2005年5月31日 火曜日
スーパーの入り口で、キウイ祭りみたいなのをやってたんです。
キウイ色のポロシャツとテニスのスコートみたないでたちの女の子達が
「ご試食いかがですか〜?」みたいなかんじで、なかなかいい目の保養です。
よし、この祭り、乗った!とキウイ1個98円を購入。
帰ってさっそくキウイを輪切りにして、チーズケーキに適当に乗っけて食べたら
これが超ウマイ! キウイ、ちょっとクセになりそうですよ。

ついでにちょっくら妄想で勝手にフェアを考えてみた。
どうせなら入り口メインのコーナーに、キウイ、パパイヤ、マンゴーをドカー!これでもかー!という
くらい並べて、キャンペーンガールももちろん3タイプに分ける。
横ちょにカセットデッキ(あくまで昔風のデッキ、にこだわる)で中原めい子の
「君たちキウイ・パパイヤ・マンゴーだね」をオールリピートでかける。
フェア名はもちろん「初夏にフルーツスキャンダル咲かせましょうフェア」これどうでしょ。
なんならプレゼンしてみてもいい。歌わせろよー(笑)
というか、スーパーのフェア企画より自店の企画考えろよって!

さっそくますたーに「私ってキウイ・パパイヤ・マンゴーやったらこのうちどれのイメージ?」
という気持ち悪い質問を投げかけてみたら、無言。
野球中継を聞くために耳栓をしていたのでした・・・・・。
こんなゆるいかんじですが、6月からも頑張ります。

2005年5月30日 月曜日
オタクを主人に持つとどうか?
答えはラクです。私の場合。
ほっといてもなにか自分の好きなもので遊んでおいてくれるから。
私たち夫婦の趣味が唯一一致しているのは太宰の件だけで、
あとはなにもかも正反対。そんなもんでしょうかねえ。
彼は最新のガンダムの映画を初日にわざわざ並んで観たらしいですが、
帰ってから「シャーのコスした人がいたー」とか嬉しそうに話してくれる時、
なんとなく一筋の幸せを感じる。ああ、この人楽しんできたんだなー、と。

私も負けじとちょっとオタク魂報告。
PARCOに行った時の事、「7階にてケロロ軍曹と撮影会」と書いてあったので、
是非一緒に写真撮影してお宝にしたい!とはせ参じてみたものの、
まあ当たり前といえば当たり前なのでしょうが、お子様達の列、列、列。
普通ここで「やめとこ」と立ち去りますよね。しかしここで引き下がっては
40前の乙女オタク魂が廃りますわ!と意気込んでみたものの、
「もう整理券は終了しました」とスタッフさんに言われ、どこか半分ホッとしていたヘタレな私がそこに居ました。
そしておとなしく立ち去りました。でも残念でした。
ひと目ケロロ軍曹のお姿が見れるかな?と期待してたのですが、カーテンに閉ざされまったく見れず。
小さくなりながらエスカレーターを下り、吸い込まれるようにヴィレッジ・バンガードへ。
いやー、やはり私の元気の元は本屋にあり、でしたね。
やっぱおもろいわ、遊べる本屋。
太宰治コーナーでは「太宰はロック文学!」を打ち出してました。
ちょうど「ロック」がブームの私にはナイスタイミング。
「むきだしの魂をすり減らし」みたいな文句もPOPに書いてあった。
そう、私に足りないのは、この「すり減らし感」 あとこれがもっとあれば、
ぽんと次へいきそうなのに、いけない。でも、いきたい、
今日このPOPに会ったのはラッキーだったかもしれない。
軍曹には会えなかったけど、ま、オッケー。

