパチリ↓画像参照
私の中では、高尾山が出てくるドラマといえば「ふぞろいの林檎たち」なんですけどねー
だから行きはケーブルカーよりもリフトを選んだのです。ちなみに中井貴一よりは時任三郎派です。わかってるって?
そんなかんじで山のおいしい空気を吸い、大満足で帰りはケーブルカーで山を下りました。

 ますたーが早起きしてつくったお弁当。ウインナーたこさんだし♪おいしかったですー感謝。



 高尾山頂上にて。残念ながら写ってないけど、山の向こうにくっきりと富士山が見えました。想像してみてくださ〜い



 ドラマ「ハコイリムスメ」で話題の十一丁目茶屋の軒先にてこんなおもしろいポップが!



そのあと桜上水まで一緒に戻ったあと、私はひとり渋谷へ映画見に行きました。
どうしても早く見たかったヴィンセント・ギャロの「the brown bunny」
カンヌでブーイング浴びたとか、賛否両論ありいろいろと話題になってるようですが、私は好きだった。
また明日の日記にでも書くことにします。

2003年11月24日 月曜日
この秋やり残したことに「焼きイモを食べる」というのがある。
そのことを思い出させてくれたのは、お店にある「フォスフォレッセンス掲示板」という雑記帳ノート。
私が店にいなかった日、たぶんおとといの土曜日に来てくださった方の文章だと思うのですが、
金木の斜陽館に泊まった時のことが書かれてあるのです。
女性一人で泊まったらしく、たいそう心配されて(私もひとり旅大好きなので身に覚えあるけど、とくに北の方って
自殺志願者と思われる場合があるんですよねー)斜陽館のおばさまたちが入れかわり立ちかわり
そばから離れようとしなかったそうです。それもさつまいもふかして持ってきてくれたりするんですって。
そのさつまいも、温かくておいしかったでしょうね。もしその女性がとてもさみしそうに見えたのなら
なぐさめの言葉なんかよりも、温かいおいしい、そして素朴な、土の匂いがしてくるような食べ物を味わうのが
一番元気が出るんだ、っていう津軽の人たちの知恵みたいなものを感じます。
少々深読みしすぎましたが、要するにやきいもが食べたくなったのです。
そんなこと思いながら雑誌ku-nel(クウネル)読んでたら、すごい偶然でおいしそうな焼きイモの写真が!
しかもパックリ割れたところが!ああ食べたいー 火をつけるだけつけて、もうどうしてくれるの?ってかんじ。
そういえば、玉川上水沿いで「やーきいも〜」って屋台を見たことがある。秋が終わるまでに会えるかしら?

生後3ケ月のかわいい赤ちゃんがお店に来店。ほんとにかわいいのなんのって。
その時、となりに座っていたお客さんが、「フォスフォレッセンス掲示板」雑記帳に
その赤ちゃんに向けて手紙のような詩を書き留められたのです。
そしたら赤ちゃんのお母さん、「この子がはじめてもらった手紙です」って。
そのお母さんも、この子が大きくなったら見せたい、って次のページに書いてくれて
コーヒーつくりながら思わずウルウルきちゃいました。ドラマ「マンハッタンストーリー」の
マスターでもきっと泣いてるな。こういう当たり前のどこにでもあるような、それでいて
温かなストーリーをたくさん紡ぎたいですね、この店で。

2003年11月23日 日曜日
この3連休、予定を変更して土曜日に私がお休みをいただくことになりました。
もう前の日からうれしくて、いくつか今日やりたいことを箇条書きにしてメモに書きこんではにんまりしてました。

・秋晴れの井の頭公園を散策する・水曜日定休の行きたい店に行く・山本有三記念館に行く・フェルト展に行く
・新しくできた本屋さんに行く・ヴィレバンも行く・川上屋の栗きんとんを買う・ふりかけの錦松梅を手に入れる・
100円SHOPを少なくとも3件ははしごする・小さなクリスマスガラス細工風なの(フェイクでもキラキラ度が高ければよし)
をできるだけ安く買う・古着屋の軒先で白のライダーズ(安いやつね)と運命の出会いをする、店員さんがタイプなら尚良し

なんとオールクリアしました。あえて言うなら古着屋の店員さんはキュートな女の子でした。
水曜定休の店でずっと行きたかったのは玉川上水沿いの「スペースのびらか」と吉祥寺のパン屋さん
「ダンディゾン」。のびらかは何度か行ったことあってお気に入りの場所なのです。窓からの景色が特にいいのです。
ダンディゾン、やっと行けました。素敵なパン屋さんですよー。厨房がガラス張りになって見える、っていい。
すべてガラス張りな本屋さん、ってあるといいですね。中で作家が缶詰になってるのも見え、校正も印刷もその過程が見え
企画会議なんかも見え、ってそんな本屋さんありえないけど、なんか絵本のネタになりそうな話ですね〜
とにかくいいタイミングの実に「秋のよき日」だったので、思う存分楽しめました。充電できたからこそ夜になると
店で仕事したくてうずうずしてた。こういうのって、「今までで一番幸せ」なのかもしれませんね たとえ一番貧乏でも。

