2006年12月29日 金曜日
今年最後の営業日。
とっても気持ちの良いいいお天気になりましたね。
ますたーは早起きしてコミケに出かけていきました。

今朝一番のお客さんは、紫の毛糸の帽子がとてもよくお似合いのおばあ様。
「この源氏物語の本をいただくわ」ととってもお上品。
帽子がとても素敵です、とお伝えすると、
「あら、これ100円よ」と。びっくりです。すごく高そうですもの。
「西荻窪のね、なんかボックスで仕切られた雑貨屋さんみたいなお店で
売ってたのよ」と。あー、個人の方でも出店できるアレですよね、と
すぐ理解できました。もし手作りだとしたら、こんな素敵なおばあちゃんに
よく似合ってる事、その作り手さんに知らせてあげたいくらいです。

「西荻窪は昔住んでたから、この本の著者の瀬戸内さんとか、よくお見かけしたのよ。
有吉さんの本があるわね、この方は手がとっても白くてきれいだった」
など、お話してくださった。

今日、そして今年最後のお客さんは、いつものようにコーヒーを飲んで、
「良いお年を」って笑顔で帰っていかれた。
今年最後に売れた本は、 内田百閧フ青炎抄。
源氏物語で始まり、青炎抄で終わる、実にいい締めくくりだ。

午後の空いた時間は、かなり気合を入れて棚整理をした。
知らぬ間に時が流れて、ふと空を見るといつものようにきれいなブルー、
時間を忘れるほど夢中になれる時間があってとても幸せな1日だった。
今年もたくさんの本が入り、旅立ち、
たくさんの人にコーヒーをいれ、話し、見送り、
この当たり前の事に感謝の気持ちを忘れずに。
この当たり前の場所と時間が、来年もずっとありますように。
私自身も、もっと温かくてコクのあるうずまきを生み出せるように、
色々頑張りたいです。

2006年、うちの店を支えてくださってありがとうございます。
来年2007年1月4日からまたどうぞよろしくお願いします。

良いお年を

2006年12月28日 木曜日
先日、「年内に読書会のレポートをあげるのが目標」と日記に
書いた事がここんとこずっと気になっていて、
きめるときゃきめるんですぞ!ってとこを見せたかったのですが、
太宰本がたくさん入荷したので、太宰治コーナーの在庫をすっきりまとめて
アップする、ところまでで断念。
1月中にこそはやってみせます。
昨日の日記で、ちゃんと向き合う、と書いたのにまた
「その時だけのテンションか」と言われないように、マジ今度こそ実行
してみせます。

というのも、このタイミングで今日久々にウエンツ似君が来店してくれて、
(しかも可愛い女性連れで・・・)
「秋の読書会では、ウエンツ君が来てないね、って話題になってたんだよ」
と話すと、帰国していたそうで、冬の読書会も日本にはいなさそうなかんじ。
「でもレポートを読ませてもらいますからね」と彼の口から出た瞬間、
カビーン、と思わず白目(最近白目がお気に入り♪練習してもできませんけど
気持ちだけ白目、ね)に。
これはマジで次の読書会までにレポ仕上げなくてはいけません。
がんばりマーッス!

2006年12月26日 火曜日
毎週月曜日楽しみにしていたのだめが昨日最終回。
とても良かった。普通は楽しみがなくなった寂しさでなんともいえない
気持ちになるものだけど、今すごく爽快な気分。

音楽と向き合って日々頑張っている若者たちの姿を毎週見てきて、
自分を律する、という事の大切さを改めて感じさせられた。
なにかあれば二言目は「練習しよう」と言うその姿勢に打たれた。
才能があっても、死ぬほど努力してなんぼなんだな、って。

掃除でも仕事でも、やる気が降臨するまでとにかく時間のかかる私。
書店員時代から今は独立して上司がいない分、やたらサボル事も覚えた
ような気がするんですよね。
エンジンかかるまでの無駄な時間をかなり費やしている。
仕事、昼休憩、仕事、15分休憩、仕事、って流れが決まってた時と違って、
お腹すいた、食べる、時間ができた、今お腹に入れとかなきゃ、おやつ、
の繰り返しで、1日中食べてばっかりで激太り、なんて事にもなりかねない(汗)

若くなくて時間がそんなに残されていないからこそ、
無駄な時間などすごしているヒマはないんですよね。
来年は、もっともっと時間を大切にして、自分の中の火をすぐにおこせるよう
ちゃんと鍛えて、お店や、太宰に、もっとちゃんと向き合います!(BY白目)
そんな気持ちを思い出させてくれた久々のドラマに感謝です。
ディープな恋愛ものが好みな私ですが、キスシーンさえなかったのだめ、
千秋先輩のお色気とメンバーの情熱で十分堪能できたのでありました。
キーボード叩く瞬間と、ピアノの出だしの鍵盤叩く時の集中度は、ちょっと
似てませんか? 溜まったレポートにとりかかる時はどんな気持ちで、
乗り切ろうと計画中。ファイト!>自分に。


2006年12月25日 月曜日
昨日は太宰関連本の買取がたくさんあり、
クリスマスプレゼントのようでした。
はりきって並べたいと思います。

朝日新聞の天声人語に、太宰のメリイクリスマスに纏わる話が
掲載されてましたね。このエピソードは私もすごく好きです。
一生の宝になりますよね、忘れられないクリスマスにもなるだろうな。

今朝一番で、3歳の可愛らしい女の子と、おばあちゃんが
手を繋いで来店され、好きな本を選ばせていました。
「ずっと前から一緒にこの店の前を通る度に、いつか中に入ろうね、
とかこの本可愛いね、とか言うのが日課になってたんですよ。
今日はクリスマスだから、私からこの娘へのプレゼントをしにきました」って。
おばあちゃんとお孫さんが同じ風景を見て心を動かす、
この窓辺がその風景になれていた事、とても嬉しく思います。

いつくか絵本をおすすめしてみると、彼女はすごくハッキリしていて、
気に入ったものはほんの2秒くらいで「これ」と決め、
だめなものも2秒くらいで「これはいい」と言う。
このハッキリした態度、いいですねー。実に気持ちいい。
素早く2冊が決まって、可愛らしく目の前でラッピングしてあげました。
すると、「2冊で600円でいいの?じゃ、もう1冊なんか買うわ」と
おばあちゃんが言われたので、もう1冊追加。
計三冊ラッピングして、可愛らしい彼女に届けられて、
すごくいい気分になりました。

その後もあらかじめラッピングされた窓際の本がボチボチ売れて、
クリスマスなんだな、としみじみしておりました。


馬車の置物、またこの時期にお目見えです。
また来年も、この店によりよい時間をたくさん運んでほしい。
今年も無事にクリスマスを終えれた事に、感謝。


2006年12月23日 土曜日
本日もおばあちゃん登場。
これまた中学1年の昨日とは違う女生徒さんが来店され、
おばあちゃんがまた質問攻め。
大丈夫かな、と内心思ったけど、昨日のお嬢さんといい、
今時の中1の女の子ってなんて素直でいい笑顔するんだろう。
本好きな子はみな、優しいですね。
清楚なかんじの少し大人っぽい彼女は、野ばらちゃんの本を
買ってくれた。「ゴスロリバイブルはありますか?」と聞かれたけど、
残念。今ないんですよね。結構ゴスロリバイブル、おとなしそうな清楚系
の女子が買っていくんですよ、うちの店ではそうです。
ちょいワル女子への憧れ、みたいなものかな?少しわかる気がするわ。
何よりレースやふんわりしたスカート、これは永遠のアイテムなのかもしれません。

ネットでうちの店の話題で盛り上がっていただいたお2人がご対面、
という場面もありました。
その男性が来店される時、ちょうどおばあちゃんが帰られる時で、
出会い頭「あら、あなたイケメンね」なんて言われてさぞかしびっくりしたと
思うのですが・・・世良公則タイプの方でした。
「ちょっとこれが目印なのでテーブルに置かせてください」
なんて言われて、「あるある」なかんじでこっちもドキドキしちゃいましたよ。
ネットでやりとりした人とリアルで会うのって、面白いですよね。
太宰サイト合同オフ会とか懐かしいな。皆さん、お元気でしょうか

そんなかんじのクリスマスイブイブでした。


今窓辺はこんなかんじです。ちょっとキラキラしたものをつけるだけで
ムードが増します。これはよそのお店行っても思う。派手な装飾を特にしない店が
目立たないけど、リースだけ付けてる、とかさりげないの好きです。
本は、叶恭子さんの「3P」をシャレっけでプレゼントする人とかいるかな?
みたいなおふざけものから、クリスマスって何?由来などを真面目に考える本、
右側は絵本中心の可愛らしい、柔らかい系。詩集や写真集、
表紙がクリスマスチックだった今週のモーニング?まで、多彩ですよ。


2006年12月22日 金曜日
「中学1年の娘に本をプレゼントしたいんですが」と、
男性の方が来店され、お好みなどを聞いていつくかセレクトすると、
プレゼントにはぴったりのツヴェルガーの画集が良い、とのことで、
クリスマス用のラッピングをして、お渡ししました。
ほんとに素敵な本なので、理想的なカタチで旅立っていった事がとても嬉しい。
書店員時代は死ぬほどこの時期はラッピングしたので、腕が鳴る、というか、
「待ってました!」な瞬間で、包む間自分もとても幸せでした。
いいお父さんですね。