2005年5月28日 土曜日
物事すべてタイミングですね。
もとはといえばうちの店にあった本が教えてくれた答えなのですが。

ちょっと前ですが、在庫の「ハイフェディリティ」が売れました。
レジで金額を打ち、私の手から離れる時、ふとなにか本から電波を感じました。
というのも、この映画を、絶対気に入るから観て、と言ってくれる人がいて、
せっかく店に原作あるんだから、読んでから観るか、って思ってたんですよ。
そしたら売れてしまったので、とりあえず映画観ちゃおう、と思ってました。
が、そのまませわしく日が過ぎて、そんな事はすっかり頭の隅に追いやられ・・・

そんな時、無料で1本ビデオが借りられる、という特典が得られたので久々にビデオ屋さんへ行きました。
そしたら、例の「ハイフェディリティ」のパッケージに店員の熱いメッセージPOPが付いているではありませんか!
迷わず借りて、鑑賞したのですが・・・・

ん?英語字幕しかでねえよ?「interresting」くらいしかわかんないよ?(綴り見直しメンドクサイので略
と、バカな私は返却日に「すいません、字幕英語だったんですけど」と今思えば顔から火が出るほど
恥ずかしい事してしまいました。昨年DVD機器購入したのはいいですが、ほとんど使用してなかったので、
字幕変換や特典映像の機能の事何も知りませんでした。タダでさえメカ音痴なのに・・・
でも私は救われました。スタッフのお姉さんは笑顔で日本語字幕の切り替えの説明を丁寧に教えてくれました。
お礼を言いながら「じゃあもう一回借ります」と言うと、その熱意に驚かれてましたが、
丁度ポイントが溜まってるので、この1本また無料でお借りできますよ、と。
一応他にももう1本店内から選んできて、無事帰宅。日本語字幕で観る事ができました。

まさに昨日の答え、ここにあり、というような1本でした。
古本屋ではなく中古レコードSHOPだと思うのですが、そのゆるい店番具合が良い!
ひじょーに良い。「タイガー&ドラゴン」で岡田準一がやってる古着屋のレジのブースとそっくりの
DJブースみたいなコーナーが店の真ん中にあって、(単にレジブースかもしれません)
私もいつかは店はでっかくせんでいいから、あんなレジブースつくりたい!ってまた夢が増えました。
店主はというと、一日中ガールフレンドの事を考えている。
でも万引きされた時は地の果てまで追いかける!な勢いで攻勢する。
仲間の個性派スタッフのキレ度もハンパじゃない。客につっかかったり追い出したりもする。
「スクール・オブ・ロック」にも出演してたジャック・ブラック、この人こそロックな人。
彼がその切れ店員役なのですが、ラストでは、めちゃくちゃいい歌声を聞かせてくれて、
ああ、男は顔じゃないよな〜、と39にして目覚めたのであります。明日になればわかりませんが・・・

かといってお客さんにつっかかったりするくらいのユルさを目指す、ってわけではなく、一言で言うと
なんのために店をやっているのか=金のためではない、ってこと。
でも別れた妻に久しぶりに会った時、「店は?」と聞かれた店主が
「まあまあだ」 って言うとところはひじょうに憧れた。
今の私は決して「まあまあだ」と言えませんからね。
で、目標決定。昔の男に久々に会ったとして「店は?」と聞かれ、
「まあまあよ」と粋に言えるばーさんになろうじゃないか、と。

長くなりましたが、昨日の続きの答えはこんなところです。
ロックに生きられたら理想ですけどね、それを現実に貫いてこそ
フォスフォレッセンスの精神やいかに?

ということで、うちの店で「ハイフェディリティ」買ってくれた&お譲りいただいた方、
良いきっかけになりました。ありがとうございました。

2005年5月27日 金曜日
今日は偶然にも、「ブックカフェを開きたいと思ってるんです」という方が
3人も来店されました。
お一人の方は、過去に喫茶店を経営していた事があるという女性の方で、
本好きなご主人と一緒にブックカフェをしようと計画されていた、とのこと。
でも残念ながら願い叶わずご主人が他界され、しばらくは悲しみに暮れておられた
そうなのですが、そろそろ動き始めなくては、と今日うちの店にやってきてみた、と。