そのうずうずした気持ちで店に出た日曜日。 なんと金沢みあげで私の大好きな俵屋の飴んこ(しろ)をいただく!嬉しい〜
↓に画像アップしてあるように、着物美人が来店したのです。紅葉と合ってすごく美しい。
「あやとりかけとり」という夢二の単行本がちょうど赤い本だったので、もみじ柄の着物と合っていて思わずパチリ
彼女が来店した時、もうひとりいたお客さんもちょうどカメラを持っていたので、「よろしかったら・・」ってかんじで
しばし撮影会に。表の木のところで写真を撮っていた時、小さな女の子が「きれいー」と言ってたのがなんか良かった。
そのカメラを持ってたお客さん、一時骨董にはまっていたらしく、川越に通ってたんですって。
私は川越に行ったことがなく、埼玉県の一部、としか思ってなかったけど、江戸の風情が残るいい街なんですって。
江戸ロードみたいなところもあって、おすすめのアンティーク着物や古布やさんなんかをいくつか教えてもらい、
着物姿の彼女とひたすらメモってました。その後食べ物の話題ででてきた「奄美焼き」と「シークヮーサー100%ジュース」を
夜ふたたびお客さんが来店し、持ってきてくださいました。奄美焼き、すごくおいしくて、いくらでも食べれそうだったのですが、
シークヮーサーのジュースはあまりのすっぱさにめまいがしました。同時になんか懐かしさがこみあげた。
昔、両親の故郷の喜界島に行った時、もしかしたら飲んだかもしれません。小学生時代の舌の記憶がまだ残ってたのかも。
飲んでは「これはちょっときついわ」と思いつつ、なんかはまるすっぱさなんですよねー



手にしているのは夢二の本「あやとりかけとり」 赤と白のコーディが絶妙

2003年11月22日 土曜日
どもども、ますたーです。
世間では3連休っつーことで、今週に限り土曜はワタクシが店番、日曜は店主と、交代でお休みをとってみました。
久しぶりに日曜をノンビリ過ごしたかったもので。。
ただ、やはりこーゆーのは事前に告知しておいた方が良いですね。
店主とお話に来るお客さんとかも結構いるので、普段無愛想な自分としてはちょっと申し訳ない気持ちになったりしてしまいます。
適度に忙しい日になったのは良かったですが^^;

2003年11月21日 金曜日
朝、晴れた空を見上げて「絶対今日はていねいに過ごすー!」と宣言した。
お店がヒマだったとしても棚の配置換えをするとか、いつもますたーに任せっぱなしの
ネット販売の方の作業を進めるとか、目録を直すとか、一日が終わった時に「今日はよくやった」と言えるように
って。そんななんだかとても大切な日、だったのですが
お昼けっこう忙しくてあせりました。そのあとサーっとひまになったりほんと読めないですね。
まあ今のところいいかんじで過ぎてます。
世間は明日から3連休なんですね。いーなー 店の前の道路、車がすごく混んでます。
きっと中で気持ちよく音楽かけながら「明日もあさってもその次の日も休みだね」なんて会話があふれてるのでしょう。
なんか幸せな空気がここまであふれだしてきそうな、そんな夜、ひとり店でキーボードを叩く私の気分もいいです。
ますたーと調整しあって、この3日間のうち1日休みをもらえたし。いい連休になるといいですね。

今日、「太宰治をよく見かけてた、というおばあちゃんと話したよ」ってお客さんがいて、話を聞いてみると
そのおばあちゃん
「例の着物姿で、遠くから見てもひとめで太宰治だ、ってわかった。ものすごい雰囲気があって、
すれ違う時にお顔を少し見てみたら、こりゃあ女が惚れるわけだわ、普通の男と全然違う、と納得した」
ってまるで初恋の人の話でも語るかのように頬を赤らめて話すんですって。
あの「憂い」は3日3晩でできるものではない、あんなに色気のある男は見たことないって。
すごくリアルに想像できます。私が好きな太宰の写真で、踏み切りの近くにマント羽織って
立ってるやつがパッと脳裏に浮かびました。あんな人が向こうからやってきたら
私としては恋に落ちない方が難しい。 その太宰の面影のそばで、愛する人が自分ひとりのものにならない
苦しさと切なさに身悶えた女たちのことも同時に想像できてしまう。
今ならまだ太宰の面影を実際に覚えてる人が存在する。太宰の身近にいた人の証言でなく、
三鷹の街の人々から見た太宰像の話、ご縁があればもっと聞いてみたい。

2003年11月20日 木曜日
今日も雨で、店はヒマでした。やばいですねー
昨日「ズームインSUPER」見ました。禅林寺がうつり、うちの店がうつり、と流れ的にはすごく良かったのですが
ひたすら自分のおばちゃんぶりにショック受けてます。二重アゴだし、いつのまにこんなに老けちゃったんだろう
ますたーに感想は?と聞いたらひとこと「おばちゃんやった」ですって。はあー
気分をとりなおして、夜は三鷹駅前散策に繰り出しました。
行ってきましたよ、中央通りにオープンした古書店「上々堂」。いいかんじですよ〜。
新しいお店の匂いと古本の匂いが混じってなんともいえないいい匂いがするんですよねー。
そんな中、ひたすら本の背を追って時を忘れてました。店の広さが調度いいかんじ。
ハセガワさんに「楽しんでますか?」と声かけてみたら「今までで一番楽しいです」って。
大変な中でも楽しむことが一番ですよねー。 お客さんがたくさん入っていてなんとも羨ましい・・・
三鷹にも新しい波が来た、ってかんじでしょうかね。
晩御飯は大戸屋で和風ハンバーグ定食たべて、その後久々に文鳥舎へ行きました。
たばこ屋さんのショーケースが新しく入っていて、すごい素敵。
朗読会やイベントなど頑張ってらっしゃるようで、「最近どうですかー」ってかんじで
励ましあったりして。やっぱり来ると落ち着く場所ですね、ここは。
牧野信一文庫をもうすぐ設置される、というのがかなり気になってます。
帰り際、日本舞踊の若手ホープらしい、かっこいい男の子の写真を見せてもらい、かなり盛り上がる。
しかもそのホープ君、ジャニーズにお友達がいるそうで、
年がいもなく「キャー、今度合コンしたいわ」なんて叫ぶ私、横には夫がいるのに・・・
いや、うちはそういうのオープンなんで。
オープンして1年くらいしかたっていない喫茶店が閉店していたり、知らない間に小さな本屋さんができてたり
駅前散策、かなり発見が多かったですね。最近入れ替わり激しいな
それだけ厳しい、ということですね。肝に銘じてうちも頑張らないと。

