2006年10月31日 火曜日
今日は朝から、特にご年配の方がわらわらと来店され、
何か近くで集まりがあったのかな?というくらい一瞬賑わいました。
なんか、沢山お優しい声をかけてくださって、朝から嬉しかった。

しばし落ち着いたら、本をお買い上げいただいたお客さんが、
「さっき図書館でサトクリフの本が欲しいな、って思ったところ。
で、お店に入ったらあったのですごいびっくりしてる。今日は良い日です」
と嬉しい事を言ってくださる。
本に纏わるちょっとしたエスパーみたいな出来事、
よくお客さんから耳にしますが、この店で本に出会われ、
今日はさいさきいい!という上向きの気持ちになっていただけたのは
かなり嬉しい。

短歌にこのところ縁がある気がするのですが、
「おたくのお店の名前をちょっと使わせていただきました」と自作の短歌の
掲載された会報を持って来てくださったお客さんがいらっしゃった。
すぐに読ませていただいて、そのきれいな流れ、
フォスフォレッセンス、という響きが自然に五・七・五の世界に
収まっている事に新鮮さを感じました。
たしかに「フォスフォレッセンス」の語感は、マイナーな世界に閉じ込めて
おくにはもったいないくらい、宇宙のような可能性を秘めていると思う。

この短歌を読んでみたい方、お客さんから「興味のある方にどうぞ」と
会報を数部いただいているので、今ならお店のフリーコーナーにありますよ。
短歌に興味のある方も是非。

明日から11月、まだまだ寒くないけど、もう冬になるのですね。
冬は好きだけど、夜、虫の声が響いてくるのが情緒があって好き
なので、少し寂しい。
夏の蝉もそうだけど、命は短いのですね。
儚いからこそ、歌に詩になるのでしょうね・・・
去り行く秋をもう少し味わおう。

週末は月浮かぶのか十三夜 月見団子の出番なるかな


2006年10月30日 月曜日
トップページでもお知らせしたとおり、読書週間限定企画、
今年もやります。毎年読書週間と桜の時期の年2回、が定番になりそうです。
昨年は、小さなお子様のいらっしゃるお客さんから、
夜は子供は早く寝るので、朝のモーニングだったら嬉しい、という
声をいただいたのですが、色々な事情で朝は難しいのです。
でも、長い目で見れば、単発でそんな企画もなきにしもあらず、と思いますので、
あたたかく見守っていただければありがたいです。
ますたーの協力も夜の時間帯なら可能だったりするので、今のところ
変更はないです。

昨年も同じような事書いたような気がするので、だぶるかもしれませんが、
毎日早く寝なきゃいけない子供時代、今日だけはちょっとだけ遅くまで起きて
いい、って夜はなんともいえずワクワクしたものです。
たった1日のほんのわずかな時間だったとしても、子供時代に
お母さんに、あるいはお父さんに、不思議な場所で本を読んでもらった思い出がある、
自分はオレンジジュースだったけれど、お店の中はコーヒーの大人のかんじの
匂いがしていて、家で過ごすいつもの夜とはちょっと違うかんじがして、
その時読んでもらった本、その時間は今でも匂い付きのいい思い出、
みたいな宝物のような時間がここから生み出せたらとっても嬉しいです。

ギターを弾きながらの朗読、とかいいですよね。
11月5日あたりが満月の予定らしいので、月夜の下で、詩の朗読会、
読書会、などもいいですねー。
読書家合コン、それもよし。いつも仕事で帰りが遅いから気になってたけど
これをきっかけに友達とお店で過ごす、という特に企画がなくても勿論OKです。

ちょっと急な発表だったので、またまたあっという間に11月9日になって
延長は実現せず終わりそうな予感もしますが、
来年も、そして桜の時期もきっとやりますので、
読書空間で何かやってみたい事がある方、
頭の片隅にでも置いといてくださいね。


2006年10月28日 土曜日
無事読書会終了いたしました。
今までのダザイヴェートの未アップ分含め、年内にレポ仕上げる、を
課題とします。いやー、面白かった。
詳しくはレポしますが、毎回こじんまりと平和に丸くおさまるなんて、
かえって嘘っぽい。「ちょっと待ったー!」的な展開もあって当然なわけで・・・

レジュメを毎回用意してくださる方が急遽来られなくなったので、
今回レジュメ作成者は私のみ。正直、持つかな?と心配だったのも稀有でした。
後半、予想外の盛り上がりが・・・

おひとり、どうしてもこの「女生徒」の良さがわからない、という方がいらして、
小説というのは、構成や組み立て、起承転結で決まる、と。
この「女生徒」は、なんかグダグダと最初から最後まで太宰のぼやきを
聞かされるようなかんじで・・・と。
結構、総攻撃されてらっしゃいました。実は太宰はあまりお好きでないご様子。

普段穏やかな私が一瞬キレて、
「読書会に参加しようと思ったのはなぜなんですか?」の一言を発する場面も!
そしたら、
「いや、なんで太宰ってこんなに人気あんのかな?って、
すごく気になるから」とポツリおっしゃって。
ちょっとホッとしました。その表情が全てを物語っていたようで、

気になって遠くから初めて来店してくださった、短歌を嗜まれている
中年の男性の方なのですが、こういう、太宰を認めたくないのだけれど、
気になって仕方ない、という方はきっととても多いのだろうな、と思いました。
でも今日、自らここのドアを開けられ、こちら側にやってきてくださった行動力、
皆に槍玉にあげられた?だけでなく、この時間がなにか大きなものをもたらして
いたら幸いです。