「主人が亡くなって」と言葉にされたそのすぐのちに、少しつまられ、
なんともいえない悲しみが伝わってきてしまい、私も一瞬泣きそうになりました。
やる事がいろいろとある方が良くて、と見せてくださったファイルには
うちの店や他のブックカフェのサイトが載っている画面をプリントアウトしたものがはさまっており、
「カフェをはじめる人の本」も大切そうに手にされてました。

こういう場面を目にする度に、取材がきっかけで本になったり媒体に載ったりして
夢を持つ人の参考になるのはとても嬉しいと感じます。
ただ現在では、お店の紹介ではない、経営面重視の取材はお断りする事にしています。
もう充分出たな、というのが正直なところと、売り上げや年収、数字面を公表するつもりが
ないところが大きな理由です。「起業で成功した女性シリーズ」とかに私が登場するのは
ちょっと違う気がするんですよね。メンタルな面だけ、だったらお答えする事は可能なんですけど、
それでは中途半端になってしまいますからね。それこそ夢を抱えてそれを現実化したい人たちに
対して中途半端な姿勢になってしまう。利益をあげてこその起業ですからね。
このあたりの事はまた近日続きを書きますね。今日はこのへんで。

2005年5月26日 木曜日
多摩のタウン誌「くろすとーく」5月号に、三鷹市内に
太宰治文学館をつくろうとしてる方のインタビューが載っているそうです。
お客さんが教えてくださったのですが、4月号と間違えて持ってきてしまった、とのことで
また次回にでもその記事をコピーしてくるからね、とありがたいお言葉をいただく。
うちに貼ってある太宰関連の記事やコピー、ポスターなどはほとんど
お客さんが善意でくださるものです。
本当にいつもありがとうございます。

太宰関連の書籍もいつくか入荷しましたので、近日太宰治コーナーにアップします。
桜桃忌の時に、読みたいものがほとんど品切れ、ってことのないようにしたいですね。

2005年5月24日 火曜日
先日、地元のお客さんが来店くださった時にもお聞きしていたのですが、
6月、都内の大手書店のブックカバーが金沢の観光地図のデザイン一色になるようですね。
これはなかなか洒落た試みだと思いますよ。
なので、6月にはなにか新刊の本を1冊は購入しようと思ってます。
このところの私、新刊書店で購入する機会があっても雑誌くらいで、
本は文庫1冊でさえ購入していない。
書店員だった頃の、朝、ダンボールを開け、新しい本の匂いに包まれながら
生まれたての本を棚に並べていくあのかんじ、
「これよさげ、なんかキタ!」って本をとりおきして内容もよくわからぬまま
ただ直感で買ってしまうあのかんじを久々に味わってみたいので、
頑張って一度休みに早起きして、開店と同時の書店へ突撃しようと計画しています。
といっても店員さんが朝礼かなんかしてるスキにダンボールを漁って勝手に品田しするわけではありません(笑)

6月はなにか本を買う。
とりあえず楽しみが出来ました。
帰りに電車の中で同じカバーをかけた人とでくわしたらちょっとおもしろいですね。
おっと妄想が広がりそうなので今日はこのへんで。
と、夢の中で金沢旅行まで飛んで行った私であった(笑)

2005年5月23日 月曜日
司書の資格をとるための夏期講習を受けるつもり、とお客さんからお聞きする。
現在は書店でアルバイトされている方なので、しばし書店と図書館の仕事についてのトーク。

私も司書講習、受けようと申し込みまでした事はあるのです。
当時京都に住んでいたのですが、関西で毎年夏に行われていたとある大学の
司書講習がその年たまたまなくなってしまい、やむなく関東の大学の講座に
申し込んだんです。が、落選してしまい、司書の資格をとうとう得る機会が持てず
ここまで来てしまった、というかんじです。
やり残した大きな事のひとつかな?と思うと同時に、
これも運命?とも思います。

