2006年3月31日 金曜日
今日の私はひとあじ違います。
そうです。長年飾るだけで封印していた太宰ウォッチをついにはめました。

これにはきっかけがありまして・・・

昨日来店いただいたお客さんが、帰り際にそっと見せてくださったんです。
トレンチコートの袖からのぞいたベルトが黒の太宰ウォッチ、
とてもお似合いでした。可愛らしい女性の方で、4月から社会人。
学生最後のお休みに、うちへ来店いただいたそうです。

1年前に雑誌の記事でうちのお店の事を知り、
「なんて素敵な名前なんだろう」と憧れていた、と後でメールいただき、
とても嬉しかったです。
開店当初は「覚えにくい名前」とさんざん言われましたので、
まあそれも最もなので否定はしないのですけど、永く続けていくうちに、
きっとなじみ、愛されていく店名になるはず、と信じてきてやってきているのですが、
こんなふうに初めて目に耳にした瞬間から気に入ってくださる方も、
少なくないのです。そんな時同じ感覚の人を見つけた、ってかんじで単純に嬉しいのです。

さてこの太宰ウォッチ、つけてる人をあまり見たことがないのですが、
私もなんとなく恥ずかしくて、飾り物にしていました。
でもこのお客さんの、満面の笑みで腕からすっとのぞかせて「つけてるんですよ」という
のが本当に素敵だったんですよ。ただ眩しくて一点の曇りもないかんじ。

で、
「3時の時は目が針でかくれるのでちょっとかなしいんです」
と言われていて、私もつけてみよう、と決心しました。
これって、何事も経験しないとわからない、経験こそ財産、っていうのと
通じるものがあると思うんです。

って今日の私はなんか熱いですかね(笑)

思えば太宰関係で知り合った人たち、昔は誰ひとり太宰グッズとか身につけてなかった。
これ少なくとも私の周り限定の話ですけどね。
でも昨年の桜桃忌とかで久々にお会いしてみたら、太宰Tシャツを堂々と着ていたり、
挨拶の前にまず目の前に太宰ウォッチをぬっ!(マンガならそのぬっ!だけで半ページ使う、みたいな迫力)
と差し出してギョッとさせてから挨拶、とか(笑)
なんだか皆さんふっきれた感があったのは、
このかんじに気づいたのではないだろうか、などと想像してみた。

なんだかウダウダ書いてしまいましたが、
今日からつける!と封印し、ケースから差し出してみるとな、な、なーんとっ!
ポロッと留め金がとれた・・・・・ガックシ。
ブレスのように使えなくもないけれど・・・
とりあえずいい男度限度ギリギリの11時55分のままにしておこうと思う。
ジャーン↓

   

この日記を読んでくださってる方へ。明日限定の企画のお知らせです。
日記上は4月1日ですが、実際は4月2日ってことになりますね。
一日遅いエイプリルフール企画みたいなもんですね。

ということで明日4月2日(日)
一日限定ですが、太宰ウォッチしてきてくださった方は、
ホットコーヒー300円を250円にサービスさせていただきます。
さあ、引き出しやタンスの奥に眠っている太宰ウォッチを腕にはめて
街に出よう。フォスフォレッセンスへ行こうー!

やっぱ今日テンション高いな、私・・・ま、いっか。


2006年3月30日 木曜日
今朝はちょっと盛り上がりましたよ。
オープン直後から親子連れのお客さんが窓際でお茶を飲んでらしたのですが、
ハデハデなトラックが連続して前の道路を通り過ぎ、
その度に「うわー、すごいー」と大盛り上がり。
今日はなんかトラック野郎の集会?お花見大会?でもあるのか?
ってくらい、偶然にも3台くらい通り過ぎて、桜もかすむくらいでした。
お子様も大喜び。
ちょっとしたお祭り状態の幕開けでした。

春は出会いの季節であるけれど、同時に別れの季節でもありますね。
三鷹を離れるのでしばらくお目にかかれませんが・・・と声をかけて
くださる方もこのところぽつぽついらっしゃいます。
また三鷹へ戻られた際には是非お立ち寄りくださいね、と声を
かけながら見送り、寂しい思いを打ち消すかのように、
長く続けられるように頑張らなくちゃ!と気合を入れ直す。
京都に久々に帰った時に、昔よく行ってたお店がなくなっていた時の
あのなんともいえないかんじを、お客さんに決して味あわせはしないぞ、
と強い決心をする。

よくお店に来てくれてた女の子も、春から京都の大学生だと言ってた。
古典が好きだということで、なら京都は最適だね、と答えて見送った。
京都の桜もきれいかな?昔住んでたアパートの傍の川辺に無性に行ってみたいです。
それはそれは見事に桜が咲き乱れるのですが、嵐山から少し外れているので
穴場というか、そんなに人がいないんです。
カントリー調の紅茶のお店があって、そこでよくケーキと紅茶を味わってた。
桜の時期って、いろんな事思い出しますね。

そうそう、昨日の日記に書いてた夕闇の画像を。あまりうまく撮れなかったというか、
こちらはドーンパープル、ってかんじなのですが、その直前、ピンクからオレンジ、の次の
段階あたりの時が最高なのですが、その風景は実際お店で確かめてみてくださいね、と逃げ・・・


桜の前では電線の曲線さえ柔らかく見えませんか


2006年3月28日 火曜日
桜が満開!

昼間と夜はこんなかんじ。↓

 

でも夕方もいいのですよ。空が段々ピンクになって、ブルーになって、色が落ちていく
さま、七変化を夕暮れ時に来店されたら堪能できると思いますよ。
目の前の中学の校庭がライトアップしているので、暗くなる寸前の頃が一番見所があると思います。
じゃあ、その画像よこせよ、というリクエストには、そのうちお答えしたいと思います。
が、交通量もとても多い時間帯なので、撮影はけっこうむずいのですよー。
充分注意しつつ、ユーガッタシャッターチャンス(ふるっ)狙います。

限定夜桜カフェですが、もし早く桜が散ってしまうような事があれば、早めに終了する可能性も
なきにしもあらず、といったところです。勿論予約いただいた分には取り消し、などはしませんが、
夜桜を楽しんでいただく、という前提なので、散っていたら申し訳ないですからね。

先ほど書いたように夕方、あるいはそれ以降の夜の時間帯は、
うちの店は比較的空いておりますので、夜桜見ながら手紙を書いたり、
もちろん本を読んだり、お茶とともにゆったりとした時間を過ごしていただけたら、と思います。

最近お店が忙しかったのは、桜のせいだけではなく、新しく三鷹や東京に引っ越して
来られた方たちが訪問していただける、というのもあるようです。
「三鷹に昨日越してきたばかりなんです」という親子連れの方や、
学生さん。社会人さん。
なんだか皆さん真新しい表情をしていて、こちらも新鮮な気持ちになれます。
年度末で残業続きの方も、4月になったらゆっくり骨休めに来てほしいですね。
そのためにも桜にはもうひとふんばり、咲いていてもらわないと。

前に一度来店いただいた方が、更年期障害やイライラを抑えるための
対策の本などありますか?と再来店。
こういう時、実用的な本がほとんどない、小説中心でお役に立てない事がちょっと申し訳ない。
橋本治の、いろんな年代の方の悩みに対しての相談本があったので、
「こちらの40代向けのページがもしかしたらなにか解決の糸口になるかも」と
ちょっと的外れかも・・・と思いつつ様子を伺ってみると、
パスタを食べながらずっと読まれていて、時々「あ、そうそう」とか呟かれてたので
ひとまずホッとする。もう1冊「これなんかもちょっとヒントあるかも」と差し出した本と
一緒に2冊お買い上げいただきました。
「ただこの中身、20代のページが大半だけどそこは必要ないですね」
などガハハと笑いながらもすっきり帰られたご様子でした。
来店中、その症状などについてお話を聞いたのですが(ご本人さんでなく
家族の方の相談)最近私も夫に当たってしまうような事が前より増えたような気がしてきて、
逆に参考になった事が多かったです。
一番身近な人に優しくなれないと、外面がいいだけじゃダメですねー、と実感。
身体のガタとか更年期とかいろんな障害を、笑顔と優しさ、前向きさでなんとか軽減できますように・・・


2006年3月27日 月曜日
桜のおかげで、このところ店がいいかんじで忙しいです。
日記を書く時間がないほど、というのは久しぶりなかんじかもしれない。
桜さまさまです。
それに桜を見上げながら歩く人々の表情は皆柔らかく、
この週末はなんだかふんわりした空気の中、時が流れていった感があります。
表から店を覗き込む人も多いですが、この時期は店側から表を眺めるのも、
もっとも楽しい頃だと思います。

いつもは親子2人で来店されるお客さんがパパも一緒に3人で来店いただき、
ほのぼのした店内。お子さんも家族で桜を見ながらお店で過ごすのが嬉しそう。
しかし小さなお子様の発想というのは本当に面白い。
↓の右側のキリコ展のポスターを見て、
「わー、おもしろいトイレだねー」ですって。



た、たしかに・・・。座ってる・・・みたいな。デ・キリコのトイレっていくら値がつくのだろうか・・・?

あと、「青いはっぱとありさんの絵本がお店にあった。読んで」とお母さんに言っていて、
「青い葉?アリさん?」そんな絵本うちにあったかなー、と必死に考えていると、
本人さんが表の100円均一コーナーから持ってきてくれました。
「ママこれこれ」って。なるほど、バグズライフの映画パンフレットの事でした。
たしかに表紙のイラストが、青いはっぱとアリさんだ。
ふーむ、勉強になりました。

ページをめくりながら読んであげるお母さん、さすがです。
パンフレットを子供にわかりやすく物語風にアレンジ、なんて大技をさらりと
やりのけておられました。 感動ものでしたね。


2006年3月25日 土曜日
やっとお店の前の桜の蕾が開き始めました。
まだまだ、これから、ですけどね。
こんかんじです↓



ということで、夜桜が咲いている時期限定の春のイベント、
トップページでお知らせしています。
秋の読書週間の時にも試みて、利用はまったくなかったのですが、
せっかく店の前の桜がだんだんと成長して大きく咲くようになってきた事ですし、
是非お客さんにこの桜を堪能してほしい、という想いで始めてみました。
3名様以上から貸切可能ですので、よろしければこの機会にご利用ください。

花見でお酒、も良いけれど、コーヒーで頭を冴え渡る状態にしたまま、
夜桜の下ミニ読書会、ミニ朗読会、なんていかがでしょうか。
あと普段お店のオープンしている時間はいつもお仕事中の家族に、
まったりとした時間を過ごしてもらいたい、というプレゼント感覚とか、
小さなお子様をお連れで、今夜だけはちょっとだけ遅い時間まで
起きて絵本でも読んであげようか、なんて
淡い春の良き思い出作りを演出できれば、と思います。
勿論恋人同士でも、3人以上だからちょっと古いけどドリカム状態でも、
ダブルデートでもトリプルデートでも、楽しい時間をお過ごしいただければ、幸いです。
遅くとも前日までにはお知らせいただきたいので、なにかありましたら
お気軽に相談ください。

そしてフォス研の方も4/8(土)に決まりました。
去年は4/1にして桜がまだ咲いていなかったので、せっかくの春の読書会、
今年こそ夜桜の下で、と蕾が開き始めるまで慎重に見計らっておりましたが、
本日きざしが見えたのをいい機会ととらえ、一気に発表させていただきました。
予告どおり作品は「桜桃」です。こちらも参加希望や質問など気軽にお問い合わせくださいね。

今日は会津若松から三鷹太宰めぐりに来られたお客さんや、
晴れて気持ちいいから禅林寺に来たついでに、というお客さんがいらっしゃいました。
そういう人たちにとって、「三鷹太宰マップ」は貴重なもののようで、
お一人の方はかなり年季の入った書き込みをされていて、
このマップを作成された三鷹太宰の会の方に感謝しなくちゃな、と改めて思いました。
会津若松の方は、今日の陸橋の夕焼けの風景を無事見れたかな?見れてるといいな。