結果として私も得たものは大きかったんですよね。
すんなりいなかないならそこから逃げずに、流れに身を任せつつ、
一石を投じてみる。
ことなかれ主義の私にはいい勉強になった。
それにそのいまいちな印象、というのも真実なのですから。
マイナスからプラスへ転じて読書会の真髄をつく事だってある。
追求すると新たな見えてくるものがある。
太宰嫌い、女生徒いまいち、それだけで線を引いてしまうようでは
ダメで、何が起きるかわからない、どういう人が来るのか読めないからこそ
面白いんですよね。

他の参加者の方の、反撃、というか少し熱くなってる姿も見れて貴重だったかも。
たんたんと終わりました、というものではまずなかったと思います。
後で聞くところによると、参加者の方で終了後飲みに行かれたそうで、
続きはどんな決着?になったのか、おおいに興味がありますね。
お疲れ様でした。今すごく気分がいいし、レポ書くのもなんとなく楽しみなので
少なくとも自分にとっては有意義なものになりました。

これがフォスフォレッセンス特製「女生徒」に登場するロココ料理だ!!!


ちょっと(いや、かなり)アレンジしていますが・・・
参加者の方がルヴァンのパンをさしいれしてくださったので、
観賞用のみの予定でしたが、うまくパンにはさんだりしておつまみになってました。

さりげなく今日の私は「女生徒」っぽくおさげにしてたんですけど・・・余談です(笑)
読書会ってやっぱりすごく面白い。太宰作品1周してまた初夏の時期に
「女生徒2周目」是非やってみたいです。
いつになるんだろう・・・その時もなんとかおさげで。ちょっと苦しいかな?


2006年10月27日 金曜日
日ハムが優勝しましたね。おめでたいです。
私もニュースで新庄がバッターボックスに入ってるシーンを見た
だけで、もらい泣きしてしまいましたよ。なんか最近、毎日泣いてるな。
感動して流す涙は身体に良い。おおいに流しましょう。

ますたーも勿論大喜び。
でもこの人、ほんの数年ほど前までは、
「阪神タイガース、それは人生のすべて」というほどの虎ファンだったのに、
今は「そんな時あったっけ」みたいな扱い。天と地の差なんですよ。
今は阪神に見向きもしません。タイガース模様の芳香剤が店のトイレで泣いてます。
これはいつか突然、背を向けて消えてしまわないように気をつけないと(笑)

ところで明日は読書会当日です。
トップにも書いてあるように、明日は19時からは店内貸切になりますので
ご注意ください。
ですが今日になって、お二人連続でやむをえないご理由でキャンセルに。
参加してみたいんだけど、直前はムリかな?と迷ってらっしゃる方、
おられましたら、大丈夫ですので、連絡をいただけましたら、と思います。

一度うまくキャッチできて、ご参加希望の方とつながって良かったですけど、
今日は何度かちょうど忙しい時に電話が鳴って出られない、という事が
ありましたのた。
なのでできればメールか、電話でしたら一度コールして出なくても、
何分か後にまたおかけいただければ、と思います。

先月(だったかな?)パソコンが一度おかしくなって、メルアドなどが
全部消えたのです。それで過去にご参加いただいた方の連絡先が現在わからない
ので、以前参加いただいたのに、「はじめまして」とか答えないように
気をつけてはいるのですが、電話などで思い出すのに少し時間がかかったり
したらごめんなさいです。急に視界が変わると、記憶力の検索の能力が
劣ってしまう事あるんですよね。とにかく失礼のないように心がけたいです。

「朗読会なら参加したいです」という声がチラホラ。
桜桃忌の太宰を語る会は毎回定員満員になるのですけど
「読書会」というと、何かちょっと気がひけるのか、能動的でないといけない
っぽく感じられるのか、店が狭い事もありますけど、少人数が定番です。

初の朗読会は、90歳の長田清さんが、ここで「フォスフォレッセンス」を朗読する、
と約束してくださったので、それを実現したいのです。
このところ、長く来店されていないので、少し心配ですが、
どうかお身体に気をつけながら、日々を穏やかに過ごされていてほしい、と
いつも思っています。先日、店を来店される夢まで見たくらいですから。

という事で、明日来ていただける方に「参加して良かった」と思っていただける
ような有意義な時間になりますように。
信条は(これでラスト!)自分も含めて楽しむ事、これでいきます。

というか、はっ!過去のダザイヴェートのレポ早く書けよ!ですね。
たしか前回は早い目にレポ書きます宣言もしてましたよね、
できないならそれはそれで別にいいのにウソはいかん。最低ですねー。
「幸せな自分」もいいけど、「やるべき事をやった」上で、って事が大事ですね、
そろそろエンジンかけます!


2006年10月26日 木曜日
昨日、図書館で「女生徒」を読み直した。
最後のページのひとつ手前で、涙が滲んできて、
最後のページをめくって、ああ、もうあと半ページで終わってしまう、
と見えてからは大切に、1行づつ大切に、読んで、
あー、終わってしまうのがもったいない、読み終えたくない、と
また半ページ戻ったりして、でも最後の1行はやってきて、
ジワーッって涙が噴き出て、
家でなく、図書館の机なので、周りに人がいる、
バレない程度の、ほどよい泣き、で助かった。
さすが太宰、「女生徒」は図書館で読む女子学生が多いだろうから、
そこまで計算したか? というのはウマスギな想像ですが。

こんなふうに本を読み終わるのって久しぶりだ、と思った。
「女生徒」は過去に何度か読んでいる筈なのに、
今日初めて泣けた。10年後読んだら、意外と号泣に達するのかもしれない。
さすがに号泣はないか。
太宰のファンで良かった、と思った。
その思いは10年後倍になってるといいな。

