2006年9月30日 土曜日
プリンにはまっています。
「ルックさんのプリン」と「濃厚卵のプリン」、
「ガッツリWプリンアラモード」とこのところプリン三昧です。
私はプリンを食べる時、結構早めに一番底のカラメルの部分を混ぜてしまうんですけど、
これ、人それぞれみたいですね。

うちの夫は、「表面は表面、底は底」で切り離して食べるそうです。
底のカラメルのところに自然に届くまで、絶対混ぜるなんてしない、言語道断!
だそうです。「底は底で食べる」って、でもそれってどうなんだろう?
プリンは混ぜるから美味しいと思っていた私の価値観が間違っているのでしょうか?
底に近づいていくと、ジワーッってカラメルがしみこんでくるので、
それを無視しながら「底は底、」って、それ我慢大会じゃないかい?
いやー、人それぞれですね、何事も。

プリンって、どちらかというとたれ目気味のほんわかした人に似合うと思う。
ちょっと前に、テレビ番組で白石美帆がプリンを食べている場面があって、
「すごいプリン似合うね」と工藤静香と江角マキコに絶賛されていた彼女、
ほんとにプリンがよく似合ってた。
「それに比べて私たちってプリン似合わないね」と2人が言ってたのはちょっと納得した。

今日はプリンばっかり食べてたので、こんな話題ばっかしになりましたが・・・
風呂上りにまた食べたいかも。ルックさん、いい仕事してるんだもんー


2006年9月29日 金曜日
文藝春秋発行の雑誌「諸君」の今月号の251ページに、うちのお店が紹介されています。
しかも今回はイラストです。イラストレーターの池谷伊佐夫さんが、「古本蟲がゆく」という
連載コーナーを担当されていて、そこに掲載されたわけです。

「諸君」はもともと政治・国家情勢などが中心の内容なので、一粒のオアシス的存在の
コーナー、ってかんじなのかな?
今回はブックカフェのお店の特集のようです。よろしかったらチェックしてみてください。
カウンター内で、コーヒーをいれている私の表情が、少し微笑んでいるような、
まさにこんなかんじで、ドリップしてるよな、と頷けるかんじ。
ポットから立ち上る湯気をちゃんと書いてくださっているのが、嬉しいです。

何度か日記でも書いていると思うのですが、この「湯気」私はこの店で主役級くらいの
存在感を放っていると思ってます。
ヘタしたら私より存在感あるくらい。っていうのはオーバーですけど、
(それくらい空気より薄い存在になるのがベスト、って時もあるので)

狭い店では、マイナス要素はたくさんあるけれど、それをカバーできるプラス要素といえば、
コーヒーの香りがたちこめ、ポトポトという音、そして湯気、
それらを近くに感じられ、五感の毛穴が開いていくのがわかる瞬間がある。
私が湯気を見ると何かしらホッとするので、そんな安心感とか、落ち着いた空気が
店内を覆い、そこにいる人までが心地よくなってくださったらな、という想いでおります。

フォスフォレッセンスのふたをパカッと開けてみたらこうなってるんだ、
てかんじのこのイラスト、是非ご覧になってみてください。
そして実際、湯気を浴びたくなったらいつでもこの空間へ遊びに来てくださいね。
待ってます。


2006年9月28日 木曜日
檀一雄と親交があった、というお客さんが来店。
赤坂の料理店でお勤めになられていた時、檀さんが食べに来てくれて、
先生のおうちへ行ってもいいですか?と尋ねてみると「いいよ」と答えてくれたので、
実際行ってみたのが始まりだそうで。
「作家というより、気さくな普通のおじさんですよ」と言われてました。
石神井公園で一緒に撮った写真があるから今度見せてあげるね、とのこと、
楽しみがひとつ増えました。

昔は作家のお宅に、文学青年が訪問、ってな事があったんですよね。
今じゃ考えられないけど。作家の妻、というのはそういう事も考えると皆大変だったんじゃ
ないかな、って思います。

今度八ヶ岳の絵本の美術館へ旅される、というお客さんがいらっしゃる。
事前に「なにか資料があったら」とお知らせいただいてたので、いくつかパンフなどを持参して
いたのですが、あいにく私がこの夏周った方面とはちょっと場所がずれるようで、お役に立てなかったかな?

お客さんは、原村のあたりに行かれるそうですが、
昔、太刀掛秀子の漫画で、「星降る町」のようなタイトルのコミックを読まれて、
そこの舞台がこのあたりなんじゃないか?と想像し、なんとなく憧れがあるらしいのです。
気になって検索してみたのですが、もしかしたら「ミルキーウェイ」って作品じゃないかな?
伝説の北の湖が舞台、という説明文がどうも気になる。
「雨の降る日はそばにいて」と同時収録ということで、こっちのお話も、
なんとなく読んだような気がするんですよねー。

あと、太刀掛さんの漫画で「セプテンバー・バレンタイン」というのも発見し、
ひじょうに気になってます。あと、これは違う作者の方の漫画なのですが、
「バニラエッセンス」という言葉の響きが好きになるきっかけが、漫画だったような記憶がうっすらと
あるのですが、どうもそれらしいタイトルをみつけたので、気になるのループ状態。
これは近々漫画喫茶にでも行って色々とチェックしてスッキリしてこようかと思ってます。

「セプテンバー」という響きは、12ヶ月のそれぞれの月の英語名で、一番ロマンチックに
なりやすいような気がする。
夏の燃えるような恋が終わって、秋になり失恋、という定番なかんじとは逆をいって、
「ジュライ」の方がなぜか響きが切なく感じる気がする・・・のは私だけかな?
9月はかなり好きだから主観が入りすぎなのかな?


2006年9月26日 火曜日
昨日、図書館が休みなので、活字切れに耐えれそうにない、
とうちにお客さんが駆け込み寺のごとくやってこられました。
トートバッグから、「大草原の小さな家」のシリーズの3冊を見せてくださって、
「これ、大人になってから読んでみるとものすごく面白くて、今めちゃめちゃはまってるの。
今日返しにきて、続きを借りて読むのを楽しみにしてきたのに、図書館閉まってたー(涙)
読む本なしで帰るわけにはいかない、ってこの気持ちわかる?」みたいなかんじで、
あー、ほんとに本がお好きなんだな、と伝わってきて嬉しくなる。
似たようなかんじのお話を、と希望されたので、いくつかセレクトしてみたところ、
「リトルトリー」を選択され、購入して帰られました。満腹になれたかな?
もしなれなかったとしても、入店時のせっぱつまったかんじの表情が、
本をゲットして帰られる時の満面の笑みのその変化、
空腹しのぎには少なからずなれたのではないかと思います。

「あら?今日は若い男の子じゃないのね?」
とそのお客さんに尋ねられ、「それ主人です。今日はいないんです」とお答えすると、
随分若いご主人なのねー、というご反応。
たしかにますたーは5つ年下な事実に輪をかけて若く見えますね。
私も負けちゃいられない。レッツアンチエージングィング!!!です。

この前、髪を短く切りすぎてきた彼に、「ちょっとオタクっぽくなってるよ?」と感想を言うと、
「だってオタクやからしゃーないやん」って答えがかえってきて爆笑したとこなんですけど、
まあ、オタクでもなんでも健康でいてくれたら、それが1番やな、って思う今日この頃です。
アンチエージング発言したそばからいきなり年寄りくさいですね・・・


2006年9月25日 月曜日
「魔女の宅急便に出てくるような雰囲気の本屋さんですね」
と、お母さんと女の子、お二人でお店へ入って来られてた。
しばしワンダーランドに迷い込んだ、みたいな過ごし方をされていて、
こっちもワクワクしてきて、
なんとなく宮崎アニメに出てくる店主風な佇まいでいなくちゃな、と緊張する。
って具体的にどう?と言われると困るんですけどね。
心持ほうきにまたがっているような、そんなかんじ?

落語がお好き、というお客さんが、
「さっきバスに乗ってたらね、おじいちゃんとおばあちゃんがね」と
ふと先ほど身のまわりに起こったエピソードを聞かせてくださったのですが、
だんだんと、落語の小噺のような口調になってこられたのが、すごく良くって、
「あ、落語がお好きなの、わかります。すごいお話しの言い回しが心地よいです!」
って途中で思わず言ってしまった。
微笑んでいらっしゃったけど、ここで余計な事言わずに静かに耳を傾け続けていたら、
もっとたくさん落語調で続きのお話しが聞けたんだ、
私って気が長いようで短いよな、まだまだだよな、とつくづく思う。
いざという時の、「ため」の余裕、これ身につけたいですねー


2006年9月23日 土曜日
そうそう、水曜日、海に行ってきたんですよー
じゃーん



奥の方にちょこん、と見えている黒いものは、決してジョーズ!ではなく、
烏帽子岩なんです。

今週の水曜日、とっても気持ちいい気候、秋晴れのすがすがしさに溢れていて、
はー、今日は家にいちゃいけない、でかけなきゃ、この気持ちよさ、身体にいっぱいとりいれなきゃ、
と思いつき、極端ですが、海まで潮風浴びに行ってきちゃいました。

またまた茅ヶ崎へ。
というのも、先日茅ヶ崎のビーチに来た時、せっかく潮の香りはすぐそこなのに、
暗くて海が見れなかった、っていうのがなんともずっと心残りだったのと、
茅ヶ崎駅と海を結ぶサザン通りに古本屋さんを見つけたのだけど、その日は素通りしてしまった。
ライブだったから人がぞろぞろ歩いていたのだけど、皆、その古本屋の軒先の均一本には目もくれず
その様子を店主さんが少し寂しそうに?眺められていたお姿がなんだか焼きついていて・・・

今回はお店に入って、1冊本を買うと、表紙カバーが破れていたから、と言って100円まけて
くださいました。こういうの、結構嬉しいものですね、店主さんの方からの値下げなんて。


サザン通り商店街には、エンドレスでサザンの曲がかかっている。いーなー、こういうの好き。
大好きな「海」など口ずさみながら通りをビーチまで歩く。

波打ち際で気持ちよく過ごした後、これで完璧に今年の夏は思い残す事はないな、と
駅へ戻ることにする。その前に小腹がすいたので、デニーズでケーキを食べる。
行きはサザン通りだったので、帰りは加山雄三通りにしよ、などと例のごとくお気楽に考え、
サザン通りのとなりのとなりの道を駅方面へ進むがどうも、住宅街っぽい。
少し不安になってる時、犬を連れた、4人家族がお散歩していたので、
「すいません、これ加山雄三通りですか?」とお聞きすると、「いえ、違います。
雄三通りは次の次の通りになります」とお答えいただいたので、お礼を言って、そちら方面へ
歩いていった。しかし次の次の道、というのがかなーり遠そうなのです。

駅から3本通りがあって、一番左がサザン通り、右が雄三通り、としか把握してなかったので、
そしてまたもやあたりはもう真っ暗で、外灯は勿論あるものの、人通り意外になくて、
不安信号点滅。 またやってしまったのか、me?など思っていると、
遠くからさっきの奥さんが、ダダダダーッ!と走って近づいてくる。
「さっき次の次って言いましたけど、あの、あそこに見える信号の、またもひとつ向こう1本なんです。
かなり遠いので、気をつけてくださいね」と、ハアハアと息もたえだえに、わざわざその一言を
言うために戻ってきてくださったんです。深々とお礼を言い、少し考える事にしました。

肌がぱっつんぱっつんに潤った、満たされているとひと目でわかるきれいな奥様。
ご主人は背の高くこんがりやけたサーファー風で、可愛らしいお子さん2人と、犬、
まさに、絵に描いたような、湘南生活をされて幸せな家族そのもの、
その奥さんの笑顔が、今でも忘れられないです。一点の曇りもないかんじ。
私のようなものに、走ってまで、気をつけて、と言ってくださるその余裕、

