営業日記。

2004年10月31日 日曜日
日曜の日記をなぜか水曜に・・。
楽天参入おめでとう(気に入らないけど)
入間航空祭りでブルーインパルス見て来ました(去年のリベンジ)
以上

2004年10月30日 土曜日
当店が掲載されている「男の隠れ家12月号」
発売になって書店に並んでいるので良かったら見てくださいね。
67ページの左下に掲載されています。
やはりプロのカメラマンが撮ると、え?これうちの店?ってかんじで
いいかんじに見えます。実際来店された方が、
写メマジックならぬカメラマンマジックかよ、とがっかりされないよう
きれいにしていないと。
今日、来店してくださったお客さんが
「ここは雨の夜も雰囲気いいですね、
窓に店内の灯りが反射してプラネタリウムにいるみたい」
と素敵な言葉をいただきました。プラネタリウム、行きたいですね。
多摩地区にはあるのかな?

写メマジックで思い出しましたが、先日お客さんとメル友にまつわる話をしてた時、
梶井基次郎ともしメル友だったら、なんてゲーム感覚で言ってて
「檸檬」みたいな世界観でメール交換して、日々思いはつのっていき
細面の文学青年を想像して頭パンパンになった頃、いざ写真交換、って事になって
梶井基次郎の写真がきたら正直引く、なんて笑ってた私達はちょっと残酷でしょうか
「いや、本当は顔は中原中也なんだけど、相手が顔で判断するかどうかチェックするために
梶井基次郎の写真を送って反応を見たんじゃない?」なんてまた非現実な方に持ってくこのおばさん
(はい、私のこと)がちょっと痛すぎますね。
というかときめきながら半年以上メール交換したとして、写真交換して一気に冷めて、
この半年間を返して、状態になったら文字通り写真って爆弾ものの威力ですね。
いや、世の中笑いが必要です。

今回の「男の隠れ家」特集は書斎&DEN、本好きな方は必見です。読み応えあり、です。
私が関西を離れてから随分ブックカフェや図書館バーなんかが生まれている事も知り
また出かけてみたい思いにも駆られています。
あと文化人数名の書斎が紹介されているのですが、
それこそ地震が来たらしゃれにならないでしょ、ってかんじなのですよ。
特に内藤陳さんの書斎、すごいですよ。
でもきれいに整頓されてるより、雑多な方がちょっと好みかもしれない。
また本棚に本と一緒にこけしが並んでたり、プレイボーイ新年号特別付録、みたいな雰囲気の
外国人ヌードカレンダーなんかが端っこに写ってるとちょっとホッとする
(ちなみにヌードカレンダーは吉本隆明の書斎でした)
書斎、DEN、憧れるな。いつかは手に入れたい空間です。

2004年10月29日 金曜日
一気に寒くなりました。
おとといはマフラーをしたくらい。マフラーや毛糸の帽子や手袋って好きです。
あと冬のアイテムとして湯気が好き。
湯気を見るとホッとするのです。
もちろんこたつも好きです。
お客さんとこたつについて話していたのですが、
猫を飼ってらっしゃるそうで、こたつで猫と一緒に丸くなるのは最高に至福だとか、
でしょうね。私はこのところこたつでアイス食べながらドラマ見る時間が最高に至福です。
でも弱点も共通してました。それはすぐにそのまま寝てしまうということです。
それってたしかに最高に気持ちいい事です。うつらうつらしてそのままいつのまにか寝てしまい
目が覚めたら深夜2時にこたつの中、ということがここ1週間ほどで何度あったことか。
で、ベッドに移動しなくては、風邪を引いてしまう、
って頭ではわかっているのですが身体がいっこうに動かない。
今避難所で過ごしてる人の事を思えば最高に贅沢だ、と思ってようやく立ち上がれるというかんじ。
こんなダラダラしてる場合じゃない筈なのに。色々とやらなくてはいけない事が山積みなのに
こたつに入った瞬間からふぬけになってしまう。うー、考え物ですね。

ドラマで思い出しましたが、先日「夜回り先生」ドラマ化で放送されてたようですね。
今うちにこの本あるのですが、この夜回り先生こと水谷修さん、
「ちょっと太宰治みたいな雰囲気ありません?名前も字は違うけどおさむだし」
って言われてたお客さんがだいぶ前におられました。
たしかに、マント姿が似合うところといい男ってところが似てますね。
夜回り先生がこんな絵に書いたようなダンディなおじさまじゃなかったら
正直こんな話題になったりドラマ化されたりしてませんよね、みたいな事を言ったら
「いや、この方のやってる事はすごい。ルックスがたとえ良くなくてももっと多くの人に知られるべき」
と言われたお客さんもおられました。たしかにその通り。反省しました。こんな事なかなかできません。
先生、結構知名度高いのですね。
今のところ中身をちゃんと読んでないのですが、パラパラとめくった程度で好きな事言わせてもらうと、
夜回り先生のかっこよさがあまりに完璧すぎるので、それが逆に読まなくても充分、って思ってしまう。
もう先生の写真集といってもいいくらい、ほんの1ショットもいけてないショットがないんですよ。
ラストのショットはロングコート(あえてマントと言わせていただきあましょうか)
の後姿で「いいんだよ」の一言。 もう完璧です。
とさんざん好きな事書いてしまいましたが機会があったらちゃんと読んでみますね。

2004年10月28日 木曜日
自転車がパンクしたので修理しに行きました。
この科学万能な21世紀という時代だけど
パンクの修理の一連の作業って、私の子供時代からちっとも変わっていないようで
ある意味ホッとします。
桶のようなものに水をはってあって、タイヤをスライドさせながら
つからせていく。パンクしていたら泡がボコボコと出てくるやつ。
あれ待ってる時間っていつもなぜか緊張してしまう。
ちなみに決まって一番最後のめぐり合わせで穴のところが来るような気がする。
自転車やさんって店内が整理整頓しすぎてるより、ある程度雑多な方が個人的に好きかも。
店主のおやじさんもしぶくてスリムなかっこいい人より、少し小太りでズボンからシャツはみ出してるくらいの
人の方が安心できる。水をいれた桶なんて、黒ずんでたりしてるくらいで丁度いい。そんな感想変かな
「何丁目にパンクを最新の技術で修理する若くていい男がやってるサイクルショップができたらしいわよ」
なんて噂を聞いたらばそりゃもちろんタイヤに穴空けてでも行きますが(ウソウソ)
で、さきほどの自転車屋さん、修理が終了して帰る時に、テイッシュをくださったんですよ。
テイッシュが入った透明ケースには、アフターサービスについて書かれた用紙が入っていて、
それが店主本人手書きのコピーだった。
今の時代こういうのはパソコン仕様か印刷が常識なんだろうけど、なんか味があってホッとさせられた。

今日、お客さんにコーヒーのオーダーを受けて電動ミルで豆をくだいたら
「豆から挽いて出してくれるんですか?」と驚かれた。
そこでちょっと自転車屋さんのパンク修理のことを思い出したのです。
でももっとシンプルに手動のミルも用意しておきたい。
もし災害が起きた時、一時的に電気が通らなくなったとしても
豆の底がつくまで手動のミルさえあればコーヒーをお出しすることができるかもしれない。
水は、先日お客さんと地震の話してる時に知ったんですけど、
三鷹なら井戸が残ってるのではないかな?と言っておられました。
調べておいた方が良さそうですね。
その一杯、一杯って大事に淹れられそう。
普段からそれくらいの気持ちで一杯一杯淹れなくちゃいけないんですけどね。
普通ってすごい、って思う今日このごろ。
自転車だって365日通常にいうこときいてくれるわけじゃない。
自転車って結構毎日の生命線。パンクしてこれがないといかに大変か思い知らされた。
大切に扱わなくては。自転車だけじゃなく周辺のものすべてを。

2004年10月26日 火曜日
28日(木)の早朝、FMラジオJ-WAVE の番組ロハス・モーニングにて
フォスフォレッセンスが紹介されます。早起きの方、良かったら聞いてみてください。
この番組はam5:00〜7:00までなのですが、お店が紹介される時間は6:45からの10分間くらいの
中で、とのことです。都内の古本カフェ、古本バーなどが他にも紹介されるようです。
実際にうちの店に来てくださった方が担当者さんのようで、
どなただったのか今となってはわからないのですが、嬉しいです。ありがとうございます。
私も聞いてみたいのですが、残念ながらこの時間は用事があるのでリアルタイムではまず聞けない。
こんな早朝からどんな用事か?まあそれは秘密ということで。ちなみにまったく色っぽくない用事です。

J-WAVE は前に書いたゼロアワーの朗読を時折聞いていますが
青山ブックセンターの特集をしたり、文化度高いな、って印象があるので
新聞で番組表の内容チェックは必ずしています。少しでも登場できる事、光栄に思います。
この番組、ロハス・モーニングの事は正直知りませんでした。時間帯が早いので。
でもよく考えてみたら朝、目覚めてラジオを聞きながら一日が始まるというのは
正しい朝の過ごし方、というかんじがする。

昨年の今ごろ、ある山の近くまでへ火星を見に行った事があったのですが
その帰りの車中、朝の4時とか5時頃、NHKのラジオを聞いていた時間が新鮮でした。
「あなたと私のパートナー、」みたいな雰囲気で、パーソナリティが年配の男性の声なのですよ。
杉本清の声に少し似てたかな、淡々と進行していくかんじがなんともいえなくて、
まだ暗い道路の両側面が次第に明るくなっていく風景と相まって意外とマッチしてた。

地震で避難してる人たちの中でラジオを支えのひとつとしてる人も居ると思う。
明日から読書週間、本どころじゃないだろうけど、中には本を支えのひとつにしてる人も居るかもしれない。
今必要なものは本よりたくさんあるだろうし、本などは隅においやられていて当然かもしれないけど
今まで本から得た知恵というものはこんな時なにか役に立つかもしれない。
ただただその過酷な状況で、本はどのような存在であるのか、想像してみる週間にしてみようと思ってます。

2004年10月25日 月曜日
来店されるといつも、「あなたも一杯どうぞ」とコーヒーを2杯分お支払いされてから
お店で過ごされる初老のおじさまが久しぶりにやってきてくださった。
いつだったか、お店に本だけ見に来られた女性の方に、
「あなたも良かったらコーヒー飲んでいきません?ご馳走しますよ」と言われ
「いただきます」とコーヒーカップで3人乾杯してしばし談笑する、なんて事もありました。
スナックかよ、って突っ込みはなしですよ。
その品の良いダンデイなおじさまは、夜より昼間が似合う。あくまで純喫茶風、なのです。
「実は私は古本屋かクラシック喫茶をしたかったんですよ」と言われてただけあって、
うちのような店をとても贔屓にしてくださり、毎回嬉しいことを言ってくださる。
三鷹に70年以上住んでいるという。その方から
「このお店は大丈夫ですよ」と言ってもらえると、根拠がなくともなんだか嬉しい。
「まずこの窓がいい」「リアルタイムの映画のよう」と繰り返されてた。
「死ぬ時に人間はお金は持っていけないでしょ、お金とかは私くらい歳をとるとありすぎても意味がない
事がわかってくる。どう生きたか、ですよ。自己実現できたということはすばらしい事なのですよ」
と諭すように、話される。 素直に嬉しい。商売としては失格しているのではないかと自分でわかっているので余計に。

三鷹の昔の風景なども色々教えてもらいました。
太宰横丁、と言われている居酒屋やスナックがひしめいているところに、
昔、年取ったおかみさんがひとりで経営している赤提灯のいい店があったそうで、
そのおかみの半生なんかを聞きながら飲み、お金がない時は「出世払いでいいよ」なんて事も
あったらしいです。そのセリフは私には30年くらい早い気がするけど、
歳取る事が楽しみなひとつに、親しみやすい女店主でずっといたい、というのがあります。
味がしみたおでんのような。私、関東人が好むおでんのちくわぶのおいしさがいまひとつわからないのですが
ずっとこちらに居るとしたら、おばあさんに片足突っ込むようになる頃は、ちくわぶ大好きになってそうな気がする。
味がしみたらおいしそうかも、と最近思えるようになってきたから。
もう肉まんをからしを塗らないでも食べられるようにもなってきた。少しづつ順応してきたかな

昨日お店の更新契約してきました。来年以後もここで頑張っていくつもりです。
店をはじめて最初の頃は玉川上水沿いに移転が夢、とよく言ってましたが
もうしばらくは、ひょっとしたらずっと?遠い未来のことはわかりませんが、今はここで腰を据えていきたい。
この窓にすっかり情が移ってしまって、離れられないかんじなのです。
この窓からの風景に支えられているものは結構大きい。またここから見えている普通の日常風景、人々、その思い、
それらを失いたくないのです。またここが日常範囲の人たちにとって失いたくない風景でありたいとも思う。
普通のありがたみというものをちゃんと感じていきたいからこそ
もうしばらくこの街のこの場所にフォスフォレッセンスは在り続けます。これからもどうぞよろしくお願いします。

2004年10月24日 日曜日
パ・リーグは強い!

2004年10月23日 土曜日
台風が去ったかと思ったら今度は地震。
震源地から離れた東京でさえ震度が低いとはいえ何度も余震があり
気分が悪くなるのを必死に紛らわせていたというのに
震度6強が3度以上も、しかもそれに近い余震が何十回もあるなんて
現地の人々はどんなに不安だろうかと想像できます。
私ダメなんですよ、特に最近、地震の揺れとか台風とかちょっと間口の狭い空間とか
エレベーターに乗ってる時も「今地震が来ませんように」といつも考えてる。
だから都庁でエレベーターが停まって閉じ込められた人がいる、ってニュースで見た時
その中で閉所恐怖症の人がいたりしたら大丈夫だろうか、と心臓がキーンとなって
だからでかけるのますますイヤなのよ、と思いつつ一刻も早く動くことを祈ることしかできませんからね。
今日は大阪からライブ上京ついでに店に寄ってくれた友達もいたので
旅先で不安な思いをしていないか心配です。

そんな事考えてるうちに不安で心臓がばくばくしてくる。ほんとへたれです。
仕事中でまだ良かったと思います。
揺れが2度3度とあって、すっかり不安で胸がいっぱいになっているところへ
お客さんが来店すると、とりおきの本をお渡しして少しお話して「ありがとうございました」と
見届けるところまではさっきまでの不安をすっかり忘れていた。
精神力って本当に大事なんですね。いつまでも更年期障害とか言ってないで
いいかげん身体鍛えようかな、先日の大雨でバスが浸水して屋根の上で助けを待ってる時に、
率先して歌を歌った女性の方がいらっしゃったんですよね、「上を向いて歩こう」だったかな
ここぞという皆が弱ってる時に力を発揮して、そのパワーでまわりを巻き込んでいく人ってすごいです。
こういう気というかオーラというか、伝染しますものね。
私はただパニックになってへたりこんでる部類だと思うのだけど、大きな声で歌を歌うことはできる。
あとは鋼鉄の精神力を手にいれれば、いつかいざ、という時役に立てる人になれるだろうか、うーん難しい。
多くの人を救うことなど自分ひとりの力じゃ無理だけど、それこそ祈ることしか出来ぬけど
大切な人が困った時、道路がへこんでようとバイクに荷物積んでかけつけるくらいのパワーは欲しいですね。
という前にバイクの免許も車の免許も持ってないんだった・・・
こうなったらメロスのように走ってくしかないか
とりあえず懐中電灯を買いに行こう。これを教訓にして災害に備えていかなければ。

2004年10月22日 金曜日
朝、窓ガラスを拭いていると、お客さんが「おはよう」と声をかけてくれました。
「下弦の月はもうご覧になった?」と。まだ見てない事を告げると
「娘が見たらしいんだけど、良かったらしいわよ」と笑顔で教えてくださいました。
やっぱり見に行こう。映画館に行くのはすごく好きなのだけど、
それまでには電車に乗らなくちゃいけないわけで、最近すっかり遠ざかっていました。
ローカル線ならまったく問題ないのに、特に新宿方面への満員電車に乗れない。
でも多摩方面なら身体が拒否反応おこさないのです。
行ってみたかった映画館、立川のシネマツーで「下弦の月」やってるしそっちで見ようかな
まだ出来て間もないこの映画館、どんな紹介記事写真を見ても
座席にひとつづつキャンドルが灯っているように見えるのです。
「これ、ほんとに実際こんなかんじなのかしら?」ってお客さんと話題になったこともあります。
確かめてみなくては。もちろんハイドの役者ぶり?も確かめなくては。ちょっとドキドキするけど(笑)

映画といえば、見たいのはたくさんあるのですが、雑誌見てたら来春公開の「東京タワー」と「恍惚」に
触れていて、気になったことがあります。それは恋人たちのおでこの位置です。
「東京タワー」は江國香織原作で40歳の人妻詩史(黒木瞳)と大学生の透(岡田準一)が恋に落ちる物語。
私は冬ソナヨン様より断然こっちに反応しますね。たぶん見に行くでしょうから萌えまくるのは先送りして、
この主役の二人が寄り添い合ってるページ写真、おでこの位置がほとんど同じなんですよ。
それがすごく素敵。そして「恍惚」のエマニュエル・ベアール、こちらも40歳目前にますます色っぽいいい女。
映画の1ショットカットでお互いに身体の上半身を抱きしめあうも、キスするでなくおでこだけ限りなく近づいてる
写真に惹かれました。こちらもおでこの位置がほとんど同じなのです。
ってことは身長がほぼ同じという事。おそらくヒール履いたら、ってことになるのだろうけど。
文字で言ってもうまく伝わらないな・・・今発売されている女性雑誌「フラウ」(小西真奈美表紙)の73pと26pの写真
を見ていただければわかると思います。ほんと素敵なんですよ。