前に「硝子障子のシルエット」をお探しだったお客さんが来店し、
その後入手した事を日記にも書きましたが、本日そのお客さんの手に
無事お渡しできました。小さな事かもしれないけど、なんか達成感がある。

桜も咲き始めたし、なんとも気持ちの良い夜ですね。
昨日の「夜王」じゃないけど、肩で風切ってこのまま三鷹通りをまっすぐ、
陸橋あたりまで歩きたい気分。どなたか同じ気分の方、大名行列してみます?(笑)


2006年3月24日 金曜日
今日は「散歩の達人」の取材がありました。
4/21発売の5月号が吉祥寺・三鷹の特集のようです。
例の「中央線BOOK」をいただけたので、初めてゆっくり自分のお店が
掲載されている部分を落ち着いてゆっくり読むことができました。
今まではコンビニなどでチラッと立ち読みするだけだったので。

三鷹のページのグラビアだから、なんだか「三鷹代表」みたいで
正直すごい嬉しい。
「太宰ファンが集うある年の桜桃忌。赤い糸が引きあうように墓前で
出逢った2人の男女は、そののち遠距離恋愛を経てゴールイン」
と紹介記事に書いてあって、「なになに?すげーロマンチックじゃん」
と自分のことながら思ってしまいましたが(笑)

実のところは、遠距離恋愛といいましても、
初めて会ったのが桜桃忌の時で、
二度目に会った時はもう同棲スタートなんですよ。
いや、これも我ながらすごい。

ところで「富嶽百景」が映画化されるようですね。
塚本高史が太宰役ということで、見てみたい。
私も早く天下茶屋に行かなくちゃ


2006年3月23日 木曜日
なんか朝から子供さんがとくガラスのところに飾っている
一番端っこの本に反応してるな?と思っていたら、
こんなことになってました。↓



右側の本にベタッとリラックマくんがへばりついております。
いつのまにか隙間から落ちてしまい、奇跡的に本の表紙にひっかかったもの、
と思われます。発見後救助しましたが、子供達が笑ってくれるのなら
もうちょいこのままでも良かったかなー?

そんなちょっと頬がゆるむようなスタートを切った一日でしたが、
家に帰ってから大大失敗をしていた事に気が付く。

お疲れ〜と帰ってスカートを脱ごうとすると、チャックが全開になっているのを発見!
ひえーーーー!です。私今日こんな姿で接客していたのか・・・
エプロンで隠れていた事を願います。
まあ、無理矢理始まりよければすべて良し、ってことにしちゃいましょう。
でも今後身だしなみにはもうちょっと気をつけた方が良いですね。

ドラマの最終回ネタですが、なんとか最後の30分だけテレビが写って、
藤木直人のメガネなしの「勘弁してよ〜」っていう表情がすごく良かったので
満足です。明日は夜王最終回、聖也が見納めなのですね・・・さびしい。


2006年3月21日 火曜日
日記にも何度か登場した近所のきれいな奥様が
可愛い赤ちゃんを出産し、引越し準備のためこちらに戻っていたので
お店に顔を出してくださった。
写真を見せてもらいましたが、すごい可愛い!
しばらくお会いできなくなるのは寂しいですが、赤ちゃんのお顔を見ると
遠い街でのママさんぶりを思い浮かべながら私も頑張れそう、と思いました。

お店の窓辺からしきりに外を眺めて、「いつか三鷹に帰ってきたいです。
本当にここはいいところ」と何度も言われるので、
「その時までしっかり根を生やし頑張って待ってますよ」と答える。
その頃はこの桜の樹も随分と成長しているでしょうね。
この三鷹通りの桜並木はなかなかのもんになるんじゃないでしょうか。
今年ももうすぐ咲くんだ、と思うとかなり楽しみです。

その時にプロレスラーの人がやっている引越し屋さんがある、という話をしていたら、
ちょうど夕刊に紹介されていました。なんか応援したくなりました。
といっても私は当分は引越し予定はないんですけどね。
うちのダンナさんはプロレス好きだから(観戦オンリー)
ものすごいワクワクした引越しになりそう。

私は終日お店にいたのでニュースで見ただけなのですが、野球の話題で持ちきりですね。
私が見たのはイチローがビールぶっかけられてるシーンで、いつものクールな彼とはちょっと違った
砕けた一面が見れて、萌えてしまったのは私だけでしょうか?
好きな人が男同士でバカ騒ぎしているところを脇で見ながら
胸をときめかせる、という構図は大好きなのですが、大人になるとそういう機会ないですからね。
今はブラウン管の中のいろんな人にキュンキュンして楽しんでおきます。
そう、そのテレビが最近調子が悪く、電源をONにして1時間たたないと
画面が映らないんですよ。小早川ドラマの最終回は見れるのだろうか・・・
頼むよ〜>うちのテレビ


2006年3月20日 月曜日
お客さんからスィートピーのお花をいただきました。
春ですね。

 

ピンクの花束とブルーの花瓶とのコントラストの相性が抜群に良くて、
目にも優しい。スィートピーといえば松田聖子の「赤いスィートピー」。
でも半年たっても手も握らないなら、「ついていきたい」ってより
正直「おしたおしたい」が本音ですね、 ダメですかね?こういうの・・・

樹村みのりさんのファンの方からメールいただき、
日記でサイン本があると読んで、今もあれば欲しいのですが、と。
サインの本は残念ながら売れてしまったのですが、1冊「ローズバットロージー」
という本がありますよ、ということでお買い上げに。

これ、私の思い出が詰まった本で、お店に出した当初はすげえ高い価格設定だったのですが、
なつかしい〜、と目を輝かせてお茶を飲みながらゆっくり読んでくださった事も何度かあったし、
お好きな方の手に渡るなら、と価格を下げて、店から旅立っていきました。
ページを開けば表れるピンクの半ズボンの男の子、時々ページをめくっては、ふっとほころんでた。
あの優しさに包まれるかんじはなんなのでしょう、独特のものでした。
やっぱりファンが多いのだ、と納得。
なつかしい、と感じる一瞬の時はみなさん、表情がゆるむ。
やっぱり古本が好き。この店で随分長く眠ってる本も、生き返らせて旅立たせなくては。



2006年3月18日 土曜日
「バナナケーキが美味しいとネットで見て来ました」
というお客さんがいらっしゃって、かなり緊張しました。
お店に来店いただいた方々がブログやサイトで紹介いただいてるのは、
たまに拝見させていただいてとても嬉しく思っています。
「ここのワッフルはママの味」と表現してくださってたのを発見した時は
かなり嬉しかった。そう、そうなんです。そのかんじが出したかったんです。

小さなお店は不便な点も数え切れないほどあるけれど、
コーヒーを待ってる間の、ポタポタという音とともに漂う香りとか、
湯気が視界に入るとなぜか落ち着くかんじとか、
ワッフルが焼きあがる瞬間のジュワ〜っとした音とかがダイレクトに伝わる
という、そういう利点があって、
私自身がお客さん側でカフェを訪問してた時に、そういうものをとても心地よいと感じていたから
再現する喜びが倍になって実現されている。
小さな空間だからこそ、五感を研ぎ澄ましてたくさん心地よくなってくだされば嬉しいし、
ずっとそういう空間を保ち続けられたら、と思います。

やってきてくださったお客さんはこの春から東京生活を始められるという、
ここに来る前に禅林寺に行ってこられたそうです。
卒園式に向うお子様とお母さんの列も今日はたくさん見ました。
今年も春がやってきたんですね。

今日はしかしとってもお店はヒマでした。
道路はすごく混んでいて、お出かけの人はすごく多いみたい。
車はゆるゆるとしか動かないけど、中の人たちは皆楽しそう。
そんな時にひとりでお店に居ると、ふと寂しさを感じることがあります。

その寂しさの空間を突き破るように、書店員時代、一緒に仕事していた
スタッフさんが京都からやってきてくれました。
なんでも今回の突然の上京は氣志團のイベントに当たったとかで(笑)
私と似たような行動パターンですね。

そこで私が働いていた桂の書店が閉店した、と聞きました。
なんと私、知りませんでした・・・
昨年の8月に京都へほんのちょっとだけ行った時に、最初に働いていた近鉄の書店跡の方へ
行った事はその時の日記にも書いたと思うのですが、
肝心な店長時代に頑張っていた方の書店にはまたいつでも行けると思い
時間も今回はない事だし行かなかったんです。その時ならまだ間に合ったのに・・・
あの場所がもうないなんて・・・
今度跡地を見に行かなくては。

本当に近頃の私の物語は、「あって当然と思ってたものがなくなるシリーズ」です。
歳をとったのでしょうか?それとも時代のせいでしょうか?

でもそういうものを嘆くよりも、当時一緒に頑張っていた仲間がこうして
お店にやってきてくれた、元気な笑顔を見せてくれた事を喜ぶ気持ちを大事にしょう、って思います。
それに私の大好きな満月の阿闍梨餅をおみあげに持ってきてくれた!
この皮の感触、ああ、幸せ〜

結局女の人は甘いものによって幸せになるのかも。少なくとも私はそうかも。


2006年3月17日 金曜日
「通り行く人が時折窓際の本を見て、一瞬表情を緩めるのが
こちら側からわかるのはいいですね。」
と、ふとお客さんが顔を上げて話かけてくださりました。

「私も一日に何度かそういう表情を発見しては、なんだかホワーッとした
気持ちになっているんです」と答えながら、そのお客さんの柔らかな雰囲気にも
そのホワーッが倍増され、とても幸せな気分が味わえました。
ちょっと石田ゆり子さんに似てるな、と勝手に思いながら。

そういえば先日テレビで放送されていた日本アカデミー賞授賞式で
私が一番きれいだな、と思ったのが石田ゆり子さんでした。
この番組は毎年楽しみにしていて、かかさず見ているのだけど、
(もしかして既に日記に書いたかな?だとしたらすごい健忘症だ)
それは女優さんたちのファッション鑑賞を楽しみにしている、というのが大きい。
鈴木京香の大胆な谷間が見えそうなドレスもとっても似合っていたけれど、
石田ゆり子さんがその名のごとく、片隅に咲いた白百合のような凛とした美しさがあった。
ブラウン管に登場したのはほんのわずかな時間だったし、決して派手ではないけれど、
釘付けになってしまった。 それは本を読んだから、贔屓目もあったかもしれない。

「セ・ジョリ ここちいい毎日」当店販売価格600円


なかなかオススメです。お部屋の写真なんかもたくさん登場するのですが、本の量がすごい!
漱石の「道草」の初版本?なんかもさりげなく写っています。
あと私が影響されたのは、貝殻をゴム入れにする、とか、あとお料理。
大根おろしとゆずポンで仕上げる納豆とネギの卵焼き。
比較的簡単なものだけど、ヘルシーで美味しそう。納豆大好きなので、近日中につくってみるつもりです。

クラスにもいましたね、目立たないようで、実はものすごく目立っている。
昔からちゃんとティッシュはティッシュケースに入れていて、
同窓会とかでものすごく大人っぽくなっているタイプ。
マッチやトシちゃんにキャーキャー言うのでなく、宮川一朗太派だったりする。
近頃の私は紺野まひるとか、こういうかんじの奥ゆかしい美人さんがタイプなのかしら?

2006年3月16日 木曜日
しばらく日記をさぼっておりましたのは理由がありまして・・・
お察しかもしれませんが、毎年確定申告寸前は、集中して作業をするので
ちょっと更新の方はお休みをいただきました。
おかげさまで無事提出を終えました!