おかげで助かったのですが、急に真っ暗になって、波の音と国道を走る車の光の道に
ポツン、と取り残されて、私はああいう、マイホームから犬の散歩、みたいな
世界とは違う枠の、外道を行く人のような気分になってしまいました。

でも、行き詰まったら歩くのだ、と言ったのは誰だったか、
歩いていると自然と気持ちがおさまり、そう、太宰を究極に研究していくのなら、
外道で上等。弱きものの想いを汲み取れる人であろう、私は私の定めを真っ当するしかない、
など考えたり。

あと、急に不安な気持ちになったのも、その日、夏にお別れだし、と
ホットパンツにニーソックス姿だったんです。砂浜だから活動的に、と思って。
そしたら暗くて遠めで顔見えないから、まさかおばさんがホットパンツ着てるとは思わないのでしょう、
国道の車の窓から「いよう〜!」みたいな、ヒューヒュー!みたいな、声をかける人がいて、
この辺りは一人で歩いてる女性なんて、暗くなったらあんまりいないんでしょうかね?
東京でまったくナンパなんてされることないんですけど、さすがに怖くなりました。

そこで脳裏に浮かんだのが、先日、「湘南警察隊」というテレビ番組で見た、
車の車体を浮かしたりする浮遊族?みたいなやつ。あかんで、これは!拉致されるで(なワケないのに)
とそろそろパニクリそうな時、すーっと向こうから「茅ヶ崎駅行」のバスのランプが近づいてきました。
助かった、と乗り込み、無事に茅ヶ崎駅に到着したのでした。

駅で地図を見てみると、サザン通りだけ、ビーチまで斜めにのびているんです。
こりゃ雄三通りまでバカ遠いわけだ、とまたまた、頭の中で思い描くのと、実際やってみるのとでは
全然違う。経験こそ財産、と刻み込む。そして、

山 と 海 を 甘 く み な い 事

とも。なんだか、小学生に戻ったような、そんな事がなかなか学習できない私ですが、
いつも人の笑みに助けられ・・・なら、自分も逆の立場の時に、できるだけ優しく、丁寧に笑みを返そう、
マイホームもなくとも、貧乏でも、そんな余裕を持てる人になりたい、
心はいつも豊かでいたい。そう思いました。
さあ、この夏に思い残す事はナッシング。
深い秋、空高く気持ちよい日差しの下、明日も頑張っていきましょう。


2006年9月22日 金曜日
母に喜界島の特攻花の件、メールで聞いてみると、
「鹿児島の知覧の特効基地は知ってるよね。お父さんの兄さんの叔父さんは特攻隊で亡くなったのよ。」
と返事があり、特攻花の事もなにかわかれば教えてくれる、とのことでした。
私としては、母とは電話で話す事はあるけれど、メールでは、今まで業務連絡的な事ばかりで、
「了解です」とか「明日、これこれ届きます」「ありがとう。身体に気をつけて」程度のやりとりしか
なかったので、新鮮でした。特に「のよ。」っていうのが、なんか、私のママっぽい(謎)
元々天然系(これは遺伝ですね)ではるのですが、数字とか機械が苦手で、
長い文字を打ったりする方ではないと思ってたけど、
そういえば結構携帯電話を使いこなしていたような記憶がかすかに甦ってくる。

「ありがとう、いつか喜界島に行きたいです」と最後に送ると、
「きっとチャンスがくるわよ」と返って来て、ますます、お母さん、友達みたいー
な、不思議なかんじでした。

ところで私はその「知覧」を知らなかったのですが、
女性のお客さんで、「喜界島」のキーワードを言うと、
「特攻とかのイメージがあります。知覧には行ってみたいんです」とお答えになられた方が
いて、またまたムム?!と思ったのでした。

かなり前に取材を受けた、「GQJAPAN」のコーナーがアップされたようです。
なんか私、すごいいい事言ってる(笑)
そんな事思ってしまったのも、ライターさんの力技ですね。
他のブックカフェ店主さんたちのインタビューもおおいに刺激になりました。
読書の秋、私もブックカフェ行きたいなー


2006年9月21日 木曜日
またもや「喜界島」来ました。これ、やっぱりなんかあるのかも?

前回の日記で書いた、80歳のおばあちゃんが神奈川から来店してくださいました。
「禅林寺でお参りしてきたの」とお線香などと一緒に、
お墓周りの掃除用の雑巾まで袋に下げてらしたのが印象的でした。
とってもお洒落で、しっかりした魅力的なおばあちゃんです。
お話(というか、語り)がとても引き込まれて、なんだかいつまでも聞いていたい気がしていました。

3年前にご主人に先立たれて、それまで専業主婦で主人に尽くす事一筋の人生だったので、
空っぽになってしまったそうです。辛くて辛くて、心療内科にも通うほどのショックだったようで。
でも、そんな時に、駅前に出来たブックオフで、太宰の斜陽など100円の文庫を3冊買って読んでみた、
するとものすごく引き込まれて、そこからは本は太宰治以外の本はいっさい読まず、全作品は網羅して
しまったので、評伝と、作品を読み返す日々らしいです。ちなみに中期の作品がお好きだそうです。
「太宰治に私は救われたんですよ」と、実感を込めての言葉。棚がその声を吸い込んだかのように時間が止まる。
ご主人も背が高くて、どことなく太宰に雰囲気が似ているそうな。

ご主人とは情熱的な恋愛結婚だったのだろうな、とお話しを伺うと、
その前に実はお付き合いしている男性はいたのだけど、戦争でお亡くなりになったそうです。
傷心の時に、その男性と同じ名前(一字だけ)のご主人と出会いがあって、ご結婚されたようで、
劇的な出会い、というわけではないけれど、その後、一緒にいることでじっくりと温めあって築いてきた
夫婦愛のようです。その名前の一字が同じ事が決め手、のお話しは聞いていても夢中になってしまう
ほど、静かなる迫力がありました。そういうの、私も身に覚えがあるから。

名前フェチでもある、と以前に書いた事があると思いますが、主人を代表して、「洋」と書いて「ひろ」と
読ませる字には、私弱いんですよ。名刺交換して、この文字があったら、それだけで恋に落ちそう(アホ)
憧れのゼミの教授が、まさにこの「洋」だったし、昔々、授業中、プリントの裏に「洋」と書き耽った事もある。
人生総合的にも、好きになるのはイニシャル「H」ばっかしですから。

って私の事は今はどうでもいいですね(汗。。)

そして、戦争でお亡くなりになった男性の慰霊にご主人と喜界島を訪れた話をしてくださったのです。
「え?今、喜界島とおっしゃいましたか?」
「はい、喜びの世界の界の、あの鹿児島の沖縄に近い」となり、声を上げてびっくりしました。
花を手に持って飛行機から降りる時、機長さんが、慰霊なのだな、と気付かれたようで、
特攻花の事をお二人に教えられたそうです。
私はその「特攻花」について何も知らなかったのですが、それこそ喜界島出身の両親に
聞いてみようと思います。
飛行機に乗ると辛いので、その喜界島に行った時だけしか乗った事がないそうです。

おばあちゃんの同級生が6人ほど、関東にいて、全員連れ添ったご主人はもうお亡くなりになられて
いるそうですが、「私だけよ、主人がいなくなった事を嘆き悲しみ、思い出に浸る日々を送っているのは。
あとは全員、主人がなくなってせいせいした、って自分の人生を今ごろ謳歌しているのよ」ですって。
ちょっと笑ってしまいましたが、お孫さんたちの愛情もたっぷりと受けられ、お幸せそうに見えました。
愛情深い人、愛を惜しみなく注ぎ、尽くしてきた人は、きっと同じ分、その愛を受けられるのだと思うのです。
それが50年後かもしれないし、明日かもしれない、わからないけど。

「一生懸命がいちばんよ」と言い残し、「本を読んでいられたら幸せよ」と笑顔で、お帰りになられました。
太宰治関連本をたくさんお買い上げいただき、リュックに入れて、
「バス代を今からポケットに入れなくちゃ。モタモタして迷惑かけるといけないから」と
シャンとお立ちになったお姿が、とっても美しく見えました。どうか、またいらしていただきたいです。

太宰の事は、「死ぬことなかったのに・・・」と本をめくりながら何度も呟かれておられました。
特攻花の花言葉は「生きなさい」らしい。


2006年9月18日 月曜日
開店すると電話が鳴って出てみると、
この店へ行ってみたいと思っているものですけど、お休みはいつですか?
というご質問。お答えして少しお話ししてみると、80歳のおばあさんで、
太宰のファン。朝日新聞でうちのお店が紹介された記事を大切にとっていて、
調子がいい時にいつか禅林寺と一緒に行ってみたいと思ってます、とのこと。
嬉しいですね。今日は残念ながら雨なので、来られなかったようですが、
調子のいい時に是非お待ちしております、と受話器を下げる。

今日はサプライズ続きで、引越しで遠方に行かれた元ご近所のきれいな奥様からも
お電話いただいて、その相変わらず可愛らしい声に癒され、
お子様連れで来店いただいたその女の子の一挙一動が新鮮で、やっぱり女の子はいいな、
とひしひし感じたり。

そうそう、先週、私はおばちゃんになりました。身内関係で可愛い女の子のベイビーが誕生し、
早く親子に対面したい思いでいっぱいです。もう気分は「瞳」です。

話戻って、その親子のママさんが、髪をカットした話をお聞かせいただいて、
担当された美容師さんは、喜界島のご出身だったそうな。
そこでまたサプライズです。
このところ、1週間で3回も「喜界島」というキーワードに触れているのです。

まずは私のいない、ますたーが店番だった時に、「喜界島の人が今日来たよ」って耳にして、
あとはランチでお豆腐のお料理を食べた時に、メニューの焼酎のところに「喜界島」という文字を
発見したこと。残念ながら私はお酒は弱く、焼酎なんてムリっぽかったので、
ゆずのカクテルを飲んでいたのですが。喜界島づいている私、これは何かあるのかな?

「ちいさいおうち」の絵本を購入される際に、ページの奥付に、
「ここによろしかったら日付と名前を書いてもらえますか?」と言われたので、マジックで書き記しました。
「2006 9/18 フォスフォレッセンス」と。 その理由を聞いて、ちょっとジワーッときてしまいました。

絵本というものは、決して消費されていくものではなく、残していくべきもの、
大切な子供さんの思い出として、という、いわば「愛」を感じました。
お子さんが6歳の時というのは一度しかないし、その時初めて読んだ記憶をずっと成長と共に
失うことのない絵本というものが、なんだかすごく身近だけど尊いものに感じる事ができた。

そしてしめは夕焼けの空の色。雨ばかりの3連休でしたが、オレンジとブルーがきれいな夕暮れでしたね。

うちのお店は明日、明後日連休をいただきますが、また木曜日以降、ここへ来てくださる方を
心よりお待ちしております。


2006年9月17日 日曜日
昨日の朝日新聞の「be」の愛の旅人のシリーズは、太宰と美知子さんがテーマでしたね。
「天才作家に眩惑されて」というタイトルで、朝からおっ!と引き込まれてしまいました。
端っこにうつっていた太宰と美知子さんの写真が、特に好きなものだったので、
それも嬉しかったかな。
観光列車のリゾートしらかみにも乗ってみたい、ふかうら文学館にも行ってみたい、
甲府の街もゆっくり歩いてみたい、また夢は膨らむのでした。

このところ「純情きらり」の関連本はありますか?というお問い合わせが幾度かあったりして、
やはり人気があるみたいですが、記事にも石原家をモデルにした佑子さんの小説
「火の山ー山猿記」が原作という事が書かれてあり、
「番組では主人公の姉の夫の画家が津軽弁の二枚目」と締めくくられていて、
その「津軽弁の二枚目」という言葉が妙にしっくりくるな、と感じました。

先日一度だけ「純情きらり」を見れたんですけど、西島秀俊演じる画家、たしかに太宰っぽかったですね。
彼は宮沢りえとのCMでの雰囲気とかすごく好きで、いい俳優さんにおなりになったな、と感じますねー。
いつか機会があったら「純情きらり」いっきにまとめて見たいのですが、ま、プチ老後の楽しみにとっておきます。

いい俳優さんにおなり、といえば、「結婚できない男」今週オンエアの時の塚本高史にも
同じ感想を持ちました。塚本太宰、やっぱり見たいよなー。DVDになる予定はあるのだろうか?

