2005年11月29日 火曜日
今日は結構たくさんの人が来店くださって、実によくお客さんと会話できた。
ほんのちょこっとの会話なのですが、勇気づけられたり刺激を受ける事が多い
実りのある一日だった。この場所に店を開けて本当に良かったな、と思う。
今、枯葉が舞って、店がなんとも絵になるせいか、お店を見られる方がいつもより多い。
緊張感がこのところ高まってます。と言いつつ、小枝チョコのヴァニーユ味をぱくついた瞬間に
外を歩いてる人と目が合ったりして、あちゃ、失敗した!なんて場面もあったり。
ま、緊張しすぎると息詰まっちゃうので、たまには息抜きを。
その場面もまた真実なり。ヴァニーユに罪はない。

「失われた時を求めて」のちくま文庫の井上究一郎訳の本はここに在庫ありますけど、
違う訳者の方って存在しますか?
とお茶を飲まれていたお客さんより質問を受けたので、調べてみると、
鈴木道彦訳のものが集英社から出ている模様。お伝えすると、この本を読んだ
時のお話などをお聞かせいただきました。学生時代に図書館で読まれた時の、
あまりの面白さが忘れられず、ずっと続きを読みたいと思われていたそうな。
ちくま文庫の方を読んでみたけれどしっくり来ず、もしかして訳者の違いかな?と感じられていたそうで、
長年の悩みがスッキリしました、と気持ちのいい笑顔を見せてくださいました。

私も、実は学生時代に、「失われた時を求めて」の5冊くらいが白い箱にセットになっているものを
購入したことがあるのです。恥ずかしながら、まったく手付かずの状態で実家のどこかに眠ってる筈です。
あの、真っ白なケースにただ「失われた時を求めて プルースト」と書かれたシンプルさ、
もしかしたら当時、自分へのクリスマスプレゼントのために買ったのかもしれません。
もう、自分のものになった瞬間、うっとりするような、完璧なフォルムだったのです。
なら読めよ!みたいな(笑) あれが井上訳なのか、鈴木訳なのか、定かではないですが、
今度実家に行ったら、必ず探し当て、東京に持ってこようと思います。
私もとうとう「失われた時を求めて」を読む時が来たようだな、と。いつになることやらパート2・・・

今日は絵本カフェの情報もいただきホクホクです。今旬な府中のお店とお客さんの故郷仙台のお店です。
仙台の方は、25年前からあるんですって。そんな前からブックカフェのスタイルってあったのですね。
教えてくださったお客さんの子供時代から知ってる、今もずっと続いている店で、
そこで大好きな絵本との出会いなんかもあったようです。なんかいいですよね。
そんな思い出を持った方が、お子さんと一緒にこの店に来てくださってる。
そのお子さんが大きくなった時にも、うちの店がずっとあると良いな、と思います。

しっかりしてるように見えるけど、しぐさが可愛らしく変貌自由自在、って最強だな、と思った。
夕方にひとりで来店され、5冊ほど本を買ってくださった方、
「マグレブ紀行」も追加され、ちょっと近所へ行って来る、って感覚で
「シリアには行ったんですよ、今度はモロッコ行く予定です」みたいなお話を。なんかかっこよかったです。
でも二言目がモードが違って、うーん、文字ではうまく表現しきれませんが、
とにかく話しぶりがすごい可愛い。
その人とほんの少し話すだけで、こっちもアクティヴオーラが伝染する、みたいな時って
あるけど、その直後、「か、かわいい・・・」みたいなフニャ状態にさせられる。
しっかりしていて、行動力溢れてるけど、話すととろけそうな可愛らしさ、
これってなんだか命名したい。シャンとしてるから「シャンデレ?」とか。うーん、却下。


2005年11月28日 月曜日
朝一番に太宰朗読の長田さんが来店。
もう90歳になるというのに、いつもお顔色が良く、お元気。
長田さんの奥様の女学校時代の先生が、太宰の奥さんである美知子さんだったという
縁から太宰作品の朗読をはじめられた事は存じ上げていたけれども、
太宰から美知子さんに送られてきたラブレターを、生徒同士で読んでいた、
というエピソードを長田さんがある記事で書かれていていて気になっていたので、
今日はそのあたりの詳しい内容をお聞きすることができた。

当時、美知子さんは寄宿舎の引き出しに太宰から届いたラブレターを保管しており、
決まった場所にものをきっちりしまう美知子さんの性格をよく知る生徒たちは、
その貴重なラブレターを読むことができたという。
当時の女生徒の間でも、作家太宰治といえばスターのような存在であったから、
ラブレターを女子生徒が読んでしまうのも、今だから言えるときめきの秘密の時間
だったのではないかと。その夢見る乙女、可愛らしい共犯者たち?は、幸せものですよね。
その後、ラブレターはすべて燃やされたため、活字としてもまったく世に残っていないそうなのです。
でも、だからいい。 その青春時代の泡のような時間、友、思い出は一層濃くなって永遠に残るでしょう。
いや、やはり良くない。そんな、想像しただけで悶絶しそうな素敵なもの、どうして読めないんだ・・・
いや、これだけは美知子さんと、その生徒だけのロマンス、でいいんでしょうね。

って何をひとり黄昏ループしてるんでしょうか、自分。
気を取り直して。 
長田さんがお持ちになっていた本を見せてもらったのですが、
「斎藤孝の音読破〈2〉走れメロス」なかなかよさげでした。欲しくなりましたよ。
「このはしがきがいいんです」ということで走り読みしてみましたが、いい。
太宰文学の魅力は、やはり声に出して読むことではないかと思わせるはしがき。完璧。
巻末にクイズがいくつか載っていて、出題のセンスがなかなか良い。
ってエラソーですよね、元クイズ研なので少々血が騒ぐのはご愛嬌。
例えば「女生徒」ならクオレと昼顔あたりを回答に持ってくるとか、なかなか好み。
はっ!ダザイヴェートの一貫で、いつか「太宰治カルトクイズ大会」をしましょう!
優勝者は「フォスフォレッセンス1年間顔パス券」ってあまり嬉しくねー(笑)
もちろんやるなら早押し機使って。問題作るの久しぶり。燃える〜!っていつになるやら・・・

2005年11月26日 土曜日
これまた昨日のことですが、
一番最初に来店された若い男性の方が、コーヒーを注文され、
「お待たせしました」とテーブルに行くと、
「お願いがあるのですが・・・」と。お聞きすると
「サインしてください」とのこと。
初めてのことなので、おお!と驚きつつ、「良いですよ」と答えると、
「カフェをはじめる人の本」を取り出され、お店のページを開いて、
「ここにしてください」と。「これでお願いします」とボールペンも差し出される。

ん?その「ここ」は、お店の写真があって、サインをしても見えなくなってしまう模様。
それでも彼がここにしてほしい、というからにはここがいいのだろう、と
私も私でそのまま言われたとおり、店の写真の本棚のあたりに、そのボールペンで
「駄場みゆき」と書いてみる。
しかし、やっぱり全く見えない(笑)

「ありがとうございます」と言ってくれてるけれど、
「サインはやっぱり普通はこういう、」と本を手にとって、「この白い部分に書くほうが一般的
ではありますよね」と(こう書いてるとすごくいやな奴みたいですが、あくまで
天使のような?微笑を浮かべながら、です。はい、私が若い男性に優しくしないわけがありません)
すると、ああ、そうですよね、と彼。ちなみに21歳だそうで。
「ついでに言うと、サインだったらこっちの方がよくない?」と
その名のとおりサインペンを差し出す私、もちろんスマイルで。
というわけで、彼の本に「駄場みゆき 未来の店主さんへ」と無事サイン出来ました。
「未来の店主さんへ」というのは、その「ボールペン」から「サインペン」へとたどり着くまでに、
色々お話もしていて、「この本を買った、ということは、カフェがしたいのですか?」
と質問した時の答えがYESだったからです。

もしかしたらこの本の他の店主さんのお店も廻られることがあるかもしれない、と思って
サインは、小さめにしました。そうやって、本に載ってる店主さんのサインをよせ書きのように
並べても、面白いかもしれない、と思いました。いつかカフェが出来るまで、なにか壁にぶち当たっても
その一言一言を読んだら元気が出たり、夢が変わってしまっても、ずっとその本を大切に
していれば、時が経って「あの時の自分、情熱あったな」とか、羅針盤のような1冊になるかも
しれない、なんて思いました。まっさらな、それこそ「状態良し・美本」だけが古本の魅力ではない
ですよね。そんな、いろんな本の、羅針盤のゆくえを、見て触っていきたいな、とつくづく思います。

その彼は、府中の人でした。府中のおすすめのコーヒー店もお聞きしたので、
今度行ってみようと思います。府中は良いところだと皆言うから気になってたんだった。
今マイブームな京王線でいってみよ。

2005年11月25日 金曜日
憂国忌ですね。椎名林檎の誕生日でもあったような。
そしてクリスマスまであと一ヶ月。早いものです。

昨日の事ですが、レオパレスでお部屋の契約をされた方に
配られる「SEEK PRO」という雑誌の取材がありました。
インタビューと、お奨めの本紹介、などあったので、
シングルで賃貸される方対象、となると若い人向けかな?と
本を選ばせてもらいました。
私以外にも、店主さんインタビューがあるようなので、
本好きな人なんかは興味があるかもしれないのですが、
レオパレスでお部屋の契約をした人しか手に入らないんですって!
これはある意味、ものすごくレアですね。
完成したら送っていただけるようなので、楽しみです。

2005年11月24日 木曜日
前は定休の水曜日が祝日とかぶると、休みをずらしていたのですが、
おそらく以後は水曜日はお休み、を固定にすると思います。
火曜や木曜をお休みにして、「行ったけど休みだったわ」という声を
後から聞くのも申し訳ないし、平日の方が週末よりもまだヒマさがまし、という
傾向に現在落ち着いているので。「ヒマさがまし」って表現もすごいですね(笑)