昔からテスト勉強とか一夜漬け派でしたけど、
毎年思います。「今年は普段からちゃんとマメに記帳しよう」って。
で、毎年3月に入ったくらいでバタバタ領収書の束をまさぐりはじめます。
今年も「なぜか3月分がナッシングー!」とか焦りましたけれど、
2月の束の中に一緒くたになって入っていて、ホッと胸を撫で下ろしました。

もう、最近こういう些細な事で気になり、些細な解決でものすごく晴れた気分になる。
人生、些細な事が大事、という気がします。
なので、今年こそ!今年からはじめよう、普段からマメに記帳。
一度書いた日記を読み返すということはほとんどないけれど、
来年の3月になったら、この1年前の日記を読んで「また出来なかったよ」
という事がないようにしたいです、はい。

ということで、書けなかった分、かなり手抜きではありますが、
おすすめ本を紹介したり、ちょっとした店内風景の写真なんかとプラス二言三言くらいは
書いておきました。確定申告が滞ろうとと中央線のデザインが変わろうと、
営業時間どおり、店は続いていってました。なるべく平日は日付を飛ばさず、
日記は書いていたいし。今日もお店はやってましたよ、というかんじで。
これからも続いていく日々、店での出来事、思うこと、など綴っていこうと思います。
今年度もどうぞよろしくお願いいたします。


2006年3月13日 月曜日
確定申告の神様が降りてきたかのように、はかどるはかどる。
というか、今日はかどらなかったらシャレにならんので(笑)

夜の部のあたりで来店くださったお客さんに、私の心のよりごころだった
ネイチャークラフトガーデンが閉店、と聞いてショックを受ける。
最近本当に、あって普通のもの、という感覚だったものがひとつひとつなくなっていく。
いろんな大切と感じているものを、その分もっと愛さなければ、とちょっと危機感を感じる。
その後、「やはり春は恋の季節」なんてベタな話をしたけれど、
私があまりにショックと言うので、気を晴らそうとしてくださったかも。
とりあえず「恋」とかハートマーク的事柄全般な話してると瞬間湯沸し気で笑顔になれる
単純なやつですから、私。我ながらたくましいおばさんだな(笑)

そんなたくましいおばさんが作ったポップです。

このポップをこの週末から窓辺に貼ってるのですが、とうとう1件もラッピングする事
なかったです。うーん、窓辺にプレゼントブックっぽいのを並べてアピってみたのですが、
ホワイトデーに本を、というのはいまいちでしょうかねえ。
ま、また来年も地道に作戦練ってみます。
右端にそーっと覗いてる女子を書いたのがいけなかったのでしょうか(笑)
どうも、なにかひとつ落ちをつけないと気がすまないのは、関西人の血かな
男子の「dokidoki」女子の「アセアセ」ってセリフもない方が良かったでしょうか
単に字が汚いのでしょうか
うーん・・・


2006年3月11日 土曜日
確定申告の準備、本日はまったく進行せず。
でも今日はお客さんがまったりと過ごしていただてる風景をたくさん目にできて、
こっちも癒されました。

元ショップオーナーさんからの、お店をやめて初めて
お客さんとなにげなく話したりしながら自分も癒されていたことがわかる、
好きなものを介してるから よけいに、というメールの言葉に大きく頷く。
私自身がこの場所で、一番癒されてるのかもしれない、
そんな事にふと気づけた。
健全な肉体でいなければ。健康で店が続けられますように、と
今日もまた思う。このところ、かさねがさね、思うこと。

 
今日とても人気があって、いろんな方がお茶を飲みながら読まれていた本。
「全国の絵本のような雑貨屋さんショップ案内」を見ていると
いろんなお店巡りがしたくなります

と思っていたら後日窓辺から見ていて気になっていた、という方がお買い上げされました。
「このショップ案内がとてもいいですよ!」と思わずレジで声かけちゃった。

では売り切れてない本を1冊ご紹介。
 
雑貨といえば、この「とっておきの雑貨と出会えるところ」主婦と生活者発行 当店販売価格750円
もおすすめです。全国にこんなに素敵なお店があるなんて!駅からの地図のイラストも可愛いし、
行ってみたいお店がみつかって、旅先が決まる、っていうのもいいんじゃないでしょうか。
私も実行してみたいです。こういう出会いを重ねると、同じように三鷹のうちの店に
やってきてくださる方のドアを開ける前の少しドキドキした心地とか、
気持ちも前より増してわかる気がするし。


2006年3月10日 金曜日
確定申告の準備、ちょっと中だるみ。

ここんところのお店の窓辺のヒトコマ。
朝の部、夜の部、で分けて窓辺に出す、なんて初の試みなので記念にアップ。


窓辺コーナーの端っこのヒトコマ。
朝、昼の部は、最新のInRedがもう出てますよ!みたいな。
付録の小悪魔キャミソールは残念ながら付いておりませんが、
ということで吉田美和さんの明るい笑顔で。そろそろ値下げしなきゃな。


外が薄暗くなり、テントのライトアップをONにしたら、じゃーん、夜の部に模様替え。
成宮君の例のヌードのananセックス特集にサッと入れ替えております。
なんとなく、朝や昼にはちょっと堂々と窓辺には出せないかんじ、わかります?
目の前中学校ですしね。通勤の人たちも多いし、なんとなく、ね。

2006年3月9日 木曜日
昨日はポッカポカの春爛漫の一日でしたね。
このところ家で養生していた事が多かったので、
陽の光を思いっきり浴びよう、と井の頭公園に行ったら
傍の雑貨屋さんでモデルの今宿麻美さんが撮影中でした。
私はこの歳になっても、ファッション誌「spring」とかすごい好きで、
今でもよくチェックしているので嬉しかったですね。独特な魅力がある方ですよね。

今日、レジで本をお買い上げされる時に、
「さっきあちらのお席にいらっしゃった方はよく来られるのですか?」
とご質問をお受けしたので、
「はい、よく来店いただけておりますが」とお答えすると、
お持ちいただいていた「万国奇人博覧館」という本を手に、少し考えられるような
表情をされました。

奥の席で、おじいさんがこの本を時々クスクス笑いながら読まれていた時、
このお客さんも窓際の席にいらっしゃったので、
そのおじいさんが次に来店された時にこの本がないとガッカリされるかもしれない、
と思われたようです。

「この本、買ってもいいでしょうかねえ」とまだ考えられていたので、
「もちろんですよ。うちはメインは古本屋ですので、欲しいと思う本ができればお買い上げ
いただけると・・・」みたいな言葉をおかけしたのですが、
「やっぱり今日はやめておいて、別のこの2冊をください」と
他の本をお買い上げになられました。

後でふと思ったのですが、まずすっと
「お気遣いありがとうございます」って言葉がなんで出なかったんだ自分!と反省の気持ちが
ふつふつと・・・。いつまで経ってもダメ出しばかりしています。

たしかに古本屋がメインで、カフェ付というのが次に来るのかも知れないけど、
「ブックカフェ」というものの特徴って、時間を買う、みたいな感覚が大いにあると思う。
先ほどのお客さんは、お茶を飲みながら本を読む時間も過ごされていた。
シーンとした、小さなギター音楽だけが流れる店内でアールグレイの香りの中、
本を静かに読まれていた。そこで時々奥の席からおじいさんのクスクスという笑いが聞こえてくる、

私はこの時、正直な事を言うと、もしかしてこちらのお客さん、
静かに本を読みたいのに、ちょっと気が散るな、と思われてないかな?とほんの少し
思ってしまっていた。けれど結果、お客さんは私以上に、おじいさんへの思いやりを持った視線を
投げてくださっていたのかもしれないと思うと、なんだか恥ずかしい気がします。

いろんな気持ちの交差がある場所、それがブックカフェ。
同じ本を手にとるのも他生の縁、そんな目に見えないものを大事にする、という
初心をいつまでも忘れないようにしないと、と改めて思いました。

2006年3月7日 火曜日
今日はたくさんお客さんに来店いただき、売上も良く、
エピソードも満載な一日。すごい充足感でいっぱい。
ほんのたまにこういう日があります。ピークなかんじの日。
日記に書きたいような面白い話がありすぎて、
書ききれない状態の日。
またおいおい引き出していくとして、ざっとまとめてみます。

まずは太宰情報から。
第3回杉並演劇祭がただ今開催中で、17(金)18:30
18(土)13:30、18:30 ヴァーシティホールで小松事務所
「太宰治の生涯」という舞台+映像の上演があります。
主宰の方が前にご来店いただいていた事もあるのですが、
本日案内のパンフなど持ってきてくださりました。
店内に置きますので、興味のある方はお持ち帰りくださいね。
案内サイトなどはパンフを見たところ特に設けられていないようないのですが、
チケット申し込み、問い合わせなどは杉並区文化・交流協会 03-5311-7035
こちらで案内いただけると思います。

今回の上演は、太宰の弟子でもある作家・田中英光にスポットを当てているとか。
先日の例もありますが、最近芸術祭がぽつぽつと行われているのですね。
この杉並演劇祭は、杉並区在住、在勤、在学の演劇人や劇団が繰り広げる演劇の祭典、
とのことでとても興味が湧きますね。
最近まったく足を踏み入れていない杉並区、西荻とか時間できたら
ゆっくり散策したいな。

開店直後に、「30年前に三鷹に住んでいたので懐かしくなって」と
来店いただいた女性の方は、当時の下宿先の大家さんがが太宰の遺体を見に行かれたそうな。
「紐で結ばれていて、奥さんが切ってください、と言ってるところだった」という、
当時の様子をよく聞いてました、と詳しく話してくださりました。
「太宰治が心中したその時の事は、世間には大昔の話でも
自分にとっては、ほんのちょっと前の出来事」という言葉が印象に残りました。

窓際に並べていた久世光彦、茨木のり子、向田邦子の本を大人買いされた
お客さん、まさに「ここからここまでください」状態。爽快でした。
「今日は開いてて良かった!いつも店閉まってるので」と開口一番に。
朝早くお店の前を通られるのかな?朝のお店の前の風景って知らないけど、
私がいない間にもお店はいろんな人に見つめられているんですね、とちょっと実感。

すると「久世さんが亡くなって毎日悲しい。泣ける」と久世さんファンのお客さんが来店。
「久世さんの世界は万華鏡よ」と言われた時の瞳はキラキラしてたのが印象的。
その流れで古い映画やドラマの話になった時気になったのが、
昨日も他のお客さんが言われてたのですが、森雅之という俳優さんが
太宰に似てるそうです。今度ビデオ屋さんに行ったらパッケージ見てみよう。
ネットで見てみたけど画像が小さくてわかりにくかったので。

岸恵子と池部良の「雪国」の映画の素晴らしさを語ってくださったので、
そちらもいつか借りてみようと思います。
現実の世界で昭和がどんどん足りなくなるほど、
昭和の世界を堪能したくなる。
時代がどんなに変化しようと、この空間は昭和を大事にしていきます。永遠に・・・

昨日の〆がグダグダだったので今日の〆は美しく、と思ったけど
意識しすぎて失敗してるクチかな?これ


2006年3月6日 月曜日
ミユキです。
奥貫薫目当てで「週刊現代」をチェックしに行ったら、
大石恵のあまりの美しさにバイ〜ンと気絶しそうになったとです。
私の中でまたハイドの株が上がりました。
嫁さんをこんなに輝やかす事ができるなんてすごいです。

ってことで今頃超遅いヒロシブームがキテル私です。

そういえば昨日の事ですが、本が引き起こすシンクロ現象が発生しました。

うちの店には何冊か非売品があります。
お客さんが、「こちらの本、お茶を飲んでゆっくり本を読まれる方に
観賞用として置いていただけませんか?この店に置いていただければ嬉しいのですが」
ってかんじでお持ちになった本がそうです。

その中の1冊の本に反応されたお客さんが、その本の素晴らしさを
延々と語っておられた時、ちょうどその本の提供者の方が窓の外を通られました。
たまたまうちの店には珍しく満席だったので(近くの公会堂で柳家小三治独演会があった為)
入店はされなかったのですが、私はお客さんと話しながらも心の中で
この本のシンクロ状態にドキドキときめいておりました。

その本↓は昭和17年発行の大阪の紡績会社の五十年記という非売品のものです。


見返しにはこんなイラストが。

昔はたおり機に憧れて、ピアノでよく真似事をしていた事を思い出しました。
子供の頃、奄美の田舎に連れていってもらった時に印象に残った事は、
どこまで進んでも遠浅の海、この世の終り?ってくらいの満天の星、
そしてはたおり機でした。今思えば大島紬の作業所だったのかな?
触ってみたくて仕方がなかったけど、触れなかった。
まだ目の裏にズラーッと並んでたはたおり機の光景が焼きついてます。
お琴を弾くように伸びやかに、はたおり機をあやつってみたい、
そんな子供の時の夢、いつか叶えられるかな?