その時店内にはおばあちゃんと中学1年生の女生徒さんが
ちょうどいらっしゃって、そのおばあちゃんはけっこうズケズケとものを
おっしゃる方なので、隣り合わせた時、余計な心配してしまいましたが、
女生徒さんのしっかりとした、かつ優しい応対に自分が恥ずかしくなって
しまった。

おばあちゃんは昨日も来店されたのですが、
その時ちょうど店内に常連の男性のお客さんがいらっしゃって、ちょっとした
世間話をする、という展開があったんです。
そしたら今日来店され、「今日はあの人来ないかしら、私、ひそかに待ってる」
なんて可愛い事を・・・と思いきや、通り行くお客さん(まったく知らない人)
に向かって手を振ったりお店に呼び込んだり、悪気はないんだろうけど、
ちょっと冷や冷やする場面も多かったりしたのです。

そんな時に、女生徒さんが来店され、これまた京都からいらっしゃった
役者の卵さん?も来店され、おばあちゃんがお二人に執拗に声かけるものだから
ちょっとハラハラしてました。
特に女生徒さんは、ま隣だからずっと話し掛けられていて。
おばあちゃんの「あなた何か歌ってよ。テレサテンは歌える?」
という声に当然、「歌えないです。知らないです」というお返事だったけど、
なぜかおばあちゃんが「じゃ、キロロは歌える?」と(なぜここでキロロ?)なって、
「歌えます」と、ベストフレンドの一章節を歌ってくれました。
その声がとっても良くて、高く澄んだ声で、
あのベストフレンドはすごく良かった。
終始笑顔でおばあちゃんのどんな質問にも柔らかく答えてくれた、
図書委員をやっている、という彼女の歌声や笑顔は眩しかったな。
役者さんもハッとさせられるようなお綺麗な女性だった。
どうかまたゆっくりいらしてほしいです。


2006年12月21日 木曜日
クリスマスイブイブイブイブです!
店内の飾りもクリスマスクライマックス状態。
プレゼントによさそうな本に透明なラッピングをあらかじめして、
中身が見える状態で外から見えるように窓際に並べています。
ガラスの馬車や、雪だるまカップルくんの人形もオールスターで登場。
クリスマス雰囲気が盛り上がってまいりました。

下駄足姿で来店されたお客さんがいらっしゃって、
その素足に下駄、というのが妙に板についてらして・・・と思っていたら
元お寿司屋さん。なわけだ、しかも太宰ゆかりのあの名店。
「俺、千草の息子」と話の途中で言われた時は驚きました。
よくここを見つけて来てくださった。とても嬉しいです。

「私、吉祥寺の方のお店の閉店の日に行ったんですよ、
満員で入れなかったんですけどね、太宰のこたつ板の記事を新聞で見て」
と話すと、太宰のいろいろなものはもうどこにいったかわからない、とのことで。
太宰が亡くなった当時10歳だったそうです。
太宰の遺体にかけた布で、お父様がリュックサックをつくられた、とか。
でもそのリュックのゆくえも今はわからない、と。
その他太宰に纏わるエピソードを教えていただき、
平静を装いながらも、少し興奮気味になってしまう私でありました。

私は少々太宰を美化してるかもしれませんね。
でも真実を知りたいです。作品は無言だけどゆるぎない真実であって、
そこに惹かれているのだから、太宰の人となりのどんな事を聞かされても
今の道を後悔する事はないと思います。

「太宰のものはないけど、他の先生の色紙とか色々あるから
今度持ってきてあげる」と帰っていかれ、今日はなんとも良き日だなー、
とその下駄のなめらかな動きを見届けながらしみじみ感じたのでした。
この寒いのに、素足に下駄、がさまになる。全然不自然じゃない。
長くひとつの事をやり遂げ、粋が身につく、という簡単なようでとても難しそうな
事、私も身につけたいなー


2006年12月18日 月曜日
名古屋旅以降、調子がいいです。
熱田神宮が自分の波長にとても合う場所だったのかな?
お客さんもよく来店してくださって、嬉しい限りです。

木曜日から今日まで、毎日取材があり、結構バタバタしていました。
1月下旬に出る週刊住宅情報の三鷹の特集の号、三鷹の街の紹介の
小冊子、あと変わりダネでは、新人アーティストさんのCDジャケを
このお店の写真でどうか、というお話があって実際見に来ていただいた
のですが、撮影が水曜日にもう決まっている、という事で
「水曜日は休みなんです」という事でどうやら立ち消えになりそう。残念ですね。
そして本日は来年1/8に発売になる東京ウォーカーの取材。
結構怒涛なかんじで1週間が過ぎていきました。

今日はおみあげもたくさんいただきホクホクでした。
「このパン、きっと好きそうだと思って」と雪だるまのパンと↓
トースターでカリカリに温めると死ぬほど美味しい、というカレーパンを
持ってきてくださって


食べるのがもったいないー!ってかんじのかわゆさですよね
しかも味もすごく美味しかったんですよねー。

そのお客さんが神沢利子さんの朗読会に行った時、
「朗読は勿論だけど、その存在、お顔つきを見ただけで、感動してしまいました」
と話してくださったのですが、その時の様子を話されるお客さんの表情を見ているだけで、
こっちまで感動が伝わってきてしまった。
その朗読会の企画を担当されていた方々が、うちのお店で打ち合わせを
していた事をよく憶えていた事もあって。
あれこれ話し合われていたあの時間が実現し、見事に昇華して、聞いた方から
感動された話として聞けて、ボールの投げる瞬間、打って響いて返ってくる瞬間を
見届けられたようで、嬉しくなってしまいました。
私はその会に参加はしていないけれど、「催し」というものの価値を
実感できた気がします。

芋きんを手土産に持ってきてくれた、落語が好きな友人が来店した時、
不思議な現象がおこりました。
ちょうど買取したばかりの本を整理している真っ最中だったの
ですが、落語関係の本が結構混じっていたんです。
ちょっとした偶然ね、なんて話していると、初老のお客さんが来店され、
これまた落語の本を5冊も購入されたのです。
うちの店で落語の本は珍しい方の部類に入るから、
きっと彼女が、落語の風を呼び込んだのだな、これはなにかあるよね、
これもひとつの縁というものでしょうか。
なんて話しながら今日もなんともいいかんじで幕を閉じ、連休へ突入でした。
ということで、ただ今、うちの店には落語関係の本が数冊入荷したて状態です。
落語好きなお客さんは良かったらのぞいてみてくださいね。


2006年12月16日 土曜日
旅日記2日目。
翌朝、名古屋といえばやはりモーニングでしょ、とホテルの近所の
喫茶店でモーニングを。うめぇ! またたくさん名古屋に来ていろんな
喫茶店のモーニングを体験したい。

あとは栄をウロウロして、なぜか古本屋さんはほとんど閉まっていて残念。
若者のやっている小さなお店をいくつかのぞいたけど、平日で雨、とくれば
まったく人がいなくて、厳しそうだな、と思いつつ応援したい気持ちは
また次回の訪問に、ってことで何も買わなくて申し訳ないです。

そこで今回の旅のメインイベントひつまぶし!
昨日は1日節約したので、今日のお昼はひつまぶしをドーンと!と
決めていた。しかし、松坂屋の上のレストラン街まであがったはいいものの、
ひつまぶし2500円以上する。た、たっけーーーー。無理無理、無理よ。

ってことでまたエレベーターを降りて、そのへんをウロウロすると、
「ひつまぶし 1000円」ってお店があったのでそこに入るとこれが正解。
生まれて初めて食べるから、ってのとお腹すいてたのもあるかもしれませんが、
ほんとに美味しかったです。
ひとまぶしを気に入ったのは、最初はまずご飯と鰻をかきまぜる、
次に薬味を入れて味わう、最後にお茶漬けにして食べる、
と3度美味しい感が味わえる、ってのがいいじゃないですかー!
この、美味しいけど、そろそろ次の段階いっとく?もうちょい?みたいな、
自分への問いかけがなんか、新鮮なんですよ。
次食べる時は、お茶漬けの割合をもうちょい増そう、とか夢も膨らむし。
いやー、ひつまぶしは収穫だった。

ますたーに名古屋に行く、というと「ななちゃん人形とマウンテンには
行ってきたら」と言われていたものの、どちらも行けなかったけど、
また名古屋行きたい。すごくお気に入りになりましたよ。
ひつまぶしパワーで、体調も快調で、18切符(鈍行)だったけど、
スラスラスィー〜って帰ってこれたかんじ。

あ、そうそう、最後に熱田神宮行ったんですよ。
雨なのがかえって冷気に満ちて、すごく良かった。
やはり歳をとると、大樹がたくさんある場所を身体が求める。

とそんなかんじで恒例の自分へのクリスマスプレゼント&今年もよく
頑張りましたのご褒美、これにて終了。
パワー充電したし、残り少ない今年を実りある時間にしていきたいです。


2006年12月15日 金曜日
次は〜にゃごやーにゃごやー

っていうのが今私の中でめちゃ流行っていて、
家でもことあるごとに言ってます。
ってことで名古屋に行ってきました。
もう・・・ね、名古屋大好き。すごい気に入りました。
旅の前は体調はいまひとつでちょっと不安もあったのですが、
この旅ですっかり体調が良くなってしまいました。
こういうのは珍しいですよ。
きっとお昼に食べたひつまぶしもおおいに効いてるんだと思います。

