2007年3月31日 土曜日
読書会当日。
無事満開の桜の時期をピッタリ合わせられることができました。
ほんっとにきれいですよ。ずっと見ていても飽きない風景です。

ダス・ゲマイネ 的ムードを演出するため、即席で甘酒などを用意させていただき、
お花見半分な雰囲気で、と思いきや、最中はやはり作品に没頭し、
「桜がこんなに見事です」と皆、窓の外を見上げた時はほぼ終盤。
ま、理想的な流れなのでしょうね。

それでいて読書会の醍醐味は、話がそれる事。
「太宰って左の横顔に自信あったんでしたっけ」発言から、
写真ではどっち方向を向いているのが多いか、と店内の資料をとりだしては
これは右か、有名なルパンでの写真も右ですねー、では自画像では?
たしかピカレスクの表紙がそこに・・・あ、これも右ですね、あれ?
みたいなのとか、
中身の四分の一くらいが男色談義になってたりとか、
まばたきもせず、唇だけをきゅっと左へ曲げるってどんな顔?って実際やってみたりとか、
自分ひとりだけで孤独に読書している分には決して体験できない、
それこそ決して展開が読めない時間、ってとこがひじょうに面白く刺激的です。
まさに作品が文庫の白いページからむくっと起きあがって、
甘酒飲んで桜の木の下で気ままに躍る、みたいな時間。
思えばなんて甘美なんだろう・・・

今回は、ダス・ゲマイネが好きな作品だ、という方が自ら作品選び、レジュメ作成、
をしてくださって、芯の部分はしっかりした土台ができていたので、自由に飛ぶことが
できたのかもしれないけれど。
初めて読んだときの、「なんてかっこいいの!」としびれた、というその勢いに
心地よく巻きこまさせてもらいました、ってかんじかな。
たしかにこの作品、かっこいい。雰囲気で読ませる、というのも頷ける。
このラスト1行を読んだ時、不覚にも泣いてしまった私はちょっと少数派かもしれませんが。

続きはレポで。そろそろたまりたまったアップ予定のレポを仕上げていたねば、と
真剣に考えております。
そして次回のフォス研はは桜桃忌ダザイヴェート。これまた自由企画ですので、なんでもありです。
また近づいたら詳細お知らせしますね。
黙々と読む太宰もいいけど、机上から離れて踊ってみる?太宰も楽しいかも。
気軽に参加してくださいね。


お店の前の桜、名づけて「フォスサクラ」5年でこんなに大きくなりました。
かなり感激しています。これからも多くの人に愛でてもらえると嬉しいですね。


2007年3月30日 金曜日
桜が見事に咲きましたよ。
人々が上を見上げて、携帯電話を当てている場面、よく目にしました。
私って携帯をほとんど使わない派、友達とメールするのもPC派なので、
いまだカメラ付でない機種。
使いこなせないのが真実の理由ですが・・・
でも、桜を道端で手軽にパシャッって撮りたいから、機種変更しようかなー
ポイント切れ迫ってるし。
きっと使いこなせる頃には、もう八重桜どころか、新緑になってるでしょうけどね。
ほんとに機械に弱い私です。

 

晴れた午後の空をバックに。                    夕焼けの頃、一面ピンクに染まる素晴らしい瞬間。


2007年3月29日 木曜日
三鷹市芸術センターで開催されている「どうして?神沢利子展」に
行ってきました。すごく良かったです。
お客さんに、「行ったほうがいいですよ」と薦められたのがきっかけ
だったので、ほんと感謝ですよ。見るべき世界がそこにありました。

市民ボランティアが企画運営を担うプロジェクトということで、
神沢利子さんの絵本に実際親しんできて、愛している人たちの
手作りで仕上がった空間、というのが伝わってきました。

ダンボールでできた「ウーフのおうち」なんて、そのおうちの中まで
丁寧につくられていて、夢にあふれていた。
台所のひきだしを開けると、鍋が入っていて、その中に絵本から抜粋された
言葉があったり、目で見るだけじゃなくて、触れたり、潜ったり、見つけたり、
五感の栄養補給が十分できました。

あと、すごい発見をしたのです。
私が子供の時、よく聞いていた、お気に入りのうたのレコードに入っていた、
「しーおじゃけ、しーおじゃけ、はーなまがりー」という歌、印象に残っていて
今でもよく憶えているのですが、これは「塩じゃけの歌」といって、神沢さん作だったようです。
「大きなけやき」という本の紹介のスペースで発見しました。
大人になってからあらたにその詩を読んでみました。
とくにおちがなく、でっちあげの救いもない、ありのままの塩じゃけの運命を
表現した詩だったのが、逆に私を救い上げたかんじ。
こんなところで、3歳くらいの自分にふと出会ったような、不思議な体験でした。

この展示はもう終了してしまったようですが、今年の12月に「トコトン!神沢利子展」
(仮称)が三鷹市美術ギャラリーで開催されるようです。
是非足を運んでみてください!




2007年3月27日 火曜日
読書会に参加予定のお客さんが来店。
「レジュメ、つくるんですよね?」と尋ねられたので、「当日ギリだと思いますが」
と答えると、初めてレジュメをつくる予定のそのお客さんは、
今までの読書会を経験してみて、私のレジュメの質問系のところに答えるタイプの、
ちょっと特殊なものをやってみたい、とひらめかれたようで、
「その質問にレシーブするようなのってどうかな?と思って聞いてみたんです」
となかなか斬新なアイデアを提案してくださりました。
もう少し早く提案していただけたらできたかも・・・
そんなかんじで、自由な形式、存分にアリです。勿論レジュメはなしで質問のみとか、
ラフな感覚で参加していただけたら、と思います。

お店の前の桜がそろそろ咲き始めました。
「31日にはきっと、いいかんじでしょうね」なんてガラス窓から桜の木を
見ていると、何か思い出されたように、
「一番の贅沢は、満開の桜の上に、雪が降ってくるのを見ることですよ」と。
「見たことあるのですか?」とお聞きすると、静かにその時の話をしてくださりました。
ICUの桜並木を歩いていた時、その現象を実際に体験されたそうです。
素敵ですね。幻想的すぎるものを見た時って、寒さも一瞬忘れそうな気がします。



「電線が邪魔ですよね」ともおっしゃってましたけど、
「私、電線は楽譜の線だと思うようにしてるんです。この写真に出会ってから」
と、お店に飾ってある沼田元氣さんが撮ってくださった写真を指差しました。
ガラスに反射した、曇り空の電線のカーブが楽譜の線みたいに見えてしまって以来、
ずっとそう見えてしまうんです。この話は何度も日記で書いてきましたね。
それなら桜の花は譜面を彩る音符?とも。

春限定の音楽祭、早く奏でないかな〜


2007年3月26日 月曜日
なんかすごいテンション高い日記を書いてしまいましたが、
メールをいただいたりして、ああ、太宰に心底惚れているのは
私だけじゃなかった、と大切な事をすっかり忘れていた事に気づきました。
これだから恋は盲目。でもすごく嬉しかった。仲間がいる!ってかんじ。
私って恋愛しても、あまり独占欲ってない方みたいなんです。
好きな人にはモテていてほしい。 また「だから本当の愛をまだ知らない」
とか言われちゃうのかな?

イッセイ尾形さんの持ちネタに、「吟遊詩人、ダザーイン・オサム」というキャラが
あるそうで、とっても興味を持ちました。いつか拝見したいです。

昨日は朝からどしゃぶりで、石川の地震もあって慌しく時間が過ぎてゆきました。
ちょうど金沢のあうん堂さんから「本の上にも3周年」と洒落たデザインのおハガキ
がこのタイミングで到着し、心配になってサイトを見てみたところ、被害はなし、
と書いてあってひとまず安心しました。
被災現地では不安な時間を過ごしている人が大勢いらっしゃる事を思うと、胸が痛む。
少しの揺れを感じても、かなり心臓バクバクになって不安定になるたちなので、
その状態が数回続くなんて、考えただけでめまいがする。
でも祈ることくらいしかできないので、今の自分の環境に感謝し、意識を高めるのみ。

「心平気静」という太極拳の言葉が浮かぶ。
動くことこそ生きる事。体を動かし心を動かす事。心が動けば気が動き、
気が動けば血が巡る。 どんな時でもやわらかい心を持って、平常心を
忘れずに動くことができたら・・・私の理想です。
動いて休む、という当たり前の繰り返しが日常で消化できている今の状態に
感謝の気持ちを持とうと思う。

遠くへ引っ越してしまうお客さんと子供さんが挨拶に来てくださる。
淋しさを隠し切れなかったけれど、「また絶対来ます!」の力強いお言葉と、
子供さんの笑顔満開のお写真とお手紙、そして
私の愛するアイテム、さくらんぼの贈り物をくださってパッと気分が明るくなる。
感謝です。ずっと大切にします。そしてまたいつかきっとこの場所で、
元気にお会いできる事を信じています。晴れた陽気な春の日の出発、
お姿が見えなくなるまで手をふっていました。
春は別れと出会いの季節、咲き始めの桜の下で、ただ実感していました。


おばあちゃんになっても使うぞー
あーたしゃさくらんぼー♪ とか鼻歌うたいながら。


2007年3月24日 土曜日
昨日の本についての話題をもうひとつだけ。
この本が送られてきたことにおおいに感謝したい発見がありました。
もしかしたら過去に一度は目にしていたのかもしれない。
まさか日記には書いていないと思うのだけど・・・

「太宰治のこと」という末常卓郎氏の文章に、
太宰に自分が丙午だと生まれ歳を当てられ、
「ぼくはどういうものか、丙午の生れの人には親しみが持てるんです」
という太宰の台詞が出てくるのです。

はっとしました。
60年に一回の丙午、私ってひょっとして、太宰に選ばれたの?
と自惚れのひとつもこきたくなりますよ。
そのたった一行で、今こんなに幸せ気分の私がいる。
太宰さんはどうやら、私を喜ばせる天才のようです。

この事をますたーに話すと、「ほんとに君はおめでたい人やな」
といつものように返されてしまいましたが、能天気なお花畑の方が
幸せってことは今の世の中多い。こっちの水は甘いよ、と言われるのなら
甘党の私は世間からなんと言われようと、こっちの水でいいわ、もう。

太宰治の事をまだ知らない部分がたくさんある。
こんなお店してるんだから、太宰博士くらいの知識はあるの?
と問われえると、全然そうじゃない。
そのことにコンプレックスも正直あるけれど、やっぱり少しづつ知っていく、
このペースで良い。自然に任せよう。

先日書いた「出し惜しみ」の話のように、まだまだ枯れることのない泉。
たとえ永遠の片思いであろうと、惚れがいのあるひとりの男に
出会えた事は、私にとって最大の幸福である。
私の中では、生きている人。私を生かしてくれる人。

これ、なんだか真夜中に書いたラブレターっぽいですね。
実際こんな夜中のラブメールもらって引かない男いたら、
天国からでも紹介してほしいわ、ほんと(冗談ですよ、はは)
と、目覚まし時計と同様壊れていく私であった・・・
春だから少々ぼけてても許してくださいね。



2007年3月23日 金曜日
「私が京都の書店で勤めていた時の社員仲間が
今東京に住んでいて、週刊朝日の販売に携わっている。
お店に来店してくれて久々に再会できた、
その時はロックの本を持ってきてくれました」

というような内容を以前日記に書いたと思うのですが、
その彼が出来上がった本を送ってきてくれました。
「週刊朝日が報じた昭和の大事件」という85周年記念増刊号です。
メールで、昭和23年の入水事件の記事がある事、
富栄さんの日記をスクープしたのが週刊朝日であって、
当時はものすごく売れていた雑誌だったので、
物議をかもした記事だったこと、など説明してくれていたので、
興味深く読ませていただきました。

富栄さんの日記は、文庫本などで読んだことはあったのですが、
「修治様 私が狂気したら殺して下さい
薬は、青いトランクの中にあります 
十一月三十日 富栄 」
という富栄さんの肉筆で目にすると、一層その想いが迫ってくるようでした。
そんな気がしながら再読すると、やはり全身全霊で太宰を愛したんだな、
と感じさせられる。富栄、というよりサッちゃん、がしっくりくるな。

「優しさを書きつづけた作家の最期」という鎌田慧の文章の最後の五行
を読んだら、泣けてしまった。本誌P53より抜粋すると
「たとえ、女性に慫慂されて入水したにしても、
相手の気持を大事にする人間の優しさを書きつづけた作家の末期、
それでいいではないか」
というものです。

続きは是非実際紙面を読んでみてください。
今なら書店に並んでいると思います。


2007年3月22日 木曜日
昨日は春分の日。祝日。
年に一度くらいしかない旦那と休みがかぶる日なので、
デートの計画を立てていました。
文学館の招待券を2枚ゲットしていたので、そこをスタートとして、
散歩がてらブラブラして、ラーメンでも食べる、という地味な計画でしたが。

しかし!
やはり歳ですね。 年に一度しかないチャンスも崩れ落ちました。
寝坊したのです。起きたらなんと昼の2時半!信じられない話です。
一度起きたんですよ。その時に時計を見ると10時半くらいのところに針があったので、
もう一眠りだけしようと思って再び寝たのです。
その時、彼に「今何時よ?」と言われたのですが、
「10時と11時の間くらい」と答え、
「どっちよ」と言われた時にどちらかがちゃんと正確な時間を確かめれば良かったものの、
「君が見てみてよ」と答えてまたうとうとしてしまった。