サイン本もほんの数冊ですが、ひっそりと本棚に混じっています。
今日は樹村みのりさんの本が売れました。
お客さんが、樹村さんのお友達、ということでお譲りいただいた本なのですが、
樹村さんの本が大好き、という方の手に渡って私も嬉しいです。
とても感激されてましたので。

「草の花」の本が表から見えたので、と
福永武彦が愛読書だという男性のお客さんが来店。
とても穏やかそうな方で、静かにコーヒーを飲まれながら本を読まれておられたのですが、
帰り際に、「管理と統制の今の世の中、こういう空間はまさに武器ですね」と
背筋がピンとするような事をおっしゃられました。

でもすぐその刹那でふっと和らいだ表情で、
「ここには言霊が見えますよ。太宰の、そしてあなたの優しい雰囲気が溢れている」と。
なんだか温かいもので包まれているような、そんな気分になる声色でした。
子供の頃、大人になったら毎日どんな気分なの?と想像していた
「理想の気分」というものは、こんなかんじかもしれません。
これがいつも、なら良いのですが、まあなかなかそうもいかなくて・・・
everydayドギマギング(しまりのない〆)

2006年3月4日 土曜日
ミユキです。
最近平らなところでよくこけとります。ミユキです。

と不気味なオープニングなのは、今年は紅白の再放送がなかったなー
ってふと思ったのです。毎年1月の中旬〜下旬頃再放送しますよね?
私はあのかんじが結構好きなんです。ちょっと時間がたってから大晦日の紅白を見る
かんじ、結局見ることが出来なかったりする事も多かったのですが、
なんとなく紅白はリアルタイムで大事な場面を見逃したり、もう一度見たいシーンが
発生しても、再放送で拾えるから大丈夫、っていう安心感が好きだったのかもしれません。

なので今回も安心して録画もせずに、中盤戦に今年最後のお風呂をゆっくり入ったのです。
そしたら結構その間に見たい人とかチラホラあったのですよねー。
で、今年は紅白で私が一番注目したのはヒロシさん。
紅白のあの高いテンションの中、ひとり物怖じせず、マイペースに「ヒロシです」を
いつものスタイルで連発する姿に、「あ、ちょっといけてるかも・・・」と思ったのです。

今まで全然なんとも感じなかった人が、急に気になる、っていうのは
嫌いなかんじじゃないですよ。もう一度あの感覚に浸りたいと思っていたのに・・・

最近、「あって当たり前」と思ってたものが消えてなくなるような事がぽつぽつとあって、
歳をとるってこういう事も増えていくのかな、とちょっとセンチになっとります。

でも多分春だからだと思います。

気を取り直してここでフロームお客さんの太宰情報です。
東京国際芸術祭2006というのが開催されていて、太宰原作の「冬の花火、春の枯葉」
が3/24〜3/27の間、にしすがも創造舎特設劇場にて上演されるようです。
素敵なチラシを提供していただきましたので、店内にさっそく貼らせていただいてます。
雰囲気良さげです。↓画像参照
お客さんは、イスラエルのダンスを見に行かれたそうです。いいな。
芸術祭のパンフもいただいたので、興味のある方はどうぞ見てくださいね。

こういう太宰関連情報を教えていただくとすごく嬉しい。
みなさん、最初に「おそらくご存知だと思うのですが・・・」と言ってくださるのですが、
最近の太宰情報はほとんどお客さんから初めてお聞きして知る、というパターンが多いです。
甘んじず自らもアンテナ察知しなければ、ですけど網羅できないのでホント助かります。


こちらがそのチラシとパンフです。
裏には「今こそ太宰、本物の負け犬たちの物語」とあります。
冬の花火は大好きな作品、読み返してみようかな


2006年3月3日 金曜日
窓際に飾ってあった「赤ちゃんとお話しよう」という絵本を
「これ、ちょっと見せてもらえますか?」と入店された女性の方の
胸元には、ピンクの布に覆われた可愛らしい女の子の赤ちゃんが
スッポリおさまって静かに寝息を立てていました。
おそらく生後数ヶ月、今年この店にやってきてくれたお客さんの中で
一番の最年少さんだと思う。

赤ちゃんを起こさないように、そーっと絵本のページをめくられている
その様子を見守っていると、両手がふさがっているのに、
一生懸命サイフから300円の本代を出そうとされている。
思わずお手伝いしながら絵本をそのお母さんの手へ届けて、
「可愛らしい女の子ですね」と声をかけると、笑顔で答えてくださって、
そんな姿を見送りながら、この絵本が親子を繋ぐ時間をたくさんつくるのだろうと
思うと、やっぱり本屋の仕事はやりがいがあるな、と強く感じました。
もしお客さんが初めての子育ての時間にこれから向っていかれると
するならば、この柔らかい色調の本で安らいだ優しい時間を過ごしてほしいとも思う。
そんなかんじでスタートした今日は桃の節句。女の子の日なのでした。

このところ体調を崩したりして色々あったけど、
そういう事があったからこそ、今日も店を営業できる喜びというのを
ひしひしと感じる。最近の口ぐせは、「もう健康で店さえ愛されて続いていけばそれで充分」
そしてカレンダーも時がたてばめくれていく。
3月4月のカレンダーには「愛される条件とは、愛する心の豊かなことだ」と書いてあります。
愛する心豊かな余裕のある人になる、これが私の目標かな。



深大寺で「だるま市」というのをやっていたようで、そのおみあげ、と
お客さんがじゃがいもで出来た焼きそば、というのを持ってきてくださいました。
見かけは白滝みたいなかんじなんですけど、とっても美味しかったです。
ちなみに白滝の美味しさは最近になってやっとわかってきました。
もしかしたら、ちくわぶの良さがわかる日も来るのかもしれませんね。


2006年3月2日 木曜日
久世光彦さんが亡くなりましたね。
窓際のコーナーで何冊か本を飾っていると、
哀しそうな表情で立ちどまられる年配の方の姿を何度かお見受けしました。

私は太宰がモデルとされる「謎の母」が大好き。
講演中の太宰の様子の表現のところで、かなり泣けてきました。
講演といえば、「みみづく通信」ですね。
新潟を訪れた際、イタリア軒の前を通った時、なにかの気配を感じた
のですが、それは以前にこの作品を読んで太宰がこの店で食事した事を書いていた
事をかすかに憶えていたのか、まったく忘れていたけれど、
太宰を感じさせる何かにはセンサーのようなものが反応する体質になってしまっているのか
いずれにせよ謎です。

久世光彦著の本で「ひと恋しくて 余白の多い住所録」という
宇野亜喜良さんイラストの本があるのですが、こちらに太宰治の章もあります。

私は隠れ太宰だった、という冒頭で始まる。
桜桃忌に三鷹、禅林寺まで行って、傘の影から遠巻きに様子を見ていたこともある、という。
五十を越えて、やっと好きな作家は太宰と漱石、と口にする事ができたそうな。
それは、「言い訳なんかしなくても、命の行方がぼんやりと見えてきたのかもしれない」
と締めくくられているのが、なんとも切ないです。

私は早くから「好きだ」と言ってしまうことをとった。
言ってしまうのなら、もう猛烈に言ってしまうか、まったく言わないか、どちらかの
タイプに太宰ファンは分かれるのだと思うけど、言えないで影から見ている人の
気持ちも汲み取りたいし、そういう人がある日勇気を出してうちの店に飛び込んできて
くれたら、嬉しい。あったかくて美味しいコーヒーを出したいと思う。

  


2006年2月28日 火曜日
トップページでもお知らせしましたが、3月は連休が変則になります。
毎週水曜日がお休みなのは通常どおりなのですが、
第3火曜日の3/21が春分の日で祝日ですので、その日は営業し、
代わりに1週早い第2火曜日の3/14をお休みとさせていただきます。
ちょっとややこしいですが、どうぞよろしくお願いいたします。

日記のかなり昔に登場した、太宰さんにどことなく似ている
お客さんが久しぶりに来店されました。
その時の日記では、窓際の席に座って
「まさにここ、女生徒の刑の席ですね」と言われたエピソードを書いたような
記憶があります。本日はその刑を受けることなく、奥の席でコーヒーを飲まれてました。

「あの時におっしゃられていた本はもう出されたのですか?」など
昨日のことのように質問したので、
「よく覚えてらっしゃいますね。また次の機会に持参いたします」と。
まあ驚かれるのも無理はないですが、
太宰似の素敵な大学教授の事を私が忘れるわけがない。うん、ない。

「あれからいろんなところで紹介されてますね。ここはやはり、まず名前がいいからね」
なんて嬉しい事を言ってくださる。
フォスフォレッセンス、という店名は当初は「覚えにくい」と不評もたくさんいただいてたのですが、
なにやら太鼓判を押していただいたかのような、実に嬉しい気分でした。

「堀田善衛の本はありますか?」と。「歴史」という本があったのでそちらを差し出す。
堀田善衛の文庫はほとんど絶版になってしまって、とのこと。

今日、同じく絶版になった「中野重治のむらぎも」という本はありますか?
と来店されたお客さんがいらっしゃった。
残念ながら在庫はなかったのだけど、入手できると良いな。
古本屋さんには夢がある、そんな極めて単純な事をふと思った。
絶版の探してる本がある人は、「ここにはあるか、ないか」そんな気持ちでドアを
開け、「やっぱないか」と半分諦めながらほんの一筋の希望を胸に棚を目で追う。

そこでみつかるとすごく嬉しいけれど、そこでその本を探す旅は終ってしまうのですね。
そんな旅の終着駅に、なりたいような、なりたくないような・・・
返事がもうこないだろうと諦めかけた人からのメールが来るのは嬉しいけど
ほんの少し怖い気もする、そんなかんじと似てる?ん?例えがヘンかな?