新刊書店で働けた事は、ひじょうに貴重な体験となりました。
「やりがい」という面では本に関わる事でなにか役立てる、というのは同じですが、
売り上げを伸ばすために苦労したり、数字との戦い、他店との競争、胃が痛くなるようなクレームの対応、
などを若い時に体験できて良かったと実感しています。
勿論図書館だって安定してそうに見えていろいろ大変な業務もたくさんあると思いますが、
つぶれるかもしれない、という恐怖感は書店に比べたら小さいのではないかと思います。

そして現在、自分の店を持ちながら、それこそつぶれるのではないかという恐怖感は
一番大きい(一応笑マークをつけておきます)
でも努力した分全部自分に返って来る、また怠けた分も然り、という点では
最後にこういうカタチにたどりつけたのは、幸せに感じます。
やったらやるだけ、無駄な事はひとつもないのですから。
というわけで、明日からまた頑張ります。

2005年5月19日 木曜日
大阪からお客さんが来店。三鷹のいつくつかの店をまわられたようで、
「三鷹いいですね」を連発される。嬉しいですね。
太宰治よりは宮沢賢治がお好き、とのことで、「銀河鉄道の夜」の話などをしていると、
「こんなお店がありますよ」とリーガロイヤルホテルのパンフをくださいました。
30階に「星宙」というバーがあって、このバーのデザインを考えた人は、
「銀河鉄道の夜」のイメージでつくられたそうです。
そのパンフの出来がすごくいい! その写真を見る限り、まさに「銀河鉄道」なんですよ。
濃紺の天井に星くず瞬いて、ここは口説かれがい?ある場所かもしれません?
なによりチーフバーテンダーの女性がすごく美人。その明るい笑顔の写真を見ただけで、
女の私もときめいてしまいました。こんな方にカクテルつくってもらったら、幸せ気分になるだろうな、と。

そこでふと考えました。「こんな人に淹れて貰う珈琲を飲んでみたいな」と思われる人に
自分はなれているだろうかと。最低限の身だしなみは勿論の事ですが、
きっとトップバーテンダーともなると、お客様の前にカクテルグラスを差し出す瞬間の
爪の先まで、美しいように気を使われているに違いないのだろう、と思うと
なんだか地味で無頓着な自分が小さく思えてくるのですよね。
勿論この店はホテルの最上階のバーでなく、中央線のゆるい雰囲気を好んで来てくださる
方が多いのはわかってるのですが、もうちょい気使った方がいいかもしれませんね。

話は戻って、その1枚のパンフに刺激を受けた私が、
「なんだかこのイメージとリンクする本がありますよ。良かったら見るだけでもどうぞ」
と差し出したのが、「宮沢賢治の夜」という新潮社フォトミュゼの本。
幻想的な光の写真がすごくキレイで、大好きな本です。
元々賢治好きなお客さんも気に入られたようで、お買い上げされました。
こういう流れで本が店から旅立っていくのは、好みのパターンですね。
高層高級ホテルの最上階で夜景、というのはあまり縁がない私でありますが、
「星宇」大阪を訪れた際にはいつか行ってみたいですね。

2005年5月16日 月曜日
明日は第三火曜ということで、明後日の水曜日とあわせて連休となりますので
よろしくお願いします。

桜桃忌まであと約一ヶ月、という事で周辺もなにやら太宰めいてまいりました。
太宰賞も今年は女性お二人が受賞されたそうですね。
ケーブルテレビでよくやってるよ、とお客さんがおっしゃられてました。見たいなですね。
昨年芸術センターであった、太宰をテーマにした演劇も今年もあるようですね、
三鷹駅などで、太宰の下連雀の自宅の庭での笑顔のショットが眩しいポスターをみかけます。

本日は朝から長田さんが来店され、6月の予定表を見せてもらったら、
超ハード。お体だけは無理せず、気をつけてください、と帰っていかれるその背中を見送りました。
田端文士村では6月14日に桜桃忌が行われるとか。いろいろと催しがあるのですね。