今回の旅は、「北海道にちょっとラーメン食べに行ってきます」のノリで、
「名古屋までちょっとひつまぶし食べに行ってきました」が目的
・・・というのはウソです。
前にもチラと書いていたように、aikoのライブがなんと第三希望の
名古屋に当たってしまった、というのがそもそもの始まり。
こういうのって全部埋めといた方がいいんだろうな、的感覚で
水曜日だった名古屋も書いておいたのですが、まさか東京在住なのに
都内を外れるとは予想外な事でして。
でもまあこれは名古屋に行け、という自然の導きにさからわずに
ついでにクリスマス&お正月自分へのご褒美の旅にしたらええわ、
とホテルの予約をとって、ゆったりしてきたわけです。

ホテルプリシードというところだったんですが、すごい良かった。
窓からテレビ塔が見えるとても静かで清潔な部屋でした。
予約したのはシングルだったんですけど、グレードアップの計らいを
してくださったので広いベッドに枕が2つあり、なんか妙にエロさが漂う。
枕がひとつ加わるだけで、なんてエロいんだろう・・・とひとりで感心しておりました。

でもひっそり足音立てずにエレベーターの隣の自販機にビデオのカード
を買いにいく、なんてスリリングな事もなく(笑)ゆーったりと過ごしました。全裸で(笑)
あ、正確にはパンツ一丁ですね。これたしか正月に宿泊した時もそうだった気が
するんですけど、ホテルでひとりで過ごすなんて贅沢な時間、
いいかんじの温度で保たれた部屋、ほんとに裸でいると気持ちいいんですよねー。
うっそー?と思った人、是非やってみてください。やみつきになる事間違いなし!
また全裸でベッドで寝るのがこれまたたまりません・・・

aikoのライブは勿論いつもながら楽しみました。
aikoの生歌を聴くのは勿論なのですが、ベースのカズさんのファンでもあって。
これまた玉木似のいい男で、チロチロ見ちゃいました。
最後の最後に、みんなが「あいこー あいこー」とか声かけてる時に、
どさくさに紛れて「カズさーん」って言いたいな言いたいな、でも恥ずかしいな、
と思っていた終盤、メンバー皆で挨拶、の時にカズさんが比較的手前に
来ていて、今なら声かけても自然!と、「カ」まで出かけたら、
隣の隣くらいにいたおとなしそうな女子が「カズさーーーーん!」と
思っきし声かけたので、ありゃ、ってかんじで私は結局声かける事はナッシング。

aikoパワーも思いっきり浴び、ひとり名古屋の地下鉄を乗り換えて、
栄のあたりをぶらつきながら、あー、なんて気持ちいい夜なんだろう、
と浸ってました。旅に出て、たまーにこういうすごく気持ちのいい風が吹く時間、
ってのに出会えます。まさにその波が来た。
名古屋の中庸具合がいい。何もかもちょうどいいかんじで、私には合いそうです。
地下鉄もそんなに混んでないし、喫茶店はやたら多いし、
コメダのシノワールは勿論食べました。次は小倉トーストに挑戦したいかな。
旅日記あと1回続く。


2006年12月12日 火曜日
トップページにも書いているように、
誠に勝手ながら14日(木)お休みさせていただきます。

ちょっと青春18切符で一泊旅行にでかけてきます。
ちょうど行きたい催しがあり、ついでに定例の自分へのクリスマス
プレゼント、この1年お疲れ様でした、のご褒美の旅を合わせて
させていただく事にしました。
昨年はお正月の格安プランで、都心のいいホテルにひとりで
宿泊したんだったかな、自分へのご褒美。
今年はこの旅行でクリスマス、お疲れ褒美、正月、と全部ひっくるめて
やるつもり。なのでこの年末年始はとにかく店と家の大掃除、
今まで後回しにしていた細かな雑務処理、
などに明け暮れたいと思ってます。地味ですな〜

15日(金)からまた通常営業頑張りますので、
よろしくお願いします。

2006年12月11日 月曜日
昨日、今日、ととってもいい天気。
この時期って、街中はクリスマス一色だけど、
名もないような公園のいちょうの黄金色がすばらしい。
日差しに照らされてきらめいていて、それはほんとにきれい。

今朝、開店準備をしていてふと空を見上げると、
電線と並行にまっすぐに伸びたひこうき雲を発見↓



しばらく見入ってしまいました。
冬の始まりと同時に秋の終わりを実感させられるようなヒトコマでした。

「ブログとかミクシィでの自分と、リアルでの自分を使い分ける
人も多いけど、ここの営業日記と実際会って話す時のだばさんは
まったく変わらないですね」とお客さんに言われ、そうだよなー、と
思いました。その時のお客さんの柔らかな口調がとても温かくて染みた。

「私、外ではコーヒーは飲まない主義なの。もったいないから」
と、今日初めて来店されたお客さんにいきなり宣言され、ちょっと緊張する。
ヨーロッパで仕入れたエスプレッソマシーンでいつも自宅で
おひとりで味わっている、とのこと。
「でも、このウガンダっていうの、飲んでみようかしら」と。
コーヒーを淹れている間、昔美輪明宏の舞台を観た時の話をしてくださった。
それはそれはもう、とてつもない美少年だったのよ、と。
香りがとても良い、美味しいわよ、と
飲んだ後で言ってくださった時もですが、
「楽しい時間を過ごせたわ、ありがとう」という一言が嬉しかった。
たまには人に淹れてもらうのもいいかも、と思ってくださったら尚の事。

時間を買う、そんな感覚で楽しんでいただけるお店に
したいと思っているので。
でも緊張した。最初から本の事、お店の採算について、など
何かと厳しい質問が矢継ぎ早だったから(笑)
で、また言われた。「あら、手伝ってくれるご主人の協力あっての
今のあなたなのね」と。たしかにそのとおりですね。

気付いたら夕方になっていて、その空の色も見事でした。
ここの店の大きな窓のロケーションはほんとに最高だなー
私が一番時間を買わせてもらってるな。
おおいに還元しないと。


2006年12月9日 土曜日
最近連続で、「ほんとにいいダンナさんですね」と
言われる事が多い。
どなたもますたーに直接会ったことはない方ばかり。
大抵、「お店はおひとりで営業してらっしゃるのですか?」
というご質問に、「基本的にはそうですが、週末には主人に
店番を交代してもらえる事もあるのです」と答えると、
皆さん「なんてお優しいご主人なんでしょう!」
と感心される、というパターン。
でもたしかにそうですね、主人の助けがなければ、
ここまでこれたかどうか(別にヨイショでもなんでもないですよ)
お互いにものすごい変人だけど、お互いにとても優しい。
きっとこれで良かったんでしょうね。

小さい事ですが、ひそかに憧れていた事が実現し、浮かれています。
昨夜コンビニに行ったら、お会計を終えて振り返ると
偶然にもますたーが立っていたんです。
驚いて店員さんの前ですごいリアクションしてしまった。
そこからちょっとキャラ変化してたかも。なんか浮き足立ってた。

「なんか買って」というお願いにOKしてくれたので、
明治ストロベリーチョコレートとさんざん迷いながらも、
「イラストが可愛いから☆」という理由で桃のアイスを
選んで渡して待っていると、
「1円ある?」と言われて、「あ、ちょっと待って」と
サイフを取り出し探すと、1円がある(ここ重要)
「あったよ」と1円を渡し、万時スムースに一連の流れが終わる。

このなんてことない出来事に、帰り道気分がはずみまくりな私。
実は、あのコンビニのレジでのカップルの行動でありがちな事、
ひそかにやってみたかったのです。
「1円ある?」という彼氏に対して「しょうがないわね」ってかんじで
1円を差し出す彼女、っていう絵に憧れてました。
やっすい憧れですよね・・・
些細な事ですが、この時に1円ある事が大事。
「ないわ」ってなると、一連の流れが美しくなくなるんですよねー。
ってなんとも意味のないこだわりなのでした。
もっと細かく言うと、
嬉しすぎて「しょうがないわね」な表情になってなかった。減点。
彼の「1円ある?」がその振り向き方、表情、と完璧だっただけに残念。

ってさっきから何をこんなにこだわっているのでしょうか(笑)
やはり変人同士だなー、わたしたち。


2006年12月8日 金曜日
毎年この時期はなぜかマッキーが聞きたくなり、
古いアルバムのCDをよく聞いています。

太宰が出てくる本コーナーに、「これがあるのなら
おたんこナースはなぜないのでしょう?」とお客さんから
さっそく突っ込みが入りました。
1巻に太宰そっくりな患者さんが登場するシーンがある事は、
過去の営業日記でも何度かお客さんと話題にした事を書いてきた
と思います。「過去に入荷してた事はあるんですけど、今は切れてる
んですよ」と答えながら、やはりマンガに登場する太宰、というと
こちらと「編集王」がよく知られてるのかな?と想像する。
いや、まだ他に何かあるのかもしれない。
それに未来に登場するでしょう。楽しみにしているんです。