太宰好きなお客さんと、この記事についてもいろんな話をしました。
「この、『著書を2冊読んだだけで会わぬさきからただ彼の天分に眩惑されていた』というのは
(記事にも引用されていて、元は回想の太宰治で書いてある文章)どの小説でしたっけ?
との質問に、たしか「桜桃とキリスト」によると虚構の彷徨だったような記憶があります」とお答えして、
その後、店にあった在庫で確認してみる。青函連絡船の中で読んだ描写がたしかにあった。
舟に揺られながら、どんな思いで読まれたのかはわからないけれど、
私にも共通点がある。

私が夫に心惹かれていったのは、ズバリ会う前ですからね。
彼が管理人である太宰治のサイトを開いた瞬間に、なんとなく、
これはただでは終わらない、素通りはできない、
という、言葉にできにくい、第六感の部分が一気に鳥肌を立てたんです。
今風に言うと、「フラグ立った!」ってかんじでしょうか。ものすごく引き込まれて、
何か生活のなんでもない時間の中で、とてつもなく大きな楽しみを見つけた気がしたんですよ。
まあ、細かいところまで言うと、実際会った瞬間の「アレ?詐欺?」みたいな事もありましたが・・・
でも、短く言うとたしかに会う前から運命感じた、って事になりますね。
不思議・・・


「たしか弘前に太宰治が来た事がある喫茶店があって、そこに行った事があるんです」
と話してくださったお客さん、辻邦生の本や、奥さんが書かれたものまで関連本をまとめて5冊ほどお買い上げ
くださったので、「辻邦生がお好きなんですか?」とお聞きすると、
「いや、知らないんだけど、なんとなく」ですって。辻邦生をジャケ買い?とは只者ではなさそう・・・
「こういう店はいい。こういう店がなくちゃね」と帰り際に言ってくださったのが、嬉しい。励みとなる。
しかも、天性のセンスの持ち主に。また是非お立ち寄りください。


2006年9月15日 金曜日
お客さんからお茄子とリンゴをいただく。
さて、どんなふうに料理しましょうか・・・
秋を身体にとりいれましょう。
と言いながらも、きっと夫になにかつくってもらうのだろうな

「女は・・・」で思い出して、なんとなく智恵子はひじもかかともすべすべしてそう、
って勝手にイメージがわいて、この季節ってこともあり、
ふと、声に出して読んでみたのが
「恋文 画集・智恵子抄」 高村光太郎の詩と、智恵子の紙絵がピッタリと
自然に寄り添っている、素敵な画集です(↓画像)このアートルピナスのシリーズは、
谷川俊太郎×クレーの絵本もいいですよね。

すると、詩の中に二回以上「燐光」という言葉が使われていて、ハッとしました。
フォスフォレッセンスの本来の言葉の意味は燐光、なので。
「あなたの燐光のような皮膚」と、「わたくしの細胞に燐光を燃やし」
想像してボーッとしていると、お客さんが訪れてくださったのです。
なんだか茄子のつるつるした感触が、燐光のような皮膚、とシンクロした。

お客さんは髪をカットされていて、とっても素敵なショートに仕上がっていた。
カットに行って成功された方の、まだもぎたてなかんじ?に遭うと自分もエイッと
ショートヘヤにしたくなる。元々ずっとショートにしていたんですけどね。
でも今はまだマメにカットが必要なショートは、思いつきだけでやってしまうと、後で後悔する事に
なるので、しばらくは後ろでしばるスタイルで辛抱辛抱。元々2年越しの願掛けもしているし。
お客さんの美容院へ行くまでのいきさつや、その後吉祥寺のお店巡りをした話をお聞きし、
自分も吉祥寺1周したような気がしてなんとなく満足する。

その後親子で来店されたお客さんが、ふと
「私たちの女子学生時代といえば、太宰治はものすごい人気でしたよ。
私は斜陽を読むと、原田康子さんが頭に浮かぶんです。
貴族が没落し、でも気品の高さは失わず、というのが、原田さん像とだぶるんです」と
言われてました。原田康子は、以前に「恋人たち」が在庫にあったくらいで、
特に読んだことはなかったんですけど、ちょっと気になりますね。
そのお客さんも、とっても気品があるご婦人でした。
ベストセラーになった「斜陽」当時の女性のいろんな感想を、もっとリアルに知りたくなりました。


恋文 画集・智恵子抄より(当店販売価格700円)この季節におすすめの1冊です。
 ぶどうの他に、花々は勿論、りんごやかき、魚もあります。光太郎の詩は、声に出したくなる。
今日リンゴの匂いを嗅いで思ったのですが、果物、ってやっぱりいい。
マンゴー味のリップを一日に何回もつけたり、外出時などにアボガドのワックス
をちょっとかさつくところに塗ったりするだけでちょっと落ち着く時もある。


2006年9月14日 木曜日
京都へ1週間ほど旅行されていたお客さんから
おすすめのお店などを教えていただいたお礼におみあげです、と
てぬぐいと石鹸をいただきました。
石鹸は俵屋旅館のやつで、ハーブなどを配合したオーガニックなものらしく、
その説明を聞いているだけで、ご馳走様でした!ってくらい、使うのが楽しみになる。
こういう、いつかは泡となって消えてしまうようなもの、
でもその分身体に何か輝きをとりいれるもの、っていいですよね。
石鹸に、顔を近づける瞬間のかんじも好き。
昨日書店で、てぬぐいの使い方を書いた本を目にして、
さりげなくてぬぐいを使いこなせる、ってヤマトナデシコっぽくていいな、と思った次第です。

昨日も1日中雨だったわけですが、秋のディスプレイなんかを見たかったので
いろんなお店を見て廻ると、洋服やバッグや靴も、ほとんど秋冬ものに変わっていて、
あのウールとかモヘヤなかんじの、布の独特な匂いを嗅ぐことで、私の体内も秋冬に
シフトチェンジされた気がします。この週末あたりは衣替えをしようかな、と。
欲しい服もたくさんあったけど、いかんいかん、バーゲンまではもう服は買わない。
「服なんかより女はひじとかかと、ひじとかかと」と呪文のように繰り返し、
なんとかやりすごしました。

で、ひじとかかとのケアのクリームを、ちょっとだけいいのを買いました。
結果、「ひじとかかと、そして指先」
ひじやかかとも対応できるハンドクリームです。指先は特に本のページをめくる
重要な身体のアイテムですし、私の場合、手から手へお客さんになにかを渡す事が
多いので、ここはケアしておかなくちゃ、と思ったのです。

それに、太宰はきれいな長い指をしていたという。
太宰ファンがやってる店の女主人が手が荒れていたら、それこそ「はい、失格!」の烙印を
押されてしまうような気がして。
私の指は長くはない。知っている人はうんうん、と頷くのでしょうけど、
私の手はものすごく小さい。だいたい、口説きたい男性がいる時は、
「私の手ってすごくちっちゃいんです」と、横に並べる、すると
「ちっちゃいねー」となり、守ってあげたい精神をくすぐる、っておいおい、話がずれてるぞ(笑)
あくまで独身時代の話ですので。
というわけで、美しい指先、ひじ、かかと目指して、レッツケアです!
あれ?襟足はどこいったんだ?というツッコミはここはなしで。おばちゃんにはいっぺんにはムリです・・・

    

秋、てぬぐい持って銭湯にも行ってみたいですね。   指先からほんのりバラの香りが・・・そしてバラの花びら風呂も
                                 バラ園が開く頃に解禁予定。それまで馨を楽しみます。


2006年9月12日 火曜日
女はひじとかかと、
その言葉が最近のキーワード。
先週お客さんが「母がいつもそういうので、そこのケアは気をつけてます」と
話してくださって、(もしかしたら以前も同じような反応を私ここで書いているかも)
すごく感化されているわけです。

あと、えりあしも。
日曜日の夜、久々に来店くださったご夫婦、
奥様が向い側におかけになったので、私に襟足が見えるような体勢だったのですが、
肩までのボブのラインと、ほんの少し襟ぐりの開いたニットを着られていたので、
ものすごくきれいに見えて、いいないいな、とこういう、気付かないようでさりげなく
気付いてしまう、女性の色香っていいよな、と思ったのです。

で、私はこういう性格なので、その事を心の中でとめておかず、告白してしまったのですが、
素直に喜んでいただき、「これで明日から1週間また頑張れます」と言ってくださって、
ますますいいないいな、と思ったのでした。
向いにおかけになっていたご主人は、毎日一緒にいて、奥様の事を見ているのだろうけど、
私は久々にお会いするので、変化がわかる。私の反応に、ご主人も新鮮な表情をされていたのが印象的でした。

って最近こんな話ばっかりですね。まあ、秋ですからね。

今日も一日中雨が強く降っていて、ひとときもやみやしないから
お店は激ヒマだったのですが、時々来てくれるカップルさんがこんな雨の中やってきてくれて、
「あー、落ち着く」を連発してくれたから、あー、今日はモトとれた、っ気分にこっちもなっていたのです。

そこで、そう、襟足ですよ。
彼女さん、いつもはボブカットなのですが、今日は初めて拝見するポニーテール姿でした。
向い側に座っているので、襟足が見えるのがなんだか新鮮で、またまたいいな、首元がすっきりきれいって。
とずっと思ってました。で、いつもポニーテールをしている自分はどうなんだ?と。
鏡VS鏡、で目がいがむんじゃないか、ってほどの流し目状態で、自分の襟足を見てみました。
うーん・・・あんまりきれいじゃない。
今後のテーマは、襟足やひじ、かかと、そんな、見えそうで見えない部分の手入れをしたい、
電車の中でたまにおみかけする、ほんのりと漂う色香を持った女性が文庫本を読んでいる、
その風景の仲間入りをしたい!! 40過ぎの悪あがき、さあどう出るでしょうか?!


