2005年4月30日 土曜日
お客さんが三浦哲郎の「忍ぶ川」の第一章の最後のシーンのよさを
ことことまかに説明してくださり、
「良かったらこの第一章だけでも読んでみて」と本を持ってこられたので、読んでみた。

北国へ嫁いだ志乃、結婚式の夜夫婦で眠っていると、どこからか鈴の音が聞こえる。
馬橇の鈴であった。そして二人、全裸のまま一枚の丹前にくるまって、外に見にいく。
そのあたりの描写が、すごく良いのです。祝福されているかんじ。
ここを読んで、自分が結婚した時の北海道の果てしなく広がる青空を思い出しました。

翌朝、新婚旅行に発つ時の、列車の車窓から自分の家(夫の実家)が見えた時の
志乃の「うち!あたしの、うち!」という興奮ぶりも良い。
なにかあたらしく「始まる」という事のまぶしさを思い出させてくれたような気になりました。

ここのところゆっくりと本を読むことが皆無だったので、
短い第一章を集中して文字をたどっていくのは楽しかった。
やはり、読書ですよ。紙のページ、紙の上に存在する文字、ですよ。
ネットにどっぷりだった私の神経を和らげてくれた「忍ぶ川」に、お客さんに感謝。
読み終えて気づきましたが、ちょうど丸結婚5年です。
そういうタイミングだったのですね。

2005年4月29日 金曜日
今週は地元関西でかなしい事故があり、いろいろと考えさせられることが多かったです。
私は自分のやるべき事をもっと真っ当せねば、と。時間を大切に。
恵まれた状況に甘んじることなく、本もお店も自らも、もっと磨いていかねばなりませんね。
頑張ります。

GW突入です。暑いですねー。体調を壊さぬように気をつけなくては。
当店では、GW中、映画雑誌フェアを行っています。
ただ今「キネマ旬報」「シナリオ」「ドラマ」が大量にあります。ごまんとあります。
一部を除き、GW期間中、2冊で100円フェア販売中です。
映画好きな方々、この機会に是非お求めください。
またお探しの号数の在庫があるかどうか、など問い合わせありましたら
お気軽にどうぞ。お電話でも結構ですが、一人だと出れない状況の事もありますので
メールだと号数が多い場合などでも対応できるかと思います。
ですが、急ぐ事もあるでしょうし、出来る限りお電話でも対応したいと思います。
よろしくお願いします。

2005年4月23日 土曜日
サンジョルディな土曜日。
窓際をすべて絵本関係で埋め尽くしてみました。
アリスの料理の絵本にさっそく反応があって良かった。

太宰作品朗読の長田さんが来店。桜桃忌前後のスケジュールも決まられてる
ようですので、ここでお知らせしときますね。

長田清卆寿記念 太宰治作品朗読会
5月8日(日)14時〜16時 三鷹産業プラザ7階701,2会議室 入場無料
第一部 満願 走れメロス
休憩後 第二部 桜桃 貧の意地 
主催 みたか観光ガイド協会 後援 朗読ボランティア ういろうの会 

第6回 市民が読む太宰治作品朗読会
朗読作品 朝、貨幣、禁酒の心、新郎(はなむこ)、猿ケ島 
6月12日(日)13時開演 参加費無料 連雀コミュニティセンター

詳細チラシは店頭に自由にお持ち帰りください状態にしてます。

2005年4月22日 金曜日
前にフォスフォレッセンスの同人誌を書いてくださるお客さんあり、と日記に書きましたが、
ついに完成!送ってきてくださいました。
すごい感動に包まれております。良いです。作者様、ありがとうございました。
次回来店時、お礼させていただきますので、とりあえず感謝のご挨拶までに。