素敵なニュースもあります。
「太宰治についてのドキュメンタリー映画」を、お二人のフランス人の映画監督が企画されているらしいのです。
このフランスの映画監督2名は6月に映画の準備のため来日を予定しており、その機会に実際に太宰ファンと
会って話がしたいと希望されているそうなのです。
この映画の企画について興味を持っていただけそうな方は、直接来店時に申し出ていただくか、
メールでお知らせいただけますか?
映画のテーマは西洋人の太宰に関する視線と日本人の視点の接点を探るというようなものになるようです。
コンタクトをとってらっしゃる方から、お話を伺えそうな方を探してくださいますか?と依頼を受け
こちらに書いている次第です。フランスの監督が太宰に関心を持ち、映画制作、なんて、
可能性の広がりを感じさせられますし、その橋渡しをされている方にもできる限り協力したいと思います。
気になった方は是非声かけてくださいね。

で、太宰はフランス人から見ても男前なのだろうか?ちょっと気になります。

2005年5月14日 土曜日
金沢からお客さんが来店。
「本屋さんになる」の本を読んで、うちの店に興味を持ってくださったようです。
金沢が大好きな私が、今の街情報をお聞きし、また金沢へ旅行したい熱が急上昇した事は言うまでもない。
東山のブックカフェのあうん堂さんも、いまや文化交流の良き場となっているそうで、
私も次回金沢へ旅する時はまっさきに立ち寄りたいお店なので、楽しみです。
ただ、ひとつショックな事を知りました。
いや、正確にはショックではない、いいタイミングで知れたのだと思うのですが、
金沢へ行ったら必ず立ち寄る喫茶店「ローレンス」の店主、亡くなられたそうですね。
結構前の話のようですが、全然知らなかったです。

私がこの喫茶店を気に入ったのは、もちろん大きなカップにたっぷりと出てくるコーヒーや、
五木寛之も通っていた文学の香り、などもありますが、たしか私の年と店の年数が近かったような
記憶があって、小さな頃の昭和の雰囲気がそのまま漂ってるところが大きな理由です。
ステレオが置いてあるのですが、昔家にあったステレオとほぼ一致するデザインなんです。
初めて行った時に、店主さんに開業した日を教えてもらったのですが、その時
「あ、私の誕生日と近い」とかすかに頭をかすめた記憶があります(外れてたらすいません)

そして私が最後にローレンスに行ったのは、たしか2年前のお正月、元旦の日でした。
その時は店主さんとお話する機会はなかったのですが、他のお客さんに
「開店して以来30ウン年(正確には忘れました)一日も店を休まなかった」と言われていた
その声、今でもはっきり憶えているのです。
以前に日記でも書いたかもしれませんね、結構私の中で強烈に残ってる一言なんです。
そしてそれが最後の声になってしまったようですが、その一言を聞けて良かったです。
私にはできない事だけど、ものすごい事だな、と心から思います。

現在は娘さんがお店を運営されているそうですが、
「父がまだ一緒にいるみたい」って言われてたそうです。
お客さん曰く、以前はよく親子でケンカしてるっぽい?雰囲気にも遭遇したそうですが、
そういうのも含めて魅力ある店ですよね、って話になって、
このお客さんからご主人の事聞けて良かったな、と思いました。

私は未熟者きわまりないので、おおいに深呼吸しながら、息抜きしながら、でないと
うまくいかないたちなのですが、そんな未完成なところも受けとめ、
少しわがままですが私らしくこの店を長く続けていきたいと思っています。

本日来てくださった金沢のお客さんたちのつくっているミニコミ誌をお店に置いています。
是非手にとって読んでみてください。今度うちの店も登場する予定。楽しみにしています。

2005年5月13日 金曜日
朝一番で、「外国へしばらく行くので、そちらのお家の子供さんへ
おみあげになるような日本的な絵本はございますか?」とお客さんが来店。
白雪姫とかはあるんですけど、かぐや姫とか、うらしま太郎とか、そういう日本独特な
絵本は残念ながらありませんでした。
俣野温子さんの「いじわるうさぎ」の絵本が個人的に気に入られたようで、
そちらをお買い求めいただけましたけど、これからの仕入れの参考になりましたね。

