2012年12月4日 (火曜日)
イベントページでもお知らせ済ですが、日記でも告知します。
冬のイベントのお知らせ
「はじめてのおるすばん」作者しみずみちを先生おはなし会
〜子供の心を育てる読み聞かせ〜

日時 12月8日(土)19時〜20時(店内貸切となります)
場所 フォスフォレッセンス店内
費用 1000円(1ドリンク付)
定員 11席(赤ちゃんを抱っこして、ひざの上に、などのスタイルでの親子席は1席扱いとさせていただきます)
小学生以上のお子様とご一緒参加も、お一人様も勿論歓迎です。先生の生のおはなしを是非この機会にお聞きになってみて下さい。

定員となりましたら受付終了いたしますので、参加希望の方はご予約をお願いいたします。

しみずみちを先生-1933年岐阜県生まれ。日本児童文学者協会会員。日本子どもの本研究会理事。
自宅に「文庫」を開き子どもの本の研究・読み聞かせ活動の普及活動を広げる。
全国で数々の講演会、小学校での読書指導も行う。
大ヒットロングセラー「はじめてのおるすばん」をはじめ「ひとりでおつかい」「太一じぞう」
「遥かなトナカイの国」など数多くの作品を生んだ三鷹在住の女性絵本作家。

     
写真はとってもパワフルなしみず先生です!

参加ご希望の方は直接、メール、電話、SNSなどでお知らせください。
また質問などもお気軽にどうぞ。

電話 0422-46-1004 12時〜20時(水曜・第三火曜日定休)
メール bookphos@kmail.plala.or.jp

〜おはなし会を開く事になった経緯〜
清水先生はご近所さんということで、時々お店に立ち寄られ色々なお話をして下さっていました。
あれは今年の4月、桜舞い散る日でした。


お店の前の桜の木に花びらの束がひとつポカン、と浮かんでるのを発見されて
「あら、木のおなかに花が咲いてるわね」と柔らかな笑顔でおっしゃったのです。
絵本の1行のような作家さんの生の声に包まれ春が訪れた気分になりました。

その時、いつかここで先生のおはなし会をしていただきたいな、と思ったのです。
もうすぐ夢が叶うと思うととても嬉しいです。
先生のお話は時に優しく、そして時にとても力強いのです。
あの時のような気持ちを来て下さった方がこの場所で感じていただければ、幸いです。

清水先生は子どもの本の研究・読み聞かせの普及活動でも知られています。
自宅で「文庫」を開き、全国での講演や小学校での読書指導も精力的になさっておられました。
太宰がお好きで桜桃忌について書かれた事もあるという。
また太宰さんが良いご縁を繋げてくれたのかもしれない。感謝し勉強しよう。

図書館の方も協力してくださってるし、あと数日でしっかり呼びかけていかなくては。
12月でお忙しいのもあるのかお席はまだまだ大丈夫です。私の読みも甘かった。
先生の著書や読み聞かせの予習が日々に追われ進んでいないのがしっかり反映されている。

またこの日は三鷹でイベントが多いのです。中村さんの文学サロンでの朗読会をはじめ
さまざまなイベントが行われている日。逆に、午後の時間イベントに行かれて、その後の予定が
空いた方、「そういえばフォスのおはなし会は7時からか、まだいけるかな?」と
思い立たれたら是非声をかけてみて下さいね!
そういったふわっとしたかんじで来て頂けるの歓迎しますよ。


焦りはキャンセルが続いたのもある。きっとお伝えしてくださるのにものすごく気を使われたと思う。
それぞれご事情があるのだから、気になさらずにまたの機会に是非お店に足を運んでいただきたいです。
もし迷ってる方がいらっしゃったら、是非ご検討下さい。
急ぎ足で駆けていく師走の土曜日の夜の1時間、絵本の世界に浸るゆったりとした時間を過ごしてみませんか?
ご質問などなんでもお気軽にどうぞお尋ね下さい。



お隣の図書館、子供向きの本のコーナーが以前よりパワーアップした気がする。
単に私があまり児童書エリアに足を踏み入れてなかっただけで、
ずっと前から根強く工夫したコーナー作りをされていたかもしれませんが。
自分のお店を見てほしいならまず私が視野を広げなくてはいけないな・・・とちょっと反省。

専用の子供の本カウンターが設置されてるし、本の情報掲示板というボードがあり、
子供向け催しや文庫情報などのお知らせチラシがたくさん掲示されています。
実は私の手書きのチラシも貼って下さってます。図書館に行く機会があれば是非見て下さいね!


表紙の画像 岩崎書店発行「はじめてのおるすばん」しみずみちを文 山本まつ子絵

下手な字を堂々と「見て下さい!」と言えるこのふてぶてしさ、今の私に必要なものかも(笑)

昨夜突然のご事情でキャンセルしなくてはならなくなったお客さんが
冷たい雨の中来られて
「このビラ、もっと拡大した方がええんとちゃう?」とアドバイスくださったので
さっそく実行してみました。ヘタ字が窓辺にただ今全開でございます。


先生の「はじめてのおるすばん 岩崎書店」のお隣におるすばん繋がりということで
「クーのおるすばん すずき出版」という絵本を並べてみました^^

この効果かどうかはわかりませんが、初めて来店された大阪出身の方が
参加してくださる事になりました!うれしー♪
「入ってみるものですね」という嬉しい一言も。
同郷ということがわかりたくさんお話出来て良かった。
土曜日まで頑張ろう!

ということで参加者様大募集中です!とアピールするために慌てて日記を更新。
深夜になってしまいました・・・今PCのキーボードがバカになってるんで、
「に」が「し」「い」が「し」などの変換ミスあるかもしれませんが、誤字チェックは木曜日にいたしますね。
読みにくいかもしれませんが、とりあえずお休みの前に再度告知だけしたかったのです。
もしメールなどいただきましたら木曜日には必ずお返事いたしますのでしばしお待ち下さいませ。
どうぞよろしくお願いします!



追記
鎌倉文学館 特別展「源実朝」が今週日曜日で終了します。太宰治の原稿「右大臣実朝」展示中です。
しかも直筆原稿です!
「いまなら太宰ファン垂涎の「平家ハ、アカルイ。」がご覧いただけます」という鎌倉文学館の呟きを見て
ものすごく行きたかったのですが、今回は無理でした。
9日(日)までなのですが、鎌倉に行くという方、この展示が見たいという方、
是非声をかけて下さい。招待券お譲りします。

先週、28日が水曜日でお休みだったので、実は行きたかったのです。
田部あつみの命日前日ですから。
この日が休みで同じ鎌倉に太宰の生原稿が展示されているなんてこの先ほぼないのに残念でした。
どなたかが行ってきてくださって、土産話をお聞かせいただければ幸いです。


2012年12月4日 (火曜日)
12月に入っていっきに冬がやってきましたね。
また長い間更新せずに時が過ぎ、とうとう年末になってしまいました。
いつの日か予告した「日記だけブログに移設する」という計画もとうとう年内には出来ずジマイ。
おそらく自転車操業のループからなかなか脱出出来ないのも、
そういった自らの引き延ばし体質に原因があるのかもしれないですね。

ここで目標を掲げておきますね。11周年を2月に無事迎える事が出来たら、
開きやすいHPに改良を具体的に進めていく!
今までwebの内部の事はますたーに任せきりでしたが、自分も2月までにちょっと
勉強していきたいです(この発言なんかデジャブ感がありますが、気のせいかな?^^)

でも1つ気づいたことが!
自分が書いたツイッターやfacebookの投稿が画像も文章もラクラクとここに貼れるようです。
なので時々そんな手抜きも織り交ぜつつ、この場所を放置はしない方向で、
あるいは引越しを検討し、オリジナルな発信も続けていきたいです。

というのも、SNSまではしないけどパソコンは利用していて、HPを時々訪れてくださっていた
お客さんより「ずっと更新がないから病気でもされてるのかと心配だった」というお言葉をいただき
想像力が足りなかったな、と反省したのです。

といいつつ現在使用しているPCの寿命が限りなく近づいているのをヒシヒシと感じております。
1日に多い日は5回ほど急にエラー画面になってしまうのです。
その度にまた起動のボタンを押し、「ウィーン」という音を確認しては
「まだ息があったか、ガンバレ!」と硬い本体を撫でて願をかけております。。。

ではここ秋冬の主な出来事をちょっとリレーでご報告。

太宰治『満願』の読書会、終了しました。
大雨の中、満席となり参加者様に心より感謝申し上げます。
先週の朗読会の「惚れたが悪いか」の世界から
読書会の白いパラソルをくるっくるっの世界まで太宰ドップリ週間でした。たのしみました。

今回は初参加の方も多く、とてもメリハリが利いていた。
完璧な発表も飛び出したり、年配の方の当時の結核事情の話がお聞き出来たり。
世代や職業も違う人々が集い、ただこの掌編についてだけを考える深い時間でした

「江戸の読書会 前田勉著 自由で平等な知的空間の出現」 
という日本経済新聞書評記事を読みました。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO48544140X11C12A1MZC001/

読書会後、タイムリーな記事だったので。
「俗世の縁から切れた、一種の無縁空間(アジールである)」(記事より)
まさにお店がそのような空間になっていました。
詳しくはまたレポします!

30回達成出来たのも参加くださる皆様のおかげです。
季節に一回、1つの太宰治作品を選んで行っています。
興味のある方は、いつか是非ご参加下さい!