いや、でもその時点こそがほんものの旅の始まりですから、出発点にはなりたいですね。

教授の方に名前を聞いてしまったら、図書館や書店に行けばその本は比較的容易に
手に入るとは思う。でも、あえて何もしないでおく。自然に任せる。
「むらぎも」という語感がとても気になるので、こっちはほっとかないで
気になった今すぐ調べてみることにします。

ご心配おかけしましたが、おかげさまでお薬があれば咳もおさまり、
現在ではまったくしんどい思いはありませんのでご安心ください。
ものすごく健康に気をつけるようになりましたし。


これが例のまぼろしの味大根生姜飴。
こちらとラベイユのユーカリのハチミツを溶かしたお茶を
休憩時に飲むのを習慣にしています。ノドに優しいくてとても良いです。


2006年2月27日 月曜日
「太宰治の小説で、フンドシが出てくるものはありますか?」
といきなりお客さんに質問されました。
パッとか浮かばなかったですが、出てきてもあまり深い意味はなかったような・・・
いや、調べてみたら「太宰治と褌の密接な関係」とか発見できるかもしれません。

お客さんが最近フンドシが気になるのはきっかけがあって、
小学校の水泳の時間、競泳パンツか赤フンドシかどちらか
自由に選択して良いようで、
「それって現代のお話ですか?」と質問してみたのですが、そのようです。
で、子供さんはやはり競泳パンツにしたいのだけど、
お客さんは、あのひもでしばって下半身が?くいっとひきしまるかんじが
昔の人の知恵というか、身体に良いのではないかと考え、それ以来最近では
ほとんど見られないフンドシの文化がとても気になっている、とのことでした。

「最近はデパートでクラシックパンツと命名され、お洒落なフンドシスタイルが
売り出されてますよ。父の日のプレゼントとかによく選ばれるようです」
と声をかけてみると、とても関心を持たれたようです。

「いや、今ここでね、斜陽のおしっこの場面を読んでみたら
ものすごく新鮮に感じてね。太宰治ならあのひもをきっとした時のかんじを
うまく表現してないかな?と思ったもんで」と。
わかりました。次回来店いただけるまでに調べておきますね。

しかし赤フンか・・・どっちかというと太宰というよりも、三島や坂口安吾のイメージが
ありますね。全裸で暴れ周る安吾を奥さんがフンドシ持って追いかけた、とか。
実際「青鬼の褌を洗う女」という小説もありますし。

フンドシの似合いそうな人・・・うーん、
今は時任三郎さんかなー、と強引に話題を持っていく(笑)

昨日「おしゃれイズム」に出演されていたのを目にして、こんな風に歳をとれるのなら
40代、50代になることも怖くない、って思わせてくれた。ほんとあの笑顔、
あの声、あの大きな身体、なんなんでしょ、すっかり今は時任さんに夢中です。
元々ファンで、高校時代に「海燕ジョーの奇跡」とか観にいったりしたし、
「ふぞろいの林檎たち」世代ですからね。もうずっと大好きでした。

ご本人が作成されたというHPをのぞいてみると、「結婚されているんですか?」という質問に
「はいしてます。子供も3人います」とか答えてて、そのまっすぐさに感動さえ覚えた。
この歳になってはじめて「男は包容力」っていう人の気持ちがわかった。
ドクターコパをスルーしてた事をふとある人に言うと「あなたそこから人生やり直しなさい」
と返されました(笑)当分先にはなると思いますが、ドコターコパ見て時任三昧して時には休憩しよ。


2006年2月25日 土曜日
おかげさまで読書会が終了しました。
お集まりいただいた方々、お疲れ様でした&ありがとうございました。
近日中に(と前回も書いておいてまだレポアップしてませんが・・・汗)
レポとしてまとめたいと思っております。

私自身はとても濃い時間を過ごせて、力が湧いてくるような気がしていますが、
反省点もすごく多くて。ますたーには
「君、空回りしてたね」と超辛口の意見も出たり(笑)

たしかにうまく纏められたかというと・・・?ですけれども。
でも答えなどあるはずもなく、ただ目の前に作品は確実にあって、
ひとりひとりが自由に思い巡らせる、当然?な事もたくさんでてくる。
格好つけずに、そんなありのままの、ちょっとシリキレトンボな回もあっていいんじゃ
ないかと思う。年代層もさまざまな方達が、縁あってこうしてうちの小さな店で
「富嶽百景」について自由に想像をめぐらせる時間、
こういう時間を持つことが大切な事なんじゃないかと思えます。

「聞いてるだけでも参加していいですか?」と言われていた元文学少女のおばあさんが
結果一番しゃべられていた、という・・・これだけでも成功だったんじゃないかと思える。

「天下茶屋って何区にあるんですか?」という超ぶっ飛んだ質問で華麗にオープニングした
読書会だったのですが、その質問を投げかけた関西人の女性が
(ちなみに関西には天下茶屋って地名があるんやけど・・・なんて余談も飛び出しました)
読書会終了後の感想で、
「今度甲府に行く機会があるので、今日の事を胸に富士山を見てみます」
と言っていたのも、嬉しかったし。

結婚を考えている男性の「すごく今の状態とリンクした事もあって」という言葉も印象強い。
詳しくはまたレポに書きますが、作品について研究する、って実生活にプラスが
あるのか?と言われたらすごく曖昧な答えになってしまいそうなのですが、
今回手ごたえのある生の声がいくつか返ってきたことで、また私も読書会を続けていこう、
って思えたし、新鮮な体験でした。

先日日記に登場した青年も参加いただいたのですが、
終盤に皆さんから「ウエンツそっくりですねー」と盛り上がりました。
そのウエンツ君が、読書会の始まる1時間前くらいに一度ひょっこりお店に顔を出して、
「このあたりで印刷ができるところないですか?」と質問されたので、
むむ、これはレジュメか資料を用意してくれたのだろうな、と思い
「コピー機ならそこのサミットにありますよ」とお答えすると、
「コピー機ではダメなんです。印刷機でないと」と。
?もしやものすごい隠し技の資料とか用意いただいてたのだろうか?
次回までに印刷機のある場所を調査しておくので、機会があったらまた是非参加してほしいです。

そう、で、次は何をやるんですか?との声が出まして、これだけは私が勝手に決めていい
特権なんです、とりあえずメジャーなものをひととおりやる予定です、次はメロスあたりかな?
とか言ってると、どうも本日のメンバーにはメロスはいまいち不評のよう。
後でますたーが「みんなメロスを軽く見てるようだ」とか呟いてましたが(笑)

ふと今このテンションで、せっかく来て頂いてる方から
「これしてほしい」という声があったら取り入れるべきなんじゃないだろうか?
早めに発表した方が、じっくり読めたり、それこそレジュメ作成者が増えるかも!と思い、
「何かしたいのありますか?よく知られているもので」と投げかけてみると、
ウエンツ君が「桜桃なんていいんじゃないでしょうか」と言ったのです。
その少し控え目な声色のかんじがそこはかとなく良かったので、
その場ですぐは答えなかったけど、心の中で桜桃に決めました。

春の読書会は桜の美しい頃にやりますので、「桜」という文字が入っているのも
なんか良いですしね。ということで次回、春の読書会の作品テーマは「桜桃」です。
桜前線の発表される頃、おそらく詳細日時など発表させていただきます。
この作品が好きな方、太宰治が好きな方、あちこち鎖がからまって血が噴出しそうな方、
よろしかったらご参加くださいね。

昼間、「茨木のり子さんの追悼に今日はこの店へやってきました」と来店され、
「ポケット詩集」を購入されたご夫婦。
読書会に興味があるけれどちょっと今日は用事があるので、と言われてましたが、
季節がめぐり店もあり続け、私も元気でいられればまた読書会も回を重ねていける。
予定が合う時に是非参加していただきたいです。

健康でいて、店がずっと続けられれば、そしていろんな想いが積もっていけば、
ただそれだけでいい、と感じる今日このごろ。
私も近々、真っ白な雪をかぶった富士山を陸橋あたりから見に行こうと思います。


2006年2月24日 金曜日
「元気です」としめた直後、「元気でね」って本が昨日売れました。
不思議ですね。

この本はちょっとシュールなかんじもするけど、個人的にはとても
気に入ってたので、良さがわかる人の手に渡って嬉しいです。
「佃二葉さんのいい本入りましたね」ってお客さんから言われた時、
ん?とピンとこなかったんですよ。表紙を見てああ、これか、と納得。
うちの店の在庫はもう売れましたが、どこかでこの表紙の本を目にしたら、
是非ページをめくってみてください。好きな人は好きな世界だと思うし、
卒業のお別れシーズンの贈り物としてもいいんじゃないかな?と
私は思ったんですけどね。



本をお買い上げになられたお客さんが、帰る時にドアの前で
「素敵なお店ですね」と言ってくれた。こういう事がすごく染み入る。
昨日もフレンチトーストを食べて夢野久作の文庫を買ってくださった方が、
帰り際に「美味しかったです」と言ってくださって、ほんと今はこういう瞬間に支えられる。
お客さんがいらっしゃる時に咳き込むような事は一度もなかった。
良かった。一番ホッとする。どうかこのまま治っていくように、と願う。

「腕も良くイケメンの歯医者さんよ」と口づてに紹介してくださったお客さんが来店されたので、
お礼がてら虫歯の治療に通院している事を報告。
でもねでもね、と思わず笑ってしまうことが。
「イケメンさんっていうから結構若手の先生なのかな?と想像していたら、
かなりのナイスミドル先生でしたね、いや、腕は良いようで安心して治療したので大満足なんですけど」
と正直申告。そのとおりであって、白髪のベテラン先生で、マスクしてるのでお顔ははっきり
わからなかったのです。するとその紹介してくださった方は、
「あ、そうなのね。私は知らないんだけど、その歯医者さんがイケメンだって
言ってたおばさんは、かなり先生にときめいてるみたい。
声がいいのよ、声が。とも言っていて、しかも耳元で囁くように話すので、
毎回楽しみでしょうがないそうよ」ですって。

なんかそのおばさん、すごく可愛らしいな、って思いました。
そう言われてみれば、声が素敵だったように思えてきた。
たしかに耳元で囁くかな?ん?でも歯医者だったらそうなるよな(笑)
ま、余計な事は考えずに、人間長く生きてりゃあ歯もボロボロになるし、
どこかしらガタがくるもの。そういうものと笑ってつきあう姿勢、というのも大事なんじゃ
ないだろうか、と思えてきてなんか気が楽になってきた。
そうしてどんどん辛い事を知る分優しくなれば本望なのだけど、余裕がなくて、
きっとまだまだあっちこっちぶつけてつまづくんだろうな、とは思う。
でもとまらずにいよう、って思えました。

いよいよ明日は読書会です。9名の方にご予約いただきましたので、これにて受付終了いたします。
19時以降はおそらく貸切状態になると思いますので、
ゆっくり店内で本を見てお茶でも、という方は他の機会に来店いただいた方が確実です。
今後も季節に一回、太宰作品を進めていきますので、興味のある方はまたご参加検討してみてくださいね。


2006年2月23日 木曜日
歯医者さんと病院と、薬局と・・・こんな連休ははじめてです。
でも病院でお薬をもらってから、咳は治まっています。
しかしさすがに今までとは色んな事が一変して、しかも急で、
ちょっと弱気になって、家に帰る前に図書館にとびこんで、
図説太宰治、とかの本をパラパラめくって、いろんな太宰さんの表情を見て、
やっと楽になれました。というか、決心がついた。
今までは魔法の時間だったんだな、って。
東京へ来て、いろんなところへ行きまくって、ライブも行ってひとり旅も行って、
おいしいケーキやお菓子もいっぱい食べて、夢のような日々がただ続いていって、
と書けばちょっと大げさだけど。
でもそんな日々がずっと続くほど、甘いものではない。

とても弱ってしまっている自分がいて、今こそ太宰文学をちゃんと読む時が来たんだな、
って思った。だから希望の光は見えている。
読んでしまうのがなんとなくもったいなくて、知らない太宰、をたんと残りの人生で
残しておきたくて、なんて言い訳をずっとして、目の前のものをあまり見れてなかった。
本当のスタートはこれからのような気がします。

「富嶽百景」のレジュメをつくるために読み直していたら、
富士に遊女のことを
「おい、こいつらを、よろしく頼むぜ」って頼む場面のところで涙腺がゆるくなってしまって、
「私のことも、ついでに頼みます」って、今すぐ禅林寺の墓前へ行ってお願いしたくなったりして。
苦悩がひとつ増えるたびに、太宰文学が少しでも深く理解できるかもしれないのなら、
苦悩歓迎だわよ、なんてバカげた事を思ってみたりして。
ほんとに情けないですよね。

でも晴れてお店に来て2日ぶりに営業すると、来てくれるお客さんがいて、
今までのなんでもない一連の作業が普通にできることにすごく感謝の気持ちを感じたりして、
このお店を大切にしていこう、って決心しました。

ちょうど励ましのメールや、読書会参加のメールをいただいたりして、
ますます元気になりました。このお店を守っていく事でできる私なりの表現というものと、
これからはもっと大切に向きあってていこう、と思います。
あ、なんか固い内容になってしまいましたが、大丈夫です。元気です。

それに、とても美しくて夢のある招待状が届いた。出席に○をつけ、
結婚式で京都に行くまでに、しっかりと身体の調子を整えるための気合を今一度入れなおす。
式場の案内の地図の、京都中心図の構図に久々に胸がはずみました。
それまでちゃんと頑張ったら、ご褒美の時間をもらえる、そんな感覚からゆっくり願いを込めよう。
懐かしい人たちにも会える、幸せな場面を笑顔で見届けたい。
弱音ばかり吐いてられません。頑張らなくちゃ!