女の子、というのはこの世で一番心が忙しい気がしてくる。
女の子、というと先月生まれたばかりの姪っ子は
すくすくと育っているだろうか、と想像する。
今日本を送ってくれた京都の友人ももうすぐママになる。
同封してあった手紙を読み、本のページをめくりながら温かな気持ちに。
アンチエイジングの秘訣は、なにより「食」だ、と。たしかに。
「女生徒」に出てくる「ロココ料理」はどうだろう、
読書会の時、つくってみようか・・・余裕があったら、の話。


2006年10月24日 火曜日
人のフリ見て我がフリ直せ、と感じることがあった。
金曜日のニュースあたりから、エルミタージュの特番の番宣で、
山口智子がよくテレビに出ていたのですが、
なんとなく違和感を感じてしまっていたのです。
私がこんな事言うの珍しいですよ。
勿論、あの歳で昔と変わらずきれいでスタイルも良く、サバサバした
憧れのお姉さんだった雰囲気はそのままで、いいかんじなんですけど、
エカテリーナとポチョムキンの書簡にいたく感動したようで、
「愛してる」「私の魂が」「愛撫ですよ、愛撫」など繰り返して言動していて、
ちょっとなんだか、この人らしさからちょっとかけ離れた気がしたんですよね。
素直に「感動したのだな」で終わらない。一言で言うと「違和感」が残って。

私が素直じゃないのかな、など考えてみたのですけど、
やはり40歳過ぎた既婚女性が、愛だ恋だと繰り返す、というのは・・・
ちょっと待てよ、私の鏡のような姿じゃん(笑)と思い、
いや、でも私はもうイタイ奴、ってのはこれが天然で自然体なんだ、
すごいこじつけかもしれないけど。でも智子さんってこんなキャラではないような・・・

「不思議な手紙 女帝エカテリーナとポチョムキンの往復書簡
小野理子著 東洋書店発行ブックレット」という
本を読んでみたところ、私がなぜいまひとつこの恋文に心ひかれなかったか
が少しわかった。普段恋文にはすぐにトロンと反応し撃沈してしまう方なので。

ストレートすぎる表現には心ひかれないのかもしれない。
この恋文に四季の表現や、雨、風、月、花、などはまったく登場しないのです。
直接「あなたを愛している」と伝える事よりも、季節の移り変わりや、
月の影や雨の音に切なくなる、ような遠まわしの表現が私は好きなのかもしれない。
単に「愛してるよ」「愛してるわ」と言葉にして伝え合った経験がほとんどない
負け組みのつぶやき(遠吠えまではいかない)かもしれませんが。
日本人の奥ゆかしさ、控えめさって良いな、とあらためて思えるのです。
おそらく、「女生徒」の創作モデルとなった有明淑の日記の、
5月の雨の美しさの表現に打たれた後だったので、余計にそう思ったのでしょう。

ただ、書簡の最後の方では、「友情」という言葉が出てくるのが個人的には
気に入りました。17年間も交流があったのは単に羨ましい。
激しい愛も、友愛へと流れていけたのならばそれもいいのではないかと。

でも結果として、「自分が伝えたい」という衝動から、こんな大きなカタチにして、
世の中にポンと投げかける事を実現する智子さんの行動力、
ここを見習いたい。和の良さがかえってわかる、という狙いに私もハマって
しまいました、という事ですよね。番組も再放送あったら絶対フルで見るぞ。


2006年10月23日 月曜日
週末、引越しされて遠くに行かれたお客さんが久々に来店し、
「あ、やっぱりここのコーヒー、美味しいです」と
しみじみ言ってくれた時は嬉しかったですね。
ホットのコーヒーだけは、うまくないといけない。これ信条(しつこいかな・・・笑)

ほんとはもっとしなくちゃいけない事が山ほどあるのはわかってる。
誰よりもこの張本人がわかってる。
でも山へ海へ劇場へと繰り出し、おおいに泣き笑って帰ってきて、
それはやはり「コーヒーを淹れる人」だからなのだ。

古書店を営んでいたとしたら、こんなんじゃいけない。
でも半分、カフェでもあるこのお店、
ここにただ本を選びに来るだけに利用されてるお客さんもいれば、
本などどーでもよくって、ただコーヒーを飲みに来るだけ、のお客さんもいる。
半分づつ頑張る、ということをなんとかやっていきたい、ならば
「あの人の淹れるコーヒーは美味しい」と思ってもらえるようになりたい。
「あの人のつくるものはなんでも美味しい」は、勿論目指しはするけれど、
現時点では、まだまだな点、おおいにあり。

自分を知る事も大事。私は技術派、テクニック派ではない。
自分がいろんな感情が渦巻いて、幸せである事が大事。
うんと幸せな気持ちで、心に渦が巻いていて、そのうずまきと立ち上る湯気が、
とっておきのおいしいコーヒーを創りだすと信じてる。
これからの目標は、うーん・・・「コク」を出すことかな
今日も明日も、美味しいコーヒーを出し続けていきたい。
飲んだ時に、心身ともに温まるような味を。
ここへ来てくださった方々へ、心をこめて。


2006年10月21日 土曜日
プロ野球、高校野球、生まれてこのかたいまひとつ興味がなかった。
なので、基本的な事もまったく知らない。
でも今、日ハムに関してだけ、ほんのちょこっとだけ、詳しくなった。
ただ今ますたーが日本シリーズに夢中、というのは前にもチラッと書きましたが、
その影響が大きい。