当日は残念ながら参加出来なかった富山のフォロワーさんと2人プチアフター読書会したのも
とても有意義な時間でした。
津軽の旅に話題が移った後、『旅の終わり、始まりの旅』という本を頂いた。
五人の作家による東北が舞台のアンソロジー。最初の西加奈子著『泣く女』を読み、胸が熱くなった。



この本を同じ太宰ファンの方からプレゼントされて読めた事がすごく幸せ。
『泣く女』は高校の卒業旅行で太宰好きな作家志望の親友と共に太宰の軌跡を辿る話。
「堀田」という太宰に心酔している作家志望・元スポーツ少年の人物像、個人的に又吉さんが浮かんだ。
津軽へ旅した事はありますが、竜飛岬はまだ未踏の地。行くまでは死ねぬ!そう強く思いました。

まだ津軽へ行った事がない方は、旅のお供に本家「津軽」とこちらの文庫本2冊をバッグに忍ばせていく、
なんていいと思いますよ。
太宰ファンなら小説の中のゆかりの地に近づいていく興奮、
目の前に太宰を感じるものが存在しているときめき、臨場感を持って伝わってくると思いますよ。

先日「プレミアムアーカイブ”津軽・生誕100年 太宰治と故郷」を視聴し、
自分の中の津軽感が増してたのもあってナイスタイミングでした。
映像には竜飛もあったのです。この番組、素晴らしくて私は二度涙しました。

津軽鉄道の芦野公園駅が舞台だった演劇『津軽』、涙が溢れました。
最後の割れんばかりの地元の人達の拍手、「修っちゃ良かったね!」と写真の太宰に声をかけてしまったくらい。

『津軽』にも登場する太宰の姪、田澤陽さんのお話も涙が。
陽さんは悩みを太宰にだけ手紙で打ち明けたという。
「一番自分の気持ちを分かってくれる人。そんな人は叔父さんしかいなかった」と。
そして太宰からの手紙の返信が、紹介されていた。叔父・修治としての優しさにグッときました。

太宰の手紙の中に「銘肌せらりたり」という文字があったのは、他にも反応されてた方がいらっしゃった。
すごく味わい深い手紙の文章。この手紙に関してはまた深く掘り下げていきたい。
新たなものを見つけたような、胸の中にふわーっとあたたかい希望が生まれた。

タイミングの良さはどんどん連鎖していき、竜飛館で太宰とN君の写真とお膳が並んだ部屋が掲載されている
「あおもり草子」特集・太宰治外ヶ浜紀行の冊子をお客様から寄贈頂いたところの出来事だった。
JR群馬エリア「小さな旅」文人のこよなく愛した群馬」は表紙に太宰が!都内の駅にも有るようです。





『太宰治作品朗読会お伽草紙より「カチカチ山」』終了しました。
予想以上のお客様にご参加いただき大盛況でした。
が、小さいお店だとギュウギュウになるのでお店側で色々と配慮すべき反省点が多かったです。
拍子木の「カチカチ」という心地よい音色からすーっと物語の世界に引き込まれ、
中村さんと佐伯さんのテンポ良い掛け合いが素晴らしかったです。素敵な朗読を披露してくださったお二人、
お運びいただいた皆様に心より感謝申し上げます。

会の後、朗読会で使用された講談社の「かちかち山」の絵本を見せていただいた。
美しい日本画に心奪われ、子供時代に読んだような昔懐かしい絵本が気になっていたら
講談社・小学館のこども絵本が数冊入荷。日曜洋画劇場で「三銃士」を放送してたしタイムリー



中村さんは後日津軽「語りスト」として斜陽館で朗読も果たされました!
太宰の生家でその作品を朗読、すごい企画ですね。
津軽は遠くとも身近な方があの愛しき場所で発信してくださったというのは大変喜ばしい事です。
今後の「語りスト」活動に注目です!


ミニコミ誌「渾沌船ブブ」当店で読めます。
ご希望の方は購入可能です。
子供から大人まで1ページ自由になんでも書いていいというコンセプトで27年間続いてるそうです!
http://bubudon86.blogspot.jp/

編集者の方のお話がとても面白くて学びも多くて、刺激的な出会いでした。
さすが27年間ざまざまな交流を行い形にし続けてきた経験者。
話の流れでお店の実情は厳しい事をお話すると、
ここは商売っけは薄いかもしれないけど「太宰への純粋な思いはきっと社会に支えられていきますよ」
と力強いお言葉をいただきものすごく励みになったのでした。
お客様の本コーナーにありますので、是非手にとってみて下さいね。




切り絵作家の成田一徹さんが亡くなられました。
「東京シルエット」の取材を兼ねて店に来て下さった事が
ありました。ご冥福をお祈りします。

店にはお客様からいただいた「バー・ルパン」についての
成田さんの切り絵と文章をスチールにしたものと
「三鷹 太宰が愛した陸橋」というタイトルで掲載された
朝日新聞「東京シルエット」の切り抜きを飾っています。

記事によると成田さんは桜桃忌の翌日(6月20日)
陸橋を訪ねられ、階段を夕陽を浴びて自転車を担いで上る
若者の姿を絵にされました。
今度陸橋に行って成田さんを偲んでこようと思います。




長らくお休みいただきご不便をおかけいたしました。
松山からバスで15時間揺られて戻りました。行きはサンライズ瀬戸ののびのびシート。夜行列車っていいですね。
誰も居ない駅を秒速で通り過ぎる度に胸がきゅっと鳴りました。何より鉄ちゃんの夫の機嫌がいい。
旅の道中はしゃぐ彼の目撃者でした。伊予鉄のこの車両は京王線のおさがりとか語る語る^^

個室でなくのびのびシートですが快適でした。
夜行列車って旅情をかき立てるには実に良いですね。
画像は瀬戸大橋通過中の朝焼けの海。眩しさで自然に目覚めました。
復路の場合は朝焼けのバックは雄大な富士山なのでしょうね。
サンライズ瀬戸、オススメです!



義父の一周忌を無事終え、最終日に松山を巡りました。
正岡子規ゆかりの「子規堂」がとても良かったです。

内藤鳴雪のあご髭が納められている髭塔髭塔の隣に
正岡子規の遺髪が納められているという子規埋髪塔があり、ヘチマがお供えされてました。その間にあった
「子規居士と鳴雪翁の居たまへる伊予の御寺の秋の夕暮」という与謝野晶子の歌碑そのままの時間を過ごす事が出来ました。
金木犀の薫る堂内では子規の絵にも感銘を受けました。天賦の才ある人。

「悟りといふ事は如何なる場合も平気で死ぬる事かと思つて居たのは間違ひで、
悟りといふ事は如何なる場合にも平気で生きて居る事であつた」正岡子規〜道半ばにして病に倒れた先に見えた悟り。
今度松山へ帰省するまでにはもっと子規の事を深く知っておきたい。

写真は子規堂入口前にある坊ちゃん列車の客車で撮影。
漱石の像が首から上だけなのでちょっとシュールな仕上がり
となりました^^
小説『坊ちゃん』の中で「マッチ箱のような汽車」と表現
されたこの列車は、現在も松山の街中を走り続けています。
いで湯とお城と文学の街松山、いいところです。

マッチ箱のように小さな我が古本カフェで
皆様のお越しをお待ちしております!



朝日を受けた瀬戸大橋を渡って四国へ渡り、夜のしまなみ海道を渡ってこちら側へ戻っきた。
列車だと車窓風景を愉しめるのですが、夜行バスはカーテン閉めるから橋を見れず残念。
でも「今瀬戸内海の上渡ってる」と想像する時間は良かった。「しまなみ海道」いい名。いい響き。
四国がまた大好きになりました。

2012年10月25日 (木曜日)
トップページでお知らせしましたとおり、本日の夜より法事出席の為帰省しますので
29日まで臨時休業させていただきます。
30日(火)より通常営業を再開いたします。ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

震災チャリティ朗読会は滞りなく盛況に終える事が出来ました。
関わってくださった皆様に心より感謝しております。

とても実りある時間になったと思います。東北に親類縁者がいらっしゃる方や
岩手県の螺鈿の帯留など東北への想いを込めて着物で来て下さった方はじめ参加頂いた皆様、
告知に協力して頂いた皆様、朗読者の原きよさん、古厩さん、心より御礼申し上げます!

この時の学びによって今後の自分の意識や行動がどう変化していけるのか、自分ウォッチング開始!である。
(ここまで後日更新)

ただ今16時45分、
本当は20日の朗読会の報告などもっと色々と書きたかったのですが、
バタバタしてもう終業15分前。アセアセでございます。

JCN武蔵野三鷹の「武蔵野市三鷹市の秋を探す・・」というコーナーで当店が紹介されます。
視聴出来る方はよろしければご覧下さいませ。
【番組名】:「まるっと!地元情報局30分番組
【放送ch】:地デジ11ch
【放送日】:10月29日(月)〜11月4日(月)
【放送時間】:月・水・金 15時〜  火・木 15時30分〜
http://www.mmcatv.co.jp/

この週末は「三鷹・星と宇宙の日」 特設サイトhttp://www.nao.ac.jp/open-day/2012/
28日までの深大寺植物公園バラフェスタ、ハロウィーンの催しなど秋の行事盛りだくさんですね。
皆さん楽しまれて下さい。

27日には古書・上々堂さんでハロウィーンイベント手作り市・にじまくらが開催されます。
当店でもチラシを置かせていただてたのですが、企画が盛りだくさんでとても面白そうなイベントです。
店内の飾りも素敵ですよ!
おでかけされてはいかがでしょうか?