2006年2月20日 月曜日
雨ですね。例の如く店は激ヒマです。
最近お金使う事は薬局、歯の治療、など身体の事ばかり。しかも安くない。ヤバいです。
好きな事してきて、困った時の事を考えていなかったツケがどんどんまわってきてます。
いやー、30代はまだまだ健康、って思ってたのに、40直前にいきなりこうガタが来ると
かなり凹みますね。明日明後日の連休はひきこもるかもしれない・・・
予定は歯医者や治療関係のみ、なので。というか他の事にお金がまわらない(苦笑)
あとそういう事言ってる間に確定申告も迫っております。
その準備もしなくてはいけません。

この山場、乗り切れるのか?自分?って時ありますよね。
Mなのでそんな状態に少し酔ってみよう、とでも思わなきゃやってられませんよね(笑)
そして週末には読書会も近づいております。
ただ今のところ、5名の方にご参加頂ける予定であります。
参加希望の方は、連休明けの木曜日中くらいまでにはお伝えいただきたいと思っていますので、
どうぞよろしくお願いします。

前にお客さんに「まぼろしの味 大根生姜せきのど飴」というのをいただいていて、
それがとても喉に良かったので、注文などしてみる。
でも自分がこんな状態になってみて、テレビで歌ってたり笑っている人たちを目にすると、
いろんなコンディションがあるだろうに、本番で咳き込んだたらどうしよう、とか不安な顔は見せず、
皆必死なテンションでいるのだろうな、と思うと自分も弱音吐いちゃダメだな、と実感します。

といいつつ、はぁ、死ぬ時は文学的に結核だな、これしかないね、とか冗談のような、
冗談のきつい弱音のような事をボソッと言ってみたり。
マッチをすると炎の中にサナトリウムの高原にいる自分の姿が写ったり、
その脇には美少年がいて、私が咳き込むと背中をさすってくれる・・・
とわけのわからない妄想をしていると、ほんものの美少年がやってきました。

ウエンツを大人にしたかんじの素敵な方、コーヒーを飲んで
「新潮」と「流動」を購入された素敵な方、あまりの美少年ぶりに咳もとまりました。
こんな雨の中、ご来店ありがとうございました。またお待ちしております。

薬局とかで買う薬もいいけど、私は結局こういう出来事が一番のお薬なのかも。
いや、マジでちゃんとノドの対策してまいります。

咳止めのお薬を飲んでいるので、プチトリップ状態で文章が少々支離滅裂になっていたらすいません、
いや、支離滅裂風なのはいつものことですが(笑)


2006年2月18日 土曜日
咳・のどの対策を色々としているのに、まったく治まりそうにない。
お客さんに申し訳なさすぎて・・・ほんとすいません。
明日も薬局に行ってみよう。

本を読むことでシリーズついでにもういっこ。
最近読んだ本で、瀬尾まいこ著「タイムラグ」というのがあった。
不倫相手の子供を、その夫婦が旅行に行ってる間預かる、というストーリーで、
「優しい時間」という単行本に収録されています。
その話を読んでる時に、とても単純なことなのだけど、私にとっては
ぽんと答えをくれた、みたいなことが書いてありました。

高校時代、バスケ部だったんですけど、今思えばもっとその3年間、
たくさん本を読んでおけば良かった、って大人になってからずっと思ってました。
あの感性がみずみずしい時に、ひととおり太宰作品を読んでいたらどうだったんだろうって。
太宰の本は書店に行けばあるし、本は腐らないし逃げない。
私が目が見えなくなるか、時代が一変して太宰本禁止令など出ない限り、いつでも読める。
でも「十代に読む太宰治」はもう一生手に入らない。
映画もいっぱい見れば良かった。なのに高校時代の私は、身体弱いのにスポーツして、
放課後はディスコに行って、とかそんなの。

でも、高校時代の時には本を読むよりも、クラブ活動したり、教室でダラダラ過ごしたり、
そういう事に時間を使うのがいい、それで良かったんだ、って思わせてくれるような文章が書いてあった。
これも手元に本がないので、細かくは覚えてないのだけど、
とにかくそう思った。そしてラクになったのです。

授業中には先生の話を全然聞かず、(あ、倫理の授業は面白かった)
ノートに好きな男の子の名前や、好きな歌の歌詞ばかり書いて過ごした
なんともいえないあの無駄な時間、これこそが、体験すべき事だったんだな、と。
当時のディスコのチークタイムなんて、貴重な体験ですよね、たしかに。
昼間は制服着て教室の中で寝てたのに、夜はミナミのディスコでこんな近いキョリに男子が!
しかもさっき会ったばかりの!みたいな(注:チークタイム以上の事はまったく無。って別に書かんでいっか)
友達と喫茶店でコールミティ飲んで話すだけで、めちゃくちゃ楽しかった。
チョコも作った。失恋に泣きもした。阪急ファイブ行ってサイフ落として館内放送で呼び出しされた。
あれはあれで良かったんだ、そうして今の私があるんだ、と思えた、かな。
中学は中学でより甘酸っぱいのですけどね。

ということで、2日ばかりかけて「小説を読んで得られた事、私の場合」をお送りしました。
明日はノドの具合がましになってますように。

2006年2月17日 金曜日
咳がひどい。
寒くって夜なんて雪が降ってきて、
売上がものすごい悲惨な低空飛行になってしまいました。
ってかほとんど地面についてます、はい。

ま、こういう日はせっせとテコ入れに限る。
自分がなにか働きかけた分、100%なわけではないけれど、
20%くらいは必ず手ごたえが感じられるこの仕事は気に入ってる。
自分とまったく関係のないところでなにかがどんどん決まっていったり、
自分の努力とは関係ないところで、なにかを傷付けてしまって苦悩する、
という事はほとんどない。でもその分努力しないと生活していけない。ひじょうに厳しい現状。

「本を読むことにおいて、特に文学小説は、実生活であまり得られるものがない。
だからノンフィクションとか実用書、ビシネス書とかしか読まない」というお客さんが
おられました。それもわかりますよ。ただ私の場合は小説から受ける影響って結構大きいのです。

たとえば最近だったら、川上弘美の「古道具中野商店」
古道具屋の店主が、おばあさんのグチをえんえんと電話で聞いてあげる場面があって、
古道具屋にとってはこういうことも含めて仕事、?みたいな(今手元に本がないので
あいまいですが)事をアルバイトさんに店主が言うところ、なるほどな、と思ったのです。
本と古道具、の違いはありますけど、そのおばあさんの家に古い家具や本がある限り、
今できることは惜しまず、面倒くさがらずできるだけしておく、ということかと。
突き詰めると営業でもそうだし、どんな仕事にも言えるかもしれませんけどね。

「私には無理だわ、あそこまで話につきあえないわ」
とお客さんに言われた事があります。
といっても、悪気があって、とか、まったく不愉快なかんじではないんですよ。
ちょうどおばあさんがお茶を飲みに来ていて、えんえんと身体の不調とかの話をされていて、
そのおばあさんがお帰りになった後に、店内にいたお客さんが思わず呟かれた、という流れ。

こういう時、この小説のあの場面、中野さんの態度をふと思い出すんですよね。
求めすぎない程度の優しさ具合、これが心地よいのかな?って感じたんですよね。
でもその事によって、店内の他のお客さんが気を使ったり、落ち着けなくなる、というのでは
まずいし、なかなか狭い店では難しい細かな事、たくさんあります。
来ていただいたからには、全員の方に心地よい時間を過ごしていただきたいし、そう願いたい。
と売上最低な日は日記もしりきれとんぼで終了。 


2006年2月16日 木曜日
雨ですね、一日中。
花粉症から来る咳がとまらなく、いろんな療法を試そうと
検索などしてみる。前にお客さんに、
「古い本に囲まれてるから職業病みたいなのもあるんじゃない?」と
言われたのですが、たしかに古い紙にこれからもずっと囲まれて長い時間を過ごし、
飲食にも携わるわけですから、長いスパンで考えてしっかり対策した方が良さそうですね。
朝起きる前とか豪雨のように咳が出るんですよね。
しばらくは映画館にも行けないかな。

そういう点では家で見れるビデオレンタルや、普通にドラマとかを見ることになるのだけど、
ちょっと前に今期のドラマは夜王をながらで見てる、と書きましたが
今は小早川伸木の恋を見てます。このドラマは第一回放送分を見た時に、
ピンとこなくて、その後友人とも話してたんですけど、医者が夜の動物園に忍び込むとか、
サイモンさん時間が停まってるとか、あのドラマはNGだ、と言い放題だったのに。

きっかけは紺野まひるです。私って、女の人も大好きで、今一番好きな人、ってのはコロコロ変わってく。
水曜日の夜にやってる「グータン」って番組が好きでよく見てるんですけど、
その番組に紺野まひるが地下鉄の階段から颯爽と出てきた姿にひとめ惚れしてしまったんです。
それで、小早川伸木の恋にたしか出てたな、と先週久々に見てみたら、すごくこの人いい。
こんな女性に好かれたらそりゃ少々道外れてもいい、って男は思うかもな、ってかんじ。
時間が停まってる感も、ここまでドタバタドラマになってるとかえって面白いです。
小早川が苦悩する場面を見る度に、「私も苦悩する事ありすぎな毎日だけど、
この人よりはマシやね」って束の間の安心感を与えてくれるというか(笑)
今では今期一番夢中になってるドラマになってます。けど決しておすすめはできませんね。

その「グータン」に今週は古内東子が出ていて、すごく可愛らしかったんです。
たしかアルバムを3枚以上は持ってたな、とあさってみたところ、「恋」というのがあったので
久々に聞いているとものすごくいいんです。今日のような雨の日には特に。
こちらはおすすめできますね。

好きな音楽や本、映画、これらは歳を重ねるたびに増えていく、と考えると
時間と経験を重ねていくのはとても素敵な事のように思えます。たとえ苦悩の中にいても。
中でも聞きたくなった時に聞こうと思えば比較的簡単に叶うのは音楽。
でも不思議ですね、番組の中で東子さんも似たような事言ってたけど、
ある曲には昔好きだった人の事を想って何度も聞いていた曲なのに、
イントロくらいの時は当時の事がバーッって浮かんで、その頃の匂いがしてきてたまらなくなるけど、
聞いているうちに、今好きな人への想いを重ねて聞けるんですね。
これって女性特有なものなのか、女性の中でも一部の人だけの事かもしれない。
「上書き保存」なのか「名前をつけて保存」なのか、って事なのかな。

うわっ、またまたいい歳して恋愛ひとり語りうざー(笑)
今は恋や想い出に浸るよりも、花粉症や咳と戦わなければ!