日ハムの躍進で、「ちょっとプロ野球ニュースだけ見せて」と、珍しく
一緒にテレビを見る事がある今日この頃。
野球に詳しくない私は最初は正直イヤイヤだったのですが、
日ハムの選手って、結構いい男が多い!と気付いてからは、
「そろそろニュースの時間よ」と自らチャンネルを合わせてあげる場合もある。

「この選手誰?めちゃきれい」
「ダルビッシュ、年上の彼女がいる」とか、
「この選手は?私好みのかんじなんだけど」
「エロ爽やか、と言われている稲葉選手」
などなど、解説してもらいながらプロ野球ニュースを見るのが
結構楽しくなってきたんです。

「新庄やったらモテモテやろうね、でも浮気バナシ意外と聞かんね」
「新庄は奥さん一筋なんやで」
「ますますいいわー」 とか・・・
「とにかく楽しむ」というのが信条の新庄(すべったかな?・・・)
いいですよね。さまざまな演出で楽しませてくれるし。

私が野球の試合を球場まで観にいってもいいかな?と思ったきっかけは、
お客さんが薦めてくれた本の影響もあるのです。

「博士の愛した数式」をいまだに読んでいなかった私に、
「言葉が久々にひとつひとつすっと入ってくるような小説でしたよ」と、
本を貸してくださって、読んでみたら野球場に足を運んでみたくなったんです。

好きな事、興味のある事にはとことん広げていく私ですが、
数字や野球など、苦手な事に対する知識は人並み以下、
でも数字は苦手だけど、数字という文字を見るのは大好き。
数字を背中にしょった大の男たちがちょこまか動くのをひたすら見てみたくなった。

「11」という数字に敏感な私、
この数字を、「素数の中でも殊更に美しい」と物語の中で表現する博士、
この瞬間、博士の事がとっても好きになりました。一発で。
村山の背番号らしいんですけど、私はその選手を知らない。
だけど勝手に親近感が湧いています。
11、13、17、一見マイナーなこの素数たち、私は好きです。
パッと予期せずどこかで目にすると嬉しくなる数字です。
でも若い時はずっと偶数が好きだった。私が今までつけた背番号は
「12」と「10」でどちらも偶数です。偶数が似合うと自分でも思ってた。
もっとも、「10」は高校時代、片思いだったラグビー部の男子と
同じ背番号になりたかっただけだったんですけどね、
ってこの話も聞き飽きましたね(笑)
大人になって素数の良さがわかるようになった、という事でそろそろ〆ます。


2006年10月20日 金曜日
一番目のお客さんシリーズ第2弾。
窓ガラスに飾っていたオードリー・ヘップバーンの写真集を
お買い求めになったスラリとサブリナパンツを着こなされた女性が本日の1番乗り様。
その後、何人かの女性の方が、
「ここにあった写真集は売れちゃった?あら、残念」と
来店され、やはりオードリーは不動・不滅の人気なのだな、と実感しました。
白黒でも美しい、というのはホンモノの美の証明なんでしょうね。

売れたところの隙間に、寅さんの写真集を置くと、
「寅さんとさくらが並んでるなんて粋だね」と、店内を物色されたお客さんに
言われて初めて気がついた。
時々狙って本を置く位置を決めることはあるけど、今日は素だったので、
偶然、寅さんの写真集と、「さくら」というタイトルの本(西加奈子さんの小説
です)が並んだわけですね。ではついでにマドンナの絵本「イングリッシュローズィズ」
も並べましょうか・・・など連想しながら本の並べ替えを楽しくやってみました。

今日はとっくに遠方へ移動されていたと思っていたお客さんが、
ふと来店され、ビッグサプライズな日でした。移動は来年だそうで。
しかも、この短期間にものすごくイメージチェンジされていて、
めちゃくちゃ美しくなられていたのでビックリしました。
小股の切れ上がったいい女、という言葉が浮かびました。
なんと10キロ(とたしか言われてた筈)痩せられたとか・・・
次回にそのダイエット法、美容法、どこの口紅なのか(グロスがきれいに輝いていた)
などお聞きしたい事満載です。
なにより、お元気そうな事が私を安心させました。

自分に合った口紅をつけている人はきれいですよね。
歳をとると、マットなものに落ち着きがちだけど、
高島礼子はグロスの艶かしさがすごく似合うし、大塚寧々はワインカラー等の
ダーク系が似合うと思う。さて、ヘップバーンは何色の口紅だったんでしょうね?
白黒なのでわからないですが、きっと似合うものを選んでたのは想像できる。
気に入った香水を「私以外使用禁止!」と、「ランテルディ」という名の香水を
生んだエピソードがあるくらいですからね。

せっかく口紅を新調しても、荒れているようじゃ台無しなので、
これからの季節、ケアもさぼらないようにしないと。
まず風邪を引かないように。気をつけましょう。



2006年10月19日 木曜日
一番目のお客さんは、本日の「アサヒタウンズ」を見てお店を知って、
という方。さっそく反応があり嬉しい限りです。
コーヒーを飲まれた後、芥川龍之介の地獄変の研究の分厚い本を
お買い上げいただき、「また来ますね」と。是非お待ちしております。

そうそう、この秋の目標であった「口紅を買う」をクリアしました。
化粧品売り場でムードごと楽しむのが吉、とかさんざん書いておきながら、
結局安くてお得なので、ネットオークションで購入しました。
前にも書いた雑誌「ar」に井川遥愛用の?口紅のメーカー、品番などが載っていた
ので、それとまったく同じものをゲットしました。
これで私も井川遥!(気分だけ、ですよ・・・笑)