上々堂さんのHPやFacebookページなどで詳細をご確認下さい。
http://www.facebook.com/huruhon
huruponnya.exblog.jp

ではもう時間です。行ってまいります!
30日からお待ちしております!

慌てて打ったので誤字脱字ありましたらすみません

11/10の朗読会、11/17の読書会のご予約も引き続き受付中です。
もしメールなどいただいた場合、30日にはお返事させていただきます。

「はじめてのおるすばん」のロングセラーで知られる三鷹在住の絵本作家
しみずみちを先生のおはなし会も当店で開催決定しました。(12/8(土) 19時〜20時)
親子連れでも是非ご参加いただきたい企画です。
追って詳細告知いたしますのでどうぞよろしくお願いいたします。

皆様、良い秋のひとときをお過ごし下さい!


2012年10月19日 (金曜日)
いよいよ明日、原きよさんによる朗読会開催です。
詳細を最後にもう一度。

震災チャリティ朗読会≪3・11を忘れない≫
              〜クジラではなく小魚になって〜 

三鷹の女性3人が本を通した小さな支援を始めます。
ご一緒に有意義な時間を過ごしませんか?

ふんばろう東日本支援プロジェクト」の活動から生れた本
「人を助けるすんごい仕組み」「忘れない」の朗読とざっくばらんな座談会です。
お気軽にご参加ください。

朗読者/原きよ 太宰治作品をサイフワークに三鷹市を拠点に、青森や山梨、大分などで
ライブ活動展開。三鷹ネットワーク大学音読講座、調布カルチャセンター朗読サロン講師。

日時:10月20日(土) 
参加費:800円(ドリンク・お菓子セット)
 ○午後の部:開場/14:30 開演/15:00 
  会場/「風待文庫」 定員15名 三鷹駅北口より徒歩2分
  ○夜の部:開場/18:50 開演/19:00 
会場/「フォスフォレッセンス」定員11名 


当店の夜の部はおかげさまで満席となりました。
風待文庫さんの午後の部はまだ数席大丈夫なようですので、是非参加をご検討下さい。
午後の部・夜の部ともに満席となりました。心より御礼申し上げます!(10/20更新)

私も今週の水曜日、やっとお店に伺う事が出来ました。



風待文庫問わず語り 風待文庫さんのブログ

三鷹駅北口を出て線路・玉川上水沿いに西へ(武蔵境方面)進み
水の流れる公園脇の橋を渡ってすぐのマンションの1階にあります。

駅から徒歩2分もかからず。そして目の前が玉川上水のせせらぎ。
この場所に古本カフェが存在する。それってすごく素敵な事ですよね!

店主の古厩さんはずっと前からのお客さんだったのですが、お店をはじめられてから益々身近になり、
月末鬱同盟(月末が近づくと支払いに追われ鬱になる事)を組んだりしながら^^
小さなお店を維持する厳しさをくぐり抜け、また小さなお店で過ごす喜びを語り
共に励ましあってきた。

たくさんの刺激をもらう事が出来ている。
実際にお店を訪ねてみたらもっと。チクチク刺さるほどに受けた。

なんなのでしょうか、あの居心地の良さは・・・
私が到着した時はドアは開けっ放しにしてあった。お店の椅子に座っていると、
目の前の玉川上水の小径から、なんともいえず気持の良い秋風がすーっと忍び込んでくる。

しばらくすると雨が降ってきたのですが、ものすごくお店に雨が似合うのです。
ドアを閉めると音が遮断され、静けさに包まれ
もう少しこの場所に留まりたいと椅子に深く体を埋めてしまう。
「雨の時もとてもいいのよ」と語る古厩さんがまた素敵。


店主の古厩さん。愛犬イトちゃんを抱いて。
犬好きな人は声をかけてみて下さい。抱っこ出来るかも。めちゃくちゃ可愛いんですよ、イトちゃん!

この場所に本のある空間と古厩さんが存在する、ずっとそうであってほしい、
またひとつ三鷹に大切な場所が出来た気がします。

お店にいると「ブログを見て・・」と古厩さんにスタンドをプレゼントされるお客様が現れました。
(スタンドが欲しいとブログに綴られていたのです)
こういうの、いいな。
そんな光景をいくつもお店で見ました。
風待文庫さんのブログがとてもいいので、私も感化され、営業日記がずっと放置ではイカン!と
改善を試みているところなのです。


お店訪問の際に、さくらのみちさんのケーキを差し入れしようと立ち寄ったら22日までお休み。
店主さんのお顔が見たかったけど、また来よう。そういえば来年で10周年の筈。
こちらも小さいお店だけどさくら通りに根強く咲く花のよう。
うちも晴れの11周年を迎えて素敵な器をこのお店で購入したいな。

さくら通り沿いにアンティークショップが出来てた。
電気製品も充実してるからリサイクルショップ色が濃いかな?
マイケルがガンガンかかっていて気分も上がる↑
やっぱりマイケルの音楽ってすごいわ、など考え、店頭にあった点滴スタンドが気になりつつ・・・
ふらんすやさんでケーキを購入。お客さんとも久しぶりに再会!
後に食すことになる「焼きりんごチーズケーキ」が死ぬほど美味しかったです!
新作の抹茶のケーキもすごく美味しそう♪

そんな三鷹時間な休日を送ったのでした。
お店やさんって大好き、そんなシンプルな思い。そう、自分も三鷹でお店やさんしてるんだ、
お店を、お店仲間を、そして三鷹を盛り上げていけたら・・そんな思いでいっぱいになる事が出来たのでした。

今回原さんからお話をいただいて、お隣の三鷹図書館と駅前図書館、市役所の福祉会館、ボランティセンター
などに朗読会のチラシを貼っていただきにお願いに行き、貴重な経験、学びとなりました。

ボランティアセンターなんてお店と目と鼻の先にあるのに11年目で初めて足を踏み入れた。
私に足りない事の1つが地域社会への関心だったのだな、と実感しています。
原さんが声をかけてくださった事をきっかけにして、この学びを広げていきたいと思います。

初めてのチャリティ震災朗読会、色々と不慣れな点も多いかもしれませんが、
どうぞよろしくお願いします。何より原さんの朗読を楽しみにしています。

今からでも大丈夫?と思われた方は風待文庫さんでの午後の部でしたら
まだ空きがある可能性が高いのでお問い合わせ下さい。

また、明日の当店の通常営業は18時45分までとさせていただきます。
それまでは普通に開いてますのでどうぞご来店下さいね。読書の秋のお供本、さがしに来て下さい!


2012年10月2日 (火曜日)
秋の朗読会のお知らせ

11月10日(土)太宰治作品朗読会  

「太宰を読む」 VOL・7

...お伽草子より「カチカチ山」 (構成・佐伯)

朗読;  中村 雅子   ・ 佐伯 琢治

場所;  フォスフォレッセンス (三鷹市)

日時;19時〜20時(店内貸切になります)

料金; 1000円(ドリンク付)

定員;10名様 満席となりました。キャンセル待ちでよろしければ受付いたします。



当店で朗読会を開いてくださった事のある中村さんと佐伯さんが
この度素敵なコラボ朗読「カチカチ山」を披露してくださる事になりました!

チラシが届きましたので告知いたします。
これは舞台になった河口湖でしょうか?
湖面に空の青と白い雲、山が対照的に反射して綺麗です。
店内フリーコーナーにありますのでお持ち帰り下さいませ。

参加ご希望の方は直接、メール、電話、SNSなどでお知らせください。
定員になり次第受付締め切らせていただきます。
また質問などもお気軽にどうぞ。

中村雅子さんは9/30に五所川原で行われた「津軽半島劇場化フォーラム」の舞台で
太宰治語りストとして大活躍されたようです。ブログでその様子も拝見出来ます。

五所川原といえば、「太宰ゆかりの蔵 跡地に看板」という東奥日報NETで確認できた良いニュースがありました。
「五所川原市にあった太宰治ゆかりの蔵の再築を目指すNPOが、元の所在地に看板を設置。
蔵は、太宰が育ての親と慕った叔母きゑ方にあり疎開中に太宰が実際に寝泊まりした場所」という内容で、
太宰ときゑさんの写真入りの看板を記事で確認出来ました(現在は期限切れでリンク見れないです)
一歩ずつ形になってきているのだな、と嬉しく思いました。
記念館建設のために尽力されてる方々に心より感謝いたします。

もうひとつ告知です。

お客さんより個展の案内が届きました。
「米原幸太郎展 Synesthesia U ― 感受性の声 ―」
10/5(金)〜10/10(水)12時〜19時(最終日18時)
会場 ギャラリーオーク(JR三鷹駅南口)入場料: 無料 詳しくは→  http://www.gallery-oak.com/  

ダザイヴェートによく参加してくださっていた方で、
自己紹介で「絵描きです」と言われていていつも気になっていたお方。

今回案内をいただいて、点と線が繋がったかのような、不思議な懐かしい感覚がありました。
「あ、あの絵描きさん?」と覚えのある参加者さんもいらっしゃると思います。
芸術の秋、おでかけになってみてはいかがでしょうか?

今のところ決まっている秋のイベントのお知らせがすべて出来ました。
是非ご参加いただきたいです!質問などございましたら気軽に声をかけて下さいね。
読書会初参加の方もいらっしゃいますので、迷ってる方は是非、読書の秋をご一緒に愉しみませんか?