昨日熟女について語ったからというわけではないけれど、黒木瞳もベアールもいい歳のとり方してますよね。
フラウにも書いてあったけど、熟成したワインやチーズが好まれるフランスでは女性にも成熟した魅力が求められる
らしいんですって。シャネルのスーツだって着こなせるのは40から、っていいますものね。
なるほど、例えばエマニュエル・ベアール。インタビューを読んでも魅力的な女性なのがわかる。
「砂や自然の中に裸足の足を沈めると生命力が溢れ出す感じがするわ」なんていいかんじの受け答えをする。
私も満員電車がダメとか狭いとこダメとか更年期障害とかマイナスばかり言ってないで、自然の治癒力とか
プラスになることにもっと目を向けて少しでもマイナスを補わなきゃ。
でなきゃ熟成したワインは程遠く、くさったみかんになっちまうぜ!最近シャレが多いな・・・

2004年10月21日 木曜日
台風23号、大丈夫だった?って会話が飛び交ってます。
東京、特に多摩地区はまたもや肩透かしというか、問題なかったのですが
ひどいところは2階まで浸水したりして大変だったようですね。
営業できなくなった、店内の本がほとんど水に浸かってダイナシになった古本屋さんとか
なければいいですけど。 またあとひとつ台風が近づいてきてるんですね、被害が大きくなりませんように。

夕方、来店されたお客さんが「月が見えていてきれいですよ」と教えてくださったので
ちょっくら出てみると、東の空に、真っ白な月が浮かび上がってました。
今の時期、夕方が短いので空が淡いブルーになる時刻はほんの一瞬。
そのあとはすぐに暗くなり、なんだか寂しくなる。
だからこの月はありがたかった(太宰風味?)
白い月を見たのは久しぶりでした。

お客さんと今期どんなドラマ見てます?って話題になり、いろいろ情報交換。
私、毎年秋は一年でもっともドラマを見る時期なのですよ。最近テレビあまり見なくなったけど
このクールは結構見るかもしれない。
特に木曜日は「黒革の手帖」と「大奥」、女の戦い系が2本続くので見てみようかな、と思ってます。
昔から気の強い女に憧れて続けてきたので、見てて気持ちがいいんですよ。
お客さんのお奨めは日曜九時からの「夫婦」はいはい、見てますよ。「黒革」同様途中からですけどね。
あと宮沢りえのやつ、これはテーマがちょっと気になるので見てる。第二回見逃しちゃったけど。
それに最近、休みの日にでかけるよりも歌のトップテン見ながら晩ご飯食べて、その後ゆっくりお風呂に入って
あとは寝るだけ状態でアイス食べながら22時からのドラマをまったりと見る事にはまってるのです。
単に満員電車と人ごみがまったくダメになった要因もありますが(これきっと更年期障害でしょうね)
いつもはまだ仕事してる時間に、もうあとは寝るだけ、っていうのが最高です。

ああ、あとマザー&なんとか、ってやつ。あれは晩御飯タイムに松阪慶子の熟女ぶりをBGMがわりに見てます。
お客さんとも最近、篠原涼子は良くなったね、って話してたのですが、私がこのドラマを見る理由にオオウケして
くれました。というのは先日、ファミレスにひとりでチョコレートパフェを食べに行ったんですよ。これってチャレンジャー?
その時、隣のテーブルのまだ19歳くらいの男の子同士の会話がおもしろかったんです。
「おまえ、今なんかドラマ見てる?」向かいの子「あー、月九くらいかな、あとミムラ出てるやつ」
「俺は坂口と松阪慶子のやつ。松阪慶子がいいんだよ。今時代は熟女だよ、ミムラなんて青い青い」
もう隣でパフェ吹きそうになりました。
これって遠まわしのナンパか?と勘違いするくらい飛躍した話題でしたね。
ひとりでチョコパを食べにくる熟女でよかったら、とか思いつつそのまま聞いてると(声でかいんだもん)
えんえんと熟女の魅力について語る彼。その情熱がどうも伝染してしまったようで、
「若い男の子が熟女を見る目」に乗り移ってこのドラマを松坂慶子だけを追いかけながら見てる、という状態。
ちなみにそのファミレスに居た男の子は、今時の子で、坂口君のようにあごだけヒゲをはやしてました。流行ってるの?
まだどのドラマも始まったばかりだけど、ひとつでも来週が楽しみになるようなのができると良いな

2004年10月19日 火曜日
「これを読んでちょっと予習してから来ました」と、
そっとバッグから角川文庫の「女生徒」をとりだされ、笑顔を見せてくれた
女性のお客さん、その表情がとても印象に残りました。
普通にしてると華奢な色白美人、という雰囲気の方なのですが、
とびきりチャーミングな笑顔が見れてなんだか私も嬉しくなりました。
「昔はこちらに住んでいたのでずっとこの店には来たいと思っていたのだけど
なかなか実現しなくて。今日は恩師と会う機会があったのでやっと伺えました」とのこと。

二人だけだったので、少し本や太宰のお話もできました。
太宰治作品は高校生の時に読破されたそうです。
きっかけは、隣の席になった男子にすすめられたことだそうです。
いつもの私なら「その隣の男の子のことはひそかに思われてたとか?」なんて聞かずにはおられないのですが
あまりにその女性が華奢で美人で、でも自分の意志をしっかり持っているような、
凛とした方なので、そんな一言も口にできませんでした。
これは決して悪い意味ではなくて、言葉にしたらその小さな可愛い恋の思い出が消えてしまいそうな
間、みたいなものがそこに発生していたのです。
この心地よい緊張感、なかなかいい時間でしたよ。
好きな男の子がラウドネスのコピーバンドやってたから私もアルバムをレンタルで借りてたのとは
またちょっと違う、すごく清潔なかんじ。いや、ヘヴィネタが不潔ってわけじゃないんですけどね、
というかいいかげんこのエピソードうざいですね(笑)

「でも大人になって、最近この女生徒やきりぎりす、なんかを読む返すと
当時読んだ読後感とはまったく違うので驚いています」と言われてました。
昨日の「妊娠してからの太宰」じゃないけど、
大人になってからの太宰、また違いますよね。青春時代だけの文学ではないと私も思います。

「今日は思い切って来れてよかったです」とまたとびきりの笑顔で帰っていかれた美しき人、
また是非。雨だったけど、恩師に会いに来て、前から気になってた店へ行って、
やりたい事ができた一日に満足、って表情でした。
高校生時代の恩師といまだ話し合う大切な時間を持っている人、っていいですね。
その太宰を薦めた隣の席の男子さんもこの店に来てくれるといいな
お待ちしております。

2004年10月18日 月曜日
最近自分が一番痛いな、欠点だな、と思っていることについてよく考えている。
コラムなんかにもチラッと書いていたけれど、AC(アダルトチルドレン)なんですよね。
それをあえて隠さないで日記とかにバンバンと自分オリジナルなノリで進めている私。
38歳でこれはちょっと?って思う部分が多々あると思います。
これは普通書かないだろ、ってこともサラッと書いてありますよね。
昔の日記に何書いているかあまり覚えていないので、重複することはあるとしても
お客さんや知り合いの人と話してる時、
「あなた冬はノーブラなのね」とか言われて、
「え?私そんなこと言ったっけ?そうだけど」と驚くと
「何をおっしゃる、日記に書いてたじゃん」とか言われるわけですよ。すごいですね、私(笑)
良識ある既婚女性はこんな事書きません、はい。
でもある意味、すごいな、自分、これからどんなことやってくれるんだろう、ってちょっと楽しみです。

この歳で大人になれてない事は気にしてるし、こんなんじゃダメと毎日考えてるけど、
子供心を完全に失ってしまった大人よりはこっちの方がいい、と思える。
のである程度の開き直りは必要かと。無難には生きれない性格はどうしようもなさそうだし。
ただ想像力だけはなくしたくない、鈍感にはなりたくないですね。
例えば冬にノーブラを超えて「冬には例年わきのムダ毛を処理しないのに、処理してたために浮気がばれた」
とかそんな冗談はちょっとやりすぎ。そんな人の淹れたコーヒーは飲みたくないでしょうしね、
そのあたりの限度はちゃんとわきぬいておかなければ、いや、もとい
わきまえておかなくては。 あんまりおもしろくないですか?
このシャレが言いたいためにすごい冗談を思いつきました。バカですね、私。

「太宰文学をより深く読みたいのなら、妊娠しなきゃ、」って前におばちゃんのお客さんが言ってました。
たしかに子供を産み、育てる、という体験をしていない事も私の成熟できない要因のひとつではあります。
乳がはって痛くてたまらない、とか我が子が自分の乳にむさぼりついてすごい力で吸い込んでいる姿を見つめ、
とかどういうかんじなのでしょうね。このところ自分で妊娠、出産できないとしても小さな子を育ててみたいな、
一人の小さい子が成長していくさまを見守っていきたいな、としきりに思います。
今のままならなんでも買ってあげるおばちゃんにさえなれないのでもうちょっと頑張らなきゃ。

2004年10月17日 日曜日
どもども、ますたーです。
日本シリーズ始まっちゃいましたねえ。
伊東監督いわく、ハンデ付きらしいですが。。
いいぞー、もっと言ってやれーー(笑
2004年10月16日 土曜日
毎年、昨年もそうだったと記憶しているのだけど、
秋になると「恋愛小説読みたいんだけど」みたいな声が自然と増える。
私のモードももちろん恒例のようにしっかり切り替わってる。
ご年配の男性のお客さんが「大恋愛」という本を先日買っていかれて、
本の感想を話してくれた。
出だしは、最近の若者が恋愛できないというのは成熟していないからだ、
とか書いてあっていいかも、と購入してみたけど、なんだか恋愛観の押し付けみたいな
かんじで進んでいって正直自分にはあまり会わなかった、と。
こういう買ったけど良くなかった本の感想、というのも新鮮ですね、
ちょっと申し訳ない気もするけど。

でも1冊の本を購入して、たったひとつでも得るものがあれば
それでいいんじゃないかと私は思います。ドラマを見た1時間と同じで。
私はこの「大恋愛」読んでないけれど、ああ、私が恋に恋して終わった経験が多いのは
成熟してなかったからだろうな、とそれだけでもう読んだ気になり満足しちゃうかもしれない。
まあでも恋愛に関しては成熟しなくちゃいけない、ってものでもないと思うけど。
成熟といえば吉本隆明の「超恋愛論」読んでみたいね、って話題も出ました。
なぜ今、吉本隆明が恋愛論を、(しかも「超」がつく!)出すかっていうのも気になるし
いろんな恋愛論を読んでみたくなるのはやはりこの秋という季節ならではのものですね。
普段はそんなの人それぞれだし、って思ってるけど、秋の、特に秋の夜はいけません。
物思いに暮れまくってますから。そういう人多いですよね、私だけじゃないよね。

そのお客さんが昔、つきあってた彼女と同棲してた時、よくケンカすると彼女が
走ってアパートを飛び出して、坂道をダーッと駆けていった、という話をしてくださった。
陸上やってた彼女だったらしいです。で、坂道を昇りつめたあたりまでとりあえず突進して
頭を冷やし、帰り道の下りでゆっくりと冷静になぜケンカしたのかを分析するんですって。
なるほどー、私もそういうのやってみたかったです。
よくドラマで、ケンカしてとびだし走り去る、ってのやってるじゃないですか、
あーゆーの経験がないんですよ。坂道を走りきる自信はないから、100メートル先くらいに
公園があったりするといいかもしれない。で、ブランコに腰かけてうつむいて頭冷やしてると
「ここだと思った」とか言って彼が戻ってきて仲直り→一緒に滑り台などではしゃぐ→手をつないでコンビニに行き
おでんや肉まんやからあげ棒を買う、みたいなのやってみたかったなー
ちなみにドラマでは鈴木保奈美と常盤貴子の走りっぷりが印象に残ってます。
あ、また例のごとく妄想日記になってしまいました、おそらくこの季節はずっとこんなかんじでしょう、すいません。

2004年10月15日 金曜日
久々のいい天気。それだけで嬉しい。
朝、日差しを浴びるかんじ、これ何日ぶりだろう。
窓際のところで小さな女の子が、ずっと飾ってある1冊の本を指さして
「かわいい、お母さんこれほしいー」を連発。
なんの本だったのかな?とチェックしてみると堀江敏幸著「熊の敷石」
なんで?と一瞬思ったけど納得。
この本の表紙、クマのぬいぐるみが抱き合ってるようなそんな写真なんですよね。
それを見てその女の子はしきりに反応したんだと思う。
いやー、本っていろんな可能性を秘めてる。
教えられることの多い毎日です。

2004年10月14日 木曜日
ひららvol.5 最終号入荷しました。

東北ー歓喜の天・慟哭の地
水俣 魂の行方/沖縄 ちゅら海の未来
イタコ探訪・オシラサマ巡礼
太宰治の故郷
遠野物語の生と死

入り口すぐの「ご自由におとりください」コーナーに設置していますので
ご希望の方はお早めにどうぞ。
「ひらら」をはじめて目にする方のために説明しておくと、
本年度太宰治賞受賞作「指の音楽」の著者志賀泉さんの発行する小冊子です。
今回で最終号ということで、前にフォスフォレッセンスの事を載せる予定です、って
言ってくださってたことをちゃんと覚えてられて
「すいません、ちょっとページが足りなくてここの店のことは書けませんでした」と
わざわざ言ってくださった。「いえいえ、期限無期でいつかちょこっとでもここを登場させたもの
書いてください」としっかりアピールする私でありました。
最後の「ひらら」じっくり時間のある時に読み進めたいと思います。

そういえば、太宰の故郷、で思い出しましたが
最近、若い男性のお客さんが「津軽」を買っていかれました。
学生時代を青森で過ごし、現在は東京に住んでいるらしいのですが、
まだ太宰治の「津軽」は読んだことがない、と。
「津軽」の文庫の太宰手書きの地図を見て、「知ってるところばかり」と興味を持たれ、
お茶を飲みながら少し読んでいるうちに「これはおもしろい、買います」って流れ。
津軽のいいところもいろいろと教えてくれました。
浅虫駅前に足湯があって、おばちゃんたちがストッキングはいたままつかってたり
するんですって。で、そのままあがってストッキングをタオルでふいて帰っていくそうな。
あと深浦の近くの砂浜なんかは地元の人しか知らないようなきれいで誰もいないところがあるようです。
湯治で有名な黒石温泉郷とか、施設は古く立派でないところでもすごくいい湯があり、続々と人が訪れている
ところがあるとか。なにより聞いてて嬉しかったのは、その彼、ものすごく今風のおしゃれな東京ボーイ(死語っぽい)
君だったのですが、青森の話を目をキラキラさせながら話してくれて、素敵でした。
私もまた青森へ行きたくなったな。ふかうら文学館も行かねば。
40歳になったら記念に青森旅行しようかな

2004年10月12日 火曜日
今日も雨です。というかこんなに雨が続くのって久しぶり。
嫌いじゃないけれど、ここまで朝目覚めて雨の日が続くと、
日差しが恋しくて恋しくて・・・
ずっと連続で雨だったけど、翌朝日が差してて、
葉っぱについた水滴を照らしてるのを見ると、朝からそれだけでひとつ得した気分になるし
自分自身もリセットできるようで好きなんです。

台風や雨でこのところよくラジオを聞いていて、
人の声の魅力というのものにあらためて注目するようになりました。
今朝は、掃除してるとラジオから女性の色気のあるいい声が聞こえてきて、
ずっと耳をすましてました。番組の最後にわかりましたが、作家の村山由佳さんの声でした。
村山由佳さんのデビュー作「天使の卵」この本が発売された当時、ちょうど物語と同じ状況だったので
(年上彼女の話)読んだあとすぐ彼氏に貸したっけ、とか懐かしんでしまいました。
今月末その「天使の卵」の続編「天使の梯子」が発売になるのですね。
うーん、38歳になった私があの頃と同じようなピュアな気持ち(当時ももう充分大人なんですけどね)
をキープできてるかというとちょっと?なので読むまでは至らないかもしれないな
まあ機会があれば、ってかんじですね。
そして夕方、またまた魅力的な女性の声。最後に「お相手は川原亜矢子でした」と。
そうだったのかー、でも納得。この人の笑顔ってすごく素敵ですよね。声もどうりで魅力的なんだ。
そこで一念発起。声の魅力的な女性になりたい。
何からはじめればいいんでしょうね、もちろんお金をかけずに。
私、電話って昔からそんなにする方じゃないんですよ。携帯電話なんてほとんど使わないし。
ずっと接客業だったし、甲高い声ばかり出してた。そっとささやくような声って思えば今までの人生で
ほとんど出したことないんだ、これはいかん。 
そんな話題をちょっと知り合いの人に振ってみたら
「ボイスチャットで鍛えればいいやん」って。いや、こればっかりはネットに頼りたくない。
違う方向にいきそうでこわいし(笑)
こういう時こそ本の出番ですね。と自己解決。
声がキーワードの恋愛小説とか読んでみたらいいかもしれないですね。
五感を研ぎ澄ますことで自然に色気が醸し出されるような気がします。頑張って鍛えてみますね。
あと「魅力的な男性の声を聞くのが近道」と教えてくれた人もあり。
最近聞いた男性の魅力的な声、で思い出すのはラジオJWAVEで堀辰雄の「菜穂子」を朗読していた
堺雅人さんの声。深夜、暗い部屋でひとり、イヤホンで集中して聞いた彼の声は良かったです。
個人的には中尾彬の声が好きなんですけどね、って全然方向が違うか(笑)
ということで目指せ!声美人、ちょっと意識してみます。