関西出身のお客さんは、あの「おたんこナース」に登場する
太宰そっくりな患者さんのオチをすごく気に入られていたようです。
あのオチは最高でしたよねー、と
笑い転げていらっしゃったのが忘れられない。
でもこれって実はとても深みがあって、
暗い、影がある、というイメージの太宰、実はとことん明るい
面もあるんだぞ、という暗示も潜んでいるのでは?とも思えてくる。
どっちにしろこういうストーリーは、笑顔で終われる方が良い。
なんだかもう一度読み直して笑いたいので、再入荷して
例のコーナーに並べるとします。


2006年12月7日 木曜日
太宰の事に触れている本のコーナー、みたいなのを
太宰棚のスペースに設置しました。
幅が比較的狭いスペースなので、限られてはくると思いますが、
今後はジャンル問わず、太宰の事に少しでも触れていたり、
これって太宰だろ・・・というニュアンスを感じたら(店主の独断と偏見)
そのコーナー行き、にします。
なのでコミック本の隣にガチガチの評論本が、なんて事も
なきにしもあらず。
その箇所にポストイットをはさんで置いています。

「なんでこの本がここに?」というかんじで棚から抜き取られた
その本は、陸奥A子りぼん名作選「たそがれ時に見つけたの」
この中に入っている「おいしい恋グスリ」というお話の主人公が、
津島さんと太宰クン。しかもその太宰クン、エプロンに「OSAMU」
ってロゴが入ったのを身につけてるんですよ。
これはなんとも太宰チックですよね。

そんな私もたまたま今日は胸元に大きく「M」というロゴの入った
とっくり(死語?)を着ていました。
ますたーに、「何?その50年代風なセーター!」
と突っ込まれたヤツです。思えばもう7.8年越しで着てます。

こういうのってわかりやすくていいですよねー。マンガ風に言うと、
「あの娘は、めぐみちゃんかな?いや、まなみちゃん?
違うな、みゆきちゃん、ってかんじがピッタリだな
どこか妹っぽい雰囲気だもんな」とか想像・・・しないかな(笑)

コーナーの充実、徐々に進めていきたいです。


2006年12月5日 火曜日
寒くなりましたね〜。
冬というと、外が寒いから家の中の暖炉の前で
本を読みながら温かいココアを飲む、みたいな光景を
描きがちですが、あえて寒い冬に、寒い場所に
とびこんでみる、みたいなシチュエーションも、
決してできないけど憧れみたいなものがあります。

映画「エターナル・サンシャイン」では、真冬に恋人たちが海とか、
氷上でデートしてた場面がとても印象深いです。
氷の上に二人で手を繋いで寝っ転がって、
今死んでもいいくらい幸せ、みたいなシーンがあったと記憶
しているのですが、あれは自然に涙が出てくるくらい良かった。

書店や図書館が出てくる映画はそれだけでチェックしたくなります。
すごくベタだけど、「恋におちて」はNYのリゾーリ(だったかな?)
という書店での出会いが冒頭シーンですよね。
たしかクリスマスの頃のNYが舞台だったような・・・
NYの街がクリスマスで一色。その空気が感じられるだけで、
こっちもHAPPYになる。とても寒い、この冬の12月こそ、
どんどん街へでかけるべき時なのだな、と思います。

うんと昔、渡辺淳一の「流氷にて」に感化されて、真冬の
北海道に旅して流氷を見に行く計画を立てた事があります。
実現しなかったんですけどね。
淳一先生といえば、「愛ルケ」は絶対観たい!
今から来年の公開を楽しみにしております。

しかしコタツ・・・というものは、そんな思いもすべてひっくり返す
くらい魅力ある物体ですね。
今夜もコタツでうたた寝してしまうそう・・・風邪には気をつけなくちゃ。


2006年12月4日 月曜日
うちの店のまん前のお家が、電飾をつけているので、
私がいつも座っている定位置からはよく見えて目にキラキラが眩しい。
何気にうちも1日からクリスマスツリーを飾って、日没以降は点灯させてます。
少し先のカメラ屋さんも、今年から電飾ライトを始めたようで、
なんと夜の静まった時間もずっと照らされているんですよ。
このあたりは夜はシーンと静まっているので、その灯りだけがとても
目立ってました。
さすがに閉店後は照らしていないのですけど、ただ今、夜のまだ早い
時間帯は、うちの前のお家、うちの店、お隣の喫茶店、カメラ屋さん、
とちょっとした華やかなクリスマス前の雰囲気が出ていて、なかなか
良いですよ。

一度、「このお店、お菓子の家を思い出します」と言われた事があった。
この通りでここのビルだけ煉瓦作りで、面積が小さくてガラス張りで、
ちょっと目立ったかんじなんですよね。
うちの店が入る前は事務所で窓のカーテンはしめっぱなしになっていた
とのこと、もったいない。お菓子の家風な古本屋カフェ、の方が
この建物本来の魅力を出せてると思う。

今日は婚約中でもう今が幸せの絶頂!の方のご来店があって、
私も彼女もずっと顔がゆるみっぱなし。
コートを脱いでかけるだけでも、裾からハートマークの物体が
ダダダラン♪と落ちるようなかんじ。マンガのような表現になってしまうけど、
それくらい「婚約中」というオーラはすごくてもう無敵なんです。
いーなー、「婚約期間」という甘い響き。私はなかったですからね。
クリスマス前のこの時期のジュエリー売り場もオーラがすごいですよね。
うちの前の通りもいいけど、1年に1回しかない、この時期の気合の入った
都心のオーラは浴びてこなければいけませんね。
飾りつけディスプレイのリサーチも兼ねて、近々お出かけしよう。


2006年12月2日 土曜日
さいさきよく、昨日栗きんとんが届きました。
食べるものを御取りよせ、という習慣はないのだけど、
年に一度、この時期に栗きんとんを食べる、という通例行事だけは、
ここ10年間、一度も欠かさずやっている。
岐阜県でつくられたものなら特にどこの、という指定はなかったのだけど、
今年は初めて「すや」の栗きんとんを食べてみる事にした。
ゆーみんが雑誌でお奨めしていたので、ちょうど時期だし、
食べてみよう、と調べてみると、東京では百貨店でも売っていない。
インターネットでの購入が可能だったので、さっそく取り寄せてみた。

なかなかいいですね、ネットで手間いらず、というのも。
包装紙からしていかにも老舗、といった味わいで、
お茶を淹れてワクワクしながら包みから栗きんとんを出してみる。
さすが老舗、味は間違いなく美味しく、
ほっぺが落ちそうな思いを久々に味わう。

そして定例の、商品説明の用紙を丁寧に読む。
「熊谷守一先生にお書きいただいた」と説明にある、栗の絵が描いてある
色紙が表紙になっている、まさに栗色(少し山葵色に近いかんじ)の紙。
実にいい。味わいが二倍にふくらむ。

説明書きの文章の方も、
「いがながら 栗くれる人の誠かな」という子規の俳句から始まり、
吉川英治の「掌にのせてほろほろと味はひました」という表現などが
紹介されていて、なかなか文心を刺激する。
こういうものを読みながら、熱い日本茶と栗きんとんを味わう時間、
この贅沢さ、昨日の日記の願望が早くも叶えられたかのような、
まさに奇跡の出会い。(まで言うとちょっとおおげさでしょうか、
いや、今の私ならこの味わいを、音楽評論家の佐久間氏演じるミッチー
(のだめ参照)のリアクションばりに説明できそうな気がする・・・ 
横でますたーが通訳してくれたら完璧。

そう、そのますたーにこの栗きんとんの感想を聞くと、
ほおばった瞬間に、「お、栗やね」ですって。
こうして書いていてもまた食べたくなってくる。
休憩のお茶とお菓子がこんなに気持ちをはずませ、和らげてくれるなんて、
この御取りよせ、かなりいい機会でした。
年に一度の私の栗きんとんの時間で、秋が完全に終わる。
時はまた巡る。来年もより良い味わいの時間が持てますように。


「掌にのせてほろほろと味わう」という吉川英治の例えにならって、
生まれて初めて?栗きんとんをまずてのひらにのせて、その形、匂い、
感触をゆっくりと味わってから、口にいれてみました。
ほろほろ・・・まさに。


2006年12月1日 金曜日
いよいよ師走突入です。
一番好きな月、12月。あとわずかな2006年、良い締めくくりができますように。

男の子がワッフルを注文し、食べ終わった後、お母さんに
「もうひとつ食べたいー」と泣きじゃくってしまいました。
でも今もうひとつ食べたら晩御飯がお腹に入らない、など
ここはひとつ厳しく、というかんじでやさしくなだめるお母さんの言葉も
耳に入らない勢いで、「食べたいーワッフルーワッフルーゥー〜」と
泣くじゃくる。その姿がものすごく可愛くて、気持ちはわかるけど、自分が
親だったらやはりここは我慢してもらうところだろうな、など考える。

大人はフォークを使うか、手で食べるとしても片手なのですが、
お子さんは両手でワッフルの三角の2つの底辺をつかんで、
パクッと、まさに一生懸命に食べるんです。
その様子の可愛らしさといったらもう・・・絵本の挿絵の1ページみたいです。

「生まれて初めて食べたワッフルだったんですけど、すごく気に入った
ようです」とお母さんが笑いかけてくださって、
この男の子の人生初のワッフル体験をここでできた事に喜びを
感じました。きっともっと大きくなったら、食べたものをもうひとつ
食べたい、と全身で泣きじゃくる、なんて事はもうできない。
なら今、おおいに泣いていいよ、という気分になった。
そんな事忘れてしまったとしても、今日の泣き顔、純粋無垢な表情、
私がこの店のバックの背景ごと憶えてるだろうから。