2006年9月11日 月曜日
グランドゼロ、あれから5年、という事は、当時フォスフォレッセンスはまだなかったのですね。
考えたくないけど、もしこの場所が一瞬で崩れ落ちる事があったとしたら、
その時は塵ひとつかみ分の後悔もなく・・・
そんな気持ちになれるくらいの想いで毎日を進んでいく事ができたなら、
絶対無理。今の私には。ならその「絶対」を少しづつ小さくしていかなくては。ほんのちょっとでも。

日記をつけてますか?
先日、そんな話題になった。
本好きな方は、やはりこだわりのあるノートを使って日記を書いている事が多いようです。
(フォスフォレッセンス調べ) そういう私は、実は昨年の12月、自分へのクリスマスプレゼントに、
超ラブリーなアンティークのダイアリーノートを購入したんです。が・・・・まだ包みを開けてない状態(笑)

もったいなくて、包み紙を破れなくて、そのまんまにしてある。
もう今年は半分どころか、あと残り三ヶ月なんだが・・・と言いたいところですが、
そのへんは大丈夫。ダイアリーといっても普通のノートなので、スケジュール帳のような仕切りや日付はない
のです。で、実際今日記はなんでもない100円の大学ノートみたいなのに書いてる。
しかも、先日久々に書こうと思ったら、前の日記が6月だった。
スケジュール帳にはさすがに、毎日のように書き込みはしているんですけどね。
日記は最近書かなくなったな・・・でも40代になった事を機に、またもっと細かに書き始めようかと思ってます。

だってせっかく気合をいれて、アンティークのノートを買ったのだから。
あれは忘れもしないクリマスのイルミネーション(ブルー系)がキラキラしていた六本木ヒルズ。
東京タワーがいい角度で見えるスポットの手前に、ミハエルネグリンというアクセサリー中心の素敵なショップが
あるんですよ。たしかイスラエルのデザイナーさんで、テーマは「ラブ&ロマンス」
そこのショップに居るだけで、なんか幸せ、という場所のひとつです。
そこでアンティークの、天使とかのコラージュのノートを見つけて、これで来年は日記をつけよう、って
それこそ目をキラキラさせて。「プレゼント用ですか?」という店員さんの問いかけに、店内がすいていた事もあって、
「あ、はい」と(心の中で自分へのですけど、と呟き)素敵にラッピングしてもらったんです。



そして約10ヵ月後の現在、まだこのまんま、の状態。今の大学ノートが終わったら、リボンを紐解こうかな。
あ、でも「嫌われ松子のダイアリー」も映画観に行った時、衝動買いしちゃったんだった。
「嫌われ」の後ろに空白があって、もうマジックで「みゆき」と書いちゃったから自分で使わないとな(笑)

あと雑誌InRedの付録で、どこかのブランドのダイアリーもあった筈。
こうなったら、明日から「リアル日記」と「妄想日記」と、あと1冊・・・うーんと、「あったら恐い日記」謎?
でも使い分けようかしら。あ、そうだ、夢日記!
3,4冊の日記を使いこなせてこそ大人の女?
日記は自分の命より寿命が長いのだから、そこんところよく考えて書くように、と思うでしょ?
私の場合大丈夫。恥ずかしい事は一切ないです。その理由は、自分でも前回の分が読めないほど、
字が汚いからです(苦笑)っていうか、字がきれい、汚いのレベルではないのです。
字がよその星の人の文字、ってくらいすごいのです。誰も解読できない事でしょう。
それはそれで老後の楽しみがないかな・・・せめて自分では読めるようにしておこう。


2006年9月9日 土曜日
文鳥舎さんのスタッフさんが昨日、企画のパンフレットを持って
やってこられて、お2人の店主さんたちだけでずっと営業されてると思ってた
私は時間がとまってる人だったな、新たにスタッフさんも増員してるなんて!
と驚いたのですが、もっと驚いたのがその企画とパンフのゴージャスさ!
すごい力入ってますよ、これ。
お店のフリーのコーナーにパンフを設置しましたので、興味のある方は
どうぞお持ち帰りください。

大人のための文化講座 ”私塾” 文鳥舎寺子屋 2006年秋塾(10月〜12月)10月開講
ということで、詳しくはパンフ、または文鳥舎さんのホームページへどうぞ

  

こんな本格的なパンフレットなんです。

講師、講座一覧に目を通すとすごい、どうしてこんな事ができるんだろう?と感動する。
同じ三鷹でこんな文化溢れる時間がしめやかに行われる秋のひとときがあるなんて
なんかワクワクしますよ。文化のある街、っていいと思います。
そしてそれは生み出す側だけでは成り立たなくて、用意された空間が昇華されるには
やはり何か求めてやってくる人の熱が必要です。
是非パンフレットを手にとってみてくださいね。


2006年9月8日 金曜日
また「あ、今日あのお客さん来るな」とお顔がちらつき、
ドンピシャでその方が来店される、という事があった。
時々あるんですよ、この現象。
でもそんなに驚くべき事でもない、普通の事なのでしょうね。

「今朝はすごくここに来たいと思って」とお客さんから聞いた時に、
普段はその現象の事を打ち明けることはないのだけど、
「実はですね・・・」と今朝お顔がちらついた事、こういう事って実はよくあるんですよ、
ってハナシをしてみると、
「それ、あると思います」とサラリと受けとめてくださったのが、なんか良かった。

それとはちょっと違うけど、似たようなものとして、
今、「心が通じ合う」という言葉がすごく好きで、下半期のテーマなんですよ。
すごくシンプルで通り過ぎてしまいがちなのですが、白石一文の「もしも私があなただったら」
を読んだ事に影響されてるのかもしれない。

LOOKのヘーゼルナッツのチョコが、安売りしていたので、といただき食べてみると、
こういうベーシックに、でも美味しさを裏切らないチョコが今ちょうど食べたいと思ってた!
みたいなタイミングで、熱い紅茶を淹れて一緒に頂くと、たちまち幸せになる。

「ベッドで事の後にチョコを食べる女性の話が出てきたのって、野中柊さんでしたっけ?」
「江國香織じゃなかったかな?」など言っているうちにどうしても確かめたくなって、
「ベッド チョコ 情事の後」など微妙に検索ワードをスライドさせながら調べてみると、
色々出てきた。結局わからなかったけど、なんか面白かった。

お店の窓側から見える向いの通りのおうちに、タイルを貼っている職人さんが見えていて、
「さっきからあの人、一生懸命考えて丁寧に貼っていていいな、かっこいいな、って思ってるんですけど」
とふとお客さんが言われて、見てみると、たしかに若くて浅黒い背の高い茶髪の、からし色のニッカポッカ
をはいた若者がいる。すごく考えながら丁寧に仕事している様子。

「でも、私たちがこんなふうに、頑張ってるな、かっこいいな、ってその姿を見ているのに、現実は
彼はそんな事気付くこともなく、なんでもない日常の普通の1日の普通の時間、こちらの場面は伝わらない。
これってなんだか、かなしくないですか?」 と投げかけると、意外な答えが返ってきた。

「そんなことないです。今の彼が普段どおりの彼なら、きっと、彼のそばにいる人は、
いつも仕事頑張ってるね、とか丁寧だよね、とかちゃんと伝えてると思うんですよ」
と、うろ覚えだけど、そのような事を言われて、なんだか私は目からウロコでした。

なんでもない事なのかもしれないけど、私って意外と悲観的なのかもしれない。
今日はこのなんでもないような一言とナッツチョコのほど良い甘さにに救われたような気がした。
ますます毎日を真面目に地道に頑張ればそれでいいのだ、と。
見ててくれる人はきっとそばにいる、そして自分を見つめるまなざしも磨いていこう、と思ったのでした。

2006年9月7日 木曜日
小さな男の子とお母さんがご一緒に来店いただき、
京王線のおいしいケーキやパンのお店情報をお聞きしたりして過ごす。
「地図を今書きますから」と、メモにささっと書いてくださったのが、すごいうまい!
「さすが元編集畑ですね、これ、フリーハンドですよね?」と感動しながら
ふと目がとまった「谷啓」という目印に笑いがとまらない。
タクシーの運転手さんに「谷啓のおうちへ行って下さい」と言って、
「はあ?」という反応ならその運転手さんはモグリだ、と断言できるほど、有名なお宅なんですって。
はー、今日ひとつ賢くなった気分です。私も多摩地区4年生ですが、ひとつでも多く
「モグリ」要素を減らしたいと思います。

パンやケーキのハナシがいつのまにか恋のハナシ?と
それはやはり秋ですからね。これから金木犀の香りが通りに溢れたりしたら
もう大変です。あの香りに出くわして、昔懐かしい想いがふと甦ったりしてしまわない方法があったら
教えて欲しいくらい、みたいな。

恋は恋でも、今日は「ダンナさまへのモチの上げ方」というテーマで盛り上がりました。
つい先日、他のお客さんもそんな話をしていたんですけど、
会社へ颯爽と通勤するダンナを見るとホレボレする、という。
今日のお客さんの場合は、忘れ物をしたから届けてほしい、とのことで
会社の近くの郵便局かどこかで待ち合わせした時、スーツ姿で現れるダンナさまに、
「あら、いいかも」とときめいたそうな。
で、ダンナさんの方も、妻であるお客さんがお化粧して、きちんとよそ行きスタイルで
外で待ち合わせする事なんて新鮮だったようで、きっと「お!いいじゃん」って思われたと
予想できますね〜。

私の最近の体験は、ファミレスのモーニングに「先行ってるから、もし早く起きれたら来てね」
と家を出て、先に席について待っていた時、本でも読んで待ってよう、って思ってたのに、
ダンナは来るのかな?来ないのかな?と思ったら久々にドキドキしてきて、何も手につかなくて(バカ!)
ピンポーンって鳴る度にドキーッ!としてピクピクしたりして(怪しい・・・)
次は来るかも?と思ってホントに来た時、嬉しくって「ここ、ここーーー!」って大きく手を振って
リアクションしてしまったら席に着くなり、「恥ずかしいからやめて」と言われました(笑)
たまにはこういうの、モチを上げるの、おすすめですん♪


2006年9月5日 火曜日
読書の秋ですから、そろそろモードをアウトよりインにしていきたいと思ってます。
でもアウトで読書する、というのもとってもいい季節なんですよね。
この秋は、深大寺がせっかく近いのだから、もっと歩き尽くしたいな、など考えているので、
文庫本でもバッグに忍ばせて「ちょっとそこまで」感覚で散歩したいな、と計画しています。

今発売の雑誌「spring」木村カエラが表紙なんですけど、その138pにうちの店がちょこっと
紹介されています。「spring」は好きな雑誌なので、嬉しいですねー。
読むと服を見に行きたくなるけど、見るだけ見るだけ。服を買うのは、次の冬のバーゲン!
と自分に言い聞かせる。着るものより、これからは中身、いわゆる本体?肌とか身体の為にお金を
かけていこう、と思うのです。

「太宰治スタディーズ」という本を、「フォスフォレッセンス」論を書かれた事と、
前に日記で書いた、野ばらちゃんの掲示板で会話した事のある経緯が縁で来店いただけた
方が送ってくださったので、さっそく太宰コーナーに置いて自由に読めるようにしています。
私も読ませていただこう、とまずはページをめくってみると、
なんだか身が引き締まる思いがしたというか、自分の軽さが恥ずかしくなるというか、

駒場東大前にある近代文学館(だったかな?)を卒論製作前に訪れたのは、暑い夏の日だった。
駅前の喫茶店でアイスココアを飲んだんだった、その時の事が一瞬よぎる。
また同じコースをたどってみようか、蝉の鳴き声が止む前に・・・


2006年9月4日 月曜日
先日、同じく1年ぶりくらいに店に来てくれた後輩君から
結婚が決まりました、と報告を受けたのでした。
前に日記で書いたかな?
アタック25と新婚さんいらっしゃい同時出場が夢、と前回来店時に語ってくれた彼の事は。
そして婚約中の今現在、アタックの予選には通過しているということなので、
もしかしたらその夢叶うかもしれないね!なんて私の方が盛り上がってました。

その結婚する予定のお相手さんと知り合うまで、彼女いない歴が結構長かったけど、
出会う時は出会うもんですねー、と実感を込めて話していたのが印象的でした。
そんなものですよね、出会いは。

私も夫と出会う前は彼氏いない歴何年だったろうか、結構長かったですよ。
30過ぎてまわりから「いい人いないの?」と言われる度に、
「彼氏はいないけど、オトコはいるよ」と上手くにわらゴマしてかわしてました(笑)
毎日真面目に、へこむ事多くとも前向いてたら、自然に時期ってやってくるものなのかもしれないですね。

長いスタンスで回想してみると、本や雑誌にはかなり救われてるんですよね。
30を過ぎて、結婚するまでの35歳の時期。特に夫に出会うまでの、ひとりの時期。
それらを読む時間って、独身の時と現在、若い時と歳とった時で、なんか違う。
昔はパズルを埋めるような時間。今は、紐解いてくような時間。

月もやっと夜空に輝きだしたことだし
朝晩はとっても涼しいし
読書の秋はもうすぐそこ。


2006年9月2日 土曜日
そうそう、先日、1年ぶりくらいに来てくれた関西のお友達のお客様に
「今日は顔色いいようで安心した。今やから言えるけど、前回来た時は、
大丈夫かな?って思った」と言われ、そんなにやつれてたんだ〜、と実感しました。
ダメダメな体験だったとはいえ、森林浴したり温泉入ったりした事は、良い影響を
私にもたらしたのだろうと思う。その結果、今顔色がいいのかも。