2004年10月11日 月曜日
今日も雨、せっかくの3連休なのに、
しかも天気予報はたしか晴れるようなこと言ってなったかな?
いろいろと計画してた方、残念でしたね。
お客さんで昨日「明日はシー(ディズニーのね)に行くんです」と言ってた方も
いたのに。私は東京ディズニーランド、18歳の時に一度行って以来まったく足を踏み入れてない。
もちろんシーもなし。「えー?好きそうなのにね」ってよく言われます。
ええ、大好きですとも。初めて行った時、入り口を入ってすぐに
ほんもののミッキー&ミニーに迎えられた時は思わず涙、でした。
何よりその帰り、東京ディズニーランドのド派手なビニール袋とミッキーのカチューシャで大阪環状線乗るのは
当時気持ち良かったです。今ならいかにも、というかよくある風景なのでしょうけど、
当時はまだ珍しかったような気がします。
その時おみあげに買ったクッキーの缶々をいまだにアクセサリー入れにしてますからね。
缶々って好きなんですよね。紅茶の缶とか捨てられないです。
中にどんな大切なものをしまっておこうかな、と考えるのが楽しいんですよね。

なんか書いてたらディズニーシー、行きたくなりました。
ちなみにうちの人はこういうところに高いお金出して行くのは邪道、と思ってる変人さんなので
いづれにせよ別口で行くのでしょうね。小さい子供さんが居ると楽しいだろうからいつか友達ファミリーに
混ぜてもらって行きたいな。あ、でも昔天王寺のあやしいジェットコースターに、どうしても乗りたいと
言って連れの人を待たせてでも乗ってた人なので、意外と好きなのかもしれませんね。
そのあと気持ち悪くなるのをわかっているのに、乗らずにいられない、というのはちょっとわかるけど。
そうです。こんなかんじで雑談で日記が埋まる日は店はヒマだったということです。
でもいろいろと作業がはかどり良かったかな、明日は晴れるといいですね。

2004年10月10日 日曜日
ども、ますたーです。
プレーオフを導入して早々、西武ライオンズが優勝しちゃいましたな。
やっぱ強いですわ、あそこは。
2004年10月9日 土曜日
台風ですね。すごい荒れまくってます。
まだ夕方ですが、当然ヒマなので日記書いてしまいます。

昨日はお客さんとたくさん本の話ができた一日でした。
オープン直後に「テレビ見ましたよ」と来てくださったお客さんは松田瓊子の「紫苑の園」をお探し。
児玉清さんが本の番組でこの本について触れていたのを見て、読んでみたくなったそうです。
児玉さんは昔、お姉さんが少女小説を好きで読んでいたのを自分はバカにしていたそうですが、
ある日こっそり読んでみたらとても感動した、でも少女小説に感動したなんてとてもじゃないけど
誰にも言えずずっと秘密にしてきた、歳をとった今、再び少女小説ブームがきて、やっと男でも胸を張って
「紫苑の園」の素晴らしさを語ることができる、って。そんな内容だったそうです。

私もいい話を知ることができました。児玉さんって「アタック25」でも、文学問題をスルーされたり
問題の無駄づかいされるような形で挑戦者が答えられると、ワナワナされてるのがわかりますものね。
いつも冷静でナイスミドルな児玉清さんのおでこにほんの少し青筋が立つのが私は個人的に大好きで
アタック25の見所だと思ってます。いつか児玉さんに一番近い赤の席で生青筋を見てみたい。
児玉さんをワナワナさせたい(私はマニアか!)清様はたしか学習院のドイツ文学専攻だったように記憶しております。

話戻って、うちには「紫苑の園」はなかったのですが、「七つの蕾」があったのです。
挿絵も中原淳一で素敵な本なのですよね。こちらをお買い上げいただけました。
素敵な本だとはわかっているけど、こうしてお客さんとの会話がきっかけで本を手にとり、ページをめくると
あらためてその魅力がわかる瞬間があります。今回もそうでした。
こんな素敵な本が再ブームになるのは当然なことだと思います。
殿方であろうと、素敵な本は素敵だと堂々と言い切ることができる今の時代、いい時代なんだ、と実感します。
そして太宰治という作家は、あの時代に、この「女々しさの中の光」をちゃんと摘み取って文学へと昇華した
数少ない男性作家だったのではないかと思うのです。
「女生徒」なんて男の中の女々しさが恥だと思ってる人には絶対書けない世界だと思う。
弱いだけの人ではない。むしろ強いな、と感じさせられる。

太宰治の事、暗いと思って避けてたけど、野原一夫の「回想の太宰治」と出会って以来、ぐんぐん引き込まれて
いるの、という遠方から来てくださった女性の方、「私の友達は皆今はヨン様に夢中、だけど私は太宰に夢中なの」
と言われてました。「なぜ今ごろ太宰治なんかにはまってるの?」っていつも返されるそうですが、
私と太宰話をいつくかした後「又、太宰話しにこさせてね」と明るい表情で帰っていかれました。
他にも何名かのお客さんと本や太宰治の話ができたのですが、またおいおい書いていきますね。
今日はこのへんで。台風の被害、あまりないことを願って。

2004年10月8日 金曜日
今日はNHK生活ほっとモーニング古本特集2週目の放送日。
私個人の感想は、長谷川さん素敵〜和服姿のお客さん良いわ〜うちの旦那やっぱいい男〜
自分はなんておばさんぽいのだ凹〜ってかんじだったのですが、
その素敵な長谷川さんからお電話いただき、
「これからそちらへお伺いしたいというお客様がおられるんですけど、
この雨なので最寄のバス亭はどちらになりますか?」とのお気遣い。
テレビ同様落ちついた口調の長谷川さんに対して、
「え?長谷川さんですか!テレビ見ました!素敵でしたよー!」と思わずテンション高い私なのでした(笑)
今朝のテレビを見て三鷹のふたつのお店をはしごしようと思ってくださった方がいるというのは
嬉しいことですね。

朝から雨でお店もヒマかな?と思っていたのですが、
何人かの方が「朝のテレビを見て来ました」と来店いただき嬉しかったです。
おそらくほっとモーニングを主に見られている層と想像する年配の女性の方が多く来店くださった
のですが、みなさん決まって「ご主人、ハンサムね」と言われます。
今風に言うといい男=「イケメン」なのですが、まだまだ死語ではありませんよ、「ハンサム」という言葉。

放送を見てくれた人の反応も「正直、あなたよりたった一瞬しかうつらなかったご主人の方がインパクトあったわ」
とかいうのもあって「はは、そうでしょ、私も思ったくらいだから無理ないわ」と笑顔を見せつつ内心凹む。
太宰好きってこういう性格の人多いと思うんですけど、結構自分への反応のなさとか気にするタイプなのですよ。
そしたらひとりだけ、前にも同じような事言ってくれた方が、
「話題の三鷹の古本屋女性店主、美人系・かわいい系両者がテレビに出てたので
嬉しくなってしまいました。」と連絡くださいました。お世辞だとわかっていても、ちょっと浮いたセリフでも、
凹んでた分、その気持ちがありがたい単純なやつです。
正しくは「すごい美人系・偽かわいい系」ってことにしておきましょう(無理矢理・・・)
あと友人の反応で「あいかわらず年下好き面食いですね」ってのもありましたね。
一番嬉しかったのは、3人の子育てで大忙しの地元守口の親友がメールでテレビの感想を送ってきてくれたのですが
太宰を読んでみたくなった、って。今日は台風だから一日家で過ごすことになるだろうけど、
こんな時こそたっぷり子供たちに絵本を読んであげようかな、って書いてあったのです。
自然にそういう気持ちになってくれたっていう、こういうなにげない事がすごく嬉しいですね。
雨だけど、台風だけど、読書の秋。
家で温かいお茶でも飲みながら本のページをめくるのもいいんじゃないでしょうか


2004年10月7日 木曜日
今日は昨日に引き続き、気持ちの良い秋晴れ、
朝からいい気分でした。
ぽつぽつと太宰ファンっぽい?太宰棚に反応を示されるお客さんがよく見えるな、
と思っていたら、江戸東京たてもの園で催されている武蔵野文学散歩展の主催の
太宰治文学散歩が本日行われていたようなのでした。
参加されたお客さんにいろいろお話を伺いました。
陸橋での有名な太宰治の写真がありますが、あの有名なショットでない、
それ以外の陸橋や三鷹駅踏み切りでの太宰治の写真を見ることができ、
大変貴重な体験だった、と言われてました。
ものすごく気になるんですけど・・・
陸橋はもちろんですが、踏み切り太宰にはかなりの思い入れがありますので、
これは見てみたい。やはりこの催しだけは期間中に絶対行かねばなりません。
展示されるのか、文学散歩に参加された方のみの特典だったのか、今のところ
ちょっと不明ですが、私が近々行ってレポートしますね。

文学散歩展図録を少し見せていただいたのですが、なかなか読み応えがあるものでした。
太宰愛用の灰皿や久留米絣の写真もありました。
太宰は生活品などに特にこだわりがないということで、露店でたった十銭で買った
鋳物の灰皿を愛用していた、と説明と写真がありましたが、
その灰色がかった青色、底の特徴ある丸み、安くともなかなかいいものを選んでるように感じました。
「あー、この灰皿、ほっし〜」と絶叫してしまう私を見て、お客さん本気で受けてた。
「それはガラスケースにいれて保存されてるんじゃないかと・・」みたいなかんじで。
はい、わかっております。でも私の将来の夢は、この店に、太宰の愛用品とは言いません、
触れたもの、でいいのでなにかひとつ置けたらいいな、というものです。
彼がおでんを食べる時に使った箸の片方、でもいいのに。ってストーカーの世界ですね。
過去に戻れたらゴミ箱あさってますよ、一時ストーカーの疑いをかけられようと、永遠に眺めていられるのなら
どうしても欲しいものというのがこの世にはあるのですよね、
おっといつのまにかディープになってる。今日はこのへんで。

2004年10月5日 火曜日
まず誤りがありました。訂正しましたが、お詫び申し上げます。
昨日の日記で、「リンゴもいねーよ」とあまり深く考えず書いてしまってましたが、
「ジョージ」の間違いでした。日記でなにか私が間違いをやらかしたら、いつも
メールでそっと教えてくださる方がいらっしゃるのですが、今回もその方が教えてくれました。
いつもありがとうございます。いやー、でも甘えたらいけませんね、
人の生死に関わることですから、あまり深く考えてなかった、は鈍感でしたね。
これからはもう少し気をつけますね。ビートルズファンの方、ごめんなさい。
そういえば、数年前に「もう一人のビートルズメンバー」がテーマで「バックビート」っていう映画が
ありましたよね。結構おもしろかったんですけどね。

大阪から東京に旅行に来ている方が立ち寄ってくださった。
樟葉の方だそうですが、ひとつショックな事をお聞きしました。
昔、樟葉モールの広場みたいなところに、蒸気機関車が置いてあったのです。デコイチだったかな、
それが今はもう撤去されてしまったそうなのです。その前にひと目見ておきたかった・・・
枚方パークがひらぱーに変わろうと、私の中の公園内での思い出は変わらないのですが、
デコイチはもうないのかー・・・
今現在の樟葉には42階建ての樟葉タワーなるものもできているんですって、奥さん!
もうびっくりです。全然知らなかった、しかも某現役女子大生アーチストも今や樟葉に住んでるらしいですよ、
いやー、ちょっと私が三鷹へ引っ越してる間に、いろいろな事が変わっていったのですね。
そういえば正月に寝屋川市駅へ行った時、その変貌ぶりに驚いた。京阪電車も変化していくわけだ。
これで光善寺駅がかたむいてなかったら、もう時代は21世紀に入ったのだな、と心から実感するであろう。
と京阪ローカルネタ失礼しました。

2004年10月4日 月曜日
それにしても雨が続きますね。
大雨の日は決まってヒマなのですが、それはそれで今日はゆっくりいろんな事をしよう、
と思えるので嫌いではないです。むしろ好きなくらい。
特に、雨のこんな冷たい日に自分で淹れて飲むコーヒーはほんとにおいしい。
午後にはミルクティーなんかを飲み、外の雨の風景を見ながらボーッとするのはすごい幸せだし。
というかんじで雨の日はゆっくり時間をかけて常にあたたかい飲み物の入ったカップを傍に置いている
確率が高いです。ですが、今日ははりきってちょっと高めのアイス、しろくまアイスを買ってきました。
朝から一日中大雨とわかった時、じゃ今日は再放送のドラマ「東京ラブストーリー」を奥の席で見ながら
アイス食べよう、と楽しみにしてたのです。ですが、新聞欄を見るとどうも今日は放送がないよう。
大雨だったら確実ヒマだからゆっくり見れると思ったのに・・・残念。
ってこんな事言ってる経営者はダメな見本ですのでマネしないように(笑)

私、単純だから過去に好きだったドラマが再放送されると、何度でも繰り返し見ちゃうんです。
土曜日だってタイタニック見ちゃったし。でも、歳をとると見所が前見た時と違ってくる。
そういう発見が好きなのかな。 「東京ラブストーリー」では昔スルーしてた場面、
リカが雨の日、喫茶店に入ってカンチを待つシーンが、心に残りました。
窓際の席に座ったリカ、ふとカンチまだかな、と外を見ると、窓ガラスに雨の水滴がポタポタ流れている。
その窓ガラスに自分の顔が映っているのを見て、「泣いてるみたい」ってすごいいい笑顔するんです。
このシーンの美しさにやられました。リカの頬から本当に幾専粒もの涙がきらめいているように見えた。
これはこの年齢の鈴木保奈美にしか出せない表情だと思う。宝石のような笑顔でしたね。
このワンシーンこそリカの前向きな性格を現していて、風景の美しさもさることながらまさに「東京ラブストーリー」
だと思うのです。これが渋谷の喫茶店の窓ガラスだから、なおさらです。

あと、このドラマはまだ携帯電話もなかった時代なので、突っ込みながら楽しく見ることができるんですよ。
例えば、三上君(江口洋介)がさとみ(有森也実)に、昔の女は全員切っておまえとつきあう、って誓う時、
さとみの目の前でアドレス帳をライターで燃やすんですよ。もう激笑い、
今だったら「これでどうだ」って目の前で携帯のアドレスのメモリーを全部消す、ってことになるんでしょうね。
それとか、三上君、最初は缶コーヒー飲む時、プルタブをひきはがして道端に捨ててたのに、
今度はちゃんとポケットにいれてるよ、とかね。っていうかプルタブをひきはがす感覚って、もう忘れてません?
リカがカンチに、「なんでも叶えてあげるから」って言われた時、
リカ「ビートルズつれてきて」カンチ「いいよ」リカ「ジョンはどうするの?」の時に、
きっと私以外にも「ジョージもいねーよ」ってつぶやいた人がいると思うんだけどなー
と言い出したらきりがないんだけど、こんなふうに突っ込みながらドラマ見るのもなかなか楽しいです、はい。
「おい、仕事しろよ」 ごもっともです。

2004年10月3日 日曜日
ども、ますたーです。今日は店に出てないので日記書くのもアレなんですが。。
てか、店ほっといてちょっと西武-日ハムのプレーオフ3連戦に馳せ参じてしまいまして(笑
まあ、結果は負けたんですが、最後の最後に今シーズンのベストゲームを見せてくれた両軍選手にアリガトウって感じですな。
これでやっと仕事に集中できます(笑
2004年10月2日 土曜日
朝、ポストを除くと太宰さんから便りが届いてました。



お店宛で私と主人の名前も書いていただいていて、差出人のところはかわいらしいスマイルのイラスト。
ハガキの左側、印刷の部分には「小説『津軽』の旅 深浦へ来ています。
太宰治が葉書を投函した場所からお送りします。」とあり、ふかうら文学館・太宰の間(おそらくそう読める)
のスタンプが押してあります。
このハガキを出してくださった方(ここでは最後まで太宰本人ということにしておこう)
が「僕の大好きな絵本はおいてありますか? 治」と書いてくれてます。
なんか嬉しかったですね。勝手にここにアップしちゃって申し訳ないですが、
この葉書を出してくださった方は、太宰治からの便り、ということで出していただいてると思うので。
「ありがとうございます。太宰さん、あなたの好きな絵本、ありますよ」とここでお答えしておきますね。

そうえいばケンタッキーのCMで、ラーメンズの小林賢太郎さんが電車の中でカバーなしで
人間失格を読んでいるところが映っている、とお客さんから情報いただきました。
しかも岩波文庫らしい。まだ見てないので要チェックです。
電車の中でカバーなしで「人間失格」を読む男、私だったら逆ナンしてしまうかも。
おっと、ただしいい男限定です(笑) 逆ナンしたら自分の旦那だった、っていうオチはさすがにないよ。

2004年10月1日 金曜日
しばらく日記をお休みしておりましたが、体調不良とかPC不調とか
店がいきなり閉店したとかそういうのではないのでご安心を。
今までもそうでしたが時々お休みいただくと思います。今回はまあ秋休みみたいなもんかな、

ひとりのお客さんに、「失恋でもした?」と冗談で言われたのが新鮮だったので、
ことごとく「失恋したのでちょっと休養中」と答えてたらおもしろいもので、
男性のお客さんは、「え?旦那さん、浮気した?」って言う。
女性のお客さんは、「そうよね、夫を愛してても恋くらいしたいわよね」って言う。
あまりに反応が同じなのでこういう心理、研究したくなるほどでした。
なんで旦那に失恋しなあかんねん、と突っ込みたいのを押さえつつ、
「そうなんですよー、この前も旦那のジャケットのポケットから都路里のレシートが出てきまして、
抹茶パフェふたつ分だったんですけど、あのケチケチ野郎がおごるなんて考えられないんですけど
そのレシートの日付はたしかに彼、ノーアリバイなんですぅ」
と話をおもしろくさせたり(まあでっちあげでもないのですが・・・)
「そりゃ旦那さん、クロだね」とかいう反応がすごく笑えるんですよ。クロってあなた、って
そのレシートが出てきたのはかなり前の話なんですけど、すぐに「このレシートどうしたの?」
って聞くと、知らない、で通されたんですよ。
普通レシートが風に舞ってポケットの中に入ったりしますでしょうかね、
しかも彼の大好物な都路里の抹茶パフェ。もし前に日記に書いてたらすいません、私もしつこいな(笑)
と午前10時台のテレビ番組みたいな話題はこれくらいにして・・・