ものすごく不運というか、出かけたら何か不幸な出来事が起こるから、と
守護霊様のお告げなのか、この日に限って、目覚まし時計が10時半のところで
寿命がきていたようなのです。
多分、その一回目に起きた時、正確にはお昼前くらいだったんでしょうね。

2回目に起きた時にただいまの時間は2時半、と判明してからも、
すぐには飛び起きずに、やれ腰が痛いだの、なんだのってなかなか2人とも
起きようとしない。ほーんと歳を感じました。
ちょっと2人とも疲れが溜まっていたようですね。

結局文学館には行かず、それでもラーメン屋さんには行こう、
とやっと動き始め、到着したら「本日完売」の札。
太宰横丁にある美味しいと評判のラーメン屋さんなのですが、
なかなかまだ食べる事ができずにいる。
前にも二人でお店の前まで行った時も、間に合わなかった。
ま、いつかきっと。その日を楽しみにしていよう。

とそんなかんじでダサダサな休日だったのですが、吉祥寺に移動することにして、
一緒にラーメン食べてから彼は遠方へ旅立ち、私はしばらく吉祥寺をうろうろして
帰りました。書店に行ってやっと元気になってきたかんじ。
あの本の匂いを感じてはじめて毛細血管とか脳が目覚めてきたのがわかる。

どうしてこの日に限って時計が止まる?とも思ったけど、
普通に仕事のある日だったらもっと困ったわけだから運が良かったんだ、
と思うことにしよう。
帰りに吉祥寺から三鷹の無料自転車置き場まで歩いたのが気持ち良かったし。
結構な距離な筈なのに、すぐに着いた。
ひとり井の頭公園を歩いている時、ものすごく細い月が見えて、
気持ち良かったなー。歩くことは一番だ。

きっと太宰さんもよく歩いていた道。どんな事を考えて歩いていたのか、
例えば上水沿いのこの樹はその太宰さんの姿を記憶してる?
とか思いながら歩いてるとすぐ。
これからは吉祥寺までくらいの距離だったら歩こう。
それがわかっただけでもいい一日。
やっぱりどんどん年寄化してるなー


2007年3月19日 月曜日
トップページの「お知らせ」にもあるように、春の読書会の詳細が
決定しました。「ダス・ゲマイネ」、なかなかやりがいのある作品ですね。
ちょっととっつきにくく感じる人も多いかもしれない。
一般ウケしにくい方の部類かもしれませんが、
最初の一行と最後の一行にがつん、とやられる、奥深い作品だと思います。
興味のある方は、是非ご参加くださいね。

しかし何度も言うけど、春の描写はほんの少ししか出てこないのが、
なんともいいじゃありませんか。
なんとなく、春。どこにも桜の舞う描写はないけど(とりこぼしてたらすいません)
行間から、嵐のように散りゆく上野公園の桜吹雪が香ってくる。
あくまで、私の主観ですが。
3月後半は、「ダス・ゲマイネ」と心中するつもりでつきあっていこうじゃないか。

という表現は、山田詠美さんの「無銭優雅」のフレーズのぱくりです、はい。
中央線でこのようなお店をたしなむ私としては、読んでおいて実に良かった小説です。
中央線で生きていくことの歓びを、ますますかみしめたくなる、そんなお話だった。

とても気に入ったのは、「出し惜しみしない」ことについてのくだり。
巷ではいい男ゲットの教則本「ルールズ」などの「じらし」作戦についての
テキストがよく売れているようですが、私には自分にはこの路線は必要ないな、
とずっと思ってきた。否定はしない。売れるのもわかる。
でも、自分はどこかはみだした人間なので、当てはまらない。
今、この瞬間に出し切って出し切って、永遠に空っぽになることはない。
またすぐに溢れ出て来る。それを繰り返し続けるだけ。
その事を理解してしまう主人公のもの言いの箇所が、すごく好きで共感できました。
「恋は中央線でしろ」実にいい言葉ですね。

明日明後日は連休をいただきます。
もう少しあったかくなってくれる事を祈ります。
木曜日からまた、よろしくお願いします。


2007年3月17日 土曜日
今期は楽しみにずっと見ていたドラマがとくにひとつもなかった。
たまーに見ていたのは、ハケンの品格と只野仁くらいかな。
どちらも最終回はすごく良かった。
篠原涼子と大泉洋のラスト近くの掛け合いなんて、
人と人の気がぶつかって昇華してるのが目に見えるようで
すっごい見ていて気持ちよかった。

只野仁は、金曜の夜のあの時間帯だからこその、
ちょいエロあり、なゆるいかんじがなんとも良かった。
アイス食べながら見るのは最高。
ついついピエネッタハーフストロベリーが知らぬ間に
全部食っちまった!はっ!状態にもなるわけですよ。

2つのドラマに共通しているのは、水戸黄門的な展開。
お約束のようにラスト近くで解決する、というパターンって
ながらで見るには気持ちよくて好き。

お客さんは、「華麗なる一族」と「花より男子」にはまってる人が多かったような。
「華麗なる」は興味はおおいにあるので、再放送になる頃に録画して
いっきに見ようと思ってます。

1つか2つは、気楽に見れて楽しみにできるドラマがあると、
私は調子がいいみたい。4月から、なんか夢中になれるドラマがあるといいな


2007年3月16日 金曜日
開放感からか、お菓子を食べまくってしまいちょっと反省。
今コンビニで昔の復刻お菓子が売っていて、「わー、なつかしー」
って感覚で味わってる。
コメッコは、もちバニラアイスも買って、つけながら食べてる。
ブルボンのホワイトロリータを紅茶と一緒に味わいながら、
大人になったんだな、私。なんて実感してる。



懐かしいのもいいけど、今塩キャラメルもののチョコレートにはまっていて、
クランキーはじめついつい手が伸びちゃう。
かなり濃いので、早めに飽きることを祈る・・・


2007年3月15日 木曜日
はー!確定申告終わったー!無事提出したー!
ずっと日記を更新してなかったのは、必死に計算してたせいです、はい。
今年こそ普段からこの時の事考えて計画的に進めていた方がいいよ、
と思いながらもう何度目だろうか・・・
一夜漬けのクセは一生直らないのかな・・・
ま、終わりよければすべて良し!

読書会に参加予定のお客さんが来店され、作品が決まるまでの
いきさつなどをお聞きする。
日時は3月31日(土)の19時からになりそうです。
週末には正式に発表しますね。
季節に一度の読書会、春だけは「お店の前の桜が咲いている事」という
条件付なんですよね。
それで確実なところをいくと31日が一番固いかと。
もうすぐこの桜も5年目か。また大きくなっているかな?楽しみですね。
3/31、ダス・ゲマイネの読書会、良かったらご参加くださいね。

バイク乗りのお客さんから聞いたお話。
バイク用のナビで、三鷹周辺は「太宰治の墓」ってちゃんと出てくるんですって。
山本有三記念館も、森鴎外の墓、も出てこないんだけど、
なぜか太宰の墓は出るらしいです。しかも「禅林寺」じゃなく「太宰治の墓」
へぇ〜ってかんじのちょっとした話ですね。


2007年3月13日 火曜日
今週末に正式発表しますが、どうやら春の読書会テーマ作品が
「ダス・ゲマイネ」に決定しているようです。
ようです、というのも、今日お客さんから、
「あら、知らないんですか?もう決まってるみたいですよ」
と言われ、目がテンになって驚いたんですよ。
いきさつをお聞きすると、どうやら自らレジュメを作る、と手を上げてくださった
方が前回の参加者さんにいらっしゃったようで、
結果、すごく嬉しい驚きとなったのでした。

私も、そろそろ決めなくちゃな、春だし「春の枯葉」「春の盗賊」あたりどうかな、
でももっとメジャー作品から攻めた方がわかりやすいかな?
なんてあれこれ考えていたけれど、とりあえず申告提出してからだ!
って思ってたところだったので、参加者さんから積極的に出てくださった事は
ひじょうに嬉しい限りであります。
二重に嬉しいことに、今日来店くださったお客さんも、
「私もレジュメをつくるつもりなんです」と。おお!嬉しい!
初めて参加された時には、まったく作品を読まず(笑)参加された勇者なのに
(いい意味で)もう嬉しくてパスタをつくりながらむせび泣きそうになりましたとも。

しかも、その「ダス・ゲマイネ」を読まれているご様子。
ただじっと読まれていて、おお、やる気が伝わってくる〜。
と微笑ましく感じておりました。パスタをお待たせしました、とお持ちすると、
「これ、なんて読むんですか?」と一言。

それは、「恋」ですよ。と答えました。
その「恋」は、糸が左右にあって、その間に言、がはさまっていて、下心、の「恋」
そんな難しい漢字で表現されていたので、読めないのは無理はないです。
この字をネット上で探してみたけれど、どうしてもみつからない。ちょっと悔しい。

そのちょっとしたやりとりの間が、なんとなく良かったです。
自分で「恋です」と言っておきながら、その自分の発声した音に感化されて、
春先なのをいいことに、またまた自分の中で恋愛モード春verが発火したようです。
(結局それかよ・・・笑)

この作品を選んでくれた発案者さんに感謝です。
読書会当日まで、どっぷりとその「恋」に、「ダス・ゲマイネ」に、
おおいにハマってみたいと思います。なんか楽しみだなー。
しかしながら、タイトルには春っぽさのかけらもないのに、
文中の表現から、春の描写を掬い取ってこの作品を押すなんて、
なかなかやりますね。読書会で得るものは大きいな。

ところで、じっと集中して読まれているな、と想像していたけれど、
最初の一行から進んでいなかったわけですね・・・春の可愛らしい笑いの気分なり


2007年3月12日 月曜日
ボーンボーン、って時計のなる音に、
「うわ、いい音」ってものすごく喜んでくださって、
拍手喝采、くらいの盛り上がりをいていただいたお2人連れのお客さん、
あんなに喜んでくださったら、時計もさぞかし喜んだと思います。
それから私も、時計の音が鳴るたびに、
ちょっと違って聞こえる。えらくいい音色に感じる。

壊れかけだから、と格安でひとつだけ売られていたとは思えないほど、
今はうちの店を支える大黒柱的な存在です。
毎日を当たり前のように、支えてくれているそんなものに改めて
気づかせてくれるのは、やっぱりお客さんだったりする。感謝します。

そしてもうすぐ、ただじっと存在しているけど、1年のうちこの時期だけ
大注目され、大活躍する、うちの店の前の桜も、その開花の時が近づいていて、
トクトク、と小さな秒針が進んでいってるような気配を感じます。
咲いたらどんなに嬉しいだろう・・・

春はやっぱり楽しみな事が色々多い。
いつものようにすぐに過ぎ去るんだろうけど、ゆっくり噛み締めながら
過ごすことができればいいな。
Spring has come


2007年3月10日 土曜日
うちのお店が紹介された小冊子「本が好き!」
が出来上がったようで、お送りいただいたのですが、
本と一緒に同封していただいたお手紙がとても丁寧で、素敵でした。
こういう時って大抵はコピー文なのに、手書きの便箋にきれいな字で、
手紙ってやっぱり良いなー、と実感しました。

編集長さんはとっても声が魅力的な方なのですが、
字もきれいなんて・・・いいかんじの後だしですねー。
私はほんとに字がヘタなので、将来的に時間とお金ができる事があれば、
字を習いたいです。ほんと。
そういえば雑誌「クロワッサン」最新号も手紙の特集をしていました。
買う余裕はないけれど、図書館で借りれるようになったら読んでみよう。

いいかんじの後だしといえば、名古屋から来てくれたスーツ、メガネ、若くていい男、
のときめく要素満載の彼が来店後、フリーペーパーを送ってくれたのですが、
ちょっとした手紙を添えてくれていて、
「そういえば僕の黒ブチメガネは、確か玉木宏モデルのものでした」って!
そんな素敵な後だしありー?とひとり悶えていたのでした。
はー、春先はやはり妄想が膨らみまくる大阪のおばちゃんですね。

ドリカムの新曲聴きましたけど、ついに「大阪のおばちゃん」が歌詞になる日が
きたか、と感慨深いものがありました(笑)

春一番や、暖かい陽気、花粉の予感で春の到来を感じるのもいいけれど、
「沈丁花の薫る季節になりました」っていう便箋の一行目に埋められたきれいな文字
で感じる春というのも、なかなか良いですね。
花粉は辛いけど、長い1年のうち、3月しか咲かない命なら、
見に行こう、嗅ぎにいこう、沈丁花の香りを。


2007年3月9日 金曜日
開店直後、「ビゴー日本素描集」という本をガラス窓の外から
じっと眺められているおばあ様と目が合って、にっこり笑顔を交わす。
「懐かしいわ〜」と入店され、
「以前にビゴーの豆本を人から贈られた事があって」と
昔懐かしい本の話を色々してくださる。

お母様を看取られる直前に、「昔よく聞かせてくれた太平記を読んで」と
言われ、母の最後の願いなら、と思い出そうとしたけれど、
自分も歳をとっているので、そう簡単には思い出せない。
女学生時代、競って太平記の暗記をした時、家で繰り返し声に出して
読んでいたのを、お母様が憶えていて、死が迫った予感を自分でも感じられた
時にその平和な家庭の空気をもう一度蘇らせたいと本能で感じられたのかも
しれませんね。