10月末には法事で松山に帰省する為連休をいただきます。
早じまいの日などもありチェックがややこしくご不便おかけしますが、どうぞよろしくお願いします。
では、今年最後の三ヶ月がスタートしました。読書の秋も本格始動です。
本をさがしに、いらして下さいね。お待ちしております!


2012年9月25日 (火曜日)
読書の秋、イベントのお知らせです。

震災チャリティ朗読会≪3・11を忘れない≫
              〜クジラではなく小魚になって〜 

三鷹の女性3人が本を通した小さな支援を始めます。
ご一緒に有意義な時間を過ごしませんか?

ふんばろう東日本支援プロジェクト」の活動から生れた本
「人を助けるすんごい仕組み」「忘れない」の朗読とざっくばらんな座談会です。
お気軽にご参加ください。

朗読者/原きよ 太宰治作品をサイフワークに三鷹市を拠点に、青森や山梨、大分などで
ライブ活動展開。三鷹ネットワーク大学音読講座、調布カルチャセンター朗読サロン講師。

日時:10月20日(土) 
参加費:800円(ドリンク・お菓子セット)
 ○午後の部:開場/14:30 開演/15:00 
  会場/「風待文庫」 定員15名 三鷹駅北口より徒歩2分
  ○夜の部:開場/18:50 開演/19:00 
会場/「フォスフォレッセンス」定員11名 



原きよさん発案のチャリティ朗読会が始動します。
風待文庫さんと合同で行うという事で、三鷹の北と南からお届けする女性3人で立ち上げた企画です。
参加ご希望の方は直接、メール、電話、SNSなどでお知らせください。
また質問などもお気軽にどうぞ。

定員となり次第お知らせさせていただきます。


人を助けるすんごい仕組み――ボランティア経験のない僕が、日本最大級の支援組織をどうつくったのか
西條 剛央 (著)  ダイヤモンド社発行

~被災地からの手紙 被災地への手紙~ 忘れない。 [単行本(ソフトカバー)]
西條剛央+ふんばろう東日本支援プロジェクトおたより班 (著) 大和書房発行

この2冊の本を読めて良かった。「ふんばろう東日本支援プロジェクト」の事を
私に伝えてくれた原さんに心から感謝します。

震災から時間が経過し、「何か自分にも出来ることを」という意識はありつつも、
日々に追われ、何より自分の事で精一杯で余裕がなく過ごしている現実の中、
この本を読めた事でマインドセット出来た。ビジネスのヒントにもなる要素が詰まっています。

やっぱり「人」なんですよね。人1人の力、可能性ってすごい。
そしてスピードは大事。
トップ同士が繋がるのが最速なのですね。例えば・・
行政が保管場所と仕分け機能の限界から援助を断り、物資が末端の生活者には届いてなかった。
なぜそのような事が起こるのか?では、どのように生活者に必要なものが届くようにしていったのか?
その流れがわかりやすく、説明されている。

メディアに流されやすい私には勉強になった事がいくつもあった。
何より、物資を送り届けて終わり、ではなく被災者の方々が受けた心の傷に対してのケア、
メンタルのフォローも大切にされていた。

津波で奥さんとお子さんを亡くされた中、懸命に捜索・支援活動をしている方のお言葉が胸を打った。
「子どもたちは目の前で親がさらわれたり、消せない傷を負っている。-略-
教材などをちょっと揃えたくらいで支援が終わったと思われたら困る。
学校等々の各施設には、カウンセラーが数名は常駐してもらう必要がある。

自分たちはいい時代も経験してきた。しかし、子どもたちはこれからだ。
いまは校庭も何もない。何が何でも子どもたちに環境を整えてあげたい・・・」
(人を助けるすんごい仕組み P102より一部抜粋)

そう、私はいい時代を経験してきた。学生時代の宝物のような思い出もいっぱいある。
現状はお店の事、自分たちの生活のことで精一杯でも、
何か出来ることがあるのなら取り組んでみたい。
原さんがこのお話をしてくださったこの流れに便乗したい。

〜クジラではなく小魚になって〜というのは、本文P250の「クジラより小魚の群れになろう」章の
「クジラは巨大な図体ゆえに容易に方向転換することはできない。
しかし小魚の群れなら、一瞬で方向を変えられる。」からいただいたものです。

先ほども書いたように、結局「人」だと本を読んで感じたのなら、
信頼出来る原さんに乗っかりたい。自分は非力な小魚でも方向を導いてくれるのなら
大きな流れになっていけるのかもしれない。

糸井さんと西條さんの対談での「そんな体験、いままでの日本人はしてないと思う」
という言葉もインパクトが大。たしかにそうだ。
困っている人に対して何か出来る事をしたいというシンプルな渦の中に
自分も飛び込んで巻かれていき、また巻き込んでいくことが出来るのかもしれない。
どんな体験?と思われた方はこの本を読んだり、このプロジェクトについて
調べてみて下さいね。http://fumbaro.org/
(上記サイトに 印税全額はどのような復興支援に使われるのか説明されています。
各プロジェクトの 【 Twitter 】【 Facebookページ 】も掲載されています。参考までに。)

このプロジェクトは「市民意思機能」だとも書いてありました。
今は「シェア」の時代。それだったら自分にも出来ると思う。
「手紙」が傷を癒す力もこの本から得られました。
手紙の力についても書いてたら長くなってしまうので今日はここまでにします。

2冊の本はお店に常備させていただいております。
朗読会に参加していただきたいですが、当日来られないけれど
本は読んでみたいという方、朗読会に参加出来る方で事前に読んでおきたい方も
是非手にとってみて下さい。

朗読会のチラシも原さんが届けてくれました。
フリーコーナーにございますので、お持ち帰り下さいね。


2012年7月29日 (日)
またまた久々の更新です。
毎日暑いですね。熱中症には充分に気をつけてお過ごし下さいね。

実は昨日、「ホームページがウイルスに感染してるようです」と親切に教えて下さった方が
いらっしゃりました。
主人に調べてもらい、ウイルスチェックなど行ったのですが、
「問題なし」という結果でした。

いつも頼ってばかりで私自身がPCにあまり知識がないので
曖昧なお答えになってしまい申し訳ないです。もう少し勉強しなくちゃいけませんね。

わざわざ教えて下さった方、ありがとうございます。
もしかしたら解決していないかもしれませんが、今のところ異常なしと出たので、ひとまずご報告です。
引き続き調査していくつもりです。

ポップアップが出るので反応してしまうかもしれませんね。
あれは無料で使用するのなら仕方ないと聞いているのですが、
開く時に快適ではないのでずっとどうにか出来ないかな?と思ってました。
とりあえずホームページはこのままで、営業日記のみブログ形式に変更する事を検討します。

当分は試行錯誤しながら進めていくかもしれませんが、
どうぞよろしくお願いいたします。
何か変更があれば随時お知らせいたします。


2012年6月9日(土)
またまた一ヶ月以上更新する事が出来ず。
この間も色々な出来事はあったのですが、何かの折にまた書いていきたいと思います。
しばらくは時間軸がバラつくかもしれませんがご了承下さいませ。

[テレビ番組出演情報]
来週の金曜日、桜桃忌も迫った6月15日、テレビ東京16時〜「レディス4」というテレビ番組で
当店が紹介される予定です。よろしかったら見て下さい!

当日は「文豪・太宰治が暮らしていた三鷹、吉祥寺を巡る文学散歩。
ファンならずとも必見の太宰スポットをご案内。
さらに絶品の武蔵野やさいを使ったグルメも登場!」という内容らしく
桜桃忌前に太宰ゆかりの場所巡りで三鷹を訪れる人が増えたらこの上なく嬉しいです。

太宰治文学サロンや陸橋などゆかりの場所を巡って文学散歩していく流れのようです。
うちのお店に来られた事がある方はわかると思いますが、雑然としたところもあるので
お店の場面で文学の香りの漂う街のイメージを壊すような事がないかと小心者の私は
少し心配してしまうのですが、あとは自然のなすがままに。
流れを受け止めたいと思います。

撮影時には自分のコンディションが良くなくてうまく話せなかったのですが、
当日いらっしゃっていたお客さんが和ませてくださったおかげで事なきを得て終了しました。
心より感謝申し上げます。ちょうどとても楽しいお客さん来店中だったので助かりました。

撮影が何時に行われるかは不明で、その少し前に電話がかかってくる事になっていました。
電話があってその場にいらっしゃったお二人様に「今から撮影があるのですが、もしよろしければ
そのまま自然にお茶していてくださりませんか?勿論差し支えなければ、ですが」と声をかけると
冗談で「あら、事務所通さないとね〜」とチャーミングなジョークで歓迎してくださるような
方々だったのです。自分よりお客さんを見るのが楽しみかも。



さて、6月です。ずっと晴れだったのですが、あの季節が今年もまたやってきた、
と実感するには何かが足りませんでした。
9日になって入梅し一日を通して雨が降りました。
私は昨日玉川上水沿いまで出かけたのですが、1日ずらせば朝露に濡れた紫陽花や
匂い立つような雨と樹の香りを吸い込む事が出来たのですね。

     
玉川上水沿い 三鷹駅付近                禅林寺の紫陽花
紫陽花の周りを蝶が舞っていました。

スーパーにさくらんぼも並び始めましたね。


吉岡堅二装幀「桜桃」の初版本を手に入れるのならこのシーズンに。
カバーはなしで状態もヤケ多数ですが、よろしかったら見にいらして下さいね。

先週のいいとも増刊号で又吉さんが読書芸人として本のおすすめコーナーをしてた時、
本を抱えた又吉さんイラストが映っていたのですが、その本に蝶の模様が入っていたので
又吉さんが大切にしている「桜桃」の初版本を表してるのだな、とすぐわかりました。
イラストレーターさん芸が細かいですね〜
その時「太宰は返品不可なんです」という名言が飛び出してました!