昨日新宿で衝動買いしたさんらんぼ柄のティッシュケース。
衝動買いは妻の敵、なのですが小額だし、さくらんぼ柄だけには、弱い私です。
花粉症の季節、可愛いけどなるべく出番が少なくなるように対策頑張ります。


2006年2月14日 火曜日
昨日の閉店前に、太宰の卒論を書く、という学生さんが
男性2人でご来店いただけました。
「人間失格」を題材とされるようで、太宰コーナーを興味深く
ご覧になられていた。
その中でも、太宰治カレンダーがいたく気になられたご様子。
時々反応があるのですが、こちらは私の親戚の方の手作りのものなのです。
1〜31まで日替わりで太宰作品に登場した名セリフが書いてあるのです。
今日ならこんなかんじ↓



2月14日バレンタインデーに、「私はきっと噛まれるにちがいない 自信があるのである」
いいですねー、実にいいですねー。
太宰ファンの恋人たちは、チョコのお返しに彼女の耳たぶを噛む、なんてどうでしょうか
はっ!ちょっと自分で書いておきながら生々しいかんじがしてきた(笑)

バレンタインということで、お客さんからチョコをいただきました。
パッケージのデザインが可愛くて、もったいなくてまだ開封できてません。
窓ガラスの向こうでもいろんなドラマが広がってました。
店を閉めてからの夜の部、の方が色々あるのでしょうね。
昼の部では、小学生5人くらいの男女入り混じりグループで、
「ひとつももらえなかったの?かっこわるー!」とか言いながらワイワイやってたのを
微笑ましく見てました。小学生時代の私はまだおとなしい女の子で、
好きな男の子に素直にチョコを渡せなかった事、いまだに後悔してたりします。

そんな私もダンナにチョコを渡しました。ちょっとくらい演出しようかと、最初そっけなく、あとでデレー
ってやつでいこうかと思い、投げるようにチョコを差し出し「ほれ」みたいな。
ちょっとしてからデレーっとしなくちゃ意味がないのに、すぐに降参、でした。
計算づくは苦手ですね、子供時代から変わりません。
しかしダンナは「600円もするの?マジで?ありがとー」と。喜びのポイントが違うって!(笑)
実は半額になってたから買った事は内緒にしておこう。


2006年2月13日 月曜日
ちょっとおじいちゃんおばあちゃんの話題が続いたので、
今日は若い女性から逆におすすめされた本のエピソードなどを。

ちょっと風邪気味だったのです。すると、お客さんが声かけてくださって、
「たまに風邪をひくのはいいことらしいですよ」と。
「桜沢エリカと寺門琢己の共著にそう書いてあったんです。
風邪の他にも生理の事やからだに良いきれいになり方のヒントみたいなのもあって、
かなりおすすめの本ですよ」って聞いてから気になっていて、仕入れてみたのです。

影響を与えられる事がたくさん書いてありました。コミックだからわかりやすいし。
風邪をひくことで、溜まっていたいらないものを捨てて、きれいなからだに戻る、
という考えで、ひきかけの時にすぐに薬や外部の力に頼らず、腰湯で大量の汗を
かく、などして自己の免疫力を高めることが大事だ、って。
他にもいろいろうなづけるところがありました。好きな本がまたひとつ増えました。

人からおすすめされて、自分が普段読まないような、おすすめでもされなけりゃ
まずたどりつかないだろうな、ってかんじの本を読んでみる、というのを体感して、
なんかこういうのもいいねってかんじです。

ふとレベッカ・ブラウンの「体の贈り物」の中の「汗の贈り物」のところを
読み返してみたくなったりするし。
たくさん汗をかきたくなったし。熱い風呂に入ろう。



今日、窓辺に飾っていた「東京タワー」(江國香織の方)を買ってくださった
方と、ほんの2分くらいだけど、この映画の岡田君は良かった、とか
ケロロ軍曹は可愛い、とかちょっとしたミーハー話をしました。
それだけですっかり心が晴れるというか、
ちょっとした失敗でウジウジしてた矢先だったから特に、すっきりと切り替えられた。
笑顔がチャーミングな女性でした。
いろいろあるけど、笑顔で話して、めいっぱい働いて、
汗かいて、ぐっすり寝る、女子はそれが大事だな、と。
明日も頑張ろう。喉がちょっと痛いのでちゃんと対策して寝よう。


2006年2月11日 土曜日
またまたお客さん情報からなのですが、
散歩の達人の別冊で中央線BOOKという本が発売になって、
そこにうちのお店が紹介されていた、ということで、
本屋さんをチェックしてみたら結構大々的に売り出ししてました。
黄色いムック本です。三鷹の案内のグラビアにうちのお店の写真が
使われています。是非チェックしてみてください。
いろいろ内容も楽しそうだったので、またじっくり読んでからの感想もその内書きますね。

先週の日経新聞とこの本の影響?かで、結構お客さんが来店いただけました。
今日は親子で来店、というケースが多かったです。

おじいちゃんデイでもありました。
まず朝一番に着物姿のおじいさんがお店をしばらく徘徊した後、
「このあたりでは世話役など色々しているから、
なになに、今度あの市役所の近くはいいよ、と皆に言っといてあげる。
結構影響あると思うよ ふっふっふっ」みたいなかんじで去っていかれました。
この街の長老?陰の実力者様?「ははー、よろしくお願いいたしたてまつりますー」
みたいな舌がもつれそうなご挨拶で見送ったのでした。嘘みたいな実話。

ちょっと前に「電車男」を楽しみにしているおじいさんの事も書きましたが、
おそらく続きを読みたいのではないか?と再入荷したところ、
来店された際席に着くなりニコニコされて、手にはやはり「電車男」。
その嬉しそうな表情を見た時は嬉しかったですね。

あと、最近、久々に来店されたおじいさんのお客さんに
「ラ・フェスタってご存知ですか?」とお聞きされた事があって、
「ラ、ラフェスタですか?吉祥寺の?」って思わず脊椎反射で答えてしまったのですが、
「いえ、調布の喫茶店です。しばらくはあまり遠出できなかったので、
そこに通ってたんですよ」と言われ、なにやら勘違いしていた私はもう顔が真っ赤。

いや、吉祥寺に「ラフェスタ」っていうとてもきれいで広い(らしい)ラブホがあるので、
そこのことかと。でもよく考えたらいきなりそんな、ホテルに通ってる、なんて
言うわけないですよね。「おじいさま、それって!」な顔を一瞬でもした私は
穴があったら入りたい心境でした。
すいませんでした、忘れてください。

2006年2月10日 金曜日
入りたてほやほやの本が売れる時、すごく嬉しい。
先日は、犬養道子自選集を窓際に出して、その手でドアを開け
オープンしようとしていたら、まだ自動になっていないドアの前に
お客さんが立っていらして、
「そこの本ちょっと見せてくださる?」という事で即効で売れていった。
こういう幸先が良い日は、たいていドアを閉める閉店まで、
いいかんじで時間が流れていくことが多い。

今日の朝も、お近くのよく本を買ってくださるお客さんが、
とれとれぴちぴち?の本をポンポンと買ってくださった。
真っ白の髪のボブが素敵で、私も歳をとって髪が白くなったら
天然パーマだけど、念願叶ってストレートのボブにしたいと思っている。
その頃までこのチリチリクセパワーがおさまらないとしたらある意味すごいけど。

森茉莉や小堀杏奴の本がお好きなそのお客さんの趣味はだいたい
わかっているので、お好きそうな本があったらよく窓際に出している。
朝、スーパーの帰りに、まだオープン前のうちの店のウインドウを覗かれて、
欲しいと思う本があったら後で電話をいただき、おとりおき、というのが毎度のパターン。

先週くらいに大雪が降った日、嶽本野ばらの「ミシン」を置いてたのです。
雪が降っていることを「君」に向けて書いている出だしの部分がすごく好きで、
白い風景の中の青がまたよく引き立っていました。
そしたらそのお客さんから電話がかかってきて、おとりおき、という事になり、
野ばらちゃんもお好きなんだ、と発見。でもうなづけますね、乙女は年齢関係なく乙女。
来店時、ハードカバーの「それいぬ」の方も一緒にお買い上げされました。

お買い上げされて一旦お店を出られた直後、またご来店。
何か忘れ物かな?と思っていると、
「そこのYOSHIKIのNUDEって本もください」と。
こちらの本は入りたてほやほやでしたけど、まさかお好きだったとは?
と思いつつまた自分の記憶力の悪さに反省。
オープンしてすぐの頃、一緒に「ハイドさん素敵よね!」と盛り上がった時に、
「エックスジャパンも好きなんですよ」と言われてた事、うっかり忘れてました。
反省。「ついでにTOSHIの本もいかがですか?」と言うべきかと思ったのですが、
ちょうど手がふさがっていたのでまた窓際に飾っておきます。

 
おばあちゃんづいているのでついでに1冊おすすめ本を紹介。
タルトづくりや食べ物の保存法、お肌の手入れ」まで。長く生きてる人に習うべきヒントがたくさん。
「衝動買いは妻失格」なんて項目もあります(ゴホゴホ・・・)


2006年2月9日 木曜日
前回の日記をアップしてふと思ったのですが、
なんとなく前にも同じお客さんと同じ話をして、同じ内容を日記に
書いた事があるような気がする・・・

確かめてはいませんが、もしそうだったら「まあいつものこと」くらいで
見過ごしてやってください。きっと同じ事これからも書くかもしれませんからね。
ほんっと記憶力低下しましたからね。
変なことは憶えてるんですよ。
小学校の時の給食のシチューに入っていたマッシュルームの色とか、
鮮やかに憶えてる。でもほんと忘れっぽい今日この頃ですからね。
3日前の事をまた繰り返し書くくらいおばあさんになるまで続けられたらある意味本望か?

今日はメリハリのある1日でした。
前半、おばあさんが連続で来店され、たくさんお話をお聞きしました。
1人目のおばあさんは、
「太宰治の少しなよっとした、いかにも文学者っぽいところが
女の人を常に寄せ付けるんでしょうね」と言われて、
自分の彼氏でもないのに、すごく嬉しくて
「そうですよね」とニヤニヤしてしまう私、

「歳をとってくるとほんの2冊図書館で本借りるのも、
あれ?本ってこんな重かったっけ?とびっくりしてガクッとくることがある。
そういう時って、いつも普通に歩いてた帰り道がものすごく遠く感じる。
だからこの店があって良かった。休憩してお茶飲んで話すと
なんとかまた腰があがるのよね」という言葉が嬉しかったです。

2人目のおばあさんは、読書会に興味を示されて
「聞いているだけでも良いかしら?」と。
大丈夫ですよ、とお伝えしてご参加いただく事になりました。
朗読会ではなく、作品について色々語り合う、という会なのですが、
聞いてるだけでもいいのかな?っていうのもアリですので。
読書会の詳細については今週末までにアップしますね。

3人目のおばあさんは、紀子様の話題などを。
でもいろんな世代の方と話すとすごく新鮮です。
だって、「皇太子様はアンソニーで秋篠宮様はテリーよね」って。
今お茶を飲んでなくて良かった、なんて思ってしまってごめんなさい。
いや、確実吹いてた(笑) そういう見方もあるんですね。
でもおばあちゃんから若い方まで「キャンディキャンディ」ってすべての世代で
通用するのかと思うとすごいですね。
そういえば先日来店された福島の方も
「キャンディキャンディ」を探しておられました。

そんなかんじの前半だったのですが、
すっかりセピア色の風合が馴染んで、ここでコーヒーでも飲んで
休憩しよっかな、って思ってたら
速水もこみち風の今時の若者が風のように来店し、
「サンクチュアリ出版の毎日が冒険って本ありますか?」と。
歩くスピード、話すスピード、すべての速度が、ついさっきまで
お店を包んでいた「THE・セピア」みたいなムードとのギャップに思わず
あわわ・・・となりながら、
「申し訳ないですけど在庫はないですね」とお答えすると、
「いま、なんとなく迷ってるんですけど、そういう時に読む本ありますか?」と。
同じサンクチュアリ出版の「自由に生きるために・・・」みたいな本はあったので
そちらを紹介すると、お買い上げに。答えが見つかるといいですね。

あー、でもこういう時もっといろんなセレクト考えたり、
本を差し出すプラスアルファの気がきいた事をさりげなくできる
ようになりたいですね。本の雑誌のダヴィンチとかまた読み直してみようか。
リラックスするため、いろんな人生を体験できるから、知識を得たいから、
好きな作家がいるから、など本を読むという行為にはいろんな理由があるけど、
何か迷った時にヒントとして本を求める、という若い人を目の当たりにして
なんだか背筋がシャキッとしました。

迷う、ってどんなかんじだっただろう?最後に迷ったのはいつだ? 
で、選択間違ってなかった? ふと振り返ってみるのも悪くないですね。


2006年2月7日 火曜日
早朝の銀世界とは打って変わって、夕方にはもう道路に
白さはほとんどなかったです。柔らかな雪だったのですね。
「柔らかな雪」なんか良い。

一歩間違えると「ひとひらの雪」
淳一先生は例の呪文ハーレムおじさんにとても嫉妬している
ような気がする。と、そんな事はどうでもよくて・・・

田中英光の「野狐」を探しているお客さんが、
全集でしか読めないらしいその本を2万以上で購入するか、
図書館で探して読むか迷われているよう。
高橋源一郎が「田中英光の野狐だけは絶対読め」と絶賛されていた
事がきっかけで探している、とのことです。

「2万円ですか? 私なら図書館でリクエストするとか在庫がある図書館を
調べて読みますね」と咄嗟に反応して答えてしまった私は本屋失格
かもしれませんね。

前にも日記に書いたような気がしますが、
最初「杏の実」だったタイトルを「オリンポスの果実」に変更する事を
アドバイスした太宰のセンスの良さについて、しばらくそのお客さんと
絶賛しあってました。どうやって思いついたんだろう、
「オリンポスの果実」 良すぎ。


2006年2月6日 月曜日
2月5日で4周年を迎えることができました。
お店に来てくださる方、応援してくださる方で店は成り立っています。
いつもありがとうございます。
これからも末永くよろしくお願いします。

きれいなお花をいただき、精気が入れ替わったような、
新鮮な時を過ごすことができました。


モノトーンの店内に一筋の華やかさ。ありがとうございます!