そんな時に、偶然にもラジオから「菊川インターチェンジ」と聞こえてきて、
それがきっかけで、「古もかかるためしを菊川の同じ流れに身をや沈めん」
とすらすら出てきたそうな。
本に纏わるこんないい話を聞かせていただいて、私も朝から幸せになりました。

高校時代、「奥の細道」は暗記した記憶があるけれど、
月日ははくたいのかかくにして・・・にして・・・次が出てこん(笑)
美しい日本の古典を暗記、当分はそんな余裕はなさそうですが、
いつか、自分の死期を感じるくらい年輪を重ねる頃、ふと思い出すのは
どんな事なんだろう・・・
おばあ様のお母様は、娘さんの「太平記」を聞けて、とても安らかな心に
なれたのかと想像すると、なんだか私もホッとする。
あ、いきかうひともまたたびびとなり、お!突然続きが出てきたぞ!
まだ捨てたもんじゃないね。じゃ頑張って続きを思い出してみよう。


2007年3月8日 木曜日
最近うちの店では、おじさま方が熱い!
今日も、なんだか春の陽気に誘われてやってきましたよ、
みたいな足取りのおじさまが来店されて、いきなり
「あなたはきっとまつむらともみも好きでしょ?」と言われ、
とりあえずコーヒーちょうだい、と腰かけられました。
「その方はどういう方ですか?」などぽつぽつ話しながらコーヒーを淹れる。
「作家だよ。かなりのいい男だよ。きっと君は恋するね」ですって。
そのまだ見ぬ「まつむらともみ」に思いを馳せながらドリップする。

「太宰さんのこと、いい男だから好きなんでしょ?私にはわかるよ。
いーねー、人間ずっと恋してなきゃねー」
とコーヒーを飲み終わられるまでずっと「恋」を連発される。
このところ、友人の恋の話をよく聞いていたけれど、
おじさまが発する「恋」という響きはまたちょっと色合いが違って新鮮でした。

その「まつむらともみ」を調べてみたい気もするけど、
自然に任せることにします。今これ以上好きな人増えるともう大変なので(笑)
私もなんか春だな


2007年3月6日 火曜日
啓蟄ですね。
さっそく小さな虫が数匹窓の外で空中に舞ってました。見事ならせん状。
春が来まくってますね。

今日はっきりと、絵のように春の訪れを感じた瞬間があって・・・
お店の前にパチン、と自転車の停まる音がして目をやると、
お母さんと娘さんがそれぞれピンク色の服を纏われていて、
お二人に柔らかい日差しが注いでいて、
あー、春だー、これぞ春!って風景だ、って思った。
私ももっと薄着になりたいな。

「さっきお客さんに聞いたんですけど、江國さんの新刊で、
きらきらひかるの十年後の話があるらしくて」と、確か江國さんの本の話題を
前にしたよなー、と話を振ってみると
「もう買いましたよ」とにっこり。さすがチェック早いです。
CD屋さんついでに新刊書店ものぞこうかな。
そういえば随分新刊を買っていない。
雑誌なら「わんわん共和国」は買ったんだけど。
玉木君が愛犬ペグちゃんと戯れている写真があまりに良すぎて
気づいたらレジに持っていってたんです・・・
春だし、新しい本の感触や匂いを手にしたいな。
でもやっぱり花粉が今すごいから当分はあまり外に出ないのがいいかな

今日は啓蟄のせいか、なんとなく一日中気持ちがざわざわしていて、
あまりにもの目の痒さとくしゃみと鼻詰まりに時々まいっちゃうんだけど、
公園にでかけたくなる。
今なら、土いじりしてミミズとかいっぱい出てきても、
春だ春だ、めでたいな、ってテンションで、ミミズを可愛いって思える気がする。
(どんなやばめなテンションなんだ、それ)

っと、確定申告があったんだった!
花粉の時期に毎年この作業、うまいことできてるわ(笑)
まずはこっちを終わらせよう!


2007年3月5日 月曜日
フレッシュマン君らしき?お客さんが来店。
まだ3月冒頭だけど、もう会社研修が始まっているのかな?
まっさらなスーツの香りが新鮮です。
お帰りの時にお店のお休みや営業時間を尋ねられ、
「また来ます」と笑顔で帰っていかれました。
是非またどうぞ。

「本を読む事に意味を見出せない時期ってありましたか?」と
聞かれることがあって、考え込んでしまった。
「意味がない、というのはちょっと違うかもしれないけど、
現実で奇跡のような出来事がおこると、小説よりもやっぱり現実の方が
全然すごい、と感じて本や空想はそっちのけ、になった時期はあったかな」
と無難のようで予想外?な回答を選んだ。

「奇跡って、たとえばどんな?」と当然返ってくる。
「私って、ちょっと嬉しい事があると黙っていられないタイプで、周りに
どんどん話しちゃう。でも、奇跡だ、って感じるレベルの出来事は、
さすがにそう簡単には話せない。言葉にすると逃げちゃいそうでずっとしまっておく」
と逃げ切った。
「でもそれは普段本を読んでいて、奇跡レベルの事を思い浮かべるレッスンが
頭の中で出来ているからじゃないかな。結局本を読む事は、大いに功労がありそう」
とうまくまとめられました。

春先にしか成り立たない会話、って気がする。
なんだか不思議な時間で、すごく余韻が残って、
その後ひとりになってからもお茶を飲みながら色々妄想した。
結局帰るところは妄想なのか(笑)


2007年3月3日 土曜日
「捨てたもんじゃない」で思い出したけど、
昔の曲ばかり最近よく聞いているのは、家に以前買ったCDがたくさんあるからで、
本当は最新曲も大好きなんです。その時の流行歌を常に口ずさんでいたい派。
でもアナログな人間なので、着ウタとかダウンロードとか駆使できない。した事ない。
アイポッドとかすごく憧れてるけど、きっと扱えそうにないのでいまだウォークマン派。
かといって最新曲CDを買ったりレンタルするまでは飢えていない。

昨年の夏ぶりにCDを買おうと思ったくらい好きで聞きたい曲が、
宇多田ヒカルの今の曲。でもTSUTAYA行ったら売り切れてたんですよねー。残念。
三鷹で南口にCDショップがない、という現状はやはりちょっと悲しい。
中古CDならいい店あるけれど。

なので口ずさみたくてもまだ無理。ゲットできたらリピートしてでも
聞きたくなる曲に久々会えたかんじ。
中島美嘉の今の曲もいいんだよなー。
最近の口ぐせは、ふたことめには音楽ってすばらしい。
そして歌いたい。
春になったせいもありかな。
やっぱカラオケ行こう。
ひとりでカラオケ行っても、「今日のテーマは桜ソングで統一」とか
ちゃんと企画する私、えらい・・・のか?


2007年3月2日 金曜日
「宮澤賢治の生涯と作品 」という本をお買い上げのお客さんが、
「ずーっとこの本を探してたんだよ。こんなところで見つかるなんて、
三鷹も捨てたもんじゃないねー」というとっても嬉しいお言葉を言ってくださって、
それだけでこちらも上機嫌になる。
お帰りになられる時も、何度もその本をぽんぽん、って手で打たれて、
ああ、よっぽど嬉しかったんだ、と思っていると鼻歌まで飛び出して、
表の均一本を眺められている間もずっとその歌声が響いてきていて、
この1冊の出会いの喜びを全身で表現されている姿に、なんか感動した。

続いて鼻歌まじりのおじさんが、均一本コーナーにやってきてうろうろと。
表から2重の鼻歌が聞こえてきて、「これ、マンガみたいな展開」と
胸はずませていると、そのおじさんが100円の本を3冊持って来店される。
ちょっと宴会の帰り?っぽいかんじでお酒の匂いはしたけれど、
「今日はちょっと飲んだからこれ買ってすぐ帰る。でも必ずまた出直して
近いうち来るよ」とレジへ。「はい、よろしくお願いします。ありがとうございます」
と本を袋に入れてお渡しすると、酔いも手伝ってオーバーな表現に
なったのはあると思うけれど、
「ここは素晴らしい!なんて含蓄があるんだ!なんて文化的なんだ!
こんな場所があって、ほんとに嬉しいよ」としっかりした口調で言ってくださった。

このおふたりの来店、時間差わずか5分くらいの出来事。
でも私はこのたった5分で、鼻歌まじりになるほどいい気分になった。
「含蓄がある」というのがいいですねー。
なんか春だな〜


2007年3月1日 木曜日
3月になりました!
まだまだ寒いですけど、今年は桜が早く咲きそうですね。

ミュージシャン志望、という青年が
実はこういうお店もしたいんですよねー、とぽつりと漏らされていた。
最近ブックカフェをしたい若い男性急増?(当社比)
若いので好きな音楽のジャンルを聞いても全然私はわからない
んだろうな、と思いつつ尋ねてみると、
昔のフォークなんかが好きらしい。
ギター1本でできるというのがたしかに骨太なかんじしますよね。

前に来てくれたお客さんも実はミュージシャン志望でバンドやってる、
って言ってた。バンドマンに恋してしまって、と想いを打ち明けてくれた
お客さんもいたな。その後どうなったかな〜 チョコは渡せたかな〜

音楽っていいなー、という瞬間は生活の中でいっぱいある。
例えば、最近オフコースのベストをよく聴いている、と先日の日記に書いたけど、
リアルタイムでよく聴いていたのは中学生だったので、今聞いても当時の事を思い出す
筈なのに、それとあいまって現在の自分の想いを重ねてしまう。
そしてこの歳になってあらたに気づくことがある。

「時に愛は」なんて特にそう。
当時は「さよなら」や「YES,NO」に押された感があって、
なんとなくいいな、と思って聞いていただけだけど、
大人になってから聞いた今、その深みが理解できて新鮮な発見があって
1番好きな曲になってる。

こういう時、音楽ってすばらしいと思う。
20年後に聞いた時初めてその良さをわかるような、プレゼントの箱の中から
さらに宝石の箱が出てきたような、壮大な贈り物をしてくれる。
大人になる事も良いものだと思わせてくれる。一瞬の錯覚だとしても。

なによりこの変化の時代を駆け抜け、ぶれなくひとつの事を長く続け、
バリバリ現役の人たちがいる事、励みにして
私たちの世代もまだまだ頑張らなくちゃいけない、って思わせてくれますね。
あー、なんか歌いたい気分。近々カラオケに行こう♪


2007年2月27日 火曜日
現在大学4年、という若い男性が、
「実は将来ブックカフェをしてみたいと思っていて」と来店。
ただ就職はもう決まっているので、近いうち、という事ではなさそうです。
でもそれでいいと思います、とお答えしました。
私も書店の社員として会社員時代を経験した事が、
現在おおいに役に立っているし、まずは社会に出て
荒波に揉まれるのがいいと思いますよ、と。

一概には言えない事ですけどね、彼はもう赴任先も決まっている
という事なので、まずは3年はその会社で頑張ってみては?と。
最近、「3年で会社をやめさすな」みたいな上司への教則本とかの広告を
よく見ますけど、やはり3年って、その後どうするかの決め手には調度いい頃合
なのかな?今のモチベーションを保ち続けてられていたら、動けばいいと思う。

「一日何人くらいお客さんが来店し、客単価はどのくらいですか」みたいな事も
彼は聞いてこられて、その質問を否定するわけではないけれど、
ブックカフェをやりたい人にまず必要な部分は、「自分の店でゆっくりしてほしい」
という気持ちになれるか、だと思います。勿論商売だからそういう計算も必要だし、
事業計画書には綿密に記入しなきゃいけない。
でもまず気持ちが1番の仕事ですよ、とちょっとエラソーな事を言ってしまいました。
ここで本を読んでください、って場所なのだから。
そこから始めるのだから。

でもそんな今は小さいかもしれないけど、夢が芽生えて、思わずうちの店に
自転車飛ばしてやってきてくれるなんて、嬉しいですね。
今のその気持ち、例え変化したとしても無駄はないと思います。
とりあえず経験。おおいに鍛えられてください、フレッシュマン君!


2007年2月26日 月曜日
最近本を大量に大手チェーン店に引き取ってもらって、
たくさん本を捨てたことがすごく悲しかったのだけど、買取に来られたスタッフさんが
とても本好きな人で救われました、というお客さんの話が良かった。

チェーン店の出張買取って未経験なので、店内でもいつも忙しそうだし、
事務的に本に値をつけてすぐ引き取るようなイメージがあるのですが、
お客さんのところに来られたスタッフさんは違ったようです。

「こんないい本をなぜ売ってしまうのですか?」というその一言
から始まり、身の上話を少しする位に打ち解けられたようで、聞いていて私も、
本のたくさんある場所で働いている人は基本的に皆本好きだよな、
と信じられる気がしました。

お客さんは今日偶然うちの店を発見されたようで、
「もっと早く知っていたら良かったです。
私も本が好きで仕方なくて、でもこんな方法思いつかなかった。
好きな本に囲まれていられるなんて、羨ましいです」としきりに言っておられました。

皆夢はあるけれど、守るべきものや、生活、いろんなものに縛られ
早くそこに辿りつきたくて焦ったり、あるいは諦めたり、選んだりしてる。
私は現在のこの環境に辿り着けた事をもう少しありがたく真摯に受け止めた方が
良さそうですね。常に最大限の努力を、無理はしない程度にしていかないと。
ちょうど長い冬が終わる事だし。新しい季節は「気付きの春」にしよう。



2007年2月24日 土曜日
春一番、なのかな?これは。
ものすごい強風でしたね。
私は花粉症がそろそろヤバいのでなるべく外に出ないように
しているのですが、スーパーに行ったら自転車が、まるで
画家の描いた絵のようにきれいに列をなして将棋倒しになっていて、
ちょっと不謹慎だけど、「まあ、きれい」と
太宰の小説に出てくる女性みたいな声がふと漏れた。
言ってから少女時代にひとり遊びしてよくこんな独り言をつぶやいていたな、と
はるか昔の自分を思い出し、照れと懐かしみとが混じった微妙な気持ちになった。
春の始まりかな?