そういう話になったのは、その彼女が20代の時より、今の方がきれいだな、と
思うので、そのとおり「歳をとった方がきれいだけど、美容にいい事なんかやってる?」と質問した事が
きっかけ。若い時よりも、今の方が素敵な人がまわりに多いから、
私も老けてるヒマはないよな、と気持ちだけでもあげてくことができる。
長年続けてきた事を開花した人は、皆輝きを増してくる。

「ラッキーかもしれない、すごく読みたかった本が見つかった」
と文庫の棚の裏側から嬉しい悲鳴が。
中村彰彦の新撰組の本だったんですけど、その文庫を見つけたことですごく盛り上がって
くれていて、近況報告を聞いた時も、今波に乗ってるんだな、と思ったんですけど、
ここで読みたい本を見つけた事も、連鎖反応の如く、良い波を加速させるといいな、
と最後にお守りを渡すかのような気持ちで本を手渡し、見送りました。

その時偶然にも関西からのお友達お客様が来られていて、皆でお年頃な話などもしつつ、
そういえばその彼女も着実に仕事でステップアップして、本の出版なんかも成し遂げた事を思い出すと、
時はただ流れただけでなく、ちゃんとカタチになっているものを残した彼女たちを改めてすごいな、
そのバイタリテを分けてもらわないと・・・など考える。
こっちでは肉まんにカラシをつけない事にもう慣れてしまった私ですが、
関西女子魂(私の場合、変換すると大阪のおばちゃん魂)を忘れず、細やかさとずぶとさをバランスよく
持ち続けていけたらな、と思います。



お客さんからいただいた数々の健康食品。おかげさまで元気になりました。
思えば今年のスタート、2月に店始まって以来最大の体調不調で大ピンチだったわけですが、
いただいた健康食品類を毎日地道に摂取する事によって、ピンチを切り抜けられたと思っています。
これからも健康第一で、体力つけていきます!


2006年9月1日 金曜日
9月になりました。

なんだか8月の最後の方の日記は、すごい感情が溢れまくってるというか、
グジャグジャというか、長々と書いてますね。夏の暑さに少しいかれちゃってたか?
ってくらいに。でも思い出すことひとつひとつ、まだ瞼の裏に焼きついていて、
胸が熱くなってしまう。 秋の冷やした風に少し当たったら、また整理しなおしてみよう。
新たな発見があるかもしれない。

「私も根拠のない自信みたいなものがあって、知らない町を地図なしで歩いてしまうんです
でもまわりの人は自信持って歩いてるから知ってるのだと思う、
結果オーライですか?」ってメールいただいた言葉がありがたかったり。
「つっぱしらないとお店なんてできないですよね」
ってしめてあって、そうだよなー、と実感しました。

また、「ただそこにあるだけで、誰かの気持ちをしっかりと支えてるお店を
創った、だめだめじゃないですよ」ってメールもいただいたり、ありがとうございます。
その方は、うちの店を「濃厚チョコレートのような」って素敵な表現をしてくださって、
あー、すごい、その表現嬉しいかも、とまた力が湧いてきたり。

ダメダメとあまりに書きすぎていたのでしょうね、
ご心配おかけしたようで、すいません。支えられている事を実感し、
ますます頑張りたいと思います。私は元気ですので。


2006年8月31日 木曜日
通常モードに戻る筈だったのですが、8月最後の日なので、ダメぶりの〆日記を。
昨日は8月最後の水曜日。つまり私にとって最後の夏休み。その失敗談?(またかよ)をひとつ。

いやー、しつこいようですがさすが40代。
私、視力は20代までは両方2.0だったんですよ。
で、30代で1.5まで落ちてものすごいショックだったんですけど、
40代になった今、どれくらい落ちてるんだろう?とちょっと検査するのもこわいくらい
なんですけど、あんなに旅で計画性のあるヒトになりたい、と心を入れ替えたと
思っていたのに、この落ちた視力のせいで大切なものをとりこぼしてしまったというか・・・

昨日は起きてからものすごく迷っていたのです。雨が降ってきたから。
この夏休みは遊びすぎたので、お金もスッカラカンだし、家の掃除などがろくに
できていなかったので、悲惨な状態だし、おまけに雨だし。今日は家の掃除を徹底的にする!と
一時は思っていたのですが、結局、茅ヶ崎まで行ってしまいました。
茅ヶ崎は20代前半の頃、「茅ヶ崎パシフィックホテル」までやってきた事があって以来約20年ぶり。

そう、30日の水曜日、aikoのシークレットライブが茅ヶ崎のサザンビーチで行われる、という事で、
しかも無料。これは見なくちゃ、と思ったのですけど、何度かここでも書きましたが、
私は人ごみ恐怖症なんですよ。なのでものすごい人が集まっている、という情報が入ってくる
につれて迷いが。でも、青空の下、波の音を聞きながらaikoの歌声が聞けるなんて、
しかも水曜日にあたるなんて、もうこの先ないんじゃないか、今日を最後の夏休みだと
思って、人が多すぎてこれはキツイ、アカン!って思ったら抜けたらええんやし、
とりあえず出かけよう、と決心&準備して、散らかった部屋を背に、「来週こそ片付けるからね」
と、すぐ調布駅行きのバスに乗ったら良かったんですけど、

人多い場所に行くんだからちょっと気付けに、と1時間だけひとりカラオケ行ったんですよ。
で、バスに乗って京王線に乗って(最近すっかり京王線づいてる私、緑が多くてすいててイイです)
橋本から相模線で茅ヶ崎を目指したんですけど、相模線って1時間に3本くらいしかなくて、
電光掲示板の09分発、っていうのを19分発、に見間違えて、そこで予定が大幅に狂ってしまった。

橋本駅に来たのは初めてなんですけど、初めて降り立つ駅って、なんか嬉しくないですか?
駅ビルでいろんなもの見たり、ビューティーショップでマンゴーボディバターのTESTER試したり。
BECKSで豆入りサンド食べて、電車乗ろうと思ったら、あれ?状態で
そこから思った以上に茅ヶ崎まで時間がかかる事がわかったり、(事前に調べとけ!ですよね)
なんだかんだで、ビーチに到着した時は、もうライブが始まっていた。

でもその時はそれでもいいと思ってた。出発の時から、橋本でブラブラしてる時も、
開演した瞬間の押しには絶えられないと思うから、途中からでもいいや、
気分悪くなったのに列から出られなくなるのは最悪、と思っていたし。
でもやっぱり到着して、ものすごい人の多さに驚愕しつつも、無難な場所を確保して聞いていると、
しまったな、という思いでいっぱいに。 
aikoが豆つぶ程度にしか見えなくてもいいのなら、スタートから無難な場所で見る事も
これなら可能だったかも、と。だって水平線がもう暗くて見えないんですよ。
せっかく茅ヶ崎のビーチにやってきたのに、海を見ることもなく帰るなんて。
正確には、青い空と海に囲まれた中、のびやかに歌ってるaikoを見たかった。

でも、すぐに後悔も溶けて、ライブを楽しんだ。波音は聞こえなくとも、すぐそこに海が、波が
ある事が五感を通して感じられる。潮の香りがする。
そんな中でaikoの生歌を聞けるというのはなんともいえず幸せな時間でした。
「20代!30代!40代!」などのお決まりの掛け声に、またまた「40代!」でイエーイと堂々と
言う事がなんとなくできなくて、小さい前習え、みたいな「ぃぇぃ」みたいなかんじになってましたけど、
そのaikoの掛け声が潮の香りとmixで五臓六腑にしみてきて、
なんだかものすごく元気になってきたから不思議。

精神力の強い人が結局残るんだろうな、とは常々思うのですが、
ひとつの長い道を歩き続けるのには、強さと真面目さが必要だと思うのです。
その点、彼女はものすごく芯がまっすぐ根を生やしているというか、それが声に現れている。
毎日梅干を食べている人のパワーを感じました。
私も、時々「強い人ですね」とか「真面目ですね」とか言われる事があって、
確かに自分の信じた道への突っ走り方には自分でも尋常じゃないよね?と感じることはあるのですが、
人として普通の感覚のなにかひとつ、大切な項目がまったく欠落しているのも事実。
たとえば危機感とかまったくないところ。これってすごく危険なのです。
私はスタートはたまたま運がすごく良かったのだけど、それだけじゃダメ。
長く続けるには、もっと強くなって、その欠落を埋めないといけないのです。

このところ「どうにかなる」という根拠のない考えが、旅で大失敗をしたり、今回も
つい先日そんな失敗したそばから計画的に動けてなかったり、ダメぶりにラストスパートかかった
かんじでしたけど、今日、長々と電車に乗り、橋を越え、aikoの歌声を聞きに行って良かったです。
いつものように、ただ感動してるんじゃなくて、(生瞳はさすがに震えきましたけどね)
自分の信念にブレがない人のパワーを分けてもらった事によって、私もブレないようになりたいし、
そう努力するぞ、って思えた。

最後に400発?の花火が海岸に打ち上げられて、この夏花火大会に一回も行けなかった
私にとっては、涙ものでした。これで私の40歳の夏休みが終わったな、と思いましたね。
結局茅ヶ崎まで行ったのに、ゆっくり街を見れなかった事が残念。
帰り、「サザン通り」っていうところを駅まで歩いたんですけど、入ってみたいお店がいくつか
ありました。又、機会があれば訪れてみたいです。



aikoの「彼女」毎日聴いています(右上)雲リンのカップリングの「まつげ」は泣ける・・・(左上)
個人的に好きなシングルは「花風」カップリングとの3曲通してすごくいい(右下)
好きなアルバムは、やはり「暁のラブレター」生涯アルバムベスト5には間違いなく入る(左下)

今は「彼女」の楽曲中心になると思われるツアーが楽しみ。
私は第一希望は勿論都内にしたのに、やはり都内は激戦なのか、
保険にしてた第三希望の名古屋が当たってしまった。ま、久々のライブ旅、年末あたりにするかも。

ずっと何かに失恋している気がするから、aikoが好きなのだと思う。
それは夫とか、男性が対象というわけではなく、青い空?白い雲?リンゴの赤?
なんだろう?視力が落ちた今、果たしてそれが何なのか見つけられるのかな?