話戻って番組撮影進行中に朗読家の中村さんが偶然来店され驚きました。
中村さんから青森県主催の太宰治作品を題材とした「語りスト」のための講座について詳しくお聞きしました。
ドラマリーディング実習だけでなく、音響・照明等の裏方の技術も併せて習得する研修を実施という事で
大変興味深いですね。

募集対象が「西北地域でリーディング、読み聞かせ、演劇等の活動をしている方、当該活動に興味のある方、
または、太宰治もしくは西北地域を愛してやまない方。」とありますが、
もう募集は終了しているようです。詳細↓
http://www.pref.aomori.lg.jp/bunka/kanko/katarisuto_ken.html

経過をチェックしたい要項ですね。

中村さんが7月にカフェ・コンサートで朗読をされます。


詳細は中村さんのブログ〜言葉で紡ぐ愛〜でご覧いただけますが、当店にチラシ置いてますので
お持ち帰り下さいね。


6月は原きよさんの朗読活動もさかんです。6月の太宰月間は山梨も!青森も!

先日原さんからお母様手作りの葺き味噌をいただいたのですが、
1週間ほど悩みのタネだった口内炎がいただいた翌日に完治したのです!
起きて口の中を鏡で見てみてビックリ。痛みもすっかり消えてる。
美味しいだけでなく身体に急速に効いた葺き味噌パワー!感謝感激でございます。


桜桃忌は恒例の新座敷での朗読をされるようです。スケジュールは原きよさんブログでチェックです!
当店にチラシカードございますのでお持ち帰り下さい。


そしてもう明日なので間に合わないかもしれませんが、お知らせ!

『太宰治検定スピンオフイベント〜「しくじった。惚れちゃった」〜』
【日時】 6月10日(日) OPEN12:00 / START13:00 / CLOSE16:00
【場所】 阿佐ヶ谷ロフトA
【出演】
木村綾子・久住昌之・ミドリカワ書房・くらっぺ
ほか!!!
【チケット】 前売¥1,500/当日¥1,800(共に飲食代別)
※前売券はローソンチケットにて5/12(土)より発売開始(Lコード:34307)
http://people.zozo.jp/ayakokimura/

楽しい企画が盛りだくさんのようです!おすすめです!!

太宰治検定に興味のある方、
津軽編は6月17日ですよ!三鷹では11月に「年代別」編が開催される模様。
詳細はHPでご覧下さい。


そして先にイベントページにアップさせていただいたのですが、
今年もやります!桜桃忌ダザイヴェート。
毎年ドリンク類はますたー担当でお願いしていたのですが、今年は仕事の都合で来れない為
私が一人ですべて準備します。
その関係で一旦お店を17時30分で閉店させていただき、イベントは18時スタートとさせていただきます。
色々バタバタするかもしれませんがよろしくお願いします。

ただ今9名様のご予約いただいてるのであと3名様で定員となります。
ご希望の方はお早めにお知らせいただけますと確実です。
何か自由発表してみたい方もまだ大丈夫ですので、質問等気軽に声をかけて下さいね!

最近は夜寝る前に太宰関係の本を読む事が多いです。そろそろ本格的に雨音が染みる時期に入る事でしょう。


2012年5月4日(金曜日)
ツイッターとFacebookページには書いた事ですが、やはり日記にも書いておきたい
素敵な出来事がありました。桜満開の4月のとある日の出来事です。

ピースの又吉さんがご来店くださったのです!
太宰ファンとして有名ですし、又吉さんファンのお客さんが多い事もあり、ここにも報告させて頂きます。

つい先日も、「あ、どなたかうちのお店の写真を外から撮られてるな」と見ていると、
どうやらうちではなく、貼っている太宰治検定の「ピース又吉直樹参加」と書かれたチラシを撮影されていた
というオチだったという出来事がありました^^
人気がうなぎのぼりでもブレないマイペースっぽいところとかセンスの良さとか大好きで、
又吉さんの事は常日頃から色々とチェックさせていただいておりました。

昼下がり、一人の男性が入店された。
太宰棚をまっすぐ見つめられている横顔をひとめ見るとすぐに「又吉さんだ!」とわかったので、
すぐにご挨拶し、他のお客さんが来られるまでの間、色々とお話させていただきました。

窓辺でお茶を飲む又吉さんの背景にはガラス越しに桜の花びらがハラハラと舞っていて、
その一画が実に絵になるというかしっくりくるというか(↓の画像参照)又吉ワールドに染まってました。

最初はさすがに緊張したのですが、なんともいえない独特な空気感に安心し、次第にリラックス。
結果聞き上手な又吉さんに私の方が色々話してしまったのでした。

実際にお会いした方が心惹かれてしまうタイプの人っていますよね、
又吉さんはまさにそういう人でした。
おそらく太宰ファンという共通点ともうひとつ、寝屋川市と守口市出身という事で
地元トークが出来た事も私の緊張を解きほぐした大きな要素だと思います。

先日、守口市出身の教師のお客さんから「私の友達の教え子が又吉君」とお聞きしたせいか
「IPPON」を教師目線で「又吉君頑張れ!」と熱く応援したばかり。

地元トークは「私、中川家と同じ町内出身なんです!」から始まって、
守口市周辺出身の芸人さんが多い話、
津島部神社、(津島という文字が入ってるのが気になりますね。)
私が「あの・・玉姫殿じゃなくてあの・・」と思い出せなくて苦しんでいると、
「玉泉院ですね」とすかさずキラーパスしてくださったのは感動した。さすがサッカーの名選手(笑)

東京でこんなにもマニアックなローカル話が出来るなんて、しかも又吉さんと!感激です。

勿論、太宰の話もしました。それが主です。
とにかく又吉さんが聞き上手で、マイナスイオンまでも放出されているようで私は気持ちよくなってしまい、
気がつけば1999年の桜桃忌、禅林寺の太宰の墓前で初めて出会った、
夫とのなれそめまで話していました。
「運命的ですね・・・」と又吉さんに言わせてしまいました。恐縮です。

「1999年の桜桃忌は、僕も行きましたわ」とのお言葉。
やっぱり生粋の太宰ファンですね。あの雨の桜桃忌、墓前を囲む傘の群れに
又吉さんもいらっしゃったかもしれないと思うと、胸が熱くなりました。

とにかく寝屋川市出身だとか、下連雀2丁目に住まれてた事とか、最近とある作家さんに三島に似てると
言われたらしい事とか、又吉さんの情報(といっても基本的な事)を私が知っているので
「僕の事よくご存知ですね」というお言葉に「だってファンですもの!」と答えてしまって赤面。

自分が「〜ですもの!」なんて言葉遣いをするなんて、予期せぬ出来事。これは事件です!
又吉さんの不思議な魅力とローカル話の魔力のせい?
子供の頃夢中で見ていたアタックNO.1の鮎原こずえのようなセリフが、まさかこの歳で口に出るとは。
こずえは絶句した。これは完敗ですわ。黄金風景のごとく清々しい負けでありました。

初めてのご来店(おそらく)でしたので、ついついご挨拶が長くなってしまいました。
ちょうど親子連れのお客様が来店されたので、すぐに脱・こずえし、そこからはクールな店主に。
ご来店くださった事、本当に嬉しく思います。また機会があれば是非お待ちしております!
サインを発見して、又吉さん&太宰ファンのお客さんがすごく喜んでくださるのも本当に嬉しいです。

ふとお店の8周年記念に「カキフライが無いなら来なかった」の本を、
又吉さんファンのお客さんからいただいた事を思い出し、2010年2月周辺の営業日記をチェックしてみました。
3月6日の日記にその事を書いていた文章を発見!
その時のお客さんにこの出来事を報告したいです。まだ東京におられるかな?
たしか大阪出身の方で、ここでたのしくお話した事、よーく覚えています。是非再来店をお待ちしております!


    
サインはお店に飾ってあります!           桜舞い散る4月の午後、フォスフォレッセンスの窓辺にて

(写真掲載、HPの報告については許可を頂いた上でアップさせていただいております)

窓辺の又吉さんと、背景を桜の花びらが時折舞い落ちるのがあまりにも素敵だったので、
1枚撮らせていただいたのですが、逆行だし桜が映ってないし・・・テクなしですみません!
でも「そのボヤーっとした淡いかんじが、なんともフォスフォレッセンスな雰囲気でいいです」とか
お客さんは言ってくださる。皆様優しいですね^^



2月の10周年記念でお祝いにいただいた八重桜が咲きました。

又吉さんが帰られた後、何やら窓の外でおばちゃんたちが声を上げてる。
あれ?と思い外に出てみると、小鉢の八重桜が開花していました。今朝はまだ蕾だったのに。
そしてこの桜は(主におばちゃんたちの)アイドルに。
その日は1日中この周辺に柔らかい光を発しておりました。

この話を来店くださったお客さんにすると、「じゃあこれは又吉桜ですね」とネーミング。うまい!
春風のように現れて、去った後に花を咲かせるなんて、ちょっとかっこよすぎですね。

とこの話をまた他のお客さんにすると、
「死神の仮面をかぶった花咲かにーさんですね」ですって(笑)こちらはピリッと毒気が効いてますが、
お客さんみんなうまいこと言いますね。ホント詩人だわ〜

この桜道にお店を構えて本当に良かったな〜、とジワーっとくるような春の午後の出来事でした。
皆様本当にありがとうございました。




又吉さんは、ご一緒に太宰関連のイベントをされている木村綾子さんのご紹介で当店に来てくださりました。
木村さんもお久しぶりにご来店くださったのですが、相変わらずというか、キラキラとした輝きが
益々パワーアップされたように感じました。
今後も斬新な企画が目白押しのようで、目が離せない方ですね。

来店時にちょうど木村さんのファンだというお客さんがいらっしゃって、
生木村さんを目の前に緊張なさってたようなので
リラックスしていただこうとついついオーバートーク気味になってしまった。失礼しました^^
又吉さんにお店をお教えいただき、心より感謝です!