けどさすが立ち直りが早いというか、パトカーが前を通ると
「パトカーパトカーーー〜」と連呼している。
可愛い。素敵に可愛い。
またいつでも食べに来て欲しい。

小さなお子さんって、共通してワッフルを食べる時、
シロップをその網目の中にかける瞬間が一番楽しいらしくて
いきいきしている。トローンとひとつひとつのしきりの中に甘い液体が
規則正しく浸っていくのが、ものすごい奇跡のような出来事みたいに
思えるようで、感嘆の声をあげる。魔法をかけたみたいに。
私もそんな気持ちで、なにか食べてみたいです。


2006年11月30日 木曜日
「なんでそんなにテンション高いの?」
「ほんとに元気だねー」とは、言われ慣れています。
「お酒あまり飲めないんです」と言えば、
「シラフでそんだけ面白いんだ」ともよく言われます。
でもほんとはおとなしいんですよ、私。
幼稚園の時なんて、お昼ご飯の時間が終わって、
みんなが登り棒やジャングルジムで遊びまくってるのを
横目に、どうしてもぶどうパンが食べられず、教室でぶどうをひとつひとつ
くりぬきながら食べているような女の子でした。
ぶどうは大好きで、ラムレーズンのアイスも大好物なのに、
ぶどうパンだけは許せない。一生食べられない!って思います。
というわけで、私の嫌いな食べ物は、ぶどうパンと、かしわのイボイボの
ところ。関東では鶏肉のあの柔らかい部分の事、かしわって言わない
のかな?というか、大人になってからあの部分を見た事がない。
もしや、この世から消えた?
それ以外は辛いものが苦手だけど、あとは大抵なんでも食べれるかな
と唐突に食べ物の話。なんとなく。

今日はライトニング別冊「コーヒースタイルブック」の取材がありました。
この本、12月15日に発売されるそうです。
すごい、2週間で仕上げるんですね。
ブックカフェがいつくか紹介されるところで、うちの店も載るようです。
ここから出ている「湘南生活」とか結構好きなので、どんなかんじに
なるのか楽しみですね。よろしかったら発売されたらチェックしてみて
くださいね。


2006年11月28日 火曜日
最近しきりにおばちゃんおばちゃん、という言葉が出てきますが、
あまり言い過ぎるとホントにおばちゃん化していきますよね。
ほどほどにしよう。

「メンクイのようですが、太宰に似てる人はいませんね」と
言われた事があります。
私の中で太宰似のイケメンさんといえば、最近では緑川書房の人。
すごくお綺麗なお顔で、って写真しか見た事がないんですけどね。
その緑川さんのブログかなにかを読むと、うちのお店に来てくださった
事があるとのことで、驚きましたが、とっても嬉しかったのです。
ですがですが、最後の最後に、
「店主のおばちゃん」と書かれてあって、ちょっとずっこけてしまいました。
ひやー、これはリベンジ計画せねば、です。
パッと見で「おばちゃん」と言い切られるような年齢であるのは事実なので、
いた仕方ない事ですが、もうちょい悪あがきしようではないか、うん。

でも最近ちょっと凹んだ事があって、
ちょっと前の日記で、井川遥と同じ品番の口紅をゲットしました!
これで私も井川遥風に!など意気込んで書いた記憶があるのですが、
実際つけてみるといまひとつぼやけたかんじで、全く井川風にならない。
勿論、元が違うから当然なんですけどね、うーん・・・

そうそう、急速に綺麗になったお客さんにどこのブランドのリップか
聞く事ができたんだった。意外とドラッグストア系のリーズナブルなもの
でした。ロフトとかに置いてある、「恋するグロス」というやつらしいです。
なぬー?恋するグロスうー?、など思っていたら、
のだめのコミックにも、「恋するグロス」が登場してた。
まずはカタチから入る事が必要、って事ですね。了解。
今のリップがなくなったら、次はそのチュルチュルグロスで
もうおばさんとは言わせない!!


2006年11月27日 月曜日
あまりスポーツに詳しくない私でも、
バレーボールは一番見ててわかりやすいので、普通に応援できる、
って事でちょこちょこ最近見てます。
元彼の男バレ率も高いし(笑)って二人だけですけど(聞いてないし!)

「山本選手のファン、って、これまたわかりやすすぎ」
と突っ込まれてしまいました・・・
そういうお客さんは越川選手のファンらしいです。
でも植田監督におもいっきり叱られたい願望もありますねー。
先日日記に上司にコケおとされる、ような事を書いたら
色々と甦ってきて、今は今で上がいない分、説教される事がない、
これはこれで私って死んでしまう人なのよねー、と実感。
叱られたい願望がふつふつと湧いてきてしまったからさあ大変。
ある意味、ダンナにはよくコケにされるけど、家族だし緊張感が足りない。
「そこで得意の妄想で、太宰に叱られてみたらどうでしょう?」
うーん・・・想像しにくい。
「おばちゃんを怒ってくれるほどヒマな人は少ないようです」
との天の声が。
今の自分の状況では、自分に甘いととことんラクな方に流れちゃう。
これは自分の精神力との勝負。緊張感をますます高めていかないと。
気合ー!

あー、なんかものすごくレシーブ打ちまくりしたい気分。
ボールをこれでもか、これでもか、と鬼の形相で投げてくれて、
「だけど血ヘドが出ちゃう、おばちゃんだもん」とグチを吐いたらますます
逆上するけど、100本レシーブ終了した後は、
優しく料理をつくってくれるような監督or先輩が欲しい・・・ってドラマの見すぎ!
久々にドM魂を心地よく刺激しハマれるドラマができたので、
最終回まではここでも時々壊れると思いますが見逃してクダサイ


2006年11月25日 土曜日
昨日来店されたお客さんが、
ショートカットにしてとってもキュートになっていたので、
私もそろそろ美容院に行きたいなー、と思う今日このごろです。
「実は今日ここへ来たのは・・・」とお話を聞いてみると、
そうです、私の好きそうな話でした(謎)

一気に寒くなってきて、こんな寒いのには、
心の美容液ならぬホカロンがないとやってられない!
ってことでとってもハイテンションで語ってしまいました。
私の2006秋冬のキーワードは「先輩」です。
のだめの千秋先輩、とか男子バレーの山本選手(はあと)とか、
近所のサミットのレジの、以前は直次郎そっくりと思っていたバイト君が、
半年経ったら柳楽君似に変身していた事とか、旬な話題はゴロゴロ
あるのですが、とりあえず置いといて・・・。

大人になったら会社に所属でもしていないと、誰かを「先輩」と呼ぶ
事ってもうないじゃないですか、でもなんかそれって淋しいんですよね。
「憧れの先輩」という対象は常に欲しいものです。
不器用な私ですが、もう一度きんちゃく袋、作ってみたい。
って例えの3人がうんと年下なのは目をつぶってクダサイ。

そこで、これたまにお客さんに話す度に爆笑されるのですが、
半年に1回くらい、先輩探しの旅、に出るのです。
妄想の旅、とも言う。
新宿方面には電車が混むから、という理由で最近滅多に行かなくなった
私ですが、朝目覚めて、「今日は大丈夫。久々に新宿伊勢丹の空気を
吸いたいわ」なんてモードの時が半年に1回くらいあります。
その時は朝のラッシュも終わり比較的すいた中央線に乗って、
伊勢丹を目指します。そして12時から13時は西口方面へ移動し、
サラリーマンが憩う広場に面したカフェに行き、リーマンウォッチングで
目の保養をします。
あれこれ妄想するだけで、半年分くらいのエネルギーを貯めこむ事が
できるんですよ。私って単純ですよねー、ほんとに。
そんなにスーツ姿が見たいのなら、スーツ一式買って部屋に飾って
おけばお手軽に萌えられるよ、との声に「そうかもしれない」って思って
しまった自分のスーツ萌えは、かなり重症かもしれない・・・
その部屋で、例のきんちゃく袋をせっせと作る私、
クリスマスに間に合わなくともバレンタインまでには(ありがちー)
なんて目標を立てる。

き、気持ち悪いー!妄想が走りすぎー!急に寒くなるからヘンになった!
ちょっと壊れ気味ですがこのまましゅーりょー


2006年11月24日 金曜日
親子連れのお客さんがこのところ多い。
私としてはすごく嬉しい。
やはりお母さんと娘さんでの来店が多く、
男の子とお父さん、というパターンは珍しい方なので、
昨日来て頂いた時は新鮮でした。
女の子は大抵本を読むか、お母さんに読んでもらう、
という過ごし方だけけど、男の子にとって、うちの店は
格好の場所だ、という発見がありました。
それは・・・目の前をたくさんの車が通り行く事です。
店内の本には目もくれず、ずっと車に反応していて、可愛かった。
バスが通ると手を振ったりして。

電車に乗っている時に、時折小さなお子さんと親御さん、またはおじいちゃん
おばあちゃんが一緒に電車に向かって手を振っているシーンに遭遇する
事がありますが、何度見ても、なんともいえずジーンときてしまう。
とても好きな光景です。
昭和から平成へ、西から東へと変化しても、ずっとあり続けてほしい
光景です。