で、内容の方は・・・

ぬぁあんと! 出だし2ページめから私が、16,7歳の少年(しかも学生服)に「貴女が好きです」と
告られるシーンですよ、奥さん!で、即ますたーに「ね?どう思う?」と聞いてるところが、芸が細かい。
なかなかの洞察力です。リアルそのまんま、な気がします。
とどめはその少年の、「俺じゃダメですか?」のセリフ。

読んでて悶絶しましたよ。頭の中では、そうですね、赤西仁君のウルウルした瞳で
まっすぐ見つめられ、「姉御と呼ばせてください」と言われる自分を想像してましたです、はい。
クライマックスは、「ますたーが居なかったら今の私の姿はない」という私の名セリフ。
そしてますたーが眼鏡をはずすのは私の前だけ、というエンディング、すばばらしい!
わかってるわー、すごいわ。だてに休日コスプレしながら普段は仕事バリバリ、の作者様、あなた様ですわ。
もーー、思わずこれ、舞台の予定も無いのに、店の奥の席で練習しましたもん、セリフの。
おととい「ロミジュリ」借りなくて良かったですよ。3週間読まずじまいで返却ボックスいきでしたよ(あるある)
しばらくはこちらの「ホン」の朗読で、己を潤わすことにします。
作者さん本当にありがとうございます!

2005年4月21日 木曜日
火、水、と連休をいただきました。
本来でしたら、恒例のダイヤモンド富士撮影の一人旅、に繰り出したかったんですけど、
経済的にひじょうにキツーですので、今回はひたすら家の大掃除に没頭する、の予定だったのですが
めちゃくちゃ寝てしまいました。日々の疲れを搾り出すかのごとく寝ました。
こんなに何もできなかった2日間って久々かも。
2日目の夕方になって、「はぁ、掃除まったくできてねえ!しかももうすぐ連休終わりーー!」
と思うと、なんだかあまりにも絶望的な気分になり、気がついたら図書館に駆け込んでいました。
なんとなくですが、「ロミオとジュリエット」を声に出して読んでみたくなったのです。
あと残り少ない連休、何もできなくて、掃除もできなくてただ寝てた、なんて口が裂けても言えない、
せめてロミオさまー、あなたはなぜロミオなのー? と整理できなかったのに暗くなった部屋の片隅で
ひっそりと朗読しようではないか、と。
そしたら私の連休も少しくらいは浮かばれるのではないか、と。

で、あのシェークスピアの「ロミオとジュリエット」なら余裕であるだろう、と思ってたのですが、
閉館時間5分前に駆け込んでしまったので、あの広い図書館の中、普及の名作、ロミジュリがどこにあるのか、
検討がつかなくて入り口でひたすらあたふたする私、
うわー、もうすぐ図書館しまるぅー、でもどうしてもロミオさまー、と叫びたい、どうしても今夜読めなきゃ意味が無い。
私はいったい何年本に関わる仕事をしてきたんだー!と頭の中で叫びつつ、
ほたるの光みたいなソングが流れ、「まもなく、閉館になります 図書をお借りの方はおいそぎください」
のアナウンス。私は本能の赴くままに走りました。「世界文学」のコーナー、目がチカチカする。
いや、もう遅い。今は探すのは時間が無い。無理。と思った瞬間、図書館のスタッフの方の姿が!
思わず「あの、すいません、ロミオとジュリエットありますか?」と質問。
すると、こちらにあると思います、と案内されたのが小学校の児童用のコーナー、
そこにありました!青い鳥文庫の「ロミオとジュリエット」
ギリギリセーフ、でその本をつかみ、なんとか閉店時間ジャストで借りることができたのですが・・・
小学生用なので、ものっすごい丁寧で、なんか色っぽさがないんですよ。
例のバルコニーのセリフシーンも
「ロミオさま、なぜキュピュレット家のお方なの?」ですませてるし。なんか行間漂う色気がナッシング!
って訳者の方をけなしてるわけではありません。小学生にはこれくらいのマイナスエロが妥当な線でしょう。
後日、ちゃんとした大人向けの「ロミオとジュリエット」借りることにしました。