お店ではリップクリームをつけるので、実際口紅をつけるのは外出時のみ
なのですが、毎年恒例の秋のデート、今年はないんですよね。
祝日の多い秋、ここ4年くらいは水曜日と祝日が重なる時が必ずあって、
上野動物園でパンダを見る、ダンナにお弁当をつくってもらい高尾山へ、
江戸たてもの園で太宰のマントに震え、プロペラカフェで飛行機を見ながらまったり、
など秋の夫婦デートを楽しんでいたので残念です。

と先日そういう話題にお客さんとなった時に、
「盆と正月があるじゃないですか」と質問されたんですけど、
その時はダンナはコミケに行くし、私はひとり旅を楽しむので無理なんですよねー。
ま、今年はお互いにそれぞれの秋を楽しむ、ということで。
彼は日ハムに夢中だし。私は夢中なものは色々ありすぎるのですが、
そろそろ「女生徒」の資料などを物色し始めたいと思います。


2006年10月16日 月曜日
お砂糖を白いものからザラメの角砂糖、コーヒーシュガーへと
タイプ別に変更しました。
白砂糖でずっと使用していたのは、京都時代によく行っていた喫茶店が
白砂糖だったので、なんとなくモデルタイプにしていたからだったのだけど、
変更していこう、と徐々に3つのシュガー入れを設置してみたら、
もう白砂糖を好んで選ばれる方はあまりいないように見受けられたので、
廃盤?というか、今入ってるのがなくなったら取り扱い中止にする予定でおりました。

そしたら今日、常連さんの通称「仙人」様、なおじいちゃんのお客さんが
来店し、お茶される際に、「白い砂糖がいいんだけど、もうないの?」と言われたので、
そんな時のためにワンコーナーだけ残しておいた砂糖入れをお渡ししました。
ずっとなじんできたものがいい、というお客さんもいらっしゃるようだし、
やはり残しておこうと思います。
お気に入りだった「いつもの」メニューが消えてしまった時の
悲しい思いは私も何度か経験してますからね。

しかし結構移り気な私。
「いつもの」がなければ、新しいもので順応していくタイプかもしれない。
食べ物に関して、ですけどね。
ちょっと前はプリンに夢中だったのですが、今はちょっと飽きがきていて、
シュークリームにはまっている。セブンの北海道フェアの、「北海道ミルクシュー」
がすごい美味しいんですよ。
これは私流の食べ方のコツがあって、ちょっとレアなシャーベット状態にする。
買ってきたらわざと冷蔵庫の奥の方にいれておく、食べる時には、
中のミルククリームが、ちょっとフローズンになってるくらいが、激美味いんです!
おすすめです! と言いたいところですが・・・

今日セブンに行ったら、もうそのミルクシュー、違うものに変わっていて
ひとつもなかったです。
でも、なら現状を受け止め順応していくしかない!
夕張メロンのソフトクリームを買って帰路についたのでした。
と、また食欲の秋バナシでした・・・



2006年10月15日 日曜日
良い天気が連日続きますね。
通り行く人も秋の装いで、色々と参考にさせていただき楽しんでいます。
今日は出だしからとってもいい匂いの今時お洒落な若い男性
2人組さんが来店し、油断して超極細ポッキーをつまんでいた私は
大赤面。そんな慌てぶりをよそに、気さくに話し掛けてくれる
さわやかお洒落イケメンさん’s。
「つい先日太宰治の女生徒読んだとこなんですよ」と笑顔で。
もうひとりのイケメンさんは、「嶽本野ばらがすげえ面白い」と
相方さんにプッシュしてる。
「下妻物語の映画は観たよ、面白かった」などのやりとりが。
なんか、こういうキレイ系な男子が
本の話をしている光景は、実に嬉しいものですね。
結局「ミシン」をお買い上げくださいました。
ほんのりと残り香が漂い、新しい風を入れてくれたなー、と浸っておりました。

そういえば雑誌ananで、「イイ男ランキング1位」がまたキムタクだったようで、
別に文句はないんですけど、私が勝手に選考していいのなら、
イイ男1位は、ただ今ぶっちぎりで玉木宏です、はい。
あれ?先日また妄想全開で書いてたキス3人衆に入ってないのでは?と
つっこまれそうですが、玉木宏の場合、目が合うだけで充分な威力なのです。

玉木宏と駅の改札で待ち合わせをすると想像してみましょう(ないない・・・笑)
どんなに人々の雑踏や、人待ち顔の群れがあろうと、
きっと切符を改札機に差し込む瞬間から、一発で見つけられる自信があります。
彼が立っている場所、そこだけ、光がさしている、きっと。
絶対、すぐに見つけられる。
目が合ったら最後、そのまま

ってキモーーー(笑)
ま、妄想ポエムも1回くらいは、
「秋の風物詩」ということで、許してやってください。

っとこのまま終わるのもなんなんで・・・
ちいさい秋の風物詩、貼っておきます。


右の2つはほんものの落ち葉ですけど、左の紅いのは、
例の折り紙上手な男性のお客さんが「秋のディスプレイ用に」と
折ってくださったもの。ほんと、器用ですよね〜


2006年10月13日 金曜日
前から思ってたんだけど・・・みたいな前置きをされて、
え?何ですか?と少しドキドキして待っていると、
「みゆきさんって、元気だよねー」と言われました。
たしかに元気で前向きなのは取柄ですね。あと感情の波が荒かったりしない
とこもかな。そこは自分でもこういう仕事するのだから、助かってるところでも
ありますね。でもそんなに元気かな?いや、素直にありがたく受け止めておきます。
そう言ってくださったお客さんはたしか50代。
まだまだ元気でいてほしいですよ。