又吉さん、木村さんは若い太宰ファンの裾野を広げる事に貢献されていると感じます。
又吉さんが以前に「太宰ファンを公言する人たちを『ぼくら』と呼ぶ」ような(細かいニュアンスは違うかも)
事を発言されていたと思うのですが、その言葉が私は好きです。
私もその「ぼくら」に入れてもらっていいですよね?的な、
どこかで繋がってる、と希望を持つ事が出来るのです。

禅林寺の太宰の墓前、世界は広いけどあのピンポイントの場所で太宰ファンがいろんな思いを持ち寄る。
墓前では太宰と1対1だけど、その人達を結びつけるもの、共通の同じ大事な場所がある、
これってすごく心強い事だと思います。
「フォスフォレッセンス」も、そんな、何か希望のある場所になっていけたら、と願わんばかりです。


普段、太宰治の写真立てはお店の中央に設置してあるのですが、
桜が満開のこの時期だけは、閉店する時、窓辺に移動して帰るのです。
隣にはブックボトル。
「太宰さん、夜の間、独り占めでお花見を愉しんで下さいね、酒?勿論あるよ」みたいなかんじで。



とても素敵な出来事が舞い込んだのは、この行いもちょっとは効いたのかもしれませんね。

〜また来年も良い花見が出来ますように〜


2012年5月3日 (木曜日)
随分と更新をサボってしまいました。4月の出来事をいっきにまとめ書きしてみたいと思います。

春の読書会・朗読会無事に終了しました。
読書会についてはたまっているレポを少しずつでも進めていくのが当面の目標です!

朗読会、雨模様にも関わらず朗読者の中村さんは春色の淡いオレンジの和服。
着物サロンの先生?らしきお客様もいらっしゃっていて、店内とても華やかでした。
今回は初めて短編ではなかったのですが、一瞬のゆるみもなく最後まで読みきられた、
いつもながら素晴らしい朗読でした。
平田の事が心底ウザイ!と思えたので、「親友交歓」ファンの方は大満足された事でしょう。
中村さん、参加くださった皆様、足元悪い中、ありがとうございました!

夜桜ブックカフェのお知らせでは今年の桜の写真を紹介しましたが、
日記の方にもアップしておきますね。

      
昼間のお店の前の三鷹通り。桜のトンネルのようです。夜も向かいの校舎がライトアップしているのでお花見できます。

年々綺麗になってく・・・フォスのベストシーズンはやはり4月なのではないでしょうか。


窓ガラスの吹き掃除をしている時に、映りこんだ空と桜があまりに美しくて撮った1枚。
外なのか中なのか、よくわからない、
夢と現実の間のフォスフォレッセンスな世界に紛れ込んだみたいで、気に入ってる写真です。

一枚のキャンバスのような大きな窓ガラスがうちの店の特徴(チャームポイント)ですが、
桜の時期と紅葉の時期はそれが一番生かされますね。
本当に綺麗だし、お花見はしたいけど人ごみは苦手、という方にはピッタリです。
多くの方に知っていただきたいな、ここが隠れたお花見スポットだって事を。
今年はもう終わってしまいましたが、来年の桜のシーズンには是非ご来店下さいね。


2012年3月24日 土曜日
本日こちらのホームページのメールフォームからメールをくださった方へ

申し訳ありませんが、文字化けをしていて解読が出来ておりません。
コピーしてメモ帳に貼ってみたりエンコードで調整してみたりしましたがダメでした。
もう少し調べてみますので、お返事が出来ていない状態である事をお許しくださいませ。
急用の場合はお電話にて連絡いただけませんでしょうか?
0422-46-1004 (12時〜20時)
どうぞよろしくお願いいたします。

来週31日土曜日の春の朗読会はあと2名様のみお席がございます。
桜が開花しているかどうかはまだわかりませんが、
春の宵、太宰の「親友交歓」を中村雅子さんの朗読でお聴きしてみませんか?

また当日は貸切となるため通常営業は18時50分までとなりますのでご了承下さい。
4月7日の読書会の方も参加申し込み受付中です!
どうぞよろしくお願いいたします。

2012年3月12日 月曜日
書きたい事はたくさんあるのですが、更新をサボっておりましてどうもすみません。
言い訳ですが確定申告の期日がプライオリティ優先ということで、ラストスパート頑張っております!

トップページにもお知らせしたとおり、今月は第3火曜日が祝日となる為
第2火曜日の明日、13日をお休みとさせていただきます。
来週の20日火曜日は通常営業いたします。
誠に勝手ながら申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

ややこしくなるのでイレギュラーな定休はなるべく避けたいところなのですが、
確定申告の事情もあり、変更させていただきました。
全く、いつまでたってもギリギリにならないと腰を上げないこの性格、厄介なものです^^

美知子夫人の「回想の太宰治」にある「税金」の章を再読してみて、
税金に関しては美知子さんもつくづく苦労されたのだな、と感じました。
太宰が財布を任せてくれてるわけではないから、局の係員に数字を指摘されても
説明がしどろもどろになってしまうその胸の内を思うと・・・
私は自分自身の事なのだから、このくらいの作業にヒイヒイ言ってるようでは甘い!と渇を入れました。

「吉祥寺の奥の税務署に着いたのはもう役所の閉まる間際であったが、
このときたいへん親切に受理してもらえてホッとしたことを覚えている」
と書いてある。おそらく武蔵野税務署の事だと思う。私も同じ管轄なので嬉しい。

美知子さんがどのコースで向かわれたかはわからないけど、今朝用紙を取りに行くために
玉川上水から橋を渡って武蔵野税務署に続く道すがら、その心情に思いを馳せていました。

レシートの整理をしながら昨年3月のところで手が止まった。
トイレットペーパーひとつだけの短いレシートが3枚ほどあった。
他の月のどのレシートよりも長く並んだあの時の不安な記憶。
何時もどおりの店員さんの対応に気持ちが静まった事、思い出した。

もし何か起こった時、自分はどのような対応が出来るのか、
街の人たちにとってホッと出来る灯りを点し続ける事について、しっかり考えておいた方が良い。
頭で出来るだろう、と思っても、きっと実際は難しいよ?と言い聞かせる。
たくさんの尊い命が余儀なく断たれた冥福を祈る気持ちの次の一歩は、教訓からどう現在と未来に生かせるか。
その意識を常に持ち続けていよう、とレシートをまとめながら再確認した。

では、作業に戻ります。
31日の春の朗読会はあと3名様で受付締め切りとなります!
4月7日の春の読書会の方はまだまだ余裕があります。ご参加をお待ちしております!

お問い合わせなどのお返事は木曜日以降となってしまいますが、必ず折り返しさせていただきますので
お時間をいただければ幸いです。
花粉症の季節到来ですが、穏やかな春の訪れを心待ちにしていたいですね。桜の開花ももうすぐです。
では、次は15日にまたお店でお待ちしております。



2012年2月19日 (日曜日)
10周年によせてのコラム(太宰婚秘話)を更新しました。
2004年に似た内容の「夫が大事」というコラムをアップしていたのですが、
なぜか真っ白になってしまっているので、そこに埋め込みさせていただきました。
真っ白になったのは、操作ミスか、あるいはある日突然恥ずかしくなって消してしまったのかもしれませんね(笑)

昔の日記とかコラムとか恥ずかしすぎて読み続ける事、出来ません。ヘタレですね。
いつか客観視出来る日が来るのでしょうか・・・

お客さんに「何年のある時期の日記が消えている」とご指摘を受けた事もありますが、
これはPCが壊れた時が原因だと思います。誤って操作してしまった可能性も有。
バックアップとかしていないので、再生はもう出来ないですね。申し訳ありません。

日記はその期間の事を記憶するには限界があるので消えたものは仕方ないですが、
コラムは大丈夫なので、今回内容がかぶりますが、なれそめについて書かせていただきました。
前回の日記で書いた紙とデジタル、街の本屋についてはまだまだ知識不足だし、
自分は中途半端な立場だと感じてコラムに更新は見送った次第であります。
この件に関しては日々意識しているので、徒然に日記に書いていきます。

コラムの冒頭に書いたように、
「太宰の墓前でひとめ見た瞬間にお互いに結婚を決めたそうですね」と、
多少ロマンチック度が盛られている事もあるので、私は全然構わないのですが、
この出会いの流れから結婚に至った事実を、記憶が薄れる前に書いておこうと思いました。

こういう事を教えてくださる時、私よりお客さんの目がハートになられているのが、ほっこりします。
一番嬉しかったのは、朝日新聞に二人の出逢いについての記事が出た日、
「太宰の小説を地でいくようなお話で、本当に嬉しいです」とお電話くださった時のお言葉。

太宰の小説にはいろんな側面がありますが、ロマンなところを現代の実話のように
引き継いでゆけたらこれ以上の幸福はありません。
沢山の方の大切な場所になれるよう、これからも守っていかなくては。

では週末の読書会、「メリイクリスマス」の世界に頭を切り替えます。
参加希望者の方のご来店、ご連絡をお待ちしております!