昨日はもう恒例になった秋の夫婦デート、というやつをやってきました。
「いい夫婦の日」の翌日でもありますし。
思い起こすと、3年前東京タワー&上野動物園、2年前高尾山(ますたーの手づくり弁当付)
1年前江戸たてもの園武蔵野文学散歩展、と秋のデートは恒例になりつつあります。
さて今年はどこにいこうか、となった時、二人の共通の趣味というのが「文学」「太宰」以外に
なにひとつないので、いつも結構苦労するのです。
映画だって私が観たいとあげたものすべて却下ですし、
横浜トリエンナーレも祝日に行くと人が多そうだし。
でもせっかく世間の休みモードを体感できる数少ない機会なので、色々考えました。
ますたーは、「船の科学館で青函連絡船を見たい」と言ってきたので、
それだったら私も見てみたいな、ということでほぼ決まりそうになっていたのですが、
入場料1000円と、お台場までの交通費を考えると、二人とも「今月結構厳しいね」なんて
言い出して、いまひとつ「決定」のボタンが押し切れないような状態でいたのです。

「夫婦で久々にデートなんです」なんて話をお客さんとしていると、
なぜかお客さんのコーディネート魂を刺激したのか、ノリノリなので、
私も二人の趣味のあわなさ、ますたーのオタクな趣味、私が満員電車は苦手、など説明し、
分析していただいた結果、「プロペラカフェがいい!」というすばらしいお答えを出していただき、
そうすることにしました。飛行機好きのますたーも、これにはあっさりOK。

家から1分のバス亭から調布飛行場行のバスに揺られ、プロペラカフェへ。
プロペラ機を見ながらカフェを楽しむ、これ思いついた人えらいです。
すごく気持ち良かったです。小さな男の子とお母さん、の組み合わせが多くて、
お父さんがまだ寝てる間に、ちょっと飛行機見にプロペラカフェ行って来る、ってかんじなのかな?
と勝手に想像してました。微笑ましい光景がたくさん見れて、私は飛行機よりもそっちに満足。
ますたーは飛行機のプラモデルや関連雑誌に夢中です。二人とも満足。良かった良かった。

その後はせっかくだから休みの「歩行者天国とか見てみたい」と京王線に乗って新宿へ。
すごい人、人、人、でしたが、彼といると混んだ電車でも結構平気、という事に気づきました。
新宿通りは歩行者天国になっていて、外国人の大道芸人さんが炎とチェーンソーとを
シャッフルしてました。すごかった・・・お見事。
行ってみたかった書斎カフェユイットで休憩。ビルの最上階で天窓みたいになってるので、
すごく気持ちいい空間でした。たっぷり入ったカフェオレなので、今度はひとりで行って
ゆっくりと本を読みたいと思いました。
帰りにコムサイズムで私は1980円のカットソー、ますたーは1000円でトランク、を買う。
東急ハンズ行って、パーティグッズを見たりして、代々木まで歩き、再び京王線で帰る。
ほんとに普通の夫婦の休日、みたいな一日でしたが、なかなか面白かった。
しかしすんごい節約夫婦だ。来年は1000円の入場料を惜しまず、船の科学館狙おうかな

そして木曜日、このデートの仕掛け人、プロデュースしてくださったお客さんが、
「今日は時間ないからこれだけね」とやって来て、メッセージ入りプロペラ機のポストカードと
林檎をくださった。「楽しかった?」「おかげさまで楽しかったです。ありがとうございます。」
その2言しか言葉かわせませんでしたけど、なんか見守られてるような温かさを感じました。


カットソーは白、黒、赤、紫、とあって、
どれにしようかな?って時に、隣にいるますたーに
「どれが良い?」と聞いたら最初に「白かな」と言って、5秒後くらいに
「あ、でも白は汚れるな」と答えた。でもあえて白を選んだ。汚れてもいい、この冬はこれを着倒そう、と。
今までその理由であまり選んでこなかった白に挑戦してみたくなった。
「白い服、白い靴」今年、初めて白い靴を愛用している。だから上も白で。

原田知世の「flowers」は、最近店の朝の掃除の時間にかけているCD。
なんとなく一緒に写してみた。

2005年11月23日 水曜日
本来は22日が営業日で23日がお休みなのですが、
今日はあえて23日で。
お客さんからメールをいただいて、
お休みだとわかっていたのに、近くまで来たらお店の前まで来てしまい、
窓辺に飾られていた本を眺めてました、という内容だったのですが、
なんとなくお店の中の人間がいなくても、店って機能してるんだ、みたいな
嬉しくなったエピソードでした。窓辺の話が連続しますが、
今、落ち葉がはらはらと舞う、一年でも桜の季節と1,2を争う主役になれる
時なので、窓ガラスエピソードがしばらく続くかも。
ちなみに思わず写真を撮ってしまいました、というその本はこれです。↓


エムナマエさんのサイン入りです。朗読(青木裕子)CD付。お奨めの1冊です。

2005年11月21日 月曜日
朝、お店にやってくると、窓際でお母さんとお子さんらしき小さな団体さん?
といっても4人くらいかな。が、わいわいやってます。
ん?何事?と思ったら、飾ってあった雑誌の表紙のケーキに反応していたようで、
「おいしそう、お母さんこんなの食べたい!」とにぎやかにはしゃぐ兄弟クンたち。
「お母さんも食べたいわ、こんなの」とものすごく盛り上がってました。
そんな美味しそうな笑顔から始まった気持ち良い一日でした。
ちなみにこのケーキです。↓



その効果?もあり、無性に甘いものが食べたくなり、ミスドの
マロンのドーナツを食べました。だって今ならひとつ70円なんですもの!
普通のドーナツも美味しいですけど、名前忘れましたが、プードルの足
みたいな形のやつがもちもちで気に入りました。
ドーナツとコーヒー、というのも最高に相性がいいですよね。文学的だし。

とてつもなく食べ物の話が続きますが、
昨日せっかくパスタを注文していただいたのに、材料切れのため
お出しできなかったお客さんには本当に申し訳ない。
材料はあったのですが、伝達がうまくいってなかったのです。
お店を長くやっていくと慣れていき目の前のものを見過ごしそうになることが
あるかもしれない。だめですね。ちょうどやってきた寒さとともに気をひきしめ直さないと。

23日(水曜日)は祝日ですが、通常どおりお休みします。
もうすぐクリスマスですね。
お店の前のお家がさっそく夜間のライトアップされててとてもきれいです。
いろいろなお店の飾りつけなんかも見て研究したいですね。
クリスマス楽しみだ。

2005年11月19日 土曜日
お客さんからいただいた記事に、ついこないだの読書新聞の切抜きが
ありました。そこに太字で
「太宰に恋しちゃった」 とあったので、素早く反応したのですが・・・

それはきょんきょん、小泉今日子さんの言葉でした。
角田光代さんときょんきょんの対談がブックカフェで繰り広げられている記事
で、とても興味深く読みました。
ちなみに角田さんは「開高健にグラグラッ」らしいです。

そうか、やっぱりきょんきょんも太宰に恋しちゃったのね、と
改めて勝手に親近感が沸きまくっている私なのでした。
私もフランスの監督が来店された時の新聞記事に
「太宰治に恋している」と載ったので、これできょんきょんとお揃いですね、
とこれまた痛い発言をしてみるそんな11月の秋の午後、
読書の季節だというのに、お店はこのところヒマです。
でもそう、秋は恋の季節でもあります。
あれこれ悩まず恋愛小説でも読んでから考えよう。
ちょっとのほほんとしすぎかな・・・

2005年11月18日 金曜日
川上弘美さんの「古道具中野商店」が再入荷できたたので、
窓際に飾っていると、男性のお客さんが「ちょっと見せてください」と
来店され、本をパラパラとチェックされました。
「せっかく見せていただけたのにすいません、サイン入りの本を探しているので」
とのこと。話をお聞きすると、内容は勿論だけど、川上さんの顔ファンだそうで。
いや、私も元々は太宰の顔ファンですから。
この本を売ってくださったお客さんとも、新聞広告に載っていた川上さんの顔写真が
とても色っぽくて美しい、という話題で盛り上がったことがありました。
「後朝」という言葉を思い出させる表情でしたね、と。

私は「後朝」と書いて「きぬぎぬ」と読む、この言葉を知らなかったのはなんとも情けない
話なのですが、源氏物語に由来する言葉のようで、
男女が互いに衣を重ねて共寝した翌朝、別れるときに身につける、それぞれの衣服
のことをいうようです。後朝が、こんなに辛いものだったことはない、と。
深いですね。
色っぽい表情の顔写真を見て、「後朝」なんて言葉がスッと出るなんて、
お客さん、なかなかすごいですね。ちょいワルオヤジの素質アリですね。

私はなんだか、よくドラマにある、肝心なシーンは省略して、いきなり朝チュンになり
目覚めて、「ハッ!」とそーっとシーツをめくり自分が下着を着けているかどうか確認する
お約束のシーン、あれを「後朝」からなんとなく思い出しました。
その後たいていそのヒロインは、「あちゃー!」か「ホッ」というリアクションをするんですよね。
実生活ではあんなのやったことないので、一度やってみたかった。
これからはそんな体験ありえませんからね(笑)
いや、でもこんな事言ってるから色気のかけらもないんでしょうね。
「後朝」を思わす顔写真、目指してみたいものです。

2005年11月17日 木曜日
月曜日、木曜日と来年出る中央線の本の取材がありました。
2月頃発売予定とのことで、また発売の時にお知らせしますね。
卒論で「ブックカフェ」をテーマに取り上げる、という学生さんからも
取材?のような、質問を受けたりしたので、今日はなんだか一日
インタビューデイのようなかんじでした。
なかなか斬新な卒論になりそうですよね。
完成したら読ませてくださいね、とお願いしたので楽しみに待とうと思います。