2003年11月18日 火曜日
今日は一瞬店内がパラダイスに!
なんとめちゃくちゃ若い男の子が6人も一気に来店。こんなこと初めてです。
といっても若すぎ。小学校3年生の男の子たちです。一回入ってみたかったんだって。
でもすごいおもしろかった。まず入ってくるなり、「ドラゴンボールおいてますか?」って。
ごめんね、マンガはほとんどないのよ、って答えると「じゃ、三国志は?」って。
横山光輝のやつがあったので教えてあげると、すぐ飽きて「じゃ、○○は?」ってもうめちゃくちゃ展開が早いの。
おばちゃんついてけません、ってかんじでハアハアとなってると、ひとりの男の子が
「あ、ずっと読みたかった本みっけ!」って。一気に4人が「なになに?」と集まり、ほっとしてるのもつかのま
びっくりしましたよ。そのずっと読みたかった本、なんと赤江瀑の「巨門星 小説菅原道真青春譜」ですよ。
今どきの小学3年は赤江瀑を読破するのか?しかも「これいくらですか?」って聞くので
ここは2冊で100円コーナーの本だから他にいいのがなければ50円でいいよ、って答えると
「安すぎだよ」って。小学3年生になめられる古本屋店主37歳(汗)
驚いてるヒマもなく、「あ、また欲しい本みっけ!」今度はなんだ?と思ってるとまた他の4人も移動。
どうやらこのツワモノ小学3年、「NEWS」で言うと山下君みたいな位置なのね、ふむふむなんとなく
つかめてきたぞ、と思ってるとそのリトル山下君が手に持ってるのは「琉球王朝 物語と史蹟をたずねて」
マジですごいセレクトですね。そんなかんじで仰天してると、一人だけ最初の三国志をずっと飽きなく見ていた男の子が
「クラスでね、すっごい絵のうまい子がいて三国志の絵がすごい上手なんだ。」って私に話しかける。
「他にもね、おどろおどろしい絵も得意でね、親が遊郭にいた子でね」ゆ、ゆーかく?ってあのゆーかく?
と目を丸くしてると、「うわー、驚くと目が丸くなるんだね、そっちの方がいいよ」って。はあー?
もう頭の中がしらたき状態。そのあと別の仲間の子が表から「早く行かないとおくれるぞ〜」みたいな合図してきたので
くものこを散らすように男の子たち出て行ったけど、その山下君と草薙君(と今名づけた)の二人は
「今260円しかないけど、なにか買っていくよ」なんて悩んでいて、ものすごく大人びた表情で私を見るんですよ。
小さいのに、物事の大事な本質がわかってる人の表情だった。ちょっとドキッとしたな
また外から催促がかかったので「今度でもいいんだよ」って言うと「じゃあまたお母さんとゆっくり来るよ」って
店を出て行きました。彼らのことをもっと知りたくなりましたね。なんだかんだ言って最初から最後まで礼儀正しい子たちでした。
今度はクラスの女子も一緒に来てほしいな。小学生に鍛えられる古本屋、ってのも悪くないと思う。私には似合ってる。
こっちも鍛えてあげられるよう私も修行しなきゃね。大人になった時にもふと思い出してくれるような店になれますように。

2003年11月17日 月曜日
夜、お店を閉店してさあ帰ろうか、という時
店のガラス窓の外からおじさん二人組がじっとこちらをのぞきこんでいて、
まあそういうことはよくあることなので普通にしていたら
そのうち一人のおじさんが手をずっと振っている。「あ、どーも」ってかんじで軽く会釈したんだけど
おじさん、顔が真っ赤。どうやらちょっと酔っ払ってるよう。
それからそのおじさん、連れの方に、
「この人、すごいんだよ、太宰治に憧れて京都から三鷹に引っ越してきちゃったツワモノなんだよ」って。
近所中に響き渡るような大声で、それから延々と図書館の前あたりまでずっと
「すごいんだよ、それでさー、」なんて調子でまるで我が娘の自慢でもしてるような口調で
連れの方に言い聞かせてるんです。あまりに熱心なんでちょっと感動。ちょっと恥ずかしさがあるけど・・
たしかに先日のケーブルテレビ出演以来、店の前を通り過ぎる時に、目が合うと頭を下げられたり
ニコッと微笑みかけてくださるようなことが多くなった。それはとても嬉しいんですけど
もっと中に入ってきてほしいですね。日、月はまたもやヒマモードに逆戻りでしたんで
みなさま、どんどんお店見てってください。
今日、お店の前の黒板を見つめる親子連れのお子さんの方が、
「本を見てみるだけでもお気軽にどうぞ」という部分を読み上げて、
「お母さん、本見てみるだけでもいいって書いてあるじゃん、入ってみようよ」って言ってたのが聞こえ
待ちモードに入ってたら、「そんな世の中甘くないのよ、さ、行くよ」って立ち去っていっちゃった(笑)
たしかにこの世知辛い現代社会の恐ろしさは親として教育しなくちゃいけないかもしれないけど
もったいない。ファンタジーの世界のドアは目の前にあるのに。
ほんとに本見てみるだけでもいいので、気軽に入ってきてくださいね〜