ヘアアレンジがいつもとても巧みな方が時折パスタをお昼に食べに来て
くださるのですが、いつも後姿をじーっと見て研究してしまう。
「いつも素敵に纏められてますね」と声をかけたいけれど、そう言われてしまうと、
きっと次回から来店する時の髪型がプレッシャーになるだろうから、
いつもぐっと飲み込んでる。その方も、いつも元気で笑顔満開なんですよ。
どの角度から見ても太陽のようなその輝きに、毎度エネルギーをもらう私です。
13日の金曜日なので縁起が悪いとか言ってられません。

お洒落にお金をかける余裕はないので、最小限のケアしかできてない現状
だけど、口紅が切れそうなので、新しく新調する予定なのですが、まだ迷ってる。
切れかけの口紅はもう5年越しのKENZOのやつ、1500円くらいだったと思う。
私は店にいる時や普段はリップですませてるので、
口紅は毎日するわけでもないし、元々口が小さめなので、ものすごく持ちがいいんです。

その間に多少浮気はしましたが、小さいタイプのやつだといつのまにか紛失
したりするんですよね。今出てる雑誌arの表紙の井川遥のグロスの雰囲気が良いな、
と思うんですけど、あの色っぽい厚みがあるからこそ引き立つ色味なんだろうな、
とか色々悩み中。まあ、普段目を通しもしないメイク雑誌とかをチェックするのも
新鮮なので、楽しく迷ってみます。高いのは論外なので、ネットでの購入も考え
ましたけど、口紅ですもんね、おそらくまた年単位で愛用していくものだろうし。
美容部員さんとお話して、可愛い袋に入れてもらって、という段階も含めての
楽しみがある。いつもは素通りの化粧品売り場フロアの空気をたまには吸い込む
のもいいでしょう。と書きながら、結局ドラッグストアで買いそうだ・・・
私の「おしゃれの秋」今年は「口紅」に的を絞ります。


2006年10月12日 木曜日
火曜日の出来事ですが、アサヒタウンズの取材がありました。
朝日新聞の朝刊にはさまっている多摩地区のタウン・コミニケーション情報等が
特集されているもので、19日分に掲載されるようです。
多摩地区の方は、良かったら「たま・コンシェルジェ」というコーナーを
ご覧になってください。

私の話に、ライターさんがころころとよく笑ってくださって、
たしかに私、かなり面白い人生、というか笑えるエピソード満載な奴だよな、
とつくづく感じました。しかしわざわざ引越しまでして開店、というのが
今客観的に思うと、ものすごいチャレンジャーと情熱ですね。
さすがに40代入ると、またあのスタートに立て、と言われたらできるかわかりません。

でも、当時の私は真剣に焦っていたのです。
早く開店しないと、絶対同じような事考えて開店準備してる人がいるに違いない、と。
今思うと、そんな人いないでしょ、って簡単に理解できるんですけどね。

写真撮影は店内だけだと油断していたら、2枚掲載するので、
1枚は私自身を、と言われて必死でお断りする。
いや、この歳になって、おでこにでっかい吹き出物ができてしまったんですよ。
元々ニキビできやすいんですけど、最近はできず枯れたんだ、と安心してたんですけど、
季節の変わり目とかは今だ油断大敵ですねー。
それに事前にそういうお話もなかったので、本日はまったくのスッピンでした。
でもライターさんのもっていき方がとてもうまく?結局、撮影。
実際にはアップではないので、吹き出物なんてうつりもしない模様。たぶん・・・
私が自意識過剰すぎですね・・・

読書の秋なので、人々の関心が本にいっているのか、
お店の本を覗いていく人が多いような気がする。
本を読みたいムードが少しでも盛り上がるといいな。
ついでにおでこのニキビは何ニキビか忘れたので、勝手に両思いニキビ、と
決め付けちゃう事にします。あ、でもちょっと待てよ、思い思われ、ふりふられ、
前者があごとおでこ、後者が右頬、左頬、だったような・・・
ということは、フラレニキビか? 消去しとこ。



2006年10月10日 火曜日
「朝早くに、車で店の前を通った時に、
光が店内に満ちていて、太宰の写真立てのところにちょうど当たっていて、
キラキラと神々しかった、なんかすごかったですよ」とお客さんからお聞きする。
あー、見てみたいかも。

午前中はかなりの光が入る時間があるんですよね、
なので本来この店舗は古書店には実は向かない、というオチがある。
あまり本が日光に当たるのは良くないですからね。
でも店内の本は順番に窓際で日光浴状態になる事がある。
光が強く当たるのは、一日にほんの数分なんですけどね。
「あら、本屋さんが本を光に当てる状態にしてるなんて」と非常識だ、と思われてる方も
いらっしゃるかもしれない。ブックカフェ自体を受け入れられない、という方も
少なくともいらっしゃるかもしれない。人それぞれの考えがあるので、何も言えない。
うちの店の場合、店内に入ってきてくれる人はもちろん、お店に入る時間も
とれないけど、窓の本を見て、何かふと感じる気持ちを朝の楽しみにしている、
という人のためにも存在していたい。
ごくごく少数派であっても、必要としてくれる声を聞いたからには、
何か演出していきたいと思うし。
元々超狭いので、万人受けはしない店だけど、気に入ってくれる方に
とってはおおいなる味方でありたいな、というスタンスです。
その気持ちをまた、受け止めてくれる人には、神々しい太宰が見えた、
ようなとっておきマジックな朝も訪れると思うのです。