連休中に神宮外苑のイチョウ並木に行ったのですが、まだ緑色でした。残念。
と思ったら今日の新聞に「黄色く色づき始めた」みたいな写真入り記事が出ていて、
あとほんの1,2日延ばしてたらイチョウは黄色く色づいてたのか?とちょっと残念なような・・・

「枯葉の季節はフォスフォレッセンスの旬ですよね」と窓辺で呟かれたお客さん、
実に絵になってました。ちょっとうちのポストカードの絵の光景とだぶりました。
accabiguさんのオリジナルポストカードも、今一番似合う頃だと思います。
クリスマスカードもいいけど、本が大好きな友達に贈るカードは、
こういうのいかがですか? 他にも色々ありますよ。



2005年11月12日 土曜日
ここのところ出会いやエピソードがすごくたくさんあって、
日記の枠で書ききれない・・・嬉しい悲鳴ですね。
決して売上も万歳!ってわけじゃないんですけどね。ヒマはヒマなのですよ。

太宰治関係の切り抜きなどを纏めて送ってくださいました。
本当に感謝です。今は太宰コーナーはランダムに切抜きなどを置いているのですが、
近いうちにファイリングする事にします。太宰治に興味がある人、知りたいと思って
来店くださる人に見やすいようにしたいです。

このところ、新聞にはさまれた広告を読むのが好きになりました。
マンションの広告を特にチェックしています。
ちかごろはモデルルームにも興味が出てきて、見に行ったりしています。
といっても、購入には現在はほど遠いのですよ、おわかりのとおり。
アパートが好き、文学やるならアパート、というのもありますけど、
三鷹に永住、を考えていますので、一応長年かけて勉強しても損はないな、と。
三鷹に「自分の場所」がある、というのはそれは素晴らしいことのように思うのです。

なにより、モデルルームを見に行くと、シャキッ!としますね、ほんと。
頑張らなきゃ、って思える。あのツルツルのキッチンを見ると、
このキッチンなら絶対私は可愛いエプロンつけて毎日はりきって料理する、
とか思えてしまう(前にもそんな事書いたな、たしか・・・)
住まいがきれいだと、こんな感覚になれるんだ、っていう新鮮な空気が自分の中に流れるのが
快感なんです。でもスタッフさんに無駄な時間をさせるのは悪いので、
脈はないけど将来の勉強のためにモデルルーム巡りをしてますよ、と最初に宣言する
んですけどね、それでもたいていのスタッフさんは丁寧に説明してくれますね。
そのひとつひとつ、普段耳慣れない用語がこれまた新鮮で、とても良い。

昨日来店されたお客さんは最近マンションを購入されたので、色々と聞いてみたら、
さすが、100件以上物件を見た、というだけあって、どういうところをチェックすべきか、など
いろんな情報を教えてくださいました。私、なんて甘ちゃんなんだ!
雰囲気やムードだけで流される人間に家は買えないよな、と打ちのめされつつ、
マンション情報交換話にすごい情熱注いでる自分を発見。
今のままじゃまず手が届かない話なのに。 お蝶夫人のような彼女がいる先輩を
長期計画で落とす!みたいに燃えている。まあ私らしいといえば私らしい。
世間を知るのは良い事なのですが、まず今はアパート暮らしを満喫しよう。
年末の大掃除しなきゃ。来年は今年よりももっとちゃんと生活を愛でたい。
しかしモデルルームで見た書斎、キッチン以上にあれ欲しい。
教訓は情報はまずクチコミが第一。

今日は後輩が「今三鷹駅にいますけど、これから行っていいですか?」と電話をかけてきた。
何年ぶりに会ったのでしょう? ずっと頑張ってトライし続けていた司法試験についに合格した、
という嬉しい知らせをみあげ話に持ってきてくれました。いやー、おめでたい。
その時、小さな女の子とお母さんが店内にいらっしゃったので、
「騒がしくしてすいません」など言いつつ、久々なのでついついハイテンションになってしまう。
「クイズのサークルの後輩、先輩の関係なんです」と紹介。
「ク、クイズですか?」と驚かれるのも当然です、よ、ね。普通(汗・・・)

宝くじかクイズ(知識じゃないクイズね)で一発当てることができたら、
アパートの一角に「ここだけマンションの書斎」みたいなコーナーをつくりましょうか。
いや、純文学はやはり、小さな樹のテーブル(しかもぐらついていて時々カクッと
なり、眠気防止の役割をはたす)に正座で向き合う、でしょう。か?
でも永く使うなら、やはり安定したものがいいですよね。
来年は私も40、そろそろ落ち着きの年にしようか、など一応考えております。

2005年11月11日 金曜日
昨日、「前に一度お店に来たことがあるんですけど
いずれ開業する、という話もしてましたがあれからお店を開きました」と
男性のお客さんが来店されました。
そりゃめでたい、と詳しくお伺いすると、
「日本でいちばん狭い古本屋」ということで各種メディアなどでもよくとりあげられている、
あのとくふく堂さんだそうです。私も新聞記事かなにかで紹介されているのを
目にしたことがあります。面白そうだな、沖縄に行く事があれば立ち寄ってみたいな、と
思っていたお店です。サイトや紹介記事なので見たのですが、地元は東京の方で、
沖縄に移住。奥様とご一緒にお店をしている、奥様は年上、とのことで(おそらく同い年)
なんだか親近感が湧いています。うちのケースも、奥様(って自分のこと言うなよ!)が
5つ年上、夫婦で東京へ移住してきてお店を開いた、ですからね。
先日来店くださった「開業予備軍ご夫婦」さんも、奥様が私と同い年の年上、
ダンナさんがたしかうちと同じくらい離れた年下、
うちの店で「お店を開こうと思ってるんです」と言いに来ると、その夢が叶う
っていうジンクスをばらまいてもいいですか(笑)
いやー、みなさんまとめて、もちろんうちもまとめて応援したいですね。
丙午パワー、炸裂!みたいな。
ここで1冊本を紹介しておきましょう。


600円です。今なら在庫あります。丙午の人でしたら特別に500円に割引します!
証明書などは不要ですが、私が振った懐かしい話題を同じく懐かしそうに答えてくださればOK。
例えば「あなたが中学生の時に生徒手帳に入れていた切抜きのアイドルは?」とか。
そこで「20年前のヨン様」とか面白い答えだったら450円にすることも考えておきます。
丙午はショーバイショーバイ♪

「フォー・ピース・クローバー」というお花屋さんから問い合わせがありました。
「フォスフォレッセンスとか実在する花なのですか」とお客さんから質問を受けたそうです。
本来の意味と、太宰治が同名の小説の中で、花のようなもの、に名づけたのであって
そのような名の花は実際にはないようです、とお返事したのですが、
これ、本当にあったらどうしよう。もちろんある方が夢がある話ですよね。
「フォーピースクローバー」さんから、丁寧なお礼のメールをいただきました。
こういうご縁も面白いですね。店名がいいですね。口にするだけで、文字にするだけで
なんか幸福感がふわっとくるかんじ。
「四葉のクローバー」本来の意味のように、
探そうとしてる時でなく、ふとした時にみつかる、そんなかんじで
いつかこのお花屋さんを発見できたらいいな、と思います。
町に花屋さんがあるとホッとするし、同じように本屋さんもそう。
ビルの上の本屋さんも便利だけど、地に根を下ろした本屋さんっていい。私も頑張ろう。

2005年11月10日 木曜日
前回の日記で酔い覚ましの話題が出ましたが、
最近、酔ってもいないのに、定番になっている紅茶があります。

マグカップにアールグレイをなみなみと注ぎ、そこにたっぷり
オレンジマーマレイドを加える。これで即席のレディ・グレイの出来上がりだ。
酔いの残った身体にはベルガモットとオレンジの混ざり合ったこの甘い香りが
何よりの回復剤だった。「角川書店 私という運命について 白石一文著より抜粋」

この文章を参考につくってみたら、本当にシャキッとできるんで、ハマってます。
でもこれはできれば、熱いシャワーを浴びた後で、シルクのパジャマ姿で
マンションのキッチンテーブルだとこのイメージどおりというか、
飲みに行って明日も朝早くから仕事、の出来る女、ってかんじなんですよね。
なので、「そんな気分ごっこ」感覚で飲んでます。

そんな気分をよりイメージアップできるよう、カップは無理だけど、
せめて高級スーパーで売ってるような、中身がなくなってもそのまま棚に飾っておけば
絵になりそうな瓶のオレンジマーマレードを求めて、新宿伊勢丹まで行ってきました。
ほんとバカみたいというか、その往復交通費を節約して徒歩1分のスーパー・サミットで
すき焼きの材料でも買った方が賢いと思うのですが、
少女時代からのこの私の「妄想ごっこ」は一生治らないと思います。
おばあちゃんになっても、「見せる機会はなけども、ニチイ(なつかしすぎる)で下着を3セット
バラ売りで買うよりも、伊勢丹の下着売り場でセット下着を1着買うわよ」
とか言ってるかもしれません。

ところが、です。忘れていました。毎年この時期、私は栗きんとんを買うのです。
大好物なのです。川上屋の栗きんとん。ただ高いんですよね。
6こ入りで1260円くらいする。こっちを買ったらオレンジマーマレイドはサミットでの安いのに
しよう、いや、まて、私は今日なんのために混んだ電車を乗りここまで来たのだ!
としばし試食品の甘いものでも冷やかしながら(おばはん)考えました。
オレンジマーマレイドは年中無休、しかし、栗きんとんの旬は今だけ。
答えは結構簡単でした。栗きんとんを買って帰りましたとも!