2003年11月16日 日曜日
どもども、ますたーです。
めっきり寒くなってきましたね。
随分前にも書きましたが、長年愛用していたPコートがカビで駄目になっちゃったので上野のアメ横まで冬用の服を買いに行って
来ました。なぜアメ横かと申しますと、まあ、軍服とか売ってるところがありまして、ドイツ軍だか使っていた奴を買ったんですが、
これがモコモコしてて良い!
なかなかお気に入りです。この手の服は頑丈だし、元々が作業服みたいなもんだから痛みも気にならないので助かります。
これで今年の冬もなんとか快適に過ごせそうです、はい。
んーと、あとは・・、最近ちょっとお店で出すケーキに試行錯誤を繰り返しております。いや、試行錯誤といっても、作ってるのは
今まで通りにバナナケーキなんですが。まだまだ毎週同じような出来にならないのが悩みの種ですな。
誰か美味しいバナナケーキの作り方教えてください(笑)。
2003年11月15日 土曜日
年齢を積み重ねていくと、ものの見方が違うな、と思うことがありました。
お客さんと、なぜか交番の話になったのですが、
そのお客さんは普段から交番をおおいに活用してるらしいのです。
「このあたりでいい耳鼻科ないですか?」なんてことも交番で聞かれるそうで、
またちゃんと教えてもらたんですって。さっそくそのお巡りさんおすすめの耳鼻科に
たどりついたものの、なんだか古臭い建物だし、薄暗いし、少々不安になったらしいのです。
まあとにかく中へ、と入口を見つけると、脇にはたくさんの地酒のビンが置いてあったそうで
普通この時点で、私なら大酒飲みのお医者さん、ってちょっとイメージが良くないな、やめとこっか
ってなると思うんです。ところがそのお客さん、そこでいっさい迷いがなくなったんですって。
ここの先生は名医に違いない、と。 その判断はバッチシ当っていたそうです。
建物こそ近代化されてないけれど、清潔な診療室には数々の書や絵画、BGMは交響楽、
お酒ひとつにしてもこだわりのある、趣味のいい先生に治療してもらい満足されたようです。
その話をお友達にされたら、「耳にキズをつけてでも行ってみたい」って返事がきたんですって。
なんか大人の会話、を超越してますね。実に清清しいかんじです。
先日、小金井のあたりを自転車で進んでたら古い家の「歯医者」とか「ギター教室」とかがよく目にとまり
「なんか武蔵野っぽいな」と感じました。この古い家のギター教室にはどんな先生がいるんだろう?って
すごく興味が湧いてきて、お金と時間さえあったらすぐに申し込みしたくなった。
ああいう武蔵野っぽい家に通い始めるってなにかが人生の中で大きく変化しそうな匂いを感じる。
小学校の時、ピアノ教室で近くの大きな家に通ってたような時間が未来にもまた持てるといいなと思う。

2003年11月14日 金曜日
手書きのものはやっぱりいいですね、パートU
先日のズームインSUPERの取材でお会いした新人アナウンサーの森麻季さんから
丁寧な礼状がポストに入っていました。「当日は冷たい雨でしたが駄場さんの古本カフェに
心もほっとしました」なんて、あー泣けるぅー。マジ嬉しいです。美しい字ってほんとに心に染込みますね。
そうそう、放送日の方が決定しました。11月19日(水)です。5時50分〜6時までの間のミニコーナーで
うちの店が映るのは30秒もあればいいとこ?ってかんじのようですが、早起きされた方は是非見てくださいね。
取材はもう終了したし、と気を抜いていたところで、今日ディレクターの方から電話があり、
「あと作業してるところを自然に撮るだけ今から伺ってもよろしいですか?」ということで、OKしたのです。
でも大きな誤算がありました。私側の問題ですが。 今日はやたらアップなのです。
ほんの少しの時間だったのですが、カメラがずっと顔のすぐそばにあって、心の中で
「やばいよ〜。先日の取材の日は化粧したけど、今日はノーメイクだよ、油断しまくりだよ
なんで今日の方がこんなアップなのよ〜 もしかして顔があまりに緑色なので今日撮りにきたのかな」
こんなことばっかり考えてました。もし当日アップの私が多かったら、腹ん中はこんなかんじ、ってことでお楽しみ下さい。
あと、山ほど本を抱えて棚につめてるところを撮りましょう、ってなって山ほど本を手にとったはいいけれど、
153cmの私は逆に本の中に埋もれてしまい、すごい無理めなかんじ(汗)
しかしカメラはまわってるのであとには引けない。ちょっとアップアップでした。
でももうあとはありのままを見てもらうしかないですね、それこそ腹をくくりましょう。
と一息ついたところで、お店に守口の母から電話があった。店にかけてくるなんてまずないから、
もしやなにかあったのか?と少し不安声になると、「今度ブラジャー送るからサイズを教えて」ですって。
そんなことで店に電話すなー、Hカップじゃ〜!と一言言い残して受話器を切った、というのはウソで(もちサイズもウソ)
「色は肌色より黒の方がいい?」とか言うし、母になにかあったのかとちょっと心配。いや、昔から大ボケなんで大丈夫でしょ
ってゆーか冬はノーブラで過ごすことを私の周りの人は皆知ってるのに、私を生んだ母が知らないというのは
なんとなく新鮮だった。母は、私がまだ赤ちゃんの時とか自分の経営する美容院をどれぐらい休んだんだろう、
また、私があちこちはいまわる目が離せない時期とか、店はどうしてたんだろ、すごい知りたい。
今度突然電話して聞いてみよう。ついでにこの世に「H」なんてカップが存在すること知ってるかも聞いてみよっと。 