自分で創った店ながら、まだまだ謎がある。
奥深い森の中を歩いていくように、その先の一筋の光を信じてゆっくりと
手探りでも進んでいくような感覚がある。ありふれた言い方だけど
自分探しそのものなのかもしれないですね。


2006年10月9日 月曜日
昨日の事だけど、プリンを持って友人がやってきてくれた。
お月見の話になって、私は当日は雨だったので、
翌日の満月がきれいに見えた時に、窓際でお団子食べた事を言うと、
彼女は中秋の名月の当日、あの雨の嵐の夜にお月見したそうな。

そこで聞いたのだけど、雨のお月見を「雨月」といい、
雨で月は隠れているけれど、心の中で実際は見えていない月を思い、愛でる、と。
その事を静かに話す姿が凛と美しく、
なんとなく、負けた・・・と思ってしまった。

文鳥舎さんの寺子屋で、覚和歌子さんの講座もプログラムにある事を
ここの営業日記からのリンクで知り、今日はその帰り道、とのこと。
とてもいい刺激を受けたようで、いつもはあまり手が出ない詩の本を買って
帰っていった。ここに書いた事がきっかけで、何かが生まれている、と
実感できてとても嬉しく思った。

小さな事でいい、何か実を結ぶ事がひとつでも確実にあると
またやっていこう、というエネルギーになる気がする。
勿論、美味しい黒ごまプリンを食べた事もおおいなるエネルギーに(笑)
食欲の秋、でもありますからね。

さっきの「雨月」の話もそうだけど、昔の人から受け継がれた日本人の
精神文化を私は愛したい。
「読書の秋、芸術の秋、食欲の秋、スポーツの秋」とずっと言われ続けて
きたのなら、せっかくの秋、全部堪能してやろうじゃないの!って気になる。
寝る前に腹筋10回(あ、いや5回にしておこう)だって、一応「スポーツ?」
ってことにしてしまって、ここはひとつ全制覇目指しますですよ。


2006年10月7日 土曜日
昨日のあのすごい雨風がウソのような秋晴れに。
今日は17時までますたーに店番をしてもらい、8日の日曜日を終日私が入ることに。
前を通る人々が皆、清々しい表情で歩いていく。
うん、この連休の前半は、ここの本など目もくれずに、青空や隣にいる人を
見上げてたらいいと思いますよ、という気分に。
2,3日雨が続いていたから、外に飛び出すのが嬉しくてたまらないだろうから。
家族連れも多く、和む場面がいっぱい。
私もそんな風景を見ていて、幸せを感じる。秋って良いな・・・と実感。

でもせっかくの中秋の名月、6日の夜空に月はなく、ひたすら雨、
その事が残念に感じていたのは私だけではない筈。
お月見団子もまだ冷蔵庫の中で出番を待ったまま。

ですが、その出番がきました。
土曜日の夜の空、夕方から夜へと向かう空の色、ピンクからオレンジと変化し、
目が離せませんでした。そして、その後に現れたのは、暗闇だけではなく、
見事なまんまるな満月。オレンジの光。

  

一日遅れのお月見を愉しみました。
団子とお茶を淹れて、窓際にひとり佇んで。
今の季節、空の変化をなんとなくボーッと見たくなったら、
うちの店の窓際にての黄昏タイムがおすすめですよ。
読書もいいけど、ただ空を見てボーッとする、というのもなかなか良いですよ。


2006年10月6日 金曜日
大雨、秋雨前線か台風か、といった状況で、
カンバンもふっとぶくらい危険だから店内に入れておいたくらい。

結果・・・本日は、

1年に1回くらいあるかないか、という、なんと売上ゼロ〜\(^o^)/

でも、こんな雨風の中、お店に足を踏み入れてくださったお客さんは
いらっしゃったのでよしとしましょう。

来店者もゼロ、の日はさすがに店始まって以来一度もないのが救いかな。
うちは小さいお店で閉塞感もあるので、
中に入って本を見てみたいけど、欲しいものが特にない場合、
何も買わずに出にくいから、ずっと気になってたけど入った事なかった、
とよく過去形でお客さんから耳にするのですけど、
本を物色するだけでもどんどん入って見て欲しい、これ本音です。
風とおしをしてくれるのは、私ではなく、お客さんなんですよ。
なので売上にはなりませんでしたけど、飛ばされそうになりながら、
そんな余裕ない!と前を歩いていく人々の中で、
2006年10月6日、大雨台風の日、にうちの店の扉を開けてくださった
お客さん、ありがとうございます、またのご来店をお待ちしております。


2006年10月5日 木曜日
芸術の秋、ひとつくらい映画を観たい、という思いがふと叶い、
迷わず「イルマーレ」を選びました。

いやー、良かった。やっぱり私はラブストーリーものがつくづく好きな
タイプの人間だな、と改めて実感しました。
ハリウッドのラブロマンスは、いかにも、なかんじの印象が強くて、
さすがのラブもの好きな私もずっと避けて通ってたんですよ、これでも。
だけどこのイルマーレは、まずポスターがすごく美しかった事、
手紙ものは素通りできないのにもかかわらず、「同じ本を読み」という
キーワードが出てきたこと、2年間の時を超えてのラブストーリーで
あるということ、などから心惹かれて、私の好きな映画館、
立川のシネマTWOまで行ってきました。