なんか、あわてんぼな私の人生を象徴しているような出来事でした。

ということで、昨日言ったように、しばらくこういう路線だと思います。
私にもいろんなブームがあるのです。あしからず。

2005年4月18日 月曜日
久々に日曜日、ますたーが夕方まで店番だったんです。
最近のますたーは、いきなり「タダイマー」と
日ハムのユニホームを着て現われたり(これが結構可愛い)私に負けずにアグレッシヴな
日々を送ってるようですが、久々の店番姿を目にして、私もなんだか嬉しかったですね。
交代時に店に入っていくと、若い男性に手取り足取り本を選んでいた姿が目に入り
ぬぬ?と近づいていくと、前に「何かおすすめの本教えてください」と来られた男性のお客さんでした。
私がいないので、ますたーにおすすめ本を聞いておられた模様。
そこで私が交代し、現状のお話などいろいろお聞きしながら4,5冊おすすめ本をピックアップしてみると
なんと、ますたーとほとんど本がかぶったというではありませんか!
我ながらさすが夫婦の神通力?いくつかチョイスした中から、
読み応えのありそうな分厚い2冊をお選びになってお帰りになられました。

最近の日記で、一緒にご飯を食べに行った話かなんかを読まれたお客さんが、
「夫婦仲いいですよねー、いつもどんな話してるんですか?やっぱり太宰の話ですか?」
と聞かれたので、「いえいえ、最近はなんか、残尿感の話題でもちきりです」とかえっらい品の無い
答えをしてしまいました。いや、歳のせいだと思うんですけど、トイレが近くなり、また尿意があってから
出るまでの間隔が長いんですよ。しかもやっとの思いで用を足したというのに、
トイレから戻ると、どうも残尿感にさいなまれるんですよ」っていうのが夫婦共通の旬な話題なんですよ。
これこれ、お客さんコーヒー飲んでるのに”! いや、最低な店主ですね。
これまたこんな事を営業日記に書く女性古本屋店主は私しかぜえったいいないだろう。
すいません、最近私こういう路線です。すぐ脱皮できると思いますのでもうしばらくお待ちください。

2005年4月16日 土曜日
昨年桜桃忌にイベントオフ会を催されてた幹事さんが上京、来店。
今年も6月18日(土)に催しを計画しているそうです。
昨年同様、こちらで紹介、店内ポスター告知、など予定してますので
詳細決まり次第またお知らせします。
桜桃忌19日当日のうちの店での企画も同様です。

三鷹に来る友人関係は、宿泊は「サンパークホテル」を利用してる人が多いです。
皆安くて便利なところはちゃんと知ってますね。フロントマンの淡々とした対応も大人気。
私も京都時代、三鷹へ来る際は定宿としていました。
チェックアウトしてから、徒歩2分ほどの「レヴェ」で朝っぱらから甘いスイーツを食べる、
その後、「街の小さな文学館」をのぞいてみる、
というコースをよくおすすめいています。朝9時からいきなりケーキと紅茶、というのも、
なかなかおつなものではございませんでしょうか。
とってもおいしいんですよ、これが。クオリティ高い朝になる事をお約束いたします。

ああ、あのチェックアウトを済ませ、ホテルの自動ドアを飛び出た後のすがすがしい空気、
まだ午前中なのに、夜まで思い切り三鷹を、東京を満喫できる、
という新鮮なかんじ、もう二度と味わうことができないと思うと、少し寂しい気がする。

2005年4月15日 金曜日
久しぶりに来店くださったお客さんが、「調子はどう?」と。
景気は悪く、決して良好、とは言えませんが、頑張りますよ、
と答えると、「今こんな時代だけど、あなたはいつも明るいから、応援する気持ちに
させられるの。その姿勢を忘れずにね」と。
明るさは大事だと思います。そして、それを教えてくれたのは、
世間的には「暗い」と言われている太宰さんだったりします。
お客さんの励ましの言葉、大変嬉しく思います。