で、普通の安い「アヲハタ55オレンジマーマレイド」をスーパーで買ったのですが、
これがもう美味しくてびっくり!紅茶に加えるのももちろん予想以上に美味しいのですが、
そのまま舐めたらすごくいい。これちょっと行儀悪いんですけどね、
小さい時に、クリープが大好きで、親の目を盗んでは台所へ行ってスリープの粉を
そのままスプーンですくって食べていた名残か?
当分はマーマレードに夢中な私でしょう。「マーマレード」って語感も絵本ぽくていい。
本を読むとほんと世界広がるわ。うん、


このキュッと絞ったてっぺんが、なんていうかもう、たまんないんですよねー
栗きんとんに萌え萌え〜
2005年11月8日 火曜日
読書週間で延長予約続きでヘトヘトになってる?
なんてことはまったくなく、一度も延長営業はなく本日でこの企画は終了と
なりました。お話はあったんですけどね、なんか営業時間内で
来店されたり、また来年以後で、って話になったりで、
気がついたら明日は定休日なのでもうおしまいですね。
でも読書週間になにか特別な企画を、というのは、以後毎年なにか
やっていきたいと思います。

昨夜テレビで蜆の味噌汁を食べるホストさんが写っていて、
二日酔いには蜆の味噌汁が良い。肝臓にもいいらしい、というので
最近お店で会話したお客さんの言葉を思い出しました。

「太宰の『水仙』が好き。蜆の味噌汁の具を食べたら、夫人が
あら、そんなもの食べてなんともありません?というやつ、
太宰の小説の、〜しちゃった、〜困っちゃった、みたいな流れのものが
とても好きなんですよ」と。あとこの前のドラマでますます太宰とトヨエツに
興味が湧いた、とも言われてました。
「同じボソボソッとしゃべる俳優さんでも、舘ひろしのは聞き取りにくいけど、
トヨエツは聞き取りやすい」って。すごい深いところチェックされてます(笑)

そのお客さんも私もきっと、「女生徒」と呼ばれる年齢からはかなり遠ざかっている
けれど、しばらくそれこそ女生徒同士のように、太宰の話や、好きな俳優さん、
森茉莉、大島弓子、吉祥寺、マンガなどの話をしました。
水仙が好き、たったそれだけの始まりで、なんだか同じ匂いがするな、と
すぐに打ち解けてしまうような、女性を皆女子生徒化といったらヘンだけど、
少女へ引き戻すような作用をすることがあるんですよね。太宰さんというお人は。
読書週間は終るけれど、この場所はずっと、そんな、読書の時間も提供していきたいです。
静かな読書もいいけれど、たまにはしゃべりたおす午後の時間、というのも、ね。

蜆の具、ひとりきりの食事だったら具も食べてしまいそうです。どうなんでしょうか?

2005年11月7日 月曜日
昨日の事ですが、「三鷹発見マガジンみたかのみかた」というミニコミ誌の
取材がありました。12/1に出る号に私が登場する予定です。
見れる方はよろしかったら手にとってみてください。
今出ている号、見てみたい方はお店にありますよ。
特集は「アート天国、三鷹」です。読んでいたら、
銅像や看板、壁画など、普段見過ごしがちなものを再発見できました。
そろそろ駅前のパチンコ屋さんのてっぺんにサンタ猫ちゃんが出現する季節ですね。
取材に来られた男女2人組の方々はまだお若く、キラキラしていて
私もいい刺激を受けました。
地元のミニコミ誌といえば、金沢の「そらあるき」最新号も送っていただいたので
時間ができたらゆっくり読もう。楽しみです。
金沢はもう寒いんだろうな〜

2005年11月5日 土曜日
読書会の方、無事楽しく終了しました。
また近いうちにレポしますね。
今回「人間失格」を再読して、私は笑いがとまらなかったです。
前に読んだ時は、こんなネアカな私でも、多少は深刻になったりしたのですが、
「ここ笑うとこだよね」とお腹を抱えたところが3箇所以上あった。
人間失格ってこんなに面白かったんだ、とまた開眼したというか、
太宰さん、あなたやっぱりやりがいあるわよ、
人生変えられるだけのものはある、みたいなますます惚れ直したというか、
もうメロメロですね。
次回、冬の読書会は2月頃に「富嶽百景」を今のところ予定しております。
よろしかったらご参加ください。

「あの小さなお店にたくさん太宰好きが集まるの?参加したいけどちょっとこわいような・・」
という声もいただきましたが、はい、小さい店で4,5人くらいで文庫本開きながら
あーでもないこーでもないと自由にやってるかんじの、正真正銘こじんまりした会ですので
まったくこわくないですよ。むしろこわいかんじの求む!ってディープなのがお好みの方は
物足りなくなるかも?ってくらい。あの「人間失格」でも終始明るい会でしたからね。

あまり型にはめず、その日その時そのメンバーの空気感に任せようと思ってます。
「ちょっと今回はどよーんとしたね」というのも一回くらいあるかもしれません。
それもまたいいでしょう。自然に任せるのが一番ですよね。
いつか参加しようと思ってくださってる方、
そして私も肩の力を抜いて、太宰作品を語れたらいいな、と思ってます。
全作品網羅できるくらい、この店が永く続いていくことを願います。

2005年11月4日 金曜日
この日記には今では登場していないので、
すっかり影の薄くなった(笑)ますたーの誕生日でした。
でも結構歳いってきてるのに、薄くならないのは羨ましい。
髪の毛黒々としてますね、この人。
若く見える方だとは思いますけど、
ロマンスグレイのますたー、っていうのも早く見てみたい気がします。
いや、別に早くなくていいか。
贔屓目だと思いますけど、あの「修二と彰」の衣装制服着ても
結構似合うんじゃないかと思います。いや、ちょっと言いすぎか、
ますたーもほんの時々は店に居ます。どうぞよろしくお願いします。


プレゼント用にラッピングされたもの、ってやっぱりいいですよね。
かわいすぎて開けるのがもったいなかったりするくらい。

2005年11月3日 木曜日
文化の日ですね。
昨日は私も古本祭りで神保町へでかけてきましたよ。
毎年言ってるけど、古本好きな古本を探すことに夢中になってる人で
いっぱい、っていうのがなんとも楽しい。
本の背表紙をただ目で追ってる時って、ひたすら無心になれますもんね。
前にサイトの掲示板上で情報を知ってから気になっていたのですが、
神保町の駅から近い路地の角に、ずっと空いている元カフェ?の空き店舗がある
のですね。今回初めて確認しました。「Chino's あめりかまる」というお店です。
水色の可愛らしいお店で、今では扉のところが厳重に閉じられているけれど
どんな人が店主だったんだろう?ちのさんというのかな?
どんな夢を馳せられていたのか、またお店を閉じなきゃいけなくならなかった時の
胸の内は・・・とか大変失礼とはわかっていながら、勝手に色々想像しちゃいました。
このまま勝手な想像をさせていただくと、
夢が詰ってたんだろうな、と見ただけでわかるような店のガランドウって、
なんだか壊しちゃいけないような、他のお店にしちゃダメなような暗黙の空気を
感じてしまうのです。勿論、全然違う事情があの建物には隠されているのでしょうけど
見つけているだけで、店主の想いが透けて見えてしまう、
また春になって桜が咲く頃にでも、今度はゆっくり神保町を訪れて、
あの店の前にも立ってみようと思います。

2005年11月1日 火曜日
11月です!犬の日です!紅茶の日です!
数字では「11」が大好きな私の月間です!なんのこっちゃ・・・
なんかハイテンションになっています。

ところで前にも書いたと思うのですが、
私は「資産がある人」「宝くじが当たった人」と思われているようです。
今日も、「資産があるから、道楽でお店されてるんですよね、
まさかこれでやっていけませんよね」と言われました(笑)
「もう面倒くさいので、そう思わせておくことにしてるんです」といったかんじ。
その方が謎めいているし。
あと「ここのビルってレンガ色で目立つ3階建てだから、ちょっとこの通りでは目を引くので
余計ビルごと買って上に住んでると思われてるようですよ、
そんなふうにみんなに噂されてましたよ」とも。
「みんなって誰ですか?」の世界です。面白すぎるー。

なんか私達、すごい謎めいてる夫婦。どんどんそう思わしておこう。
バリバリ賃貸なんですけどね。かつかつなんですけどね(汗)
なんか「ミリオネアで1000万当たったらしい」とかいうありそうでなさそうな
中途半端な噂話なんてどうでしょう?(と自分から仕掛けてみる)
もし私が化粧バッチシして色っぽい女性なら、
「パトロンがいるらしいよ」って噂が立つんでしょうけど、これっぽっちも
そんな噂は立ってなさそうです・・・残念。
ちなみに「このお店、結構有名ですよね」と言われたら、
「有名な割にはヒマな店、ってことで有名です」といつも返してます。
ということで、そろそろ本気で宝くじに当たりたいものです。
神様、お願い

犬の日、といえば、来年の年賀状ハガキの切手のところのイラストの犬が
すごい可愛いです。とたわいもなく本日の日記終了〜

2005年10月31日 月曜日
今日はお子様が男の子と女の子、それぞれお母さんと
和みの時間を過ごしてくださったようで、こちらもとても嬉しかったです。
本当は例の読書週間の延長営業の予約が入っていたのですが、
早めに来店されたので、通常営業となりました。
「夜21時からだったら、主人も一緒に来れるかも、家族3人で」
って事だったのですが、ご主人のお仕事が忙しかったのかも
しれませんね。またの機会に是非、です。

今日はハロウィンだから、子供さんが来たらあげるお菓子をあげよう、と
朝買っておいたのですが、ここで失敗が。
かわいらしいイラスト入りのものがハロウィンぽくて良いな
と思って選んだのですが、中身がチョコレートでした。
ひとりの男の子はまだチョコレートにはちょっと早いお年頃。
「はい、これで遊んでね。最後はお母さんに食べてもらってね」
とペンシルのカタチのチョコのお菓子をあげたら、その男の子、なんともいえない笑顔に。
この笑顔が見れただけでもすごくこちらもハッピーになれたのですが、
やはり本来これは食べれるもの、と動物的カンが働くのでしょう。
ちょっと目を離したすきにパクッとしちゃった。お母さんがすぐに気づいたようですが。
子供向けのお菓子のチョコなので、食べて毒、というわけではないけれど、
小さな小さなお子さんが食べても全く無問題なものを選ばなければいけなかった。
最近、お子さんに関する事では反省する事ばかり。
やはり経験してみないとわからない事がいっぱいですよね、