今日はNHKほっとモーニニングの古本特集初回放送、ということで見てみました。
なかなかおもしろかったです。さすが、というわかりやすさで古本初心者でも興味が沸いた人多いのでは?
絵本を開けたページの挿絵がうつった時、私も幼い頃絵本ばかり見てたその時のことを思い出し
ちょっとジーンとしてしまいましたね。来週見れる方はうちが登場しますので是非ご覧ください。

時間に余裕があったらその後の「みんなのうた」までもチャンネルを変えないでみてください。
久々に「みんなのうた」ちょっと見てみよう、と今日そのままにしていたら
「月のワルツ」という諌山実生・唄 いしづかあつこ・アニメーション のこの数分間、画面に釘付けに
なってしまいました。万人受けはしないかもしれないけど、私はすごく心捉えられました。
ちょっと不思議の国のアリスを彷彿するような世界のイラスト、そして歌声と歌詞の世界にひきこまれました。
朝よりは夜見る方が合うかな?日曜の22時55分〜も放送あるようなので、そっちでもう一度見てみようかな
月夜がきれいに見えたら余計はまるかもしれない。おすすめです。

2004年9月24日 金曜日
先日日記に書いたシャイーのワーグナーのCD、「ヴァルキューレの騎行」
お客さんが貸してくださったのでここのところ聞いています。
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のやつです。
といっても私はクラシックに詳しくないので指揮者独特の雰囲気とか
正直いまひとつわからないのですが、たしかに秋には合うかんじです。
聞いていて気持ちが良いです。 そしてひとつ大きな収穫がありました。

小さな頃、少しバレエを習っていた時期があります。
厚化粧、フリフリドレスを着て小さな私が発表会に出ている写真も残っていますよ、
今度機会があったらアップしてみましょうかね、
久しぶりにヘッドフォンで集中してクラシック音楽の旋律を聞いたら、
その大昔、バレエを習っていた頃の感情が少し蘇ったのです。
人前で踊る快感をはじめて覚えたのはこの頃だったと思うのですが、
それより強烈に思い出したのは、市民会館の楽屋の匂いでした。
あと袖で待つ時の気分。あの緊張感を一度体験したら刷り込まれますね。
舞台では皆きれいに踊ってるけれど、その裏は結構戦場でした。
雑誌ダ・ヴィンチの山岸涼子作連載バレエマンガを読まれてる方は想像できるかと思います。
バレエシューズの匂い(はっきり言って匂う。踊ると汗かきますから。ジュニアの靴はいい匂いというのは妄想)
口紅やファンデーションの匂い、さしいれのおにぎりの匂い、そしてなによりも少女の匂い、
そんないろんなものが混ざったあの楽屋の匂いが、大人になっても尚身体の奥にこびりついていた事が
なんとも不思議でした。小さな頃は早く寝なきゃいけなかったけれど、
深夜時々バレエの舞台のテレビ番組がやっていて、それだけは見るのを許してもらえていたような記憶もあります。
私もあんな風に踊れるようになりたい、と黒鳥役のダンサーを見て憧れた気持ちは、ずっと消えず、
私の身体の中に残っていたのでしょうね。実際は憧れの黒鳥キャラとは程遠いですが・・・
身体でおおげさに表現する、という私のなにげないくせはこの頃の経験からくるものかもしれませんね。
あー、なんかトウシューズを履いて踊りたい気分です。
表舞台でなくて良い、夜の井の頭公園のステージでいいからひとしきり踊りたい。なーんてね、
カップルに邪魔者扱いされそうだからやめとこ。

2004年9月23日 木曜日
日、月、と連休で、今日もまた祝日だったのですね。
あまりにいろんな事があったので結構バタバタしてたのですが、
月曜日だったかな? 会うのは10年ぶり位の友達が来てくれたので
後日談としてここに書いておきましょう。
ずっとイギリスで生活していたらしいのですが、元気そうでなにより。
顔を見て「久しぶりー」の二言目は「お互い稀有な人生だね」とかなんとか言いつつ
彼女を連れてきてくれた共通の友人としばしなつかしトーク。
この二人が店に来てくれるこの場面、二月ほど前に一度夢に見てるので、
私は「正夢になった」を連発。「相変わらずこわい」と言われてしまった。

「これ3人おそろい」って可愛らしいピンクの石のついたブレスレットをもらいました。
こういう女の子同士でおそろいのものをつける、っていう感覚、久しぶりだったので
すごく嬉しかったし新鮮でしたね。
彼女が東京出てくるかも、って話になった時、私ともう一人の友達で
「おいでよ、東京へ」と言ってる自分も新鮮だった。自分がこのセリフを言う立場になったなんて。
東京に住んでから、なにか落ち込むような事があると、いつも18歳くらいの自分の気持ちを
思い出すことにしてる。あんなに来たかった東京に今居るんだから、って。
そう思うと、それだけでとりあえず幸せな気持ちをとり戻すことができる。
そんな38歳、ありかな?

この日のキーワードはイギリスのようです。
ゴディバのとろけるようなおいしいチョコレートをいただいたので、
チョコレート大好き、というお客さんに、おすそ分けしておいしさ分析してた時、
美しい包装箱の中の「ゴディバの由来」という説明書が目にとまり、読んでみました。
そこには驚くべき事実がっ! とまでオーバーじゃないけど、まとめるとこんなかんじ。

11世紀のイギリス、ある伯爵の重税に人々は苦しんでいた、
妻ゴディバが税を軽くするように言うと「おまえが一糸まとわぬ姿で町中廻れるなら考える」と。
美しいレディ・ゴディバは大変悩む。しかし人々のため、すっぱだかでしかも白馬に乗って
町を廻った。人々はレディの強い自己犠牲の心根にうたれ、その精神をたたえ社名がゴディバになった

これマジですか?とお客さんと二人で説明書をまわしあい。
ウッソでしょー?ってかんじで、伯爵は鬼畜、とか大盛り上がり。でも至ってマジなようです。
いやー、なにが由来になるかわからんものですねー
まあゴディバのチョコはおいしいので何も文句はないんだけど。
小さなハートチョコレートがたくさん入っているアイスクリームもいただいてご機嫌。
秋の夜長、当分楽しみがケイゾクだわ
ってこんなだから岩ニキビが出来るのだわ、気をつけながら食べよ(結局食べるのだ〜)

2004年9月21日 火曜日
今朝、スーパーへ買出しに行ったら、入り口からすごいオーラ出てる色っぽいヒト発見。
よーく見るとメガネを外した自分の旦那様でした。新鮮は新鮮だったのですが、
冷静になってみると、普段の彼は決してメガネを外さない筈だけど。ん?

私が彼をはじめて見た時、写真ほどかっこよくないじゃん、と↓になった事はよく知られておりますが
その後、喫茶店に入った時、なにげなくメガネを外したんですよ。
そしたらキラ〜ン♪と瞳からオーラが降ってきてあまりの変化にびっくりした事もまあまあ知られていますが(笑)
どうやらこれは彼の計算だったんじゃないかと踏んでおります。
たまにいますよね、メガネかけてるとフツオ君なのに、外すとかっこいい!みたいな少女マンガの
世界を地でいくヒト。彼はまさにそうなのです。あ、その話なら100回くらい聞きましたか?
すいません、言いたい年頃なんです。秋ですし。
彼の場合これまた特徴があって、メガネを外した瞬間、目元から光の粒子が天の川のように落ちていくのです。
まさかこれって私だけに見えてるの? まさかね。

って今日の日記は完全に私アホ丸出しですね、まいっか、いまさら。

話がいろいろ交差しましたが、要するにですね、
私がまさか見てるとは思っていないであろうスーパーとかでは密かにメガネを外していたのだ、と。
もてても構わないよ、って事でしょうか、まあ既婚者だからってオーラ閉じ込めてる事もないですよね。
とそんな事をさっそくお客さんにチクッて意見を求めてみると、
「夫婦でテレビ出る時点で不倫は考えてないでしょ(爆笑)」ってあなた、飛躍しすぎ・・・
でも友人やメガネを外した主人の顔を知ってる人に、
「いや、おたくのご主人、メガネかけてる方がいい男だから。
メガネ外した方がいいと思ってるの、あなただけだから」ってよく言われます。
うーん、もうオーラ、メガネのレンズの中に閉じ込めても閉じ込めなくてもどっちでもいいわ。
朝のひと萌えを味あわせてくれたのでOK。あなた、まだまだ謎めいた人ですわ、ほんと。

2004年9月20日 月曜日
昨日はテレビ番組の取材がありました。
NHK総合の「生活ほっとモーニング」という朝の情報番組で、放送日は10月8日(金)とのこと。
良かったら見てくださいね。古本屋さんの紹介ということで10月1日から2週連続なので
古本屋さんに興味のある方は、1日の方もご覧になられるといいんじゃないかと思います。
ただ今回も大きな問題が発生しました。
このところ美容に関心があっていろいろ試していたのは日記にも書きましたけど、
肝心な時に大きなニキビができちゃったんです!しかも2つも!
季節の変わり目やいろんな理由が考えられるのですが、テレビ、しかも全国放送で
お茶の間に少しでも顔を晒すという時に、でっかいニキビができるなんて
普段の行いがよっぽど悪いとしか考えられませんね、
まあ落ち込んでもどうしようもないのですが、ちょっとショックでした。

撮影の方は、ナレーターの方のテンションがとにかく高かったので、
私もテンション高いものどうしで、ハイなかんじでした。でも楽しかった。
「本屋になる」という本で、うちの店の事を書いてくださった岡崎武志さんもいらっしゃったので、
なんか安心感もあって、いつもはガチガチに緊張する私も今回はリラックスして無事終了。
よくお茶の帰りに和服で立ち寄ってくれるお友達のお客さんもいてくれたし。
着物姿のうら若き女性がうちの店で本を読んでいる風景は、本当に素敵なので
多くの方に見てほしいですね。 あと、今回は日曜日の取材ということで、ますたーもいたのです。
二人一緒の場面も撮りました。「はい、そこでだんなさん、奥さんの方見て。あ、照れすぎ、もう一度」とか
「はい、今度は奥さん、だんなさんの方見て」とか恥ずかしかったけどなんか新鮮でしたね。
今回は朝といっても9時30分〜10時頃の数分の放映ということなので、わずかな時間とは思いますが
テレビ見れる方は是非ご覧くださいね。

2004年9月19日 日曜日
遂にストライキですな。
この影響がどうなることやら・・。
まあ、SHINJOの被り物効果に期待します(笑)。

2004年9月18日 土曜日
瀬戸内寂聴の「わたしの宇野千代」を読まれていたお客さんが、
クスクスとお笑いになったので、?と顔を上げると
そこで目が合い、この本買うわ、というしぐさをされて、
思わず笑ってしまった部分を簡単に説明してくださった。

瀬戸内寂聴が宇野千代にインタビューしていた時のこと、
男性作家を何人か挙げていくと、またたきひとつせずに
「ネタ、ネナイ、」と次々に答えていく宇野千代の姿にある種の感銘を受けた、と。
なますをまな板でさばいていくような心地良いリズムだったとか。
その部分を少し読ませてもらったらなんだかおもしろく、
内心「売れる前に読んどけば良かった」なんて思ってしまった。
時に本というものは読み手で自由に弄ばれるものですね、いい意味で。
なによりおもしろかったのは、そのお客さんが、本当にまたたきひとつせずに
「ネタ、ネナイ、」とまねしてくださるんですよ。
きっとこんな言い方だったんだろう、と想像してのまねだったのだろうけど
それがすごくツボにはまってしまいまして・・・
本って、物語っておもしろいな、と実感しましたね。
読み手の想像力の泉からまた自由に羽ばたいていける、
私もまたこの店でそんな瞬間をたくさん見たいですね。

その流れでそっち方面の話になったら、
なんとそのお客さん、22歳年下の男性とお付き合いした事があるんですって!
すごいですよね、私の最高9歳年下なんてまだまだだわ
その話にはまだ続きがあって、その年下の男性、そのお客さんの過去につきあった男性全員と
是非話がしてみたい、って言って、愛する人の元カレとタメで話す全国放浪の旅
に出たんですって。すごくないですか?それ。
またそのお客さんも、全国の連絡のつく元カレに「若い今カレが行くからちょっとしごいてやって」
と宿の手配をしてあげるところがすごい。なんか1冊本が書けそうな話ですよね。
「それでその彼は?」と聞いてみると
「ケンカして飛び出したのもあれば、いついて弟子にしてもらったのもありいろいろ」ですって。

22歳年下の彼をそこまで惚れさせるなんてすごい。いやー、いい話聞いたわ、ほんと。
私で例えると16歳の彼氏?んー、ありえん。でも直次郎君を想像すると逆verは有りかな、って思える。
つくづく自分はロマンチック街道を突っ走ってる人間だと思ってましたが、まだまだ甘いと思いました。
宇野千代レベルは無理でも、余裕の楽しめる年齢の頃に、若い年下君から見てもなにか影響を与えられる
くらいの魅力を備えていたいものですね。

2004年9月17日 金曜日
赤ちゃん連れのお客さんが来店され、ゆっくりお茶を飲んでいって
くださったのですが、スリーブという赤ちゃんをカンガルーのように
抱っこするタイプのものを使用されていて、すごくおしゃれでした。
一枚の布をリングで通してできているのですね。
赤ちゃんも楽そうだったし、お母さんも座りながら本を読んで難なくお茶されていたし
なかなかいいんじゃないでしょうかね。
「実は私も、髪の長い頃からのハイドファンで・・・」なんて話がはずみました。
「なんだかこの店の品揃え、私の趣味と似てます」って。嬉しいですね。そういう方多いですよ。

完全禁煙にしてから二ヶ月、一時は猛暑も手伝って売上も落ちましたけど、
私自身は本当に快適で、今はちょっと厳しいけど長い目で見たら絶対
正しい選択だろう、と思ってましたが、こうして赤ちゃんを抱っこしながら
安心してくつろいでいただけている姿を見るとやっぱり良かった、と思えます。

夜、雑誌「男の隠れ家」の取材あり。
3名来ていただいたのですが、そのうち男性2名は斜陽館へ行ったことがあるという。
お一人の方は宿泊もされたとか。うちに取材に来られるスタッフの方って結構
一度は太宰にはまったことがある、って人が多いのは事実です。

古本にはさまれているものにまつわるエピソードのお話をしてた時のことです。
ライターさんが森茉里の「私の美の世界」の本に、一枚のチケットがはさまれていたのを発見。
越路吹雪リサイタルのチケットで、紫色でなんだかレトロで可愛いのです。
タイミングが良すぎな出来事でしたね。
本来は書き込みがあったりすると古書の価値は下がってしまうけれど、
この書き込みの背景は果たして?って想像する気持ちを楽しめる感覚の人に
楽しんでいただける店になりたい、みたいなお話をしていた時でした。

10月27日発売の12月号、書斎の特集に掲載されるようです。
よろしかったらご覧になってくださいね。
ちなみに10月号をただいたのですが、とってもアダルティな雰囲気でなかなか
読みがいがあります。私達が新婚旅行で利用したトワイライトエクスプレスや
行ってみたかった那須の二期倶楽部などが掲載されていて思わず読み込んじゃいました。
なによりしぶいおじさまがたくさん登場! おじさまたちの素敵な隠れ家になれれば嬉しいですね。
もちろんしぶいおじさまでない方も(イケメンさん歓迎・・なんてね)男女問わず大人から子供まで
隠れ家としてでもオープンにでもただ見てるだけでも、この店が特別な存在になれたら嬉しいです。

2004年9月16日 木曜日
芸術の秋、到来。
それだけで嬉しくなる今日このごろ。
といっても昼間は残暑がきついですけどね。
でも夜は過ごしやすい。ちかごろ秋の夜長を過ごすのがとても楽しい。
お客さんも今日こんなこと言ってました。
「シャイーの繊細なワルキューレが聞きたい気分」って。
シャイーというのはイタリアの指揮者だそうですが、私は知らなかったです。
同じワーグナーのワルキューレでも、指揮者によって随分と印象が違うものになるのですね。
今の季節って夜、好きな音楽をどっぷり聞くのもいいと思います。

昨日は久々に神保町に行きました。
その後すぐ移動しなくちゃいけなかったのであまり時間がなかったのですが
やはり良いですね、一日中でも居たい。それに本を見てる人がいっぱい溢れてることに
単純に感動できます。 神保町の古書店や喫茶店も舞台になった映画「珈琲時光」
もう公開されているのですね。これは絶対映画館で見たいのですが、行けるか微妙。
珈琲時光という言葉は、「珈琲を味わうひととき。気分転換し、気持ちをリセットして
自分の人生に立ち向かうことができるような、短いけれど貴重で濃密な時間」という意味が
込められているそうです。これ、フォスフォレッセンスのコンセプトとあまりにピッタリ合うので
思わず嬉しくなってしまいましたよ。こういう時間をこの店で過ごしてほしいです。