私が近頃関心があるのは、逆に外国の童話とシェイクスピアです。
外国童話は、「赤毛のアン」とか「若草物語」とか「あしながおじさん」
女の子の原点、みたいな作品を時間があったら再読したいんです。
中に出てくるおばあちゃんがつくってくれる、甘ったるいパイとか、ぶどう酒とか、
想像して憧れてた少女時代を思い出す、というのもありますね。
シェイクスピアは、例のロミジュリ熱が再燃した事がきっかけ。
最近の私のストレス解消のひとつとして、シェイクスピア作品のセリフを声に出して読む、
っていうのがあるので。小学校6年の時、授業でグループに分かれて読む、というのがあって
私はリア王役だったんですよ。「コーデリア!」とか言ってたあの時の気分をすぐに思い出せるのです。
なんだか原点回帰をよく脳内でやってるこのごろ、さすが40前ですねー

2005年5月12日 木曜日
私事ですが、39歳になりました。
太宰と同じ年です。緊張感に包まれますね、やはり。
たしか昨年かおととしか、夫が私の誕生日を忘れていた事があって、
これってどう思いますー?みたいな公開処刑をここで書いた記憶があるのですが、
今年はそのかい?もあってか、ちゃんと覚えててくれたようです。
彼が帰宅した際、「おかえりなさいー」って玄関まで行くと、
無言でお互い微笑みあって、私のほっぺを人差し指でムギュってしてくれました。
特にプレゼントとかはないのですが、その「ムギュ」がなんだかすごく嬉しかったです。
萌え〜!でありました。 ってなんてやっすい39歳!

実家の母から手紙をもらい、通信教育での課程の進み具合は順調で、評価もAかBをもらってる、
とのこと。この歳になって初めて母が微笑ましいライバルのような、そんな気持ちに
なりました。なんだかんだ言って私の根が超真面目なのは、父と母の性格そのまんま譲り受けたと思います。
あとは健康でいてくれたら、お店も安定して安心させてあげられたら、
と思いますね。頑張らなくては!

本日は予告どおり早閉まいさせていただきましたが、
もし知らなくてせっかくお店へ来たのに、閉まってたよーー!って方は
お知らせくださいね。ほんの気持ちですがなにかお詫びはさせていただきますので。

2005年5月10日 火曜日
今日は久々にお客さんとよく話した日。
なかなか実りある一日となりました。

なんだかお釈迦様のような、そんな女性のお客さんが来店。
仏顔、ってありますよね、そんなかんじ、と言うのかな、
とにかく終始穏やかな笑顔で、なんでも誉めてくださる。
お歳は、80歳になる、と言っておられました。
いろいろとお話をされ、
「何事にも感謝の気持ちを忘れない事が1番ですよね。
このところ、毎朝のお通じにも、「ありがとう」って声をかけるようにしてるのよ」
とまでおっしゃられる。その境地になるまでは、私はもう少し時間がかかりそうですが(笑)

トップページにもお知らせしていますが、明後日5月12日(木)、
誠に勝手ながら17時で早閉まいさせていただきます。
あと、来週の火曜日は第3火曜のためお休みとなります。
世間のGWが終わってから連休、というお仕事の方もおられるようですので、
連休を利用して来店しよう、と思ってくださってる方がもしいらっしゃればご注意ください。

映画「ビフォア・サンセット」冒頭に登場したパリの書店、「シャイクスピアカンパニー」
前に日記でも触れたことがありますが、ジェーン・バーキンがそのシェイクスピア・カンパニーにて
佇んでいる素敵なショットを見つけたので、ちょっとご紹介。
ああ、いつか行くことができるかな、憧れの書店。飛行機を乗らなくちゃいけない事考えると
ちょっと今は無理っぽいな。その前にお金と時間がないけど・・・
思う存分想像力の旅に出ておくとします。