先日中国に旅行に行ってきた、というお客さんから
「惜別」の本をプレゼントしていただきました。
こちらは販売ではなく、資料として多くの興味ある方に
見ていただこうと思ってます。
魯迅 太宰 の文字はわかるのですが、あとは雰囲気さえつかめない。
中国語が話せるお客さんに今度内容を聞いてみよう。


本を贈ってくださったお客さん、謝謝。

先日、中国からこちらへ留学されているっぽい?お客さんが、
太宰コーナーを見て、「生きていることはあちこち鎖がからみつき・・・」の「桜桃」の部分を
空で言われていた。中国でも太宰治は読んでいる人はいる、と。
そのお客さんは中でもその桜桃の一節が気に入られたのかな?
少したどたどしかったけど、私は感激しましたね。
何よりもし太宰が知ったら嬉しいだろうと思う。
「生まれてすみません」でも、「メロス」でもなく、
「生きていることはあちこち鎖がからみつき」なのが。なんとなく。


2007年2月23日 金曜日
ギリシャ関係の本はあるかね?
と学者さん風のお客さんが朝一番のご来店。
時々来てくださるのですが、いつも雰囲気に圧倒される。
「中国よりギリシャの方が歴史は長いからね」とか、
いつも短いけど、重い一言をポツン、とおっしゃる。
でも今日は二言だった。
「文章を書くので、その資料探しにギリシャ関係のものがいる。
また入ったらよろしく」と。
文筆家の方か、どおりで重厚な雰囲気なわけだ・・・

ギリシャでなくイタリアの話だけど、6000年前の男女の
抱き合うミイラが発見されたんですよね。
いろんな想像が駆け巡ってしまうのですが、
6000年って・・・樹齢6000年の縄文杉の木と同じ時を経ているのか・・・
その樹に触れに屋久島まで行ってみたいな。


2007年2月22日 木曜日
講談社のボーダー?というサイトの、サラリーマンでない生き方を
選んだ人のシリーズ、の取材があり。
詳細をバタバタしていてよく聞かなかったのでちょっと曖昧。
またアップされる頃にちゃんと報告します。
このところ花粉がブンブン飛んでいることもあり、顔も腫れていて
体調とか別の意味でコンディションはローなかんじなので、
事前に写真あり、とご説明がなかった時は写真はNGなんです!
と言ってみたものの、「では後日また写真だけとりに伺います」とのお返事に
「それは申し訳なさすぎなので、遠めでここはひとつお願いします」と結局OKし、
またくたびれたおばちゃんがひとり、アップされるかもしれないですね・・・

40すぎて写りを気にする事自体がイタイというか、そんなのは誰も見ていない、
要は内容でしょ、というのは重々承知なのですが、
やはり、ねえ?女性としては顔が腫れてる時はブルーなのですよ。
昔、ナンノの歌にもあったじゃないですか、
好きな人にやっと会えたというのに、はねた髪で超ブルー・・・みたいなの。
そのネタだけで一曲になるんだからすごいけど(笑)

私って一見おとなしそうに見えるようで、家で紅茶をいれて本を読んでる、
っていうイメージがあるらしいのです。これはよく言われますが、そうでもないんですよね。
やはり学生時代もずっと文化系だったのですか?と質問されたのですが、
カラオケやディスコが好き、などというノリにライターさんは少々戸惑われていたようです。
クイズは文化系なのかな?ちょっと謎ですが(笑)
なのでいわゆるほっこり系ではないんですよね。
パッと見はいい歳してお団子でエプロンにさくらんぼのブローチなどをつけているので、
それ風に見られがち?だけど、ほっこりさんはディスコ行きまくったり、いい男大好きなのは
胸の内に潜めたりするものでしょうからね。

でも憧れはあるんですよ。リネン系で統一されたお部屋でアロマを炊きながら、
ハーブティ淹れてゆったり読書、って。でも実際はなかなか部屋が片付かない事を
いつも悩んでる・・・。でも花粉の季節はイヤだけど、部屋にこもるしかないから
これを機会に片付けしまくろう。正月に頑張った勢いをふたたび!



2007年2月19日 月曜日
2年連続で桜桃忌のダザイヴェートやその前の読書会に
よく顔を出してくれていた2人組のお客さんが久々に来店。
今年の秋頃にPCが一度壊れて、過去のメールやアドレスがすべて
消えてしまっていた事もあり、再来店はとても嬉しかった。
同じくその2年前の桜桃忌でダザイヴェートをきっかけにお知り合いになられた
ネクタイで太宰を表現してくださったお客さんがもう半年以上顔を
出されていない事を伝えると、彼らも連絡がとれていないようで
そうされているか少し気がかりもあり心配している、とのこと。
私も本を借りているし、きっと忘れた頃にひょっこり現れると思う、
と言うと「僕も本借りてますし」って。
とても気前よく本やCDを周りの人に薦めたり貸したりするお方で。
しばらくその方の話題をしたから、どこかでくしゃみされてるかも。

「年に数回しか会わないですけど、太宰の事で知り合ったせいか、
なんだか気になるんですよね。またここで会いたいです」とお2人口を揃えて
言われていて、そのとおりだな、って思った。
「私がここで店を開いている限り、大丈夫、心配ないよ。きっと又元気で会えるから」
って言いながら、なんだか自分に言ってるような気もして、
自分の言葉で励まされている不思議な私がそこにいた。

「三鷹ってなんで、こんなにいいんでしょう」
禅林寺から歩いてきたという彼らは言う。
「いいでしょ?」そう答えながら益々元気になっていく私。
ひとりの彼は、昨日東京マラソンに参加したという。
そんな感動的な風景を見た24時間以内に見る三鷹の風景も新鮮なのでしょうか?
少し嬉しい。

「春、桜が咲く頃の読書会、都合よければ是非参加してね。
その時に例のあの方も、久々に再会できればいいね」なんて話しながら見送った。
「頑張ってくださいね」と帰っていった。
私は「頑張りすぎないで」よりも、やっぱり「頑張って」って言われる方がいいな。
頑張ってなんぼ、ですよ。言われると気合が自然と入るし。
でも休む時は休みます。明日明後日は連休です。
花粉がそろそろやばいので、いい天気になってもこの時期公園に行けないのが残念・・・
木曜日からまた、ご来店お待ちしております。


2007年2月17日 土曜日
「普段は本屋さんなんて行くことあまりないんですけどね、
別に行かなくても生活に困らないしね、ガッハッハ」
みたいな明るいノリのおじさまがご来店。
ちょっと変わったお店なので、寄ってみたよ的感覚なかんじ。
近くの工事現場での休憩タイムなのか、作業着で仕事中っぽい。

コーヒーをお飲みになる間、「ん?太宰?学生の時ちょっとかじった程度かな」
と本をあれこれ物色。
「津軽の人だったよね、たしか」と「少年太宰治」のページをめくられる。
しばらくすると、ガラスをコンコン、と叩く音が。
同じ作業着を着た男性が「そろそろ」みたいな目配せで、お客さんを見る。
「了解」みたいにお客さんは頷いたはいいもの、また視線を本に移し、読書中。
あんなに来店されてからコーヒー淹れるまでしゃべりっぱなしだったのに、
ものすごく静かに本を読まれている。

5分ほどして、またノックの音。さっきより少し剣幕が・・・
「わかった、わかったから」というリアクションされつつ、もうちょい、みたいに
また読書。こっちの方が、いいのかな?とヒヤヒヤしてくる。
また5分くらいすると、もうノックの音しなくても気配だけで、
なんだかガラスの外側からものすごい殺気立った熱視線を感じ、
おそるおそる顔を上げると・・・こわい!こりゃマジでブチギレ5秒前!
でもお客さんは結構立場が上の人なのか、まったくその形相にも慌てず、
3度目の正直でやっと立ち上がって本を閉じられた。
「なかなか面白い体験だった、ありがとう」と。

普段本に夢中になるようなことがあまりない人が、ここでその世界に一瞬でも
はまられるのを見るのはとても嬉しい。
ただガラスの外側の人はちょっと怒らせちゃったかな?ごめんなさい、
もし休憩時間をオーバーされてしまっていたのなら、怒るのも当然か。
これも本の魔力のせいなのです、
ってことでここはひとつお客さんを許してあげて下さいね。


2007年2月16日 金曜日
光文社の小冊子「本が好き」の取材がありました。
BOOKS'LANDCAFE本とあるカフェ、というコーナーで紹介
される予定で、3/10に出る4月号に掲載される、とのこと。
書店でみかけたらチェックしてみてくださいね。
私もこの小冊子は知っていて、けっこう好きだったんです。
表紙がいつも目立っていてセンスがいい。
こういう書店のレジ周辺の無料の小冊子は好きで持ち帰る方
なので、このコーナーもチェックしてましたよ。

本が好き
それがなかったら、ブックカフェはできない。
当然のことだけど、心底「ゆっくりしていってください」って思いがないと。
ビジネススクールに行くと、一日の客単価や回転率、そういう計算も学ぶけれど、
ブックカフェにおいてはそれはあまり意味なし。
回転率を頭でパチパチはじいていたら、絶対伝わる。
でもそんな神様のような店主のいるお店はつぶれてしまう、
この頃合が一番難しいところなんですよね。

でもブックカフェを紹介してある記事を読むと、それぞれの店主さんが
ほんとに本が好きで、本に囲まれる喜びをひしひしと感じている事が
伝わってくることが多く、ホッとすると同時に身がひきしまる思いがする。
このコーナー、ずっと続くとしたら嬉しいですね。

2007年2月15日 木曜日
太宰の「饗応夫人」のモデルになった画家の桜井浜江さんが、
永眠されたということを知りました。禅林寺で葬儀だったようですね。

あるお客さんが来店された後に、お店に電話があって、
「実は桜井さんを知っているので、一度太宰さんのお話を
お聞きになってみてはいかがですか?」
と、桜井さんのお電話番号を教えてくださった事があったのです。
半年くらい前かな?
教わった番号に電話をかけてみましたが、どなたもお出になりませんでした。
日を改めてもう一度かけてみても同じでした。
それ以上は電話をかけませんでした。

私も突然会った事もないものから電話があってもな・・・と色々と考えた
のですが、お客さんが話してみたら?と言われるのなら、
このタイミングに賭けてみてもいいのでは?と思っての行動だったのですが・・・

お話はできなかったけれど、きっといつか読書会で「饗応夫人」をとりあげる
日もくるでしょう。その時に、きっと話ができるように
(正確には話ができたような気がする?)なるでしょう。
そのタイミングだった、ということなのでしょう。

ご冥福をお祈りいたします。

2007年2月13日 火曜日
お客さんからチョコをいただき食べながら、
バレンタインという事もあり恋話になると、
「今ちょっとキャンディとテリーのあるシーンを思い出しました」と
追いかけるテリー、追わないで!と叫ぶキャンディ、のところを
細かく説明してくださって、思わずホロッとくる。
少女マンガはやはり永遠ですよね。

先日、オフコースのアルバムを聞いていて、小田さんの声って
やっぱりすごく癒されるよなー、と実感したわけですが、
その中にある「風に吹かれて」という曲を知ったのも、少女マンガがきっかけ
だった事を思い出しました。作者やタイトルは忘れてしまったんですけど、
憧れの先輩が、文化祭で弾き語りするんですよ。ってアレ?
桑名正博の「月のあかり」のような気がしてきた・・・・$%&‘*?ま、いっか。
「れもん白書」というマンガでは、かっこいいキャラの人が、草野新平詩集を愛読
しているのが意外で、本屋さんに行って詩集のコーナーを目で追った事も懐かしいな・・・

以前に、かなり前だと思うのですが、文学賞の最優秀賞を受賞されたお客さん
の事を日記に書いたと思うのですが、そのお客さんが久しぶりに来店されました。
ずっと気になってたんですよー、と元気そうなお顔を拝見してホッとしました。
私の事も、「なんだか血色が良くてお元気そうよ」と言って下さって安心しました。
きっと恋話のアフターだったので、少し頬が赤く染まってたのかしら(はは・・・)

念願の本をサイン入りでいただき、感激する。時間のある時にゆっくり読ませて
いただきます。NHKのドラマにもなったそうで、すごいですよね。
「ひとつお聞きしたいんだけど、太宰のどういうところがいいの?」というご質問に、
どんどん答えていく私。メモされながら関心されるお客さん、
「このネタで1本書けますよ」と。さあどう料理されるのか、楽しみですねー。