「最近、ここのお店に出会った事がきっかけで、昔読んだ人間失格を
もう一度開いてみたら、ものすごく赤線がいっぱい引いてあって、
当時の自分に会ったみたいな気がしました」と、
子育てで忙しい中、新鮮な体験をした、みたいな事を、とても目を輝かせながら
語っていただいて、こちらこそ新鮮な思いをさせていただきました。
世界が広がっていく瞬間のあの匂い、一瞬店内に立ち込めました。
こんな小さな空間だけど、いろんな「きっかけ」になれる事を願っています。
ハッピーハロウィーン。

2005年10月29日 土曜日
今日、小さな女の子とお母さんが一緒に来店され、
微笑ましくハロウィンの話とかされていてこちらもすごく和んだ。
紅茶のいちご模様のティーカップを「可愛い」ととても反応してくれた。
カップをくれたおじいさん、ありがとう。

ふと前触れもなく、女の子が
「私、お母さんのこと大好き」と言い、
お母さんも「私も、○○ちゃん大好きよ」と返していた。
ものすごく自然で、すごい素敵だった。
毎日一緒に居る人に、あんな絶妙なタイミングで
「大好き」って言えるって、すごい。なんか感動しました。

31日まで、ハロウィン企画お子さんの本100円カゴやってます。
ハッピーなハロウィンになるといいですね。

2005年10月28日 金曜日
この前島尾敏雄の「硝子障子のシルエット」をお探しだという
お客さんが来店、と日記に書きましたが、本日入荷できました。
また来店していただけたらいいのになー、

本がファッションになった時代、というのがあったようです。
現代ではなかなか見られない光景ですよね。
「渋谷で流行った現象で、女の子が中沢新一の雪片曲線論の文庫を
ファッションのように持ち歩いてた時代があったんだよ」
とお客さんからお聞きし、すごく興味を持ちました。
赤い表紙の中公文庫。
少し読んでみようと思いページをめくるけれど、すぐに断念。難しい本

松田聖子のアルバム曲の中で、「妖しいニュアンス」というのがあって、
なんともいえないシュールな歌詞と曲調が、聖子ちゃんの甘い声と溶け合って
私は結構好きだったんですけど、その歌詞の中の
難しい本を「それ先週読んだわ」と教えただけで慌てる彼、という場面を
なんとなく思い出しました。
男子がたじたじになってしまうような女子、のイメージ。
私の憧れですね。自分にはないものを持ってる人。

そういえば最近、テレビにタトゥーが出てましたね。
随分前に日記で書いたけれど、私はタトゥーが大好き。
ジュリアは男をタジタジにするイメージ。レナちゃんもすごくいいけど。
今回も2人ともすごく可愛かったので、前に買ったアルバムがまた聞きたくなって
CDを探しているんですけど、部屋が整理できてなくて全然みつからない。
この秋は部屋の整理からはじめよう、うん。
少々強引な流れでしたが、本日の日記終わり。


ファッションになるような本、また出てきたらおもしろいのに。
「人間失格」をカバーなしで電車の中で読む、というのも、
ある意味過激なファッションかもしれませんね。
今なら全身「NANA」みたいな女の子が読むとちょっと目立つかも。

2005年10月28日 木曜日
読書週間突入しましたね。
もうすぐハロウィンでもあります。
花屋さんはじめ、ショップの軒先がオレンジ一色になっていたり、
ジャックオランターンがいっぱい飾ってあったり、良いですね。
やはり季節感を演出するのって、お店屋さんだったりする事が多い。
これって街の風景のシルエットとしてポイントになりますよね。
来年以降はもっとハロウィン、うちでも盛り上げたいな、
今年は、店頭に専用カゴをつくって、お子様向けの本を10月31日まで
100円にして、ジャックのマンガ書いたポップ貼って置いてるんですけど、
もっとハデハデにしたいですね。
いやー、なんせ予算が。。。と毎年のように言ってますが、
やっぱりお店への投資って大事ですよね。
私ってほんとに物欲がすごくて、人間性格なんてすぐには変えられないものですけど、
一番大事なものは店だ、ということははっきりしている。
ならそれを守っていくためにも、店のことでセコセコはしたくない。
それに、人に喜んでもらうと嬉しいですから、自然とお店にはもっと手をかけれる
筈なんですよね。街へ出ていろんなお店を廻ってると、本当に勉強になります。色々と。

傘立ても新しいのを買いました。
私は可愛らしくてすごく気に入ったのですけど、ますたーは
「傘が広がっている状態だと入れにくい」とか実用面でちょっと不満足なよう。
彼のほうが主婦感覚ありそうですね、うちは。
ま、当分はこのニューフェイスでいきます。
新しいものをおろすのって、やっぱ新鮮。

2005年10月24日 月曜日
とうとう谷岡ヤスジ展には行けないまま、期間が昨日で終ってしまった。
三鷹駅のコラルの上のギャラリーでやってたんですけどね、残念です。
大丸ミュージアムでやってるデ・キリコ展の割引&招待チケット、
店頭で「ご自由におとりください」状態にしてあるんですけど、
こちらも25日、明日までです。今なら招待券がありますよ。
別にお店に用はなくても「招待券ください」だけでもいいので
来店ください。ってもう遅いかな・・・遅いよな・・・

こう秋晴れが気持ちよく続くと、美術館とか、
文化を感じる場所へ身を置きたくなりますよね。
冬が一番好きだと常日頃口にしているけど、やはり秋も抜群にいいな、と
感じる今日このごろです。

島尾敏雄の「硝子障子のシルエット」という本をお探し、というお客さんが来店。
ある本を読んでいて、気になった一行、そこにこの本の事が出てきて、
それ以来探しているそうです。わかるわかる、そういうきっかけってありますよね。
私も「ノルウェイの森」を読んだ時、東京の喫茶店で、我を忘れるほど
「魔の山」を読んでみたい、と勝手に憧れていたものです。
そういうのと一緒にしたらそのお客さんに失礼かもしれませんけど、
本から本へと広がっていく読書の旅の輪、というのは面白い。
暇があったら自分で相関図みたいなのを書いたりしたら面白いでしょうね。
あいにくうちには在庫がなかったのですが、他の古本屋さんで、
「今その本探してるなんて古い。ずっと前にこの本はものすごく流行った」と言われたそうな。
古いから古本屋なわけで・・・(笑)いやー、面白いな。
「硝子障子のシルエット」の本の説明書きに、「夢と現実交錯の珠玉掌篇小説群」とある。
もしかしてフォスフォレッセンスと同じ匂いがするのでしょうか?
講談社現代文庫で出ているようなので、機会があったら読んでみようと思います。

2005年10月22日 土曜日
最近、朝日新聞のbeの映画や小説の舞台について写真付きで掲載されている
シリーズをとても楽しみにしている。
今朝のは名作映画「旅情」 これまだ見てない、でもいつか見るべき映画、として
自分の中でずっとある。ベネチアは訪れてみたい場所のひとつです。
たしかこの先、ベネチアは水の都ではなくなる(水がなくなる可能性がある)
から身体が元気なうちに行っとくといいよ、ってお客さんに聞いたような記憶がある。
それはいかねば、です。ゴンドラに乗りながら仮面をつけて
「ライかヴァージン、ヘイ♪」ってやるのが人生でやりたいことベスト30のうちの
ひとつですから(笑)

サンマルコ広場にある、バイロンやディケンズに愛されたという老舗「カフェ・フローリアン」
にも行ってみたい。記事を読むと、別れた恋人をあきらめきれなかった男性が、
フローリアンの一室を借り切って、一千本の赤いバラで埋めて彼女を招き、心を取り戻した、
というエピソードがあるそうです。「百万本のバラ」というと、リアリティがないですけど、
一千本、と言われるとなんとなく納得、ですね。

例の読書週間の貸切についてですが、3人以上、となっていますが、
このような恋に関する状況でしたら、もちろん2人でも応相談、ですよ。
ここの店主は恋愛至上主義者ですし、「読書の秋」と同時に「恋燃ゆる秋」でもありますからね。
もしそのしきつめたバラ、あとでいらないのでしたら、お風呂に使いますので、
良かったらください。一回やってみたかったです、バラ風呂。

とか色々と現実味のない事ばかり書いていますが、お客さんのいろんな声を参考にしたいです。
実際赤ちゃん連れでお店に来て下さった事のあるお客さんが、読書の秋の企画、
利用できたらいいけど、19時には赤ちゃんを寝かせないといけないし・・・という
声がかなり参考になりました。そうですよね、21時からじゃあ難しい事もありますね。
じゃあ来年の読書週間は、朝9時〜モーニング企画、というのも案に入れておきましょう。
今、絵本にまつわるお菓子の本、みたいなのよく出てますよね、あんなかんじで、
「ハイジの白パン」とか「ぐりとぐらのホットケーキ」とかお子さまからお年寄りまで
人気のある物語とか題材にしたモーニングメニュー、いいかもしれません!