そして9月を迎える。


2006年8月29日 火曜日
旅日記ラスト。

その後、甲斐大泉の駅までテクテク歩く。駅近くに、「甲斐大泉パノラマ温泉」というのが
あって、富士山も一望できる露天風呂付き。小海線清里方面行の列車が車での1時間半を、
温泉でゆっくり過ごす事にする。いやー、極楽でした。
曇っていたので富士山は麓の方しか見えなかったけど、いい湯でした。
この気持ちよさがきっかけで、マジ温泉にはまりそうな予感が・・・

清里へ行ったものの、雨が降ってきたので清泉寮のソフトクリームを食べるのは次回のばしにして、
周遊バスでただ1周車窓風景を見てまた清里駅前に戻ってきました。
本当は川俣渓谷を散策する気満々だったのです。出発前の計画では。
でもその入り口には人っこひとりいなかったので、もしまた迷ったら、と今回はやめておきました。
もう森林浴は十分に味わえたので、またの機会にきっちりと装備して、と決心する。

清里駅前は、甲斐大泉に比べるとおみあげやさんも多く、人も多く、道に迷う事もないけれど、
なんだかあのひっそりとした甲斐大泉がとても恋しくなり、また来たいな、と強く思うのでした。

あとは昨日も行ったけど、今日も行きたくなる、私の大好きな場所、
小淵沢のリゾナーレ内のブックカフェでのんびりと時間を過ごす。
たしか2年前に行って、この日記でも紹介したと思います。
テラスでは八ヶ岳からの風が自然に吹いてきて、ものすごく気持ちいいんです。
2年前にはドリンク類しかなかったけど、ケーキなどがメニューに加えられていて、
しかも八ヶ岳の自然菜園でとれた野菜や果物のタルトとかでものすごく新鮮で美味しいんです。

数あるブックカフェの中でも、リゾートのブックカフェというのは、本来の「非日常の中でのくつろぎ」が
実現化されるので、私は大好きですね。今回、2日目は、店内の赤いソファーの椅子に座ってみました。
実は昨日、テラスで過ごしている時に、プール帰りの男子数名のひとりが、「俺、ここの赤いソファーが指定席」
って嬉しそうに入店してきたのを目にして、たまに、いや、年に一度、夏しか来られないかもしれないけど、
自分の指定席があるのっていいよな、って思ったんです。
勿論、それは自分だけの言い分なので、確実に空いてるとは限らないけど。
テラスで風を感じる派の私の視野を広げてくれたというか、ほんっとその赤いソファー、気持ち良かった。
何時間でもこうしていたくなる。都会の、しかも個人の店だったりすると、長居は禁物、って思っちゃうけど、
ここはゆったり過ごす事が前提みたいなのも許されそうで、何時間でも本を読んじゃいそうになりますよ。
勿論、混んできたら気遣いは必要ですけどね。




八ヶ岳に恋、というのは、私の大好物な乳製品が激的にうまい、というのもあります。
ブックカフェだけでなく、チーズケーキの専門店にも行ってみました。ひんやりとした林を見ながらの
テラス席でのひとときは、やはり最高に気持ちいい。ちなみに飲み物は特製ヨーグルト。美味しかった〜

と、そんなかんじであとはひたすら18切符でテクテクと三鷹駅まで戻りました。
最後のオチというか、国分寺ー三鷹間で、もうトイレに行きたくて我慢できるのか?と冷や汗を
かく、という場面もありましたが、なんとか間に合いました。だったら国分寺で一旦降りればいいのに。
ただただ今人身事故や信号故障くるなよくるなよ、と祈り続けた時間でした(汗)

今回、車内で寝てしまったために、目的駅を乗り過ごして行きは松本まで行ってしまって
まあ松本好きだから次の列車まで街をウロウロしようと思ってたら、戻り電車を下り列車のホーム
(ゼロ番線というわかりにくさ)で迷い30秒差で乗り遅れ、結局大幅に予定が狂いましたが、
松本を長く街歩きした事でいい古書店を見つけ、本との出会いもあったので、それで良しとしよう。
そこの店の壁に、大田治子さん直筆の色紙があって、店主さんからなぜこれがここに飾ってあるかの
エピソードも聞けたので、ちょっと不思議な縁を感じました。

列車が遅れた以外でも、正直なところ失敗が多かった旅。
階段を駆け足で上がる、というのができなくなっていたり、例の体たらくで歳相応の衰えを
感じたことは否めませんが、あまり無理はしちゃいかんよ、という優しい警告と受け止め
また来年の夏も、年に一度の青春18切符のひとり旅を楽しめたらいいな、と思っております。

では、次回から通常のお店での日常の日記に戻ります。この間あった出来事なども、
盛り込んでいこうと思います。読書の秋はすぐそこ。

リゾナーレ 甲斐大泉パノラマ温泉 パペット&カフェガーデン


2006年8月28日 月曜日
さっそく100円ショップに行って、「磁石置いてますか?」とお聞きすると
マグネットコーナーを案内していただき、
「あ、すいません、SとかNの磁石なんですけど・・・」と言うと、
おそらく1980年代生まれ?の男子バイト君は、「S?N?」といまいちピンときていないご様子。
ま、まさか、ジェネレーションギャップ関係ないよね、磁石は永久に不滅だよね、と内心焦りつつ
「あのー、オリエンテーリングとかに使う磁石です」と言っても、
「オリ?」なんすか?それ?みたいな反応。
「森の中をこうやって持って(そこでジェスチャーする私)東西南北を誘うやつです」
そこでやっと、「あー、方位磁石ですね、少々お待ちください」と上の方に聞きにいってくれた模様。

わかってくれて良かった、とホッと胸を撫で下ろすも、「取り扱いをやめたそうです」とのお答え。
なんだかちょっと悲しい。最初から100円では安すぎて売れないから、という理由ではなく、
置いていたことはあったけど、死に筋で在庫カットされた、ってわけですよね。
現代の都会の生活では、磁石など不必要、と言われたような気がして。
まあ、気を取り直そう、と焼き鳥串とガリガリくんマンゴー味を食べて気分を治す。

中学の時に、「生活の知恵がある男の人がいい」と大人びたことを言ってた友達。
今ごろすごくわかってきたりして。磁石の使い方とか、火のおこしかたとか、
そういうのが自然に身についてる人って眩しい。
なんとなく、子供時代に充実した夏を送ってきた人って生活の知恵が身についてそう。
夏の良さというものが、今ごろわかってきた気がします。一番子供の頃の感覚に近い季節。



帰りの小淵沢ー甲府間、なんと車両にはオール私ひとりきり。そりゃ歌うしかないでしょ(笑)
明野のひまわり畑にも行ってみたいんだよなー
窓から外を見て、知らない街のいろんなものが映され、走っていくのを見るのが好き。
地味なガソリンスタンドとか、あまり名の知れていないスーパーだとか、
ダサめがいけてるのだろうか、と思わず無駄な事真剣に考えてしまうラブホテルの看板名だとか・・・


2006年8月26日 土曜日
磁石の扱い方を知っていますか?
普通知っていて当然でしょうか?

朝、野鳥の鳴き声で目覚める予定だったのですが、
雨音で目覚めました。その後すぐに雨は止みましたけど、
野鳥のさえずりと引き換えにしても良いくらいの、心地よい、優しい雨音でした。

朝食のため階下のダイニングへ。ひとりペンション経験者には、ちょっと試練の時間ですね。
仲良く向かい合わせになっているカップルさんたちのそばでひとり、
でもそんな事気にしていたらダメです。美味しく味わいましたよ。
ひとりペンションをいつか、と思われている方、この時は堂々と!
私はコーヒーのおかわりもすすめられるままに、心置きなくいただいて。
今思えばここで水分をとりすぎなければ良かったのですけど。

ペンションから徒歩20分程の場所に、映画「いま、会いにゆきます」に出てきたトンネルがある、
という事なのでそこまで散歩してみたい、と申し出て、ご主人に地図を書いていただいたのです。
そして磁石をお貸しいただいて、いざ出発しました。

途中林の中を、ザクッツザクッと掻き分けてほんのちょっとですけど、進まなくてはいけないゾーンが
ありまして、そこを切り抜けられたらあとは楽勝かな?ってかんじだったのです。
で、その林ですが、



こんなかんじの道のないところを、磁石の「西」の方向を目指して進んでいくと、砂利道に出ます、
と丁寧な地図も書いてくださっていたんです。
が、磁石って、正直小学校以来手にとってない気が・・・中学の時のオリエンテーリングも
磁石手に持ってたリーダー格の人たちにゾロゾロついてってた派だったような。
出発前に、ご主人に、磁石の見方の手ほどきを念の為受けたというのに、いまひとつ飲み込み悪い私。
一度覚えたとおりの見方で、「西」へ進んだけれど、なんか違うみたい。
一旦不安になると、冷静な判断力を失っていく。
針って、南北を差してるんだっけ?それとも針が西を指す方向が西なんだっけ?
とまたもやパニくってきて、365度林、という状態の中、西の指す(と思っている)方向に進んでも
一向にその「砂利道」は現れない。
この時また雨でも降ってきたらパニクルー再び状態だったかも。
それに、コーヒーをおかわりしたせいで、また尿意もしてきて冷静な判断力を失っていく。

朝なので暗くはないけれど、これ以上闇雲に動いたらまた迷ってしまう、と判断し
今来た道を戻る。するとなんかまた迷ってきた?今来た道っつっても、林の中なんだから
道も何も・・・うわー、大丈夫かな?という時、耳をすませてみると、かすかに車の音がする。
その音の方へとにかく進むと、やっと道路が。
しかしこれはどこの道路だろう?地図を見ると、近くに藤あや子の美術館がある筈。
しかしどこを見回してもない。わー、また迷った?どうしよう、と思っていると、近くにペンションのような建物が。
よく見ると、宿泊していたペンション!つまりスタート地点でした。
私は西へ進むどころか、大きく迂回していたようで・・・ガックシ肩を落としましたが、
大迷惑をかけるには至らずに済んだので良かった、と思い帰りました。

せっかく超丁寧に説明してくださったのに、なぜか砂利道に出ることができなかった事を
オーナー夫妻に説明すると、「せっかくここまで来てくださったんだもの。後で車でお送りしますから」
と言ってくださる。最初は、この歳で磁石もロクに扱えない私が悪いんだから、これ以上ご迷惑かけられない
と思いご辞退したのですが、遠慮なく、と優しく言ってくださるので、お言葉に甘える事にしました。
本当に親切にしてくださって、大感謝です。思い切ってひとりペンションして良かった。

そして連れて行ってくださったのが、このトンネル。


なぜ私がうつっているかというと・・・
そのご主人に写していただいたのではないのです。
トンネルの手前で、「トンネルの奥にいいかんじの森があるんですよ」と教えていただき、
「それじゃここでおりて、しばらくその森を散策します」と深々と頭を下げ、前の道路でお別れしたのです。

そしてトンネルへ向かうと、ペンションに泊まっておられたカップルさんがおられて、
「写真、良かったらおとりしますよ」と声かけてくださったんです。そのショットが↑です。
このトンネルの奥は、ご主人のおっしゃるとおり、緑深い森が広がっていました。
何度も深呼吸を繰り返す。 失敗ばかりだったけど、ここまで来れて良かった。

次に「いま、会いにゆきます」を見る事があったら、注意して見てみよう。

そろそろ旅の話お腹いっぱい、というかんじでしょうね(笑)
なんか店主さん、ダメ人間ぶりがシャレならんしー、みたいな。
はい、自分でもそう思います。次回で旅日記ラストにします。

磁石って100円ショップに売ってるかな?
あんな冷や汗な思いしたのにもかかわらず、
手のひらに握り締めた、冷たい金属の感触が、いま、恋しくて仕方ないのです。
ってことで、明日、磁石をさがしにゆきます。



2006年8月25日 金曜日
大迷惑話の前に、ドラマのような展開の話があったんだった。

私が最も楽しみにしていたのが、満天の星空。
ペンション入口を出ると庭になっていて、そこでしばらくボーッと
その満天の星空を見上げてました。流れ星、これなら確実に見れるな、とも思って。
虫の声と、どこかで鳴っている花火の音しか聞こえない、
まさに静寂の森の夜のひんやりとした空気に包まれて、先ほどまでの不安もふっとび
心身ともにリラックスしていると・・・

同じくペンションに宿泊されている方でしょう、一人のタンクトップ姿の男性が
ドアから庭へ下りてきました。
二人きりになって、あとは満天の星空、静寂、なので、これは話し掛けるのが自然だよな、
と判断し、「きれいですね」と声をかけると、その男性も「ねえ、きれいですよね」と爽やかに答えて
くれました。星明りだけですが、若くて精悍なかんじの男性、というのはわかって
ちょちょちょ、ちょっと。これ、旅先でのちょっとロマンチックな出会いのひとつ?
しかも満天の星空の下ですよ?とか妄想していると、

「待った〜?」とドアから若い女性が庭へかけてきました。
あ、彼女さんだな、と瞬時に理解し、おおいに赤面する私でありました。
こういうパターンって、よくドラマとかバラエティの寸劇などにありますよね。
そのまんまやっちまいましたよ。思わずわけのわからん体操を繰り返しました。

でもきれいでしたよ。2時間そのままボーッと星だけを見てました。
頭からっぽにして。
でも、こんなに星があるのに、その日はとうとう流れ星をひとつも発見する事ができなかったん
ですよね。これが現実というもの。いつまでも待たず、次の場所へ進む勇気も必要、
みたいな、現状をうけとめていこう、という気分になれたから、この時間はすごく良かった。