今までの人生でしんどかった時期はいつ?
という話題を最近した事があって、私は20代前半と、30代前半なんです。
30代前半は、仕事がとてもハードで、自分でも何か空回りしている
のではないか?と悩んだ時期、嵯峨嵐山のアパートに下宿していて、
勤め先の書店がある京都駅までJR山陰線(でいいのかな?嵐山線かな?)
で毎朝少しユーウツ気分で電車に乗っていたのです。

京都駅が近づく頃、そのユーウツ度がどんどん頂点になる頃、
車窓風景は、ふと公園に変わり、なだらかな丘や小川の景色が広がっていた。
住宅街からエアポケットみたいに、そこだけすりかわるように。
で、たまにその公園から小さい子とおじいちゃんがこちらに向かって手を
振っていたんですよ。電車は動いてるのでほんの一瞬しか見えないけど、
その一瞬の光景にとても救われるものがあったんですよね。
で、控えめに、小さいまえならえ、みたいにそっと振り返してました。
それだけで、今日も頑張って仕事しよ、って前向きに切り替えられた。
あー、なんか思い出したら泣けてくる(笑)

今ではそんなしんどい日々も糧になってますけどね。
百貨店の中の書店という、お客様は神様!状態の、クレームがバンバン
くるような日々を経験できた事は、とても貴重で今に生きてると思います。
上司にボロカス言われた経験も、ないよりある方がいいのでしょう。
そう、今はすごく幸せのようでいて、少し緊張感に欠けているのかも。
寒さをプラス要素に変えて、身震したらシャキッ!としよう、シャキッと。


2006年11月23日 木曜日
今日の私は無敵です!
なぜなら、買ったばかりの毛糸のパンツをはいているので、
腰のあたりがヌクヌクでホクホクなのです♪

月曜日に、親子で来店くださったお客さんの、
小学生の娘さんと、この後吉祥寺に毛糸のパンツを買いに
行くという話がきっかけ。
なんでも、クラスの女子の間で、可愛い毛糸のパンツが
流行ってるようです。
体育の着替えの時間限定のことのようですけどね。
女の子が「伊勢丹に行くの」というのに対して、
お母さんが「いや、SEIYUだし」っていうやりとりが見ていて
微笑ましかったです。

そんな話を聞いたら、「私も私も〜」と思ってしまう40歳、
ここに約1名。
でもマジな話、そろそろ寒くなってきたし、冷え対策しなきゃな、
と思ってたところだったのです。
国立にちょうど用事があったので、ついでに立川、そう私の
超お気に入りスポット立川へ毛糸のパンツ買いに行ってきました。
三鷹から新宿方面の中央線の混み方の半分以下ですからね、
立川方面だと。午後はさすがに満員ではないですけど、
いきはよいよいかえりはこわい〜、でえらいめにあうのが
恐怖の中央線新宿方面です。

立川にも伊勢丹はあるのですけど、個人的にグランデュオが
大好きなので、そっちで購入しました。
「こちらはなんとか加工(忘れちまった・・・)がしてあるので、
とっても暖かいんですよ」と丁寧に店員さんが説明してくださり、
一発で気に入ったのを選んでレジへ。値段も勿論安いやつ。
恥ずかしながら「こういうのって、名称はあるんですか?
つまり・・・その・・・毛糸のパンツ、でいいんですか?」と
赤面しつつ勇気を出して聞いてみたところ、
「はい、毛糸のパンツで通用しますよぉー」と満面の笑み!
さっそく今日はいてます。リボンがついてて可愛いの。
画像アップしたいくらいです(笑)
女性の皆さん、マジでぬくくておすすめですよ。


2006年11月20日 月曜日
先日来て頂いた大阪ご出身のお客さんもそうだったのですが、
金沢の店主さんたちのミニコミ誌「そらあるき」を読んだ事がきっかけで、
このお店を知り、来店くださった、という方がご来店。
素敵な逆輸入?現象です。
こちらのお客さんは、連城三紀彦の「隠れ菊」や、金沢が舞台の
小説(ど忘れしてしまいました)などがきっかけで
金沢を訪れて以来、年に一度は金沢へ旅している、という
なんとも羨ましいことです。それとお酒が目的だそうで。
私も「隠れ菊」はすごく好きで、ドラマも欠かさず見ていました。
色々とお話を聞いていて、私もお酒が飲めたら、金沢はじめ
旅の面白さがぐっと増すんだろうな、など考えてしまった。

前のお客さんは、北欧のあるポットがどうしても欲しくて
調べてみたら、金沢の「benlly's&job」という雑貨店で売っている事を
知り、訪れて以来すっかりそのお店のファンになり、
そちらの店主さんも執筆参加されている「そらあるき」を読み、
サイトで東京での販売店に、うちのお店が紹介されていてご来店
に繋がった、という流れだったのです。

物事の出会いの経路って、面白いですよね。
恋人同士の出会いのきっかけ話、とかもすごく好きなんですよ。
電車で事故かなんかで数分満員状態で閉じ込められた時に、
気分が悪くなった時解放してくれたのが今横にいる主人です、
みたいな話をお聞きした時は、へぇ〜、でした。
気のきかない私の第一声は、
「やっぱり中央線ですか?」答えは「そのとーりです!」だったような
気がする・・・「ロマンチックですねー」と第二声に、
「だばさんには負けますよ」と笑顔で返されてしまいましたが。
でも「一番最悪な自分の顔を知っているから、後々楽でしたよ」
というのには笑った。たしかに・・・

私、でかける時に何が今一番怖いか、というと
満員電車やエレベーターなど閉所での故障、つまり閉じ込め状態です。
毎回混んだ電車に乗るたびに心臓バクバクしてます。
でも、そんなロマンスな話を聞いたら、今後ちょっとはその
バクバクが、ドキドキくらいに恐怖度が低下したような気がする。
お客さん、ありがとうございます。
いや、何事もないのが一番。神様、どうか今後の私の人生において、
この閉所恐怖症の私に、閉所での閉じ込め、これだけはないように
くれぐれもよろしくお願いいたします。


2006年11月18日 土曜日
またまた昨日の夜の事ですが、
先日の日記に書いた、書生風お客さんがご来店!
なんかタイムリーだったので、ちょっとドキドキしてしまいました。
久留米のお対に角帯、なんてスタイルもとっても似合いそう・・・
と勝手に想像。

今日は久々に忙しい土曜日で売上も好調でした。
このところ、週末は平日に俄然負けまくり、という傾向だったので、
嬉しい限りです。
小さな女の子から、小学生さん、老若男女いろんな方が
このドアを開けてくださった日です。

半年ぶりくらいに来ていただいた男性のお客さんは、
「肝臓ガンから無事生還してきたよ」と一言レジでおっしゃって・・・
サラリと発せられたお言葉でしたが、並大抵の苦しさじゃなかった
のではないか、とそんな事考えるのさえ失礼かもしれませんが、
とにかくまたこうして本をお渡しできて良かった。
ゆっくりとでも、回復されますように。

夕方来てくださったお客さんは、明日村上春樹の文学散歩の予定
とのこと。井戸や洞窟の話などを興味深くお聞きする。
ICUのあたり、野川公園の雑木林、深大寺、
三鷹の端の方、そのあたりももっと突き詰めたいんですよね。
深大寺は先日散歩したのですが、歳とったら住みたい、という
人の気持ちがわかる。自然が好きな人にはいい場所ですね。
日曜は雨で足元は悪いでしょうけど、そのやれやれ、なかんじも
含めて文学を巡る散歩は楽しそうだ。

本もたくさん売れて気持ちの良い1日。
やはりたまにクラシック聞くといい作用があるのかもしれない
アルファ波が店内にも溢れ出したか?
関係ないかな?


2006年11月17日 金曜日
昨日の夜の事ですが、
雑誌の「MUTTS」を発見してとても嬉しそうに話し掛けてくださった
お客さんは、大阪から東京へ来てもう12年、とのこと。
私も自然と関西弁に戻りながら、「メッセンジャーの黒田さんが見れない
のがさみしい」とか「紀香ちゃんは陣くんに癒されたんやろな」とか
盛り上がる。この女性がとにかく明るい方で、
ああ、大阪の女の子ってやっぱこうやわ、
なんていうか、太陽にように明るい。パワーがある。
話してるだけで元気になれるかんじ、
っていう、当たり前だけど忘れてた事を痛感しました。
しかも鉄おたちゃんだったり、全国の郵便局のスタンプを集めている、
というチャーミングで奥深い人。
私も100円づつ貯金してスタンプ集めようかしら・・・

「MUTTSのカフェ特集は、私もボロボロになるくらい何回も
読みましたけど、今でも大事にしてます。これは捨てられませんね」
ですって。同じ同じ。
原点を思い出す事もできた。
私も太陽にような明るさで乗り切っていこう.。
思えば今までのいろんな苦境も、明るさで越えてきた感がおおあり。
自分の核をつくってくれた原風景は永遠に変わらないものだろうから、
感謝しなければいけませんね。
皺は美容の大敵だけど、魅力的な笑い皺ができるんだったら、
ま、いいかな・・・笑う角には福が来る、精神でいっとこ。


2006年11月16日 木曜日
ようこそジュリエット!
あなたは9999999人目のお客様です。
漏れなく2007年は良い出会いがあるでしょう!