「エイリアンVSプレデター」とかおもしろいのでしょうか?
私こういうの一切見ないのでよくわからないんです。
でも私の周りは好きな人多いんですよね。若いゲーム世代の男子とか特に。
たまたまお客さんとそんな話をしていると、「エイリアン」論を熱く語ってくださり、
大変参考になりました。「あれは女体の一部を表現していて・・」とかいろいろ。
ギーガーの本が1冊うちにもあったような・・・と思って探していて気づいた。とっくに売れてました。
たまには自分の趣味以外のものも手を出してみましょうかね。
若い独身時代だったら、サッカーが趣味な彼を好きになると自分も影響されてサッカー語りだす
ような、そんな簡単さを持ってたのですが、(サッカーは実際はないけど、ヘヴィメタの例は経験アリ)
今はそうもいかないので、擬似的に
「年下彼クンに手取り足取りされながら18時間もゲーム三昧な自分」←ありえない
を妄想して萌えときます。

なぜかそのエイリアン論の話題の後に、奄美の話になり、
島尾伸三の「月の家族」をおすすめされました。奄美がルーツなんだったら、
これは外せないよ、と。読みたいリストに追加しておきます。
やっぱゲーム<読書。が現実な私なのでした。

2005年4月14日 木曜日
「グラフみたか」という広報誌の今回の特集は「本のある暮らし」ということで
本好きにはとても読みがいがあるものになっています。
「書を持って、三鷹に出よう」というコーナーでは、
三鷹が登場する本や、そのセリフが掲載されています。
「ゆっくりゆったり、古書店めぐり」というコーナーに、当店も掲載されています。
しっかり「本のことなら何でも相談できるお姉さん的存在になりたいですね」という
発言が載っています。いいプレッシャーになりました。
市の広報誌にこの発言をした以上、本の事しっかり勉強し続けなくちゃいけません。
「おばさん的存在」とのギリギリ境界線ですが・・・頑張ります。
同コーナーには、おなじみ「古書上々堂」「文鳥舎」「B/RABBITS」がきれいなカラー写真付で
掲載されています。市の機関や図書館などで今なら配布されています。
表紙のイラストは陸橋です。
うちの店にも閲覧できるようにしてますので、是非ご覧になってくださいね。

この影響下どうかは定かではないですが、このところ
「ずっと気になってたんですけど、ちょっと寄ってみました」って来店くださるお客さんが
ぼちぼちいらっしゃいます。地域の方々にちゃんと愛される店となっていきたいので、
喜ばしいですね。たとえ来店時にお目当ての本の在庫がなくとも、なにかを発見できるような
新鮮さを用意できるよう心がけたいです。

2005年4月12日 火曜日
桜と雨が混じって一緒に降っている。
こんなきれいな風景がずっと見られるなんて、
幸せだなーと感じていました。
傘をさしたら桜の花びらがひっついて、
きれいな模様になってました。



初めて透明の傘をさした時の感動をちょっと思い出した。
ってこれ何回か発言してると思いますが、
それくらい衝撃だったんですよ、
今は当たり前のビニール傘だけど。
少女時代の私にとっては、傘を開いて上を見上げた瞬間、
世界がなんていうかパーッと開いたようなかんじだったんです。

そういうことです。
こういうとりとめのない事を書いて終わる日記=ひまだったのだな、といいう事です。
木曜日には桜も散っているかもしれない。
また新しい季節を、心機一転で頑張りましょう。

2005年4月11日 月曜日
昨日は友達ファミリーがやって来てくれたり、
関西から古本のお店に興味がある方が訪れてくださったり
バラエティー豊かな一日でした。
関西でも古本カフェのようなタイプのお店は結構増えているようですね。
ヘタしたら東京より多い?どうでしょうね。
なかなか行けてない関西、我が故郷ですが、次回帰省する時はまとめて日をとれたら
行ってみたいお店が盛りだくさんあります。