先日日記で書いたマシュー・バーニーの事が載っている
switchは、2005年の8月号でした(マシュー・バーニー&ビョーク 愛の変容)
と、お客さんからお知らせいただきました。
隣の三鷹図書館の在庫をさっそく見てみましたが、
なかったので、ちょっと様子見ようかと思ってます。

「日経新聞にお店の事載ってましたよ。三鷹には良い店が多いようですね」
と先輩からメールいただき、その件をまったく知らなかった私はちょっと驚く。
土曜日いつもと様子が違い、珍しく忙しかったのはその効果かも?
お客さん情報によるとブックカフェ、ブックバーが流行り、という記事で、
ブックバーとして文鳥舎さんが写真入りで出ていて、ほんのチラッと
うちの店もブックカフェとして紹介されていて、三鷹は文学のなんたらかんたら、
と〆てある、というくらいしか今のところわかってないんですけど、
その「なんたらかんたら」がすごく気になる。

三鷹が文学のさかんな街、のようなニュアンスがあったとしたら、
やりがいのある街で、本に関心を持ってもらうきっかけとなるお店が続けられる
のは嬉しいです。4周年のタイミングで、良いニュースがちゃんとキャッチできて
良かったです。最近の情報は常にお知らせしていただき状態ですね。
同時にますますアンテナ張らなくちゃーです。
&店してるからには発信側にもならねば、です。

文鳥舎さんについて最近女性のお客さんから質問受けたけど
無事たどりつけたかな?私もお酒飲めれば「女ひとり気楽に1杯」とかで
行きたいんですけどね。ゆっくりお茶飲みながら手紙を書くのならどこで?
ってテーマで浮かぶお店でもあるので、そろそろ行ってみたいですね。

トップページにもあるように冬の読書会の日程が決まりました。
2/25(土)19時からです。近々詳細をアップします。
参加希望の方はお知らせくださいね。
前回同様、喫茶1点以上オーダーいただく、「富嶽百景」を読んできていただく、
これだけお願いしたい事であとは費用などなしでどなたでも参加いただけます。
自由にこの作品を研究する会、です。
勿論レジュメ用意するぞ!大歓迎ですが強制ではありません。
質問などありましたらお気軽にどうぞ。

2006年2月4日 土曜日
トップページにも書きましたが、明日2月5日は4周年記念、といたしまして
明日1日限りの感謝セールを企画いたしました。
2月5日にご来店いただいたお客様対象になります。
店内の値段のついていない雑誌、つまり100円の雑誌を40円にいたします。
おかげさまでなんとか4年間、お店を続けてこれました。
感謝の気持ちを込めて、1日限りではありますが、お安くなりますので
是非ご利用ください。

3周年までは、記念日には10%,、20%、30%と割引をしてきたのですが、
さすがに4周年なので店内の本すべて40%オフ!とすると
ちょっとかなり厳しい現実ですので、少々ショボイ企画になったのは否めませんが(汗)
来年の5周年はもうちょっと粋なのを考えたいと思っておりますので、
どうぞよろしくお願いします。は、今ちょっと紅白終えた小林幸子の気持ちわかるかも(笑)

今日は朝から親子でご来店のお客さんが、まだほんの少し残っている陽だまりの
中でとても温かなシルエットをつくってました。
お母さんと娘さんの会話が、そのまんま物語みたいで、
なにやらおとぎの国に紛れ込んだかのような雰囲気に一瞬包まれました。
来店の度によく言葉遊びを楽しまれているのですが、
今日のはほんと絵本の中の世界。
店の時計がボーンと鳴ったのに、娘さんが少しビクッとされたんです。
大きな音だったのでびっくりしたのかな? すると、お母さんが
「その時、時計がボーンと響きました、そして女の子は・・・」
と即興できれいな物語をつくって、娘さんに聞かせてあげたのです。
すると娘さんがすぐ質問し、キャッチボールのような物語が急展開。親子で創作状態。
これって媒体として、本に物語として残るわけではないので、
本当に店の中でその一瞬だけの、すぐに終ってしまう物語なんですよね。
だからこそしっかりと私が記憶していたいのです。
娘さんが大人になるまでこの時計が動いていたらいいんですけどね。
なかなか面白かったですよ。濃い時間でした。

大島弓子の万葉集の絵本と、戸川昌土の猟盤日記の本を、
「あって良かった!前に来た時お金が足りなくて買えなかったから」と
ホッとしたようなお客さん、
「言ってくださったらお取り置きも可能ですよ」とお答えすると、
「次いつ来れるかわからなかったので」と。
あって良かった。売れなくて良かった、って思うのってこういう瞬間です。
「売れてたらどうしよう、ってずっと考えてました」って、
その思いが本に通じたかのような私もなんだか嬉しかったです。

店に一歩入るなり、
「大島弓子の本、絶対大切にしますから売ってください」って
その表情がなんだか私に渇を入れさせてくれました。ありがとう、です。
店の本をちゃんと大切に扱ってるかな?当たり前の事を、たまには真剣に考えてみる。

こんなお客さんの真剣な声や、表情や、ホッとした気持ちや、
いろんなものが4年分蓄積されてるんだな、と思うと
この空間が一層愛しくなります。ちゃんとこの場所を、
ますます真剣に守っていきたいと思っておりますので、どうぞこれからも
末永くよろしくお願いします。


2006年2月3日 金曜日
節分の豆まき、恵方巻のかぶりつき、もちろんやりました。
歳食ってくると、こういう「いわれ」みたいなものは、とりあえずやっちゃいます。
縁起をかつげるものはすべてかついでおこう、という。

イッセー尾形さんが太宰を演じる、というニュースは、新聞にも出ていましたが、
メールで教えてくださった方がいて、それで初めて知りました。
4日までラピュタ阿佐ヶ谷で「葉桜と魔笛」をもとにした
吉永小百合の映画「真白き富士の嶺」も上映されているそうです。
葉桜と魔笛、ものすごく好き・・・なのにどちらのニュースも知らなかった。
教えてくださってほんと感謝です。
太宰情報収集力もっとつけたいです、ほんと。

イッセー尾形さん、いいですよね。イッセー太宰、すごく見たかった。
どうも私って若い男性が好み、とかイケメン好き、とにかくメンクイ、と
誤解されているようですが(笑)
もちろん若いイケメン、大変結構ですが、いろんな人に魅力を感じるから
その一部が強調されているだけで、そうでもないんですよ。

槙原敬之さんとか大好きですし。
中川家のお兄ちゃんも相変わらず好きですし(同じ町内出身ですしね)
最近では黒田さんはじめ、劇団ひとりさんとか、色気あるなー、って思います。
そうそう、12月、1月、と2回も生鶴瓶さんを見ました。
2回目はかなりの至近距離です。お洒落でしたよ。色気ありました。
男は顔じゃない、雰囲気だ!って思いました。

かなり昔の話ですが、友達が大阪ミナミでグループでいたら、
鶴瓶さんが通りかかって、話し掛けたら「今時間あるから喫茶店でもいくか」
って全員にパフェとか奢ってくれたらしいです。
「オフなのに、終始笑かしてくれた、一生ファンやわ」って友達の言葉、覚えています。
いろんな世代の人の話を聞く、って事も芸の肥やしと思って、
時間やお金を惜しまなかった人だったのではないかと想像できます。
積み重ねが人の顔や雰囲気を創るのなら、年配の男性の方が生き様が浮き出やすい
って考えもありますよね。ダンナがどんな顔になっていくのか、
今から楽しみです。

そんなかんじで、このお店もまだまだ若い若輩者だけど、
いつか熟成されたような雰囲気が醸し出されるといいなーって思います。
もちろん、フレッシュフレッシュフレーッシュ!さもいつまでも忘れずに、ね。


2006年2月2日 木曜日
2月になりました。
2月5日にはフォスフォレッセンス4周年記念を迎えます。
早かったような、そうでもないような・・・
大学でいうと卒業にあたるのですね。なんだか感慨深いです。
でもきっとこれからが本番、そんな気持ちでいます。
店を創める時が「船出」なら、今は船を沈まないように
手抜き工事してないか総点検の時期?みたいなかんじですね。

私東横イン宿泊した事あるんですけど、
ロビーの応対も含めすごく居心地良く、満足してまたいつか利用するかも、って思ってました。
でも車椅子を利用されている方にしてみたら、今回の件はとんでもない事。
根っこの部分でひとつでも後ろめたいことがあると、総崩れなんですよね、サービス業は。
「よそも普通にやってる事をなんでうちだけ?」っていうのは、通用しない。

うちの店も、気に入ってくださってる方が存在するからこうして続けてこれているけれど、
それはどうだろう?ってことが見えなくなって流されてることないかな?って。
突っ走ってきた今、ちょっとスローに歩いたり、逆立ちしてみたりして、
いろんな角度からお店を見てみる時期かな?って思ってます。
私が軽く考えてしまっている事が、ある人たちにはとんでもない事であったり、
いつのまにか人を傷付けていたりしていないか?と問うてみたり。

長く物事を続けている人に、今すごく興味があって、
新聞や雑誌でも目に入ると読み込んでしまいます。
1回倒産して、億単位の負債かかえてから持ち直した人とか、すごいし。
あきらめずにひとつの目標にずっと向っていく、これって本当に難しいですね。
この店をずっと続けられて、お客さんのちょっとした個人的な思い出の場所、にもなれて、
落ち着く場所にもなれて、それで時が静かに経っていけばいいのですけど、
色んな壁もあるんだろうな。相当頑張らないといけません。

「市役所の近くに素敵な本屋さんカフェがあると噂になっていて、
気になっていたのですが、今日やっと来れて嬉しいです」と
言ってくださったお客さんがいて、嬉しかった。
ものすごい噂好きですから、本望です、はい。もち良い噂限定で!

カフェをしてみたいと思っている、というお客さんに、
もしお店を開くとしたら・・・と名前を教えてもらった。花の名前だった。
あと、「フォスフォ」(のような発音)という星があることを聞いた。
「フォスフォレッセンス」は本来光の現象の名前だから、星の名前に
似たような響きのものがあってもおかしくないですね。
私は星をいつも見ています。特に冬は。
ますます「フォスフォレッセンス」という言葉が好きになりました。


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