三省堂書店へ行ったら乙女文学喫茶展 というのをやっていて見入ってしまいました。
アニャン氏のイラストは好きで、ポストカードやがま口も持ってるのでラッキーでした。
感銘を受けたいつくかの文学作品をイラストにしているのですが、太宰治のもありました。
リンク先で見れるのですが、「女生徒」のイラストです。
喫茶店の窓側の席で少女がコーヒーを読みながら本を読んでいる絵で、
うちの店の大きなガラス窓側の席と少し似ている風景だな、と感じたのと
やはり太宰作品がモチーフ、との理由でその絵のポスターとブックカバーを購入しました。
本物はちょっと手が出ませんでした。もちろん欲しかったけど。
お会計をしてると、すぐそばになんとうちのお客さん発見!
こんなところで会うなんてー、としばし雑談していると、そのお客さんはアニャン氏のお友達
とのことで、本人様を紹介してくださいました。飄々としたかんじの素敵な方でした。
お客さんが「その絵、お店に飾りますか?」と聞かれた時、
「是非、お店に飾ってください」と言ってくださったので、さっそく店内にポスター貼ってます。
「女生徒」をイメージしたイラスト、とても素敵です。ガラス窓の隣に貼りましたので見てくださいね。

2004年9月14日 火曜日
お客さんから江戸東京たてもの園で開催されている
「武蔵野文学散歩展ー都市のとなりのユートピア」のチラシをいただきました。
店内にさっそく貼りました。太宰の写真がけっこうクローズアップされていますよ。
新聞にも紹介されていましたが、太宰が生活苦を理由に、武蔵野税務署長に
税金の減額を切々と頼み込む書類や、鴎外、漱石のデスマスクの型も初公開だそうですね。
11月28日まで行われているそうです。
私も江戸東京たてもの園はよくお客さんに薦められるので是非訪れてみたかったし
いい機会なのでたぶんますたーと一緒に行くと思います。
小金井でずっと行ってみたかった喫茶店も近ければ行けるかな・・・

長田さんが資料を持って来店くださる。
お知り合いの方からのお手紙で、東奥日報の記事に
島根県の方の投書が載っていた事を知らされる、という話が興味深かった。
金木の生誕祭で長田さんが太宰作品の「待つ」を朗読した事を、
島根県在住の方が知り、あらためて「待つ」という作品の持つ力、
島根と青森の縁について書かれてあった。
太宰治の岳父、石原初太郎氏が明治末に校長をされていた松江中学(現松江北高)
が国体のバスケットの会場のひとつになっていることも書かれていた。
青森から遠く離れた島根の方に「待つ」が届き、なんらかの感銘を受けられ
青森の新聞へ投書される、またその声が「待つ」を朗読した長田さん本人の元へちゃんと
届けられた、というのが不思議な縁というか、なにか架け橋のようなものを感じる。
私は結構新聞の投書欄が好きで、またそういう記事の方が涙を誘うことが多い。
これからも新聞を読む時、ここだけは飛ばせないでしょうね。

長田さんはしばらく元気な姿を見られなかったので気にはなっていたのですが、
転んで骨折され入院されていたそうです。
それでもまたこうして元気な姿を見せてくださり、
太宰治生誕の地、金木と終焉の地、三鷹の懸け橋になることが叶えられたら
最高の幸せだと思っていて、実行するつもりだ、と力強くおっしゃってました。すばらしいですね。
そしていろいろと今やっている作業が落ち着いたら、ここで「フォスフォレッセンス」の
朗読をしてくださるそうです。楽しみにしています。
そんな長田さんも来年の1月20日で卒寿だそうです。
どうかお元気でまた何度もこの店にやってきてほしいです。

2004年9月13日 月曜日
昨日の夕方、無性にオーバーオールがはきたくなり、
オーバーオールとみつあみといういでたちでお店に登場。
なんとかみつあみ、無理やりできました。短かめのみつあみって結構好きなんですよ。
自分ではたまにはこういうのもいいんじゃないかな〜って感覚だったんですけど、
やはり38歳でこの姿ははちょっと無理があったようです。
ますたーと交代の時、「どおどお?」って聞いてみたのですが、
「うーん、ちょっと痛いなあ 水森亜土ですなあ」と言われてしまいました。
いや、亜土ちゃんやったらファンだしいいわ、このまま店出る。と強行しましたが
そういう問題じゃないことは、はい、わかっております。
でも一日限定のみつあみオーバーオール、気分は悪くなかったですよ。
しかしですね、こんな時に限ってテレビ局の人が取材のお願いに来たりするわけですよ、
いでたちについては一言も触れられなかったのですが、大丈夫かな〜

本当はしましまのオーバーオールの方が好きなんですよ。
中学2年の時に同じクラスだった女の子がよく着ていたのですが、すごく似合っていて、
いまだにしましまオーバーオールは彼女のイメージなんです。
ずーっとアメリカで生活してるみたいだけど元気かな

そもそもどうしてオーバーオールが着たくなったか、というとaikoなんです。
昨日の夜、すごく風が気持ちよかったじゃないですか、
久々にすごしやすい夜で、CDでも聞いてベッドで横になろう、ってごろーんとしてたんです。
9月だから、失恋の味だから、ってことでaikoの「september」って曲を聞いて
涙まじりに歌ってたんですよ、もちろん狭いアパートなので小声で。
そしたらすぐそばでネトゲしてた夫が、
「これはなんていう昭和歌謡の曲?」って聞いてきて爆笑。
「あなた、どういう感性?」みたいなそんなゆるい夜を過ごしてまして、
まあそれはほんの余談なんですけど

その曲の次に「雨踏むオーバーオール」って曲が入っていて、
失恋した女の子が長すぎるたるんだオーバーオールの裾が雨に濡れて
ゆっくりと冷たくなるのが痛い、っていう曲なんです。
私もその感触をどうしても確かめたくなったんです。で、もう夜も遅いというのに、
「たしかオーバーオールあったよな」と誰に言うまでもなくつぶやいて
狭いけどモノがあふれている部屋の中、前に来たのははるかかなた昔、
でも大人になっても捨てられなかったオーバーオールを探しまくりました。
あきらめかけた頃、みつかったんですよ。
広げたらゴキブリが落ちてきそうな状態でしたが(笑)
ポケットから思い出のレシートなんかが出てくることも特になかった。
とにかく明日はこれ着る!と決めて布団に入ったわけです。

しかし翌朝、晴れ。まあいいか、しかも夫には不評。
お客さんも誰ひとりオーバーオールやみつあみについて指摘する人はいなかった。
まあそれだけ溶け込んでいた、ということにしよう。

でももうよっぽどまたテンションが高まらないと再びオーバーオールを着ることはないでしょう。
それはトイレで痛感しました。めちゃくちゃめんどくさいんです。
大人のオーバーオール、すごくキュートなのに定着しないのはトイレの面倒さからではないか?
ひとつ勉強になりました。いやー、なんでも思ってるだけでなく行動してみないとね。

2004年9月12日 日曜日
ども、遂にファイターズにマジック点灯ですな。
とはいってもプレーオフへのマジックですが。
ま、でも来週こそはストライキ決行を期待いたしまする。

2004年9月11日 土曜日
「巨峰」や「桃」や季節の果物をたくさんいただいた一日でした。
感謝です。こうして旬の実の匂いを味わえる、ということが
とても幸せに思える、今日は特に。

また歳をとるのが当たり前、ということさえ幸せに感じ取れる。
最近「この店の中は時がとまっているようなかんじがしますね」
とよく言われるのですが、ある時
「じゃあ店にずっと居るあなたが歳をとるのもきっとゆっくりで
いつまでも老けないでいいじゃない」と他のお客さんに切り返された事があります。
ならいいんですけどねー、つくづく思う。

その時ふと思い出したんですけど、私は呼吸するのが随分ゆっくりのようなのです。
中学生の時に踏み台昇降ってやりませんでした?
その後脈をはかりますよね、なにか効果があるのか特に意味はないのか
わかりませんけど、その脈をはかるため腕の動脈の部分に指を当てて数を数えるのは
女子は男子、男子は女子、にやってもらうことになってたんです。
今思えばもし好きな男子に当たったりしたら、通常時よりドキドキして脈拍も上がって
しまいそうですよね、そういう保健体育の謎、みたいなのって他にもたくさんあるような気がする。
話戻ってその時、私の組はたしかやり直しさせられたんですよ。私の脈拍数が少なすぎるって。
みんな次の種目に移動してるのに、ペアで残されて、相手の男子はひやかされるのが恥ずかしいのか
てんぱってて、こいつちゃんと数えてる?みたいな状態。私も不安だしさんざんでした。
あの時のペアの君も現在は老けてるのかな。脈拍数って呼吸と関係ないことはないですよね、
この店でゆっくりと歳とっていけたら・・・望むところです。

おっと最近中学生時代の話題がよくでてきますね、
やっぱりセンチメンタルな秋だから、でしょうか。
あの多感な時期に通り過ぎたことはすべて刷り込みされすぎてるから、というのもあるでしょう。
昨夜も雨振ったけれど、窓から外の風景眺めて
自然と「セプテンバーレインレーイーン」って口から出ますからね

このところ涼しくなってきた秋の夜、ゆっくりと楽しみたいです。
さあ今夜は巨峰と桃食べてレッツフィジカルしよ♪

2004年9月10日 金曜日
9月前半はなんだかんだいって様々な場所にでかけられた方、かな
どうしても行っておきたい店にやっと行けた、とか
期間限定のイベントになんとか間に合った、とかそんなかんじで。
つい先日は吉祥寺のにじ画廊で「'80年代の mc Sister 展 」に行ってきました。
読んでましたよmc Sister。すごく懐かしかった。
もちろん展示も懐かしいんですけど、フロアに80年代のMTVが流れていて
そっちの方に終始反応しっぱなしでした。
今見てもものすごく新鮮だし、凝ってるんですよね。ずっと見ていたいくらいでした。
特にオリビア・ニュートンジョンの「フィジカル」がかかった時は
踊りだしそうになりました。

この曲、私が中学生の頃、当時寝屋川市駅前にあった「アメリカンローラー123」っていう
ローラースケート場のディスコタイムでよく流れていて、はじめてその踊りをマスターした
曲なのでいまだ手足が反応するんですよ。
この前も店で話してたんですけど、皆で同じ踊りを足並み揃えて踊るのもまた楽しいんですよ。
パラパラが一時流行したの、すっごいわかります。はー、また踊りたい。
でもいい事考えました。家で「フィジカル」のビデオ流しながら踊ったらいいんだ、と。
あの映像ってすごく前向きに身体を動かしながらしなやかな身体になろう、っていう
オーラがなんか出てる気がするんです。お風呂上りにちょっと軽く踊るのを習慣にしたら
楽しみながらダイエットできる気がします。 
さあ、レオタードと金髪のウィッグを調達せねば(カタチから入るのも大事)

正月に寝屋川駅行ったらすごく変わってた。
昔バイトしてた駅前のTSUTAYAも改装しててすっかり立派になり、
長崎屋にはブックオフが入ってた。初めてかつあげされたいずみやなんて跡形もない。
でも京阪電車から見える枚方パーク(現ひらぱー)の光景は変わらなくて嬉しかった。
なつかしい風景が残ってる、ってだけで感謝すら覚える。
同じように昔の風景をそのままにしてくれている古くからずっと続いているお店にも感謝しないと。

先日ここに書いたあめちゃんの袋のクイズの答えが、「どう考えてもトランプやん」
ってよく言われます。そのようですね、私って物事を深く考えすぎなのかしら・・・

2004年9月9日 木曜日
火曜の夜は激しい雨のあと、ものすごい風が吹いてましたね。
店が閉店したあと、なんだかその風に身を晒したくなり、表でずっと
佇んでいました。 まさに「花風」といったかんじでした。
少し秋を感じさせ、そういえば「秋風」って文庫があったな、
たしか作者は水上勉・・・と思ったら、
なんとお亡くなりになられましたね。

先日、お客さんと信州の話をしていた時に、
上田市の無言館の話になった。
無言館ももちろん良かったけれど、上田という街がとても良かったらしい。
宿泊した東急インの部屋の窓から外を眺めると、
山並みと千曲川、それしかない。近代的な建物は、今自分が居る
東急インだけで、あとはただ信州の自然な風景が広がっていて感動されたそうです。
私が「車で移動できたらアートラインとかまわれてもっと美術館めぐりができたと思う」
と言うと、「でも道祖神たちには巡りあえなかっただろうね」と言われ、納得。
今回の旅はあれで良かったんだろうな、と思う。

その時、無言館の館長である窪島誠一郎氏の事が話題に出て、
著書の「父への手紙」って本を読みたくなっていたのです。
窪島誠一郎氏は実の父が水上勉とは知らずに、水上邸の近くに家を買い、
父の本を本棚に並べていたそうですね。
この人はなんて激しい人生を生きてきたのか・・・と。
まさにその人が実父とわかった時の驚きは計り知れないものがあります。
是非読んでみたい1冊です。「秋風」と一緒に。

今日はお客さんとずっとおしゃべりしていた気がする。
お話好きなお客さん満載の一日だった。
お墓話、老けるスピードについての話、BO100円コーナー情報、ある装丁画家の話、作家の愛人話、
美肌情報(ちふれはいいらしい)田原俊彦が今後ブレイクするにはどうすれば良いか、等々・・・

そうそう、前にここに書いていた三鷹のいい男情報に登場した
花屋の若旦那、それはあの人ですね、というお客さんから
あらたな情報をいただきました。
やはり大人気で、おばちゃんが我こそは、ってかんじでどんどん若旦那に
話し掛けるんですって。なんですとー!
草葉の陰から見つめてるだけではダメなようですね。
今度、お花をみつくろってもらおうかしら
「すいません、どんな植物もこの手にかかるとすぐ枯れてしまうんですけど、
こんな私でも育てられそうなものはありますでしょうか?」これでいこ!
後日ここで結果報告しますのでお楽しみに♪

というか毎朝花の出前してもらえるくらい売上ある店になればすべて解決!
お店も新鮮な花を毎日飾り、トキメキも持続してお肌によろしい。目指そうー

2004年9月7日 火曜日
女心と秋の空、とはよく言ったもので、
今日の東京の空模様は何?ってくらいころころ変わりましたね。
晴れたり、激しい雨がほんの一瞬降ったり、
夕方の雲の動きの速さには感動さえ覚えました。ちょっと地震雲っぽかったけど。
こんなに速く進む雲、今まで見たことがない、それくらい強烈でしたよ。
なんだか「NHKみんなのうた」のバックの絵の世界のようでした。
店の中では晴れているように見えて、実は雨が降っていた、なんてこともあって
こんな時はうちの店の前の通りすがりの人が
「雨、降ってきたよ、本が濡れるよ」と声かけてくださるんです。嬉しいですよ。

夜の突然の嵐のような雨で、店の看板が倒れたり大変でしたが、いい事もありました。
美少年君がうちの店に雨やどりに舞い込んできましたからね。
フレンチトーストを食べて谷崎の文庫を買ってくれた。
こんなことがあるならおおいに雨降ってほしいところです。

山本容子さんの本を今、ガラス窓に面出ししているのですが、
窓側の席でお茶されていたお客さんが、
「私、この人に憧れてるのよね」と手にとられ、大人の魅力的な女性について
しばし話題になりました。 私は綾戸智恵さんの歌っている時の表情がすごく素敵だと
思うんですよね、って話すと知らなかったエピソードを教えてくださったり。
かつて給食のおばちゃんをしていたという経歴を持つ、というのは知っていましたが
頭巾をかぶった給食のおばちゃんとか、清掃員さん、あるいはスーパーのレジ打ってたり
する人の中に、ものすごい才能を隠し持っていて開花する時を待ってる人がいるかもしれないと思うと
なんだかいいですよね、人を見るのが楽しくなる。

経験こそ財産。私は40歳になる事、悪くないと思ってます。
それまでに魅力的な40代、50代の女性たちをもっとたくさん知りたいと思います。
そんなかんじで大人の女の魅力トークは
「でもやっぱりお金がある40代を楽しみたいわね」という結論になりました。
なにか努力して才能を花開かせ、夢中になってふと気づくとあとからお金がついてきていた、
というのが一番良いのですけどね。まあお互いに頑張りましょうね、と励ましあいました。

久々に「ラプサンスーチョン」を注文してくださったお客さんが本日おられました。
そのあと、休憩がてら自分でもスーチョンを淹れて、
ふと思い立ち、先日いただいた高知産生姜蜜とミルクを少し混ぜてみました。
特製ジンジャースーチョンの出来上がり。これが!ってかんじのおいしさ、自分の口には合いました。
興味のある方はつくってみてください。美容にも良さそうだし。
あれからさらに「毎日ヨーグルトを食べる習慣をつけると私はニキビ消えました」
っていうお客さん情報があり、さっそく実践しています。さあ今夜もレッツお試し♪

2004年9月6日 月曜日
このところ取材が固まって相次ぎました。
本日の一組目は筑波大学の学生さん。
フリーペーパーのようなものを発行されているそうなのですが、
なんと配布先はベルリンです。
うちのお店が紹介されたフリーペーパーが、海を渡ってベルリンのスポットに
置かれるなんて素敵です。それも学生さんの手作りなんて。
完成したら見せてもらえるそうなので楽しみにしています。
お聞きしたところ、ベルリンにはあんまり古本屋さんはないそうです。
カフェはたくさんあるらしいけど。そういえば「カフェベルリン」って本が出てたと思います。
ペーパーを見た人で「phosphorescence」になにかを感じてくれる人がいたらいいな

2本目は独立開業関連のサイト、先週あった取材も独立開業虎の巻、という雑誌だったので
開業関係の取材が連続したのですが、正直お役に立てないとは思うのです。
まず数字的にはうちは儲かるどころかかつかつなので参考にすると痛い目にあうかも、です。
こういう例もありますよ、ひとつの例ですよ、と捉えてもらったらいいと思うんですけど、
ただうちを対象にされる方はポイントはそういう点ではない、ということはちゃんとわかってらして
サイトから数字的な事や開業するまでのおおまかな流れは把握してきてくださるので結構楽ですし
初心を思い出したり、説明しているうちにモチベーションを上げる事ができたりする点は良いですね。
今日の取材は私の現在までの流れを簡単に説明、ってところでザーと話すと
「なんてロマンチックな人生を送ってこられたのでしょう」と絶賛されてしまいました。
自分でも話してて、たしかに超ロマンチックかもしれない、と思えてきましたね。
でも超ロマンチックって、痛い人と紙一重なんですよ。
私の場合、開き直ったらいいのに、AB型特有の気にしいが災いして中途半端なのが
いまひとつ開花できない要因だと思いますね。
痛い人、と叩かれるのも快感、くらいの性格に、40を超えたあたりにはなれそうかな、
いや、逆にそんな40代いたすぎかな