実際の話、今通常の営業時間中でも、貸切率すごい高いので。
うちは基本的ヒマな店なので、お昼でも夕方の買い物帰りなんかでも、
赤ちゃん連れ、お子様連れの方も、せっかくの読書の秋、どんどん来ていただきたいです。

2005年10月19日 金曜日
お店の前を通り行くバスの窓からお店の窓側に並べてある本に視線を向けられて、
なんだかとても和んだ表情をされた、その表情が変化していくさまがお店の中から見えました。
そんな一瞬の事が、とても嬉しく感じた。
今日はさいさきいいかんじだ、と自分に言い聞かせながら開店準備をして、
お湯を沸かしたりする時間、とても好きです。

このあいだ、フジコヘミングのドラマをやってたみたいだから、
また関連本を窓際デビューさせていたのですが、
その本をじっと見つめられ、女性の方が来店された。
その本と隣にあったピクトアップの真夜中の弥次さん喜多さん特集の2冊を
購入され、「ここは本当にかわいいお店ね、あなた、がんばってね」と
静かに微笑まれ、帰っていかれました。
昨日ブルーだった事もあって、タイミング的に天使のような微笑でした。
こういうお客さんからの励ましとか、心地よい時間とか、本への愛情とか、
そんな事の積み重ねで、ずっとここで平和にやっていけたら、
そんな嬉しい人生はないな、と本気で思います。
しかし、いや、マテヨ? フジコヘミングはわかる、というか、あのお客さんにピッタリ、
ってかんじなんだけど、ヤジキタ特集は、どうなんだろう?ま、いっか、
というかんじの、さわやかな朝のスタートでした。
さわやかな人がまた来店し、結果的に売上はよくないヒマな一日でしたが、
はじまりよければすべて良し、な気分でした。
やはり、2日連続でブルーだと、凹み具合が違いますからね。
すべての人にとって実り多い秋でありますようにーって気分でこのまま〆ます。

2005年10月18日 木曜日
連休明けな今日はちょっとブルーな事が・・・。
やはりお店をやっていく上で、毎日ベリベリハッピー♪なんて事はありえないわけで、
そういったちょっと凹むような事もないとかえって嘘っぽいですよね。
ただ今日の場合は、お客さんに気を使わせてしまったというのがなんとも大反省ですね。

女性のお客さんが来店され、ラプサンスーチョンを飲まれながらゆっくりされていたのですが、
そんな時、酔っ払いっぽい?おじさんが来店。
右手には今飲んだばかりのチューハイの缶を持っている。酒臭い。
「コーヒー」と注文されたんですけど、私だけの空間だったら少々我慢できる。
でもせっかく店で和んでるお客さんに、不快な思いはさせられないので、
帰ってもらうことにしたんですけど、「コーヒーが飲みたい」と帰らない。
その後ちょっとしたやりとりがあったのですが、先にいらしたお客さんが
お会計を、と。さぞかし不快な思いをされたかも・・・とあやまると、
優しい表情で返してくださいましたけど、本当に申し訳ない思いでいっぱいです。
冷静に後から考えると、ああすれば良かった、ああ言えば良かった、ってことが
たくさん出てくるものですね、過ぎた事なので、次回に教訓を生かして
ベストな応対をすればいいとは思うのですが、
そのお客さんの時間を台無しにしてしまった事は、決して消せない。
悔しいですね、本当に。

うちのようなヒマな店である悩みは、忙しい店ならもっとたくさんあるのでしょうね。
経営者の皆さん、大変でしょうけどそれ乗り越えていってるんだな、と思うと
私もくよくよしてちゃいかん、と思うんですけど、今日は一日ブルーでした。
たっぷり睡眠をとって翌朝になったら少しは前向きになるのでしょうけどね。
今夜は早く寝ましょう。
スーチョンのお客さん、ごめんなさい。また来て頂ければちゃんと謝りたいです。

2005年10月15日 月曜日
第三火曜もお休みになった事、そろそろ定着したかな?といったかんじなので、
以後は特にトップページでお知らせはしないですが、明日はその第三火曜日なので
お休みさせていただきます。

小学校のお子さんの母親である方に、「読書週間って、なにか特別な催しとか
学校でありますか?」と聞いてみたら、ありますよ、と返ってきてなんか嬉しかったです。
小学校にもよると思うんですけど、一時ブームになった「朝の読書」。最近この習慣をやめた、
とか活字離れを思わすニュースを耳にするにつれ、少し残念に感じていましたから。
本を1冊読むとスタンプが増えていって、何個かたまるとなにか特典があるとか、
表彰されるとか、読み聞かせ会とかあるみたいです。
お客さん情報によると、学校図書館司書がすべての学校(小・中のどれか、までは不明)
に設置されているのは、三鷹市だけとか。前は日野市もそうだったらしいのですが、
現在では三鷹市のみ、と言われてました。(注ウラとってません)
子供達に読書の喜びを伝える、というのもやりがいがあるでしょうね。
「ブックトーク」とか、本を通じたゲームなんかも企画したらおもしろいかも。

昔、小学校の高学年になった時、低学年のクラスの朝のホーム・ルームのようなもの?を
高学年の生徒が受け持つ、というのがあって、私も体験しました。
今思うと結構斬新な企画ですよ。先生は職員室にいるから、教室内は生徒さんと、私だけ。
小学6年?の私は、黒板の前で、毎回なんのお話を小さな生徒たちに聞かせていたんだろう。
過去の自分をのぞけるならのぞいてみたいものです。
小学校の私は、そんなにネタ豊富な奴だったのかを検証する!みたいな(笑)
でもしっかり覚えているのは、とにかく小さな生徒さんたちが可愛くてたまらなかった。
おまえら劇団の子役か!ってくらい、みんな素直でした。
って30年近く経ってるから悪い事全部忘れてるかもしれません。
でも、6年の教室(たしか5階くらい)から、小学1年くらいの教室(1階か2階)への
クネクネした外階段を朝、駆け下りる時のウキウキした気持ちは、いまだ忘れていないものです。
あの時のチビちゃんたちも皆、どこかで日々を生きていることでしょう。

読書週間の延長営業ですが、小さなお子様、赤ちゃんも、
保護者の方と一緒ならOKですので、普段ゆっくり本を読んでお茶、なんてできないお母さんも、
また奥様にそんなゆっくりした時間をプレゼントしてみたい旦那様も、是非ご検討ください。
子供の頃って、あまり夜出歩いたりできないぶん、連れて行ってもらった喫茶店とか
ずっと忘れられないし、そこで本を読んでもらったりしたら、秋の思い出としてずっと残るように思います。
ずっと心に残る思い出をこの店でつくっていただけたら、それだけでものすごく嬉しいです。

2005年10月13日 土曜日
トップページでもお知らせしましたが、読書週間特別企画で、
期間中(10/27〜11/8)の営業日、三名以上で予約をしていただいた日のみ、
延長営業いたします。21時〜23時の間です。(11/5のぞく)平日・土日関係なく可。
五名以上の場合、貸切可能です。ただ三名でも貸切状態の可能性大ですが、
五名以上の時のみ貸切可能とさせていただきます。

グループでの読書会・朗読会とか、本が好きな人同士のミニオフ会とか、いかがでしょうか。
費用はワンオーダー以上喫茶メニューの注文をいただければ、特に特別料金とか
かかりません。メニューも昼間と同じ料金です。
読書週間に本を通じての交流をされる人が増えるといいな、という思いつきからの
試みなのですが、来年以後も企画していきたいと考えています。

ただうちは5,5坪ですので、大掛かりなイベントでは狭すぎると思います。
だからこそ、小掛かり、って言葉はないと思うけど、そんなかんじのこじんまりした、
ちょっとした「会」の場所となれたら、と思います。
読書会でなくとも、本好きな友達とこのところ会ってないな、秋なんだし、
久しぶりにゆっくりと本を眺めながらお茶飲んで話してみたい、とかでも
勿論歓迎します。本好きなある人へのサプライズパーティとか、
ダブルデートとかトリプルデートとか、いかがでしょう。
アコースティックギターの持ち込みも可、にしましょう。
かけたいCDを持ち込んでいただいたらその間おかけします。
ただヘビメタ・ハードロックとかの場合は、爆音は不可になってしまいます。
「超小さい音でヘビーメタルを聞きながらひたすら読書する会」とかなら歓迎します(笑)
物語のコスプレでの読書会、とか面白そう。細雪ごっこで着物読書お茶会とか、
太宰とか三島とか中也とかのスタイルで、当時を再現しながらの文学談義、とか

あ、だめですね。またどんどん想像が膨らんでいってます。
駅から遠い場所ですから難しい事は多々あると思いますし、
禁煙・アルコール類はなし、の世界ですけど、この小さな世界の中だからこその面白みもある筈。
せっかくの読書の秋、なにか楽しく実りある時がこの場所で創れたら嬉しいです。
3名以上参加からですので、希望の方、質問のある方は
気軽に問い合わせてみてくださいね。

2005年10月14日 金曜日
今日は店内におじさまの鼻歌が鳴り響きました。
年に3,4回お店に来られて、ただ世間話だけされて
「ジャマだけしてごめんね」と帰っていかれるおじさま、
毎回お店をベタボメしてくださるおじさま、
「ここは天国だねー」とか
「む?ドビュッシーがかかってるじゃない、なんとも粋だねー、雰囲気あるねー、最高ね」
とかノリノリなんです。
でもこのおじさまのおかげで、今日は発見が。

古いラジオのあるあたりのレトロコーナーに、なんとなく古いプロマイドとか
ポストカードや旅の思い出のパンフレットなどを貼り付けて、部屋風にしているのですが、
そこに貼ってある昔の男前の俳優さんのプロマイドを見つけて、
「お、いい男!これは山田真二の若き頃じゃないですか、貴女はファンなの?ナイスな趣味NE!」
みたいなノリで話し掛けてこられたのですが、実はその俳優さんが誰か、
まったく知らずに、セピア色の雰囲気と、昔のハンサム俳優、ってのが気に入って
貼ってたのです。あれはたしか下北沢の古い雑貨屋さんで買ったような記憶がある。
その事を正直に告げると、山田真二さんに関するエピソードなどを色々教えてくださいました。

当時のヒットした映画の主題歌で、「哀愁の街に霧が降る」という曲があったそうですけど、
今鳥羽一郎の弟の山川豊が歌って、またリバイナルヒットしているとか。
鳥羽一郎と山川豊ってやっぱり兄弟だったんですね。演歌の世界では常識かな?
作曲者の吉田正って人は当時数々のヒットを生み出した超売れっ子だったとか、
当時の流行ものについて色々教えてくださった。
そしたらなんとなく口ずさみたくなったのでしょう、
その「哀愁の街に♪」を鼻歌で流れるように歌いはじめられ、すっかり
ノリノリで歌いながら店内一周。その姿が、なんか、かっこよかったんです。
いい声だった。さすが小さい音で流していても、店に入るなり
「ドビュッシーだね?」って言われるくらいだからこの歌が流行していた当時は
音楽好きな若者だったのかな?とか想像していました。