左は「ビフォア・サンセット」のパンフより。運命的な再会のシーンは、パリの街角の書店であった。素敵すぎ(ため息)
右はジェーン・バーキンがその同じ書店内で佇んでいるショット。素敵すぎ(憧れ〜)

2005年5月9日 月曜日
昨日の朗読会に行きましたよ、というお客さんが何人かおられましたが、
大盛況だったようです。
次回長田さんが来店された際には、いろいろとお話を伺うのが楽しみです。

GW明けの初出社、さぞかし切り替えに時間がかかっている人が多いのではないか、
という今日、スーツ姿の女性が来店。
仕事の挨拶周りで立ち寄った、とのことだったのですが、一回帰りかけて
「丁度休憩の時間なので、こちらでお茶を飲んでいっても良いですか?」と。
「もちろんですよ、どうぞ」と声をかけ、お座りいただく。
本が大好きなので、時間を忘れますね、と休憩モードに切り替えかなりリラックスされている
ようで、こちらも嬉しい。「中島らもさんの本はありますか?」と聞かれたので、
「人体模型の夜」と「今夜すべてのバーで」しかないですが・・・と差し出すと、
「人体模型」の方を「こちら、いただきます」と。「今夜」は当然のごとく既にお持ちだそうで、
私が意外とまだこのらもさんの代表作を読んでない事を話すと、
「これは是非読んでください。ものすごくいいんです。保証します。」と逆にオススメされてしまいました。
了解です。 その後少しお話したのですが、4月からの新入社員さん独特のフレッシュさで
なんだか店内がいっぱいになりましたよ。今話題で、というわけではなく、
そのお客さん、乙葉に似てたのです。仕事は激務だけど楽しいそうです。
今日は立川から来た、とのことで、今話題の立川南口のラーメン街?についていろいろ聞いてみました。
河合我聞がやってるラーメン屋さんがあるんですって!それは行かなければ、です。

「だめだ、時間を忘れてしまう、そろそろ行かないと。又プライベートで是非寄らせていただきます」
と笑顔で帰っていかれました。なんだか休み明けなのに、前向きに頑張っている人のオーラに包まれ
こちらも気分が上昇しました。そして近々我聞クンがやってるラーメンを食べに立川に行きたいと思います。
ついでに映画も観たいな・・・いろいろ調べてみましょう。

2005年5月7日 土曜日
本日の朝日新聞の朝刊に大きく長田清さんの事が掲載されてました。
この日記にもよく登場する、太宰朗読でおなじみの90歳のおじいちゃんの
卒寿記念朗読会がいよいよ明日に迫ってきているのです。
明日の朗読作品は、「満願」「走れメロス」「桜桃」「貧の意地」の四つです。
三鷹産業プラザ7階で午後2時からということです。
「明日行ってくるよ」っていうお客さんも本日来店されました。

前回来店された時、
「ここで店名の作品を朗読する、という約束もちゃんといつか果たしますからね」
と言ってくださいました。記事を読んで、御身体の方に決して無理はしていただきたくない
思いは増しましたが、いつかきっと長田さんの「フォスフォレッセンス」が高らかに
店内に響くことを楽しみにしています。
また己の身体に鞭打ちながら毎日1、2時間は必ず朗読の練習をされ、
日々積み重ねの努力をちゃんとされているその姿勢に恥じないように、
私もちゃんと努力していかなくちゃな、と思ったわけであります。
「日々積み重ねの努力」よりどちらかというと、日々は静かに眠り温存しつつ、
「きた!」というラッキーな波を察知し、乗る、というタイプでここまで来たのですが、
それだけだと力の持続が難しいんですよね。
やはり長く何かを続けていくには、努力に勝るものはなし、かもです。
太宰だってああ見えてかなりの努力家だったようですからね。
頑張ります。