なんちてなんちて〜
はい、おふざけはこのへんにしておいて・・・

久しぶりに来てくださったお客さんから、
「お元気かな?と気になってたんですよ」と声をかけていただいて、
同じように、お元気ですか?という手紙のようなものを
本で表現していた話をする。
その方は私と同世代の女性なのですが、笠智衆が大好き、
という話を前に聞いていて、とても強烈な印象だったんですよ、それが。
で、その笠智衆の本が入荷したので、窓際に飾って、
そのお客さんが発見してくれるといいな、という思いを込めたつもり
だったんです。本で表現するラブレターみたいなものかな?
そしたらその本を飾った次の日に、中年の男性の方が、
「これください」と本をお買い上げしてくださって、
初めて来店いただけた方のようだったので、これはこれでとても
良かったんです。

その一連のお話をすると、やはり笠さんの本にはすぐ気付いてくださって
いたようで、もう既にお持ちの本ではあるようですけど、
発見しましたよ、と。伝わったようで嬉しかったです。


ところで、折り紙のお得意な男性のお客さんの新作が!


左側の赤い箱の中のやつが新作です。ものすごい器用ぶり健在ですよね。
お店で会った事はないけれど、こちらの男性をライバル視されてる(いい意味で)
折り紙教室へ通ってらっしゃったお客さん、ますます燃えてください!
秋は虫が並んでいい競演になってたので、冬verも期待してます。


2006年11月14日 火曜日
お客さんからとっておきの嬉しい報告が。
「フォスフォレッセンスなら時々行くよ」
的な事がきっかけで、素敵な出会いがあったようなのです。

「こういう話、好きでしょ?」という前振りで、
思わず身を乗り出してしまった(おばちゃん的!)
私でありますが、なんともいえず嬉しいですねー。
このお店を気に入ってくださる方、それはきっと
気が合うのは自然かな、と想像できます。
お店で一度もご一緒にいらっしゃった事がないのに、
お客さん同士で意気投合、というのがなんとも新鮮です。

しばらくそのような?話題で盛り上がり、いやー、楽しかった。
お帰りになる時、お互いに「すっきりしましたねー」と
顔を見合わせたのには大笑いでした。
すっきり、上等。 しゃべりまくるのもきっと身体に良い筈。
こんにゃく一つ分くらいのカロリーになっただろうか・・・ん?なんかヘン。
セラミドが足りないじゃないか! ま、いっか。

このお店のあるお客さんのファン、がお客さんにいらっしゃる、
というパターンもあります。
きっと言葉も交わした事はない。
ま、このあたりは淡くぼかしておきましょう。
詮索は無粋というもの。ひとつだけ言っておくと、
要点は「ファン」というところで、恋、ではないようなのです。
サプリのようなもの、とか。
サプリ摂取過多気味な私のようなものもおります(笑)

ちなみに私がものすごくファンのお客さんの事は、
実は今まで一回も日記に登場した事がない。
半月に一度ほど、オープン当初からずっとコーヒーを飲みに
来てくださっている。
優しそうな現代の文士、ってかんじの方です。
あー、初めて言っちゃった書いちゃったー!!

いつもありがとうございます。

と照れながら唐突に終わる私、であった。続く・・・(のか?汗)



2006年11月13日 月曜日
月曜日は最近嬉しいんです。
ものすごく久々に月9を見ています。
ドラマのだめがきっかけで、クラシックにも関心を持つ、
という実にベタな方向にいっているのです。

で、youtubeでラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を
聞きながらちょっとお紅茶でも淹れて小休憩、と思って
サイトを開くとあらフシギ、
画面にチカチカと、「you won!コングラッチレーション(もち英語デス)
あなたは999999人目のお客様デス!」みたいな窓が出てきたんです。
あまりにド派手なので最初はびびった。
もしや自分、ものすごい宝くじに当たったの?と冷静さを欠いた人も
きっと私以外にもいたと思う。

普段、スパムメールはもううんざりするほどたくさんくるので、
「お会いしていただくだけであなたに35万差し上げます」
とかいうアルワケナシ!なメール類はもちろんスルーできる
のですが、今回は、待てよ、もしかしたらもしかする?と
ますたーにメールして返事を待っておりました。
画面のチカチカをずーっとそのままにして。
だって何かの拍子で消えてしまったら、999999人目じゃ
なくなるじゃないですか!

でもネットを色々見ていると、「こんなの画面に出たんですけど!」
って私のようにとまどってる人を数名発見。
だよな、そんなうまいハナシないよな〜、なそんな気分で
やっと聞きたいものを聞けて、激しく心を揺さぶられる。

その夜ドラマの中で、切なく、美しい表情でピアノを叩く、
千秋先輩も官能的で素晴らしかったのですが、
(そのへん語らせたら日記が萌えで埋まってしまうので自粛)
ドラマじゃない方、私がyoutubeで見た演奏、自然に涙が出てくるくらい
の迫力がありました。ドラマがきっかけで、興味が広がった。
ドラマの中のも、そうでないのも、共通して音楽って素晴らしいな、
とその一言に尽きるかんじ。
ロトなどに当たらなくとも、音楽が手軽で自由に聴ける喜び、
素直に感動できるありがたみ、これで充分かな、と(負け惜しみっぽいかな)
ってホントに当たってたらどうしよう・・・若干名のうちのひとり、とか。
ないよね?−


2006年11月11日 土曜日
ご近所さんで、開店当初からずっと来てくださってたお客さんから
「引越しするんです」と。約5年の間に何度かこういう事は
あったけど、慣れませんね。正直すごく寂しいです。
いつも笑顔で入ってきてくださって、奥の席に「ヨイショ」って
座られる声が可愛らしくて。和ませていただいてました。
「ヨイショ」って私はすごい可愛いと思うんですけどね、
私が言ったら=おばさんぽい、ってなるんだろうけど。

お店をしているといろんな時があって、いろんな気持ちになる。
約5年は短いようで、長くもあった。
ちょっと落ち気味の時に、顔を見るとなんとなくホッと安心する、
また、そんな絶妙なタイミングでよく来てくださるお客さんでした。
うちでいつも楽しそうにしてくださってた。
こちらの体調にまで気を配ってくださった事もあったし、
何かとお世話になった気がする。

最後に「ここ、すごく好きでした。頑張ってください」と言ってくださって、
また懐かしく訪れられた時に、満面の笑みでいらっしゃいませ、と
言えるように頑張らなきゃ、と気合を入れなおしました。
そして「いつか三鷹に戻ってきたいと思ってるんで」とも。
春に引越しされたご近所さんも、同じ事を言われていた。
私もずっと三鷹にいたい。

そういう願いをずっと持ち続けながら、どこか遠い街で
日々を過ごされている方が念願叶って三鷹へ戻られた時、
「おかえりなさい」と店のドアで迎えられるようでいる事が
私の願い、かな。
確実にその時私は「おばちゃん」でしょうけどね(笑)
そう言えば三鷹にやってきてそろそろ5年、
おばちゃんにもなるわけだわ(しみじみ・・・)
でも住みたい、と思った街に住めて、5年経って
実際住んだらもっと好きになって、というのはとても幸せなのでしょうね。


2006年11月10日 金曜日
読書週間も終わり、延長営業は終了しました。
また桜の季節と読書週間、の年2回はいろいろな試みをしていく
つもりですので、今から「来年はこんな事やってみたいんだよな」
など思っているそこのあなた!思っているだけでなく、
是非実現させてください。
特に読書に関連してなくても、いいんですよ。

うちに大画面の液晶テレビがあれば、月曜日の21時から
「千秋様に萌えまくる会」などできたのに・・・うう、
で、通りから店内のその大画面に向かって萌えている異様な光景が
丸見えで、バスの窓からも数人が「あ、ち、千秋さまー!」と反応される、
というまさに漫画の1場面的な妄想が広がるばかりです♪

私の場合、美容にお金をかけられる余裕はないので、
こういった美男子に心ときめかせる気持ちくらいしか、若くいられる
秘訣はないな、とか思っていたんですけど、
周辺で「アンチエイジングの基本は食」という声がチラホラ、という
話題は先日少し触れましたよね。
私は一度も見た事のない、あるある大事典で、こんなのやってましたよ、
やはり基本は食ですよ、とまたもや友達が情報を教えてくれました。
で、さっそくコンビニ行って「こんにゃく3つ」購入。なんか単純かな(笑)
セラミド成分が豊富らしいです。
でもバランスよく緑の野菜、黄色の野菜、など食べなくちゃいけない
ようで。努力してみます!

でも前はこんにゃくなんて好んで食べなかった。ちくわぶも
いまいちどこが美味しいのか、こんな味のないもん、って思ってた。
40代になった今、こんにゃくとちくわぶの侘び寂び?がわかるように
なった気がする。ほんまけー?ってかんじですけど、いや、マジで
こんにゃく美味いわ。この味気なさ、たまらん。5つでも食えそうデス!
塩キャラメルのアイスにはまってるんですけど、同じ匂いを感じる。
一瞬、失敗か?と思うんだけど、やめられないとまらない、なんですよ。


2006年11月9日 木曜日
火曜日に例の貸切延長営業がありました。
通常営業後の話なので、今日の日記に書きますね。

お誕生日会が行われました。
夜、お店を閉めて店内でひそかに内輪で営業する事を、
イギリスでは、「ロックイン」というそうです。
まさに「ロックイン」な雰囲気。
車の量も少ないし、夜空には月がポッカリ浮かんでるし、
なんかワクワクしちゃいましたね。

夜の醸し出す妖しい空気のせいなのか、普段からそうなのか、
「このお店の本はセクシーだよね」と最上の褒め言葉を
いただきました。うちって、大人な本屋なのかな?