2003年11月13日 木曜日
手書きのものはやっぱりいいですね。
お店へ行くとお客さんから手紙と写真が届いていました。
東チベットへ旅行されていたお客さんが撮ったその写真は
カンゼ・チベット族自治州「地球最後の秘境」といわれるヤーディン奥地
朝焼けのヤンマイヨン(6000M)文殊菩薩と崇められている山の頂と眼下の湖面にその
頂が映し出されているものでした。 ↓にアップしたので見てくださいね。
その写真の裏に詩を書いてくださってるのですが、それがいいんですよ、とっても。
手書きの美しい文字にもとても心を奪われました。 おみあげにチベットの鈴もいただいたんです。いい音します。



昨日は久々に開店時間直後の新刊書店の空気を味わいました。
島根に住む友人が出張で東京に来てるのでランチでも一緒に、ってことで東京駅内の大丸の書店で10時に
待ち合わせしてたのです。そうカフェ併設の書店で、お気に入りの場所のひとつでもあります。
品出しされたばかりの新刊の匂い、「そうそう、このかんじよ〜」って我を忘れて彷徨う私。
小池真理子の「瑠璃の海」を衝動買いしそうになりました。だって冒頭が東京駅のシーンなんだもの。
これから高速バスに乗る、ってシュチエーションだったんですけど、なんかおもしろそうで近いうちに読んでみたい。
そのあと雑誌コーナーをうろうろして「月刊杉本彩」の突き抜け感に衝撃受けたり、中島美嘉の髪型に
「超憧れる〜」と女子高生のようにつぶやいてみたり、音楽誌コーナーでは人けのないのをいいことに
HYDE表紙の2アイテムを「これは離したらあかんやろ」とか言いながら並び変えてみた、くなったり、
ものすごく楽しく過ごしてるところに、息せききって友人到着。なのに私、本の山の前では人格変わるから
「せっかく楽しんでたのに、もっと遅れてきてよ」なんて冷たく言ってしまった。ごめんね〜
古本カフェもそうだけど、新刊書店のカフェ併設は特に数字至上主義では絶対できないことだと思う。
回転率が悪いのはもちろん、新刊の本が汚れてしまう可能性は充分にある。この体制で書店もカフェも
撤退せずやっていってる店は、根本的なところで「お客さんに楽しんでもらう、気持ちよく過ごしてもらう」ってことを
重視してるのは間違いない。だから応援したくなる。最初話題にはなるけど、リスクの高いことをやり続けるのは大変
だと思うな。って人の心配より自分の心配が先だろ、ってことでうちのお店も応援よろしくお願いします。


2003年11月11日 火曜日
お客さんが、「先日こんな記事を見つけたから」とある日の読売新聞の
編集手帳を切り抜いて持ってきてくださいました。
「私はこの時、生れてはじめて心の平和を体験したと言ってもよい」。
という太宰の「津軽」の中の文章にまず触れていて、太宰の子守だったたけとの再会のシーン
の舞台が運動会だったことにつながり、小泊小学校の運動会では毎年、二人の再会にちなむ競技がある、
と書かれている。そんなこと知らなかったです。太宰ファンの方、知ってました?もしかして常識?
今年は「たけさん!呼んだかいオサム!」だったそうです。子供たちが競争してカードを拾い、名前の書かれた人
を捜して一緒にゴールするんですって。そんな競技が実際行われてるなんて、なんか素敵すぎる。
太宰治というとどうも「人間失格」のイメージで暗い、じめじめした、って印象を拭いきれない人が多い中、
地元近くの人たちはちゃんと太宰の明るさも認めている。運動会の競技名になるなんて。真っ青な秋の空の下、
ほっぺの赤い素直な子供たちがその名前の人へとこれっぽっちの不安もなく一心に向かっていくさまが浮かびます。
その運動会、いつかこの目で見てみたいです。この上ない心の平和を感じられそうな温かい一日になることでしょう。

「カフェをはじめる人の本」私だけのオリジナルカフェをひらきたい!という本が成美堂出版から発売されました。
古民家を利用したカフェやガーデンショップ併設のカフェなどいろんな個性派カフェが紹介されている中、うちの店も
古本を販売するブックカフェ、として登場しています。P20にはまるでリーダー(城島)スマイルのような私の笑顔が
とにかく笑えます。カフェをいつか真剣にやりたいって人にはすごくいい本だと思います。おすすめですよ。
さっそくその本を見て、関西の方が東京に来たついでに来店されました。その方は神戸でライブハウスを経営されてたり
信楽の駅にギャラリーをつくったりいろんな事されてるようで、お話を聞いてこっちも刺激になりました。
「いいですね、僕もこんなお店やりたいですよ」「いえいえ、若い方を雇ってその人達の夢を叶えていけるなんて
素晴らしい」となんか最後は誉めあい合戦になりましたけど、東京にも進出されるような匂いを感じました。
しょっちゅう東京には来られてるようで、ひたすら羨ましい。私も京都とか金沢に時々通いたい、って夢ある。
左京区に四畳半のアパート借りたりして。新幹線乗るの大好きだし。やっぱもうちょっと頑張らねば。夢は大きく持とう。