2012年2月14日 (火曜日)
明日のイベントなので、もうお席がないかもしれませんが、お知らせを↓


お茶と朗読のひととき〜ユーモラスな太宰作品を愉しみ、抹茶を味わう〜
太宰治「不審庵」を調布市東部公民館で中村雅子さんが朗読されます。
お抹茶をいただきながら朗読が聴けるなんて、素敵な企画ですよね。
詳細は中村さんのブログをどうぞ




3月8日(木)には原さんの朗読ライブが。「皮膚と心」の世界観にピッタリな新作ポスター、お店に貼ってます。
お持ち帰り出来るチラシもフリーコーナーにありますのでどうぞ!



2月5日、10周年を迎える事が出来ました!
これも一重に支えてくださる皆様のおかげだと思っております。本当にありがとうございます。


お花やスイーツなど、お祝いに贈っていただき、とっても嬉しかったです!

改めていただいたお言葉に開店早々泣かされました。一度道がつくともうずっと涙腺がゆるみっぱなしでした。
一冊の詩集を涙しながら一行一行噛締めながら読んでいるような時間でした。

あるお客さんが、お菓子に添えられた封筒の中に一枚の新聞記事のみ、という贈り物をしてくださったのですが、
その記事が今日この日に読めて良かった!と心底思える内容でした。

それは1月22日の朝日新聞「ザ・コラム 本屋さん考 ネットで買えぬ価値 守る住民 山中季広」という記事でした。

米ポーツマスで11年前に大手書店を退職して独立して書店を始めた店主が借金を抱え閉店する事にしたが、
多くの住民の反対を受け、再出発を果たした話が掲載されていました。
11年前に書店を退職、書店主、借金アリ、というところが私と同じなのでドキッとしました。

記事から一部文章を抜粋させていただきます。
<痛感したのは、デジタル消費の持つ二面性である。
個人レベルでは便利で有益なのに、街区レベルの営みに対してはしばしば害をなす。
ポーツマスで会った60代の読書家は私にこう告げた。「アマゾンの大ファンで日用雑貨はどんどん買いますが、
かなり悩んだ末、本を買う習慣だけは断ちました。書店が消えると本当に困るんです」
迫られているのは、紙か電子かという単純な二者択一ではない。
いくらデジタルが便利でも、私たちの暮らしには消えていいものと、消してはいけないものとがある。
後先を考えず、何もかもオンラインで買えることを無邪気に喜ぶだけの時期はもう卒業したいと思う。>

考えさせられる。
私もネットで本の売り買いは行っているし、その部分に救われている部分は決して小さくはない。
早いし便利だし、最安値を調べてから購入する事が出来るし、ポイント制度も利用出来て節約にも繋がる。
でも街から書店が消えていくのは出来る限り避けたい。抵抗したい。
その街の人の意識と、行動と、あと書店側の努力にかかっている事なのでしょう。

私の住む街から一番近い新刊書店は、ミール書房さんかな?
こちらの書店は近隣の人々から愛されているように感じる。
あの店主さんから買いたい、応援したいって思わせるものがあるし、ここを思う時、
街の本屋さんというものの存在を大切にしていこうという見えない何かを感じ取る事が出来る。

大手書店の場合はどうか?
今後はきっと書店、出版社、大手だって厳しい状況になると予想出来る。電子化は進んでいくでしょう。
新宿ジュンク堂も閉店だという。こちらは建物の都合のようですが。
ここは書店内のカフェでよく作家と読者が直接触れ合う事の出来るイベントをやっていた。
作家の朗読会に参加されたお客さんからその内容についてお話を伺った事もある。
建物は消えても、その時間は永遠に消えない。

つらつら思う事を書き、整理できなくて申し訳ないですが、
この記事を10周年の日に私に再読させてくださったお客さんが存在するというのは、
とても幸せな事だと思うのです。そこがポイントです。
この街にとってなくなったら困るような本屋を目指していかなくては、という
初心に戻してくださったのです。
今のままではまだまだ。一層の努力が必要です。

「私の住む街には駅まで行かなくても本屋さんもあって、古本屋さんもあって」と
ここに住む人達にずっと語ってもらえなくては。
私はデジタルで本を読む事を否定はしません。ネット書店も利用し続けます。
でも一番大切なのは紙の本の魅力を伝えていく事。これは次世代に繋いでいく使命でもある。

現実的には、小さな本屋さんも応援したい、なんて余裕がなかなかありません。
正直自分のお店の事で精一杯です。
お店に顔を出したら、何かたくさん購入出来れば一番の応援なのですが、財布がさみしいから
自然に足が遠のいてしまう。

でもこんな時こそネットを利用すればいい。
頑張って企画したり何か工夫している街のお店屋さん、店に限らず映画館でも。そんな場所を見つけた時は
蝋燭の火をひとつひとつ移して点していくように、ゆっくりでも広げる事は出来ると思う。

そしていつまでも財布さみしいとばかり万年呟いていず、貧乏脱出する努力をしないと、
クセになってしまう前に。


2月11日、常連さんが10周年パーティを企画してくださった。
朗読や、過去の映像鑑賞など盛りだくさんでとても楽しめた。
この方々がいらっしゃるおかげで、自分が今ここに立てているな、と心から感謝した。

私は幸せな店主なのだから、なぜもっと努力しない?と、こうして振り返って日記を書いてみるとつくづく思う。
やるべき事は山ほどあるのに、さほど消化できぬままに時間だけが過ぎてゆく・・・

日記って、リアルなものだから日々モガイテマスって事をこうしてたま〜に書くのはアリかな?と。
反省ばかりの締めくくりになってすみません。
いい記事の引用させていただいたのに、こんな着地点で申し訳ない。
記事に関連する話題は後日もう少し纏めてコラムに引越しするかもしれません。
おそらく書いてるうちに深夜になってしまったからですね。
明るい太陽の下で起きたらまた全然違うモードになってると思います。
とにかく11年目踏み出しました。頑張ります!

25日の「メリイクリスマス」の読書会、初参加・初発表の方もいらっしゃいます。
参加してみたいという方、ご連絡・ご来店お待ちしております!


2012年2月2日 (木曜日)
2月はイベントが多いです!
トップページ、イベントページでお知らせさせていただきましたので、よろしかったらご覧下さい。
ご都合が合えば、是非ご参加下さい。

2月5日、おかげさまで10周年を迎える事が出来そうです。
感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
まだ実感がありませんが、「10」とか、「何周年」とかいう文字に敏感になりますね。

でもまだまだこれからだ、それが今の正直な気持ちです。
10年前の2月5日の開店の日、約束どおりに松浦弥太郎さんが来てくださった時の
「10年経ってやっとやりたい事が出来てくるようになりました」というお言葉がグルグルしています。

またある時の「1年東京に住むのは刺激的かもしれないけど、10年住んだらイヤになるかもしれませんよ」
という都内在住関西ご出身のお客さんの言葉も思い出される。

10年経ってもまだ赤字脱出できていないけれど、三鷹に住めて良かったという日々の喜びは増すばかり。
従って総合的な充実度は五分五分といったところなのでしょうか・・・

わかっているのは、35歳の時の勢いは確実に衰えたということ。
あの頃簡単に出来たことで、今そうはいかない事を数えてみるときりがない。
根拠のない自信によって飛び込んだこの世界、選択肢は間違ってなかったとは断言出来る。
欠点だらけの自分、欠点だらけのお店でも、愛すべきお店の歴史は出来た。
たくさんのお客さんに応援していただいた。今の自分に必要なものは、自虐的に逃げるばかりでなく、
もっとその事に誇りを持って胸を張ってこれからも進んでいく事なのでしょうね、きっと。

思えば10年間ひとつの事を続けられたのって初めてかもしれません。
書店員時代は7年間ですから。
こうやって文字を打ちながら、ジワジワと実感が湧いてきました。
こうなったら貫きたいです。自分で選んだこの道を、歩いていきたいです。
経験と時を積らせれば深みが増していく古本屋という道は、一生を費やすのに十分足るやりがいある道。
太宰治研究も。太宰さんの人気のおかげでここまで来れたのもまた真実。
勉強しなくてはいけないことは山ほどある。知りたいことも山ほど。これって幸せなんでしょうね。

あと10周年に向けて近々コラムを更新する予定です。

お知らせにあるように、2月11日(祝・土)は17時〜19時まで貸切となりますので、
その間は閉店しておりますので、お気をつけ下さい。
お客さんが10周年のイベントを企画してくださったようで、これはサプライズの喜びでした。
とても楽しみです。

25日は冬の読書会。「メリイクリスマス」です。
「既にやってそうで、まだやってなかったんですね」と言われましたが、そのとおり。
私ももうやっているような気がしていました。そのくらい浸透した太宰作品という事でしょうか。

5日の10周年は今週末、あと3日後となりました。
「たまには軽いノリで」などと名打ってみたものの、ダバさん「パーリィナイ」って言ってみたかった
だけじゃないの?と見透かされてそうです(笑)
お店でカラオケの企画なんて初だし、そもそも軽いノリでのお店の企画ってやった事ないので、
ちょっと実験的なのもあって不評であります^^

でも時には、失敗も恐れずにトライしてみる事も必要かと思います。
そういうトライ精神がないのも自分の欠点だとわかっているのですが、
上手くいかず落ち込んだら、次の事考えて持ち直せばいいかな?と。
失敗含めて面白がるお年頃に突入できた気もしますしね。

なんだか色々書いてしまいましたが、前向きな気持ちで10周年を迎えたいと思います。

当日までにまたトップページでお知らせしますが、2月5日は10周年古本感謝割引セールも開催しますので、
よろしかったら遊びに来て下さい。楽しみにお待ちしております。

11年目からも「フォスフォレッセンス」をどうぞよろしくお願いします!