いつも最後は、「またくだらない話につきあわせたね、ごめんね」と謝って帰られるんですけど、
他にお客さんがいない時なら、サビだけでも当時の流行歌聞かせてほしいくらい。
後姿は、背中から心なしか港を出るとき?みたいな雰囲気出てました。
なんか「霧が降る〜」とかそういう歌詞の唄って、港・波止場が舞台、ってイメージがある。
かなりご年配だとは思うけど、背筋がしゃんとした後姿で格好良かったです。
お店を開店して3年半以上経ちますが、やっとプロマイドの君が誰かわかりました。
発見ありな一日。よかよか。


2005年10月13日 木曜日
先週、散歩の達人ムック「東京大人のカフェ時間」という本が発売され、
当店も紹介されています。それを見て来ました、というお客さんも
来店してくださり、ああ、そうだった、日記にまだ書いてなかったわ、と
思い出しました。なかなか素敵な1冊になっています。
散歩の達人さんは、この手の本つくらせたら確実に面白いものを出される、
でも毎回ちゃんと丁寧さを感じます。
きっと本とかコーヒーとかを本当に愛してる人たちが携わってるからだろうな、
と思います。書店に並んでいると思うので、よろしければ見てください。

嬉しいお知らせが。今年の5月27日の日記で、「ブックカフェをしたいと思ってる、
という方が3人も来店されました」と書いてましたが、そのうちのおひとりのお客さんが
念願叶ってオープンされました。カフェ付きではなく、古本屋のみのようですが
6.3坪、というのがなんとも親近感が湧いてしまいます。
阿佐ヶ谷北4-9-19-102 古書石田書房 です。
オープンおめでとうございます!阿佐ヶ谷に今度出かける際には
立ち寄ろうと思います。新しいお店が始まる、というのは本当に嬉しい事ですね。

昨日は久々の秋晴れでしたねー。
これは街を歩くしかないだろう、というか歩いてて最高に気持ち良かったですよ。
夜はマンゴーとキウイとバナナのカクテルを飲みました。
私にしてはよく飲んだ方かな、お酒は弱いけど、甘めのカクテルは大好物です。
近くでバーテンダーさんがシェイカー振ってる音ってすごく耳に心地よいですよね。

外に出ても、なんか通りゆく人の足元ばかり見てしまった一日でした。
高級靴店にも立ち寄るだけ(買えなくてごめんなさい、いつかきっと・・)立ち寄って
良い靴をたくさん眺め、いい目の保養になりました。高い靴の匂いっていい匂い。
でも勿論スニーカーも大好き。NIKEのスニーカーが欲しい。
映画「靴に恋して」とか「インハーシューズ」とか見たらもっと靴が好きになるでしょうか
私も靴だけでなく、足元をしっかり固めなくちゃ。


本日の足元。
「ビルケンシュトックの魅力」という本を見てたら、それ風なショットを撮りたくなりました。
ビルケンは脚の裏のフィット感がたまらんのでいつまでも素足で履きたい靴。
しかしそろそろ初冬、レッグウォーマーでごまかしながらもうしばらくは素足で履きたい。

2005年10月11日 火曜日
広島の友人がやってきてくれて色々と話す。
家族に靴職人がいる、という事で今「靴」が気になる私のテンションが急に上がる。
そもそも靴のお手入れ、とか今までほとんどやった事がなかったんですけど、
そういえば靴箱の奥に、数年前アメリカから帰ってくる時にそのまま履いて帰った
ウエスタンブーツがあったはず、と埃にまみれながら探した事がきっかけでした。
見つかったはいいけど、なんとカビが生えているじゃありませんか!

皮ジャンをずっと押入れに入れッぱにしていたらカビが生えた時もショックでしたけど、
思い出の品だけに大ショック。ですが、当たり前なんですよね。
なんでも愛着あるものを永く使いたいなら「お手入れ」なしでは無理なんですよね。
それって他のコミニュケーションでも通じるところあるよな、とひとり靴箱の前で黄昏たのでした。
というような事があってから、「靴のお手入れ」がブームな私なのですよ。

100円ショップのシューズコーナーで、防水スプレーやら靴クリームやらブラシやらを
買い込んで来て、さっそくお手入れを楽しんでいます。
そうやってメンテナンスしながら、永く愛用する一足、っていいですよね。
足元って大事だな、と理解するのに40年近くかかりましたよ、太宰さん。
みたいな気分です。

前にも書いたかもしれませんが、アメリカから日本へ帰ったのは真夏だったんです。
なのになぜ、ブーツでそのまま帰ったりしたのか、当時は真夏にブーツなんて
今よりありえない。それは、私の得意中の得意、「感化された」ってやつです。
ビバリーヒルズのチーズケーキファクトリーで、店員さんが皆、ワンピースにブーツ
だったんです。みんなモデルみたいな可愛い人ばかりだったんですけど、
その真夏にブーツ姿があまりに素敵で、自分がやっても、またその姿で日本に帰っても
場違いかもしれないのに、衝動が抑えられず、チーズケーキを食べ終わるやいなや
靴屋に直行し、ウエスタンブーツを買ったのでした。なつかしい・・・
なんとかカビとりを成功させ、手入れしなおして復活させガンガン履きたいですね。

2005年10月10日 月曜日
まだとおしでちゃんと見ていないのですが、
この日の夜の「太宰治物語」のドラマの感想などを。
隣で家のものが、「演出がどうこう」とか「太宰はもうちょっと骨太でどうこう」と
いちいちうるさいので、あまり集中して見れなかったんですよね、
時間つくってひとりでちゃんと集中して見るつもりです。ビデオ少しとんじゃったけど。

私は最初は、もうちょっと陰湿な雰囲気があった方がいいんじゃないか、と
少し違和感があったのは否めないのですが、後半にいくにつれて良くなってきたと思います。
お客さんは「太宰の事をよく知らない人が見たら、おもしろくなく、しかも
奥さん家の事で大変なのに、愛人に会いにいってるようなろくでなし、太宰治ってなにさま?
って思うのではないか」と言われてましたけど、たしかにその感想は当たりなのでしょう。
でも意外と、まっさらな状態でドラマを見た人で、なんとなく太宰読んでみようかな、って
気になった、って人が思ったよりチラホラいる事の方を喜びたい気分かな。
演出がすぎる、ととるか、映像の試みが斬新、ととるか、その人の感性とかの問題に
なってくるとは思うけど、丁寧に創られてましたよね。
俳優さんたちもらしく演じられてたと思う。皆良かったと思いますよ。

私個人的にはトヨエツファンなので、彼が演じる太宰が素敵に見えないわけがないわけで・・・
太田静子役の菅野美穂とのからみのシーンにおいては、太宰を演じる彼よりも、
「共演者キラー豊川悦司」の遺伝子オーラの方が勝ってたのがありありと見えてたことが
面白かった。ものすごい熱入ってるんですもん。
なんですか、あの熱の入ったキスシーンは! エロイ!エロすぎる!
「これが大人のキスというものだよ、電車、これだけはフジに負けないよ」
と先週までワープで飛んでいきそうな勢いでしたね。菅野美穂の手が肩におけず、
宙でカクカクしてたのがすごさを物語っていた。しかもいきなり口元のアップから入るんですよ、
映像的には他にも斬新な試みはたくさんあったと思う。じっくりビデオで見てみます。

女優さん3人ともとても良かったと思うんですけど、例えば伊藤歩の眼鏡姿が可愛かった、とか
あるんですけど、私は今回は太田静子とのくだりが特に印象に残りましたね。
斜陽の台詞「マイ・コメディアン」とか、普通の場面が写っている時に、BGMのように、
太宰と静子の声が重なり合うように流れるところ、良かったな。
全体的に作品の文章を実際トヨエツが読み上げるように語るところは、なんか良かった。

トヨエツの誰かに宛てたラブレターのような本、あれ好きです。
良い文章を書く人だと思いました。
どこか文心(ふみごころ、そんな言葉ないかもしれないけど)がある人が読むと
やはりしっくりくるんですよね。

しかし視聴率は良くなかったみたいですね。でもほとんど宣伝してなかったのが
ちょっともったいない気がしましたよ。TBSの文芸ドラマは好きなので、いろんな作家を
とりあげてまた何かやってほしいところです。
季節外れのサクランボ、食べたくなりました。秋の桜桃、それもいいかも。


2005年10月8日 土曜日
トップページにも書きましたが、秋の読書会を来月5日に催します。
お客さんの「できれば土曜日にやってほしい」という声を参考にさせて
いただき、今回初の週末開催です。

本当は土日しか来れない、という遠方の方や、もちろんお近くの会社員さんたちや
平日は忙しい方々が、週末は比較的ゆったりとした時間を求めていらっしゃる事が多いので
イベントは土日は避けていたのですが、実際に届いている声から参考にしていき、
あとは回を重ねていくうちにわかっていく事が多いだろうから自然な流れに任せようと思います。

というわけで、テーマ「人間失格」きましたよ。で、ちょっと個人的なこぼれバナシを。
私はなんだかお伊勢さんがとてもターニングポイントになったというか・・・
実際旅で奇想天外な出来事があったわけでもなく、
お伊勢めぐりだってものすごく地味な行為ですよね、
外宮まわって、次内宮まわって、っていう、とても静かなる行為。
だけど、ひとり旅まるごとそうだけど、静かな場所で自分を見つめなおす時間というのはやはり必要。
ありふれた言葉ですけど、「リアルなてめえ探しの旅」ってやつですか、
ちょっと映画からパクってますけどね。

お伊勢巡り前後で何かが違う。前は、ダザイヴェートのレポにも書いてましたけど、
「太宰を、特に人間失格を読んで真に理解できる人間は、精神的に弱いところが
ある人に限られるんじゃないか」という参加していただいた方の意見に、
「それは違うと思うな」と反論していた私だったのですが、今はそうかもしれない、と思える。
私もどこか病気なんだ、って事をちゃんと受けとめられる。
典型的なアダルトチルドレン、ってだけでなく、どこか病んでるな、って思う事が他にもある。
片付けられない症候群とか。でもそういうのはちゃんと自分がそうだと認めてそこからがポイント。
やめられない、と開き直るのではなく、じゃあ片付けられる女になってやろうじゃん、
ってその過程すら楽しもうとしている自分がいるのは、きっと伊勢でなにかしらの
力をもらったからだと思います。っておめでたすぎですかね?
というわけで、「人間失格」がちょっと気になる、という方も、
「人間失格」?気になりすぎて困る、という方はもちろん、
秋の夜長の読書会の夜を楽しんでみませんか?