でも40になったら再び今はほとんど流行ってないローラーディスコを流行らせたい
(うちの店だけでも)なんて突拍子もない事を思いつきました。
「中学・高校生の頃もやはり本好き少女だったのですか?」という質問に、
「いえ、中学の時はローラーディスコに、高校はディスコにはまってました」って答えて
すごい受けて、いろいろと詳しく聞かれたんです。で、説明してる間に、
ものすごくローラースケートはいて踊りたくなってきたんです。
まあそんな遊び心も40代には必要ですよね。

どっちにしろもうちょっと美容に関心を高めていたいですね。
先週末も本日も写真撮影があったのですが、すっごいカメラの距離近いんですよ。
「ちょ、ちょっと近すぎませんか?」って訴えても容赦なし、です。
思わず顔が余計にひきつってしまったような気がします。
余裕のスマイルできるようになりたいですね。

2004年9月5日 日曜日
本来なら日曜日はますたーが日記を書くのですが、
今週はイレギュラーで私が昼から店番してましたので
本日はますたーお休みです。

というのは先週、平川地一丁目のミニライブに当選したのでおでかけし、
その分本日日曜日とシフトチェンジしてもらったのです。
いつもありがとうございます>ますたー
いやー、ミニライブ当たって良かった!直次郎君龍之介君、素敵でしたよ。
この時期の男の子はみるみる成長しますね。これからも楽しみにしております。

最近よく若い女の子が応援ぽい一言かけてくれてすごく嬉しいです。
この前、「300円です」とレジで言った時、お金を受け取るとあきらかに硬貨以外の感触が
あったので、ん?と思って手のひらを開くと、あめちゃんが入っていました。
「なぞなぞ、やってみてください」と笑顔でひとこと言われ、あめの袋を見てみると
表にはクリームパンダのイラスト、裏には
「ランプはランプでもかみでできたランプがあるよ、なにかな?」ってクイズが書いてある。
ひとりになった時、じっくり考えてみた。ふーむ、
これは本のことかな? 人々の心に灯りをともすランプ、という意味で。
それでさきほどの彼女は私にこのあめちゃんをくれたのかな?
という結論になり、でも正直違うだろうな、深読みしすぎだろうな、と思いつつ
そのあめちゃんの袋を開けてみました。
さあ答えは!じゃじゃーん、袋の内側は一面の銀色、つまり答えは書いてなかったのです。
このあめちゃんは答えがなく、ただ問題だけがあるのだろうか、
ま、いいや。今度彼女が来店した時に聞いてみよう。その時までこの袋はとっておくことにします。
クリームパンダの表情、可愛いですよ。
こういうものを直接あげるのではなく、300円に混ぜてこっそり相手の手のひらに忍ばせる、
ってすごい可愛いですね、女の子独特のコミニケーションのかんじ。
しかし答えが気になりますね。わかります?
まさか「トランプ」なんておちじゃないでしょうね

2004年9月4日 土曜日
そんなにしょっちゅう来られるわけではないけれど、
来店されるたびに今はまってることを夢中になって話してくださる
お客さんが何人かおられます。
ある方は今、サーフィンにのめりこんでいるそうです。
おそらく私には無縁の、きっと一生ボードに立つことはないと思われるのですが
そういう人ほどはまると一直線らしいですね。
稲村ガ崎に引っ越してしまったサーフィン仲間もいるとか。
ちなみにそのお客さんはハワイでサーフィンをはじめたことがきっかけのようです。
もう年中サーフィンとハワイの事ばっかし考えてる、みたいに夢中で話されて
子供みたいでかわいいな、と失礼ながら思ってしまった。
サーフィンに夢中な人は、湖でもやっちゃうんですって。ポロロッカの波に乗ったりとか、
その方は定期的にお寺である禅にも通われていて、
「禅とサーフィンは共通している。とにかく無になって集中するところとか」とまで言われてました。
サーフィンも禅もどうも縁はなさそうですが、ハワイにはおおいに関心があります!
いつか行ってみたいんですけど、ここだけは余裕がない状態では行きたくない。
ハワイの土を踏まずには死ねないですねー。
池澤夏樹の「ハワイイ紀行」でも読んで今は想像の世界だけで飛び立っておくことにします。

近所のスーパーで働いている方が
「HPを見ていつか立ち寄りたいと思ってた夢が今日叶いました」と来店してくださいました。
嬉しかったです。このスーパーができていかに便利になったか、とか
しょっちゅう夫婦でパン屋さんのイートインで朝食をとってることなどいろいろこちらもお話すると
その度に「ありがとうございます」と言ってくれる、律儀なお嬢さん。
「最近、直次郎君タイプの純情風研修生クン入ったよね」とかそんな事もついつい言っちゃったり・・・

特にラブラブオーラの話が受けていたようです。
これは土曜日の夜、よく夫婦揃ってそのスーパーに行くのですが、同じような夫婦やカップルさんが
特に多いのです。土曜の夜なのでなんだかみんな開放的になって幸せそうに見えるのが
すごい好きなんです。それこそハワイに到着したての空港みたいなラブラブオーラで
スーパーのフロアがいっぱいになるんです。
早くリアルなハワイでラブラブしたいものですけどね、
新井千裕さんの本を購入されたので、結構本好きなのかな?と聞いてみると
やはりかなりの読書家のようで、もうすぐ行われる綾辻行人さんのサイン会を心待ちにしている、
と笑顔で話してくれました。こんな本好きな女性が近所のスーパーにいること、嬉しく思います。
さあ今夜も買出しいこー

2004年9月3日 金曜日
この日記を書けなかった期間にもいろんな方が来て下さいました。
神戸の方もいらっしゃいました。
来店され、席に着くなり
「どうして関西に生まれたあなたがこの三鷹でこんなお店を開いていて
この三鷹に生まれた私が関西で暮らしているのかしら」とため息まじりで呟かれる。
そのお客さんはこの店の目の前の三鷹一中のご出身で、結婚して現在は神戸に住んでおられる、
ふとひとり旅を思いつき、昔の友人をたよって東京に遊びにきてみた、とのこと。
「やっぱり三鷹に住みたいな」を連発されてましたね。
一緒に来店されたお友達とは古い文学仲間だったのか、自然に本の話がぽんぽんと飛び出してきていて
なんか良かったです。またお客さんがためいきをつかれる度に、
「あなたはあの時、真剣に考えて自分で今の道を選んだのよ、幸せな筈よ」
みたいに励ましていて、「ああ、そうだったわね、贅沢な悩みなのかしら」みたいなやりとりがあり、
ああ、古い友達っていいなー、と思いました。
人生の中のいくつかの分かれ道に立った時、迷ったり決心した時の自分の姿を
覚えててくれる人がいる、というのはいいですね。
その点は私は今までの人生、二つの道のうちどちらかを選択するか迷う、とかあまりなかった。
いつも進む道はひとつだけだった。 それもすべて普通じゃない。要するに常識がないのかもしれませんが。
いつのまにか自分の中でとんでもない事を考えていて、それは誰がなんと言おうと動かせないもので、
行動してから報告してよく周りを驚かせたものでした。

神戸、ということで自然と震災の話にもなったのですが、
神戸大学の近くの古本屋さん、被災の時はそれはもうひどい状態になったようですが
早々に建て直し、「被災者の方は本を負けます」という姿勢でしばらく営業されたんですって。
良い話を聞けました。でも逆にお年寄りの店主がひとりで営業していて、本の山状態の店が
街にあると、地震がおこった時なんてその店主が無事か見に行ってしまいそうな気がする。
時々ありますよね、反対側コーナーは本の山だらけで足場もないような古本屋さん。
でもそういう店の店主さんは「どうせ死ぬなら本の山の下で」って思ってる人もいるかも、と思ってしまう。

横浜から来てくださって声をかけてくださった方とか、特にお話はしなかったけど、
ほんの一言、二言で(ミルクティーとか、すいません、とか)関西弁とわかる方とか
和歌山から絵葉書送ってくれた方とか、遠方なのにわざわざコンタクトとってくださった
すべての方との出会いがあった夏でした。またお会いしたいですね

あとお知らせです。
映画「花はんめ」武蔵野上映会のチケット、当店で販売しています。1300円です。
武蔵野公会堂パープルホールでの上映は9月4日(土)15時、19時、
今後もミニシアターなどで上映あります。

在日一世のおばあちゃんが、80歳にしてやっと手に入れた青春、
老いとは、地域とは、母とは何かを優しく描いたドキュメント映画。
詳細についてはお店にチラシがあるのでごらんください。

2004年9月2日 木曜日
9月になりました。
そうそう、私髪を切りました。
奥貫薫さんや森口瑶子さんのような雰囲気にしたかったんです。
やさしげな柔らかさの奥に、決して入れない領域を感じさせるあのかんじ、
ってわかります?
あと前の日記で女性の裸体が気になる、と書きましたが、首のうしろ、つまりうなじですね、
うなじだって充分裸体を感じさせる。むしろ入り口、ってかんじ。
そのあたりって隠れてるとついつい無頓着になってしまう。
このうなじに少し風通しをよくしてみたくなったのです。
今までずっと髪で塞いでた首の後の部分に、秋風が当たるのはきっと心地よいだろう、と。
しかし今日現在まだ汗かくくらい暑いですけどね・・・

久々のショートカットですよ。自分的には気に入ってるのですが、
男性のお客さんに、「どうして今日は髪が爆発してるのですか」と言われて
ちょっとショックでしたね。いや、天然パーマだから仕方ないんですけど。
濡れてる時はすごくいいかんじなんですよ。
渇いてる時は自分の夫にも「頭爆発してるよ」と言われるしー
でも女性の方には評判が良く、「あら、色っぽいじゃない」といきなり言われ
社交辞令だとわかっていても喜んでしまう私なのでした。
やはり服はユニクロでも、素肌が美しい人って素敵だな、とずっと思ってきましたけど、
信州でいつくかの名画や彫刻作品に触れ、女性の裸体の美しさに感動し、
これからはもう洋服にお金かけたりしない、素肌の美しさをもっと追求する、という結論になりました。
私は超オイリー肌でいまだにニキビに悩まされているのですが、素肌美人、とまではいかなくとも
せめて凹凸のまったくない肌をキープする、これを今年の秋冬の目標にしたいと思います。

かといってコスメにお金をかけられる立場ではないので、女性のお客さんと近頃口コミ情報交換
よくしているのです。そしたらいろいろと持ってきてくださるのです。
「これ時々顔にふきつけるといいですよ」とトルマリン水をわざわざアトマイザーに入れてきてくださったり、
高知産の生姜蜜や、「太宰の故郷金木町」と袋に印刷された玄米粉などいろいろです。
感謝の気持ちで使わせていただいてます。
あと塩洗顔やベビーパウダーが良い、と聞いたのでこれはどちらも500円でお釣りがくるものなので
さっそく試しております。効果がありましたら日記でお知らせしますね!
目指せ!赤ちゃん肌!  でもなにより食生活が第一なのでしょうね。
今夜は高校生クイズを見るからお菓子解禁!とスーパーで久々にコンソメパンチを買ってしまいました。
好きなテレビ番組をお菓子食べながら見る、この至福の瞬間の誘惑には勝てませんでした。
まあポテチを食べるのは約1年ぶりくらいなので良しとしよう。
自分を甘やかす夜、というのも時にはないとかえってストレスが溜まるんだもの。甘やかしすぎに注意だけど。
秋はすぐそこ。夏休み最後のイベント感覚で今夜はダラダラしてしまおうと思います。(正確には明日、ね)

2004年8月31日 火曜日
旅日記最終回です。

やっと憧れの穂高に来れた。
しかし時間がないので今回は禄山美術館に行くのみ。
禄山美術館は想像以上に良かったですね。
全体的に乙女チックですし、一日中過ごしたいくらい居心地良かったですね。
もちろんやっと実物を見れた高村光太郎の「手」との対面や、
「デスベア」の前で固まって動けなくなった時間も貴重でしたが、館内だけでなく
美術館の外にあるベンチに座っていたりするのがすごく気持ちいいんです。
またなんともいえない丸いカーブのベンチで、腰かけるとこう、スポッとお尻がはまってしまい
(ちょっと下品な表現で失礼)私は特にちっちゃいので、ちょっと滑稽なかんじになってしまうのです。
気になって落ち着けない。でも気持ちの良い北アルプスからやってくる風が、それさえも
忘れさせてくれるんです。 ちょうど絵葉書も売っているので、そこに座って一筆書いたり
ただ風を感じたり、今度行ける時はゆっくり時間をとっていきたいです。
ここでは絵葉書とすずを買いました。

今回の信州旅行で、関心が高まったことがあります。
それはズバリ女性の裸体。
清里北澤美術館で、ジョルジュ・デプレの「ラ・ヴァーグ(波)」を目にしたのがきっかけです。
眩しすぎました。女性のからだの曲線ほど美しいものはないのではないかと思いました。
そのあとどんなアールヌーヴォーのガラスの作品を見ても、「波」が強烈すぎて、
まぶたの裏から離れなかったくらいです。あー、でもガラスの色使いも感動しましたけどね、
そして禄山美術館での「デスベア」や「女」、いろんな角度からじっくりと見つめました。
胸よりも足にひかれる人たちの気持ちがよく理解できる気分。
そして自分も特に腰から足のラインの美しさを磨きたい、と思いましたね。
普段隠れているところだからこそ、風呂上りに鏡に映し出して「きれい」と毎日思えたら
どんなにいいだろう、と思いました。結局思っただけで特にお手入れ強化もしてませんが・・・

再び列車に乗って下っていく。
あとからお客さんと話していてわかったんですけど、大糸線の車両は、左側がボックス席で
右側はベンチシートになってるんですって。
それは、すべての人に北アルプスの美しさが眺められるように、という配慮なんですって。
そういうの良いですね。ってか本人乗ってる時点で気づけよ、ってかんじなんですけどね・・・
私は松本〜穂高のみですが、青木湖の方まで乗り続けるとそれはそれは素晴らしい景色の良さ
にしびれるらしいです。いやー、いつか終点まで是非乗ってみたいですね。わさびソフトも食べたいし。

で、最終下車、旅のしめくくりは小淵沢。
今回の旅で一番はまったのが実は八ヶ岳なんですよ。
この旅で、一日目と二日目にちょっと寄った小淵沢が実は大当たりってかんじで、
次の週にも残りの18切符で日帰りで行ってしまったくらいですから相当です。
というのは、駅のおみあげやさんで売っていた「八ヶ岳クリームチーズタルト」がとても
おいしそうだったのだけれど、今回は荷物が多かったのと所持金が残り少なかったことで
あきらめ、ヨーグルトとウルーベリーワッフルのみ買ったのですが、
そのタルトが東京へ帰ったあとも夢にまで出てくるじゃありませんか、
それで翌週にはそのタルトをわざわざ買いにまたもや同じ場所にでかけ、
無事タルトをゲットできたわけだったのです。私、昔からこういうのほんとあきらめないタイプ。

あとリゾナーレというイタリアの建築家マリオ・ベニーニが手がけたデザインホテル
に行ってみたのですが、そこがとても気に入りました。
森の中に建つリゾートホテル、ってかんじで小海線の列車から見えた時からなにかピンときたのです。
中世イタリアの山岳都市をイメージしてつくられたという空間、おすすめですよ。
世間の金持ちさんたちはこういうところで夏を過ごしてたわけだ、と納得しましたね。
八ヶ岳と甲斐駒ケ岳と景観を損なわないように建てられていて、その素敵なスペースに
この夏オープンしたてのブックス&カフェがあったんですよ。
私の直感は正しかった、とさっそくそこでコーヒーを飲みゆったりとした時間を、
と言いたいところですが帰りの列車の時刻が迫っていたので、コーヒーをさっと飲んで
ここも翌週また来ることにしてその日は帰ったわけです。

後日訪れ、ホテル内のイタリアンでランチを食べましたがなかなか良かったですよ。
家族連れが多いので静かに大人の時間を楽しみたい人はちょっと子供の声が気になるかもしれ
ないけれど、私は逆に家族で食事しているシーンとか見るの好きなので気になりませんでした。
女の子がワンピースを着て、ちょこんと座って食べてるのとか見るの大好き。
逆にブックス&カフェは大人が静かにおもいおもいの時間を過ごしていました。
私がいた時はたまたまお茶もしてる人は一人もいなくて、皆さん席に座って自由に本を読んでました。
でも店側もここはリゾート気分なんだし、ゆっくりくつろいでください、っていう余裕の部分でやってる
かんじだったので、居心地は最高でしたね。半日くらいいたかったです。
やっぱもうちょっと金持ちになってこんなところでエステ&スパ&自然散策三昧してみたいものですね。

そんなかんじで私の旅は終わりました。旅は終わりましたが新しい日常は始まる。
今年の夏の青春18切符のチラシのコピーは「始」でした。
この旅が終わると次の私が始まるーっていうシンプルな言葉も、
そこに大自然の中、孤独に進んでいく列車の写真が加わればたっぷりと旅情が注がれて
身に沁みる言葉となる。
年に二度、その旅情を体感することで私はまた一層と店への愛情を確認することができる。
そしてそのなんだか目に見えない、決して数字につながらないものが
私のドリップするコーヒーの液体や古本に触れる手へと見えない粒子のように注がれていく。
たしかに形ないものだけど、なんだかそれはとても重要なもののような気がするのです。
明日はもう9月。 まさに「始」な気分で秋冬へと向かっていきたいです。