昨日はこのお店の事を小説にしてくれた京都で大学生しているお客さんも
春休みでこっちに帰ってきている、という事で来店してくれて、
「ここに来ると、帰ってきたな、という気がします」という嬉しい事を言ってもらえました。
みんな動いている。この店も、私も、うまく手足を伸ばしながらも
腰と足元はどしっとここに根を生やしていたい。
いつでも「おかえりなさい」と胸を張って言えるような、
そんな場所であれたら、と願います。

田中英光全集が売れた事もあり、本日の売り上げは今年最高に。
すばらしい1日でした。完璧。明日は自分へのご褒美チョコも食べようっと。


2007年2月12日 月曜日
子供さんおふたりと一緒に来店されたお客さんからの
「ここのホームページに自分たちの事が載ってるのが嬉しいらしくて」
というお言葉がとても嬉しかった午後。
前に営業日記にご家族でお店を楽しんでくださってる様子を書いた事があるのです。
まだ小さいのに、そういうの感じるのですね。
今日も1つのテーブルに3人輪になっている姿が微笑ましかったです。
外のポカポカの陽気そのものなかんじでした。

そんなポカポカとは一新して、バレンタイン風にコーナー変へを決行しました。
ガラス窓に並べる本を、これでもか、これでもか、ってほどラブラブなかんじに。
ズバリ、テーマは「発情」
発情棚とはまさにこのことか、ってくらい、キスだのラブだの好きだのホテルだの、
うざいくらいにテンション高めですよ(笑)
まあ、期間限定ですしイベント好きなので。
ラッピングします、のPOPまでつくって貼ってるんですけど、こないかなー。
本を包装したくてウズウズしています。

でもこういうのって、前にお客さんとも話してたんですけど、
やっぱり学生時代が花ですよね。特に「放課後」4時間目の終業ベル聞くと
お腹痛くなる、みたいな。
「校舎の裏」とか「靴箱の中」でこそチョコはほろ苦くケミストリーするもんです(なんのこちゃ)
その影響もあって、POPのシチュは高校の先輩に憧れてる女子がチョコを渡すというもの。
女子「先輩、校舎の裏にちょっと顔貸してください」
先輩「お、おれ?」のセリフ付きですから。後ろで見守るやじ馬は基本。

ってこんな事に精出す私、我ながらアホかわいいかも。


これが「発情コーナー」だ! もっと右いくと愛ルケまであるぞよ!

「先輩がメガネかけてないのは実にイカン」など苦情は受け付けません。。。


2007年2月10日 土曜日
読書会当日です。
今回、ギリギリまでレジュメの作成をしていて、
とうとう清書せずに皆さんにコピーしてしまった。
ありえないくらいの汚い字で。こりゃ大反省ですよ。
直前にしか発動しないクセ、治したいな〜。

今回はとってもなごやかで、私にとっては久々の
緊張感を伴った心安らぐ時間を過ごすことができました。
津軽を太宰と一緒に旅しているような気分で、
追っていくことができた感があります。
初めて読んだ時と同様、ラストのシーンでまた泣いてしまった。
参加者さんで、途中までしか読めなかったんです、という方も
いらっしゃったのですが、「すぐにとは言いません、お時間のある時で結構ですので、
どうかどうか、津軽だけは最後まで読んでください。お願いです」
と、駆け込み訴え風に懇願してしまいました。
それくらい津軽は、途中で挫折してほしくない小説です。

一方で、とにかく太宰がアルコール中毒なのはわかった、
ただそれだけの小説、というのも実に頷ける。
酒が切れそうになると、必死になってくる太宰、面白いですよねー、ほんと。
中学生の時に「津軽」を読んで、その頃はまだお酒が飲めなかったけれど、
お酒ってそんなにいいものなの?と、現在酒飲みになったきっかけになった小説、
という女性の方もいらっしゃって、太宰さんって罪な人、と思ったり。

弘前城の描写のところを熱く語る私につられて、
では、いつか皆さんで行きませんか?桜の弘前城、その眼下の風景、
この太宰の見たとおりなのか、確かめに行きましょうムードが一気に
盛り上がって、フォスフォレッセンス10周年記念として、
「ダザイヴェートファーストツアー、INつま恋じゃなくて津軽」 の企画案が急遽決定。
拍手までおこる盛り上がり?でした。
いやー、行けたらいいですね。そんな旅、苦しさもまた美味しく召し上がれそうで。

あとはレポに書きますね。
そのレポなのですが、過去のものを仕上げる、とここで約束しながらも
このところちょっと体調を崩してしまい(はいはい、いいわけいいわけ)
1日のディスプレイに向かう時間を制限することにしたので、
少々遅れるかもしれませんが、必ず近日中にアップします。

最後の力強い言葉が印象的なだけに、なぜこのわずか4年後に死んでしまったのか、
それを思うとひじょうに残念だ、という意見も身に沁みる。
だからこそ、私は頑張るけれど、肩の力だけは常に抜いて、
ゆっくりと、気楽に頑張ることにします。ということでレポの件はお許しを。


津軽のブックボトル、芦野公園ゆき切符、付箋だらけの文庫本、


2007年2月9日 金曜日
朝起きた時、「たまちゃんの夢見たよー、幸せだよー」と
夫に言いまくっていたらしく、この人アザラシの夢見てこんなに萌えてる
なんて、どうやら本気でいっちゃってるな、みたいに思ったらしいのですが、
玉木君が夢に出てきてすごく幸せな気分で目覚めたのでした!

しかも、夢の中では宮崎あおいちゃんをふって、私のところに来てくれた、
という、ありえない設定(笑)
いやー、でもいい夢見ただけでこんなに朝から気分がいいなんて
私ってけっこうおめでたい奴ですね。

だってミスドの抹茶色の着物を着た玉木君が素敵なんですもの。
ということで、抹茶チョコドーナツをまた買いに行こう、
そんなことをぽんわりと考えていた一日
それもまた良し

2007年2月8日 木曜日
来週NYへ引越ししてしまわれるお客さんが、子供さんと一緒に
出発までの最後の来店。お忙しい最中に時間をつくっていただいた事も嬉しく、
しばらくお会いできないかと思うと少し胸が詰まる。

小さな男の子と一緒に、牛乳抜きのフレンチトーストを食べられる。
以前に注文を受けた時、牛乳抜きでフレンチトースト、できるかな?と思ったけど、
なんとかカタチになるもんです。今はこの親子さんの定番メニュー。
アレルギーや、好き嫌いのあるお客さんがいらっしゃれば、
都合に合わせていただきますので。パスタ食べたいけどベーコンは抜いてね、
とかよくある事なんですよ。じゃあ私もそうしてもらおう、って方は注文時に
気軽に声をかけてくださいね。
「麺なしのパスタできます?」とかいうのは、「はっきり言って野菜炒めですが、
よろしいですか?」ってなってしまうと思いますが(笑)

表の均一本をお買い上げのおじさんが来店された時、その男の子に、
とっても気さくに話しかけておられて、なんだか和む風景だったんですよ。
後から「お知り合いのおじさんなんですか?」とお聞きすると、
「いえ、全然」と。思わず笑ってしまったけど、すごく嬉しい事ですよね。
知り合いの子供でもないけれど、「ぼく、ほっぺの傷どしたんや?」って
優しく声をかけてくれるような近所のおじさん。
こういう人がいるんだ、って思うとホッとする。
外で何か困ったことになったり、しんどくなったら助けを呼べばいいからね、
っていう気休めのような言葉が、信じられる気がするんです。

その時、お隣のお席には、大阪から来られたお客さんがいらっしゃってたのですが、
後から、「さっきのお客さんたち、見ていてとっても良かったです。お母さんと男の子
2人で、おいしいね、おいしいね、って言ってる、当たり前のような光景がとても」
と笑顔で言われた時にできたえくぼで、なんとなく思い出しかけた
のですが、前に一度来店いただいていたお客さんだったんです。
樟葉の方で、ブックカフェを開いてみたい、と話してくださった方。
お店はまだオープンはしていないけれど、その夢は継続中、とのこと。

前の私のアドバイスは、「すぐ物件を探して行動におこすのがいいと思います」
だったようですが、今日は「まあ、ゆっくりのんびりでいいと思いますよ。
ずっと強く思って具体化していくイメージも日々できていたら、タイミングが自然と
やってきますから」とお話しました。少し自分も変わったのかもしれませんね。
そんな私の言葉よりも、さっきのお店の光景を見ていただいた事が1番良かったかも。
次回来店される時も楽しみにしています。


2007年2月6日 火曜日
お客さんから、自然療法であるホメオパシーについて教えていただき、
色々調べてみると、phosphorus(フォスフォラス)というレメディがある、
と発見しました。気管支炎などに効果があるようです。
私が小金持ちだったら、思わず名前だけでポチッとカートに入れてしまう
ところだったのですが、今急を要するもの意外は買わない、という
目標を新年に立てたばかりなので、グッと我慢しました。
でもいつかせめて匂いを嗅いでみたいな(貧乏性っすねー)

貧乏といえば、お客さんとも先日話題に上がったんですけど、
山田詠美の新刊「無銭優雅」が気になります。
帯の文句「心中する一日前の心持ちでつきあっていかないか?」
でしたっけ?こういうのに私は単純に堕ちてしまうタチですからね。
ちょっと太宰っぽいかもしれない。
恋は中央線でしろ、っていうのもいいなー。
読んでみたいですねー。

今、自然に身体が健康になる事に関心があって、情報収集しています。
呼吸とか、気功とか、ウォーキングとか。
今まで文学一筋、みたいな世界に少々凝り固まっていたけれど、
人生長くいきていると、なくても困るもの、儚いものにこだわってっいきたい、
なんて事も言っておられない時期もあり、いろんなところにガタがきて弱くなります。

実用的な本たった1冊で、小説よりもおおいに役立つこともある、
そういう事を実感できて良かったと思ってます。身体が弱くなることを受け入れる事、
それも授かりもののような気持ち。物欲がスーッと溶けていくようなかんじ。
甘いものより、苦いものの方が落ち着くこともある、という感覚が少しわかってきました。
おっと急におばあさんになったようだ。そこまで行くにはまだ早いな(笑)
まあ、なるようになりますわ、ということですね。
私はお店をただ存在させ、来てくれる人をいつでも受け入れる体勢を
ずっと持続させていられば、それだけでいいんだ、という気がしています。
ここに来てくださる人には、いつでも優しく穏やかで、あたたかく・・・
ずっとそんな空間である事ができますように。


2007年2月5日 月曜日
ハッピバースデー 5歳おめでとう♪
と、可愛い女の子とお母さんが一緒に歌ってくれた。
私はずっと「5周年」っていう単語に凝り固まっていたから、
あ、そっか、5歳なんだ、このお店。って当たり前の事に感動してしまった。
なんだかじんわりと固いものが溶けていくような温かさを感じ、
ジーンときました。

5年って、あっという間だったような気がする、
なんて話をしながら、「5年前は何してましたか?」とお聞きすると、
書店員だったお客さんは、「日記・手帳の担当だったので、その整理にあけくれて
ました」というお答え。結構具体的に憶えられているのですね。
でもそう思うと、「5年」の重さをひしひしと感じてきた。
だって、その5年後の今、こんな可愛らしい女の子を膝に抱き、アンパンマンの
絵本を読んであげているんですから。
ものすごい変化を成し遂げられたように思うのです。

そんな微笑ましい光景を目にして、外を歩く人々の表情が一瞬和らいで
いくのをこちらから見ていて、この空間を創って良かったと思うのはこういう瞬間、
と思った事をお客さんに伝えると、このガラスを隔てた外と中の関係性に
ついてお話してくださった。

そしたら次に来ていただいたお客さんも、偶然にも、このガラスを隔てた内と外に
ついて話してくださって、ああ、月日、時というのはただ流れているのではなく、
確実になにかを築き上げてる、と実感しました。
それについて説明すると長くなりそうなのですが、一言で言うと
「かさねる」ということの意味、みたいなもの。かな・・・

落ち着いたトーンの雰囲気だった店内がいっきに色づいたのは、
花束を持ってやってきてくださった長いおつきあいのお方のご来店。
どうやら最近「恋に墜ちた」とのことで、ものすごいテンションで語ってくれて、
なんともいえず可愛らしかった。
陸奥A子の少女マンガがお好きで、その世界が今ビシバシきている、そうな。
ちょうどお店に「粉雪ポルカ」があったので、さしだすと
これこれ、この「冬の夜空にガラスの円盤」という話に出てくる、黒ぶちメガネの、
少し神経質そうな彼が好きなんですー!と。
お帰りになられてからもう一度読んでみました。
ただ握手だけの恋というものの甘酸っぱいかんじをちょっと思い出してしまいましたね。
「空とぶ円盤」とか、「おしるこやさん」とか、この時代独特な響きが妙に心地いいし。

結構ヒマな方な1日でしたけど、すごい濃いかんじ。
これからも、ゆったりと日々を、時間をかさねていけたら、と思います。


来てくださる人がいるから、成り立っているこの空間。
今日まで支えてくださってありがとうございます。
これからも、この場所で待っていますので、どうぞよろしくお願いします。


2007年2月3日 土曜日
節分。豆まき。恵方巻きを北北西の空見あげてまるかじり。
ひととおり全部やりましたよ、勿論。
丸かじりした後に、「にっと笑う」という謎?のジンクスもやりましたです、はい。
昼間には恵方巻ロールケーキまで食べて。このアイデア、なかなかナイスだと
思います。しかもすごく美味しかった。セブンで売ってたやつ。

何よりこのところの夜空の素晴らしさ、
満月に星々が煌々と瞬いて、思わず息を呑む。
暦の上では春がやってくるのは嬉しいけど、
この空もあとひとつきくらいで見納めと思うとさびしい。
でもやはり早く暖かくなってほしい。身体がしばれるから。
あともう少し、歯をくいしばって寒さを乗り切っていこう。

そして2月5日月曜日、フォスフォレッセンスは5周年を無事
迎えることになります。
支えてくださってる方々に心よりの感謝の気持ちを込めて、
当日は店内の100円以上の本をすべて30%オフとさせていただきます。
これは目録の本のネット販売も対象です。5日中の受注については30%オフです。
是非ご来店&ご注文ください!