ネタバレになるので内容について多くは触れないようにします。
鑑賞後、シカゴの街並みを歩いてみたくなった。
中央線をアメリカだとすると、立川は一番シカゴっぽいのが
ありがたかった。(けっこう無理やりな例えですかね・・・)
北口から南口から、建物の隅っこや、木の下のベンチや、
余韻に想いを馳せながらひたすら歩きました。
休憩したグランディオの最上階のカフェ・ド・クリエは、
映画の中で、2人が時空を超えて同じ場所にいる場面の舞台となった、
ビルの窓を見下ろせるアーティストカフェにそっくりに思えた。その時の私には。

この映画、つくりがとても丁寧だと思いました、
それにサンドラ・ブロックとキアヌ・リーブスって、相性がいいと思う。
2人とも40代なのだけど、キスシーンは瑞々しかったな。
勝手に私の理想論を言わせてもらうと、
初めてのキスは、ジョニーデップ
時を経て、再会のキスは、キアヌ・リーブス、
ケンカの後のキスは、オダギリジョー、
これで決まりかな(って妄想族のスイッチ入ってるし・・・笑)

「待つこと」がテーマ、というのも今の自分にはまって、しっくりきた。
ジェーン・オースティンの「説得」という本についてのくだりとか、
想う人と同じ本を読むことに対する、なんとなくわかったつもりになってた
「情」のようなものが、体温のある人の肉声となると、
妙にリアルなかんじがして、ますます本屋であること、本というものを
自分は扱っている事に、感動を覚えつつ背筋が伸びる思いがした。

湖に浮かぶガラス張りの家、私はすごく好きだったな。
ただただビューティフル(キアヌの発音で)
そこは映画の撮影が終了すると同時に
取り壊されてしまってもうない、というのがなんとも哀しい事実なのだけど、
いつかメイプル湖へ行ってみたい。
かつてあった、レイクハウスへの想い、スクリーンを追いながら色んな事を考えた
当時の自分の心中を懐かしみ、湖畔でうんと深呼吸してみたい、
これは久々にちゃんと実現したい夢だな。
そしてその「当時の自分」も、その時の湖畔に立っている「私」も、
帰るべき居場所は、同じこの小さなガラス窓のお店であってほしい、と願うのでした。


ピッタリと似合ってますよね、この2人。
シンプルで、それでいてロマンチックで、
「寄り添う」を絵にするとこうだよね、ってかんじ。


2006年10月3日 火曜日
お客さんとひとりカラオケの話題になる。
今までひとりではカラオケに行ったことはないけれど、
私があまりに楽しそうに話すのと、ストレス解消にもなりそうなので、
近々行ってみます、とのこと。報告が楽しみ。

最近初めて「ランキングバトル」をやってみたのですが、
毎月ランキングがリセットされるので、月初めなら低い得点でも
上位にくいこめるか?と事後報告ですが4日の水曜日に挑戦してみたら、
1位がとれました〜♪

あのカラオケの得点って、ポイントは何なんでしょうね?声量?ビブラートのコツ?
私が一番得意な松田聖子では、歌う人が多すぎのせいか、
まったく歯が立たず上位ランクなんて夢の夢でした。まだまだ修行が足りぬようです。
で、マイナーな曲なら他に歌う人があまりいないから、いけるかも、と
森川美穂の曲を歌うと、余裕で1位。他に歌う人がいないんだろうな、と。
点はまったく自慢できるようなもんじゃないので。
これまた得意なaikoだって、瞳やキラキラではまったくランク外。
でもカップリング曲でお気に入りの、マイナーなのを歌ったら1位ゲット!
これは嬉しかったですね。

でも2位、3位、とキャピキャピの10代、20代、の女子たちの中、
40代を堂々と出すのはちょっと恥ずかしいので年齢非公表にすれば
良かったのに、いまいち操作の仕方がわからなかったので、
3位以内に入って明示されて初めてその事実に気付き、ガクガクした話を
お客さんにした時に、「いや、あえてそこは40歳のままで、」と笑顔で言って
くださった事を思い出して、1回だけそのまま40歳でやりました。
まだまだ若い人には負けられないわー!なーんてね。
でも小心者の私は以後は年齢非表示でやるんでしょうねー。
誰もそんなの気にしてないのに(笑)


2006年10月2日 月曜日

10月になりました。
お客さんに、10月の澄み切った空に、現れることがある、という
月の光の中、虹が見えるようになるムーンボウ、という現象の話しを聞き、興味を覚えました。

そのお客さんがある日の夜、東久留米にある遺跡を訪れ、感動して夜空を仰いでいると、
月に虹がかかっているのが見えたそうな。
周りの人に言いまくったけど、誰もそんなの見たことないという。
何人目かで、「それはムーンボウですよ、マウイ島でよく見られ、月虹ともいうんです」
と知っている人がいて、写真集もある、という情報も入手し、すっかりムーンボウの
虜になられたそうです。

そのMoonbow、10月の澄み切った夜空だと、見える可能性が
東京でもある、ってことか、なら私も今月、特に空気が澄んだ夜には、気をつけて夜空を
見上げてみよう、私もムーンボウが見たい、と思ったものの、
日本では滅多に見られないとか。

でもそういわれると、じゃ、見てやろうじゃない、と燃えるのが性分なので、
天体望遠鏡を心の眼に設置しながら、準備を整えておきたいな、と。
満月はいつだったっけ?

中秋の名月はもうすぐですよね、良い月が見えるといいな。
お団子も食べたい。
9月も好きだけど、10月もいいですねー。
秋の読書会、木曜日にお知らせ詳細をアップする予定です。
課題作品テーマは「女生徒」です。興味のある方は是非参加検討くださいね。


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