さ、帰ろうか、という時に、どこからともなく猫が隣にやってきて(後からこのペンションの猫とわかった)
ニャオーンと鳴く。「撫でて」ってかんじで。こんな人なつっこい猫、いるんだ、とビックリ。
しばらく猫と佇んで、部屋へと戻った。上ばっかり見てると、すぐ横にいるものを見逃す。
鳴かれる前に気付いてあげられるようでいたいな、など思いながらテレビもつけずにグッスリ眠った。



流れ星は見えなかったけど、ピノで星型当たりが出ました☆

2006年8月24日 木曜日
「私も八ヶ岳に惚れているんですよ」とメールくださったお客さんが、
「ペンションを一歩離れると、これ以上ないという位の漆黒の闇夜が広がっている、
けれど夜というものは本来、そういうものなのですよね、本当は」と書かれていたけれど、
そう、まさにそのとおり。今思うと「本来の夜」というものを味わえて、良かったのかもしれない。

昨日の日記の続きです。
「すぐそこ、すぐそこ、」と呪文のように繰り返し進むも、
やはり真っ暗なんですよ。多分別荘の方は、懐中電灯くらい持ってるだろう、と思われたのでしょうね。
ここまで外灯が少ないなんて、車も滅多に通らないなんて、
でもそこで不親切な、とは思いませんでした。予備知識なく来たのは私ですからね。
24時間、外灯やネオン、人通りがあり夜道を歩ける都会に心身ともにすっかり慣れてしまったけれど、
そういうものをたった一日捨てて解き放つ事で、あとの364日を足踏んでいける、
その充足した365/1を求めてわざわざここまでやってきたのだから。
これはこの試練をちゃんとうけとめ、私がどう行動するか、さあみもの、という自分と
パニクルーな自分との50%50%のせめぎあい。

冷静になり、ここぞという時には、星空が味方さん☆ な少女趣味な今までの自分を捨てないと、
取り返しのつかない事になりますよ、ここで足を踏み外したらお店はどうなる?と思い、
すぐそこ、であってもその目の前の漆黒の闇を一歩も進むのをやめました。

携帯にペンションの電話番号をメモリしていたので、電話してみました。
すぐ近くに居て迷惑かけるけれど、なにかあったらもっと迷惑をかけてしまう、
迎えにきてもらおう、と。
しかし、「もしもし」と第一声は聞こえたのですが、こちらの声が先方にまったく届いていない様子。
「あの、すぐ近くにいると思うのですが、道が真っ暗になってしまって」など必死に説明しているのですが、
「もしもし?あれ?ダメだ通じないな」という反応。

さすがにこの時は不安MAXなりました。森の奥深いところだから電波が届かないようなのです。
でも、時々とぎれとぎれにでも、聞こえてる時があるようなので、
とにかく「今すぐ近くです」「道が真っ暗で進めないんです」を繰り返しました。100打てば当たるだろう、みたいな。

その時、まったく通ってなかった道路に光が当たって、車が近づいてきました。
さあ、ここで手を振って理由を言って乗せてもらうか、ペンションへの電話の100/1の確率で通じているか
の方をとるか、瞬時の判断ですごく迷いましたが、
もし万が一、そのまま山奥に連れ去られたら最も最悪だ、と思い、人生初のヒッチハイクにはなりませんでした。

先日、比叡山の屋上で帰りのバスを逃してしまい、帰れなくなったので
生まれて初めてヒッチハイクをした、というお客さんとのお店での会話を思い出しました。
「やっぱりヒッチハイクってこうやるんですか?」と親指を揺らした動きをして
「いやいや、普通に手を振るだけですよ」と笑われ、どこまで私は世間知らずなんだろ。と思ったところ
でしたけど、いやー、その数日後、自分がその選択を迫られることになろうとは・・・

すると、「ダメだ」とか「もしもし」とか雑音しか聞こえなかったのに、ハッキリと
「今主人が行きますから」という声が耳に届きました。
ここでもし無言電話のようなものがかかってきた、と思って先方さんが
「いたずらかな?」な反応で電話をスルーされたらまた振り出しだった。
特に私の到着時間が遅れていたわけではないので。まさかこの時間に徒歩で向かってるとは
思われないでしょうしね。受話器の向こうに何か差し迫るものを感じ取っていただいたから助かった。

そのまま道路の脇でじっと待っていると、道の奥から車のライトが。
ライトの明かりで道路がはっきり見えましたけど、ちょうどゆるいカーブになっていて、
左側は湖なんです。これはヘンにまっすぐ進まなくて良かった。真っ暗闇の中手探りで進むと
やばかったかもしれない。背筋がゾゾゾーッとしてきました。

車が近づいてきて、窓から「ダバさんですか?」という声が聞こえてきた時、
神の声だ、と思いましたよ。
「はい」と半泣きになりながら答えながら車に乗り、
謝りまくる私。普段から気使いーですから。面倒を人にかける事を極端に嫌う性格ですから。
優しい言葉を沢山かけてくださって、大自然の厳しさの中に人の温かみのありがたさを
ひしひしと感じる。お星様☆もいいけど、その声ひとつひとつが身体に染み込んできて
結局人は人に助けられるのだな、と実感しました。
この時ほど、「人の匂い」が恋しかった事は、ありません。

その夜、ひとりペンションの部屋で考えたんですけど、この気使いーな性格が、私をあと一歩進めない、
つめが甘い理由というか、損なのではないかな、と思いました。
別荘にピンポンするより、そこでまず電話すれば良かったんだ、と。
宿泊者なのだから。そして携帯が通じなくて初めて、事情を話し、ピンポンする、という道もあった筈。
そして最悪の場合、格好悪くとも、、懐中電灯を持っていない事をお話しするべきだった。
別荘でまったり団欒されていた方々、ごめんなさい。お騒がせしました。
そしてなによりペンションのご主人、奥様には後々も大変お世話になり・・・
なんとこの私、翌朝にも大迷惑をやらかしてしまったのでした。

続く。

いやー、旅に関しては、四十にしておおいに惑う、です。ダメダメですね、私。


こんな目覚めですよ。ペンションの部屋にて



2006年8月22日 火曜日
八ヶ岳に恋したかもしれないです。
また恋かよ、はいはい、と言われても盲目ですから。
そして恋はときには厳しく・・・
甘く見てるとイタイ目にあります。というかイタイ目にあいました。
やはり30代と40代は違いますね。
いつまでも若いと思って、思いつきで行動しててはいけない、と
学びました。今までの旅行がスムーズすぎたんですね、きっと。

ハプニング続出、と書きましたけど
一瞬、私ちゃんと生きて帰れるの?と背筋が凍る思いを体験しました。
まあ大げさなんですけどね。

いやー、山をなめたらあかんぜよ、ですね。

今回の宿は、なんとペンション!
ドラマの「結婚しない男」のあべちゃん演じる独身男のひとり○○を見ながら
甘い甘い、私なんてひとり上級者。ひとりカラオケやライブは勿論、
ひとり富士登山という輝かしい経歴を持っているんですもの、とか思ってたけど、
とうとうその王道を極めたか、という「ひとりペンション」
環境はすごく満足だったのですけど、カップルに囲まれての朝食、
あれは私みたいなずぶとい神経でないと、気まずいかもしれませんね(笑)
ドラマのようなエピソードも実際あって、次回にでもお話します。ほんと、笑えるから。

ネットを散策して宿泊先を探していると、
「夜は満天の星に包まれ、朝は野鳥の声で目覚め」みたいな事が書いてあって、
簡単に落ちてしまいました。とにかく、奥深い森の中で過ごしたかったんですよ。


小海線大好き。甲斐大泉はもう・・・惚れたね。

そして当日、ペンション最寄り駅の甲斐大泉駅に降り立った時はまだ日は明るかった。
これならお散歩気分で徒歩で行けそう。でも知らない土地だから地図はしっかりね、と
道の確認は怠りなくやったつもりでした。

信州、八ヶ岳の夕暮れの空はなんともいえずきれいで、富士山のシルエットまで見えました。
鼻歌くちずさみながらルンルンと車しか通らない道路を歩いていたのです。
途中で曲がるのは2回だけ、ということで一度目、二度目、ご親切に道が分かれるところで
「ペンションPガーデンこちら」という矢印もある。二度目の曲がり角を過ぎると、
ちょっと暗くなってきて不安に。でも、そんな不安な気持ちをかき消すものが見えた。
「Pガーデンまであと200M」という看板あり。あ、これでまもなく到着だな、
ちょろいちょろい、とテクテク歩いてました。

山の日没って、急に暗くなるんですね。あれ?もう確実に150Mは歩いたと思うけどな・・・
と不安な気持ちが75%くらいになりながら進むと、もう真っ暗になって。
あまり道に外灯がないんですよね。焦りましたよーマジで。
懐中電灯も持たずに日没時間も調べずにこういう場所へ来るなんて
人生甘くみすぎ!とかすかに見える山のシルエットに怒られてるような気もしつつ・・・
段々余裕がなくなっていく。ほんと真っ暗で足元見えないんだもん。
すぐ道路の脇に湖がある筈で、湖面は見えてるんですよ。
足を踏み外したりしたら、湖へ落ちる事も考えられるし、普通に山道を転がり降りる事も考えられる。

こういう心理状態の時の満天の星の残酷さを味わえたのは唯一良かった事かな。
ってどこまでエムなんだ(笑)
真っ暗で頭上の星しか見えないんですよ。

さすがにパニックになってくると、全く別の名のペンションこちら、という看板と右側に細い道が
できているのにぶつかった。その道の奥には明かりが。
とにかく地元の人にすぐそこなのか聞いてみよう、とその坂を上がる。
そのなんとかというペンションは見つからず、別荘がいくつかある。
表からは、リビングの間接照明の光が漏れて、楽しそうに語らう人たちが
見えるんだけど、こっちから「すいませーん」と言ってもテレビの音に消されて全く聞こえず。
普通ベルを押すんでしょうけど、あまり外灯がなくて、とにかく視界が不自由で。

テラスで佇んでいた人をみつけ、
「すいません、ちょっとお尋ねしますが、このあたりでペンションパペットマメット
ってありますか?」と、頭パニクってるから「ガーデン」を「マメット」と間違えてる。
今思えば大笑いだけど、この時の私はもう必死。
しかし「知らないですね」というお答えだったので、うなだれつつもお礼を言って2件目探す。

マジで私大丈夫かな?と不安になったけど、これ、星があったからなんとか切り抜けられたんだと思う。
星空しか見えなくてさっきは不安だった、今も不安だけど、不安な気持ちMAXで星を見てたら
絶対大丈夫、なんとかなるから、っていう思いがどこからともなく湧いてきたから不思議。
こんな事書いたら気持ち悪いと思われるかもしれないけど、
私は物心ついた時からずっと、星や月に願いをかけてきた。ずーっと、どんな夜も、です。
そんななにげない積み重ねに、救われたのかもしれない。

2件目のおうちの方が親切に道を教えてくれて、危ないけど、ほんとにもうすぐそこだから、
という事で、目の前は真っ暗だけど、そのとおりに進んでいこう、と決心し、歩き始めた。

しかし、まだまだ甘かったのでした。

次回に続く。


2006年8月21日 月曜日
毎日暑いですねー。
旅から戻り、またお店での日常が始まっています。
今回の旅はハプニング続出でしたけど、やはり旅はいいな〜、と実感しております。
今日は前回の日記でも書いた
8月前半のダイジェスト版をお届けしようかと思っていたのですが、
旅の記憶が強烈
暑さで記憶力がボケている
等の理由で、記憶が甦り次第、徐々に現在進行形日記に織り交ぜていこうと思います。
また次回。今日はもう閉店ですー。