2007年2月2日 金曜日
火曜日もそうだったんですけど、またまたお客さんと愛ルケの話題に。
私は恥ずかしながら公開直後にさっそく観に行ってたんですけど、
絵的にはとても美しく、映画としては、最初からずっと引き込まれて
飽きる事なく、とても良かったですよ。
でも小さな子供がいるのに死を望んだ冬香にはまったく共感できなかった。

これ、同じくこの映画を観たという人に言ったら、甘い!と斬られてしまいましたけど。
ちょっとオーバーに表現すると、
「さすがAB型。すごく割り切れそうだもんね。
映画の台詞とまんまかぶるけど、死ぬほど人を愛したことがないのね」
みたく言われちゃった・・・。その人は冬香の気持ちがわかって、
痛すぎて涙が枯れるまで泣いたそうな。
うーん・・・図星かも。私はいまひとつ恋愛至上主義に見えて、
決して溺れる事ない、遠浅の海にしか入らない怖がりなのかもしれない。
今までぬくぬくと40年間生きてきてしまった私にはこの境地は無理なのかも。

すごく男目線で考えてしまったんですよね。
あー、きっと菊治さんは、2時間だけ女に逢うために新幹線で京都まで
行ってた時がある種のトランスで気持ちよかったんだろうな、って。
いざ女が近くに越してきて週1くらいで自宅で簡単に逢瀬できるようになってからは
どこか離れてた頃の方が燃えたな、とか思ってなかったかな?って。
女はどんどん燃え、男は冷めてく、その様を映画的に美しく魅せるようなつくり
なのかな?って。しかし上賀茂神社の樹のシーンはきれいだった。

男性作家が書く小説って、時にすごく愛した女に向かって「消えうせてしまえ」
みたいな台詞を言わす事があって、とても興味深い。
浅田次郎も、不倫相手には消えてなくなってほしい発言を確かしてたし。
愛した男性が消えてほしいなんて、女性作家ではあまりない表現。
でも本能だから仕方ないんでしょうけどね。

原作を読んでいないけれど、鶴橋監督はうまく1本の映画に仕上げたと思う。
また、トヨエツがちょっと情けなくて可愛いかんじをうまく演じてたのが良かった。
やはり魅力ありますね、この人。寺島さんは私は「東京タワー」や「赤目」の時の
方がいいと思った。「やわらかい生活」も同様。
心の中にきついものを持ってる女よりも、そのきついものを吐き出す女が似合う。

でもエンドロールと平井堅の歌はひじょうに良くて、そこで泣けたな、私は。
ってこんなに長々と「愛ルケ」に語ってる時点で、遠浅の海でも足元すくわれた気分(笑)
いやー、淳一先生、ある意味尊敬します。


2007年2月1日 木曜日
もう2月か。
思い入れのある2月。
店をスタートさせたのは2月。
壁にぶつかったのも2月。
一番緊張感のある月なのかもしれない。

「2年ほど前に一度お店に伺います、とメールしたものです」
というお客さんがはじめてお店に来てくださった。
弘前のご出身の方。
「津軽」について、津軽弁がある程度わかるものとそうでないものとで、
解釈が違ってくるというか、捕らえ方が異なるところがあるように思う、
とのことで、良かったら読書会に参加しませんか?とお誘いしてみたのですが、
いえ、太宰初心者なのでコアな話題にはついていけそうになくて、と。
他の方も声をかけても皆さんそうおっしゃるんですよね。
実際は全然コアなかんじでもなく、文字通り自由なかんじでやっているので、
どうぞ気軽に参加くださいね。

斜陽日記の初版本を、「これ、買ってもいいですか?」と質問され、
勿論です!と答える。
これ、実はよくある光景。
太宰コーナーにある本はなんとなく買ってはいけないよ、っぽい
オーラがあるようで。買っていただいてなんぼなので、
是非是非お買い上げください。
売れた分は補充できるように努力しますので。

2007年1月30日 火曜日
昨日、頭と身体の老化への恐怖について少し触れましたが、
その分、なぜか霊感だけは冴えていく気がする今日このごろなんです。
常連さんが来店される前、わかる、というのは前からあったけれど、
最近鮮明にわかる時があって、
ってこんな事日記に書いたら気持ち悪いかな?
今日はポロッと会話の流れから、お客さんに今日来られると
「わかった」事を言っちゃったんです。
そしたら「今、そういうの大ブームですから、商売変えしたらどうですか?」
と言われて大爆笑。

そこまで凝りはしないです(笑)いいとこどりだけしておこうと思います。
占い師さんで、相手の心が透視とかできる人がいるのは信じます。
でも、自分の恋愛も見えてしまうんですよね?
相手が自分をどう思っているかが手に取るようにわかるなんて・・・
そんなの怖い気がします。恋愛なんて曖昧だからいいんじゃない
でしょうかね?見えてしまうのではなく、見える気がする、から
信じられるように思ってしまう私は甘いですかねー

今日は雑誌「MOE」の取材がありました。
3月3日発売の号の「乙女のための古本カフェ案内」のような
コーナーで紹介されるようですので、良かったら見てくださいね。
私自身も、MOEの絵本のお店案内とか参考にさせていただいてるん
ですよ。取材に来ていただいた女性も、やはり「MOE」っぽいかんじで、
花の刺繍の入った白いブラウスをインナーにされていたのが可愛らしかった。
私も今日はじゃあ「乙女」な気分でいこうじゃないか、と
レースの刺繍のカーディガンを着ていたんですよ。 左がOUTSIDE 右がINSIDE


          
ポケットの部分がデリケートで、それがまたいいんです。大切に着なきゃ、っていう唯一のアイテム。
小さめなのもいい。ポケットの裏側(右画像参照)の普段は隠れて見えないところにも、
薔薇風な刺繍が施されているのがたまらなく乙女。
40代になって昔の可愛らしい系の服はほとんど捨てるかオークションに出したりで手放した
けど、このカーディガンだけは、おばあちゃんになっても着続けたい!って思ってます。
「一生もののカーディガン」っていいですよね。一応カシミヤだし。
いつか入院するような事があっても、パジャマにこのカーディガンをはおれば、
少しは気持ちが晴れるような気がするんですよね。
そんな、私の永遠の乙女アイテムを紹介させていただきました。
雑誌でaikoがオレンジのオーバーオールと一緒に合わせていて、一目ぼれしたもの。
そういう買い物の仕方はもうこの先はないな・・・最後の「若気の至り」記念かな。
いつまでも心に乙女♪by aiko ということで、
その若気の至りを楽しく引きずっていくもの、ひとつくらいあっていいですよね。


2007年1月29日 月曜日
初めての事ではないのですが、
開店して、レジが開かなくなって大慌て。
まさか、ミリオネアパワーが効きすぎた?
次に開いたらうらしま太郎のようなサプライズが待ってる?
なんて妄想をほんの数秒してポカーンとなった後、
「いかんいかん」とすぐ冷静になる自分でもマンガ的展開に
ちょっと楽しくなってきたりしつつ、どうしよう、と思考をめぐらす。

そしたら思い出しました。つい4,5日前、同じような事があって、
取り扱い説明書を読んで、相談センターに電話し、解決したんだった、と。
で、レジはめでたく開いたのですが、
つい先日の事をすっかり忘れてしまっている、この記憶力どうこう以前
の出来事にすっかり凹んでしまいました。
いやー、ダメだ。脳の体操でもして鍛えないと。
40代になって体の衰えを先週痛感したところだったのに、
一難去ってまた一難、今度は頭の方かよ・・・なんて

でも落ち込んでいるヒマもないくらい、
今日はなかなかいいかんじにお客さんがとぎれなく来店してくださり、
閉店時には心地よい疲れが全身を覆ってた。
良かった、良かった、という年寄り風日記でした。


2007年1月27日 土曜日
朝から空晴れ渡り、気持ちの良い日でしたね。

名古屋のカタリベカフェ(愛読書を持ち寄って感想を語り合ったり、
本を交換したりしている読書の会)の大橋さんが来店くださる。
活動内容が紹介された新聞の記事など見せてもらうと、色々と頑張っている模様。
中村区の高校の図書室でカタリベカフェの例会をされたようで、
すごく面白い試みだと思う。

高校の図書室って、私にとっては、アーモンドの香りのする場所、
そんな印象がある。なんとなくだけど。
高校生しか普段は立ち入れない場所で、本を語り合えるなんて、
最高じゃないですか。
私だったらまずカタチから盛り上がりたいから、
制服着ていきますね(ちと浮くか・・・)
制服は無理でも、とりあえず絶対三つ編み!
それこそ太宰の「女生徒」について熱く語りたいですよ。
きっと、場所や雰囲気のマジック、ってあると思うので、
事前に復習や予習していても、本番ではまったく違うものに
なりそう。それを楽しめそうな、そんな不思議な時間が生まれそう。
「図書館」でなく、「図書室」ならではの空気ってあると思う。

記事を見て、さっそく「中村区」に反応した私。
玉木宏の出身は、その名古屋市中村区であって、
中村公園という駅のミスドによく行ってた、とインタビューで語って
いたのを見たことがあるのです。
12月に名古屋に行った時も、このミスドに行きたかったくらいなんですよ。

彼に「玉木先輩、って知ってます?」なんて聞いてみたけれど、
特に情報はなしでした。でもその中村公園駅のミスドの行き方、を
教えてもらったので、満足です。はー、ドーナツ食べたくなってきたわ〜


2007年1月26日 金曜日
今日はスピリチュアルな1日。
お客さんと話していて、また2人だけだったので
色々話こんでるうちに、
「なんだか私今泣きそうです。オーラの泉状態です」
って言われて、2人で大爆笑。
スッキリしました、と笑顔でお帰りになられたので、
気分は江原さん?
江原さんの本は、入荷する度にすぐ売れるので、
とてもありがたく感じております。
ヒーリングスポットとかよく本で紹介されてますけど、
たしかにエネルギーの強い場所というのはあると思うし、
教えてほしいからありがたい。
私の身近なヒーリングスポットはやっぱり緑の多い所。
大樹がある場所。神社とか深大寺周辺はよく散歩してますよ。
無料で入れる湿原の広がる公園とかあって、お蕎麦も美味しいし大好き。

オーラといえば、昨日大先輩が、
クイズミリオネアに出演された時の、あの金額がプリントされていて
みのさんがもったいなさげにビラビラさせるあれ、
あのチケットを見せてくれたんです。
感激しながら自分のとった行動、今思うとすごくおかしいんですけど、
レジに向けてしばらく「オーラを分けてくださいー」とかざしてました。
効果があると良いな〜


お客さんにいただいた、ちょっとスピリチュアルな雰囲気の
今年のカレンダー、fairies。すべて妖精のイラストなんです。
1月は可愛らしい女の子の絵。また毎月めくるのが楽しみになりそう。


2007年1月25日 木曜日
自分の生まれ育った地域に貢献していく生き方というのもいいですね。
今日は久々に学生時代の大先輩が来店していただき、
しばらく2人だったのでいろんなお話をしました。
仕事をやめられ、ついに目的に向かって始動されている、という事で
年上なんですけど、「ピカピカの1年生」っていう言葉を思い出しました。

先輩の故郷であり、現在も住んでいるところは群馬の高崎市で、
私は行った事ないんですけど、結構文学ゆかりの場所や、
いい温泉地なんかもあるので、すごく行ってみたい気分になっています。

ガソリンスタンドに、朔太郎の「高瀬川」っていう詩がさりげなく
飾ってあったりするそうで、そういうのってなんか見過ごして
しまいそうだけど、忘れられない光景になるでしょうね。
その詩を貼った人は粋だな、って思うんです。
ガソリンスタンドと、朔太郎の詩、っていう組み合わせがなんとも・・・
で、先輩が、その「高瀬川」の詩をスラスラと口にされて、
「あ、全部覚えてるわ」と流れるように言われたのが、
なんか良かった。

夏ごろに、お客さんが土屋文明の文学館を訪れた時の、
エピソードを話してくださった事をふと思い出しました。
駅で待ち時間がとても長くできてしまって、
地元のおじさんと時間つぶしをした、とかだったような・・・
群馬っていいですよ、って言われてた。

作家の絲山秋子さんは、東京出身なのに高崎に住んでいる
らしいです。営業でまわっていて、気に入られたとか。
浅間の山並みが見えるアパートの部屋、
新鮮な群馬産の野菜、
そういう場所で暮らしたい、その気持ちわかる気がするな。