2005年10月7日 金曜日
時々お客さんがメールを送ってきてくださる事があり、
お返事するのですが、エラーで返ってきてしまう事が結構あります。
今日も嬉しいメールをいただき、返信したのですが、エラーで届かず。
もしこちらに目を通していただくことがあれば、受信の状態は大丈夫でしょうか?
こちらになにかミスがあったらごめんなさい。

もう1年以上も前の日記に書いたことについての内容とかについて
反応があることもあり、自分ではそのお客さんの事は覚えているのだけど、
私こんな事書いてたんだ、と内容に驚く事があります。
「若い二人には『共通のまちがいをおこす』というのも
時には美しい思い出となるでしょう」
なんてエラソーな事書いてました。しかし結構詩人ですな、私(笑)

この店がずっと続いていけば良い、と勿論思っていて、一番の夢であって、
そう信じているけれど、先の事は誰にもわからない。
何が起こってもおかしくない。
でも、私がこの店を開いた事は決して間違いではなかった、と断言できる。
「この店で過ごしたある日の時間、その時の自分を囲むすべてのものが輝いていた」
というお客さんもいたし、「好きだった人と奥の席で本について何気ない会話をしながら
お茶を飲んだ時間は私にとってとても大切な思い出です」という方もいた。
「本だけを見るフリをしていましたけど、一度好きな人と過ごした場所の感慨にほんの1分
浸るだけにお店に入ったことがあります」という人もいた。
「あの日の事が自分にとってターニングポイントとなり今日がある」という言葉も。
どの言葉もとても温かく私を覆い、幸せな気持ちにさせてくれる。
どんな事があっても、「店は失敗だった」って言い方は少なくとも私は絶対しない。
店がなくなっても、その時間たちは永遠に宝物だと思うので。
そんな時間と空間を提供できた事、心から嬉しく思います。
そして、そんな時間が熟して、本屋さんで働く事になった、という人も現れる。
今度はお客さんとして、是非本を買いに行きたい。

と少ししんみりしましたが、大地震や多摩大洪水、でもおきない限りは、
つぶすわけにはいきませんから。それには健康な状態でいないといけませんね。
少し冷える夜ですが、風邪など引かないように気をつけよう。

2005年10月6日 木曜日
傘立てが欲しいのです。
お店の傘立ては、しばらくひとり暮らし時代に使っていたタイプのものを
そのまま店でも使用していたのですが、小さいので、時折傘を入れにくそうに
してらっしゃる方がいて、やはり大きめなものが必要か?など試行錯誤していたのですが、
「この店に似合ってるから、小さい傘たてでよいのでは?」というお客さんの一言に甘えて
そのまま使っていました。白い木でできた、傘を入れる部分がハートにくりぬいてあるのも
気に入ってたんです。京都の嵐山駅近くのインテリア雑貨店で、初めてひとり暮らしする時に
購入した思い出深い一品です。パキンと割れてしまいもうダメだな、と思っていたら
私には何も言わず知らぬ間にますたーが修理してくれていて、また寿命が延びていたにも
かかわらず、先日、とうとう息をひきとったのでした。
こんなに長い間、ご苦労様でした、って気分です。

で、今はカゴでしのいでいるのですが、ちゃんと傘立て買いたいな、と思い
三鷹・吉祥寺で色々探してみることにしました。
吉祥寺って個人でやってる古着屋さん、雑貨店さん、すごく多いじゃないですか、
そういうショップをめぐるのは大好きで、ついつい店主さんの机まわりとか、BGMとか、
レジの横にちょこっとあったお菓子とかチェックしてしまう。
で、そういう小さなお店の店主さんが選ぶ傘立て、を色々と見て周りたいな、と
このところ思ってたので、水曜日の朝、雨が降ってる事を確認するやいなや
「きた!今日の雨は、傘立て物色めぐりの旅!」と雨の中傘をさしながら
街を駆け抜けたのでした。みなさん工夫してますね。

カラースプレーでペイントしたブロックベイを傘立てにしている、とかいいですね。
女の子ドリームが詰ったアパルトマンの一室のようなお店に、かわいらしい傘立てが
あったので、「こういうのってどこで売ってますか?」と質問して
お店を教えてもらい、しっかり「おいくらくらいするんですか?」と大阪人根性丸出しの
がめつい質問にも丁寧に答えてくださった店主さんに感謝。
傘立て以外にも、小さいながらの素敵な工夫を凝らした店内ディスプレイの数々、
とても勉強になりました。
古着の量産店もいいけれど、もうちょっとリッチになってこういう個人のお店で
もっと買い物できるようになりたい、応援したいな、と改めて思うのでした。
105円のヘアゴムしか買えなくてごめんなさい。
でもそれがまた手づくりでめちゃくちゃ可愛いんですよ。

さっそくそのお教えいただいたお店に行ったら同じものが有りました。
でも、いや、しかし待てよ、と。
傘立ては必要だけど、どうしても今すぐ、ってわけでもない。
だったらもう少しいろんなお店見てまわったり雑誌やネットや口コミ、店主さん直撃、などで
同じタイプのものをちょっとでも安く手に入れよう、と相当がめつい考えがむくむくと。
やはり大阪のおばちゃんの血が、私にも流れているんですねえ。単に貧乏、ってのもありますが・・・
というわけで、もうしばらく傘立てをめぐる旅は続きます。
そういえば新聞広告に出ていた「旅」っていう雑誌が気になる・・・書店に行ってみよう。

2005年10月4日 火曜日
なんとか過去の日記を纏める事ができました。
ひやー、昨日までのあの重さが嘘みたい。
これでまたサクサクと日記が書けます。というか、
以後やることをのばしのばしにしない、というのを徹底させようと思います。
まだ新着コーナーの過去分を整理する、とかいくつか細かな作業が必要ですが、
おいおいこなしていきたいと思ってます。
とりあえず、あー、この軽さ、クセになりそう。いつまでも文字を打っていたい気さえする。
昨日までとは全然違う。
まるで重い石を積んで毎日訓練した後、本番で際限ない記録を出してしまったマラソン選手の気分です。
なんでもパッパとやってしまう事が大事、とこんなのは4歳くらいの時から常日頃思ってきた筈なのですが、
結構ロクデナシの大人になってしまっている、という事でしょうかね・・・
今からでも遅くない!頑張ります。
「40才からでも、脱・片付けられない女たちできる」という本でも出すくらいの勢いで、
ルーズな性格を直してみせますとも。
昔、私は遅刻魔だったんです。でもそれは大人になって克服する事ができました。
待つ身より、待たせる身がつらいもの。
今からでも色々と変われますよね、きっと。努力していきたいですね。

2005年10月3日 月曜日
実は今日は気が気でなかったんです。
この店開店以来初の、お店にかばんを忘れるお客さん出現。
おそらく初めて来店された若いさわやかな男性のお客さん、
本をお買い上げいただき、奥の席でパスタを召し上がられてお帰りになられたのですが、
その後片付けをしていると足元に引っかかる黒い物体が。巨大なゴキブリではなくて幸い、
と冗談を言ってる場合でなく、黒いボストンバッグでした。ギョッとびっくりし、
「お客さん、忘れ物ですー」と追いかけようと思ったのですが、若い男性の足には
気分だけマラソン選手でも追いつくのは無理。店内に他のお客さんもいらっしゃったので、
まあ、大きなかばんなのだから、いくらなんでもすぐ気がつくだろう、としばらく
お待ちしてみることにしました。19時半頃です。

しかし・・・待てどくらせど来ぬ人を〜です。
店内にいらっしゃったお客さんも、「いくらなんでもかばんはすぐ思い出すよね、
まさか事故とかあってないといいけど・・・」などおっしゃるので、ちょっと心配になってきた。
「かばんですよ、かばん。忘れますかねぇ」
と、一度悪い方へ想像する発言が出ると、どんどんそっち方面へ向うのが人間の心理。
そんな時ですよ、お店の前の道路にパトカーが2台もやってきて、ちょっとご近所さんが
ざわざわしだしたのです。もう頭の中は悪い想像が100%になってしまいました。
その時はもう20時50分。

初めて来店→太宰ファン→最後の晩餐→玉川上水
なんて悪魔の囁がやってきて、バシッと払いのける。

その時、かばんの主の若い男性が、やってきました。
さっきとは違って、すっかり風呂上りのラフなスタイルです。
「あ!かばんですよね。お待ちしてたんですよ!パトカーがとまったりするから、
めちゃくちゃ心配しちゃったじゃないですかー」と思わずぶちまけてしまうと、
「ねえ、パトカーとまってますね、なんかあったんすかねえ?」と超マイペース。
いやー、なんかホッとしたのを通り越して、
こういう、かばんを忘れても風呂を気持ちよくつかってしまう、っていいよなー、
若さだよなー、あなた今週の成宮君の次に輝いてるよ、みたいな気にさせられました(笑)
実にさわやかでしたよ。天然って最強だな、とつくづく思いました。
以上、秋の風物詩のような出来事でした。

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