2005年5月6日 金曜日
世間はGWということで、この間日記の方もちょっとまったり進行とさせていただきます。
来店いただいたお客さんからは、「ずっと店なの?」とよく聞かれるのですが、
ずっと店であります。唯一のお休みだった水曜日には街へ出て、GWムードを少々満喫しましたが、
どこもえっらい人が多いですね。

水曜日と祝日がかぶるのは今年これっきりなので、友人と久々に近況報告会を楽しみ、
その帰りに日本橋三越で「中島潔が描くパリそして日本」展に行ってまいりました。
「あなたの好きそうな絵だと確信したので」とありがたきお言葉と共に招待券を
いただいたので、見てきたのですが、そのとおりでした。

ぼろぼろの着物を着た子供たち、そのぼろぼろの着物の色彩感覚、きこなしセンス、
おそらく作者はそんなところは重んじていないのだろうけど、私がもしデザイナーだったら
この絵画たちを見終わった後、インスピレーションの大きな波を浴びまくったその感覚を
少しでも忘れないうちにキャンパスに向かい思うままに描きまくるような気がする。
いつも抱いているぬいぐるみ、足元をじゃれる子犬、道端のお地蔵さんにも表情があって、
なにより子供たちの表情に哀愁があって、忘れかけていた子供時代の原風景を思い出させてくれる
ような、そんな思いで会場を後にしました。
三越の地下で300円で「深川めし」みたいなのが売っていて晩御飯用に買って帰りました。
この前読んだ「忍ぶ川」に深川のあたりも登場したので、なんとなく。
あさりとネギが混ざったご飯、美味しかったです。あとますたーに柏餅のおもあげも買いました。
その後東京駅まで歩いてしまったくらい、なんだかいい気分になった。そんなに距離ないですけどね。

「風の画家」と言われている、というのもこの私の連休(といっても一日)のキーワードにぴったり。
5月、今の季節が気持ちいいのは、あったかいけど、充分に風を感じるからだと思う。
そんな気持ちの良い5月の風をたくさん浴びることができたので、たった一日でも充実したMYGWでした。
新しい生命力が溢れる季節、自分も再生してみたい気分です。

この中島潔の絵画展は、15日(日)まで日本橋三越本店新館7階ギャラリーで開催されています。
オススメですよ。
あと、大丸ミュージアム・東京で開催されている「日本陶芸展」興味のある方、
割引券ありますよ。店内に置いています。5/24までです。
文化に触れるのは良い季節ですね。良い風がたくさん吹きますように


絵画展の後で、たくさんのポストカードからお気に入りの4枚を選ぶのは結構時間が
かかりました。1枚は招待券いただいた方に、三越内のティールームにて感想とお礼を書いて
帰りにその足でポストへ投函しました。一番右のカードのお地蔵さんの表情がわかりにくいのがちょっと残念。


2005年5月2日 月曜日
ますたーが、仕事が早上がりしたから、と
19時で店番を交代してくれました。
家に帰ってまずテレビをつけてみたのですが、
今ブラックジャックやってるんですね、
ピノコを見てびっくりしました。めちゃくちゃ可愛いんですよ。
ピノコって頭にリボンが4つもついてましたっけ?
あんなにおめめがおっきかった?
冒頭からちゃんと見たわけでもないのに、ピノコから目が離せなく
なってしまいました。可愛い。ただひたすら可愛い。
さっそくますたーが帰宅した時、興奮しながら報告すると、
今の時代に受けようとするなら萌えキャラにするのが一番だから、と。
うーん・・・ たしかにあのピノコには萌え萌えでしたけどね、
時代は変化していくのですね。

GW真っ盛りですね。こういう仕事をしているとあまり連休という実感がつかみにくいのですが、
今の季節の夜の生ぬるい風は大好き。
どこかへ行きたくなるかんじ。少しそわそわするかんじは、
若い頃からまったく変わらないですね。

うちの店の四葉のクローバーも咲き乱れています。
GW中出かける方々の安全と幸せを願って、なんとなく貼り付けてみました。



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