2012年1月12日 (木曜日)
すっかり更新をサボっている間に新しい年になってしまいました。
遅ればせながらご挨拶。今年もどうぞよろしくお願いいたします。


今年も香川の方が手作りの干支の置物を送ってくださりました。いつも感謝しております。
窓辺に飾ってあるので通り行く人からも愛されているキャラ。年に一度の交代です。
2012年は龍のごとく昇っていけますように!


お隣の図書館で、「おめでとう88歳  文も絵も 神沢利子展」が開催されています。

図書館の方からお話をいただき、当店で、『TOSHIKOらくがき帳』の直筆サイン入り本を販売出来る事になりました。



とても素敵な本です!お値段など詳細はHPのオススメ本コーナーをご覧くださいね。
遠方で直接お店に行けないけど、手に入れたいという方はメールでご相談下さい。

神沢さんがご自身で文も絵も担当されているのは、こちらの本と「こぶたのブウタ」のみのようです。


「こぶたのブウタ」はツイッターでお知り合いになり、その後お店にご来店してくださった方が
神沢さんの本で一番お気に入りだと教えてくださったので図書館で借りて読んでみました(お店に在庫はないです)
この表紙イラストのブウタのポーズ、最高に可愛いですね!
草原のど真ん中でこのブウタと同じポーズをしてみたら、お疲れ気味の頭に新しいひらめきがやってくるかも。

今回の展示で私が一番ツボにハマったのが、このポーズをしたブウタのジオラマです。
神沢さん作らしいですよ。これ欲しい!持って帰りたい!ってガラスケースの前で興奮してしまいました。
前回の展示でも飾られていたようですが、またお目にかかれる機会をお見逃しなく。


展示は図書館の2階が会場になっています。
2階へ上がる階段には「神沢利子のオノマトペ」「神沢利子の言葉 2011セレクション」が散りばめられて、
静かに神沢さんワールドにいざないます。

展示場には神沢さんの本たち、『TOSHIKOらくがき帳』掲載の絵の原画や、『くまの子ウーフ』の手書き原稿、
写真やスケッチなどとともに、手作りのキャンドルや桜色の編みかけのセーター(マフラーかも)?など
神沢さんのライフスタイルが垣間見れるものもあるのがとてもいいです。

雑誌「グラツィア」の今月号で神沢さんのインタビュー記事が掲載されているのですが、
そこで自作のキャンドルの紹介写真を見ていたので、実物を展示で見れてとても感激しました。

あと、一見見逃しそうなのが少し離れたコーナー。冊子などがはさまれているところにあるファイル。
雑誌ガーデンライフの1989年7月号〜1990年3月号に連載された「花あるダイアリー」の切り抜き。
原画も展示されていますが、おそらく単行本化されていないので(私の調査不足かもしれませんが)
閲覧できる貴重な機会ではないかと思います。
これがすごくいいんですよ。茶色の指の私でも植物を根気よく育てるモチベーションが沸いてきそうになります。
ファイルを見て神沢さんのこのエッセイを手元に欲しいと思われた方、
『TOSHIKOらくがき帳』に一部(おそらく)掲載されていますよ。

井の頭公園の近く、緑溢れる環境で、いろんな生き物の声、風の音、葉の揺れる音、樹の匂い、植物の成長など
毎日四季折々の自然の変化を、生活を、愉しんでいらっしゃる様子が想像出来るのです。

私は恥ずかしながらまだ神沢さんのエッセイを読んだ事がなかったのですが、
同じ三鷹で現役の作家さんが米寿を迎えようとしている事、心からお祝いしたい気持ちです。
これからもっと神沢さんの本を読んでみたいと思います。
そういう思いにたどりつけたのは、神沢利子プロジェクトのおかげです。

数年前に開催された「トコトン!神沢利子展」も行ってよかった!と心底思える、
この展示に関わった人たちの神沢さんを大切にしたいという気持ちが伝わってくるものでしたが、今回も同様です。
神沢さんの米寿のお祝いの気持ちが伝わり、こんなたくさんの作品を生み出し続けておられる神沢さんへの感謝、
展示に関わるプロジェクトの方々への感謝の気持ちが自然に沸いてきます。

今回、サイン本を販売する事が出来る事を本当に光栄に思っています。
2月26日までの三鷹図書館での展示、是非足を運んでみてください。
そして、その帰りに図書館から徒歩1分の当店へどうぞお越し下さいね。
神沢さんサイン入り『TOSHIKOらくがき帳』が欲しくなった方はお早めにお求め下さい。10冊のみの入荷ですので。

神沢さんの古本の方はオススメ本コーナーにアップした後、その半分くらいは売れてしまったのですが、
何か欲しいものがある方は、お気軽にお問い合わせ下さいね。

「図書館の方から聞いてこちらへ来ました」というお客さんが、たくさん神沢さんの本をお買い上げになられたのです。
逆パターンもあります。
うちの店の窓辺で今神沢さんの本を飾っているので、お買い上げになったお客さんに
「隣の図書館の展示はもう行かれました?」とお聞きすると、「え?そんなのやっているのですか?行きます!」と
ご存知なかった方にお知らせしたりして、図書館からうちの店へ、うちの店から図書館へ、
いい連動が起こっている気がして嬉しいです。




「グラツィア」のインタビュー記事は昨年の秋頃に林聖子さんも掲載されていて、私の憧れの人ばかりが登場します。
そう、昨年念願が叶ったのです。新宿の文壇バー「風紋」に初めて行く事が出来たのです。

「風紋」に行く事が出来た過程を書いておきます。
5年以上前にかつて「風紋」に通っていたというお客さんから
「風紋25年」の本を寄贈していただいた時に「いつか連れていってあげるよ」とおっしゃってくださっていたものの、
お客さんも体調を崩されたり、聖子さんも入院されていた時期があったり、
私も地下にいると持病を発する事が度々あったりして、なかなか実現しなかったのです。

そのお客さんが、「読売新聞」夕刊の「しあわせ小箱」で「風紋」についての連載記事を目にされた事がきっかけで、
「開店50周年だそうだし、いつまでも延期していても実現しないので、年内に行きましょう」と声をかけてくださって
実現しました。私も持病の事は色々不安でしたが、今行かないと永遠にたどり着けないような気がしたし、
12月は「メリイクリスマス」の季節だし、今が出かけるタイミングなんだ、と決めました。
結果、お店に行けて本当に良かった。やっと林聖子さんにお会い出来た。目標も出来た。

〜当日のこと〜
お客さんが私の事を「彼女は三鷹で古本とカフェのお店を経営していて・・」と紹介してくださると、
聖子さんは「あ、フォスフォレッセンスの」とお店の事を知ってくださっていたのです。
あの聖子さんの発した「フォスフォレッセンス」の声は忘れない。

いきなりその事に感激して、もう今日はこれで十分、なんて思いつつ、
持っていった「風紋25年」にしっかりサインしていただきました。


持参した「風紋25年」の本に快くサインをしてくださる林聖子さん。2011年12月7日「風紋」店内にて。

(この本は非売品ですが、当店で閲覧は出来ますので、どうぞご覧下さい)

「私の知っている太宰さんは本当に明るい人」と聖子さんの口からお聞きして、
シズエ子ちゃんが今ここに居るんだ、と実感が沸いてきました。
この場所で過ごしてお聞きした話、聖子さんのお人柄、頭の良さ。お店の雰囲気の良さ。
この先の私にとってとても意味のある時間となりました。
ドアを開け、階段を上がってお店を後にする頃には胸に希望の灯りが点っていました。

「私新たな目標が出来た。80代になってもお店を続けてあんな素敵な女性になる!」
そう思ったのでした。

そう思った矢先にインタビュー記事で同じく80代の神沢さんが登場され、図書館の展示へつながり、
これは何かの暗示かな?とも思いました。

2月には無事お店の10周年を迎える事が出来そうです。
そのタイミングでずっとひとつの道を歩んでいる素敵な80代の女性に続けて感化された。
これは今の道をずっと続けて、あなたがおばあちゃんになった頃に、その時代の若い人に
何か勇気を与えられる存在になりなさいよ、っていう意味かな?と。
もしお店が50周年を迎える事が出来たとしたらその頃私は85歳ですからね。
もっと濃い太宰ファンのおばあちゃんになってるかな?(笑)

今年もきっと色々な出来事があると思います。
夢や目標に向かいつつ、今目の前の時間を無駄にしない事が一番。そうやって日々重ねていきたい。
来月10周年を迎える事もあるけれど、昨年までとはちょっと違った1年にしたいと思っています。
2012年も「フォスフォレッセンス」をどうぞよろしくお願いいたします!



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