 
2003年11月10日 月曜日
今日は日テレ「ズームインSUPER」の取材がありました。
午前5時50分前後で5分程度(だったかな?)の「東京旅物語」というコーナーがあるのですが
来週、17日(月)〜21日(金)は三鷹を特集するということで、うちのお店も紹介されることになりました。
全国放送ではないけれど、関東以外の地方でも一部見れるところがある、ってことなので
よろしければ見てやってください。まだ何曜日にうちの店が出るのかはわからないのですが、
もしわかったらまたお知らせします。うちの店以外にも三鷹のどんな場所が出てくるのかとても楽しみなので
通しで録画しようかなと思ってます。だって早朝ですもんね、ちょっとリアルタイムで一週間見続けるのは難しそう・・
今回の取材、また例のごとく緊張して打ち合わせと違うこと答えてしまったり失敗だらけですが、楽しかったですよ。
まずディレクターさん(たぶん)がものすごくマメな方で、事前にしょっちゅう電話くださるんですよ。
こういう電話をマメにくれる人と一度おつきあいしてみたかったな、とか考えちゃいましたよ、ホント。
またお店のHPもよく読んでくださっていたので、私がやりたい店のイメージが伝わっていたことも良かったです。
で、なにより今回のツボは新人アナウンサーさんが取材してくれたこと。森麻季さんっていうすっごい可愛い女性
で、彼女がいろいろ質問を投げかけてくれるんですよ。あまりの可愛さにポワーンとしちゃいました。
機材の準備中とかにもウルトラクイズの話で盛り上がったりして楽しかったですね。
待ちの時間に手のあいたスタッフさんが本を手にとって、大江健三郎の地元へ旅した話なんか
聞かせてもらったり、楽しみながらもきびきびと作業進めていかれる様子を見るのは私も刺激になりました。
ただ、取材している小一時間ほどで、2回ほどお客さんが来てくれてたんですけど、店の中は私以外に6人の局の方。
カメラなんかも入ってるから本を見たりお茶したりできる状況じゃなかったんですよね。
最初2人連れの方が来店くださった時、私スタッフの方と勘違いしてなにもあやまりの言葉が言えなかったんです。
状況に気づかれて、「また来ます」って帰られた時はもう遅い。一言私からあやまりたかったですね。
そのあと別のお客さんが店に入ろうとされた時、ちょうど入り口におられたディレクターさんが事情を説明されてて
私は店の奥にいたので入り口へ向ってひとことお詫び申し上げようかと思ったらもう帰られてしまってたんです。
せっかく雨の中足を運んでいただいたのに本当に申し訳なかったです。やはり自分の口から一言誤りたかったな、と。
遠方から来られてたらどうしようとかいろいろ考えてしまうのですが、ディレクターさんが「三鷹のお店を紹介する番組でして」
とか丁寧に応対してくださっていたことだし、もうクヨクヨしても仕方ない。
せっかく来てくださったお客さんの無駄足にしないためにも、今回のことでまたいろんな人にフォスフォレッセンスを
知ってもらい、活性化させていかなくては。今の私は自分がこの店にいて気持ちよすぎるのに甘んじてるとこあるかも。
昨日の「説教」じゃないけど、手厳しい人がどんどんチェックに来るのも恐れちゃダメですよね。
もちろんうちの店らしさを忘れることなく。 今回さすがに化粧したけど久しぶりに下地塗ったら顔が緑色になった。
そのあとすぐ落としたけど、当日顔面緑色で映ってないか超心配です。

2003年11月9日 日曜日
最近、誰かに説教されましたか?
お客さんが、「これから説教しにくる、って人がうちに来るんで、逃げてきた」
って入店するなり言われました。そのお客さんは今職探ししていて、ハローワークにまめに
通ってるんだけど、なかなか自分に合った仕事がみつからない、でも本の虫のような人で
相変わらず本ばかり読んでる、という状況を奥様がみかねて、身内の人に説教してくれるように
頼んだ、みたいなことらしい。「たまには説教される、ってのも新鮮なんじゃないですか」
なんて適当に答えてしまったけど、そう言ってみるとそうかもしれない、と思えてきた。
東京へ来てからの私は、貧乏ということをのぞいては特に不満もない日々を送っているけれど、
なにか物足りないとしたら説教してくれる人がいない、ということではないかと考えた。
もちろん説教されるのはそんなに気持ちのいいものじゃないけれど。京都にいた時は上司だったり、親だったり、
あ、好きだった人によく説教されたな・・たぶん一生分の「説教」を35歳までで受けちゃったかもしれない。
それはそれでつまんないかも。 で、なんとなくそのお客さんに、奥様とのなれそめを聞いてみた。
そしたら、初めて会った時、隣り合わせになって話してたら奥様のなにか気にさわったことを言ってしまったらしく、
ビールをぶっかけられたんですって。それが出会いで結婚しちゃう、なんてなんかドラマみたいですね。
その話がなんかすごくツボにはまって、会う人会う人になれそめを聞いちゃう今日このごろの私です。
みんな不思議な出会いをしてますよね。コンビニの店員と客、とか阪急電車の特急で隣同士になったのが
きっかけ、とかね。これはお客さんじゃなくて私の友達の話でした。
ついでに思い出したけど、「説教してくれる男性が好き」って子がいたなー。
男の人の笑顔より断然怒ってる顔が萌えポイントらしいです。「でも夜は私の方が女王様、ってのが理想」ですって(笑)
話が脱線しましたが、そのお客さん、「そうか、たまには説教されるのもいいかな」ってかんじで
重い腰あげて帰っていかれました。本を5冊も買ってくださって。
私にとっては本が売れてすごく嬉しいけど、奥様は「あーあ、また本買ったの、あれほど本を買うのは職が決まってから
と言ったのに」と嘆かれるのでしょうか。まあちゃんと「説教されにきたぞ」と帰ってきたので
本の件だけはちょっと多めに見てあげてください。小さな古本屋を助けるつもりでどうかひとつ・・・