2004年8月30日 月曜日
旅日記の続きです。8月いっぱいはもうこうなったら旅日記でしめまして
9月から通常の営業日記に戻ろうかと思っております。

旅二日目、再び市内を散歩。昨日も書いたように、旅の翌朝の気分ってなんでこんなにいいのでしょうね
毛穴が開いてるかんじなんです。こういう朝に、オープンと同時に地元のPARCOとか行くの好きなんです。
でもなんだって光って見えて、すべて買いたくなってしまうから要注意。荷物が増えるのは本だけに、
と決心してそのまま古本屋めぐり。今回は古民芸屋さんですごくいい体験ができました。
松本では七夕に人形を吊るす習慣が残っているようで、文字通り七夕人形、っていうんですけど、
いくつか見せてもらったら、奥にも江戸時代の雛人形とかあるので見てください、と貴重なものを、
丁寧な説明つきで目の当たりにできました。川沿いを歩いた時も、松本を舞台にしたドラマ
白線ながしで出てきたような気がする「三九郎」という行事の説明書きの看板とかあったし、
立派なお城がある街だし、古くからの行事とか大切にしそう、もっとこの街の歴史を知りたいと感じました。

そこで「のしびな」という小さな千代紙でつくられた菱形の布団にお雛様とお内裏様がくるまれている
お守りのようなものを買ったら、お店の奥さんが包んでくださった。
その間このあたりの事を尋ねると、色々教えてくださいました。
おいしいお蕎麦やさん、コーヒーのおいしい喫茶店、など地元で長く店をやってる人に聞くのが一番、
と思ったので。丸顔の笑顔の素敵な奥さんで、もちろんご主人もとても丁寧に説明してくださったのだけど
「これはおいくらですか?」ととても聞ける雰囲気でないような歴史あるものの数々を前に緊張してたのです。
その緊張がほぐれましたね。ほぐれたついでに
「松本はドラマ白線ながしの舞台にもなってましたね」と一言発すと、もう出てくるわ出てくるわ
市内マップ片手に、ここは京野ことみちゃん安産のお参りのシーンかなにかでロケした深志神社、
ここは舞台になった甲子園でも有名な松商、ここは白線ながしが行われるすすき川、
最近大人になってから編のは長瀬君がこのへんでね、って具合に。
やっぱりね、ジャニーズって夢を与えてると思います。「長瀬君」って言葉が出たとたん、二人とも
顔がゆるんでこう、なんというか打ち解ける瞬間?みたいな空気が流れたんですよ。
もっと細かいことを言うと私はかっしーの方が好みなんですけどね、それは置いといて、
ひとり旅の良さって、長時間あんまりしゃべらないから、地元の人と話す時、その声がダイレクトに
響いてくることですね。またたとえ店の旦那と話して多少緊張しても、丸顔の明るい奥さんの笑顔に
触れるとホッとする、という点もうちと共通してて?いい勉強になった。

すっかりいい気分になって教えていただいた情報を頼りに再び街を歩く。
あがたの森にある旧制高等学校記念館、なかなか良かったですよ。
作家のコーナーにしっかり太宰治コーナーもありました。
「こんなところでも会いましたね、太宰さん」って気分でした。
まだまだいたかったけど、時間が迫っているので名残惜しく松本駅から大糸線で穂高へ向かう。
次回、旅最終回へ続く。

2004年8月29日 日曜日
旅日記後半編
街で見かけた人になんとなくついていってしまう、なんて
旅先での非日常地帯に居る時にしかできませんよね、少なくとも自分はそうです。
昔、高校生の頃にミナミなんか歩いていて、長髪細身ギター持ち、この3点セットが揃ってる
後姿を目撃した時は、友達とよくあとをつけたりしたことはありますけどね、
例のヘヴィメタがちょっと流行った頃の話です。
少し話が逸れましたが、結局松本に一泊することになりました。
チェックインしてからひとりで散歩したんですけど、街中に道祖神がぽつぽつ顔を出すのが
良いですね。松本に限らずだろうけど、少し涼しい夏の夜は恋人たちが過ごせる場所がいっぱい。
松本城や松本市美術館の中庭は無料で入れるし、トンボの大群に出遭ったりなんかして
さすが信州、と思いましたね。 でもどこへ行ってもカップルばっかりでちょっといたたまれなかったかな
まつもと市民芸術館や松本市美術館入り口の草間彌生のぶっとんだチューリップのようなオブジェ「幻の華」
目に飛び込んでくるものはすべて新鮮でしたが、その付近のレストランや喫茶店が全くお客さん入って
ませんでしたね。たまたま私が通った時そうだったのかもしれませんけど、
どこも厳しい中頑張ってるんだな、と身に沁みました。あとから考えたらオリンピックの影響かもしれないけど。
でも駅前は結構どこの店も人がいたので、同じ駅から離れてる場所、でも美術館という
すばらしい公共の場所付近の店として(うちは図書館と市役所で微妙に違うけど)頑張ってほしいと
思った。っておまえがまず頑張れよ、って世界ですけどね・・・

そして翌朝、朝食タイム。わくわくして食堂へ行ったのですが、山男さんたちの姿はなし。
あ、そうか、北アルプスを目指す人たちはまだ空が明るくならないうちに出発してしまうのね、
とがっかりしながら納豆をまぜまぜしていると、少し寝起きでボーッとしてますます色っぽい山男さんたちきたー!
こんなドキドキはなんだか合宿か修学旅行以来、みたいな気分でしたね。
やはり納豆を混ぜて大胆にご飯にぶっかけてます。そうそう、そこだけは譲れない。涙ものでした。
私の中の色っぽい山男さんのイメージを最後まで壊さないでいてくれた、どこの誰だかわからない
あなたたちよ、ありがとう。はー、思わず「ご飯、おかわりいかがですか」と言いかけてしまいましたよ。
そして妄想というのは時に甘い現実を運んでくれる、というトラベラーズ・ラック?がありましたよ。
チェックアウトの時、私は5階からエレベーターに乗ったんですけど、なんと4階から、
山男さんたちの中でも一番のイケメンさんがひとりで乗ってきたのです!これ現実の話です。
もう今年一番の緊張ではないかと。 いつか読んだ小説のセリフかドラマのセリフだったか・・で
「男と女が世界で一番親密になれる場所、それはエレベーターという密室である」
みたいなのがあったな、と都合よく思い出したりしてる間に、ロビーに到着し普通にチェックアウト、
いやー、おもしろかった。で、帰ってから夫にまずこのエピソードをえんえんと聞かせる私なのでした。
夫の方も、私が興奮しながらこういう話するのを楽しんでるみたいですよ。たぶんですが・・・
旅後半の前半終わり。また続く。

2004年8月28日 土曜日
新しいPCのボードタッチにも大分慣れてきました。
そろそろ通常モードに戻れそうです。
遅くとも9月1日からは大丈夫でしょう。
それまではランダムに、旅の話など織り交ぜながら
いろいろと書いていこうかな、と思ってます。

すっかり涼しくなりましたね、
夜になると店内静かな時なんて虫の声が響いてくるんですから。
最近お客さんともよく話すんですけど、
あんなにクソ暑い、を連発していた今年の夏なのに、
いざ涼しくなって秋の気配がしてくると、
なんかもう夏がいっちゃう、みたいで淋しいもんですね。
でもどちらかというと秋冬の方が好きな私はやっぱり嬉しいですけど。
定番の夏旅行もすっかり堪能できましたし・・・

その夏旅行、最初は日帰りのつもりで鞄ひとつとポケットに18切符を忍ばせ
下着の替えやハブラシなどのお泊りセットも持たずして出発したんですよ。
ところがですね、ところがというかやはり、というか
結局一泊しちゃいました。松本のビジネスホテルに。
だって魅力的な山男さんたちの宝庫だったんですもの(結局そうくるか・・)
いや、もちろん接触などなしで、チェックイン、朝食、チェックアウトくらいしか
姿を拝めないのですけど、駅から何人かおみかけした山男さんたち、
翌朝にはおそらく北アルプスを目指して旅立っていく人たちと
同じ朝を迎えたかったんですよ。
私は山には登れないけれど、これから山の頂に立つ人たちと、
同じ釜の白い飯、味噌汁を食べたくなったんです。
ってわかりにくいでしょうね、この感覚。

それに旅の次の朝独特の、「今ならなんだってできる」みたいなまっさらな気分が好きで
どうしても味わいたくなった。暗くなってからだけじゃなくて、朝の川沿いの表情も見たくなった。
もちろんそれだけではなくて、初めて歩いた松本の街の魅力にとりつかれた
のが第一です。夕方に松本に到着して、19時30分の松本発高尾行の列車で
帰るつもりでいたのですが、2時間足らずではもったいない、と思ったのです。

そんなかんじで1日目は早朝に三鷹から中央線で小淵沢、小海線で佐久広瀬、清里、
美術館に寄って中央線で松本、ってコースでした。
迷いながらも結局信州にしたのです。
夏の信州はやはり最高ですね。青い空、雲はまるで生きているかのようで、
空気はもちろん水もおいしいし、生き返りましたね。

松本駅に着いて最初に目に入ったのは、いつか写真集で見たのと同じ光景でした。
駅名がついた柱の下に、巨大なナップサック、脇にはビニールシートが丸まって収まってるやつ、
それが5つくらい放置されてるんです。おそらく山登りの前に食事でもする間のことだろうけど。
写真集のコメントには、ここまででかい荷物だから置き引きにも合う心配がない、
北アルプスの玄関口特有の光景である、みたいな事が書いてあった。
そのまんまの光景だったから、なんだか嬉しくなった。
そしたらその光景の主たちがたまたま戻ってきて、おそらく大学の山岳部員風?な山男軍団。
ヒゲをはやした少し長めの髪の、ガッシリしたいい男さんが多くて
思わず「はあ、旅の醍醐味ここ一番。目の保養しとこ」と心の中で叫んだ私であった。
旅後半へ続く。

2004年8月23日 月曜日
だいぶ日記とばしてしまいまして
ご心配おかけいたしました。
申し訳ありませんでした。
お休み以外は通常どおり営業しておりますのでご安心ください。

実は、前回の日記を書き終えた後、案の定パソコンが故障してしまいました。
修理するより中古で別のものを購入する方が良い、というますたーの判断にて
サイトの更新も再開できたものの、通常あったいろんなデータやメールアドレス、
定形文などもろもろ白紙に戻ってしまいましたので、現在いろいろ修復している
段階です。 日記の方も近日通常モードに戻せると思いますので
もうしばらくお待ちください。

2004年8月14日 土曜日
「阿弥陀堂だより」、南木佳士の小説の方は読んだ?
とお客さんに聞かれ、映画は見たけれど小説は読んでないとお答えすると、
小説もとても良いので是非、と薦められました。
旅の話から信州の話になった時、ふと会話の中に出てきたのですが
この映画にひかれて実在する阿弥陀堂を見に飯山市まで旅に行かれた
お友達がいるんですって。すごく良かった、って言ってたから
映画を見たのなら訪れてみるのもいいかもよ、と教えてくださいました。
たしかにこの映画、四季の移り変わりの風景のすばらしさがとても印象的で、
今でもすぐ思い出せるくらいなのです。
ただ調べてみたところ、駅から阿弥陀堂は少し離れているんですよね。
いつか秋の信州を車で旅することができたら、小布施と一緒に行ってみたい。
小布施ではもちろん栗三昧しまくるのです!

信州は行ってみたいリストにもちろん入っているのですが、日帰りの旅になりそうなので
駅周辺でいろいろ見れるところでないと難しい。
なら穂高や松本、清里とかいいよ、と教えてくださった。
穂高は禄山美術館が駅から歩いていけるし、高村光太郎の「手」が見れる。
松本は城はもちろんだけど、いい街だから歩いてるだけで発見がたくさんありそう、
清里は「海辺のカフカ」ナカタさんゆかりの山がある、など解説つき。
全部行ったら時間がなくなるから、松本で下調べせずにどこか喫茶店でコーヒーを飲み
穂高で禄山美術館へ、というコースがなんかよさげに思えてきた。
決め手は文字どおり「手」
高村光太郎詩集の表紙にも写真が載っているその「手」
生で見てみたい

馬篭、妻籠の安い宿も教えてくださったけど、これはいつか主人と行こうかな
とにかく今回は日帰りだから今から時刻表見て計算しなくちゃ
無理だったら那須のニキ美術館とか行けるかな、これも無理かな、
とこうやって迷うのもまた醍醐味ですね。

2004年8月13日 金曜日
太宰治ゆかりの百日紅、今頃ピンクの花がきれいに咲いてるでしょうね、
ってお客さんに言われて、あ、そうだ、って思い出した、夏の楽しみ。
近々あの場所に行ってみよう。

「私、長年三鷹に住んでいながら、ここに載ってる場所ほとんど行ってないわ」
と三鷹太宰マップを手にぽつんとつぶやかれたのですが、
なにか新しい地図を発見したかのように、お茶を飲みながらそのマップをじーっと
のぞきこんでられるのです。好奇心が広がっていくのが手にとるように感じられました。
「暑いけど、今から自転車でまわってみようかな」とマップを手に出て行かれる後姿が
なんだかとても眩しく見えて羨ましかったです。
私もこの夏の旅の地図、早く見つけなきゃ・・・

本来お盆休みに行こうと思ってた場所は2つありました。
ひとつはお見舞い。すぐにでも駆けつけなければ、と思いつつ
遠いので今回は行けません。 いざという時のためにもう少し貯えというものが
必要だとつくづく感じさせられましたね。

もうひとつは太宰の宿ふかうら文学館。
直筆ハガキ3枚が初公開されていることでニュースにもなっていた、
7月2日オープンしたての出来立てほやほやの文学館。
太宰が実際宿泊し小説「津軽」にも登場する深浦町の旧秋田屋旅館を
町が買い取って改装したらしいです。
太宰直筆のハガキはもちろんですが、太宰が泊まった1944,45年当時の八畳間を
そのまま残し、たたずまいを復元されたという「成田千空の間」が見てみたいのです。
いす、辞書などはすべて愛用品、ということで、ここを見るためだけに行っても
ソンはないかな、という気がします。ただやはり遠いので今回は無理。
来年の夏には行けることを目標にしようかな

例の天下茶屋はオール18切符では行けないんですよね。
私とますたー以外にあと2人くらい行きたい人がいて、都合があえば
車でいつかサーッと行ってみたいと思ってます。
大月あたりを通過して東京山梨間を車で旅するのは、武田百合子の「富士日記」
の影響もあり憧れてます。百合子さんのように自分で運転できたらかっこいいんですけどね。
富士急行でいきなり車窓から富士山の頭がどーんと見えるのも好きなんですが
18切符使えないんですよね、河口湖ホリデー快速も同様。
それか以前に御坂峠の登山用地図お客さんからいただいたから、足腰鍛えて
山登り感覚で行くか、ですね。これはまずますたーはつきあってくれない(笑)

今日も超ヒマでした。やはり世間のお盆と合わせてお盆休みした方がいいようです。
今後の参考にします。前の道路の車がまずすきすきだし、人通りもグッと減ってます。
みんな何処へ帰って、何処へ戻っていくのだろう
お盆の最中に東京に居るというのはやはり自分にとってまだ慣れない違和感がありますね。

やはり百日紅、見に行こうと思います。
東京へやってくる立場だった自分の原点を少し思い出せるかもしれません。
猛暑でも、ありふれた住宅街の中、突然目に入ってくるピンク色は、
自分にとっての夏を取り戻せるかもしれませんね。

2004年8月12日 木曜日
もうすぐオリンピック、始まるのですよね。
スポーツについては本当にうとい私なのですけど、
その選手がたった数秒の瞬間に命をかけているのが伝わってきて
プレーをテレビで見て思わず泣ける、っていうのはオリンピックごとに少なくとも1回
はあるから今年も楽しみにしています。ジーンときて泣く、という行為ってすごく気持ちいいから好き。
目や身体にもいいらしいし。

最近、部活帰りの高校生くらいの方も時々お店に寄ってくれます。
自転車にテニスラケットとか、バスケットボールが約3つくらい入るカバン
とか積んでるのですぐわかるのです。
スポーツしてる人ってやっぱりさわやかな人が多いですよね。
今日も、女の子が表のガラス窓のロッキンオンジャパンに反応して
入って来てくれたのですが、お会計の時、
「雰囲気のいいお店ですね」となんともさわやかに言ってくれたのです。
なんとなく大昔に部活の先輩に「今のカットインいいね」と言われたようなそんな気分になりましたよ。
ショートカットで、えりあしはほとんど刈上げに近いかんじ。
若いから当然だけど「美白」とかまったく気にしなくていいんでしょうね。
気持ちよく日焼けしているから笑った時漏れた白い歯がきれいなのです。
表には「500円」と出してたのですが、そろそろ値下げしようと思ってたので、
「400円にしときますね」と珍しく私から負けました。こんなことほとんどないです。
そのさやわかさに100円、ってかんじでしょうかね。まだ高校生くらいの方だし今回だけおまけ。
大昔、夏休みだけど部活のためだけに学校へ行った帰りは、いつもアイスを食べていた。
チューチューって今でもあるんでしょうか?10円とか20円とかでひとときの清涼感を味わえた時代、
松田聖子の「ユートピア」ってアルバムの1曲目の「ピーチシャーベット」って曲が最近
どこかの店の有線でかかっていて、当時の夏ごと思い出しました。
歌いたくなってカラオケ行ったらこの曲入ってなかった!聖子ちゃんくらい全曲配信しといてほしいわ