これまた「大人」なかんじのお花を頂きました。

紫と、ワインレッドと、なんともいえず月夜に映える艶やかさ。
それでいて可愛らしい花で、ものすごくセンスを感じ
気に入ってしまったんですけど、

時間が経って、朝の光の中で見たらまた別の顔。



なんともいえず可憐なかんじ。
やっぱり花とかケーキとか、ガールズトークとか、
そういうもので女子はいくらでも元気になれる気がする。
いい時間だったな。

ずっと放置になっていたおすすめコーナー、
月に関する本を、プッシュしてみました。
ムーン・スパという月の満ち欠けに対応した美容法の本を
主におすすめしています。リラックスして楽しみながら
デトックスできそうな本です。月経の周期や、海の波、そして月の満ち欠け、
太古から変わることなく繰り返されてきたものと身体のリズムって、
大きな関わりがある筈、なにかヒントが隠されてそうな1冊です。

店からの帰り道、今年初めてオリオン座を発見した。
もう冬ですね・・・


2006年11月7日 火曜日
いらっしゃいませ、と言ってから5秒間くらい、おや?と。
「あ!すいません、一瞬わかりませんでした」現象が。
いつもは眼鏡をかけてらっしゃるお客さんが、今日はかけてなくて、
ほんのりOLさん風な雰囲気だったので、同一人物だとわからなかった
のです。すごくお綺麗で、見とれちゃったというか。
でもこの反応にはもう慣れてらっしゃるよう。
眼鏡姿しか知らない男の子とすれ違っても、気付かれないらしくて。
なんだかちょっと羨ましい。この漫画的展開。

私はずっと視力2.0だったので、眼鏡には縁がなかったんですよね。
ベタだとわかっていても、眼鏡外すとあら、キラリン〜♪☆★
みたいな場面は大好き。
最近観た映画で、宮崎あおいちゃんもそんなシーン演じてたけど、
あの瞬間がいいんですよね。そう、ベタだとわかっていても(笑)

フリーペーパーの「徒歩の友」の最新号が入荷しました。
今回は旅のお話なんかも盛りだくさんで、また今までと少し違った雰囲気。
ティファニーを思い出すブルーの色がいいかんじです。



2006年11月6日 月曜日
3連休は店はヒマだっただけに、今日はかなりいいかんじで
忙しい。休日より平日型なのかな、うちは。
ヒマな3連休だったけど、夜空に浮かぶ満月の美しさは絶品でしたね。
またお月見団子を食べてしまいました。

その影響もあるのか、月に関する本が連続で3冊売れました。
月に関する本を窓際に並べていた事もあるけれど。

「この本、ちょっと見せてください」と「月の本」を手にとられた
お客さんは曰く
「月の本はたくさん出ているけど、ちょうどこの林完次さんの
本を探してたんですよ」と。
この方の撮る月の写真がお好きらしいです。

「ここはなんていうか、本が好きな人がやってるお店なんだな、
って伝わってきますよね」と嬉しい事を言ってくださる。
こういうお店はずっとあってほしい、とも。
「北口付近にも、そんな、店主さんの思いが伝わってくるような
絵本屋さんがあって、好きなんですけどね」と。
おそらくりとるさんの事かな?
絵本屋さんが多いのも三鷹の良いところですよね。

そのお客さんがお帰りになられると、
同じく窓際にあった「妖精月」に反応されたお客さんが来店。
「メリングの本が大好きなのでみつけられてすごく嬉しいです」と
満面の笑みが嬉しい。
「もう1冊メリングの本ありますよ」とご紹介すると、そちらもお買い上げに。
ずっと大切にされそうなかんじ。
そういう本と出会えた時の一瞬に立ち会える、というのは
私もかなりの幸せ者ですね。
今日はすごくいい日だった。


2006年11月4日 土曜日
そらあるきの4号入荷しました。
冬の金沢で味覚を堪能、これはいつ実現できるんでしょうね・・・
今年の冬は家で地味に、がテーマになりそうです。
まあ、それも良いでしょう。
やるべき事がたまってきました。そろそろひとつひとつ処理
していかないと。レッツ エンジョイ ザ コタツライフ♪ でいきます。

男の子とご両親が「一度来てみたかったんですよ」と、
初めてご来店いただく。
その男の子がすごく素直で可愛い。
お店の事が紹介されている本を見ていて、
「ここに店主さんがうつってるね」と言うお母さんに
「天使さんなの?」と。

こんな私でも天使さまになれるでしょうかねえ?
一瞬、柔らかな光と湯気の渦に店内が包まれて、
文字通り、「あ、今天使が通った」という間が訪れた。
あったかかったなー。

なんの計算もない無垢なボケ、と言ったら彼に失礼だけど、
ここはひとつ「違うよ、店主さんだよ」と誰も言い直さない
その間、なんか良かったんですよ。
日々、雑念では「今のは悪魔の声だよな」と思わず訂正したりする事多く、
心が透き通ってしまったら、表に出れない私ですが、
店にいる時は、少なくとも天使のような心でいるように努力しよう。
生まれつきの天然パーマなので、天使の輪が一度も出来た事の
ない私ですが・・・努力しよう。

ところで、皆でおしゃべりしてるのに、一瞬シーンとなった時、
「今天使通った」って言いませんでした?関西限定かな?


2006年11月3日 金曜日
文化と書いてハニカミとルビを振る事、大賛成

と言ったのは太宰なんですね。今日お客さんから聞いて
そういえばそうだった、と思い出した。
「今朝、今日は文化の日ということで、太宰のその言葉を思い出したので、
なんとなくこの店でコーヒーを飲んでその話をしてから、初めて
禅林寺におまいりしてみようかと、ふと思いついたんだよ」

と、初めて来店されたおじいさん。
お話してみると、結構太宰にお詳しい。
「ひらがなと漢字、たとえば ろまん燈篭 のようなタイトルは
太宰には意外と少ないよね。
漢字とカタカナの組み合わせは多いんだけどね」
と言われて、そう言われてみればそうだな・・・と思ったり。
「太宰の事に書かれた本では、山岸外史のがピカイチいいね」と
お帰りになられましたが、あの後、寺へ行かれたのかな?

雑誌「みづえ」のハイジのイラストの表紙の本を今窓際に飾っているのですが、
お子さんの反応がすごい。
「ねえ、ママ見て、ハイジ」とかいう声がしょっちゅう漏れていて、
嬉しい限りです。そういう時のお子さんの表情は実にいいですよ。

文化、文華、文香・・・
ハニカミ、含羞、はにかみ・・・
って一体どういうものなのでしょうね。
お月見しながら物思いに浸ってみましょうか、
せっかくの年に一度の文化の日、ですからね。


                                  
2006年11月2日木曜日                                    
いよいよ11月のスタート。
淳一カレンダーをめくるのもこれで最後。
今年も11月12月のあと1枚分を残すのみ、となったのは感慨深く、
「美しい心とは強い心であり、またこまやかな心である」
というイラスト横の1行に背筋が伸びる思いです。
と同時に、あの毎朝店の前の落ち葉を掃くシーズンがこれから、
と思うとこの残り2ヶ月が長く感じられます。

昨日は神田古本まつり、今年も行きましたよ。
東京へ来て1年目は神保町もちょこちょこ行っていたのに、
このところ、この秋の古本まつりくらいしか行けてないな。
大好きな場所なので、行きたい思いは山々なんですけどね。
やはりあのムードがいいんですよね、ムードが。
最終日ということで、終了30分前くらいには、かなりの割引が。
お店の人とお客さんのやりとりを横で聞いているだけでも楽しい。

「諸君」でイラストを書いてくださった池谷伊佐夫さんが、
作成されたイラストマップを、この店のイラストのコピーと一緒に送ってくださって、
そのマップを見ていたら今年はどうしてもいかねばな、というテンションに
なっていたので実現して良かったです。
マップの巻末に「神田人物誌」というのがあって、神保町の名物店主さんたちの
イラストが載っていたのですが、昨日はこのうちの何名かの方をお見かけし、
よく特徴をとらえてらっしゃる・・・とひとりほくそえんでいた私でした。
前にお店へ行った時は、物静かなかんじの印象だった店主さん、
この日の露店では、キャラが変わって、値引き交渉するお客さんとの
掛け合いをものすごくノリノリで楽しまれてる貴重な姿を見れて、
今日は来て良かったな、と思った。

昨年も同じ事感じたけど、本に夢中な人、本を求めてひたすら背を目で
追ってる人がこんなにわんさかいるんだ、というのは嬉しい光景。
本を買ってから喫茶店へ行くのがまた楽しいんですよね。
今日の収穫物を確認しながらニヤニヤとコーヒー飲みましたよ(怪しいな)
書店にまじって日本刀のお店とかあるのもまた良い。
歩いてるだけで楽しい神保町、近いうちにまた行きたいな。



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