なんだか私も先輩とお話して透明になれたかんじでした。
私も生まれ育った最初の場所は、生駒山の山並みが見えた。
久しぶりにただ山並みをボーッと見つめたくなりました。


2007年1月23日 火曜日
とてもいい匂い、それは香水ではない系のいい匂いを
漂わせて来店されたお客さんがいらっしゃって、
会話の中で「とてもいい匂いがしますね」と言ってみると、
「きっとハンドクリームよ」と、日本では売ってないらしい、
ラベンダーの香りのするハンドクリームをカバンから出されて、
良かったらちょっとつけてみます?というお言葉に甘えて
つけさせていただきました。今なら他にお客さんもいらっしゃらないし。
すごくいい感触、これまた匂いが、すごく落ち着く
かんじなんです。お客さんもアロマに詳しいようで、
セージのお茶の効果についてとか興味深くお聞きしました。

ラベンダー、いいですね。
雑誌のecocoloで、ビオリーブスのポケットレメディーのラベンダー
が売り上げ1位とかで紹介されていて、気になってたんです。
結局いつもローズ系に落ち着くからローズミックスの方を愛用
しているんですけど、次はラベンダーにしてみようかな。
ローズ系と、あとユーカリとゼラニウムの精油は利用してます。
ユーカリは昨年2月に咳が止まらなくなった時から。
ゼラニウムは、今年の占いでゼラニウムがラッキーアイテムに
なってたから。私、占いは鵜呑みにする気は全くないけど、
良いことやラッキーアイテムとかだけはとりいれてみるタイプかな。

社会生活の中で、見たくないものを見てしまったり、
気分が落ちるような出来事にでくわしてしまったり、そういう事って
避けられないけど、とりあえず気持ちを落ち着かせてくれるもの、
というアイテムはあるに越したことないですよね。
香りや水、お茶、入浴は、気分を和らげてくれる。
いつのまにか溜まっているストレスをちゃんと発散しなくては。

昨年の2月は東京に住んで初めて本格的に体調を崩したんだった。
今年もそろそろその時期が近づいてきて、
ちょっと黄色信号?気をつけなくては。
自己管理もできないようでは自営業者として失格ですからね。
単純に寒さに弱いのかな? 冷えないようにしなきゃ。


2007年1月22日 月曜日
夜にテレビを見ていたら、女の子がひきつけみたいな呼吸困難
になっている場面があって、その後自分も動悸が止まらなくなって
しまった。きっと呼応してしまったんですね。
救心の出番が思わぬところでやってきました!ってかんじで、
一気に飲み干してしばらく安静にして気持ちを落ち着かせました。

今後気をつけた方がよさげです。
影響されやすいテレビや映画は避けるべきか。
元々ホラー映画は見ないけど、決定的だな。
ネット徘徊する時も、ヘタにクリックしちゃダメですね。
そんな、気が小さい私です。
ということで、私への罰ゲームとかドッキリ!は、驚かす系、閉じ込め系
無理やりジェットコースター乗せる系(無理!)は絶対ダメですからね。

そんな事があったら偶然母からメールがあり、
心配はしないでね、と状況前置きしてこんな時に効く食品とか
漢方とか知ってる?と質問すると、
「あなたは気使いーだから自律神経失調症みたいなもんでしょ。
心配しすぎない事」みたいな楽観的なお返事で、かえってありがたかった
かな?恥ずかしながらその「自立神経」ってのが、よく耳にはするけど、
どこの神経?みたいなかんじだったので、
今度図書館に行って更年期障害と一緒に調べてみます。
そそ、40代になったら更年期、頭に入れておかなくちゃですね。

もひとつ偶然に、夏に「心臓がバクバクした時は、小指の爪のわきを
噛むと治まる」と教えてくれた、それ以来会ってない友達から、
「久しぶり。病気とかしてない?」とメールがきてびびった。
なんてタイミングなんでしょう。おおげさですけど虫の知らせかな?

30代の時は薬局へ足を運ぶことなどほとんどなかったのに、
40代になった途端、薬局行きまくり。やはりあまり無理はせずに、
でも楽観的に、ゆっくりと歩いていくのがいいのだな、と思います。
はー、太陽の光でどんな病も自然治癒できたらいいのになー


2007年1月20日 土曜日
トップページにもお知らせしたように、冬の読書会の詳細が
決まりました。イベントコーナーをご参照ください。

「津軽」は私も思い入れのある作品です。
初めて斜陽館を訪れたある年の夏、まさに太宰の「津軽」の文庫本
と共に巡ったので、本というよりは、旅の道連れ、友達、みたいな
感覚でした。たけさんとの再会のシーンを列車の中で読んでいて、
もろ泣きしたんだったな。懐かしい・・・
読書会はいい機会。今回はこの津軽からは遠く離れた三鷹の地で
再読してみる時間が今から楽しみです。
その前にレポートレポート(汗)

前にダザイヴェートに来てくださった小池さんが先日来店くださり、
なんと高円寺にお店を開店されていたのにはビックリ!
高円寺コネクシオンという、セレクトショップplusカフェバーplus
ライブ&イベントスペースの3つの顔を併せ持った、新しいスタイルの
ミクスチャーラウンジ、だそうです。古本も売ってるそうですよ。
現在うちの店のフリコーナーにフライヤーが置いてますので、
興味のある方は持って帰ってください。サイトからもお店の場所や
ブログなどが見れますので、お近くの方などは是非チェックしてみて
ください。定休日は水曜日とのことで、残念ながら私はとりあえずは
行けそうにないですけど、いつかのぞいてみたいですね。

なんか新しいお店ができて、どんどんカタチになっていくかんじ
というのは常に新鮮で良いな、と思うのでそういう空気には触れたい
ですね。「ヒマでヒマで」とか言ってる姿もまた懐かしいと同時に
「いや、5年経ってもヒマなんですけどー」なんて答えてる自分ですが、
その「若さ」をどんどん吸収したく、お知り合いの方がニューオープン
したお店にはできる限り早いうちに顔を出したいんですよ。
うちも2月5日で丸5年。新鮮さを失わずに初心に戻る事も大事ですね。
当日は感謝セールなども予定していますので、お楽しみにどうぞ!


2007年1月19日 金曜日
先日、久坂葉子の「ドミノのお告げ」が太宰コーナーに
あるのを発見されたお客さんから
「太宰のダスゲマイネかなにかの作品で、久坂葉子さんが
参加されていた同人誌が登場していたような・・・」
と、教えてくださったので、ちょっと調べてみようかと
思っています。私ってつくづく情報が平坦で、
「女太宰と言われていた」という事だけで読んでもいないのに
太宰コーナーに並べてしまうようなところがある。
それは新刊書店時代の職業病でもあるのです。

とにかく日に膨大な新刊が入荷し、いかにインパクトを誇張して
売るか、みたいなコーナー作りを経験していると、
ひとつひとつ深く調べたり読んでる時間がないんですよね。
逆に言うと第六感で勝負、的な部分は自信あるけど。
でも好みが偏ってるからな。
今の店はその好みで成り立っているのだから、
せめて深みを出していかないと。
そんな事を考える金曜日、しんしんと寒いですね。
こんな日は物思いに限る。


2007年1月18日 木曜日
ジブリ帰りのカップルさんと和やかにトーク。
彼女さんをかなり前から知っているけど、どんどんきれいに
なっていくのがなんだかとっても羨ましいです。
こちらはときめいても、そのときめきの裏に求心あり、みたいな、
ちょっと年寄りくさいかんじになってますからね(苦笑)

さっそく玉木君との一瞬の逢瀬の感想など求められて、
その時だけ少女のようになってしまう自分(我ながらキモかわいい)
そんな私を喜ばせようとしてくれたのか?白目大サービスをしてくれる、
なんとも気前のいい彼氏さんなのでありました。

でも握手の件、友人からはめちゃダメ出しされました。
「誕生日おめでとう、がんばって」ってそれ、印象の「い」の字も残らんやん、
みたいな。なんでそこで「ギャッポ〜!!!」と飛び上がる、とか
インパクトを残すような事ができない?と。
無理無理無理ムリー!

いや、それはあの神の微笑を前にしてから言ってちょうだい!
ほんと、身動きもできなくなるんだから!と反論する。
いずれにせよ、いまだ夢から醒めぬ心地なのです。
はー、しかしいつくになっても、私って惚れっぽいな〜


ジブリみあげにもらった飴は、なんとひとつひとつにキャラのイラストが!
さすがいい仕事してますねー。休憩のお供にファンタジー気分も味わえそう。

遠方の方、ジブリ美術館訪問で三鷹にお越しの際は、
どうぞうちにも寄ってくださいねー!


2007年1月15日 月曜日
いまだ昨日の興奮冷めやらず。
朝からワイドショーやスポーツ新聞で「恋人います」の発言に
ついて波紋があったみたいですけど、
いつも正直な事発言してきた彼を見てたら自然な事かな、と。
聞かれたから普通に答えた、みたいなかんじなんじゃないかな。
恋人の存在を大切にしていて、私個人としてはますます
玉木君が好きになりました。ずっと応援したいです。
はー、しかしそういう私も好きな人だらけだわ。
お金さえ余裕があったら5つくらいファンクラブに入りたいです。

お客さんが、「お年賀がわり」と京都の老舗の和菓子を持ってきて
くださって、「これ、コーヒーに合うんですよ」と。
和菓子がコーヒーに合う、って意外じゃないですか?
それが・・・納得。すごく合うんです。

その和菓子は仙太郎の「老玉」うばたま(このところ玉づくし!)
という黒光りしながらも、プルルンとしたふんわりゼリー系。中には甘い餡。
この輝きは、まさに玉ちゃんの分身のようなお姿。
(すいません、まだ1日しか経ってないので、夢から覚めてないんです。
連休が終わる頃にはこっちの世界に戻っている予定です)

老舗和菓子といえば、説明書。
はい、今回も素敵な言葉が記されております。

居明して 君をばまたむ ぬばたまの 吾が黒髪に 霜は降るとも
「萬葉集2−89」

古くに用いられた、夜、月、夢、といった言葉の枕詞「ぬば玉の・・・」
もう一度意味をよく調べてみます。その上で、また味わってみよう。


これがその「老玉」。下にひいているのは、昨日銀座で買った
さくらんぼ模様のついたガーゼ。まさに玉づくしの昨日、今日、でした。

ということで明日、明後日は連休になります。
明けにはさっそく冬の読書会の日程とテーマを発表しますね。

さあ、文字通り松の内が終了(今でも15日締めなのかな?)
し、私のお正月の祭りは幕を閉じた。
本格的にお店の事に集中していこう。頑張ろう。



2007年1月14日 日曜日
福家書店銀座店での玉木宏握手会にしっかり行ってきちゃいました。

もう・・・ね、彼は神の子ですよ、エル・ニーニョですよ。
白シャツ、胸元はだけ気味、黒髪、でまさに千秋様スタイル。
失神するのも忘れ、カバンに忍ばせておいた「求心」は出番なしでした。
いや、もし生玉木を目の前にして心臓バクバクしたらやばい、と思って
一応薬局で「求心」の一番安いやつを買っておいたんです。
動悸、息切れ、めまい、にはやっぱ「求心」でしょ?

半径1メートル以内に入ったら、まるで胎内に包まれてるみたいに、
ピンクのふわふわした、安全地帯に入ったような心地になって、
その大きな手に包まれた瞬間、もっとふわふわのマシュマロの中に
私はいるの?ここはどこ?状態になって、
でもしっかりせねば、こんな、玉木君の瞳に私がどまんなか、
なんて事はもう一生ないかも、と思ったらシャキッとして、
「誕生日おめでとうございます!頑張ってください!」って
噛まずに完璧な早口で言えた。偉い、自分。
さすが接客業長年やってきただけある。この一瞬のために(おおげさ!)
そしたら、「ありがとう」ってあの声で!
千秋先輩(はあと×億千万)が今、まっすぐに私を見てる!
そう、ほんの2,3秒しか対面できなかったんですけど、
永遠の一瞬、というのがこの世にあるのですね、と信じられた瞬間
でした。ああ、何書いてるんだろ、まるで真夜中に書いたラブレター
みたいですね。取り乱してますね、今夜だけは許してください。

ほんとに真っ直ぐにに見てくれました。しっかりと目を。
それまでふわふわだったのに、一気にすごい眼力パワー攻撃。
人気が出てもきっとこの人はおかしくならない、
自分の芯をしっかり持った人だな、って感じました。
そういう、精神力の強い人の目だった。

その後ひとりにやつきながら銀ブラしたのは言うまでもない。
とりあえずベノアのティールームで気持ちを落ち着かせ、バーゲンで
靴を買いました。寒かったけど、良い天気で空も玉木君のバースデー
を祝福してるみたいな、すべてが気持ちの良い1日でした。
こんな完璧な1日、1年にひとつき分あるかないか、くらいだと思う。
早朝、空に完璧な三日月見えてた時からいい予感はしてたけど。

夕方店に戻って、ますたーに感謝の気持ちを伝えまくる。
帰宅してからも余韻に浸ろうとのだめの最終回の録画したのを
見てみたけど、いかに生で見る玉木君が美しいかを実感。
疲れ具合もあるんだろうけど、実際見る方が全然キラキラしてますよ。
1月からこんなパワーを充電できて、さいさきいいです。
この調子で頑張りたいです!玉木君お疲れ&ありがとう。