2006年8月14日 月曜日
一度PCが壊れていろいろなものを再生しなきゃいけなかったり
なんだかんだでまた間が空いてしまい、
明日から連休、という状況。
帰ってからまたひとつひとつ着実にやっていきたいと思ってますので、
今回ご挨拶のみで失礼します。
この間の日記はダイジェスト版にでもしてまたアップしますね。

では、明日から18日まで、連休をとらせていただきます。
さて私は、渓谷をひたすら歩いて、マイナスイオンたくさん浴びて、深呼吸。
そんないつにない時間を満喫してこようと思ってます。
ではまた19日土曜日から、フォスフォレッセンスをよろしくお願いします。
残り少ないお盆休み、良いひとときを。

2006年8月8日 火曜日
しばらくPCが使えない状態で、日記もなぜか開かなったようで、
ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。
もう大丈夫、だと思います。

接続はできるのに、なぜかメールチェックとインターネットが開かない、
という状態になり、プロバイダーに連絡するも解決せず、
NTTの方へ連絡しても同様で、実際見に来ていただいても
おかしいな、異常はモデムにも見当たらないし・・・と。

結果、内部の工事でなんとか修復。
見に来てくださったNTTの方も、「10年修理をしてきてますが、
初のケースですね」とのことで。
なんとも不思議ワールドにこのPCがはまっちゃったようでした。

なにはともあれなおったので良かった。
末広がりの8月8日中に解決してホッとしています。
明日は定休日ですしね。

今後ともお店ともどもよろしくお願いします。

 

本日の夕方、空がペンキで書いたような水色に。まさに夏の夜空ですね〜


2006年8月5日 土曜日
「ハチミツ」のCDを探そうとしたら、サザンの「ステレオ太陽族」のCDが
あったので、懐かしく聞いてみた。
すごくいい。犯罪的にいい。こんなに良くていいの?くらいいい。
右の耳では中学3年の自分にいつでも戻れる感覚で聞き、
左の耳はこの21世紀の今の気分が追加されて聞こえ、
家に眠ってるもので、いくらでも幸せにトリップできるじゃん、と思う。
今年の下半期のテーマは、「家の中をさぐれ。過去の中に未来がある」だな。
&大掃除も同時進行でネ。

いつかブックカフェを開いてみたい、というがお客さんが来店される。
前にも来ていただいたようですが、その時は他のお客さんがいらっしゃったので、
気を使われたようです。ごめんなさい。
狭い店ですので、タイミングがものを言います。
本当は、今日は静かに過ごしたかった方、私に何かお話したい事があった方、
ますたーに会いたかったのに店主でがっかりされた方、
たくさんの方が、ここで思い残した事がありつつお帰りになられた事がある、と想像できます。
この次にここを訪れてくださる時は、お客さんにとってもっとも快適であるよう、
毎日願をかけてますので、叶うと良いな、と思ってます。
タイミング、か・・・そう、すべての道はタイミングに通じる。

そのお客さんは、古物商の許可おりたてホヤホヤのようで、
そのコピーを見せてくださり、なんだか私も警察から許可が下りた連絡を
いただいた時の事を思い出しました。
娘さんを昨年亡くされた、という哀しい体験まで打ち明けられ、
その娘さんが目指した絵本作家の夢をなんらかの形で受け継ぎたい想いから、
絵本を中心とした古本の営みを、はじめられるところからゆっくりと、という
現在の状況を説明していただき、私にできるアドバイス(というとちょっと偉そうですが)
をさせていただきました。あまりお役に立てなかったと思いますが、
頑張ってほしいですね。

そういえば、ご主人を亡くされた後、古本屋を開店された
あのお客さんは元気で毎日、お店に立たれているかな?
「お店を開きたいと思っています」と何人か訪ねてくださった方々は
どうかな?元気かな?
私が同じ言葉を東京の店主さんたちに発した旅をした夏から5年。

私は、とりあえずこの夏買ったピンクのジャケットよりも
お店を長生きさせなきゃ、とはりきっています。気持ちだけは。
はー、毎日うだるように暑いし、現実は、ちょー厳しいけど。
とりあえず今日は懐かしの桑田さんの声のおかげで気分いいです。
スタミナつくものもちゃんと食べて、体力つけて乗り切ろう。


2006年8月4日 金曜日
映画といえば、「ハチミツとクローバー」もしっかり観たのですよ。
これがまた面白いエピソードがあって・・・

チケット買うと指定席だったんですね、
その指定席が「D-11」で、お!私の苗字のD、太宰のD、そして私の誕生日の11、
これは縁起を感じるぞ、とはりきって席に着こうとすると、前から4列目くらいのど真ん中。
3列目までは人いなかったので、実際は1列目みたいなもんです。
で、「11,11、」と確認しながら座席に着くと、すぐ隣には2人の若い男の子が。
私は映画はひとりでないと落ち着いて見れないタイプなので、当然ひとり。
落ち着いて周囲を見渡してみて「げげ!」
私達より後ろの席はビッシリ満員なのに、私が座っていた4列目は、
な、なんと!ど真ん中に私達3人だけ仲良く肩を並べてる。
これ周りからはどう見ても、熟女一人と若い男2人のトリプルデート。
指定席だとこういう悲劇(?喜劇?)があるんですよねー。
はっず〜、と心の中で思ったものの、自分が思うほど周囲はそんな事見てもないだろう、
と冷静になって、予告編を待つ。男の子2人連れは、美大生なのか、なにやら
そんなかんじの話題を繰り広げている。チラ見すると、結構お洒落なかんじの学生さん。

これ、つくりバナシでもなんでもないんですけど、
私、ハチクロでボロボロ泣いてしまったんです。
「ええー?あれで泣くー?」と実際観られた人は思うかもしれませんが、
なんか、琴線に触れるシーンやセリフが2,3回あったんですよ。
「号泣」とまではいきませんでしたけど、あきらかにすぐま隣にいた男子には
バレたでしょうね。こんな恥ずかしいことはなかったな。

ふと隣合わせた「おばさんの涙」が、もし彼が美大生なら創作のインスピレーションに
ならないか?なーんて、現実には映画のような事は多くはないですけどね、
でも、まったくなくはない。それはありえない、と心の底から思ってると逃げてくもの。
「・・・あるかもしれない」常にこの状態にしている。これは私は何歳になっても、でしょうね。

スピッツの「ハチミツ」とスガシカオの「クローバー」は私も大好きなアルバムで
どちらも持ってるので、この夏また聞き返してみようかな。
最近、カラオケでよく「ロビンソン」歌うんですよ。
そんな、ちょっと甘酸っぱい私の夏の幕開けでした。

偶然だったんですけど、私が愛用していたトートバッグと色違いのを
関めぐみさんが映画の中で持っていて嬉しかったです。(↓画像左側)


これのビニールタイプの白のバッグでした。     このバッグがなんとなくハチクロっぽい雰囲気がする
                              ので記念にこの夏活躍させようと思います。


2006年8月3日 木曜日
時間がたくさんあれば、昔の映画もたくさん見たい。
昨日、前にも一度紹介した「女の子のたちの喜劇特急」という企画の
「男嫌い」という映画を下北沢で観てきました。

いやー、面白かった。森雅之さんも、初めてスクリーンでお目にかかれましたけど、
昔ながらのいい男でした。若い頃の峰岸徹も出てましたけど、
これまたとびきりいい男!ひとめでわかりました。
けどなにより魅力的だったのは、セレブ四姉妹(越路吹雪、淡路恵子、岸田今日子、横山
道代)たちの小悪魔的可愛らしさというか、熟女の貫禄、余裕の部分に目が離せなかった。
男たちへのいじめっぷりが見ていて爽快でした。
ファッションとか言葉の言い回しも盗みどころ満載だし、他にもこの時代の映画を
たくさん見たくなった。こういう企画を練るのは大変だろうけどやりがいあるだろうな。

シモキタはやっぱり古着屋さんとか雑貨屋さんとか多くて、
目に入るものすべて興味が湧くものが多くて困りますね。誘惑が多すぎ。
でももう夏のバーゲンで服を買ったので、冬のバーゲンまでいっさい服は買わないのだ!
そう決心したので、目の保養だけでなんとか意志を貫く事ができた。

もうこの歳になると、必要なものはすでに買ってあることが多いので、
たし算よりもひき算の考えを生活の中でとりいれないと、とは真剣に思っている。
服だって、買わなければ去年までの使いまわしで充分。
でも、そこはやはり女性であるから、時に服を買うことで、気分をものすごくアゲる事が
できるわけで。たまらなく欲しくなって、一旦売り場を離れてお茶して冷静になっても
やっぱり欲しい、と思えたら、永く使えるものならば、年に2回のバーゲンの時なら、
という厳しい条件付で、服を買う事に決めたのです。

ちなみにこの夏のバーゲンの戦利品は、sunaokuwaharaのピンクの長袖ジャケット
と、さくらんぼ柄の傘、です。
ピンクの長袖ジャケはずっと永く着れそう。着れば着るほど味が出そう。
しかも年中使えそうなので。夏は冷房対策に、春・秋はそのまま、冬は中に。
このピンクが、少しすすけたピンクで、滅多に出会えないかんじの色と質感だったので即決。

傘は、折りたたみか、ビニールしか普段使ってない、というより
雨の日を楽しもうとする気持ちがあるのなら、
ちゃんとした傘を持ってる、ってなんかいいな、と思って。さくらんぼだし。
どちらも立川のバーゲンで購入しました。
冬のバーゲンまで、家にある従来の服と色々組み合わせを工夫して着倒そうっと。


2006年8月1日 火曜日
8月出だしの今日、とてもいい事がありました。
4月から京都の大学へ進学したため、しばらく来られなかったお客さんが、
夏休みでこっちへ帰ってきている、ということで久しぶりに来店されました。
よくフレンチトーストを注文していただいてたので、いつもの?というかんじで
フレンチトーストとアイスレモンティをご注文いただく。

京都の学生生活はとっても楽しいそうで、円町の吉野家などローカルな話題で
しばし盛り上がってみたり・・・

帰り際に、「実は私、文芸創作同好会に入っていて・・・」
と彼女の手に1冊の小冊子のようなものが。
同好会の季刊誌のようでした。立命、という文字にそうなんだ、とまず驚く。
その目次をめくると、「短編小説 フォスフォレッセンス」という文字がパッと視界に
飛び込んできて、「はっ!」と思わず声を上げてしまう。

「これを書いたの、実は私なんです」と彼女。
とても驚きましたが、一番最初にお店に来られた時に、
ものを書いている、という事は聞いていたので、同時にすごく嬉しい気持ちがこみ上げてくる。
こういう瞬間があるから、店はやめられない。
毎日地道に頑張っていると、ポッと予期せぬプレゼントを時々神様はくださるようで。

このお店の雰囲気とかをヒントに、本当のことや架空の事、いろいろ取り混ぜさせて
もらいました、という彼女に、心から嬉しく思うことを伝え、その後で読ませていただきました。

いつかの私が、いつかの彼女が、彼女たちが、そして未来の私たち、が見えるようで。
でもその舞台であるフォスフォレッセンスの芯の部分は永遠に変わらない。
それでいい。ここにあればいいんだ、という気がした。
清々しい気分で8月のスタートを切れてありがたかった。

うんと昔の日記で、「phosphorescence」というCDを出されている方が来店してくださった
時に、(桜桃忌周辺だったような気がする)奥の席で「参考になるお話が聞けました」
と言って、ものを書いていることを打ち明けてくれて、私がいつものノリでちょいオーバーな
発言をしてしまって、「そんなんじゃないです」ってきっぱり言ってくれた女の子です。

あれから何度も足を運んでくれて、彼女の笑顔を見ると私もなんかホッとして、
お互いを応援する空気が言葉にしなくとも自然と流れていた。
私は彼女の2倍くらい年上だけど、そういう壁を越えた何か共通点を感じる人でした。
私もがんばらなくちゃいけないな、と背筋がグッと伸びる思いがしました。
あなたもがんばってね。少なくとも私の倍くらいはね。


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