2003年11月8日土曜日
ケーブルテレビの放送の効果もあり、このところけっこう忙しかったです。
日記を書こうかな〜と思い一息つくとお客さんが来店、の繰り返しでけっこう2,3日とばしちゃい
ましたね。10月が売り上げ悪かったので、今月盛り返せそうでなによりです。
って私の家はケーブルテレビ見れないので、まだ放送を見てないんですけどね・・・
なにより本がバンバン売れるのが嬉しい!やはり古本屋がメインでありたいんですよね。
こんな日々がずっと続いていくのなら、ほんとに幸せです。続きますように・・・ぼそっ

先日の日記で「与謝野鉄幹役をやった米倉斉加年が好きで」というお客さんがいて、と書きましたが
マサカネさんのファンって結構多いようで、かなり反応がありました。
「そんな話は知らない」って。そのことを、発言されてたお客さんが再来店した時に聞いてみたら
「勘違いだったかも、」とのこと。ちなみにお客さんが鉄幹役だったと勘違いされてた映画は、永畑道子原作
深作欣二監督、吉永小百合が与謝野晶子役で主演の「華の乱」です。この映画のキャストを調べてて
有島武郎役が松田優作、伊藤野枝役が石田えり、とかあらたな発見もあって、ちょっとビデオ借りるリストに追加しました。
同じように「鉄幹役なんてマサカネさんされてたっけ」と混乱された方がもしいたらすいませんでした。
あ、でもまだ100%間違いと決まったわけではないです。映画が違うだけで、鉄幹役されてたかもしれません。
そのかわりと言ったらなんですが、映画好きな友人がマサカネさん出演のおすすめ映画を教えてくれたので紹介します。
勝新太郎の座頭市と三船敏郎の用心棒が対決する、まさに「ゴジラVSモスラ」みたいな映画、「座頭市と用心棒」
この映画の悪役で、ひくぐらい壮絶なマサカネさんが見れるらしいです。
あと、お客さん情報でも、平将門をそそのかす公家さん役をやった時ははまってた、とか他にもいろいろお聞きし、
こんなに人気があった方なんだな、と実感しています。マサカネさん表紙イラストの画像をアップしておきますね。
映画好きの友人の話なんですが、先日、お互いの近況を話しあってた時に、私の話を聞いてくれたあとで
「ぴったりな映画がある」とある映画のビデオをプレゼントしてくれました。なんか好きなことを仕事にした人の財産だな
と思いました。自分が好きなだけでなく、自然にセレクトできる。人がそれを見て、読んでどう考えるか、って視点が
できるんですよね。私も「ぴったりな本があるよ」っていろんな人に答えていけるくらいになりたいですね。
ちなみにその教えてくれた映画をここで書いちゃうと、私の悩みがバレるので書きません。
そう、水虫で悩む乙女の映画なのです(ウソ) まあそんなかんじの可愛らしい悩みなのでご心配なく。
映画といえば、7日の金曜日、ますたー店番の日曜日と交代ということで私は丸一日お休みもらって映画とライブに行きました。
「たまゆらの女」どうしても見たくて、久々に銀ブラなど。ミシェル・ショーダンのチーズケーキ売れきれてたのが心残り・・
やはりたまにはキラキラしたものをたくさん見ないと女は死んでしまうものなのです、はい。見るだけはタダだしね。