お客さんから、ならまちの話を聞いて、次回帰れる時は奈良にも足を延ばしてみたくなりました。
種田山頭火が立ち寄った場所?を古本カフェのようなカタチにしたお店があるとか。
ここが太宰カフェなら、そこは山頭火カフェ?みたいな。
まだちゃんと調べてないので、ニュアンスが違ったらすいません。

そのお客さんも、自分がいつか営みたい事があり、そこに古本を設置したい、とのこと。
いまや古本カフェだけでなく、クリーニング屋兼古本屋や、不動産屋兼古本屋、
などいろんな形があるのだから、是非トライしていただきたいと思いました。

ちなみに私が今行ってみたい店の形は、病院内に設置されたコーヒーショップ。
タリーズだったかな?社長さんの記事を新聞かなにかで見たのです。
体験に基づいて、こういうのがあればな、ってところから始まるっていい。
私も自分の体験から今の店の形があるわけですし。
はー、ここらで原点に戻って、古本とコーヒーをめぐる小旅行がしたいです。
今の売り上げじゃムリムリ。さあ毎日の積み重ねをひたすら頑張ろう。

2005年4月9日 土曜日
阿闇梨餅って人気あるから手に入れるまで結構並ぶんだよ、
と京の和菓子に詳しいお客さんが教えてくださいました。
持ってきてくれた友人が並んでくれたかどうかはここで推測するのは無粋というもの。
だけど、もし並んだとして、そんな事をまったく匂わせず涼しい顔して
お土産を渡してくれたとしたら、なんか粋だな、と思いました。心からありがとう。


うちの店に飾りで置いているあるなぜか最近大人気の1冊です。なんとなくアップ。

2005年4月8日 金曜日
今朝はまず新聞の一面を見て震えが止まりませんでした。
ヨハネパウロ3世の葬儀の模様を上から写した写真が載っていたのですが、
広場は人人人、ものすごい人、奥には立ちはだかるローマの城壁、
これは映画でなく現実なんだ、と思うとひたすらすげーー、としか
声が漏れませんでした。至上最大の葬儀らしいですね、写真から伝わってくる力がすごかった。

京都に住む友人がジブリ美術館へ来たついでに店に寄ってくれました。
現在はパパになって、可愛い奥さんとお子さんを引き連れて。
今日みたいな日には、ジブリのあたりの道を散歩するのは最高に
気持ちいいんじゃないでしょうか。桜も満開だし。
私はジブリ美術館、意外と未体験なのです。
ハウル関係の映写がやってきた暁には是非行こうと思ってるのですが。

で、お土産をわざわざ持ってきてくれたのですが、それがものすごく美味い。
さすが京都の老舗の味、と納得。満月の阿闇梨餅(あじゃり餅)、この響きだけでグッと
くるものがあります。袋のデザインや紙質も上等なものが使われている。
「うす衣にて油揚げして頂くと格別の風味がございます」との店主の敬白にあるのですが
そこまでしてでも美味しく頂こうというこの精神、京銘菓の世界は奥深い。
長い歴史のあるもの、ゆるぎなく続いていくもの、
私が今一番憧れる世界です。 京都の桜も綺麗なんだろうな

2005年4月7日 木曜日
桜がやっと咲きました!

  

店の前の風景を撮ってみました。
うちの店の特等席からはお花見を兼ねてコーヒーが飲めますよ。
夜桜もきれいです。年に一度、この時期だけのお楽しみです。
桜ブックカフェはいかがですか?