と個人のブログみたくなってしまった・・・たまにはいいですよね。


2007年1月12日 金曜日 9:38:17 PM
今日は無性にぜんざいが食べたくなったので、
午前中からぜんざい三昧。
それはこのところ気になっている作家、白石一文の「どれぐらいの愛情」
を読んだ影響なのです。
この方の小説も、村上春樹作品同様よく料理の描写が出てくるんですけど、
どれもすごく食べたくなるんですよ。かなりそそられます。

あと、私って、スーツフェチじゃないですか、
そのスーツの男たちが、日頃どんな仕事をしてどんな事考えて
生きているのか、ものすごく興味があるんです。
白石さんの小説はいろんな職種の男性が登場して、それでいて
恋愛小説だから、すごく私の好みにハマるんです。

かつて恋人同士だったのが、別れてしまって、例えば5年後に
再び出会い復縁する、そういうストーリーも好みなので、そこもハマる。
その5年間、お互い何を考え、どう暮らしていたのか、その時間は
意味のあったものなのか、そういう事が男性側の目線と女性側の
目線、両方丁寧に書かれていて私はすごく好きです。
先日日記に書いた、絶望についてのエピソードはこの「どれぐらいの
愛情」に書かれてあったものです。

よく福岡を舞台にしているので、その影響もあって、近いうちに
福岡を旅してみたいと思ってます。
そうだ、福岡、大川をめぐる旅、これいいわ。
それにはしっかり稼がないけんねー
勿論タクシーでは行きませんよ。新幹線ですね〜。


2007年1月11日 木曜日
今年になって初めて街へ出かけた。
天気が良い冬の日だったので、ほいきた、ってかんじで。
それに年二回のバーゲンは唯一洋服を買っていい時、と
いうことで、今期のバーゲンではワンピースと靴を買いたかったのです。
ワンピースはですね、20代の頃はほんとによく着てた。
なのに今の私のドレッサーにはまーったくワンピがない。
のだめ演じた上野樹里ちゃんはドラマの中で実に可愛らしく
ワンピを着こなしていて、久々にワンピ着たい精神がウズウズしていた。
バーゲンまで待て、あと少しじゃから、と呪文のように唱えこの期を
待っていたのであります。

「いざワンピ!」と気合を入れて、とにかくショップへ足を踏み込んでも
ワンピのコーナーに一直線。他のアイテムには目もくれずに
「ワンピワンピ」と目を血走りながら探している自分の姿は、
ちょっとあやしい人だったかも・・・
でもバーゲンの時は皆殺気立ってるので、気にしない気にしない
これいいかも!みたいなのがあっても、後で見たお店でもっと安くて
可愛いのがあったらくやしいから、あわてないあわてない、と。
焦点絞り込んできて、これを試着してみようか、と思うも
一旦そこでお茶を飲み冷静になってもまだそのワンピが欲しいか
自分に問答する、ひとやすみひとやすみ、
まさに一休さんの精神!で、なんとかお安く納得のいくワンピを1着
ゲット!いやー、やはり新春。新しい洋服を買って、ゲンをかつぐ。
気分がいいです。

家に帰って試着三昧鏡の前でくるくるまわったりしてたけど、
まだますたーには見せてない。
ちょっと今回、のだめの影響?もあったのか、まさか40代は着なさそう?
なプリントワンピを選んでみたので、どんな反応をされるか正直怖いのデス。
でもストーンとなってるので、「それならウエストなくても大丈夫だね」
とか言ってくれるかな(笑)いや、大丈夫で安心してはいかん!
くびれ復活!に向けてさあ、計画を練ろうではないか。
歳をとったからこそ、着てる時より脱いだ時の崩れには敏感でありたい。
ま、あまり固い事は気にしない気にしない〜♪に限るな


2007年1月9日 火曜日



神戸のお客さんから、チョコレートハウスモンロワールのチョコを頂き大感激。
リボンをほどきながら、この瞬間だけはいくつになっても心が躍る、
と扉を開けるとすごく可愛らしいチョコ達が。
これだけでもうとろけるように幸せになる。
今朝の時点であと3つ残っているのですが、
ピンクの薔薇、三日月、王冠、このアイテムだけは完璧すぎて
どうしても口にする事ができない。眺めながら紅茶を味わうだけで、
もう満足です・・・
三日月のは、夜空に浮かぶ三日月を実際眺めながら食べようかな、

チョコやアイスの良いところはそれまで待てる点。
「はい、出番ですよ」って瞬間までひたすら冷凍庫で待ってる
なんて、いじらしくて、食べる時はとことん愛でてあげたくなる。

って新年早々熱くチョコを語る私であった!

神戸の岡本のお店、という事で、懐かしく思いました。
岡本の美味しいケーキ屋さん、お店の名前は忘れましたが、
駅から今でも道順は覚えているので、いつか関西をゆっくり旅できる
事があったらまた行ってみたい場所です。

お菓子系で今はまっているのは、
モンテールのプチシュー・苺ショコラ220円。
セブンとかで売ってますよ。
小さいけど12コ入りで220円、とそんなに高くないし、すごく美味しいですよ。
ファミレスのデザートも、今苺フェア盛りですよね。
と、食べ物、しかも甘いものの話題ばかりしていますが、
先日、ますたーに「最近ウエストがなくなってきてるよ」と
指摘され、ガーン・・・ときているところなので、控えめにします。
今まで体重計を買ったことがない、というか家に体重計がある、
という環境になかったのですが、そろそろ設置時かもしれませんね。
100円ショップには、売ってませんよねー?


2007年1月8日 月曜日
前に8日発売の「東京ウォーカー」にお店が載ります、と
書きましたが、今出ている次の号(おそらく16日発売?)に
なるようです。取材の時にはたしか8日と聞いたように思ったのですが、
発売日をかすってもなかった・・・すいません、聞き間違えたのかも。

昨日は神戸からとても素敵な女性が来店してくださり、
出会い多きこの自分の仕事ってやっぱり良いな、と実感しました。
禅林寺から「金沢のあうん堂の本多さんの紹介で、そちらのお店へ
行きたいんですけど」と行き方の問い合わせの電話をしてくださった時から
なんて柔らかくて魅力的な関西弁を話さはる人やろう、とは思っていて、
よく女性誌の巻末の広告にある「電話占い」の鑑定人じゃないけど、
その声を聞いただけで、どんな女性なのか頭の中でパッと想像できた
んです。不思議な事に。
それは谷崎の「細雪」の妙子みたいなイメージ。
そしたら実際来店された時に、まったく想像どおりだったので驚きました。
神戸エレガンス?ちょっと違うか、いるだけでその場が華やかになるような、
そういう人。私も自然と関西弁に戻って色々と楽しくおしゃべりを。

太宰について語ってらっしゃる時も、
「私と同じ事考えてる人がいたはる、私ヘンやないんやわ」と思って、
ってそれはほんとにいい笑顔で話されてるので、こちらもとても
嬉しくなってしまう。
一番好きな作家は五木寛之ということで、先生の本を読んで
今の自分がある、というお話を聞いていると、作家ってすごい
職業なのだな、と心底思えた。作家冥利に尽きる、というのは
きっとこういう読者さんに会えた時に思うのではないか、って。

帰り際に、私も太宰も好きやけど、先生も好きですよ、
若い時のいい男ぶりはすごいですよね、なんて話すと、
「太宰さんはあげますから先生はとらんといてくださいね」なんて
冗談まじりでころころと笑いながら、お別れしました。
なんだかとっても清々しい気分に。

でもひとりの作家を尊敬し、読み込み、愛するという点で
自分はまだまだだな、負けたな、とも感じました。
私ももっととことん好きになって、「作家冥利に尽きるよ」って
お墓の下からでも言って貰えるようになりたい。もち太宰さんに。


2007年1月6日 土曜日
今日はすごい雨。1日中全然やまない。
夕方まで店番はますたー。
で、お店に行くと、彼の職場の方が来てくださっていて、
「いつも主人がお世話になっております」と頭を下げる。

うーん、言ってみたかったんですよ、このセリフ!
過去にも勿論何度か口にする機会はあったと思うのですが、
東京へ来てからは2,3度くらいしかないかな。
とにかく久々だったんです。
ひやー、私、奥さん?みたいな瞬間って、第三者の方に
「うちの主人」って言う時くらいじゃないですか?
毎回緊張しちゃいますね。
ちょっと内股でしゃなりしゃなり、で悦に入ったり(ドラマの見すぎ!)

とそんなかんじで楽しかったです。

閉店時間になってやっと雨が上がる。
だけど眩しい。眩しくて上を見ると、
さっきまで雨が降っていた空なのに、もう月が輝いていて、びっくりした。
雨の後の月は、ストレートに光が飛んでくるかんじ。発見です、これは。
水蒸気の関係?
お店の前の風景が、空一面見渡せるというのは、
長い目で見てとても大きい。私の心を落ち着かせてくれている。
とっても。

「中学校の校舎だから新しいマンションが建って、風景がさえぎられる
事もこの先ないからいいよね」っていうお客さんの言葉を思い出す。
ここがずっと私のお店だったら、どんなにかいいな。
もうそれで十分だな、と思える瞬間。



2007年1月5日 金曜日
お客さんと年始の挨拶をし、お正月の話題などを話したり、
いつもの店のペースがすっかり戻ってきている。
お盆と正月のみ連休をいただくかたちでやってきたけれど、
店を離れるのは5日前後くらいが調度良いな、となんとなくわかってくる。

お客さんと紅白の話題なんかも出たけど、
残念ながら今年は通しで全部見ることができなかった。
あんなに無類の紅白好きの私が、だ。
ちょっと後悔している。今年は全部見たかったな。
例年年末年始は死ぬほどテレビを見るたちなのに、
このお正月はあまりテレビを見なかった。
ほんとにひたすら物を捨て続けていたような気がする。

今まで「思い出」重視の私は、ライブチケットの類から気に入ったチョコの銀紙
までとりあえず置いておく、みたいなところがあって、そんな
「なんでもないもの」がありあまるほどにあった。
決心しなければきっと一生捨てないのだろう、もの。
もうはるかかなり昔の、都内の図書館司書の夏期講習の
落選通知の封筒まで出てきたんだから。
これにはびっくりした。

大学4年の夏、当時は図書館の司書の資格をとりたくて、
例年ある近畿大学の夏季講習に通って司書の資格をとろうと計画していた。
なのに、なぜかその年は例に外れてその講習がなかったのです。
それで関西から都内のいとこに居候してこちらの夏期講習に通おうと
申し込みしたのですが、落選、という結果で司書の資格を所得するチャンスを
逃したわけです。でも今考えてみれば、もし司書の資格をとれて、
どこかの図書館に縁あって就職できる、なんて事になっていたら、
フォスフォレッセンスはなかったのでしょうね。

小さいものを除いて、試験や面接に生まれて初めて落ちて、
とまどったのを覚えてる。夏休みの計画が崩れ、パートしていた
生協書籍部にも夏休みまるまる休暇をとった後で、不意打ちだった。
その時の気持ち、鮮やかに思い出せる。

その当時は落ち込むような結果になったとしても、後々になって、
あの失敗、絶望はあるべきもの、意味のあるものだった、
とわかる時はずっと後なんですね。
最近読んだ小説で「絶望した側だけが、後で真に勝つ事ができる」
みたいな言葉があって(ちょっとうろ覚えですけど)
その封筒を見ながら、その言葉を思い出してました。
で、その感慨に耽った後、封筒をゴミ箱に捨てました。
そしたらチケットやら何枚も出てきた昔のおみくじやらも(神社の木に結べよ!笑)
全部捨てられた。ホイホイッと。すごくスッキリしました。
このテンションをキープして、1月中にもっといらないものを捨てて、
今後はあまり不要なものは手に入れない、常に軽くあろうと心がけました。
重いものは・・・本だけでいっか、と。
そう、どの道になろうとも本に囲まれていた事だけは確かだったんです。


2007年1月4日 木曜日
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

年末年始はゆっくりと家の掃除をしていました。
結構たくさんものを捨てた。
身も心も軽くなって気持ちよく今日の開店を迎える事ができ、
とても気分が良いです。

今日はよく来てくださる仲の良いカップルさんが、
なんとお着物&スーツ、でビシッと決めてご来店。
彼女の着物姿があまりに艶やかで、正月早々感嘆の声を上げ
まくってしまいました。急速にテンションが上がって、
正月ボケがふっとびました。
一気に店内が華やかになり縁起が良い。
メガネに着物姿がこんなに素敵なんて・・・発見でしたよ。

また、うちの店ってちょっとレトロな雰囲気だから、
紫の羽織がとても映えて実にいい眺めでした。
良い風を運んでくれたようで、その後も今日は本がよく売れました。
特に表の100円コーナーの本が30冊くらい売れ、
初日からいいかんじ。
今、新春特別均一コーナーとして新書も100円コーナーボックスを
設置して、かなりお安くなっております。
新書好きな方は是非のぞいてみてくださいね。


お客さんから中原淳一イラストぽち袋を頂きました。
羽子板の形をしているんですよ。
こんな素敵なぽち袋、もったいなくて使えませんねー。


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