↓お店で売ってますので見てくださいね。



2003年11月3日 月曜日
11月は2回連休があるんですよね。
ますたーと相談して、日、月、とひとりづつ店番終日入って、交代で休もう、
ってことにしました。この2,3日は日曜が私のお休み。23,24の連休は月曜に私がお休み、(予定)
ってかんじで、それぞれ秋の休日を楽しもうって計画です。
ますたーは↓こんなかんじだったみたいですが、私は秋祭りと神田古本祭りへ行って来ました。
武蔵野公園のくじら山というところで「はらっぱ祭り」というのが開催されていて、そこにお店にも時々
来てくださるお知り合いの方がカフェを出店される、ということででかけてきたのですが、いやー、楽しかった。
雲ひとつない青空の下、ライブあり、出店あり、フリマあり、長髪イケメンヒッピーさんおおいにあり、といったかんじ。
フリマで村上春樹の単行本を見つけ、「これいくらですか?」と出店してたお姉さんに尋ねてみると、
「重いですよ、持って帰れますぅ?」と。「はい、それで値段は?」と答えると
「あ、もう10円でいいです」って。即買いしました。本を手にとった時は内心100円だったら買おうかな
まあ値下げ交渉もフリマの楽しみだしな、あーでもなんか交渉すんのめんどくさいな、私大阪のおばちゃん失格やな・・
とか思ってたんですよ。そんな私の心を読んだかのように彼女は
「私ね、値段交渉されるのもう面倒くさいんですよ、だからもう最初から一番低い価格言うんです」
って。いかにもだるそうに言ってたけど、決してかんじの悪いだるさじゃなくて、「ダサかわいい」という言葉
に便乗させてもらうと「ダルかわいい」ってかんじ?ついでに リアルヤフオク風に答えさせてもらうと、
評価「非常に良い」フリマというとねぎるという駆け引きが醍醐味、とよく言われるけど、ずっとそういうハイテンション
ってのも疲れる。今回のような応対も新鮮で、気持ちよくお取引ができました。またご縁がありましたらよろしくどーぞ。
ってかんじですかね。なんかこういうのもいいな、と。ポイントは立ち去る時、「いい本ですよ」って言ってくれたことかな
神田は神田で、すごい人で。 わかるんだけど、掘り出し物コーナーの前ではみんな人でなしになっちゃうじゃないですか。
私みたいな気が長いのんびり屋さんでも、あ、今ちょっと人でなしだったかも、って反省しちゃうのに
もう足は踏まれるわ、ひざげり寸前はあるわ、戦いでしたね。まあこういうのも楽しいですけどね
古本が好きな人がこんなにいるんだ、って思うと素直に嬉しかったし。普通の日にまたゆっくり来たいですね。
神田も良かったけど、この日の本との出会いは、フリマの方が印象深い。値段はまったく違うけど。
この10円の本、充分堪能してから品出ししよう。おっと仕入れ価格がばれてしまいましたね。
村上春樹の重い単行本がおそらく50倍くらいの値段で出される日は近い。
これもひとつの目に見えない本にしみこんだ物語、ということで・・・
(注:まっとうな古本屋はこんなこと日記に書きません。うちは相当変わった古本屋です)

2003年11月2日 日曜日
どもども、ますたーです。
いや、実はこれ書いてるの3日だったりするんですが、まあ、そんな訳なので土曜の話から。
1日って、映画1,000円の日なんですねえ。普段ならそんなのは見向きもしないワタクシなのですが、今月はちょっと
思うところがありまして、ふらふらと吉祥寺まで映画を観に行ってまいりました。
いや、もうやべぇ、「Kill Bill」超面白すぎる。ちょっとツボに来まくってしまいました。但し、栗山千明は除く(笑)。
クライマックスの立ち回りは萌え萌えです。まあ、ハッキリ言ってオススメはできませぬが(汗)。
んでもって萌えた状態のまま今日は入間基地の基地祭に行って来た訳です。
お目当てはF-15、F-2とブルーインパルスだったんですが今日に限って天気最悪でブルーの飛行展示は早々に中止が決定。
帰り際にスモーク炊いて編隊飛行見せてくれただけで、文字通りブルーなまま帰ってきました。

↑とりあえず、一枚だけ。三菱の支援戦闘機、F-2をパチリと。。
いろいろと見られてそれなりには楽しめたのですが、やはりちょいと疲れてしまいました。はい。

2003年11月1日 土曜日
落ち葉が湿気でしっとりと地面にはりついている様をみつめながら
「みゆきさんは、落葉しぐれ なんて唄知らないよね」とお客さんが言われ
知らないことをお答えすると、その唄についてお話してくださった。
今は飲み屋やバーでもカラオケがある時代だけど、昔はゴールデン街なんかでも流しがたくさんいて、
飲み屋から飲み屋へと渡り歩き、ギター1本で勝負していた。
でもカラオケが導入された後は皆そっちへ流れてしまって、流しの人たちは
次第に仕事がなくなっていった、そんな悲しみを歌ったのが「落葉しぐれ」だという。
私もカラオケは三度のメシより好きだけど、その影で追いやられてしまった人達のことなど
今までこれっぽっちも考えたことはなかった。時代、というものは時に残酷になる。
でも、流しってすごい才能がいるのだろうと想像できる。
店のマスターやママさん、もちろんお客さんとの交渉力や、
まずなにはなくとも膨大な歌謡曲のストックを頭の中に叩き込んでおかなくちゃならない。
そうか、昔は今より歌謡曲が圧倒的に少ないから、できないことはないかもしれない。でもすごい。
「唄って」と言われることもあるから自分も唄えないといけない。まさに自分自身とギター1本で勝負する。
でも素敵だろうな、店の人とお客さんがチビチビやりながら
「そろそろあの流しの人がやってくる頃だ、あの人のあの唄が聞きたいね」とか
言ってると、タイミングよく流しの人が現れる。いーなー、そういうの。
機械音には決して出せない音色が、人の手でしか創り出せないと信じてる。またそういうものが真に人の心に響くとも。
車の免許を筆頭に私もこれから習得したいことがいつくかあるけど、昔一度断念したアコギを弾けるようになりたい。
で、時にこの店でお客さんが「ああ、あの曲が聞きたい」とかぼそっと言ったらすかさず
「私じゃダメでしょーか」と言いながらもうチューニングしてる、っていうのやってみたい。80年代なら一部ものまねOK
将来的には「book&cafe&流し、のようなもの フォスフォレッセンス」ってのもいいかも。
いや、たとえばハロウィンとかそういう日だけとかね。もちろんお客さんが唄ってもいいんですよ
歌謡曲網羅はとうてい無理だけど、せめて同じ世代の人が共感できるような曲はなるべく覚えておきたい。
お店のレジの隅にブルーのアコギが置かれるようになったらその日は近い、と思ってください(笑)


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