 
2005年4月5日 火曜日
暖かい、春らしい日。
お店の前を通り行く人の服装も身軽で、
時にはフレッシュマンの姿もチラホラと、
4月っぽくなってまいりました。

窓ガラスのところに「風と共に去りぬ」のパンフを飾っていると、
朝一番でおじいさんが「これ」と購入のためご来店。
はじめて来店されるお客さんです。
「今までいろんな映画観てきたけど、やっぱりこれが一番」
と一言を残して、購入後はさっと帰られました。ズッシリと重い一言でした。
なるほど。その情熱を思い出し、思わずパンフを買ってしまったのなら、
私も嬉しく思います。パンフもにとっても最後の旅、となるかな?甘いか。

映画「風と共に去りぬ」は、まだ中学生くらいの時に、
テレビで2日に分けて放送してたのを、家族で見てた気がする。
やたら情熱的なキスシーンが多いのでおおいにバツの悪さを感じながらではあったけれど、
「映画における情熱的なキスシーン」と言われてまず思い出すのは、これかもしれない。
パンフにある写真見てもわかるんですが、もう、パックン!ってかんじなんですよ、
うーん、うまく伝わらないかな〜 というかこの時代の流行?
あと男優さんが腕をからませる女優さんのウエストが、例外なく細い細い。
私も死ぬまでにもう一回くらいは、北京ダックをかぶせるフタみたいな形のスカート
はいてみたいので、いっちょ細いウエスト目指してみるか。
ってどこではくんだ?

2005年4月4日 月曜日
私と同じような人がいた!
お客さんで、最近三鷹に引っ越してこられた、という方がおられ
詳しくお話を伺うと、太宰治が好きで、関西から三鷹に引っ越してきたそうです。
しかも私と同じ関西のご出身。
おお、これは!といったかんじですね。
しかも太宰が住んでいた下連雀。ま、まけたかもしれぬ・・・
そういう人って意外とたくさんいらっしゃるかもしれませんね。

下連雀の素敵な古書店、上々堂で「ちいさいサンパン」原画展というのが
ただ今開催されているようです。DMポストカードを持ってきてくださいました。
そのポストカードのイラストがとてもいいんですよ。見に行きたくなります。
4月30日(土)まで開催とのこと、気になる方は是非訪れてみてはいかがでしょうか

2005年4月2日 土曜日
第一回フォス研、無事終了いたしました。
この研究会に携わった方々ありがとうございました。
桜の方が残念ながら蕾状態で花開くことはなかったですが、
研究会の方はなかなか実りあるものとなりました。
詳しいレポートはまた後日コーナーを設けてアップしようと思います。
今、勉強したい、という意欲でいっぱいです。
やっぱり太宰はおもしろいです。なんて研究しがいのある人なんだろう、
私は幸せものですね。

季節に1作品づつ今後取り上げていく予定ですが、
次回は桜桃忌、6月19日(日)。正式に近日トップページにて発表しますが、
おそらく17時〜あたりになると思います。
毎年桜桃忌だけは、作品研究でなく、自由討論のようなものにしたいと思います。
禅林寺で実際桜桃忌の日に読経のあと講堂で行われている自由発表みたいなやつ、
あれの続きを思う存分うちの店でやれないか、と思ったのです。
言いたい事はあるけれど、あの人数と雰囲気の中では挙手する勇気がない人も、
なにかを飲み込んだまま家路に帰る前に、うちの店で語り尽くして満足いただけたら、
と思った次第です。
一番の理由は、私が店を始めてから桜桃忌に行けなくなったので、
少々物足りない、ってのもあるんですけどね。

ってことで予約をまた取り始めますので、気になる方はお気軽に来店時やメールでお問い合わせ下さい。
イベント名は、前回お客さんから提案いただいたうちのひとつ、「ダザイベート」でいこうかと思ってます。
これ、昨夜ますたーと「ガスト」でフォス研の打ち上げやって決定させました。
「ダザイの部分は『D』にしたらいいんちゃう?」
という彼の提案もあり、「お、それいいね」とソッコー決まりました。
ということで、桜桃忌の日、「Dベート」開催しますのでよろしくお願いします。

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