2004年8月10日 火曜日
[お盆休みはどこか行くのですか?」と最近よく聞かれます。
どこへ行こうか、まだ決めてないです。18切符で東西南北、気のむいた方向にひたすらまっすぐ、
なんてのもいいかもしれません。今年はなぜか花火が気になるお年頃なので、
行ったこともない土地の花火大会に行く、なんてのもいいかもしれませんね。
ナイスタイミングで今日、お客さんがお友達から届いた絵葉書を少し読んでくださいました。
「自分だけこんないい話受け取るのもったいないので、いろんな人に聞かせてる」
と前置きされて・・・・

新潟、長岡の花火大会では、花火が終わったあと、人々が花火師へ感謝の意を込めて
懐中電灯を左右に振って「ありがとう」と合図するのです。
花火も良かったけど、そのライトが揺れるのがすごくきれいで感動した という内容でした。

うーん、良いですね。花火をみて、それを上げている花火師の苦労を想像できるというのは
大事なことですね。最高に、極上に美しいものってやっぱり一瞬なのでしょうかね・・・

お客さんからいくつかおすすめの場所をお聞きしました。
あんまりお金がなくても楽しめそうな場所を。
三鷹北口から送迎バスが出ているらしい温泉ランドみたいなところ、
「湯楽」っていったかな?前にここでも書いたガンに効くという
北投石がやってきた、ということで話題になっているそうです。
プラスいくらかで仮眠ルームのようなところで眠れるのが快適だそうです。

最近温泉ってなにかと話題になってますが、私はその温泉の効果よりも雰囲気重視なので
無問題なのですが、真剣に自分や家族のために効果を求めて労力を
さいた人たちの事を考えると、ちょっとね、やっぱり。
その本物の温泉とスーパー銭湯の中間みたいないわゆる健康ランドっぽい温泉、
東京では行ったことないので、「やはりアレですか、全員アロハ着用なんですか?」と質問して
お客さんを爆笑させてしまいました。 え?違うんですか?少なくとも奈良健康ランドはそうでしたが。
そしたらそのお客さん、恥ずかしい過去があったそうで、
そのアロハ(ワンピースだった模様)を下着着用せずに着てウロウロし、食堂でビール飲んでよっぱらったら
ノーパンだったこと忘れて、前のテーブルの人たちに丸見えだった、とかで。
すごい過去をお持ちですね・・・ なんか健康ランドでハメ外したくなってきました。
そんな夏休みもまたありかと。秋頃の話のネタにはなりますよね。
もうひとつ、御岳山駅からほど近い旅館もおすすめしてもらいましたが、うーんちょっと余裕ないかな
奥多摩にはいつか是非行ってみたいんですけどね、まあ路線図見てゆっくり考えます。

2004年8月9日 月曜日
トップページにもお知らせしているとおり、この夏のお盆休みは、
18月(水)19日(木)20日(金)の3日間です。
もうお盆終わってんじゃん、ってかんじの日程ではありますが
今までは結構お盆ど真ん中直球?だったような気がするのですが、
せっかくの休み、でもどこ行ってもお盆休み、っていうのがちょっと残念だったのと、
お盆真っ最中はやはりドヒマなのだろうか、それとも案外お客さんさん来てくれる
ものなのだろうか、というのを試してみたいというのもあります。
今後の参考にさせていただこうかと。

今までは、お盆はは私の方の実家へ帰って、お正月は夫の実家へ帰って、
ってかんじだったのですが、長く休むと、月末にヒイヒイ言って大変、
という過去の実績により、今後変更路線でいくことにしました。
それぞれの実家に帰るのは、お正月ごとにローテーションする、
夏のお盆休みは、お互いにずらしてちょこちょこっと近場へ出かける、
18切符を買って、ひとり1枚、多くて2枚づつ使い、残ったらオークションを利用したり
欲しい人がいたら譲る、というセコセコ路線に変更いたしました。
昨年は結構ゴーカな旅だったと思います。実家から長野、軽井沢まで寄ってるのですから。
マンガ喫茶で一泊した時に、号泣した夜から私の中で長い間眠っていた何かが目覚め、
不思議な現象が相次いで起こったことを考えると重要な旅だったと思います。
あ、不思議な現象って蕎麦屋でさんまさんに出くわした、とかじゃないですよ(笑)念のため。

毎年お盆に行ってた恒例の京都下鴨神社の古本市、残念ながら今年は行けません。
京都の夏、結構好きなんですけどね、特に今年は、少々の暑さなんてへっちゃら気分ですから。
特別、このお寺に行きたいとか、このお店に行きたい、とかよりも、今一番してみたいことが
過去の日常の断片を経験してみたい、ってことです。
昔住んでたアパートからバス亭まで歩き、バスを待つ人たちの京都弁に耳を傾け
市バスに乗ってかつて通っていたどこかへ紛れ込んでみたい、というささやかな夢があります。
まわりはすべて変わらない日常なのに、私だけポツンと非日常、
バスの一番前の左側の席で、近づく東山を見ながらドキドキしてる自分、
そんな夏の風景を、今年は想像だけで楽しむしかないようですが
お正月にはたっぷりと大阪、京都を楽しめたらいいかな、と思ってます。
その時、昔の友達に会って「どお?商売の方は」と聞かれた時に、晴れ晴れとした表情が
できるためにも頑張ります。

2004年8月8日 日曜日
暑いからといって、エアコン全開にしちゃうと喉を痛めてしまうので気をつけましょう、はい。
ちょいっと、ガラガラの前兆が、って感じです。
2004年8月7日 土曜日
ニッパチってこともあるのだろうけど、それに加えて猛暑のせいもあるのだろうけど、
最近お店がまたまたヒマモードに突入。
こういう時は普段できないことをしたり、無駄な時間をつくらないようにしているのですが
なんせこの暑さ、まあ店内は冷房効いてますが、ボーッとしてしまいがちです。
そんな時、いいタイミングでけっこういろんな事をハッキリ言ってくれる方が
「自家製ケーキを出してる店に、ケーキを差し入れってどうよ、でも好きでしょ」
とやってきてくれました。いやー、最近甘いもの天国で幸せものです。
それも私も大好きなブランシェールのケーキ。つい最近、友人へビデオ録画してくれた
お礼にここのジュレをプレゼントしたところです。
店内も店員さん含めとてもきれいで、三鷹北口TSUTAYAに行った時などに
帰りにここへ寄ってイートインでよくケーキセットをいただいてます。
いただきながらケーキのディスプレイやインテリアをよく観察してます。
シャンデリアのオブジェが超可愛い!電球ひとつひとつに天使の羽みたいなのがついてるんですよ。

「うちなんて電球がひとつ切れてても2,3日そのままにしてたりするから
ヒマになるんだろうな」という私の発言がきっかけで、
「特に主婦はものすごく観察してると思うから、清潔感だけは大切にしないとね
たとえばこの窓側のポスターの破れてるのとか、エアコンのホコリとか」
ギクッ! つい昨日、ますたーとそろそろエアコンの網と換気扇の大掃除をしないとね、
って話したところだったんだ、鋭い! と思いつつもうひとひねり
「ポスターは、この「2002年2月5日〜」っていう部分にこだわりがあるから他のじゃダメなの
この日、お店がオープンしたんだもの、ずっと貼り続けたいんだけどな」とほざいてると
こだわりの店、ある程度ヒマながらマイペースでやっていきたいのはわかるけど、
ちょっと中途半端かも。なら一層のことすべてセピアなかんじに徹底しちゃえばいい。
ふーむ、「いっそセピア」ですか、それでは一世風靡できますまいな、とかわけわからんこと
言いながら、ありがたくご意見を参考にさせていただくことにします。
8月中に店の大掃除、ポスター貼り替えなどいろいろトライしてみることにします。
あるていどのヒマさ、を下回るヒマさなのでこれはちょっとなにか努力しないとやばい。
こういう時に客観的にいろいろ意見をいただけたタイミングも良かった。

「今、ラジオで石田純一が『人間失格』朗読してるようだけど、聴いてる?」の質問にも
「気になってたけど、『恋するハニカミ』見てしまった、最近唯一毎週見てる番組だもの」
って答えてるくらいだし、太宰にちょっとでもかすることならすべて吸収する意欲が欲しい。
「そうそう、今日聞きたかったことはマンション情報。隣の新築マンション、
毎日料理したくなったというそのキッチンはガス?電気?」の質問に
「え?見てない。雰囲気だけで酔ってた」って私に「もうちょっとくらい主婦の感覚あった方がいいのでは」
とダメ出しくらいましたね(笑)たしかに。 これ、そういえば若い男性のお客さんにも同じ事聞かれたな
「ダメですよ、みゆきさん」って。たしかにすべての事に共通して、雰囲気だけで酔ってるようじゃね、
中身が伴いはじめて、時間の経過と共に成熟されてくる筈。
ヒマなニッパチを乗り切れるよう、いろいろ工夫いたします。頑張ります。

2004年8月6日 金曜日
夜、姫路から青春18切符で東京へ来られた、という女性の方が来店。
東京に居る娘さんのところへしばらく滞在するらしいですが、
ダヴィンチを見てうちの店を知り、興味を持っていただいて、上京して一番に訪れてくださった
ようなのです。嬉しいですねー。その方もこのようなお店を持とうかと考えられているそうで
東京でいくつかお店をまわってみられるそうです。昔の私のようですね。
それがとっても品のある方なのだけど、関西特有のユーモアのあるおばちゃん(と言ったらちょっと
失礼かもしれないけれど)とにかく楽しい方で、こちらも元気が出ました。
「あややの故郷、姫路からまいりました」とか「妻夫木君に導かれて本を手にしたことがきっかけで
こちらのお店の記事にたどりついたの」とか、いちいちおもろいんです。
HPを見ていただいたようで、「うちの娘もハイドさんファンですよ」とか
「甘いものがお好きだということで」とわざわざ地元姫路の老舗の
菓子折りまで持ってきていただきました。感謝です。

「赤頭巾ちゃん気をつけて」や「二十歳の原点」を本棚から見つけられた時、
「こういう懐かしい本、昔読んだ本を見るとそれだけでホッとしますね」と言われてた。
話を伺うと、おうちに昔の絵本がたくさん残っているそうなのです。
それらの絵本たちをこのまま部屋に積み上げておくのではなく、多くの人にまた読んでほしい
そう思って、そんな絵本なんかがお茶を飲みながら読める喫茶店なんていいかな、と思って、
と言われてました。古い絵本って、それだけで大変貴重です。大切なことがたくさん書いてあるし、
また子供時代に読んだ絵本を、大人になってから再会できた時のあの喜びはなんともいえないものが
あります。そういう面では絵本は花火に似てるかもしれませんね、
「絵本は遠い日の花火ではない」みたいな・・・
是非再生して読み継がれていってほしいですね。部屋で眠っているのはもったいないです。
またその女性、年配の方ではあるけれど、とてもおきれいで品とユーモアのバランスがとれていて
ちょっと話しただけでファンになってしまうような雰囲気の方でした。
こんな方が店主のお店なら、私は行ってみたいと思いましたね。
またそういう方が、このお店のなにかがひっかかったこと、大変嬉しく思います。
「田舎だから難しいかも」と言われてたけど、だからこそ素敵な場所をつくってほしいです。
素敵な白鷺のお城が建っていて、車谷長吉やあのあややを生んだ街ですよ。私は応援したいですね。

2004年8月5日 木曜日
火曜の夜、近所のきれいな奥様が来店され、
三鷹のいい男情報交換に花が咲きました。
おとといの話だけど、せっかくなので記録しておこう。

まず杏林大学附属病院の先生方は、いい男多いですね。
これは西田敏行が入院した時の病院側の会見で立証済み。
ERみたいなイケメンでなくて良いのです。白衣に隠された色気というのは
なかなか新鮮で、もし私が病気で入院したとしてもなんらかの楽しみを見出すことでしょう。
あと消防士さん(今旬かな)で、大沢たかお似のいい男がいる、というナイスな情報をGET!
だからってもちろん火の元には気をつけますけどね、
あとはお花屋さんの若旦那で長身でジーンズのよく似合ういい男もいます。
今までどんな人生を歩んできたんだろう?って想像するのが楽しくなるしぶい喫茶店マスターもいます。
そしてとどめは某中古レコードショップの店主。(前に書いたかも)
この男性は、特にハンサム(死語?)というわけではなく、むしろ桜金造タイプなのですが
男女問わず人気あるようですね。前に三鷹のとある女性経営者とお話した時にも
「あの店主、なんか魅力ありますよね」と盛り上がったことあり。
おじさんでも、特に顔やスタイルが目をひくわけでなくとも、やはり
内面の魅力って滲み出るものがあるのですね。私も目指そうっと。

そんな私は今日、少し髪型を変えてみました。
後ろでまとめておきながら、両サイドの前少しをみつあみにして垂らす、というスタイルです。
昨日、友達と下北沢でお茶飲んだのですが、入った喫茶店の方がその髪型をしていて
すごく可愛かったんです。「私もあれやってみたい」って言うと、
一緒に居た友達が「きっと似合うのでは?バンダナからおさげを出しても可愛いよ、きっと」
と言ってくれたからいい歳して調子に乗る私なのであります。
目的のカフェが開いてなかったので偶然見つけた喫茶店に入ったのですが、
すごく素敵なお店でした。古時計が何個か置いてあって、鳴る時にちょっと時差があるのがツボでした。
友達は絽(浴衣の一種かな?)を着ていて、通り行く時、町のおばちゃんに
「素敵ねえ」と声かけられていた。 花火大会や祭りでなく、ちょっとお茶しに、って時に
自分で和服を着れるっていいですね。私も挑戦してみたいです。

2004年8月3日 火曜日
最近、歳の離れたカップルさん、(恋人関係ではないかもしれないケースも含む)が
よく来店してくださるんです。うちの店をデートにセレクトするなんてなかなかやるな、
と思うんですよね。絶対リスクありますもの。狭いし、話の内容は店のものに筒抜け、
しかもその店のものは超口が軽い、ときた。ヘタすりゃ日記で晒されます、はい。
というのは冗談ですのでご安心を。「これは黙っといてね」と言われた事に関しては絶対口堅いです。
それ以外は軽いのは事実ですので、釘さしといてくださいね(笑)

昨日来店されたカップルさんは、どうも美大か芸大の教授と生徒風。
話題は、太宰関連と、美術論など。「キッチュ」という言語の定義について、などなかなかおもしろい。
会話の中に、「先生」ってのが入ると、どうしてこう、一気に色めき立つものを感じるのは
私だけでしょうか・・・ しかも美男美女です。
その若い女性が少し羨ましい。素敵な先生とデートできて。
そしてその先生も羨ましい。透き通った白い肌を持つ細くて美しい、
しかもレベルの高い話もしっかりできる若い生徒とデートできるなんて。
「若い女の子ひとりじゃ入りにくいようなジャズ喫茶」へこの後流れていくらしい。
どのようないきさつでうちの店に来てくれたのか、その会話を想像したりして
私も楽しんでます。

カップルさんでも、開放的で明るい窓側を好んで選ばれる場合と、
奥の隠れ家風の席を好まれる場合と2通りあるのです。
ずっと前に来られたカップルさん、奥の席がふさがっていた時、
あ、すいません、また今度。って帰られたこともあった。見られちゃまずかったのだろうか
そういうのもちろん詮索しません。オープンであってもクローズであっても
うちの店をどんどん利用してほしいですね。
詮索はしませんけど、奥の座席に座られたカップルさんが突然シーンとなったら
ちょっと覗いてしまうかも。チューするならブチューとわかりやすく音あり、のやつでお願いします。
こちらも察して豆挽いたりお湯わかしたりしますので、はい。
後半ほとんど冗談ですので。本日は8月頭、夏休みっぽいノリでした。

いや、でも冗談抜きで言うと
今ごろの夕暮れ時から暗くなるまでの時間、私だったら
うちみたいな店で静かにデートするけどな けっこういいですよ。
今日なんて夕方、空がピンク色ですごくきれいでした。ほんの一瞬でしたけどね

2004年8月2日 月曜日
いよいよ8月になりました。
相変わらず暑いですが、夜は幾分か過ごしやすくなってきたような気がします。
先日、昭和記念公園の花火大会に行ってきたんですけど、
夜風がひんやりと気持ち良く、満月もきれいで最高の花火日和だったと思います。
花火はやっぱりいい。 子供心に帰れる。
クライマックスの時なんて、もうむせび泣きましたからね。
小さい頃の数々の夏休みの思い出がこう、一気に押し寄せてきたかんじでした。
隅田川(だと思う)の花火も、お客さんから携帯ムービーで見せてもらいました。
花火のきれいさはもちろんなのですが、すごい時代になったもんだ、と感慨深いものがありましたね〜

花火といえば、お客さんが「関東で水曜日の花火大会、ひとつだけ見つけたよ」と教えてくださった
のです。「え?どこですか?」と聞くと「八丈島」ってこれにはちょっとこけました。
「関東は関東かもしれませんが・・・ちょっと無理です。
そういえば先日、他のお客さんも調布飛行場からチャーターで行けば優雅でいいかも、
とか言われてました」
「でしょ?せっかくだから旦那さんと一緒に見たいでしょ?
ならゴージャスに飛行機から花火を見ればいいんだよー」そんなリッチなのは無理、と思いつつ
私もノリノリになってきて
「すってきー、それこそまさに♪夏の星座にぶらさがって上から花火を見下ろして、ってやつですね」
と盛り上がったのですが、んー、無理。カラオケボックスで「花火」熱唱して妄想だけ繰り広げときます。

2004年8月1日 日曜日
どもども、ますたーです。
8月ですね。小売業界では2月、8月を「ニッパチ」と呼んでまして、一年で一番売れない時期です。その例に漏れず
本日は売上もイマイチ、つーか、本日”も”ですね(笑)。
まあ、そんな感じで、今月はお盆休みもあって営業日数も少な目なのにこれでいいのかと焦り気味です^^;


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